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【発明の名称】 扉用締込みロックハンドル装置
【発明者】 【氏名】瀬川 志朗

【要約】 【課題】装置全体の構造が簡略化され、扉の錠止操作とパッキングの締込み操作が同時に行なえる扉用締込みロックハンドル装置を提供する。

【解決手段】扉3を閉鎖して受金2のフック部15に掛金11の引掛け部15を係合させた締込みロックの成立状態において、レバーハンドル5の先端部背面が固定台座16の正面部に当接し、受金2のフック部15と掛金11の引掛け部15との係合点をPとしたとき、点Pと軸孔14を結ぶ基準直線Lが、固定台座16の正面部と平行に配置され、レバーハンドル5の固定枢軸7が基準直線Lの裏側に来る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ボックス本体などの固定枠体1に固着される受金2と、扉3に固着されるブラケット板4に基端部が固定枢軸7によって連結されたレバーハンドル5と、レバーハンドル5に設けた軸受板10の軸孔14に基端部の軸部13が嵌挿された掛金11と、扉3に固着されてレバーハンドル5が収容される固定台座16とからなり、扉3を閉鎖して受金2に掛金11を係合させた締込みロックの成立状態において、レバーハンドル5の先端部背面が固定台座16の正面部に当接し、受金2と掛金11との係合点をPとしたとき、点Pと軸孔14を結ぶ基準直線Lが、固定台座16の正面部と平行に配置され、固定枢軸7が基準直線Lの裏側に来ている扉用締込みロックハンドル装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、貨物トラックの荷物室に配備される冷凍ボックスなどに使用される扉用締め込みロックハンドル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 貨物トラックに搭載される冷凍ボックスでは、扉をボックス本体に締付け保持するロック機構には、トラック走行時に相当の振動衝撃が持続的に負荷されるものであり、扉とボックス本体間に装着したパッキングの締付けが弛んだときには、冷気の漏出を来たし、保管運搬中の冷凍商品の品質劣化を招くことになる。扉の錠止と開閉操作に使用される通常のロックハンドル装置に加えてパッキングの締込み機構を別途付加することも考えられるが、その場合には付加機構によって装置全体の構造が複雑化し、製造コストが増大するとともに、通常の施錠操作の他にパッキングの締込み操作を付加する必要があるため、操作が煩雑となる難点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 したがって本発明の目的は、扉の錠止機構とパッキングの締込み機構が兼用されているため、装置全体の構造が簡略化されるとともに、扉の錠止操作とパッキングの締込み操作が同時に行なえるため操作性に優れている扉用締込みロックハンドル装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本発明の扉用締込みロックハンドル装置は、ボックス本体などの固定枠体1に固着される受金2と、扉3に固着されるブラケット板4に基端部が固定枢軸7によって連結されたレバーハンドル5と、レバーハンドル5に設けた軸受板10の軸孔14に基端部の軸部13が嵌挿された掛金11と、扉3に固着されてレバーハンドル5が収容される固定台座16とからなり、扉3を閉鎖して受金2に掛金11を係合させた締込みロックの成立状態において、レバーハンドル5の先端部背面が固定台座16の正面部に当接し、受金2と掛金11との係合点をPとしたとき、点Pと軸孔14を結ぶ基準直線Lが、固定台座16の正面部と平行に配置され、固定枢軸7が基準直線Lの裏側に来るるものである。
【0005】
【発明の作用】 このように構成された扉用締込みロックハンドル装置を、図1から図3に例示したように貨物トラックの荷物室に搭載した冷凍ボックスに適用した場合、ブラケット板4は扉3の垂直パネル部分3aの下面エッジ部3bに固着される。ボックス本体よりなる固定枠体1の正面側壁部1aの上端部分には、扉の垂直パネル部分3aが嵌り込む切欠部1bを設けてあり、固定台座16は該切欠部1aの正面側に嵌め込んで固着されている。受金2は固定台座16に重ねて該切欠部1bの上面エッジ部1cに固着されている。扉3の水平パネル部分3cの基端部と固定枠体1の上面壁部1dの間に装備したヒンジ19を中心に扉3は開閉回転させられ、閉鎖終端において扉3と固定枠体1の閉じ合わせ部に装着したパッキング18が締め込まれるものである。
【0006】図6に示したように扉3を閉鎖してから、軸部13を中心に掛金11を受金2に向かって回転させる。図7に示したように掛金11を受金2に引掛けた後、レバーハンドル5を固定枢軸7を中心に固定台座16に向かって回転させる。この段階では、掛金11の軸部13の中心は固定枢軸7の中心よりも若干背面側に位置している。図8に示したようにレバーハンドル5の回転が進行すると、掛金11の軸部13の中心は正面側に移動して行き、前記基準直線Lは固定枢軸7の中心点に接近して行く。図6に示したようにレバーハンドル5が固定台座6内に完全に押し込まれ、レバーハンドル5の先端部背面が固定台座16の正面部に当接した段階では、前記基準直線Lは固定枢軸7の中心点を越えてその正面側に来る。これによって固定枠体1に対する扉3の錠止とパッキング18の締込みが成立する。
【0007】
【発明の実施の形態】 図示の実施例では、L字状のブラケット板4は左右一対に設けられ、ボルト21によって扉3の垂直着パネル部分3aの下面エッジ部3bに締め付け固着されている。レバーハンドル5は、左右一対のアーム板6,6と手掛け板8によってU字状に構成され、アーム板6,6の基端部がブラケット板4,4に左右方向の固定枢軸7、7によって連結されている。固定枢軸7の先端螺子軸部には締付けナット22が嵌められている。アーム板6,6の基端部間に折り曲げ形成したサポート板部9には、中間部背面側に左右一対の軸受板10,10が固着されている。
【0008】掛金11は左右一対の脚部12,12と引掛け部15によってU字状に構成されており、脚部12,12の基端部に折り曲げ形成した左右方向の軸部13,13が、前記軸受板10,10の軸孔14,14に嵌挿されている。固定台座16は、固定枠体1の正面壁部1aの切欠部1bに嵌め込まれビス23によって固定枠体1に締付け固着されている。固定台座16の内底部正面にはゴム座20が固着されている。このゴム座20は、レバーハンドル5のアーム板6の先端部背面が当接する固定台座16の前記正面部を構成する。L字状の受金2は、取付板部2aを固定台座16の上面板部16aに重ねた状態でボルト24によって固定枠体1の上面エッジ部1cに締付け固着されている。
【0009】
【発明の効果】 以上のように本発明の扉用締込みロックハンドル装置では、掛金11を受金2に係合させた後、レバーハンドル5を固定台座16に向かって押し回すことによって、パッキング18の締込みと扉3の錠止が同時に成立するのであるから、扉の錠止とパッキングの締込みを別操作によって行なう場合と比較して操作が簡単化され、操作性に優れている。このように扉3の錠止機構とパッキング18の締込み機構は兼用されているため、装置全体の構造が簡略化され、製造コストを節減することができる。
【0010】また、締込みロックの成立状態においては、受金2と掛金11との係合点点Pと前記軸孔14とを結ぶ基準直線Lが、固定台座16の正面部と平行に配置され、レバーハンドル5の固定枢軸7が該基準直線Lの裏側に来ているため、貨物トラックの走行時の振動衝撃が持続的に負荷されても、その力はレバーハンドル5の先端部背面を固定台座16に押し付ける力に転化され、掛金11を受金2に更に食い付かせる力として作用するため、扉3の締込みロックは強固に維持され、冷気の漏出事故などを招く恐れがない。
【出願人】 【識別番号】000108708
【氏名又は名称】タキゲン製造株式会社
【出願日】 平成12年4月28日(2000.4.28)
【代理人】 【識別番号】100069590
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 守
【公開番号】 特開2001−311344(P2001−311344A)
【公開日】 平成13年11月9日(2001.11.9)
【出願番号】 特願2000−129482(P2000−129482)