| 【発明の名称】 |
サッシ窓 |
| 【発明者】 |
【氏名】河嶋 庸介
【氏名】笠木 啓二
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| 【要約】 |
【課題】構成が簡単で、クレセント錠が完全に施錠されたことを、カチッと云う施錠状態の確認音を発生させ、施錠者に音によって完全に施錠されていることを確実に知らせ確認できるようにしたクレセント錠の施錠確認装置の提供。
【解決手段】クレセント錠が施錠状態に達したことを報知する打撃音発生装置は、付勢部材によって突出状態にあるラッチ部材が、回動する回動係合部材のハンドルと当接して没入押圧されると共に、打撃部材を付勢部材に抗して押圧し、施錠完了のハンドルによるラッチ部材の押圧状態の解放で、ラッチ部材が付勢部材により突出状態に復帰する際、打撃部材は、付勢部材によりラッチ部材を収容するラッチ筐体の打撃受け片と衝突して打撃音を発生する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】上下枠および左右の縦枠とからなるサッシ枠体内に、上下桟と左右桟とからなる障子を引き違い式又は片引き式に開閉自在に設けると共に、内側の障子の召合部材又は召合方立に回動可能に設けた回動係合部材と外側の障子の召合部材に設けた係合受け部材とからなるクレセント錠を設けたサッシ窓であって、回動係合部材の施錠方向への回動操作の際、施錠状態に達したことを音によって報知する音発生装置を設けたことを特徴とするサッシ窓。 【請求項2】前記音発生装置は、付勢部材によって常時ラッチ筐体から突出状態にあるラッチ部材が、回動係合部材のハンドルの回動による施錠の際、該ハンドルと当接して突出状態から没入状態に押圧されると共に、ラッチ部材と一体若しくは別体に設けた打撃部材を付勢部材に抗して押圧し、施錠完了の該ハンドルによるラッチ部材の押圧状態の解放で、ラッチ部材が付勢部材により没入状態から突出状態に復帰する際、該打撃部材は、付勢部材によりラッチ部材を収容するラッチ筐体若しくはラッチ筐体に設けた打撃受け片と衝突して音を発生するものであることを特徴とする請求項1に記載のサッシ窓。 【請求項3】前記打撃音発生装置は、ラッチ筐体内の支軸に案内支持されるラッチ部材と、ラッチ筐体の打撃受け片と衝突する打撃片を有する打撃部材とから成り、ラッチ部材は、付勢部材によって常時突出状態にあるが回動係合部材のハンドルの押圧により突出状態から没入状態に押圧されると共に、付勢部材により付勢される打撃部材を付勢部材に抗して押圧し、前記ハンドルによるラッチ部材の押圧状態の解放で、ラッチ筐体の打撃受け片と衝突させ、解錠時には、回動係合部材のハンドルとラッチ部材のラッチ片とが当接してラッチ部材をL字状の長溝孔の底辺に沿って反時計回りに回動させることによって、打撃部材を押圧しないようにしたことを特徴とする請求項1に記載のサッシ窓。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ビル用や住宅用等で用いられる片引き式又は引き違い式のサッシの施錠に用いられるクレセント錠の施錠確認装置に関し、特に、クレモン機能付きのビル用サッシにおいてクレセント錠で施錠する際に、確実に施錠されたか否かをクリック音の発生によって確認するようにしたクレセント錠の施錠確認装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、外部環境からの騒音対策や隣接する住宅への騒音の配慮や、また、エネルギーの節約等の面から省エネルギー住宅が要求されている。このように住環境をより向上させると云った理由から一般住宅やビルなどの開口部で用いられる引き違い式や片引き式などのサッシにおいて、より気密性・断熱性のあるサッシが広く普及してきている。 【0003】このような気密性・断熱性のあるサッシは、サッシが閉鎖時に完全に閉鎖されると共に、内外の障子間や障子と窓枠との間のすき間部も無くされることによって初めて気密性・断熱性と云う機能が発揮されるのであるが、中途半端な施錠になってすき間部を残したままで施錠している場合がある。 【0004】例えば引き違い式の障子では、上下と左右の枠とからなる窓枠内に、上下左右の桟からなる内外の2枚の障子が、窓枠の下枠に敷設されたレール等の案内部材に開閉自在に案内され、障子の閉鎖時には、両障子の内外の召合部材である縦桟にクレセント錠と受け具とによって施錠されている。また、片引き式の障子においても、窓枠の下枠に敷設されたレール等の案内部材に障子が案内され、閉鎖時には、障子の召合部材である縦桟に取付けた受け具と窓枠の縦枠である方立に取付けたクレセント錠とによって施錠されている。 【0005】そして、開口部の障子の錠が完全に施錠されているか否かを一々各開口部のところに行って確認しているが、開口部の多い所では一つ一つ確認することは手間も掛かりなかなか煩わしいことである。このため、ホームオートメーションの一つとして、各開口部の障子に取付けられている錠が、施錠状態にあるのか解錠状態にあるのかを確認するための施錠状態の確認装置(特開平5−280233号公報参照)が知られている。 【0006】また、開口部の障子の錠として使われているクレセント錠が施錠状態にあるのか、または非施錠状態にあるのかを遠くからでも確実容易に確認することができるように、クレセント錠が完全に施錠されたときにクレセント錠のハンドルの室内側となる面部に蛍光体や色を添付または塗布し、暗闇や遠くからこの蛍光体や色を目視することでクレセント錠が施錠されていることを確認するようにした施錠確認装置(特開平7−293088号公報参照)が知られている。 【0007】住宅用のサッシに比べてビル用のサッシでは、更に高い気密性と防音性能が要求されている。超高層のビルでは、壁面や窓面に当たる風圧も強く、特に、風のある時に雨が降ると、風圧によって両障子の召合部材の隙間から室内側に雨が吹き込んでくる場合がある。また、騒音についても、前記召合部材にすき間が存在すれば、そこから室内に外部の騒音が入ってくる。 【0008】このため、引き違い式や片引き式のビル用のサッシでは、障子を開閉するときには抵抗なくスムースに開閉でき、一方、閉鎖・施錠時には完全に気密性が保つようにするために、通常は、障子の上桟と上枠、室外側の障子の召合部と室内側の障子の召合部材とは、若干の隙間をあけて設置されており(なお、下枠と障子の下桟とは、下枠のレール上に障子の戸車などが載っている)、障子の開閉が自在であるが、閉鎖時には、前記の隙間を完全に無くし、雨や音の侵入を防ぐような機能を有することが必要である。 【0009】このような雨や音の侵入を防ぐ機能を備えたサッシとして、クレモン機能付きのサッシが使用されている。クレモン機能付きのサッシでは、施錠時にクレセントのハンドルを回動操作すると、ハンドルの回動によりクレセントの施錠と共に、該ハンドルの取付軸部材の他端に取付けられたカムの作動により、内召合部の端部から上方及び下方に突出するクレモンロッド先端部のクレモンボルトの先端面に取付けたシール材がクレモンロッドの上下突出動作により、上下の窓枠に当接してシールし、また、この突出するクレモンボルトの側面部に取付けたシール材が外召合部材の側面と当接して召合部の上下部をシールするようになっている。 【0010】また、内召合部材の中間部の側面にシール材が取付けられているので、クレセント錠の施錠時に、このシール材が外召合部材の中間部の側面と当接してシールするようになっている。すなわち、障子をクレセント錠で完全に締めて施錠したときに、内召合部材の上下と窓枠とのすき間、及び両障子の召合部材のすき間とを塞いでしまおうとするものである。 【0011】そして、このように障子の召合部材と上下枠とのすき間が完全にシールされることによって、引き違い式のビル用の障子のサッシで、閉鎖・施錠時には完全に気密性・防音性を保つようにしている。また、片引き式のビル用の障子においても同様に、施錠時に障子の召合部材の上下と、窓枠の方立てと障子の召合部材とのすき間を閉鎖・施錠時には完全に気密性・防音性を保つようにしている。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来公知の特開平5−280233号公報記載の施錠状態確認装置は、電子回路を使用していて構成が複雑であり、また価格も高くいことから広く一般的に用いられてはいない。 【0013】また、従来公知の特開平7−293088号公報記載の施錠状態確認装置は、構成は簡単で、価格も安価であるものの、室内側となるハンドルの面部に添付又は塗布された蛍光体や色は、錠がたとえ完全に施錠されていなくても、目視する位置や角度によっては、蛍光体や色が良く見えることもあり、室内側となるハンドルの面部に添付又は塗布された蛍光体や色が目視できたからと云って完全に施錠されているとは云えない半施錠状態の場合がある。このような半施錠状態の場合には、前述したような気密性・防音性と云ったサッシの機能を発揮することができず、また、サッシのクレセント錠が半施錠状態にあると、外部からのサッシの揺さぶり等の操作によって簡単に解錠してしまう恐れもあり、防犯上の問題もあり、このため、完全に施錠されているかどうかを確認するために、一々開口部のところまで足を運ばなければならないこともあった。 【0014】そこで、本発明は、安価で、構成を複雑化することなく、クレセント錠が完全に施錠されたか否かを、施錠時にカチッという施錠状態の確認音を発生させ、施錠者に音によって完全に施錠されていることを確実に知らせ確認できるようにしたサッシ窓におけるクレセント錠の施錠確認装置を提供することを目的とするものである。 【0015】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明の請求項1に記載の発明は、上下枠および左右の縦枠とからなるサッシ枠体内に、上下桟と左右桟とからなる障子を引き違い式又は片引き式に開閉自在に設けると共に、内側の障子の召合部材又は召合方立に回動可能に設けた回動係合部材と外側の障子の召合部材に設けた係合受け部材とからなるクレセント錠を設けたサッシ窓であって、回動係合部材の施錠方向への回動操作の際、施錠状態に達したことを音によって報知する音発生装置を設けたことを特徴とするものである。 【0016】また、上記の目的を達成するため、本発明の請求項2に記載の発明は、音発生装置は、付勢部材によって常時ラッチ筐体から突出状態にあるラッチ部材が、回動係合部材のハンドルの回動による施錠の際、該ハンドルと当接して突出状態から没入状態に押圧されると共に、ラッチ部材と一体若しくは別体に設けた打撃部材を付勢部材に抗して押圧し、施錠完了の該ハンドルによるラッチ部材の押圧状態の解放で、ラッチ部材が付勢部材により没入状態から突出状態に復帰する際、該打撃部材は、付勢部材によりラッチ部材を収容するラッチ筐体若しくはラッチ筐体に設けた打撃受け片と衝突して音を発生するものであることを特徴とするものである。 【0017】また、上記の目的を達成するため、本発明の請求項3に記載の発明は、音発生装置は、ラッチ筐体内の支軸に案内支持されるラッチ部材と、ラッチ筐体の打撃受け片と衝突する打撃片を有する打撃部材とから成り、ラッチ部材は、付勢部材によって常時突出状態にあるが回動係合部材のハンドルの押圧により突出状態から没入状態に押圧されると共に、付勢部材により付勢される打撃部材を付勢部材に抗して押圧し、前記ハンドルによるラッチ部材の押圧状態の解放で、ラッチ筐体の打撃受け片と衝突させ、解錠時には、回動係合部材のハンドルとラッチ部材のラッチ片とが当接してラッチ部材をL字状の長溝孔の底辺に沿って反時計回りに回動させることによって、打撃部材を押圧しないようにしたことを特徴とするものである。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、本発明のクレセント錠の施錠確認装置の実施の形態を図1〜図13によって説明する。図1は、本発明のクレセント錠の施錠確認装置を用いたサッシの一部破断斜視図、図2は、クレセント錠により施錠状態にあるサッシの断面図、図3は、クレセント錠のハンドルと本発明のクレセント錠の施錠確認装置との位置関係を示す図、図4は、本発明のクレセント錠の施錠確認装置のラッチ筐体の断面図、図5は、本発明のラッチ部材の正面図、図6は、本発明のラッチ部材の側面図、図7は、本発明の打撃部材の正面図、図8は、本発明の打撃部材の側面図、図9は、本発明のクレセント錠の施錠確認装置の組立図、図10は、クレセント錠のハンドルが図3のハ〜ニの間位置にある状態図、図11は、クレセント錠のハンドルが完全施錠の寸前にある状態図、図12は、クレセント錠のハンドルが完全施錠にある状態図、図13は、解錠時のクレセント錠のハンドルとラッチ部材との関係を示す説明図、図14は、ラッチ部材と打撃部材と兼用のラッチ兼打撃部材を用いた場合を示す施錠確認装置の組立図、図15は、一部材で本発明のラッチ部材と打撃部材を兼用した場合を示す施錠確認装置の組立図である。 【0019】図1には、本発明のクレセント錠の施錠確認装置を内側の障子の召合部材に取付けたサッシの一部破断斜視図が示されており、1は内側障子の召合部材で、2は外側障子の召合部材である。外召合部材2の一側にはガラス3を収納する溝部が設けられ、この溝部にシール部材4を介在してガラス3が収納されている。また、外召合部材2の内側の面にはクレセント受け部材10がネジ部材14により取付けられている。 【0020】内召合部材1の一側には、外召合部材2と同様にガラス3を収納する溝部が設けられ、この溝部にシール部材4を介在してガラス3が収納されている。また、内召合部材1の中空部には、クレセント錠のハンドル8の回動操作に連動して回動するカム(図示されていないが)により、内召合部材1の上下端から上方及び下方にそれぞれクレモンロッドの先端に設けられた突出するクレモンボルト32が収納されており、このクレモンボルト32の先端面と側面部とには、それぞれシール材33、36が取付けられている。 【0021】クレモンボルト32の先端面と側面部に取付けられたシール材33、36は、クレセント錠により完全に施錠された際に、図示されていない窓枠の上枠及び下枠の内面および外召合部材2と当接してそれらの間のすき間を密封するようになっている。また、内召合部材1の外召合部材2への対応側面の上下端部を除く中間部にはシール材35が取付けられており、クレセント錠により完全に施錠された際には、内召合部材1と外召合部材2との間のすき間を密封するようになっている。 【0022】内召合部材1の開方向の側面には、取付部5を介して回動係合部材7とハンドル8とからなるクレセント6が回動中心軸部材9により回動自在に取付けられている。クレセント6の回動係合部材7は、ハンドル8による回動操作によって、ハンドル8が図3のイの位置からニの位置まで回動操作されて、ハンドル8が図3のニの位置では、外召合部材2の内側面に取付けられたクレセント受け部材10と係合し、内側障子と外側障子とを施錠する。9は回動中心軸部材で、内召合部材1の内部に延伸している。 【0023】符号12は、クレセント錠の取付部5に隣接して取付けられたラッチ筐体で、このラッチ筐体12について詳述すると、このラッチ筐体12は、図4に示すように四角形の筐体をしており、この筐体のクレセント6のハンドル8に対向する上面には、ラッチ窓11が形成され、このラッチ窓11からラッチ筐体12内に収納されたラッチ部材16のラッチ片17が突出するようになっている。ラッチ窓11のある面の裏側には、打撃受け片28が設けられており、また、筐体の内面の一側面には、支軸26と27とラッチ部材16を突出させるためのバネ部材31用のバネ止め片29が設けられている。 【0024】支軸26と27は、後述するように、ラッチ部材16と打撃部材23に設けたL字状の長溝孔20と長溝孔25に嵌合してラッチ部材16と打撃部材23とを前記長溝孔に沿って案内支持される。なお、ラッチ筐体12について、クレセント錠の取付部5と別体の筐体としているが、クレセント錠の取付部5と一体のものとして作製してもよい。 【0025】取付ネジ部材13で内召合部材1に取付けられた取付部5を介して取付けられるクレセント6は、内召合部材1の内部に延伸する回動中心軸部材9を有しており、ハンドル8と一体に製作された回転係合部材7とからなっている。図3に示すように、ハンドル8によってこの回転係合部材7は、ハンドル8のイの位置からニの位置まで回動され、ハンドル8の位置がイからロの位置の間にあるときは、解錠状態にあり、また、ハンドル8の位置が、ロからニの位置の間にあるときには、ハンドル8と一体に製作された回転係合部材7が、外召合部材2に取付られているクレセント受け部材のラッチ部材16と係合するので一応施錠状態となる。そして、ハンドル8の位置が、ニの位置にあるときが完全な施錠状態である。 【0026】図5、6には、ラッチ部材16が示されており、ラッチ部材16は、稍縦長の平板状で、その上辺の中程にはラッチ片17が形成され、その両肩下がりのラッチ片の傾斜辺18と19とが形成されている。そして、ラッチ部材16の平板部には、ラッチ筐体12の支軸26、27に案内支持されるL字状の長溝孔20が形成されており、L字状の長溝孔20の上端の上方には、後述の打撃部材23の上辺部を押下げる押下げ片21が設けられている。ラッチ部材16の平板部の下方の符号22は、ラッチ筐体12内に設けられたバネ止め片29との間でバネ部材31を止めるバネ止め片である。 【0027】この両バネ止め片22、29との間に設けたバネ部材31によってラッチ部材16のラッチ片17が、ラッチ筐体12のラッチ窓11から突出している。クレセント6のハンドル8の施錠方向への回動により、ハンドル8のハンドルの側壁部81がラッチ片の傾斜辺18と当接することによりラッチ部材16を下方に押下げるようになっている。なお、上述のハンドルレバー8では、左右に側壁部81と82とを有する断面形状がコの字状のものとして説明したが、一枚の壁部からなるものであってもよい。 【0028】図7、8には、打撃部材23が示されており、打撃部材23は、稍横長の平板状で、その上辺の一端(図7においては右側)には、打撃片24が形成されており、また、打撃部材23の平板部には、ラッチ筐体12の支軸26と27とに案内支持される長溝孔25が形成されている。ラッチ部材16の傾斜辺18がハンドル8のハンドルの側壁部81によって押し下げられると、ラッチ部材16に設けられた押下げ片21によって打撃部材23の上辺が押し下げられ、長溝孔25が支軸26と27に沿って案内され、長溝孔25の上端が支軸26に当接する位置で止まる。ラッチ部材16の傾斜辺18がハンドル8のハンドルの側壁部81と当接していない時には、バネ部材30によって打撃部材23は、常に上方に押圧され長溝孔25の下端と支軸27とが当接している。 【0029】次に、内側障子の召合部材1にクレセント6と共にラッチ筐体12を取付け、外側障子の召合部材2にクレセント受け部材10を取付けての施錠について説明する。図9は、クレセント錠の施錠確認装置の組立の状態を示すと共に、施錠のために、クレセント6のハンドル8がイの位置からハの位置への途中の位置にある状態を図示している。ハンドル8のハンドルの側壁部81がラッチ部材16の傾斜辺18と当接する寸前である。 【0030】ラッチ筐体12の支軸25と26には、ラッチ部材16がL字状の長溝孔20で案内支持され、ラッチ筐体12のバネ止め片29とラッチ部材16のバネ止め片22との間に掛け渡されたバネ部材31により、ラッチ部材16のラッチ片17がラッチ筐体12のラッチ窓11が突出して案内支持されている(このとき、L字状の長溝孔20の底部と支軸27とが当接した状態である)。 【0031】また、同様にして、バネ部材30によって打撃部材23は、ラッチ筐体12の支軸26と27に案内支持される長溝孔25により、常に上方に押圧される(長溝孔25の下端が支軸27に当接した状態で)と共に、打撃片24がラッチ筐体12の打撃受け片28に押し付けられるようになっている。 【0032】解錠状態、すなわち、非施錠状態であるクレセント6のハンドル8がイの位置にあるとき、クレセント6の回動係合部材7は、クレセント受け部材10と係合状態にないので、障子は開け閉め自在である。更に、施錠のためにクレセント6のハンドル8をロの位置からハの位置にまで回動させると、ハンドル8の側壁部81がラッチ部材16の傾斜辺18に当接つつ更にハンドル8を回動すると、クレセント6の回動係合部材7の先端が、外召合部材2に取付けられたクレセント受け部材10に係合し始めると共に、回動するハンドル8の側壁部81は、回動につれてラッチ部材16の傾斜辺18に沿いつつラッチ部材16を押し下げる。 【0033】すると、ラッチ部材16はラッチ片17のところで、ラッチ部材16の下方への押し下げが最大となり、このとき、ラッチ部材16のL字状の長溝孔20が支軸26と27に案内支持され、L字状の長溝孔20の上端が支軸26と当接するまでバネ部材31に抗して押し下げられる。このラッチ部材16の押下げに伴って、ラッチ部材16に設けられた押下げ片21によって打撃部材23の上辺がバネ部材30に抗して押し下げられ、打撃部材23は長溝孔25が支軸26と27に沿って案内され、長溝孔25の上端が支軸26に当接する位置で止まる(図10、11の記載参照)。 【0034】更に施錠のためにクレセント6のハンドル8を回動させると、ハンドル8の側壁部81がラッチ部材16のラッチ片17を過ぎて傾斜辺19の位置になると、ラッチ片17から傾斜辺19へと切り落ちた形状にあるので、ラッチ部材16は、ハンドルの側壁部81の押圧から急激に解放され、ラッチ部材16は、バネ部材31により上方へ復帰する。 【0035】このラッチ部材16が上方への復帰すると、今まで打撃部材23を下方に押し下げていたラッチ部材16の押下げ片21の規制がなくなるので、打撃部材23も同時にバネ部材30により急激に上方に復帰し、打撃部材23の打撃片24とラッチ筐体12の打撃受け片28とが激突しカチッと云うクリック音を発する。そして、この打撃部材23の打撃片24とラッチ筐体12の打撃受け片28とが激突しカチッと云うクリック音を発したときが、クレセント6の回動係合部材7と外召合部材2に取付けられたクレセント受け部材10とが完全に係合されたときであり、施錠者にクレセント錠が完全に施錠されたことを知らせる合図となり、施錠者は、この時のカチッと云うクリック音を聞くことによって、クレセント錠が完全に施錠されたことを確認することができるのである(図11、12の記載参照)。 【0036】また図12において、クレセント錠のハンドル8の側壁部81が、ラッチ部材16のラッチ片17を過ぎることによりカチッと云うクリック音を一回だけ発するように説明したが、更に該ハンドル8を施錠方向に回動させハンドル8の側壁部82もラッチ部材16のラッチ片17を過ぎるようにすることにより、カチッと云うクリック音を二回発するようにすることで、クレセント錠が完全に施錠されたことをより確実に確認することができる。 【0037】次に、解錠する場合について説明すると、クレセント錠が完全に施錠された状態、すなわち、図12の状態から、解錠のためにハンドル8を図13に示す矢印方向に回動すると、ハンドルの側壁部81が、ラッチ部材16のラッチ片17に当接しながら、ラッチ部材16を図13に示す位置まで回動する。 【0038】すなわち、ハンドルの側壁部81とラッチ部材16のラッチ片17の当接するときには、ラッチ部材16は、バネ部材31によって上方に引き上げられているので、ラッチ部材16に設けられたL字状の長溝孔20の底部とラッチ筐体12に設けられた支軸27とが当接した状態で案内支持されると共に、該L字状の長溝孔20の中程は、ラッチ筐体12に設けられた支軸26で案内支持されているので、ラッチ部材16は、ハンドルの側壁部81の動きにつれて支軸26を回動中心としてL字状の長溝孔20の底部の溝部が支軸27に沿って案内支持されながら反時計回りに回動する。 【0039】このラッチ部材16が、ハンドルの側壁部81の動きにつれて反時計回りに回動するとき、打撃部材23の長溝孔25は、ラッチ筐体12に設けられた支軸26と27とによって案内支持されているので回動せず、また、ラッチ部材16に設けられた押下げ片21によって押圧されることもないので、打撃部材23の長溝孔25の底部と支軸27とが当接したままであり、かつ、打撃部材23の打撃片24と打撃受け片28とも当接したままであるので、クリック音が発することはない(図12、図13の記載参照)。 【0040】なお、上記の記載では、本発明のサッシ窓のクレセント錠の施錠確認装置のラッチ筐体をクレセント錠の取付座部と別体にして内召合部材に取付けた場合について説明したが、クレセント錠の取付座部と前記ラッチ筐体とを一体のものとして内召合部材に取付けるようにすることも可能である。また、本発明のクレセント錠の施錠確認装置のラッチ筐体を引き違い式の内側の障子の召合部材に取付けた場合について説明したが、片引き式の場合には、クレセント錠の施錠確認装置のラッチ筐体は召合方立に取付けられる。 【0041】また、上記の記載において、打撃部材23の左肩部の形状をラッチ部材16に設けた押下げ片21の回動に合わせた円弧状とすることにより、解錠時に打撃部材23は、ラッチ部材16に設けた押下げ片21に押圧されないようにすることによって、打撃部材23の打撃片24とラッチ筐体12の打撃受け片28とが当接したままで、解錠時には、音を発生しない。 【0042】また、図14に示すように、ラッチ部材と打撃部材とを一体とした場合には、このラッチ兼打撃部材36は、ハンドル8の側壁部81と係合するラッチ片17を有しており、また、ラッチ兼打撃部材36に設けられたL字状の長溝孔20とラッチ筐体12に設けられた支軸26と27とによって案内支持されており、該ラッチ片17は、ラッチ筐体12に設けられたラッチ窓11より突出している。 【0043】そして、施錠時のハンドル8の操作により、ハンドル8の側壁部81がラッチ兼打撃部材36の傾斜辺18と当接しつつ更にハンドル8を回動すると、ハンドルの側壁部81は、ラッチ兼打撃部材36の傾斜辺18に沿いつつラッチ兼打撃部材36を押し下げる。すると、ラッチ兼打撃部材36はラッチ片17のところで、ラッチ兼打撃部材36の下方への押し下げが最大となり、ラッチ兼打撃部材36のL字状の長溝孔20の上端が支軸26と当接するまでバネ部材31に抗して押し下げられる。 【0044】更に施錠のためにハンドル8を回動させると、ハンドル8の側壁部81がラッチ兼打撃部材36のラッチ片17を過ぎて傾斜辺19の位置になると、ラッチ片17から傾斜辺19へと切り落ちた形状にあるので、ラッチ兼打撃部材36は、ハンドルの側壁部81の押圧から急激に解放され、ラッチ兼打撃部材36は、バネ部材31により上方へ復帰する。この復帰によりラッチ兼打撃部材36に設けられている打撃片24は、ラッチ筐体12の打撃受け片28とが激突しカチッと云うクリック音を発し、施錠者にクレセント錠が完全に施錠されたことを知らせる合図となる。 【0045】次に、解錠する場合には、図14の点線で示すハンドル8が同じく点線で示す矢印方向に回動すると、ハンドルの側壁部81が、ラッチ兼打撃部材36のラッチ片17に当接すると共に、ラッチ兼打撃部材36は、ラッチ筐体12に設けられた支軸26を回動中心とし、ラッチ兼打撃部材36に設けられたL字状の長溝孔20の底部とラッチ筐体12に設けられた支軸27とが当接した状態で案内支持されているので、反時計方向に回動する。しかしながら、このラッチ兼打撃部材36が、ハンドルの側壁部81の動きにつれて反時計回りに回動するとき、ラッチ兼打撃部材36の打撃片24と打撃受け片28とも当接したままであるので、音(クリック音)が発することはない。 【0046】なお、図13において、打撃部材23の左肩部の形状をラッチ部材16に設けた押下げ片21の回動に合わせた円弧状に切り欠かず、図13の二点鎖線で示すような形状とすることにより、解錠時に、ラッチ部材16が、ハンドルの側壁部81の動きにつれて反時計回りに回動するとき、反時計方向に回動するラッチ部材16に設けた押下げ片21の回動により、打撃部材23を下方に押下げ、打撃部材23の打撃片24とラッチ筐体12の打撃受け片28とが離間する。 【0047】そして、ハンドル8の解錠方向への回動が更に進んで、ハンドルの側壁部81とラッチ部材16のラッチ片17との係合が外れると、ラッチ部材16はバネ部材31により上方へ復帰に伴い、打撃部材23を下方に押し下げていたラッチ部材16の押下げ片21の規制がなくなるので、打撃部材23も同時にバネ部材30により上方に復帰し、打撃部材23の打撃片24とラッチ筐体12の打撃受け片28とが当ってカチッと云うクリック音を発し、クレセント錠が解錠されたことを知らせる合図となり、解錠者は、この時のカチッと云うクリック音を聞くことによって、クレセント錠が解錠されたことを確認することができる。また、打撃部材23の左肩部の形状をこのような形状(図13の二点鎖線で示すような形状)とすることにより、施錠時や解錠時のいずれの際にも、カチッと云うクリック音を聞くことによって、クレセント錠が施錠・解錠されたことを確認することもできる。 【0048】また、図15に示すように、ラッチ筐体12内に支軸38によりラッチ部材と打撃部材とを一体としたラッチ片37を有するラッチ兼打撃部材36は軸支されており、該ラッチ片37は、ラッチ筐体12に設けられたラッチ窓11より突出している。また、ラッチ兼打撃部材36の下部とラッチ筐体12の底面との間にはバネ部材39が取付けられており、ラッチ兼打撃部材36のラッチ片37が、ラッチ筐体12のラッチ窓11の真ん中からより突出するように引っ張られている。 【0049】そして、施錠又は解錠時のハンドル8の操作により、ハンドルの側壁部81又は82とラッチ兼打撃部材36のラッチ片37とが係合することによって、ラッチ兼打撃部材36のラッチ片37は、支軸38を中心として図14の右又は左のいずれかの方向に回動し、更にハンドル8の施錠・解錠操作で、ハンドルの側壁部81又は82との係合が外れることにより、バネ部材39の作用でラッチ片37は戻ると共に、施錠の際にはラッチ窓11の縁部112と当ってカチッと云うクリック音を発し、また、解錠の際にはラッチ窓11の縁部111と当ってカチッと云うクリック音を発する。このときに発するクリック音が、クレセント錠が施錠又は解錠されたことを知らせる合図音となる。施錠・解錠者は、このカチッと云うクリック音を聞くことによって、クレセント錠が施錠又は解錠されたことを確認することができる。このように施錠時や解錠時のいずれの際にも、カチッと云うクリック音を聞くことによって、クレセント錠が施錠又は解錠されたことを確認することができる。 【0050】なお、ラッチ片37をラッチ窓11の縁部111寄りになるように配置することにより、施錠時にのみにバネ部材39の作用でラッチ片37を該縁部111に当ててカチッと云うクリック音を発するようにすることが可能である。 【0051】 【発明の効果】以上説明したように、本発明のクレセント錠の音発生装置を有する施錠確認装置は、簡単な部品によって構成されているので価格も安く、また、音発生装置を有する施錠確認装置をクレセント錠と一体に作製しても、又は別体のものとして作製しても良いので、例えば、別体のものとして作製した場合には、本発明の音発生装置を有する施錠確認装置を既設のサッシ窓のクレセント錠にネジや接着部材によって後から付設することができる。 【0052】請求項1においては、サッシの回動係合部材であるクレセント錠のハンドルの回動操作による施錠の際に、施錠状態に達したことをカチッというクリック音により、確実に施錠されたことを施錠の都度施錠者に報知するので、サッシのクレセント錠が、中途半端な施錠状態になってすき間部を残したままで施錠されることが無くなると共に、施錠のし忘れやクレセント錠の半がかりと云う中途半端な施錠がなくなり、防犯上も有効である。また同時に、引き違い式や片引き式などサッシ本来の機能である気密性・断熱性と云う機能が発揮することができる。 【0053】請求項2においては、上記の効果に加えて、簡単な部品によって構成されているので価格も安く製作できる。また、請求項3においては、更に上記の効果に加えて、施錠時にのみ音を発生させているので、“クリック音が発生すれば施錠状態”であることを施錠者に確実に認識させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003724 【氏名又は名称】トステム株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月27日(1999.12.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100111475 【弁理士】 【氏名又は名称】秋吉 達夫
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| 【公開番号】 |
特開2001−182412(P2001−182412A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月6日(2001.7.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−369912 |
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