| 【発明の名称】 |
駐車場精算機の保護枠体 |
| 【発明者】 |
【氏名】長谷川 久雄
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| 【要約】 |
【課題】枠体の扉を二重施錠構造とすると共に、外板や鍵周辺を多層構造の材料で形成することにより、鍵の破壊、また外板の熱的切断や機械的な破壊から、より強固に精算機を保護することができる無人駐車場精算機の保護枠体を提供する。
【解決手段】無人駐車場の精算機を収容する枠体において、該枠体の扉(11)に設けられた第一鍵部(10)に、該第一鍵部(10)を覆い隠す状態に第二鍵部(20)を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 無人駐車場の精算機が収容される枠体において、枠体の扉に、第一鍵部と、該第一鍵部を覆い隠す状態に形成された第二鍵部とが設けられていることを特徴とする駐車場精算機の保護枠体。 【請求項2】 前記第二鍵部が、前記第一鍵部を外部から遮断するスライド扉と、該スライド扉を施錠する鍵本体とで形成されている請求項1記載の駐車場精算機の保護枠体。 【請求項3】 前記第二鍵部が、前記第一鍵部を外部から遮断する開き扉と、該開き扉を施錠する鍵本体とで形成されている請求項1記載の駐車場精算機の保護枠体。 【請求項4】 前記第二鍵部が、警報発生用センサーを備えている請求項1〜3のうちいずれか一項記載の駐車場精算機の保護枠体。 【請求項5】 枠体の全面または一部分が、複数枚の同種材料または異種材料を密接させて積層して形成されている請求項1〜4のうちいずれか一項記載の駐車場精算機の保護枠体。 【請求項6】 枠体の全面または一部分が、複数枚の同種材料または異種材料を、間に空間を有するよう積層して形成されている請求項1〜4のうちいずれか一項記載の駐車場精算機の保護枠体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、無人駐車場に設置して用いられる精算機を盗難から保護するための駐車場精算機の保護枠体(以下、単に「枠体」とも称する)に関し、特には、外部からの破壊や不正な手段による解錠行為から、精算機を強固に保護することができる駐車場精算機の保護枠体に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、無人駐車場に設置されている精算機においては、夜間犯罪者によって破壊や解錠が行われ、現金を盗難されるという問題が多発している。 【0003】かかる問題に対して、近年、精算機を内部に収容して犯罪行為から保護するための枠体が開発されている。一般的な枠体は、金属の単板にて形成されており、一側面には内部の精算機を操作するための開口部が、また、他側面には開閉自在の扉が設けられている。さらに、扉には鍵が設けられており、内部の精算機を犯罪者から保護している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、精算機の本体やその外部を覆う枠体を強固な金属にて形成し、また、枠体の扉に頑丈な鍵を設けるなどしても、アセチレン切断機やプラズマ切断機等の機器を使用すれば鍵や扉の破壊は容易であり、精算機は短時間で解錠されてしまうため、結局、犯罪者による盗難を防ぐことはできなかった。 【0005】また、従来の枠体においては、扉を開けるための鍵が露出状態になっており、枠体の外板が鉄等の金属板のみの単一材料で形成されているため、アセチレン切断機やプラズマ切断機を使用することによる溶解熱による破壊や、バールやドリルによる機械的な破損を、比較的に短時間に行うことが可能であり、防犯効果にあまり期待はできなかった。即ち、たとえ警報装置が設置してある場合でも、盗難が短時間で素早く行われるために、警報装置の作動により連絡を受けた警備員や警察官が現場に到着したときには、すでに犯人が逃げた後であることが多かった。 【0006】そこで本発明の目的は、上記の問題点を解消して、精算機を保護する枠体の扉を二重施錠構造とし、さらに、枠体の外板や鍵周辺部を多層構造の材料で形成することにより、鍵の破壊や、外板の熱的切断または機械的破壊等から、より強固に精算機を保護し、盗難を未然に防ぐことのできる無人駐車場精算機の保護枠体を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を達成するために、本発明の駐車場精算機の保護枠体は、無人駐車場の精算機が収容される枠体において、枠体の扉に、第一鍵部と、該第一鍵部を覆い隠す状態に形成された第二鍵部とが設けられていることを特徴とするものである。 【0008】枠体の扉に第一鍵部と第二鍵部とを設けて二重施錠構造とすることにより、外部に設けられた第二鍵部を解錠または破壊しない限り、枠体の扉に設けられた第一鍵部が外部に露出しないため、従来構造の枠体に比して、扉を開けるためにかなり長い時間を要することとなる。 【0009】本発明においては、前記第二鍵部が、前記第一鍵部を外部から遮断するスライド扉と、該スライド扉を施錠する鍵本体とで形成されているか、または、前記第一鍵部を外部から遮断する開き扉と、該開き扉を施錠する鍵本体とで形成されていることが好ましい。 【0010】また、前記第二鍵部が、警報発生用センサーを備えていることが好ましい。 【0011】第二鍵部の構成要素としてのスライド扉または開き扉に、警報発生用センサーとしての、こじ開けセンサー、振動センサーおよび温度センサーを単独で、または併せて設置することにより、スライド扉および開き扉が解錠または破壊された時点、または、解錠または破壊されようとした時点で警報を発することが可能となる。これにより、警備会社の警備員や警察官が現場に到着するまでの時間を稼ぐことができ、盗難防止に大きな効力を発揮する。 【0012】さらに、枠体の全面または一部分が、複数枚の同種材料または異種材料を密接させて積層して形成されていることが好ましく、また、複数枚の同種材料または異種材料を、間に空間を有するよう積層して形成されていることも好ましい。 【0013】枠体が、複数枚の同種材料または異種材料を、密接させて、または、間に空間を設けて積層して形成されているために、アセチレン切断機やプラズマ切断機等を使用した溶解熱による破壊において、単一材料により形成されている場合に比して数倍から数十倍の時間を要する、非常に強固な構造となるため、警備員や警察官の到着までの時間を十分に稼ぐことができる。また、バールやドリル等による機械的な破壊に対しても一定の効果を有している。 【0014】 【発明の実施の形態】次に、本発明の無人駐車場精算機の保護枠体の実施の形態を図1〜図6に基づき説明する。図1に示すように、本発明の枠体1は、強固な金属にて箱形に形成されており、内部には精算機2が収容されている。また、枠体1の一側面に設けられた扉11には、この扉11を施錠するための第一鍵部10と、この第一鍵部10を外部から遮断するよう形成された小型の第二鍵部20とが設置されている。さらに、枠体1には、外部より精算機2を操作するための開口部12が設けられている。 【0015】第一鍵部10は、第二鍵部20を解錠することにより露出され、扉11の施錠を行う鍵部であり、合い鍵を挿入してハンドル13を回動させることにより、扉11を開扉させ、または、枠体1に強固に施錠させることができる(図2および3参照)。 【0016】第二鍵部20は、例えば、図2の(a)〜(c)に示すように、小型のスライド扉21と、このスライド扉21に装着された鍵本体22とからなるものとすることができる。図示するように、鍵本体22にはフック23が設けられており、フック23がボックス24の開孔部25に嵌挿されることで、第二鍵部20の施錠状態が形成される。 【0017】また、第二鍵部20は、鍵本体22に合い鍵22´を挿入して回動することによりフック23の係止を解除することで、その状態でスライド扉21を水平方向にスライドさせて、解錠することができる。 【0018】更に、第二鍵部20には、好適には、図示するような、鍵本体22の熱的または暴力的破壊を検知するための警報発生用センサー26が設置されている。警報発生用センサー26は、こじ開けセンサー27、振動センサー28、温度センサー29等を単独で、または、併せて組み込むことができ、これにより、警報発生用センサー26が異常を検知した時点で警報を発して、警備会社や警察に迅速な通報を行うことができる。 【0019】また、第二鍵部の他の好適例として、図3の(a)〜(c)に示すように、第一鍵部10の外部に、小型の開き扉式の第二鍵部30を設置してもよい。図示する第二鍵部30は、第一鍵部10を外部から遮断するよう設置され、開き扉31と、この開き扉31を施錠する鍵本体32とで形成されている。 【0020】開き扉31は、図示するように、蝶番33にて扉11に対し開閉自在に設置されている。また、鍵本体32にはフック34が設置されており、フック34がストッパ35に嵌挿されることで、第二鍵部30の施錠状態が形成される。 【0021】また、第二鍵部30は、鍵本体32に合い鍵32´を挿入して回動することによりフック34の係止を解除することで、その状態で開き扉31を手前に引くことにより解錠され、第一鍵部10を露出させることができる。 【0022】さらに、第二鍵部30にも、第二鍵部20と同様に、鍵本体32の熱的または暴力的破壊を検知するための警報発生用センサー36が設置することができる。警報発生用センサー36は、前述の警報発生用センサー26と同様に、こじ開けセンサー37、振動センサー38、温度センサー39等を単独で、または、併せて組み込んで用いることができ、異常の検知の時点で警報を発して、警備会社や警察に通報を行う役割を担う。 【0023】次に、枠体1の断面構造を図4〜図6に基づいて説明する。図4に示す枠体1は、同種類の二枚の材料、例えば、鉄と鉄、アルミとアルミ、ステンレスとステンレス、銅と銅等を密接させて積層し、溶接ボルト3を用いて固定して形成されている。同種類の材料で二層構造に形成することにより、枠体1の壁厚を増すことができるとともに、枠体1をバーナー等で熱溶解させようとする場合、外板4が完全に溶解された後に内板5の溶解が開始することになるため、溶解熱による枠体1の破壊には多くの時間や熱量が必要となる。 【0024】また、この場合、枠体1を、異種類の二枚の材料、例えば、鉄とアルミ、鉄とステンレス、鉄と銅等を密接させて積層し、溶接ボルト3を用いて固定して形成してもよい。この場合、材料により硬度や熱溶解率、熱伝導率等が異なるために、枠体1の切断や熱溶解はより一層困難となり、単板の場合に比較して数倍から数十倍の時間が必要となる。 【0025】また、図5に示す枠体1は、同種類の二枚の材料(例えば、上記と同様のもの)を、スぺーサー6を介在させた溶接ボルト3を用いて、間に空間7を有するよう固定して形成されている。二枚の材料間に空間7を設けることにより、外板4をアセチレン切断機やプラズマ切断機により切断した際の溶解熱が空間7から排出されて、内板5への熱伝導が低下する。そのため、枠体1の熱溶解により多くの時間や熱量が必要となり、切断や破壊が極めて困難になる。 【0026】また、この場合でも、枠体1を、異種類の二枚の材料(例えば、上記と同様のものから適宜選ばれる二種等)にて形成して、スぺーサー6を介在させた溶接ボルト3を用いて空間7を有する状態に固定してもよい。 【0027】さらに、図6に示す枠体1は、同種類の三枚の材料(例えば、上記と同様のもの)を密接させて積層し、溶接ボルト3を用いて固定して形成されている。同種類の材料で三層構造に形成することにより、枠体1の壁厚を増すことができるとともに、枠体1をバーナー等で熱溶解させた場合、外板4を完全に溶解させた後で順に中板8および内板5の溶解が開始することとなるため、溶解熱による枠体の破壊には非常に多くの時間や熱量が必要となる。 【0028】また、前記枠体1を、異種類の三枚の材料(例えば、上記と同様のものから適宜選ばれる三種等)を、溶接ボルト3を用いて密接させて形成してもよい。この場合、材料により硬度や熱溶解率、熱伝導率等が異なるため、枠体1の切断や熱溶解をさらに困難にすることができ、単板の場合に比較して数倍から数十倍の時間が必要となる。 【0029】なお、枠体1を同種類または異種類の三枚以上の材料にて形成する場合にも、スぺーサー6を介在させた溶接ボルト3を用いて、材料間に空間7を設けた状態で固定して形成してもよい。さらに、上記いずれの場合においても、二枚以上の材料の厚さを変えて枠体1を形成することが可能である。 【0030】さらにまた、本発明の枠体1は、材料間に空間を設ける場合には、この空間に、難燃性もしくは不燃性の、または、熱伝導性の低い材料、例えば、セメント、耐火ボード、砂等の非金属材を収容させてもよい。 【0031】本発明において、前述の複数枚の同種材料または異種材料を、密接させて、または、間に空間を設けて積層して形成される材料を用いる箇所は、枠体の全面であってもよく、また、一部分(鍵部周辺)のみであってもよく、特に限定されるものではない。 【0032】 【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の駐車場精算機の保護枠体は、上述の構成とすることで以下に示す効果を奏するものである。 【0033】精算機を収容する枠体の扉に二重式の鍵部を設置することにより、外側に設けた第二鍵部を解錠するかまたは破壊した後でなければ、第一鍵部が露出することがないため、枠体の扉を開けるために非常に長い時間が必要となり、これにより盗難防止に大きな効果を有する。 【0034】また、第二鍵部としてのスライド扉または開き扉に、警報発生用センサーとして、こじ開けセンサー、振動センサー、温度センサー等を単独で、または、併せて設置することにより、犯罪者が第二鍵部の破壊または解錠に着手した時点で警報を発することができるため、警備員や警察官の到着までの時間を稼ぐことができ、盗難を未然に防ぐことが可能となる。 【0035】さらに、本発明の枠体は、複数枚の同種材料または異種材料を密接させて、または、間に空間を設けて積層して形成されているため、アセチレン切断機やプラズマ切断機を使用した溶解熱による破壊、または、バールやドリルによる機械的な破損による盗難を、強固に防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591204023 【氏名又は名称】株式会社栄晃製作所
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| 【出願日】 |
平成12年5月25日(2000.5.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096714 【弁理士】 【氏名又は名称】本多 一郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−336323(P2001−336323A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月7日(2001.12.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−155327(P2000−155327) |
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