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【発明の名称】 自動ストッパー付ドア
【発明者】 【氏名】石田 政澄

【要約】 【課題】自重で閉戸させる片開き方式の内外側両開きドアは、その自重による自動閉戸において、閉戸停止定位置で停止せずにオーバーランして、内外側への振れ動きを何度か繰り返した後に停止すると言う欠点があった。

【解決手段】一側に出退当接部2と他方の一側に出退係止部3を形成し、偏心軸4を有する係止体1と、当接部材12と係止部11を設けてなる係止具10を構成した自動ストッパーを両側開きのドアに関して設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一側に出退当接部(2)と他方の一側に出退係止部(3)を形成し、偏心軸(4)を有する係止体(1)と、当接部材(12)と係止部(11)を設けてなる係止具(10)を構成した事を特徴とする自動ストッパー及びこれを用いて構成したドア。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内外両側開きの片開き方式ドアにおいて、その閉戸停止定位置で完全停止させる自動ストッパー付きのドアに関する。
【0002】
【従来の技術】建造物の出入口には、収納庫や家具類等に使用される形式のものと同様な引違い戸、又は片開き戸、或は片開き戸方式の観音開き構造など様々な方式のドアや戸が使用されている。
【0003】片開き方式のドアを用いた建物で一般的な住宅など家屋の玄関その他の出入口においては、主に引き開け又は押し開けの何れか単一の方向にのみ開閉するものが多く、中には例えば公共建物や会館、病院、或いはデパートやスーパーストアー、コンビニエンスストアーなど、多くの人が出入りする建物の出入口に用いられている片開き方式ドアのように、内外側から任意な方向側へ引き開け、又は押し開け可能な構造の出入口ドアも使用されている。
【0004】片開き方式ドアの自動的な閉戸手段には、かなり強いスプリングや他の弾性体による戻り抵抗を利用して自動閉戸させるものが一般的に多く使用され、中には傾斜して開戸し、自重で閉戸する構造の片開き方式ドアも使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら傾斜開戸して自重で閉戸させる片開き方式の内外側両開きドアは、その自重による自動閉戸において、閉戸停止定位置で停止せずにオーバーランして、内外側への振れ動きを何度か繰り返した後に停止すると言う欠点があった。
【0006】従って先に出入りした人によって開戸されたそのドアの戻り途中に、次に出入りしようとする人が閉戸定位置で待ち、該ドアが停止するものと勘違いした場合において、停止定位置で停止せずにオーバーランしたドアに煽られる危険性もあり、例えば車椅子使用者や松葉杖などの歩行補助具使用者或いは高齢者などが勘違いをした場合、更に危険である。
【0007】特にバリアフリー出入り口を構築するために設けられる片開き方式の両側開きドアは、如何なる状況で急激に閉戸されても閉戸停止定位置で確実に一旦停止する機能を付加する必要があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達成するために、一側に出退当接部と他方の一側に出退係止部を形成し、偏心軸を有する係止体と、当接部材と係止部を設けてなる係止具を構成した自動ストッパーを両側開きのドアに関して設ける。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。各図において、1は係止体である。係止体1は、上部側一端に出退当接部2と他方の上部側一端に出退係止部3及び偏心軸孔4を設けて成り、前後に形成したこれらの出退当接部2と出退係止部3を上下動させるものである。この係止体1は平板や棒状など、如何なるものを用いて形成してもよい。
【0010】各図において、2は出退当接部である。出退当接部2は、頂上部の左右を傾斜面として成形したもので、ドア15の開閉時に、その閉戸停止定位置付近においてすぐ上側に位置する当接部材12の当接部13が当接する部位である。ここに当接部材12の先端である当接部13が当接して押し下げられ、他方の一端に成形した出退係止部3を押し上げることになる。
【0011】またドア15の開閉状況に応じて当接部13が出退当接部2の頂上部や斜面上の当接部位を移動し、ドア15開閉時の強弱によって係止体1両端の上下動が変化する。従って普通に開ければ出退係止部3が徐々に退いて係止部13に干渉することなくドア15が開き、急激に開けようとすれば出退当接部2の頂上部が当接部13に当接して押し下げられたその状態のままで、横方向にスライド移動し、出退係止部3と係止部11が干渉して係止した状態となる。
【0012】従ってドア15に突風が吹き付けた場合でも係止状態を保つことになる。また開いたドア15を急激に閉戸した場合、出退当接部2が当接部13に急激に当接する事によって出退係止部3が強く急突出する事になりドア15はその閉戸停止定位置で確実に急停止する。
【0013】出退当接部2の頂上角度は、特に限定するものではないが、90度前後位の角度が望ましい。またこの出退当接部2は、球状のものやローラーなどを用いて構成してもよい。
【0014】各図において、3は出退係止部である。出退係止部3は、頂上部の左右を傾斜面として成形したもので、ドア15の開閉時において、出退当接部2が当接部材12の当接部13に当接又はこれらの当接部位によって上下動し、係止又は係止解除をなす部位である。例えばドア15の閉戸時に出退当接部2が押し下げられると同時にその閉戸停止定位置付近においてすぐ上側に位置する係止具10の係止部11に進入して係止する部位である。頂上部に成形した傾斜面は、開閉時の横方向への移動に伴い出退当接部2の傾斜面や頂上部の接点が移動することになり、従って出退係止部3は横方向に移動しながら係止部11に進入又は退出する形態となる。
【0015】この出退係止部3の傾斜面は、横方向へ移動しながら係止部11に進入又は退出しやすくするために成形したものであり、出退係止部3の幅を小さくして係合作動時の移動ゆとりをもたせることで傾斜面を省いてもよい。
【0016】図1において、4は偏心軸孔である。偏心軸孔4は、僅かに出退係止部3側に重心を持たせ、係止体1の中央付近に偏心して穿設した貫通孔で、これに軸5を通し係止体1の前後に設けた出退当接部2と出退係止部3を上下動可能にして該係止体1を台具6に組み合わせる軸孔である。
【0017】各図において、5は軸である。軸5は、先端部にネジを成形したもので、偏心軸孔4を貫通してネジ孔7にネジ込み係止体1を台具6に装着する軸である。
【0018】各図において、6は台具である。台具6は、中央付近にネジ孔7と、一端に受け座8を成形し両端に取り付けビス孔9を穿設したもので、この台具6に軸5を介して係止体1を組み合わせた状態で、ドア15の前側(開放側)上部にビスなどを用いて取り付け固定するものである。
【0019】図1において、7はネジ孔である。ネジ孔7は、台具6の中央付近に設けたもので係止体1を台具6に組み合わせるための軸5を、ネジ込み固定するネジ孔である。
【0020】各図において、8は受け座である。受け座8は、台具6の一端に設けたもので、係止体1の一端を止め受けして該係止体1の上下回動を水平方向で停止させるためのものである。受け座8は平板状の他棒状やピン状など如何なる形状のものでもよい。
【0021】図1において、9は取り付けビス孔である。取り付けビス孔9は台具6を、取り付けビスを用いてドア15の開放側上部に取り付け固定するために台具6の両端側に設けたビス孔である。
【0022】各図において、10は係止具である。係止具10は、L字形状で水平方向平面の一端側に係止部11と他方の一側に当接部材12を設け垂直平行面の両端に取り付けビス孔14を穿設したもので、ドア枠16の前側(ドアの開放側)上部にビスなどを用いて取り付け固定するものである。この係止具10は係止部11と当接部13を設ける他は如何なる形状であってもよい。
【0023】図1、図2、図3において、11は係止部である。係止部11は、係止具10の一端に開口して成形したもので、これに係止体1に設けた出退係止部3が進入して該係止体1を係合係止する部署である。
【0024】各図において、12は当接部材である。当接部材12は、係止具10の一端にネジ込みによって設けたもので、その先端に当接部13を半球状に成形して係止体1の出退当接部2への当接具合を上下微調整可能にしたビス状のものである。
【0025】各図において、13は当接部である。当接部13は、半球状に成形されドアの開閉に伴い出退当接部2へ当接して出退係止部3を上下動させ、同時に該出退係止部3の係止部11への進入又は退出をなさせる部署である。この当接部13は半球状の他90度前後位の角度を付けて成形してもよい。
【0026】図1、図2において、14は取り付けビス孔である。取り付けビス孔14は、係止具10を、取り付けビスを用いてドア枠16の前方側上部に取り付け固定するために該係止具10の両端側に設けたビス孔である。
【0027】図3、図4において、15はドアである。ドア15は、内外側両方向開きの片開き方式ドアでその開放側上部に台具6が図示するように取り付けられる。
【0028】図3、図4において、16はドア枠である。ドア枠16は、ドアを枢着する枠で建物の出入り口を構築するものであり、ドア開放側に位置するドア枠16の上部に係止具10が図示するように取り付けられる。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0030】片開き方式ドアの自重による自動閉戸手段を用いた、内外側両方向開きドアの出入り口において、開戸されたドアが例えば急激に強く閉戸されても閉戸停止定位置でオーバーランすることなく確実に一旦停止するので安全である。
【0031】ドアの開戸において、人が普通に開ければ全く干渉せずに開き、急激に開けようとすれば出退係止部2が係止部11に嵌合したままで横移動することになり、ドアが開かない状態となる。従って突風がドアに吹き付けた場合でも同様に開かず安全である。
【0032】また既存の内外方向側開きの如何なるドアにも簡単に後付けできるものであり、取り付け施工や維持管理の面からも経済的である。
【出願人】 【識別番号】396023133
【氏名又は名称】石田 政澄
【出願日】 平成12年3月3日(2000.3.3)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−248353(P2001−248353A)
【公開日】 平成13年9月14日(2001.9.14)
【出願番号】 特願2000−58165(P2000−58165)