| 【発明の名称】 |
盗難防止用キーシリンダリテーナ |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 裕一
【氏名】後藤 幸紀
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| 【要約】 |
【課題】差込バネ部のめくれを防止するとともに、差込バネ部のスライドをも防止することによって自動車の盗難防止を図る。
【解決手段】平面コ字形状の一対の差込バネ2をスリット3によって各々リテーナクリップ内側部4とリテーナクリップ外側部5とに分割形成したリテーナクリップ1であって、リテーナクリップ内側部をキーシリンダのフランジ部端部に形成した一対の回転止め突起部に設けたシリンダスリット上部と略同一幅に形成するとともに、スリット上部と圧接する隆起部10と、隆起部に連接し斜め下方向に傾斜した傾斜部11と、キーシリンダの突起部と係合する凸部12とをそれぞれ形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 平面略コ字形状の一対の差込バネをスリットによって各々リテーナクリップ内側部とリテーナクリップ外側部とに分割形成したリテーナクリップであって、前記リテーナクリップ内側部をキーシリンダのフランジ部側端部に形成した一対の回転止め突起部に設けたシリンダスリット上部と略同一幅に形成するとともに、前記リテーナクリップ内側部には、前記スリット上部と圧接する隆起部と、該隆起部と連接し斜め下方向に傾斜した傾斜部と、前記キーシリンダの突起部と係合する凸部とをそれぞれ形成したことを特徴とする盗難防止用キーシリンダリテーナ。 【請求項2】 前記回転止め突起部に設けたシリンダスリット上部と圧接する隆起部に車体パネルに対して凸状となるように凸状部を形成したことを特徴とする請求項1記載の盗難防止用キーシリンダリテーナ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用キーシリンダリテーナに係り、特にねじれやめくれを防止することによって自動車の盗難防止を図ることができる自動車用キーシリンダリテーナに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来におけるキーシリンダリテーナについて図5、図6及び図7により説明する。図5は従来のキーシリンダリテーナの取り付け状態を示す斜視図、図6は従来のキーシリンダリテーナを示す斜視図であり、図7は従来のキーシリンダを示す斜視図である。即ち、キーシリンダ31'のフランジ部32'側端部に形成した大小各一対の回転止め突起部33'に設けたシリンダスリット34'に平面略コ字状キーシリンダリテーナ35'の差込バネ部36'を差込み、この差込バネ部に形成された隆起部37'をシリンダスリット上部38'と圧接させることによって、キーシリンダを車体パネルに取り付けていた。なお、図6中符号39'は、取り付けたシリンダリテーナの抜けを防止するために設けられたフックである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のキーシリンダリテーナにおいては、差込バネ部の幅(図6中符号A)と比較して、キーシリンダのフランジ部側端部に形成した回転止め突起部の幅(図7中符号B)が小さかったために、差込バネ部の一部分と回転止め突起部とが圧接することとなり、キーシリンダにドライバー等の不正解錠工具によって直接的あるいは間接的に変形力が加えられた場合に、差込バネ部が図6中C方向にめくれてしまい、差込バネ部と回転止め突起部との圧接が解除され、シリンダリテーナが脱落し、キーシリンダが車体パネルから取り外されてしまうという問題があった。かかる問題に対して、差込バネ部の幅を小さくし、差込バネ部全体と回転止め突起部とを圧接させるという手段も考えられるが、かかる手段では、差込バネ部のめくれは防止できるものの、差込バネ部が横方向(図6中符号D方向)にスライドすることによって、シリンダリテーナが脱落しキーシリンダが車体パネルから取り外されてしまう。なお、スライドを防止するために、差込バネ部の板厚を大きくするという手段も考えられるが、シリンダリテーナの取り付け及び取り外しの際に、一定の力の範囲内で作業を行うという要求を考慮すると、かかる手段は必ずしも妥当であるとは言い難いものである。 【0004】そこで、本発明は、キーシリンダにドライバー等の不正解錠工具によって直接的あるいは間接的に変形力が加えられた場合であっても、差込バネ部のめくれを防止するとともに、差込バネ部のスライドをも防止することによってキーシリンダが車体パネルから取り外されることを防ぎ、防盗性に富んだ自動車用キーシリンダリテーナを提供することを目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために本願発明の盗難防止用キーシリンダリテーナでは、平面略コ字形状の一対の差込バネをスリットによって各々リテーナクリップ内側部とリテーナクリップ外側部とに分割形成したリテーナクリップであって、前記リテーナクリップ内側部をキーシリンダのフランジ部側端部に形成した一対の回転止め突起部に設けたシリンダスリット上部と略同一幅に形成するとともに、前記リテーナクリップ内側部には、前記スリット上部と圧接する隆起部と、該隆起部と連接し斜め下方向に傾斜した傾斜部と、前記キーシリンダの突起部と係合する凸部とをそれぞれ形成したものである。ここで、スリットとは切れ目のほか、細い幅の打抜形状も含むものである。 【0006】なお、不正解錠工具によって直接的あるいは間接的に変形力を加えられた際に、キーシリンダリテーナのキーシリンダ軸方向への動きを最小限に押さえ、より一層の盗難防止を図るべく、回転止め突起部に設けたシリンダスリット上部と圧接する隆起部に車体パネルに対して凸状となるように凸状部を形成することが好ましい。 【0007】以下、本発明の作用について説明する。本願の発明においては、リテーナクリップ内側部全体と、キーシリンダのフランジ部側端部に形成した回転止め突起部に設けたシリンダスリット上部とが圧接するために、差込バネ部のめくれを防止でき、防盗性を高めることができるものである。また、スリットを介して設けたリテーナクリップ外側部がキーシリンダリテーナの取り付け後の剛性を確保するために、差込バネ部の横方向へのスライドを防止でき、防盗性を高めることができるものである。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を示す図面を参酌しながら説明し、本発明の理解に供する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る盗難防止用キーシリンダリテーナを示す斜視図であり、図2は本発明の第1の実施の形態に係る盗難防止用キーシリンダリテーナの取り付け状態を示す斜視図であり、図3は本発明の第1の実施の形態に係るキーシリンダを示す斜視図である。リテーナクリップ1は平面コ字形状の一対の差込バネ部2をスリット3によってリテーナクリップ内側部4とリテーナクリップ外側部5とに分割形成されている。ここで、リテーナクリップ内側部はキーシリンダ6のフランジ部7側端部に形成した一対の回転止め突起部8に設けたシリンダスリット9上部と略同一幅に形成されている。また、リテーナクリップ内側部にはシリンダスリット上部と圧接する隆起部10、隆起部に連接し斜め下方向に傾斜した傾斜部11及びキーシリンダの突起部と係合する凸部12が形成されている。更に、隆起部には車体パネル13に対して凸状となるように凸状部14が形成されている。 【0009】上記した本発明の第1の実施の形態に係る盗難防止用キーシリンダリテーナでは、リテーナクリップ内側部とシリンダスリットとが略同一幅に形成されていることから、リテーナクリップ内側部とシリンダスリット上部とが全体で圧接し、キーシリンダにドライバー等の不正解錠工具によって直接的あるいは間接的に変形力が加えられた場合であっても、差込バネ部がめくれにくいものである。また、リテーナクリップ内側部はリテーナクリップ外側部と差込バネ部先端で繋がっており、リテーナクリップ外側部が横方向へのスライドを妨げることから、不正解錠工具によって直接的あるいは間接的に変形力が加えられた場合においてリテーナクリップ内側部が横方向へのスライドを防止できるものである。更に、隆起部に凸状部を形成したことによって、リテーナクリップの隆起部における板材と車体パネルとの間の空隙部を減少させることができ、不正解錠工具によって直接的あるいは間接的に変形力が加えられた場合においてキーシリンダリテーナのキーシリンダ軸方向への動きを最小限に押さえることができるものである。 【0010】図4は本発明の第2の実施の形態に係る盗難防止用キーシリンダリテーナを示す斜視図であり、リテーナクリップ外側部5の略中央部に車体パネルに対して凹状に張り出し部15が形成されている。 【0011】上記した本発明の第2の実施の形態に係る盗難防止用キーシリンダリテーナでは、張り出し部が補強リブの役割を果たすために、キーシリンダリテーナ取り付け後に剛性を確保する役割を担うリテーナクリップ外側部の強度を向上させ、より一層の防盗性を図ることができるものである。 【0012】 【発明の効果】以上、述べてきたように、本発明によれば、キーシリンダにドライバー等の不正解錠工具によって直接的あるいは間接的に変形力が加えられた場合であっても、差込バネ部のめくれを防止するとともに、差込バネ部のスライドをも防止することによってキーシリンダリテーナが脱落し、キーシリンダが車体パネルから取り外されることを防ぎ、自動車の盗難を防止することができるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000210975 【氏名又は名称】中央発条工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年5月31日(2000.5.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084294 【弁理士】 【氏名又は名称】有吉 教晴 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−336317(P2001−336317A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月7日(2001.12.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−161680(P2000−161680) |
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