| 【発明の名称】 |
引き戸の補助ロック装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】奥田 勝司
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| 【要約】 |
【課題】ロック部材をロック姿勢に保持できるようにして、引き戸の補助ロック装置による防犯機能を向上する。
【解決手段】屋外引き戸2の屋内側面に取り付け可能な取付基板5と、この取付基板5に上下揺動自在に設けられたロック部材6と、を備えており、このロック部材6が、屋内引き戸3の走行経路から外れるアンロック姿勢と屋内引き戸3の走行経路内に突出するロック姿勢とに切り換え自在になっている引き戸の補助ロック装置において、ロック姿勢に切り換えられたロック部材6がアンロック姿勢側に揺動するのを規制する保持部材7と、この保持部材7による当該ロック部材6の揺動規制を解除するように操作可能な操作部材19と、を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 屋外引き戸(2)の屋内側面に取り付け可能な取付基板(5)と、この取付基板(5)に上下揺動自在に設けられたロック部材(6)と、を備えており、このロック部材(6)が、屋内引き戸(3)の走行経路から外れるアンロック姿勢と屋内引き戸(3)の走行経路内に突出するロック姿勢とに切り換え自在になっている引き戸の補助ロック装置において、ロック姿勢に切り換えられた前記ロック部材(6)がアンロック姿勢側に揺動するのを規制する保持部材(7)と、この保持部材(7)による当該ロック部材(6)の揺動規制を解除するように操作可能な操作部材(19)と、を備えていることを特徴とする引き戸の補助ロック装置。 【請求項2】 操作部材(19)がロック部材(6)の下面側に配置されている請求項1に記載の引き戸の補助ロック装置。 【請求項3】 保持部材(7)はロック部材(6)の内部に移動自在に収納されており、この保持部材(7)に操作部材(19)が一体に突設されている請求項1又は2に記載の引き戸の補助ロック装置。 【請求項4】 保持部材(7)は、取付基板(5)に設けた掛止孔(26)に嵌合可能な掛止爪(21)を基端側に備えており、ロック部材(6)がロック姿勢になると同時に前記掛止爪(21)が前記掛止孔(26)に嵌合するように当該ロック部材(6)の基端側に付勢された状態で同ロック部材(6)の内部に前後方向に移動自在に収納されている請求項1〜3のいずれかに記載の引き戸の補助ロック装置。 【請求項5】 一つの取付基板(5)に対して複数のロック部材(6,6)が同取付基板(5)の幅方向に並設されている請求項1〜4のいずれかに記載の引き戸の補助ロック装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、引き戸の屋内側面に取り付けることで防犯機能を向上できる引き戸の補助ロック装置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、家屋の窓部やバルコニー等におけるアルミサッシよりなる引き戸装置には、部外者が屋内へ侵入するのを防止するための本締まり錠としてクレセント錠が広く採用されている。しかし、上記クレセント錠による施錠だけでは、屋外引き戸のガラスの錠対応部分だけを割って当該クレセント錠を解錠すれば、部外者が比較的容易に侵入できることが知られている。 【0003】そこで、例えば、図5に示すように、屋外引き戸2のガラスの屋内側面に貼り付け可能な取付基板5と、この取付基板5に上下揺動自在に設けられたロック部材6とを備えた引き戸の補助ロック装置1が既に開発されている。この場合のロック部材6は、取付基板5に対して横軸心回りに上下揺動自在に枢着された板材よりなり、屋内引き戸3の走行経路から外れるアンロック姿勢(図5(a)の状態)と、屋内引き戸3の走行経路内に突出するロック姿勢(図5(b)及び(c)の状態)とに切り換え自在になっている。 【0004】そして、この従来の補助ロック装置1によれば、図5(a)(b)に示すように、当該ロック装置1を屋外引き戸2の隅部に貼り付けた場合には、クレセント錠28による本施錠に加えて、閉鎖状態にある両引き戸2,3を補助的にロックすることができる。また、図5(c)に示すように、当該ロック装置1を屋外引き戸2の中央部よりに貼り付けた場合には、屋内引き戸3を換気のために半開きにした状態で両引き戸2,3をロックすることができる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の補助ロック装置1では、屋内引き戸3のロックを解除するためにはロック部材6をアンロック姿勢に保持する必要があるため、ロック部材6又は取付基板5の一方に他方を吸着する板状の磁石が取り付けられている。しかるに、従来の補助ロック装置1では、アンロック姿勢への切り換えを容易にするために、ロック姿勢にあるロック部材6は取付基板5に対して自由に上方へ揺動できるように枢着されているだけであり、ロック姿勢にあるロック部材6をその姿勢に保持しておく機能はまったく備えていない。 【0006】このため、前記した本締まり錠(クレセント錠)の場合と同様に、泥棒等の侵入者が屋外引き戸のガラスの補助ロック装置1に対応する部分だけを割って屋内に手を入れれば、その後は、ロック部材6を上方に揺動してアンロック姿勢に戻すだけで、当該補助ロック装置1が簡単に解錠されてしまうことになる。そこで、本発明の課題は、ロック部材をロック姿勢に保持できるようにして、引き戸の補助ロック装置による防犯機能を向上する点にある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を達成するために、本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本発明は、前記した引き戸の補助ロック装置において、ロック姿勢に切り換えられたロック部材がアンロック姿勢側に揺動するのを規制する保持部材と、この保持部材による当該ロック部材の揺動規制を解除するように操作可能な操作部材と、を備えたものである。 【0008】本発明によれば、ロック姿勢に切り換えられたロック部材は保持部材によってアンロック姿勢側に揺動するのが規制されており、保持部材による当該ロック部材の揺動規制を解除するように操作部材を操作しない限り、ロック姿勢になっているロック部材をアンロック姿勢に戻すことができない。従って、侵入者が屋外引き戸のガラスの補助ロック装置に対応する部分だけを割って屋内に手を入れても、操作部材の存在に気づかない限りロック部材をアンロック姿勢にすることができなくなり、このため、ロック部材をアンロック姿勢に戻すだけで補助ロック装置が簡単に解錠されてしまうのを未然に防止することができる。 【0009】本発明において、操作部材をロック部材の下面側に配置しておけば、同操作部材をロック部材のその他の面や取付基板に配置する場合に比べて目立ちにくくなるため、侵入者が操作部材の存在に気づかない蓋然性が高くなり、この点で補助ロック装置の防犯機能をより向上することができる。また、上記保持部材をロック部材の内部に移動自在に収納しておき、この保持部材に操作部材を一体に突設するようにすれば、これらの部材を別々にして連動させる場合に比べて、部品点数を低減できかつロック部材の内部構造も簡単化されるので、当該補助ロック装置の製作コストを低減することができる。 【0010】更に、保持部材は、取付基板に設けた掛止孔に嵌合可能な掛止爪を基端側に備えたものを採用することができ、かかる保持部材は、ロック部材がロック姿勢になると同時に前記掛止爪が前記掛止孔に嵌合するように当該ロック部材の基端側に付勢された状態で同ロック部材の内部に前後方向に移動自在に収納されていることが好ましい。この場合、ロック部材がロック姿勢になると同時に掛止爪が掛止孔に嵌合するので、ロック部材をロック姿勢に切り換えるだけでその揺動が規制されるロック状態にすることができ、ロック部材のロック作業が非常に簡便になる。 【0011】また、本発明において、一つの取付基板に対して複数のロック部材を同取付基板の幅方向に並設するようにすれば、複数のロック部材のうちのいずれか一つをロック姿勢にすることにより、屋内引き戸に対する走行方向のロック位置を切り換えられるようになるので、一つの補助ロック装置だけで引き戸の閉鎖ロックと半開きロックの双方を行えるようになり、非常に経済的である。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1及び図2は、本発明の第一の実施形態を示している。このうち、図1は、建物家屋の窓部やバルコニー等に設置されるアルミサッシよりなる引き戸装置に、本実施形態の補助ロック装置1を取り付けた状態を示している。 【0013】同図に示すように、この引き戸装置は、図示していないサッシ枠に互いに引き違い状となるように走行自在に嵌め込まれた屋外引き戸2及び屋内引き戸3と、これらの両引き戸2,3を本締めするためのクレセント錠(図示せず)とを備えていて、両引き戸2.3の枠内には板状の透明又は半透明のガラス4が嵌め込まれている。 【0014】一方、本実施形態の補助ロック装置1は、屋外引き戸2のガラス4の屋内側面に取り付け可能な取付基板5と、この取付基板5に上下揺動自在に設けられた左右一対のロック部材6と、このロック部材6をロック姿勢に保持するための保持部材7と、を備えている。このうち、取付基板5は、四隅がアール状に面取りされたほぼ正方形状のステンレス製の板材よりなり、この取付基板5の裏面側には粘着性接着剤等よりなる接着層8が設けられている(図3及び図4参照)。 【0015】この接着層8には、「防犯補助錠設置」という警告表示が記載されており、この警告表示をガラス4を透して屋外側から見えるようにすることにより、泥棒等の部外者の侵入を心理的に牽制するようにしている。なお、この警告表示は、当該引き戸装置に何らかの防犯対策が施されていることを観念させる表示であればよく、「警官立ち寄り所」や「セキュリティーシステム設置済み」等の種々の表示を採用することができる。 【0016】図1及び図2に示すように、取付基板5の左右両側には支持ブラケット9,9が屈曲形成され、この各支持ブラケット9,9間に架設したシャフト10に両ロック部材6の基端部が上下揺動自在に枢着されている。左右一対のロック部材6は、一つの取付基板5に対してその幅方向に同じレベルで並設されており、このうち、右側の第一ロック部材6Aは屋内引き戸2を閉鎖状態でロックする閉鎖ロック用のもので、左側の第二ロック部材6Bは屋内引き戸2を半開き状態でロックする半開きロック用のものである。 【0017】図2に示すように、各ロック部材6は取付基板5の約半分の幅寸法を備え、この両ロック部材6を左右の支持ブラケット9,9間に挟み込んだ状態で並設することにより、両ロック体部材6の取付基板5に対する幅方向の移動が規制されている。取付基板5の幅方向中央部には、シャフト10の中央部を回動自在に支持する中間ブラケット11が突設されている。この中間ブラケット11は両ロック部材6,6の間に介在されていて、これにより、両ロック部材6,6の幅方向のがたつきを防止するとともに、第一ロック部材6Aの左側への移動を左側の支持ブラケット9と中間ブラケット13の双方で受け持たせて当該第一ロック部材6Aによるロック荷重を増大させている。 【0018】左右の各ロック部材6,6は、裏側が開口した長方形箱状に形成されたケース本体12と、このケース本体12の裏側開口部を施蓋する蓋プレート13と、ケース本体12の内部に移動自在に収納された前記保持部材7とを備えている。図2〜図4に示すように、ケース本体12は、長方形板状の表面板部14の各縁から左右側壁15,15と前後側壁16,17とを裏面側に突設してなる長方形箱状に形成されている。そして、この左右側壁15,15の基端部に前記シャフト10が回転自在に挿通され、表面板部14の基端縁の中央部に、当該ロック部材6が水平状態から上方へ揺動するのを規制するストッパー片18が突設されている。 【0019】このため、ロック部材6は、これを下方揺動させると、取付基板5に対して折り畳まれた図3に示すアンロック姿勢になり、これを上方揺動させると、取付基板5に対して直交して水平状態になった時点でストッパー片18がその基板5に当接し、図4に示すロック姿勢になるようになっている。なお、各ロック部材6を取付基板5に折り畳んだアンロック姿勢(図3の状態)における補助ロック装置1の最大厚さTは、屋外引き戸2のガラス4から屋内引き戸3の縦枠3Aの間の隙間E(図1参照)よりも小さくなるように設定されている。 【0020】各ロック部材6,6は、ロック姿勢に切り換えられた当該ロック部材6がアンロック姿勢側に揺動するのを規制する前記保持部材7と、この保持部材7による当該ロック部材6の揺動規制を解除するように操作可能な操作部材19と、を備えている。保持部材7は、基端側に掛止爪21を有する細長い鋼製の板材よりなり、その前端部をケース本体12の先端側中央部に形成した左右一対のガイド壁22,22間に挿通し、その基端部をケース本体12の後側壁17の中央部に形成した貫通孔23に挿通することにより、ロック部材6の幅方向中央部において前後方向に移動自在となるようにケース本体12の内部に収納されている。 【0021】両ガイド壁22,22間には、圧縮ばねよりなる付勢部材24が収納されており、この付勢部材24の一端を前側壁16に当接させかつ他端を保持部材7の先端に当接させることにより、当該保持部材7を常にロック部材6の基端側に付勢するようにしている。なお、保持部材7の基端部には逃げ長孔25が形成されており、この逃げ長孔25に前記シャフト10を挿通することで、このシャフト10と保持部材7との干渉を防止している。 【0022】図3及び図4に示すように、取付基板5には、前記保持部材7の掛止爪21が嵌合する掛止孔26が形成されており、この掛止孔26に当該掛止爪21が嵌合することにより、ロック部材6が下方へ揺動するのが規制される。このため、アンロック姿勢にあるロック部材6を上方へ回動させると、同部材6のストッパー片18が取付基板5に当接した時点で、掛止爪21が取付基板5の掛止孔26に嵌合し、これによってロック部材6のロック姿勢が自動的に保持されるようになっている。 【0023】図3及び図4に示すように、本実施形態の操作部材19は、保持部材7の下側縁から一体に突設されており、蓋プレート13に形成した前後方向に長いガイド孔27に移動自在に挿通され、このガイド孔27からロック部材6の下面側に突出している。従って、操作部材19をロック部材6の前端側(図4の左側)に移動させることにより、保持部材7の掛止爪21を掛止孔26から離脱させることができ、これによってロック姿勢にあるロック部材6をアンロック姿勢となるように下方揺動させることができる。 【0024】次に、本実施形態の補助ロック装置1の使用方法と作用を説明する。まず、左右一対のロック部材6,6のうち、第一ロック部材6Aを上方へ揺動させてロック姿勢にすれば、クレセント錠による本施錠に加えて、閉鎖状態にある引き戸2,3を補助的にロックすることができる(閉鎖ロック)。また、図1に示すように、第一ロック部材6Aを下方へ折り畳んでアンロック姿勢にし、かつ、第二ロック部材6Bを取付基板5から突出させてロック姿勢にしておくことにより、屋内引き戸3を換気のために半開きにした状態でロックすることができる(半開きロック)。 【0025】このさい、本実施形態のロック装置1によれば、ロック姿勢に切り換えられたロック部材6が保持部材7によってアンロック姿勢側に揺動するのが規制されており、保持部材7による当該ロック部材6の揺動規制を解除するように操作部材19を操作しない限り、ロック姿勢になっているロック部材6をアンロック姿勢に戻せないようになっている。 【0026】このため、侵入者が屋外引き戸2のガラス4の補助ロック装置に対応する部分だけを割って屋内に手を入れても、操作部材19の存在に気づかない限りロック部材7をアンロック姿勢にすることができず、このため、ロック部材6をアンロック姿勢に戻すだけで補助ロック装置1が簡単に解錠されてしまうのを未然に防止することができる。 【0027】また、本実施形態では、操作部材19をロック部材6の下面側に配置することにより、同操作部材19をロック部材6のその他の面や取付基板5に配置する場合に比べて目立ちにくくしている。このため、侵入者が操作部材19の存在に気づかない蓋然性が高くなり、防犯機能をより向上することができる。更に、本実施形態では、操作部材19を保持部材7に一体に突設するようにしているので、これらの部材を別々にして連動させる場合に比べて、部品点数を低減することができ、かつ、ロック部材6の内部構造も簡単化できる。 【0028】また、本実施形態では、ロック部材6がロック姿勢になると同時に保持部材7の掛止爪21が取付基板5の掛止孔21に嵌合するように、保持部材7がロック部材6の基端側に付勢されているので、ロック部材6をロック姿勢にするだけで当該ロック部材6が自動的に揺動規制され、ロック部材6のロック作業が非常に簡便であるという利点もある。 【0029】なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、一つの取付基板5に対してロック部材6を一つだけ設けることにしてもよい。また、本発明の補助ロック装置1は、引き戸2,3間の隙間が大きい場合には、屋外引き戸2のガラス4ではなく上枠又は下枠に貼り付けることもできる。 【0030】 【発明の効果】本発明によれば、ロック姿勢のロック部材が保持部材によってアンロック姿勢に戻るのが規制されており、その規制を解除できる操作部材の存在に気づかない限りロック部材をアンロック姿勢に戻すことができないので、引き戸の補助ロック装置による防犯機能を向上することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000140306 【氏名又は名称】株式会社奥田製作所
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| 【出願日】 |
平成12年3月8日(2000.3.8) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−254557(P2001−254557A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月21日(2001.9.21) |
| 【出願番号】 |
特願2000−111391(P2000−111391) |
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