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【発明の名称】 荷室の開閉構造
【発明者】 【氏名】岡部 茂樹

【氏名】古本 博一

【要約】 【課題】大型の引き戸を確実に閉鎖時ロックすることが可能なロック機構を有する荷室の開閉構造を提供する。

【解決手段】箱型荷室1の開口11を複数に等分して、端にある等分部分に固定壁を設けるとともに開口11の残る各等分部分にそれぞれ引き戸を設け、最も外側の引き戸2Cの開閉操作に伴い順次各引き戸が開閉作動を開始する。引き戸2Cの閉鎖時ロックをその上端部と下端部で行うようにし、閉鎖時ロックを行なうロック機構を、一定範囲で往復回動操作されるレバーアーム81と、レバーアーム81に連動しその往復回動操作に伴って上下動して上動時に引き戸2Cの上端部を開口11縁に係止させるロック部材92と、レバーアーム81の往復回動操作を反転させるリンクアーム94と、リンクアーム94に連結されて上下動して下動時に引き戸2Cの下端部を開口11縁に係止させるロック部材96とで構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 荷室の開口を引き戸により開閉するようになした車両荷室の開閉構造において、前記引き戸の上端部と前記開口の縁部間、および前記引き戸の下端部と前記開口の縁部間に設けられた第1および第2ロック機構と、該第1および第2ロック機構を連動させる連動機構と、該連動機構を介して前記第1および第2ロック機構を操作可能な操作機構とを備えることを特徴とする荷室の開閉構造。
【請求項2】前記第1および第2ロック機構は、前記引き戸または前記開口の縁部の一方に上下動可能に設けられたロック部材と、前記引き戸または前記開口の縁部の他方に設けられ、前記ロック部材がその上下動により係脱する係止部材とを備え、前記連動機構は、一端が前記第1ロック機構のロック部材に連結され、他端が前記第2ロック機構のロック部材に連結されたベルクランク機構を備え、前記操作機構は、前記引き戸に回動操作可能に設けられた操作ハンドルと、操作ハンドルの操作に伴ない一端が上下動するとともに、該一端が前記ベルクランク機構に連結または分離可能に係合するレバーとを備える請求項1に記載の荷室の開閉構造。
【請求項3】前記第1および第2ロック機構は、前記引き戸または前記開口の縁部の一方に水平回動可能に設けられたロック部材と、前記引き戸または前記開口の縁部の他方に設けられ、前記ロック部材がその回動により係脱する係止部材とを備え、前記連動機構は、前記第1および第2ロック機構の両ロック部材が結合されるとともに両ロック部材と一体に回動可能に支持されたシャフトを備え、前記操作機構は、前記シャフトに設けられ、シャフトを回動操作可能な操作ハンドルを備える請求項1に記載の荷室の開閉構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は荷室の開閉構造に関し、特に荷室の開閉を引き戸で行なう場合の閉鎖時ロックの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は先に、車両の箱型荷室の開閉を複数の引き戸で行なうことによって、荷室外に大きな扉開放スペースを要しないとともに、十分な荷室開口高さを確保することができる荷室の開閉構造を提案した(特願平11−293549号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記開閉構造において、大型の荷物車では荷室開口が高くなるのに伴って引き戸も上下方向へ長くなりかつ重量も増すため、特に傾斜地で駐車する場合等における引き戸の確実な閉鎖時ロックが望まれている。
【0004】そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、上下に長い大型の引き戸を確実に閉鎖時ロックすることが可能なロック機構を有する荷室の開閉構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本第1発明では、荷室(1)の開口(11)を引き戸(2A〜2C)により開閉するようになした車両荷室の開閉構造において、引き戸(2C)の上端部と開口(11)の縁部間、および引き戸(2C)の下端部と開口(11)の縁部間に設けられた第1および第2ロック機構(65,66,66´,92,92´,96,96´,97,98)と、該第1および第2ロック機構(65,66,66´,92,92´,96,96´,97,98)を連動させる連動機構(61,91,91´,93,94,94´,95,95´)と、該連動機構(61,91,91´,93,94,94´,95,95´)を介して第1および第2ロック機構(65,66,66´,92,92´,96,96´,97,98)を操作可能な操作機構(63,81,811´,85)とを備えている。
【0006】本第1発明においては、引き戸の閉鎖時に第1ロック機構と第2ロック機構により、引き戸をその上端部と下端部でロックできるから、傾斜地に駐車する場合等でも、上下に長い大型の引き戸を確実に閉鎖位置に位置決めすることができる。
【0007】本第2発明では、上記第1および第2ロック機構は、上記引き戸(1C)または上記開口(11)の縁部の一方に上下動可能に設けられたロック部材(92,92´,96,96´)と、引き戸(1C)または上記開口(11)の縁部の他方に設けられ、ロック部材(92,92´,96,96´)がその上下動により係脱する係止部材(97,98)とを備え、上記連動機構は、一端が第1ロック機構のロック部材(92,92´)に連結され、他端が上記第2ロック機構のロック部材(96,96´)に連結されたベルクランク機構(91,91´,93,94,94´,95,95´)を備え、上記操作機構は、引き戸(1C)に回動操作可能に設けられた操作ハンドル(81,81´)と、操作ハンドル(81)の操作に伴ない一端が上下動するとともに、該一端がベルクランク機構(91,91´,93,94,94´,95,95´)に連結または分離可能に係合するレバー(85,811´)とを備えている。
【0008】本第2発明においても、引き戸の閉鎖時に引き戸をその上端部と下端部でロックしているから、傾斜地に駐車する場合等でも、上下に長い大型の引き戸を確実に閉鎖位置に位置決めすることができる。
【0009】本第3発明では、上記第1および第2ロック機構は、引き戸(1C)または上記開口(11)の縁部の一方に水平回動可能に設けられたロック部材(65)と、引き戸(1C)または開口(11)の縁部の他方に設けられ、ロック部材(65)がその回動により係脱する係止部材(66,66´)とを備え、上記連動機構は、第1および第2ロック機構の両ロック部材(65)が結合されるとともに両ロック部材(65)と一体に回動可能に支持されたシャフト(61)を備え、上記操作機構は、シャフト(61)に設けられ、シャフト(61)を回動操作可能な操作ハンドル(63)を備えている。
【0010】本第3発明においても、引き戸の閉鎖時に引き戸をその上端部と下端部でロックしているから、傾斜地に駐車する場合等でも、上下に長い大型の引き戸を確実に閉鎖位置に位置決めすることができる。なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0011】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明の請求項1および請求項2に対応する第1実施形態について説明する。図1には引き戸を設けた荷物自動車の箱型荷室を示す。図1において、箱型荷室1の後部開口11は複数枚の引き戸2A〜2Cで閉鎖されている。すなわち、後部開口11は幅方向へ4等分されており、向かって左端に位置する1/4部分は最奥にあって固定壁3となっている。引き戸2A〜2Cは残る3/4部分に同形のものが3枚設けられて、順次手前側の車両外側に位置している。そして、最外側の引き戸には下半部に詳細を後述するレバーアームを収納した凹所21が形成されている。
【0012】引き戸の垂直断面構造を図2に示し、閉鎖時の水平断面構造を図3に示す。固定壁3は図2に示すように、その上端部と下端部がそれぞれ後部開口の天井と床にL字アングル31,32で固定されている。一方、三枚の引き戸2A〜2Cにはそれぞれ上端部に吊り具41が固着されている。吊り具41は各引き戸2A〜2Cの戸幅と同一長で、下方へ開放するU字形の下半部411が引き戸2A〜2Cの上端部に覆着されるとともに、下半部411の頂面中央で立壁となった上半部412には両端に水平の支軸413が設けられて、これら支軸413の両端にそれぞれ主ローラ42が設けられている。
【0013】後部開口11の天井には、固定壁3の外側に内方から外方へ隣接して上側レール5A〜5Cが並設され、各上側レール5A〜5Cはその下方開口縁が水平に屈曲するフランジ部51となったU字形断面となっている。そして、左右の水平フランジ部51上にそれぞれ上記主ローラ42が位置して引き戸2A〜2Cを移動自在に支持している。また、最外側に位置する引き戸2Cにはその戸幅方向の両端の外側面にそれぞれ上方へ延びるステー52が設けられ、これらステー52の先端には補助ローラ53が設けられて、当該補助ローラ53とその直上に位置する主ローラ42とで水平フランジ部51を上下から挟持している。
【0014】後部開口11のフロア上にはL字アングルとU字アングルの下側レール7A,7Bが隣接して設けられて開口11の幅方向(図2の紙面垂直方向)へ延びており、これら下側レール7A,7Bの垂直壁71〜73に、各引き戸2A〜2Cの下端部に設けられたガイド部材43のU字溝431が嵌装されている。これにより、各引き戸2A〜2Cは内外方向へ振れることなく移動案内される。
【0015】図3に示すように、各引き戸2A〜2Cおよび固定壁3の側縁に装着した各縁部材10A,10Bの一部に当接部104,134,140を形成することによって、後述するように各引き戸2A〜2Cは順次開放移動ないし閉鎖移動させられる。縁部材10Aはアルミ材の押出し成形品で、U字断面に成形された基部が固定壁3と各引き戸2A,2Bの右側縁に装着されている。縁部材10Aの先端側面には上記縁部材10Bに向けて突出する当接部104が形成され、その側面は鉤型に湾曲している。縁部材10Aの先端中央には挟幅の開放口を有する矩形断面の凹所が長手方向(紙面垂直方向)へ貫通形成されて、ここに先端閉鎖のシール部材107がその基部を嵌め込み固定されている。
【0016】一方、縁部材10Bは上記縁部材10Aと同様の押出し成形品で、引き戸2A〜2Cの左側縁に固定されている。縁部材10Bの形状は後述する当接部140が形成されている点を除いて縁部材10Aと対称形となっている。当接部140は当接部134とは反対側に形成されて車両後方(図3の下方)へ大きく突出している。また、シール部材137は上記シール部材107と同形で、縁部材10Bの凹所内にシール部材107とは反対向きに装着されている。なお、引き戸2Cの右側縁には縁部材10Cが装着されており、その形状は当接部が全く形成されていない点を除いて縁部材10Aと同一である。そして、その凹所内には先端閉鎖のシール部材101がその基部を嵌め込み固定されている。
【0017】このような構造において、図3に示す閉鎖状態から引き戸を開放する場合には、最外側の引き戸2Cを取手(図示略)を持って左方へ引くと、引き戸2Cの左方への移動に伴ってシール部材137がその内側に位置する引き戸2Bの縁部材10Bの当接部140に当接してこれを左方へ押しやり、さらに引き戸2Bの左方への移動に伴ってそのシール部材137がさらにその内側に位置する引き戸2Aの縁部材10Bの当接部140に当接してこれを左方へ押しやって、三枚の引き戸2A〜2Cが全て固定壁3の外側位置に重なるように移動し、後部開口11が開放される。
【0018】引き戸2A〜2Cを再び閉鎖する場合には、最外側の引き戸2Cの取手を持ってこれを閉鎖時と逆方向(図3の右方)へ移動させると、縁部材10Bの当接部134が内側の引き戸2Bの縁部材10Aの当接部104に当接してこれを右方へ移動させ、続いて引き戸2Bの縁部材10Bの当接部134が内側の引き戸2Aの縁部材10Aの当接部104に当接してこれを右方へ移動させて図3に示す閉鎖状態となる。
【0019】ここで図4には引き戸2Cに設けた上記凹所21部分の水平断面図を示し、図5には凹所21部分を引き戸2Cの裏面側から見た正面図を、図6にはその分解斜視図を示す。凹所21は、引き戸2Cの側縁の一部を切り欠いてこれを裏面側から裏板82で閉鎖するとともに、内周部の下半に開口831を形成した長方形の枠部材83を表面側より装着して構成されている。凹所21内のレバーアーム81は下半の取手部811と上半の円形取付部812よりなり、取付部812の中心穴813が、枠部材83の上半と裏板82とで回転自在に支持された軸部材84の円柱部841外周に回転自在に嵌装されている。上記取付部812の外周縁にはレバー体85に当接する当接片814が突出形成されている。レバー体85は基部851に角穴852が形成されてこれが上記軸部材84の角柱部842外周に嵌装されている。レバー体85の先端には略四角形の端子板86が固着してあり、この端子板86には板面の上下位置にピン861,862が立設されるとともにネジ穴863が形成されている。
【0020】端子板86には、上下位置に設けた位置決め穴871,872を上記ピン861,862に嵌装してほぼ同形の端子板87が覆着してあり、端子板87の取付穴873内に挿通したネジ部材874を上記ネジ穴863内に捩じ込んで両端子板86,87が結合されている。そして、これら端子板86,87の間に、後述するリンクシャフト91(図7)の一端が挟持されている。なお、レバー体85の基部851と裏板82との間には軸部材84の角柱部842の外周に適当数のスペーサ板88が配置されている。また、レバーアーム81はバネ係止ピン891,892間に架設されたコイルバネ893によって、レバー体85はそのバネ係止穴853とバネ係止ピン894との間に架設されたコイルバネ895によってそれぞれ図6の時計方向へ回動付勢されている。
【0021】図7に示すように、リンクシャフト91は縁部材10Cの空間内を上下方向へ通してあり、その下端の取付穴911が上記端子板86のピン861に嵌装されて(図6、図7の符号(イ))端子板87との間に回動自在に挟持されている。リンクシャフト91の上端は縁部材10C内に設けたガイド片912内に挿通されてここに位置させたロック部材92の基端に捩じ込み固定されている。ロック部材92は先端を楔形に成形した柱体で、ガイド片912内に設けたコイルバネ921によって上方へ突出付勢されている。
【0022】端子板86のピン862には補助リンク93の上端の取付穴931が嵌装されて端子板87との間で回動自在に挟持されており(図6、図7の符号(ロ))、補助リンク93の下端はリンクアーム94の一端に回動自在に連結されている。リンクアーム94はその中心が、縁部材10Cを貫通する支持片941のネジ部942外周に嵌装されて回動自在であり、その他端には縁部材10Cの空間内を上下方向へ延びるリンクシャフト95の上端が回動自在に連結されている。リンクシャフト95の下端はガイド片951内に挿通されて、ここに位置させたロック部材96の基端に捩じ込み固定されている。ロック部材96は先端を楔形に成形した柱体である。
【0023】このような荷室開閉構造においては、図8に示すように、閉鎖した引き戸2Cの上下のロック部材92,96に対応する荷室後部開口11の上下縁に、ロック部材92,96の先端形状に倣った形状の係止凹部971,981を有する係止部材97,98がそれぞれ設けてあり、ロック部材92,96の先端は、コイルバネ895(図6)によってレバー体85が図8の反時計方向へ回動付勢されていることにより係止凹部971,981内に進出させられてこれと係合し、引き戸2Cがロックされている。このように、本実施形態においては、引き戸2A〜2Cの閉鎖時に最外側の引き戸2Cをその上端と下端でロックしているから、傾斜地に駐車する場合等でも、大型で重量のある引き戸2A〜2Cを確実に閉鎖位置に位置決めすることができる。
【0024】引き戸2Cを開放する場合には図8の矢印で示すように、レバーアーム81を時計方向(裏面から見た図5では反時計方向)へ回動操作すると、その当接片814(図6)がレバー体85に当接してこれを同方向へ回動させ、これに連結されたリンクシャフト91が下動させられてロック部材92が係止部材97の係止凹部971から下方へ脱出させられる。一方、レバー体85に連結された補助リンク93は下動させらて、リンクアーム94が図8の反時計方向へ回動させられ、リンクシャフト95が上動させられてロック部材96が係止部材98の係止凹部96から上方へ脱出させられる。これにより、引き戸2Cの開放が可能となり、既に説明した構造によって、引き戸2Cに続いて順次引き戸2B,2Aを開放することができる。
【0025】なお、引き戸2Cを再び閉鎖する際にロック部材92,96が一時的に係止部材97を乗り越え、この際にリンクシャフト91がそれぞれ下動ないし上動させられてレバー体85が図8の時計方向へ回動させられるが、この場合にはレバーアーム81の当接片814との当接が解消されるからレバーアーム81は回動しない。なお、本実施形態において、リンクシャフト91およびロック部材92を引き戸2Cの下半に設け、補助リンク93、リンクレバー94、リンクシャフト95およびロック部材96を引き戸2Cの上半に設けるようにしても良く、この場合には、レバーアーム81を上記実施例とは逆方向へ回動操作して引き戸2Cのロックを解除することになる。
【0026】(第2実施形態)以下、本発明の請求項1および請求項2に対応する第2実施形態について説明する。図9に示すように、レバーアーム81´を除く、リンクアーム94´、リンクシャフト91´,95´およびロック部材92´,96´を後部開口11周縁の荷室1壁に設けるとともに、係止部材97,98を引き戸2Cの上端と下端に設ける構造としても良い。この場合、レバーアーム81´はL字形としてレバー体85(図8)を省略し、レバーアーム81´の先端がリンクアーム94´の一端に当接してこれを回動させるようにする。また、ロック部材92´,96´は長板状として中央を荷室1壁に回動自在に取り付け、一端にそれぞれリンクシャフト91´,95´が連結されるとともに他端には引き戸2Cの係止部材97,98の係止凹所971,981に係合する爪部921,961が形成されている。
【0027】このような構造によっても、引き戸2Cは上端と下端でロックされて閉鎖位置に確実に位置決めされる。なお、図9中の矢印はロックを解除する際の各部材の移動方向を示すものである。本実施形態では、引き戸2C側にはレバーアーム81´のみを設けているから、戸構造を簡素化できるという効果がある。この場合、レバーアーム81´を荷室1壁側に設けてさらに戸構造を簡素化するようにしても良い。さらに、本実施形態の構造で、レバーアーム81´と係止部材97,98を後部開口11周縁の荷室1壁に設け、リンクアーム94´、リンクシャフト91´,95´およびロック部材92´,96´を引き戸2Cに設ける構造としても良い。
【0028】(第3実施形態)以下、本発明の請求項1および請求項3に対応する第3実施形態について説明する。図10において、引き戸2Cの外側縁に沿って上下方向へ延びるロックシャフト61が設けられており、このロックシャフト61はパイプ体で(図11)、その上下端をブラケット62の軸部材621により自転自在に支持されている。ロックシャフト61には上下の中間位置に水平方向へステー631が突設されて、これに垂直面内で回動可能にレバーアーム63が連結されている。レバーアーム63は戸面に沿って水平に延び、戸面に設けた受け具64に下縁が支持されている。ロックシャフト61の上端と下端に近い周面には板状のロック片65が突設してあり、一方、これらに対応させて後部開口11縁の荷室1壁には平面視で略L字形(図11)の係止片66がそれぞれ設けてあって、引き戸2Cを閉鎖した図示の状態ではロック片65が係止片66に当接して引き戸の開放方向(図11の左方)への移動が阻止され、ロック状態となっている。
【0029】引き戸2Cを開放する場合には、レバーアーム63を上方へ引き上げて受け具64から外し、図11の矢印で示すように車両後方へ回動させる。これにより、ロック片65が旋回しつつ係止片66から離れ、両者の係合状態が解消されて、引き戸2Cの開放操作が可能となる。このような構造によっても、引き戸の閉鎖時にはその上端と下端でロックされるから、傾斜地に駐車する場合等でも、大型で重量のある引き戸を確実に閉鎖位置に位置決めすることができる。
【0030】(第4実施形態)以下、本発明の請求項1および請求項3に対応する第4実施形態について説明する。図12、図13に示すように、第3実施形態と同一構造のブラケット62が、後部開口11縁の荷室1壁の上下位置に設けられて、ロックシャフト61の上下端を自転可能に支持している。ロックシャフト61の上下の中間位置には水平方向へステー631が突設されて、これに垂直面内で回動可能にレバーアーム63が連結されている。レバーアーム63は戸面に沿って水平に延び、戸面に設けた受け具64に下縁が支持されている。ロックシャフト61の上端と下端に近い周面には板状のロック片65が突設してあり、一方、これらに対応させて引き戸2Cの縁部材10Cには平面視で略L字形(図13)の係止片66´がそれぞれ設けてあって、引き戸2Cを閉鎖した図示の状態ではロック片65が係止片66´に当接して引き戸2Cの開放方向(図13の左方)への移動が阻止され、ロック状態となっている。
【0031】引き戸2Cを開放する場合には、レバーアーム63を上方へ引き上げて受け具64から外し、図13の矢印で示すように車両後方へ回動させる。これにより、ストッパ片65が旋回しつつ係止片66´から離れ、両者の係合状態が解消されて、引き戸2Cの開放操作が可能となる。本実施形態では、引き戸2Cの閉鎖時にこれを上端と下端でロックしているから、傾斜地に駐車する場合等にも、大型で重量のある引き戸2Cを確実に閉鎖位置に位置決めすることができるとともに、ロックシャフト61やブラケット62、レバーアーム63等のロック機構を荷室1壁に設けているから、引き戸2Cの構造の簡素化と軽量化を図ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明の荷室の開閉構造によれば、傾斜地に駐車等する場合でも、大型の引き戸を確実に閉鎖時ロックすることができる。
【出願人】 【識別番号】000110321
【氏名又は名称】トヨタ車体株式会社
【出願日】 平成12年6月9日(2000.6.9)
【代理人】 【識別番号】100107700
【弁理士】
【氏名又は名称】守田 賢一
【公開番号】 特開2001−349114(P2001−349114A)
【公開日】 平成13年12月21日(2001.12.21)
【出願番号】 特願2000−172816(P2000−172816)