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【発明の名称】 貸保管庫管理システム
【発明者】 【氏名】牛越 洋介

【氏名】小口 康明

【要約】 【課題】利便性のよい貸保管庫を備えた貸保管庫管理システムを提供することを主目的とする。

【解決手段】個別的に施錠可能に構成された複数の貸保管庫11,12と、各貸保管庫11,12に対応する所定の情報が携帯型情報通信装置4から送信されたときに貸保管庫11,12を解錠する制御装置21とを備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 個別的に施錠可能に構成された複数の貸保管庫と、前記各貸保管庫に対応する所定の情報が携帯型情報通信装置から送信されたときに当該貸保管庫を解錠する制御装置とを備えていることを特徴とする貸保管庫管理システム。
【請求項2】 前記制御装置は、通信回線を介して貸与の申込みがされた際に、その申込みの可否を前記各貸保管庫の使用状況に応じて決定することを特徴とする請求項1記載の貸保管庫管理システム。
【請求項3】 前記制御装置は、前記各貸保管庫についての使用状況情報を前記携帯型情報通信装置に送信可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の貸保管庫管理システム。
【請求項4】 前記貸保管庫の使用履歴を記録する記録手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の貸保管庫管理システム。
【請求項5】 前記制御装置は、互いに異なる地域または場所にそれぞれ設置された前記各貸保管庫の解錠を集中的に制御することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の貸保管庫管理システム。
【請求項6】 前記携帯型情報通信装置は、携帯電話であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の貸保管庫管理システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貸保管庫の貸与や解錠を管理する貸保管庫管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、駅や公共施設の周辺には、物品収納スペースを使用料後払いで貸与可能なコインロッカーが設置されている。このコインロッカーは、個別的に施錠可能に構成された複数の貸保管庫を備えている。このコインロッカーの使用に際しては、まず、複数の貸保管庫の中から使用可能な空き貸保管庫を探し出す。次に、その空き貸保管庫内に物品を収納した後に扉を閉めて施錠する。この後、使用者が鍵を携帯することにより、使用者以外の者によるその保管庫の解錠が防止される。一方、貸保管庫内に収納した物品を搬出する際には、使用料相当額の硬貨を硬貨投入口に投入した後に、解錠して扉を開けて物品を搬出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種のコインロッカーには、以下の問題点がある。すなわち、この種のコインロッカーでは、貸保管庫内に収納した物品を他人に持ち去られてしまわないように、使用者は、施錠を行った後に、貸保管庫の鍵を携行しなくてはならない。このため、この鍵の携行が煩わしく、鍵を紛失してしまった場合には、貸保管庫内の物品を搬出することが困難となるという問題点がある。また、貸保管庫内の物品を搬出する際には、使用料相当額の硬貨を投入してから解錠しなくてはならないため、特に長時間に亘って使用する場合には、数多くの硬貨を持ち歩かねばならず、煩わしいという問題点もある。さらに、この種のコインロッカーでは、その設置場所でなければ使用の可否を確認することができず、使用者は、重い荷物を持ったまま空き貸保管庫を探し回らなければならないため、非常に不便であるという問題点もある。
【0004】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、利便性のよい貸保管庫を備えた貸保管庫管理システムを提供することを主目的とする。また、使用料の支払い、および使用可能な貸保管庫の有無確認が容易な貸保管庫管理システムを提供することを他の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請求項1記載の貸保管庫管理システムは、個別的に施錠可能に構成された複数の貸保管庫と、各貸保管庫に対応する所定の情報が携帯型情報通信装置から送信されたときにその貸保管庫を解錠する制御装置とを備えていることを特徴とする。
【0006】請求項2記載の貸保管庫管理システムは、請求項1記載の貸保管庫管理システムにおいて、制御装置は、通信回線を介して貸与の申込みがされた際に、その申込みの可否を各貸保管庫の使用状況に応じて決定することを特徴とする。
【0007】請求項3記載の貸保管庫管理システムは、請求項1または2記載の貸保管庫管理システムにおいて、制御装置は、各貸保管庫についての使用状況情報を携帯型情報通信装置に送信可能に構成されていることを特徴とする。
【0008】請求項4記載の貸保管庫管理システムは、請求項1から3のいずれかに記載の貸保管庫管理システムにおいて、貸保管庫の使用履歴を記録する記録手段をさらに備えていることを特徴とする。
【0009】請求項5記載の貸保管庫管理システムは、請求項1から4のいずれかに記載の貸保管庫管理システムにおいて、制御装置は、互いに異なる地域または場所にそれぞれ設置された各貸保管庫の解錠を集中的に制御することを特徴とする。
【0010】請求項6記載の貸保管庫システムは、請求項1から5のいずれかに記載の貸保管庫管理システムにおいて、携帯型情報通信装置は、携帯電話であることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発明に係る貸保管庫管理システムの好適な発明の実施の形態について説明する。
【0012】最初に、本発明における貸保管庫管理システム1の構成について、図1,2を参照して説明する。
【0013】貸保管庫管理システム1は、物品を収納するための貸保管庫を管理するシステムであって、図1に示すように、例えば駅周辺のシティーホテルの貸保管庫設置場所2にそれぞれ設置された複数のロッカー11,11・・、複数のメールボックス12,12・・、および電算機13と、管理センター3内に設置された電算機21とを備えて構成されている。この場合、ロッカー11およびメールボックス12(以下、総称して「ロッカー11など」ともいう)は、本発明における貸保管庫に相当し、電気信号によって個別的に解錠および施錠可能なソレノイド等で構成された電気錠などのロック機構が取り付けられている。電算機13は、公衆回線網31を介して電算機21に接続されると共に各ロッカー11などに有線で接続され、かつ、電算機21の制御下でロッカー11などを解錠すると共に各ロッカー11などの解錠および施錠情報を記録データとして電算機21に送信する。
【0014】一方、電算機21は、本発明における制御装置に相当し、携帯電話情報通信網32を介して情報通信型の携帯電話4との間で各種データを通信可能に構成され、各ロッカー11などに対する貸与者名や貸与期間などを管理する。また、電算機21は、電算機13から送信された各ロッカー11などの使用状況情報に基づいて、各ロッカー11などの使用履歴を記録可能な記録部22(記録手段)を備えている。この場合、図2に示すように、電算機21は、互いに異なる地域や場所に点在する複数の電算機13,13・・に公衆回線網31を介して接続され、各電算機13との間で各種情報を通信する。また、電算機21は、携帯電話情報通信網32を介して数多くの携帯電話4,4・・に接続可能に構成され、各携帯電話4との間で各種情報を通信する。携帯電話4は、本発明における携帯型情報通信装置に相当し、音声信号や各種情報を通信可能に構成されている。また、携帯電話4は、図1に示すように、電算機21との間で通信する各種情報を入力可能な複数のキーを有する操作部4aと、電算機21によって送信された各種情報を表示する表示部4bとを備えて構成されている。
【0015】次に、貸保管庫管理システム1による貸保管庫の管理方法について、図面を参照して説明する。
【0016】この貸保管庫管理システム1では、特定の貸保管庫設置場所2に設置された各ロッカー11などは、契約内容に応じて長期間貸与する会員制貸与と、貸与を希望する不特定多数の使用者に対して一時的に貸与するビジター貸与との2通りの方法によって貸与される。会員制貸与では、使用者を特定するためのユーザIDと、貸与したロッカー11などの鍵を解錠するための暗証番号とが、使用者に対して契約時に付与される。この場合、使用希望者は、書面に必要事項を記入して提出する方法、コンピュータ通信を介して所要事項を送信する方法、および、後述するビジター貸与時と同様にして携帯電話4を使用して所要事項を送信する方法のいずれかで契約する。また、契約時に付与されたユーザIDや暗証番号は、使用料を後払いするための金融カード番号または料金引き落とし口座番号などと共に電算機21の記録部22に予め登録される。
【0017】一方、ビジター貸与では、携帯電話4を使用して所要事項を送信することにより、特定のロッカー11などを任意の日時に申し込むことが可能であって、貸与を希望する都度、契約する。この際に、申込者は、携帯電話情報通信網32を介して管理センター3の電算機21に携帯電話4を接続する。次に、携帯電話4の操作部4aを操作することにより、所望する貸保管庫設置場所2、および貸与を希望するロッカー11など種類を指定する。この際に、電算機21は、指定された貸保管庫設置場所2に設置されている電算機13に公衆回線網31を介して接続し、その貸保管庫設置場所2におけるロッカー11などの使用状況情報を吸収する。次いで、電算機21は、この使用状況情報に基づいて、その貸保管庫設置場所2のロッカー11などに対する使用可否のメッセージを携帯電話4に送信する。この際には、その使用可否の旨が携帯電話4の表示部4bに表示される。続いて、使用可能な場合、使用者は、所定のキー操作を行って特定のロッカー11などの貸与を申し込む。次いで、電算機21は、その申込みの可否を使用状況情報(空き情報)に応じて決定する。その後、電算機21は、貸与者を特定するためのユーザIDと、貸保管庫設置場所2の場所を特定する地図情報と、貸与するロッカー11などの配置情報と、そのロッカー11などを解錠するための暗証番号とを携帯電話4に送信して表示部4bに表示させると共に、貸与するロッカー11などの番号に対応させてユーザIDおよび暗証番号を記録部22に記録させる。この際には、使用料を後払いするための金融カード番号なども記録される。この結果、この貸保管庫管理システム1では、無人で各ロッカー11などの貸与を管理することが可能となる。
【0018】ユーザIDや暗証番号を付与された使用者がロッカー11などを使用する際には、使用者は、まず、貸与されたロッカー11などの前で携帯電話4を管理センター3の電算機21に接続する。次いで、操作部4aを操作してユーザIDおよび暗証番号を送信する。これにより、そのユーザIDおよび暗証番号が携帯電話情報通信網32を介して電算機21に送信される。この際に、電算機21は、記録部22に記録されているユーザIDおよび暗証番号と、受信したユーザIDおよび暗証番号とが一致したときに、その使用者に貸与すべきロッカー11などの番号を特定する解錠データを公衆回線網31を介して電算機13に送信する。これにより、電算機13が、その番号に対応するロッカー11などに解錠信号を出力することにより解錠する。この結果、使用者は、予約したロッカー11などを使用することができる。次いで、物品等を収納した後にロッカー11などの扉を閉めることにより、鍵がオートロックされる。一方、電算機13は、そのロッカー11などが解錠および施錠された記録データ(使用開始の記録データ)を電算機21に送信する。これにより、電算機21は、その記録データを、そのロッカー11などの番号に対応させて記録部22に記録させる。
【0019】ロッカー11などに収納した物品等を搬出する際には、使用開始時の解錠と同様にして、貸与されたロッカー11などの前で携帯電話4を使用してユーザIDおよび暗証番号を電算機21に送信することにより、電算機13が、そのロッカー11などを解錠する。これにより、使用者は、ロッカー11などから物品を搬出することができる。この後、ロッカー11などの扉を閉めることによりオートロックされる。この際には、電算機13は、そのロッカー11などが解錠および施錠された記録データ(使用終了の記録データ)を電算機21に送信する。これにより、電算機21は、そのロッカー11などに対応させて記録データを記録部22に記録させる。この後、電算機21は、記録部22に記録されたロッカー11などの記録データ(使用履歴)に基づいて使用時間を演算すると共に、契約時に登録された使用料支払方法に従って使用時間に応じた請求書を発行する。なお、記録部22に記憶されている使用履歴に基づいて特定のサービスを付与することもできる。
【0020】このように、この貸保管庫管理システム1によれば、従来のコインロッカーとは異なり、携帯電話4を用いてユーザIDおよび暗証番号を管理センター3に送信するだけで解錠することができるため、鍵の携行を不要とすることができる。また、この貸保管庫管理システム1では、電算機21に記録された使用履歴に基づいて例えばカード決済によって使用料を後払いすることができるため、使用料の支払いが極めて容易で、同時に硬貨の携行を不要とすることができる。また、通常のコインロッカーでは、施錠・解錠や料金の支払いのために、機能部品をロッカー11などの表面に露出させる必要がある。これに対して、この貸保管庫管理システム1では、電気錠を使用し、かつ利用料金を後払いとするシステムのため、ロッカー11などの扉の表面における機能部品の露出を回避することができる。したがって、いずれのロッカー11などが使用中か否かを他人に知られる可能性が極めて低く、しかも、いたずらされるおそれもないため、使用者にとって極めてセキュリティが高い貸保管庫管理システムを実現することができる。
【0021】なお、本発明は、上記本発明の実施の形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実施の形態では、携帯電話4の操作部4aを操作してユーザIDおよび暗証番号を管理センター3に送信することにより解錠する構成を例を挙げて説明したが、この構成に加えて、各ロッカー11などにテンキーを配設し、使用者に付与したユーザIDおよび暗証番号をテンキーを介して入力したときに解錠する構成を採用することもできる。この場合には、携帯電話4が使用不能となったとき、および管理者側で特殊な事情によって解錠する必要が生じたときなどに、ロッカー11などをテンキーのキー操作で解錠することができる。また、本発明の実施の形態では、管理センター3内の電算機21が複数の貸保管庫設置場所2に設置された各ロッカー11などを集中的に管理する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、各貸保管庫設置場所2毎に設置した電算機21がロッカー11などを個別的に管理する構成を採用することができる。
【0022】さらに、本発明の実施の形態では、解錠時のみ携帯電話4を用いて暗証番号などを入力し、施錠についてはオートロックする例について説明したが、本発明はこれに限定されず、解錠時と同様にして施錠時にも携帯電話4から管理センター3の電算機21に暗証番号などを送信して施錠する構成を採用することもできる。また、使用料の支払い方法については、カード決済や口座引き落としに限定されず、例えば携帯電話4の使用料金と併せて請求することもできる。加えて、本発明における携帯型情報通信装置は、ディジタルデータを送信するタイプのみならず、DTMF信号を送受信するアナログタイプであってもよいし、使用状況情報を音声で伝達可能に構成することもできる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の貸保管庫管理システムによれば、個別的に施錠可能に構成された複数の貸保管庫と、貸保管庫を解錠する制御装置とを備えたことにより、携帯型情報通信装置から制御装置に所定の情報を送信するだけで貸保管庫を解錠することができるため、鍵の携行が不要となる結果、利便性のよい貸保管庫を備えた貸保管庫管理システムを構築することができる。
【0024】また、請求項2記載の貸保管庫管理システムによれば、制御装置が、通信回線を介して貸与の申込みがされた際に、その申込みの可否を各貸保管庫の使用状況に応じて決定することにより、無人で管理することができる貸保管庫管理システムを構築することができる。
【0025】また、請求項3記載の貸保管庫管理システムによれば、各貸保管庫についての使用状況情報を携帯型情報通信装置に送信可能に制御装置を構成したことにより、使用者は、携帯型情報通信装置を制御装置に接続するだけで、任意の場所で空き貸保管庫の有無を確認することができる。
【0026】さらに、請求項4記載の貸保管庫管理システムによれば、貸保管庫の使用履歴を記録する記録手段を備えたことにより、記録した使用履歴に基づいて、例えばカード決済または口座引き落としによって使用料を後払い精算することができるため、使用料の支払いが極めて容易となる。
【0027】また、請求項5記載の貸保管庫管理システムによれば、制御装置が互いに異なる地域または場所にそれぞれ設置された各貸保管庫の解錠を集中的に制御することにより、システムの構築コストを低減することができると共に、1つの制御装置に接続するだけで数多くの貸保管庫の中から所望の貸保管庫を任意に選択して使用することができる。
【0028】また、請求項6記載の貸保管庫管理システムによれば、携帯型情報通信装置として携帯電話を用いることにより、今日、多くの人が購入済みの携帯電話を有効に利用することができる。
【出願人】 【識別番号】000167299
【氏名又は名称】光葉スチール株式会社
【出願日】 平成12年6月8日(2000.6.8)
【代理人】 【識別番号】100104787
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 伸司
【公開番号】 特開2001−349112(P2001−349112A)
【公開日】 平成13年12月21日(2001.12.21)
【出願番号】 特願2000−171474(P2000−171474)