| 【発明の名称】 |
地震時ロック装置とこれを有する収納ボックス |
| 【発明者】 |
【氏名】奥田 勝司
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| 【要約】 |
【課題】デッドボルトの突出端部に窪み部を形成しなくてもブラケットを確実に捕まえられるようにして、不良品の発生を極力抑えながらデッドボルトによる地震時のロックを確実にする。
【解決手段】ボックス本体4内に取り付けられかつ上下方向のガイド筒部5を有するケーシング6と、ボックス本体4の前面開口部に枢着された開き戸3の内面に取り付けられるブラケット7と、ケーシング6のガイド筒部5に出退自在に挿通されかつ地震の際にブラケット7に引っ掛かって開き戸3の開放を阻止する突出端部を有するデッドボルト8と、を備えている地震時ロック装置において、デッドボルト8の突出端部に、ガイド筒部5の内径よりも径外方向に突出している引っ掛け部16を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ボックス本体内に取り付けられかつ上下方向のガイド筒部を有するケーシングと、前記ボックス本体の前面開口部に枢着された開き戸の内面に取り付けられるブラケットと、前記ケーシングのガイド筒部に出退自在に挿通されかつ地震の際に前記ブラケットに引っ掛かって前記開き戸の開放を阻止する突出端部を有するデッドボルトと、を備えている地震時ロック装置において、前記デッドボルトの突出端部に、前記ガイド筒部の内径よりも径外方向に突出している引っ掛け部が設けられていること特徴とする地震時ロック装置。 【請求項2】 ボックス本体内に取り付けられかつ上下方向のガイド筒部を有するケーシングと、前記ボックス本体の前面開口部に枢着された開き戸の内面に取り付けられるブラケットと、前記ケーシングのガイド筒部に出退自在に挿通されかつ地震の際に前記ブラケットに引っ掛かって前記開き戸の開放を阻止する突出端部を有するデッドボルトと、を備えている地震時ロック装置において、前記デッドボルトの外周面がゴム素材で構成されていることを特徴とする地震時ロック装置。 【請求項3】 ボックス本体内に取り付けられかつ上下方向のガイド筒部を有するケーシングと、前記ボックス本体の前面開口部に枢着された開き戸の内面に取り付けられるブラケットと、前記ケーシングのガイド筒部に出退自在に挿通されかつ地震の際に前記ブラケットに引っ掛かって前記開き戸の開放を阻止する突出端部を有するデッドボルトと、を備えている地震時ロック装置において、前記ケーシングのガイド筒部が、前記デッドボルトの突出側に向かうに従って前記ボックス本体の内部側に傾斜するように形成されていることを特徴とする地震時ロック装置。 【請求項4】 ボックス本体と、この本体の前面開口部に枢着された開き戸と、前記ボックス本体内に取り付けられておりかつ上下方向のガイド筒部を有するケーシングと、前記開き戸の内面に取り付けられたブラケットと、前記ケーシングのガイド筒部に出退自在に挿通されており地震の際に前記ブラケットに引っ掛かって前記開き戸の開放を阻止する突出端部を有するデッドボルトと、を備えている収納ボックスにおいて、前記デッドボルトの突出端部に、前記ガイド筒部の内径よりも径外方向に突出している引っ掛け部が設けられていること特徴とする収納ボックス。 【請求項5】 ボックス本体と、この本体の前面開口部に枢着された開き戸と、前記ボックス本体内に取り付けられておりかつ上下方向のガイド筒部を有するケーシングと、前記開き戸の内面に取り付けられたブラケットと、前記ケーシングのガイド筒部に出退自在に挿通されており地震の際に前記ブラケットに引っ掛かって前記開き戸の開放を阻止する突出端部を有するデッドボルトと、を備えている収納ボックスにおいて、前記デッドボルトの外周面がゴム素材で構成されていることを特徴とする収納ボックス。 【請求項6】 ボックス本体と、この本体の前面開口部に枢着された開き戸と、前記ボックス本体内に取り付けられておりかつ上下方向のガイド筒部を有するケーシングと、前記開き戸の内面に取り付けられたブラケットと、前記ケーシングのガイド筒部に出退自在に挿通されており地震の際に前記ブラケットに引っ掛かって前記開き戸の開放を阻止する突出端部を有するデッドボルトと、を備えている収納ボックスにおいて、前記ケーシングのガイド筒部が、前記デッドボルトの突出側に向かうに従って前記ボックス本体の内部側に傾斜するように形成されていることを特徴とする収納ボックス。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、地震時ロック装置とこれを有する開き戸付きの収納ボックスに関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、システムキッチンの食器棚や収納家具等を構成する収納ボックスに生じた揺れを検知して開き戸を自動的にロックすることにより、ボックス本体内の収納物品が外へ飛び出すのを防止する地震時ロック装置が既に市販されており、かかるロック装置は、開き戸をロックするロック部材がピンで枢着されている揺動タイプと、開き戸をロックするロック部材が直線運動を行うスライドタイプに大別される。 【0003】このうち、スライドタイプの地震時ロック装置は、ボックス本体内に取り付けられかつ上下方向のガイド筒部を有するケーシングと、ボックス本体の前面開口部に枢着された開き戸の内面に取り付けられるブラケットと、ケーシングのガイド筒部に出退自在に挿通されかつ地震の際にブラケットに引っ掛かって開き戸の開放を阻止する突出端部を有するデッドボルトとを備えている。 【0004】このスライドタイプの地震時ロック装置では、デッドボルトが直線運動する関係で、同ボルトをガイド筒部に対して若干の遊びを持たせて挿通する必要があるため、デッドボルトの突出端部がブラケットで開き戸の開放方向に引っ張られると同方向にやや転倒し、デッドボルトが適切にロック位置に突出しているのに、ブラケットがその突出端部から抜け出して開き戸を確実にロックできないことがある。 【0005】そこで、直線運動するデッドボルトを使用するスライドタイプに内在する上記の欠点を解消すべく、デッドボルトの突出端部に、ブラケットの掛止部に対する引っ掛かりを確実にするための窪み部を設けることにより、デッドボルトが開き戸の開放方向に若干転倒してもブラケットを確実に捕まえられるようにして、デッドボルトによるロックを確実にした地震時ロック装置が既に提案されている(特開平9−287338号公報参照)。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の地震時ロック装置のように、デッドボルトの突出端部に窪み部を形成する手段では、デッドボルトがケーシングに対して出没する際にその窪み部を形成した部分が必ずガイド筒部の内部を通過することになる。その反面、例えばデッドボルトが合成樹脂の成形品である場合にはその窪み部の周囲にバリが発生し易い。 【0007】このため、従来の地震時ロック装置では、樹脂成形時において窪み部の周囲に生じたバリがガイド筒部の内面に引っ掛かって摩擦抵抗を増大させ、これによって地震時にデッドボルトが適切に飛び出さないという不良品が発生する可能性が高くなっている。そこで、本発明の課題は、デッドボルトの突出端部に窪み部を形成しなくてもブラケットを確実に捕まえられるようにして、不良品の発生を極力抑えながらデッドボルトによる地震時のロックを確実にする点にある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記課題を達成するために、本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本発明は、前記した直線運動するデッドボルトを有するスライドタイプの地震時ロック装置において、デッドボルトの突出端部に、ガイド筒部の内径よりも径外方向に突出している引っ掛け部を設けたものである。 【0009】この発明によれば、ブラケットがデッドボルトの引っ掛け部に掛止されるので、デッドボルトが開き戸の開放方向に若干転倒してもブラケットを確実に捕まえることができる。また、引っ掛け部はガイド筒部の内径よりも径外方向に突出するように形成されているので、その引っ掛け部がガイド筒部の内部を通過することがない。このため、当該引っ掛け部の周囲にバリが発生していても、そのバリがガイド筒部の内面に引っ掛かって摩擦抵抗を増大させることがなく、地震時にデッドボルトが適切に飛び出さないという不良品が発生する可能性が低くなる。 【0010】また、本発明は、前記した直線運動するデッドボルトを有するスライドタイプの地震時ロック装置において、デッドボルトの外周面をゴム素材で構成したものである。この発明によれば、デッドボルトの外周面がゴム素材で構成されているので、ブラケットはデッドボルトの外周面に食い込んだ状態でその突出端部に引っ掛かることになる。このため、デッドボルトの突出端部に窪み部を形成しなくても、デッドボルトが開き戸の開放方向に若干転倒した場合におけるブラケットに対する引っ掛かりが確実になる。 【0011】更に、本発明は、前記した直線運動するデッドボルトを有するスライドタイプの地震時ロック装置において、ケーシングのガイド筒部を、デッドボルトの突出側に向かうに従ってボックス本体の内部側に傾斜するように形成したものである。この発明によれば、ケーシングのガイド筒部が上記の方向に傾斜しているので、デッドボルトの突出側端がボックス本体の内部側に向いた状態でロック位置に突出することになる。このため、デッドボルトの突出端部に窪み部を形成しなくても、デッドボルトが開き戸の開放方向に若干転倒した場合におけるブラケットに対する引っ掛かりが確実になる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図面に描かれている本発明の実施形態を説明する。本実施形態の地震時ロック装置1は、システムキッチンの食器棚や収納家具等を構成する収納ボックス2に生じた揺れを検知して開き戸3を自動的にロックするものであり、収納ボックス2は、前面側が開口されたボックス本体4と、このボックス本体4の前面開口部に図示しない蝶番を介して枢着された開き戸3を備えている。 【0013】図1に示すように、地震時ロック装置1は、ボックス本体4内に取り付けられかつ上下方向のガイド筒部5を有するケーシング6と、開き戸3の内面に取り付けられたブラケット7と、ケーシング6のガイド筒部5に出退自在に挿通されかつ地震の際にブラケット7に引っ掛かって開き戸3の開放を阻止する突出端部を有するデッドボルト8と、を備えている。 【0014】上記構成部材のうち、ケーシング6は、上方開放状でかつ短筒状に形成されたプラスチック製のケース本体9と、このケース本体9の上部を閉塞するプラスチック製の蓋材10とからなり、内部に収納空間11を備えている。この収納空間11には、鋼製の球体よりなる転動ボール12が収納されており、ケース本体9の底壁には、その転動ボール12をデッドボルト8のロックプレート13から外れた位置に落ち着かせるための位置決め凹部14が形成されている。 【0015】また、このケーシング6の底壁には、軸心方向が垂直方向に向けられた円筒状の前記ガイド筒部5が一体に形成されており、このガイド筒部5内にデッドボルト8の胴部15が摺動自在に挿通されている。デッドボルト8は、上記ガイド筒部5によって上下方向に案内される円柱状の胴部15と、この胴部15の上端に形成された円板状のロックプレート13と、ケーシング6から出没する突出端部の最下端に形成された引っ掛け部16とを備えており、この引っ掛け部16は、ガイド筒部5の内径(胴部15の内径とほぼ同じ)よりも径外方向に突出するフランジ形状に形成されている。 【0016】なお、デッドボルト8の胴部15は断面四角形等の角柱体で構成することもでき、この場合には、後方側にのみに突出する爪部材よりなる引っ掛け部を採用することができる。 【0017】ブラケット7は、硬質プラスチック等の合成樹脂により一体成形されており、先端側がボックス本体4の内側(図1の左側)に向くように開き戸3の内面に片持ち状に固定されている。このブラケット7は、開き戸3の閉鎖に伴ってデッドボルト8を没入させる方向に傾斜した掛止部17を先端側に有しており、この掛止部17の上端にはボックス本体4の外側(図1の右側)に向かって延びる掛止爪が形成されている。 【0018】また、ブラケット7の中途部には、開き戸3の開放に伴ってデッドボルト8を没入させる方向に傾斜した没入片18が形成されており、この没入片18は上下方向に大きく弾性変形できる厚さに形成されている。なお、ブラケット7は、上記掛止部17と没入片18がデッドボルト8の突出端部と丁度干渉する高さに取り付けられている。 【0019】次に、上記構成を有する地震時ロック装置1の作用を説明する。まず、地震のない通常時においては、図1(a)に示すように、転動ボール12はケーシング6内の位置決め凹部14に安定しており、デッドボルト8はガイド筒部5に沿って自由に出没できるようになっている。このため、開き戸3を開閉する際にブラケット7の掛止部17又は没入片18がデッドボルト8の突出端部に当たっても、デッドボルト8は図1(a)で破線で示すようにケーシング6内に没入するので、開き戸3を通常通り開閉することができる。 【0020】他方、開き戸3が閉鎖している状態において地震が発生した場合には、図1(b)に示すように、それに伴う慣性力によって転動ボール12がケーシング6内の位置決め凹部14から離脱してデッドボルト8のロックプレート13上に乗り上げ、これによってデッドボルト8が上方へ没入するのが規制される。このため、地震のゆれによって開き戸3が開放方向に強い力を受けても、図1(b)に示すように、没入片18が弾性変形して掛止部17の爪部がデッドボルト8の引っ掛け部16に引っ掛かるので、開き戸3の開放が阻止されてロックされることになる。 【0021】なお、地震が収まってケーシング6が元の水平状態に戻ると、転動ボール12が位置決め凹部14で安定し、開き戸3を再び開閉できるようになる。そして、本実施形態によれば、デッドボルト8の引っ掛け部16がガイド筒部5の内径よりも径外方向に突出しているので、その引っ掛け部16がガイド筒部5の内部を通過することがない。従って、当該引っ掛け部16の周囲に樹脂成形の際のバリが発生していても、そのバリがガイド筒部5の内面に引っ掛かって摩擦抵抗を増大させることがなく、地震時にデッドボルト8が適切に飛び出さないという不良品の発生をできるだけ低減することができる。 【0022】図2(a)〜(c)は上記デッドボルト8の変形例を示している。このうち、図2(a)のデッドボルト8では、引っ掛け部16がフランジ形状ではなく、先端に向かうに従って徐々に大径になるラッパ形状に形成されている。また、図2(b)のデッドボルト8では、その胴部15が摩擦の少ないシリコンゴム等よりなるカバー部材20でカバーされており、図2(c)のデッドボルト8では、胴部15そのものが硬質ゴム材21で構成されている。 【0023】このように、デッドボルト8の突出端部の外周面をゴム素材で構成した場合には、ブラケット7の掛止爪はデッドボルト8の外周面に食い込んだ状態でその突出端部に引っ掛かることになる。従って、この場合にも、デッドボルト8の突出端部に従来のような窪み部を形成しなくても、デッドボルト8が開き戸3の開放方向に若干転倒した場合におけるブラケット7に対する引っ掛かりを確実にすることができる。 【0024】図3は、本発明の他の実施形態を示しており、この実施形態では、ケーシング6のガイド筒部5を、デッドボルト8の突出側に向かうに従ってボックス本体4の内部側(図3の左側)に傾斜するように形成することにより、デッドボルト8の突出側端がボックス本体4の内部側に向いた状態でロック位置に突出するようになっている。このため、図3の実施形態の場合にも、デッドボルト8の突出端部に従来のような窪み部を形成しなくても、デッドボルト8が開き戸3の開放方向に若干転倒した場合におけるブラケット7に対する引っ掛かりが確実になる。 【0025】図4は、本発明の更に他の実施形態を示している。この地震時ロック装置1は、図1の場合とは逆に、転動ボール12をロックプレート13とケーシング6の底壁との間に挟まれるようにセットすることで、地震のない通常時はデッドボルト8をケーシング6内に没入させている。そして、地震が発生すると、転動ボール12がロックプレート13の外側に移動し、これによってデッドボルト8が自然落下して突出し、その突出端部によってブラケット7をロックするようになっている。 【0026】なお、この図4に示す実施形態に、図2や図3に示すデッドボルト8を採用することもできる。 【0027】 【発明の効果】本発明によれば、デッドボルトの突出端部に窪み部を形成しなくてもブラケットを確実に捕まえられるので、デッドボルトの突出が不確実な不良品の発生を極力抑えつつ、デッドボルトによる地震時のロックを確実にすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000140306 【氏名又は名称】株式会社奥田製作所
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| 【出願日】 |
平成12年4月28日(2000.4.28) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−311345(P2001−311345A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月9日(2001.11.9) |
| 【出願番号】 |
特願2000−169755(P2000−169755) |
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