| 【発明の名称】 |
ガードアームの待機角度位置調整装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】柴原 規人
|
| 【要約】 |
【課題】ガードアームの所期角度位置調整後安定してその角度位置を保持させる。
【解決手段】ガードアーム3の一端を回動可能に枢着したストライク板1の、ガードアーム装置作動時振出されるガードアームを見送る側の側端縁を扉側に折曲げて鉛直方向に延在する案内片7を形成し、一方、デッドボルトとの係合孔4が開口しているガードアームの自由端付近におけるストライク板上に、縦長の合成樹脂製のブロック体で、ガードアームが振り出る方向と同方向の前側面に傾斜面9を形成し、背面を上記案内片7に摺接可能に当接させた調整スライダ8を設け、この調整スライダ8に縦長の調整孔11を開口させると共に、この調整孔11を挿通する止めねじ12により調整スライダ8の上下方向の位置を固定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 扉枠の内側縁に装着され、ガードアームの一端を回動可能に枢着したストライク板の、ガードアーム装置作動時振出されるガードアームを見送る側の側端縁を扉側に折曲げて鉛直方向に延在する案内片を形成し、一方、デッドボルトとの係合孔が開口しているガードアームの自由端付近におけるストライク板上に、縦長の合成樹脂製のブロック体で、ガードアームが振り出る方向と同方向の前側面に傾斜面を形成し、背面を上記案内片に摺接可能に当接させた調整スライダを設け、この調整スライダに縦長の調整孔を開口させると共に、この調整孔を挿通する止めねじにより調整スライダの上下方向の位置を固定するようにしたことを特徴とするガードアームの待機角度位置調整装置。 【請求項2】 上記調整孔の表面側に拡幅した段部を形成し、この段部に止めねじの頭部を隠すようにしたことを特徴とする請求項1に記載のガードアームの待機角度位置調整装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ガードアームの待機角度位置調整装置(以下単に角度調整装置という)に係り、特に、設定したガードアームの待機角度位置を安定して保持することができ、しかもガードアーム装置の作動終了時に騒音が発生しない新規な角度調整装置に関する。 【0002】 【従来の技術】ガードアーム装置は、例えば、一端を扉枠の内側縁に回動可能に枢着され、見込み方向に移動可能に案内されたガードアームの自由端にデッドボルトの先端との係合孔を開口させ、2段階に突出できるように構成されたデッドボルトの1段目の突出時、デッドボルトの先端とこの係合孔とを係合させ、以後、扉の開角度をドアチェーンのように一定以下に保つ装置である。 【0003】ところで、何れの型式のガードアーム装置でも、扉口に装着後相当の期間が経過すると、扉や扉枠の建て付けの変化に起因して、待機時におけるガードアームの角度位置がデッドボルトが収納されている錠箱に対し相対的に変化し、ガードアーム作動時デッドボルトがデッドボルトの先端がガードアームの係合孔に係合できなくなる事態に致る。 【0004】係る事態に備えて、例えば実公平5−32602号公報に記載された考案は、ガードアームの待機角度位置を調整する機構を種々提案している。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これらに限らず従来の角度調整装置は、例えば雌ねじと雄ねじとの摩擦係合や、ねじの締め付け力による部材間の摩擦係合に頼っており、長期間の使用によって角度調整装置が受けるであろう衝撃や振動に対し、ガードアームの角度位置を安定に保つことは到底期待できない。 【0006】この発明は、設定したガードアームの待機角度位置を安定して保持することができ、しかもガードアーム装置の作動終了時に騒音が発生しない新規な角度調整装置を提供し、以て上記した不都合を解消することを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、この発明は、扉枠の内側縁に装着され、ガードアームの一端を回動可能に枢着したストライク板の、ガードアーム装置作動時振出されるガードアームを見送る側の側端縁を扉側に折曲げて鉛直方向に延在する案内片を形成し、一方、デッドボルトとの係合孔が開口しているガードアームの自由端付近におけるストライク板上に、縦長の合成樹脂製のブロック体で、ガードアームが振り出る方向と同方向の前側面に傾斜面を形成し、背面を上記案内片に摺接可能に当接させた調整スライダを設け、この調整スライダに縦長の調整孔を開口させると共に、この調整孔を挿通する止めねじにより調整スライダの上下方向の位置を固定するようにしたことを特徴とする。 【0008】 【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。図1で符号1はストライク板を示し、このストライク板1は、例えばねじ2、2により図示しない扉枠の内側縁、すなわち、閉扉時扉の自由側端縁に対向する縦長の縁部に装着される。 【0009】このストライク板1の上端部には、ガードアーム3の一端が回動可能に、すなわち、その自由端部が見込み方向に移動可能に支承されている。 【0010】ガードアーム装置の型式、或いはガードアームの構造は現在種々のものが提案され、実用されているが、図示のガードアームは、鞘と刀身のように二つの部材に分割され、下方の部材が偏平な筒状の上部の部材に伸縮可能に嵌合している。 【0011】そして、ガードアーム装置作動時、ガードアームの自由端の係合孔4に係合したデッドボルト5の先端が、扉が開くに連れて図1で左方に移動し、これに従動してガードアーム3が時計方向に回動するに伴い、ガードアームが伸張してデッドボルト5に追従する。 【0012】ちなみに、図示の実施例におけるガードアーム3を構成する下方の部材と上部の部材は内蔵された引っ張りコイルばねによって連結されており、扉が閉るときにガードアーム3が自動的に縮む。 【0013】なお、ガードアーム装置の型式には、ガードアーム3の長さが変らず、その代わりにガードアームの枢軸が上下するもの、或いはガードアームの枢軸及び長さが変らない代りに、錠箱内にデッドボルトが上下動できるもの、等種々のものがあるが、この発明は何れの型式のガードアーム装置にも適用可能である。 【0014】また、ストライク板1の下方には、待機角度位置におけるガードアームの係合孔4とほぼ整合するようにして、デッドボルト投入孔6が開口しており、閉扉後デッドボルト5を2段階突出させることにより、デッドボルト5の先端をこのデッドボルト投入孔6に投入し、扉を施錠できることは従来のガードアーム装置と同様である。 【0015】上記のようにしてガードアーム3を担持したストライク板1は、図示の実施例におけるガードアーム3が厚いので、扉と扉枠との間の隙間(所謂チリ)に納らないので、扉枠の内側縁に埋設するのが普通である。 【0016】一方、ストライク板1のガードアーム装置作動時振出されるガードアームを見送る側の側端縁(図1で右側の側端縁)は、扉側に折曲げられて、扉側に突出し鉛直方向に延在する案内片7が形成されている。 【0017】他方、ガードアーム3の自由端付近におけるストライク板1上に、縦長の合成樹脂製のブロック体である調整スライダ8が配設されている。 【0018】この調整スライダ8は、その上端部で、ガードアーム3が振り出る方向の前方(図1で左方)には上端程案内片7に近接する傾斜面9が形成されている。 【0019】また、この調整スライダ8には、その長さ方向に沿って、これを見付け方向、すなわちストライク板1の厚さ方向に貫通する調整孔11が開口している。 【0020】この調整孔11の調整スライダ8に対する見込み方向の相対位置は、止めねじ12がこの調整孔11を挿通してストライク板1に形成された図示しない雌ねじ孔と螺合したとき、調整スライダ8の背面が案内片7に摺接できるように設定されている。 【0021】図示の実施例では、この調整孔11の表面側に拡幅された段部13を形成し、この段部13内に止めねじ12の頭部を収納して隠すことができるように構成されている。 【0022】上記のように構成されたこの発明の一実施例による角度調整装置は、経年変化或いは他の原因によりガードアーム3の待機角度位置が変化し、図1においてガードアームの係合孔4がデッドボルト5と整合しなくなった場合、止めねじ12を弛めて調整スライダ8を上下させる。 【0023】すると、傾斜面9の位置が、その傾斜角度を変えずに上下するから、ガードアーム3の自由端と傾斜面9との接触点が傾斜面9に沿って上下する。 【0024】換言すれば、上記接触点が見込み方向、すなわち図1で左右方向に移動する。したがって、ガードアーム3の待機角度位置を調整することができる。 【0025】ガードアーム3の角度位置の調整が終了したら、止めねじ12を締め込んでその位置を固定する。 【0026】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発明は、調整スライダ8が合成樹脂製で止めねじ12を締め込むときに弾性変形が大きいことから、角度位置の調整後は少々の止めねじの弛みでは摩擦係合が大きく変化せず、止めねじ12の弛みが少ない。 【0027】また、調整スライダ8の背面が案内片7に面接触し、止めねじ12の周りの回転が拘束されるので、傾斜面9との角度が変ることもない。 【0028】加えて、ガードアーム装置の作動後ガードアームの自由端が調整スライダに衝突しても、調整スライダがその材質の特性から衝突を緩和するので、騒音が発生しない、等種々の効果を奏する。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】390037028 【氏名又は名称】美和ロック株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年2月28日(2000.2.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078097 【弁理士】 【氏名又は名称】飯田 岳雄
|
| 【公開番号】 |
特開2001−241253(P2001−241253A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月4日(2001.9.4) |
| 【出願番号】 |
特願2000−52332(P2000−52332) |
|