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【発明の名称】 掛金装置
【発明者】 【氏名】石崎 広幸

【要約】 【課題】掛金の翻転時に掛金のループ部が締付対象物の表面に衝突しない掛金装置を提供する。

【解決手段】掛金装置において、掛金5のループ部8をフック15から外して翻転させたとき、ループ部9が締付対象物7Bの表面に衝突しないように可動範囲を制限するストッパー10を、操作レバー4の側方に突設する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一方の締付対象物7Aに固着されるフック15と、他方の締付対象物7Bに固着される本体1とからなり、本体1の表面側にはベース部11に沿った第1枢軸3の周りに起伏する操作レバー4が設けてあり、操作レバー4の中間部を通る第2枢軸8にはU字型の掛金5の根元部6が枢着されてあり、フック15に掛金5のループ部9を掛合させた状態において、第1枢軸3とループ部9を結ぶ直線Lに関して第2枢軸8がベース部11側にある掛金装置であって、前記掛金5のループ部8をフック15から外して翻転させたとき、ループ部9が締付対象物7Bの表面に衝突しないように可動範囲を制限するストッパー10を、操作レバー4の側方に突設してあることを特徴とする掛金装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は機器収納ボックスの蓋やハッチなどの締付け保持に用いられる掛金装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来の一般的な掛金装置は、一方の締付対象物に固着されるフックと、他方の締付対象物に固着される本体1とからなり、本体の表面側にはベース部に沿った第1枢軸の周りに起伏する操作レバーが設けてあり、操作レバーの中間部を通る第2枢軸にはU字型の掛金の根元部が枢着されてあり、フックに掛金のループ部を掛合させた状態において、第1枢軸3とループ部9を結ぶ直線に関して第2枢軸がベース部側に来るように設定されている。
【0003】このような掛金装置では、掛金のループ部をフックから外した後、掛金は第2枢軸を中心に自由に無制限に回転できるようになっているため、翻転したループ部が締付対象物に激しく衝突することがあり、この衝突が繰返されることによって塗装面や鍍金面を損傷することがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 したがって本発明の目的は、締付対象物への掛金の衝突を阻止できるようにした掛金装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本発明の特徴は、一方の締付対象物7Aに固着されるフック15と、他方の締付対象物7Bに固着される本体1とからなり、本体1の表面側にはベース部11に沿った第1枢軸3の周りに起伏する操作レバー4が設けてあり、操作レバー4の中間部を通る第2枢軸8にはU字型の掛金5の根元部6が枢着されてあり、フック15に掛金5のループ部9を掛合させた状態で、第1枢軸3とループ部9を結ぶ直線Lに関して第2枢軸8がベース部11側にある掛金装置において、掛金5のループ部8をフック15から外して翻転させたとき、ループ部9が締付対象物7Bの表面に衝突しないように可動範囲を制限するストッパー10を、操作レバー4の側方に突設したことである。
【0006】この掛金装置では、第1枢軸3を中心に操作レバー4を引き起こし回転させてフック15に掛金5のループ部9を掛け、その後第1枢軸3を中心に操作レバー4を倒伏回転させると、第2枢軸8が第1枢軸3とループ部9を結ぶ直線Lをベース部11側に越えることになり、掛金5に固有の弾性によって締付対象物7Aと7Bを互いに締付け保持することになる。
【0007】この締付け保持を解除するために操作レバー4を第1枢軸3を中心に引き起こし回転させ、フック2から掛金5のループ部8を外すと、掛金5は第2枢軸8を中心に回転可能となり、操作レバー4は第1枢軸3を中心に倒伏位置に回転復帰する。そして、掛金5の翻転が一定角度に到達したとき、図2に想像線で示したように掛金5の中間部分が操作レバー4のストッパー10に当たり、それ以降の回転を阻止される。
【0008】
【発明の実施の形態】 図示の実施例では、本体1は図4に示すようにプレス成形品によって、断面コ字型に成形され、操作レバー4は本体1の外側に嵌るように断面コ字型にプレス成形されている。第1枢軸3は本体1の起立壁部1cと操作レバー4の起立壁部4aに通されている。第2枢軸8は掛金5の根元部6と操作レバー4の起立かね部4aに通されている。
【0009】本体1の自由端寄りの起立壁部1aと操作レバー4起立壁部4aの自由端部には、操作レバー4が倒伏したときに互いに合致する貫通孔1bと4bを穿設してある。これらには本格施錠が必要であるとき、南京錠のフック部が挿通される。掛金5は平面に見てU字型であり、側面から見て上に凸のく字型としてある。ストッパー10は、操作レバー4の起立壁部4aからプレス加工によって打ち出し形成しているが、これはピン状物を起立壁部の受孔に打ち込み固定したり、あるいは溶接することによって設けても良い。
【0010】本実施例では、操作レバー4の起立壁部4aの中間部に設けた第2枢軸8が通る貫通孔は円形に形成してあるが、この貫通孔を操作レバーの長さ方向に長いスロット状に形成して、第2枢軸8を浮動可能とし、第1枢軸3と第2枢軸8との間に圧縮コイルバネを装填することもできる。これによって、掛金に固有の弾性力に加えて当該圧縮コイルバネの弾性力を締付け保持力に利用し、より強力な締付け施錠を実行することができる。
【0011】図5に示した実施例のようにストッパー10の掛金5と当たる部分10aに緩い勾配をつけたときには、この傾斜面との擦り合い係合によって、掛金5がストッパー10に当たるときの衝突音は軽減される。
【0012】
【発明の効果】 このように本発明の掛金装置では、掛金5のループ部8をフック15から外して翻転させたとき、掛金5が操作レバー4の側面のストッパー10に当たることによって、掛金5の可動範囲が制限されているため、ループ部9が締付対象物7Bに衝突することがなく、この塗装面や鍍金面を損傷することがなく、締付対象物7Bとループ部9の間に操作者が指を挟みこむことも無くなる。
【出願人】 【識別番号】000108708
【氏名又は名称】タキゲン製造株式会社
【出願日】 平成12年2月18日(2000.2.18)
【代理人】 【識別番号】100069590
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 守
【公開番号】 特開2001−227226(P2001−227226A)
【公開日】 平成13年8月24日(2001.8.24)
【出願番号】 特願2000−40850(P2000−40850)