| 【発明の名称】 |
ロックノブ |
| 【発明者】 |
【氏名】山根 正恒
【氏名】長井 節生
【氏名】山田 直章
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、光輝部分をもつロックノブを安価に提供する。
【解決手段】本発明のロックノブは、ハイドロフォーム成形によって表面が光輝な金属製素管19の一端側の外周を他の部分より太径に膨出させてなる筒状のカバー部材18と、他端からカバー部材18の一端開口へ嵌挿可能で一端側にカバー部材端を閉塞する閉塞部15を有し他端部にロック装置6aとつながる連結部17を有した合成樹脂製の心棒部材12とを組み合せる構造を採用して、コストの高い設備や仕上げ加工を必要せずに、安価なコストでロックノブ10が光輝部品になるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一端側が他の部分より大きい太径で形成され、他端部にロック装置につながる連結部を有して構成される棒状のロックノブにおいて、前記ロックノブは、ハイドロフォーム成形によって表面が光輝な金属製素管の一端側を他の部分より太径に膨出させてなる筒状のカバー部材と、一端部に前記カバー部材の端部開口を閉塞する閉塞部を有し他端部に前記連結部を有してなり、前記カバー部材の一端側の開口へ前記他端部から差し込まれて、前記一端側の開口を塞ぎつつ前記カバー部材内に収まる合成樹脂製の心棒部材とを具備してなることを特徴とするロックノブ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のドアの車室内側に付くロックノブや起倒式のシートバックの上部に付くロックノブなどで用いられるロックノブに関する。 【0002】 【従来の技術】自動車(車両)では、ドア本体の上端部、詳しくはドアトリムの上面に、上下方向に延びるロックノブを設けて、車室内から閉じたドアの施錠や解錠を行えるようにした構造がある。 【0003】同ロックノブは、下端側がドア本体に内蔵されたロック装置のドアロックリンクに連結され、上端側がドアトリムに付くグロメットから上方に突き出る棒状の部品から形成される。通常、このロックノブの上端部は、他の部分より太径にして、押下げ操作や引上げ操作をしやすく、またグロメットへの抜け落ちを防ぐようにしてあり、同部分を操作してロックノブを押し下げれば、ロック装置の施錠動作が行われ、同ロックノブを引き上げれば、ロック装置の解錠動作が行えるようにしてある。 【0004】こうしたロックノブは、コスト的に安価ですむよう、従来、黒色原着合成樹脂部材を用いて、樹脂成形機により、一端側を他の部分より太径にした棒状の形状に一体成形することが行われている。 【0005】ところで、近時、自動車では、高級感をもたらすよう、表面が光り輝く光輝部品が用いられるようになってきた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ロックノブでも光輝部品の採用が進められる傾向にある。 【0007】合成樹脂品の分野では、樹脂部材の表面にメッキを施して、表面を光輝部分にすることが行われている。 【0008】ところが、メッキ設備は、かなり高価な上、メッキを施した部位は仕上げ加工が必要となるので、コスト的な負担が大きい。 【0009】このため、廉価が求められるロックノブで、同設備を用いたのでは、それだけで高価な部品になってしまう。 【0010】本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、光輝部分をもつロックノブを安価に提供できるようにすることにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために請求項1に記載のロックノブは、ハイドロフォーム成形によって表面が光輝な金属製素管の一端側を他の部分より太径に膨出させてなる筒状のカバー部材と、一端部にカバー部材の端部開口を閉塞する閉塞部を有し他端部にロック装置とつながる連結部を有して他端部から前記カバー部材の一端側の開口へ嵌挿可能な合成樹脂製の心棒部材とを組み合せる構造を採用した。 【0012】これにより、ロックノブは、カバー部材の太径側の開口を塞ぐ閉塞部と同閉塞部に続くカバー部材の膨出部とが操作性を良好にしたり部品の抜け落ちを防ぐための太径部分をなし、外部に露出するカバー部材の外周面が光輝部分をなす。 【0013】ここで、カバー部材は、ハイドロフォーム成形により金属素管の輝きを損なうことなく加工されるので、金属特有の輝きが膨出部を含む側面全体で保たれるようになり、メッキを施して光輝にする構造に比べて、安価なコストでロックノブを光輝部品にできる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図1ないし図4に示す一実施形態にもとづいて説明する。 【0015】図1は、自動車(車両)、例えば軽自動車の助手席側の車室内を示していて、図中1は車室内の前部に配設されたインストルメントパネル、2は同パネル1を挟んで車幅方向両側に配置されたフロントドア(片側しか図示せず)である。 【0016】フロントドア2は、ドアアウタパネル3、ドアインナパネル4、ドアトリム5を組み合わせて形成されたドア本体6を有している。このドア本体6内には、昇降式のドアガラス7、ドア本体6の施錠や解錠をなすロック装置6aなどが組付けてある。またロック装置6aからは、ドア本体6の上面のリヤ側に組付けてあるグロメット8の開口8a(図2にのみ図示)へ向かって棒状のドアロックリンク9が延びている。そして、グロメット8の開口8aから外部に突き出たドアロックリンク9の上端部に、図2に示されるようにグロメット8の開口8a内に差し込まれたロックノブ10がねじ込みにより連結されている。 【0017】このロックノブ10は、上端部を他の部分より太径にして押下げ操作や引上げ操作をしやすくかつグロメット8への抜け落ちを防ぎ、また側面全体を光り輝く部分にして高級感をもたせてある。 【0018】そして、これら太径部分10aと光輝部分10bが低コストで実現されるよう、ロックノブ10には、図3(a),(b)に示されるような例えば合成樹脂部材(例えば黒色の原着プラスチック材)の射出成形で成形された心棒部材12と、ハイドロフォーム成形によって一部外周を周方向沿いに環状に膨出させたカバー部材18との2体(樹脂物と金属物)を組み合わせた構造が採用してある。 【0019】具体的には心棒部材12は、図3(b)に示されるように例えば全長に渡り同径(グロメット8の開口8aが挿通自在な外径)な丸棒状の中実部13を有している。同中実部13の一端部にはフランジ状部14aが形成してある。このフランジ状部14aの根元部沿いには、カバー部材端と組み合う環状の溝部14bが形成してあり、フランジ状部14aと共同してカバー部材端の開口を閉塞する閉塞部15を形成している。また中実部13の他端側の内部には、他端面から深部に向かって延びる孔部16aが形成してある。孔部16aは、ドアロックリンク9の外径に応じた内径をもち、内周面にはめねじ16bが刻設されていて、同部分にてドアロックリンク端と着脱可能に締結する連結部17を形成している。 【0020】またカバー部材18は、図4に示されるようなハイドロフォーム成形方法で、複数個、例えば2つを一度に成形する方法で製作してある。具体的には、金属製素管、例えば中実部13の外径と略同じ内径で、かつ全長がカバー部材18の2個分に相当する寸法をもつSUS304製の素管19を用意する。そして、図4(a)に示されるように同素管19を、ハイドロフォーム成形機21の上型22と下型23とがなす最終形状、ここでは径方向外側に膨出する環状部分18aを一端部に有するカバー部材18が直列に2つ配置したときに相当する外形形状の型内に収める。ついで、ハイドロフォーム成形機21を稼動させて、図4(b)に示されるように両端開口から素管19内へ水などの加圧液を圧入して、内部からの加圧する。すると、太径部分の型部分24aに有る素管19の周壁が膨らむ。そして、膨らんだ周壁が型部分24aの型面になじむと、一端側に環状部分18aを有するカバー部材18が2個直列方向に連なる形状の部品25が形成される。この後、図4(c)に示されるように切断機26で、部品25を太径部分10a,10a間から切断すれば、図4(d)に示されるように外周面の全体が光輝部分10bで、かつ片側端に膨出部である環状部分18aをもつ筒形のカバー部材18が得られる。 【0021】そして、このカバー部材18と心棒部材12とを組み合わせる。すなわち、図3(b)に示されるようにカバー部材18の太径部分10a側の端部開口へ、心棒部材12の先端部(孔部16側の端部)を、溝部18内にカバー部材端が嵌まるまで差し込んで、心棒部材12とカバー部材18とを両者のフリクションで固定することにより、図3(a)に示されるようにカバー部材18が心棒部材12の外周の略全体を覆うように嵌まるロックノブ10が形成される。 【0022】なお、このロックノブ10は、先端部をグロメット18から上方へ突き出ているドアロックリンク9の端部に差し込んで同端部外周面に刻設してあるおねじ9に対してねじ込んで固定すれば、図2に示されるようにドアロックリンク9に連結され、ロックノブ10を押し下げると、ロック装置6aの施錠動作が行われ、同ロックノブ10を引き上げると、ロック装置6aの解錠動作が行われるようにしてある。 【0023】こうした2体構造(心棒部材12、カバー部材18)で構成されるロックノブ10は、カバー部材18の開口を塞ぐフランジ状部14とそれに続くカバー部材18の環状部分18aとで形成される太径部分10aが、操作性を良好にしたり(上端部が太径となって押し下げ/引き上げ操作がしやすくなるため)、部品の落ち込みを防ぎ、環状部分18aを含め外部に露出するカバー部材18が、高級感をもたらす光輝部分10bとなる。 【0024】ここで、カバー部材18は、ハイドロフォーム成形により素管19(SUS304)の輝きを損なわずに加工されるので、金属特有の輝きが膨らむ部分を含む側面全体で保たれるようになり、メッキを施して光輝部品にする構造に比べ、コストの高い設備や仕上げ加工を必要しないので、安価に光輝部分10bが確保できる。そのうえ、心棒部材12は、コスト的に安価ですむ合成樹脂品なので、樹脂物と金属物とを併用した構造により、ロックノブ10を安価なコストで光輝部品にすることができる。 【0025】なお、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施しても構わない。例えば一実施形態では、SUS304製の素管を用いたが、これに限らず、他のステンレス部材を用いた素管でも、他の光輝性に優れる金属部材で形成された素管を用いてもよく、要は膨出部が一部外周に有する光輝なカバー部材がハイドロフォーム成形で得られるものであればよい。また一実施形態では、ドアのインサイドロックノブに用いられるロックノブを例に挙げたが、これに限らず、例えば起倒式シートバックの施錠、解錠に用いられるシートバックの上部に配置されるロックノブにも適用できることはもちろん、他の部材の施錠や解錠に用いられるロックノブにも適用してもよい。また一実施形態では、カバー部材を一度に2つ成形した例を挙げたが、これに限らず、カバー部材は、1個づつ成形しても、一度に3つ以上を成形するようにしてもよい。 【0026】 【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発明によれば、カバー部材の太径側の開口を塞ぐ閉塞部と同閉塞部に続くカバー部材の膨出部とが操作性を良好にしたり部品の抜け落ちを防ぐための太径部分をなし、外部に露出するカバー部材の外周面が光輝部分となるロックノブが得られる。 【0027】しかも、カバー部材は、ハイドロフォーム成形により金属素管の輝きを損なうことなく加工されるので、金属特有の輝きが膨らむ部分を含む側面全体で保たれるようになり、メッキを施して光輝部品にする構造に比べ、コストの高い設備や仕上げ加工を必要しないので、安価なコストでロックノブを光輝部品にすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006286 【氏名又は名称】三菱自動車工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年6月6日(2000.6.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−349103(P2001−349103A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月21日(2001.12.21) |
| 【出願番号】 |
特願2000−168956(P2000−168956) |
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