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【発明の名称】 車両用遠隔操作装置
【発明者】 【氏名】林 政樹

【氏名】芳野 正樹

【氏名】岩崎 幸雄

【要約】 【課題】携帯機の電池寿命を長くすることができる車両用遠隔操作装置を提供する。

【解決手段】携帯機12はロックスイッチ21及びアンロックスイッチ22を有している。ロックスイッチ21及びアンロックスイッチ22が操作されたとき、所定のIDコードを含む送信信号が第1送信信号として送信される。スイッチ操作がドア錠を解錠する操作であるときには、携帯機12からは送信信号が第2送信信号として所定時間送信される。第2送信信号の出力レベルは、第1送信信号の出力レベルよりも低くなっている。受信装置13が送信信号を受信したときIDコード同士が比較され、IDコード同士が一致したことを条件としてドア錠が解錠される。その結果、エンジンが始動可能な状態になる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】ドア錠を施錠及び解錠するためのスイッチを有し、そのスイッチが操作されたときに所定のIDコードを含む送信信号を第1送信信号として送信するとともに、前記スイッチ操作が前記ドア錠を解錠する操作であるときには、引き続き前記送信信号を第2送信信号として所定時間送信する携帯機と、前記送信信号を受信したときに前記IDコードと予め設定されたIDコードとを比較し、それらIDコード同士が一致したことを条件としてドア錠を施錠または解錠させるとともに、前記IDコード同士が一致している間、もしくはIDコード同士が一致した後の所定時間、エンジンを始動可能な状態にする受信装置とを備える車両用遠隔操作装置であって、前記第2送信信号の出力レベルを、前記第1送信信号の出力レベルよりも低くしたことを特徴とする車両用遠隔操作装置。
【請求項2】前記第2送信信号は、前記携帯機から間欠的に送信されることを特徴とする請求項1に記載の車両用遠隔操作装置。
【請求項3】前記第2送信信号の出力レベルを、前記携帯機が車両室内に配置された場合に前記受信装置が前記第2送信信号を受信できる程度に設定したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用遠隔操作装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用遠隔操作装置に係り、詳しくはスマートイグニッション機能を有する車両用遠隔操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車においては、その基本性能や安全性の向上が求められるばかりでなく、その操作性の向上が求められている。例えば、車両に設けられている諸装置を遠隔操作する車両用遠隔操作装置等は操作性向上を図ることができる機構の代表例である。
【0003】そして、車両用遠隔操作装置の具体例としては、スマートエントリ装置の機能とスマートイグニッション装置の機能とを併せ備えた車両用遠隔操作装置が提案されている。
【0004】スマートエントリ装置とは、車両の所有者(運転者)が車両に近接した際にドア錠を自動的に解錠(アンロック)し、運転者が車両から離れた際にドア錠を自動的に施錠(ロック)する装置である。また、スマートイグニッション装置とは、現状の機械鍵を用いずにスイッチ等を操作するだけでエンジンの始動を可能にするものである。即ち、エンジンを始動待機状態にするものである。
【0005】こうした車両用遠隔操作装置は、運転者が携帯する携帯機と車両内に搭載される送受信装置とから構成されている。送受信装置には送信アンテナが設けられている。送信アンテナは、車両周辺の所定領域に第1のリクエスト信号を出力するとともに、車両室内に第2のリクエスト信号を出力するようになっている。これらリクエスト信号を携帯機が受信すると、同携帯機からは送信信号が自動的に返信されるようになっている。
【0006】また、送受信装置が送信信号を受信すると、その送信信号に含まれるIDコードと、予め設定された所定のIDコードとが比較される。そして、それらIDコード同士が一致した場合、送信信号が第1のリクエスト信号に応答したものであれば、車両用遠隔操作装置はスマートエントリ装置として機能する。また、送信信号が第2のリクエスト信号に応答したものであれば、車両用遠隔操作装置はスマートイグニッション装置として機能する。
【0007】しかし、車両室内には、携帯機からの送信信号を送受信装置によって受信できない領域(ヌルポイント)が存在していた。その結果、携帯機がヌルポイントに位置している場合には、携帯機が車両室内にあるにもかかわらず、エンジンを始動させることができなかった。そのため、こうしたヌルポイントをなくすためには、車両室内に送信アンテナを増設する必要があった。ゆえに、車両用遠隔操作装置では、システム構成が全体として複雑なものになってしまうという問題があった。
【0008】この問題を解決するために、キーレスエントリ装置の機能とスマートイグニッション装置の機能とを併せ備えた車両用遠隔操作装置が提案されている。この車両用遠隔操作装置は、携帯機と受信装置とから構成されている。携帯機はドア錠を施錠及び解錠するためのスイッチを有している。そして、このスイッチが操作されたときには、携帯機は予め設定された所定のIDコードを含む送信信号を第1送信信号として所定時間送信するようになっている。受信装置が送信信号を受信すると、その送信信号に含まれるIDコードと予め設定されたIDコードとが比較される。そして、それらIDコード同士が一致したことを条件として、受信装置はドア錠を施錠または解錠させるようになっている。つまり、車両用遠隔操作装置はキーレスエントリ装置として機能する。また、前記スイッチ操作がドア錠を解錠する操作であるときには、携帯機は引き続き送信信号を第2送信信号として第1送信信号よりも長く設定された所定時間送信するようになっている(図4参照)。そして、受信装置は、IDコード同士が一致している間、エンジンを始動可能な状態にするようになっている。つまり、車両用遠隔操作装置はスマートイグニッション装置として機能する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした車両用遠隔操作装置の携帯機では、前記スイッチ操作がドア錠を解錠する操作であるときに、第2送信信号が出力されるようになっていた。そのため、携帯機の電力消費量は、キーレスエントリ装置のみを有する車両用遠隔操作装置における携帯機の電力消費量よりも多くなる。しかも、従来の携帯機では、図4に示すように第1送信信号と第2送信信号とが同じ出力レベルで送信されていたため、電力消費量が非常に多かった。よって、この車両用遠隔操作装置では、携帯機の電池寿命が短くなってしまうという問題があった。
【0010】本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、携帯機の電池寿命を長くすることができる車両用遠隔操作装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ドア錠を施錠及び解錠するためのスイッチを有し、そのスイッチが操作されたときに所定のIDコードを含む送信信号を第1送信信号として送信するとともに、前記スイッチ操作が前記ドア錠を解錠する操作であるときには、引き続き前記送信信号を第2送信信号として所定時間送信する携帯機と、前記送信信号を受信したときに前記IDコードと予め設定されたIDコードとを比較し、それらIDコード同士が一致したことを条件としてドア錠を施錠または解錠させるとともに、前記IDコード同士が一致している間、もしくはIDコード同士が一致した後の所定時間、エンジンを始動可能な状態にする受信装置とを備える車両用遠隔操作装置であって、前記第2送信信号の出力レベルを、前記第1送信信号の出力レベルよりも低くしたことを要旨とする。
【0012】請求項2に記載の発明は、前記第2送信信号は、前記携帯機から間欠的に送信されることを要旨とする。請求項3に記載の発明は、前記第2送信信号の出力レベルを、前記携帯機が車両室内に配置された場合に前記受信装置が前記第2送信信号を受信できる程度に設定したことを要旨とする。
【0013】以下、本発明の「作用」について説明する。請求項1に記載の発明によれば、携帯機から送信される第2送信信号の出力レベルは、第1送信信号の出力レベルよりも低くなっている。そのため、携帯機の電力消費量を低減することができる。従って、携帯機の電池寿命を長くすることができる。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、携帯機から送信される第2送信信号は、間欠的に出力されている。そのため、第2送信信号が連続的に出力されている場合に比べて、携帯機の電力消費量がより確実に低減される。従って、携帯機の電池寿命をより確実に長くすることができる。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、ドア錠が解錠された後においても、携帯機が車両室内に配置されるまでの間は、エンジンを始動可能な状態にすることが不可能になっている。従って、車両の盗難防止性を向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した車両用遠隔操作装置の一実施形態を図1〜図3に基づき詳細に説明する。
【0017】図1に示すように、車両用遠隔操作装置11は、車両の所有者(運転者)に所持される携帯機12と、車両に搭載される受信装置13とによって構成されている。
【0018】携帯機12は、運転者が携帯するイグニッションキーに付属品として設けられている。この携帯機12は、スイッチとしてのロックスイッチ21、スイッチとしてのアンロックスイッチ22、マイクロコンピュータ(マイコン)23及び送信回路24によって構成されている。
【0019】ロックスイッチ21はドア錠を施錠するためのものである。それに対して、アンロックスイッチ22はドア錠を解錠するためのものである。これらロックスイッチ21及びアンロックスイッチ22は、マイコン23に対して電気的に接続されている。ロックスイッチ21を操作した場合、マイコン23は、予め設定された所定のIDコードを含む送信信号を第1送信信号として同ロックスイッチ21を操作している間のみ出力するようになっている。
【0020】また、アンロックスイッチ22を操作した場合、マイコン23は、予め設定された所定のIDコードを含む送信信号を第1送信信号として所定時間出力するようになっている。ここで、所定時間とは図2及び図3に示す第1送信信号出力時間T1を指す。本実施形態において、第1送信信号出力時間T1は100msに設定されている。
【0021】そして、第1送信信号出力時間T1が終了したときには、マイコン23は所定のIDコードを含む送信信号を第2送信信号として所定時間出力するようになっている。マイコン23は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAM及びタイマからなるCPUユニットである。タイマは第1送信信号出力時間T1の終了を検知してCPUに伝達するようになっている。CPUは、ROMに設定されたプログラムによって第1送信信号から第2送信信号への切換を行うようになっている。即ち、CPUは信号切換手段の役目を果たしている。ここで、所定時間とは図2及び図3に示す第2送信信号出力時間T2を指す。本実施形態において、第2送信信号出力時間T2は、アンロックスイッチ22が操作されてから第2送信信号の送信が終了するまでの時間(1min)と、第1送信信号出力時間T1との差に設定されている。つまり、第2送信信号出力時間T2は、第1送信信号出力時間T1よりも長くなっている。具体的には、第2送信信号出力時間T2の長さは、第1送信信号出力時間T1の長さの約600倍の大きさになっている。図3に示すように、第2送信信号は携帯機12から時間T3毎に間欠的に送信されている。時間T3の長さは100ms以下に設定されている。
【0022】また、図3に示すように、第2送信信号の出力レベルは、第1送信信号の出力レベルよりも低くなっている。具体的には、第2送信信号の出力レベルは、第1送信信号の出力レベルの半分以下になっている。つまり、携帯機12が第2送信信号を送信できる距離は、同携帯機12が第1送信信号を送信できる距離よりも短くなっている。この第2送信信号の出力レベルは、携帯機12が車両室内に配置された場合に受信装置13が第2送信信号を受信できる程度に設定されている。
【0023】送信回路24は、その送信信号を所定の周波数の電波に変調して外部に送信するための回路である。本実施形態において、送信信号の周波数は300MHzに設定されている。即ち、携帯機12は、ロックスイッチ21またはアンロックスイッチ22を操作した場合に、送信信号を前記受信装置13に送信するようになっている。尚、送信回路24には送信アンテナ25が接続されている。
【0024】一方、受信装置13は、受信手段としての受信回路31及び制御手段としてのマイクロコンピュータ(マイコン)32によって構成されている。受信回路31には受信アンテナ33が接続されている。マイコン32には、ドアロック駆動装置14、エンジン始動装置15及びスタートスイッチ16が接続されている。スタートスイッチ16は、車両室内における運転席の近傍に設けられたスイッチである。受信回路31は、携帯機12から出力された第1送信信号及び第2送信信号を受信アンテナ33を介して受信して、それら送信信号をパルス信号に復調して受信信号を生成するようになっている。そして、受信回路31はその受信信号をマイコン32へ出力するようになっている。
【0025】マイコン32は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAMからなるCPUユニットである。また、マイコン32には予め設定された所定のIDコードが記憶されている。受信信号がマイコン32に入力されたときには、受信装置13は、マイコン32に予め設定された所定のIDコードと受信信号(携帯機12からの第1送信信号)に含まれるIDコードとを比較する。そして、それらIDコードが一致した場合、まずドアロック駆動装置14を駆動する。詳しくは、前記アンロックスイッチ22を操作した場合、ドアロック駆動装置14の駆動によりドア錠が自動的に解錠される。また、ロックスイッチ21を操作した場合、ドアロック駆動装置14の駆動によりドア錠が自動的に施錠される。つまり、車両用遠隔操作装置11は、いわゆるキーレスエントリ装置として機能するようになっている。
【0026】また、ドアロック駆動装置14の駆動によってドア錠が解錠されると、受信装置13は、マイコン32に予め設定された所定のIDコードと受信信号(携帯機12からの第2送信信号)に含まれるIDコードとを比較する。ここで使用されるIDコードは、キーレスエントリ装置に使用されたIDコードと同一のものになっている。そして、マイコン32は、それらIDコードが一致した場合、エンジン始動装置15に対して許可信号を出力し、エンジンを始動待機状態にする。この許可信号は、IDコード同士が一致している間、出力されるようになっている。そして、この状態でスタートスイッチ16を操作すると、図示しないスタータリレーが導通して図示しないスタータモータが駆動し、エンジンが始動するようになっている。つまり、車両用遠隔操作装置11はスマートイグニッション装置としても機能するようになっている。
【0027】次に、この車両用遠隔操作装置11の動作について説明する。図2に示すように、ステップS1では、携帯機12に設けられたアンロックスイッチ22が操作される。すると、ステップS2では、マイコン23からIDコードを含む第1送信信号が受信装置13に対して送信される。この第1送信信号は、アンロックスイッチ22を操作してから所定時間送信される。ここで、所定時間とは図2及び図3に示す第1送信信号出力時間T1である。そして、ステップS3では、受信装置13が第1送信信号を受信する。その後、受信装置13は第1送信信号に含まれるIDコードとマイコン32に予め設定された所定のIDコードとを比較する。そして、ステップS4及びステップS5では、それらIDコード同士が一致したことを条件として、ドア錠が解錠されてドアが開閉可能な状態になる。
【0028】ここで、第1送信信号出力時間T1が終了したとき、ステップS6では、マイコン23からIDコードを含む第2送信信号が受信装置13に対して送信される。この第2送信信号の出力レベルは、第1送信信号の出力レベルよりも低くなっている。第2送信信号は所定時間送信される。ここで、所定時間とは図2及び図3に示す第2送信信号出力時間T2である。そして、ステップS7では、受信装置13が第2送信信号を受信する。その後、受信装置13は第2送信信号に含まれるIDコードとマイコン32に予め設定された所定のIDコードとを比較する。そして、ステップS8及びステップS9では、それらIDコード同士が一致したことを条件として、受信装置13がエンジン始動装置15に対して許可信号を出し、エンジンを始動待機状態にする。即ち、携帯機12が車両室内に配置された場合に、はじめてエンジンが始動可能な状態になる。換言すると、アンロックスイッチ22によってドア錠の解錠操作がなされた後、携帯機12が車両室内に配置されるまでの間は、エンジンを始動させることができない。よって、図2に示すエンジン始動可能時間t1は、携帯機12が車両室内に配置されたときから第2送信信号の送信終了時までの間となる。つまり、エンジン始動可能時間t1は、第2送信信号出力時間T2とほぼ等しくなる。また、エンジンはIDコード同士が一致している間に始動可能となるため、IDコード同士が一致している間は携帯機12が必要となる。そして、こうしたエンジン始動可能時間t1内に、スタートスイッチ16を操作することによって、エンジンが始動する。
【0029】本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第2送信信号は、携帯機12が受信装置13の近くに位置するときに携帯機12から送信される。そのため、第2送信信号の出力レベルを、第1送信信号の出力レベルよりも低くすることが可能になる。その結果、携帯機12の消費電力量は、従来に比べて図3に示す領域A1の面積に対応する部分が低減されるようになる。従って、携帯機12の電池寿命を長くすることができる。
【0030】(2)携帯機12から送信される第2送信信号は、間欠的に出力されている。そのため、第2送信信号が連続的に出力されている場合に比べて、携帯機12の電力消費量がより確実に低減される。従って、携帯機12の電池寿命をより確実に長くすることができる。
【0031】(3)第2送信信号を送信できる距離は、第1送信信号を送信できる距離よりも短くなっている。そのため、ドア錠が解錠された後においても、携帯機12が車両室内に配置されるまでの間は、エンジンを始動可能な状態にすることが不可能になっている。従って、車両の盗難防止性を向上させることができる。
【0032】なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態では、第2送信信号は、携帯機12から間欠的に出力されていた。しかし、第2送信信号を携帯機12から連続的に出力してもよい。
【0033】・前記実施形態では、第2送信信号が、携帯機12から間欠的に出力されていた。その代わりに、第1送信信号を携帯機12から間欠的に出力してもよい。
・前記実施形態では、第2送信信号は、携帯機12から時間T3毎に間欠的に送信されていた。しかし、第2送信信号が出力される間隔を一定にしなくてもよい。
【0034】・前記実施形態では、第2送信信号の出力レベルは、第1送信信号の出力レベルよりも低い状態で常に一定の大きさになっていた。その代わりに、第2送信信号の出力レベルを時間が経過するにつれて徐々に下げるようにしてもよい。
【0035】・第2送信信号の出力レベルが第1送信信号の出力レベルよりも低くなっているならば、第2送信信号の出力レベルの大きさを変更してもよい。
・前記実施形態では、IDコード同士が一致している間、マイコン32からエンジン始動装置15に対して許可信号を出力することによって、エンジンを始動待機状態にしていた。しかし、IDコード同士を一致させた後に、マイコン32からエンジン始動装置15に対して許可信号を所定時間出力することによって、エンジンを始動待機状態にしてもよい。
【0036】・前記実施形態では、エンジンを始動可能な状態にする条件は、携帯機12を車両室内に配置することのみであった。しかし、エンジンを始動可能な状態にするための条件をさらに複雑にしてもよい。例えば、ブレーキスイッチをON状態にすること、パーキングブレーキをON状態にすること及びシフトポジションを停車レンジにすること等のうち少なくとも1つを、条件として追加してもよい。このように構成すれば、車両の安全性を向上させることができる。尚、ブレーキスイッチ等は、所有者が車両室内にいることを検出するための手段であると把握することができる。
【0037】・エンジンを始動可能にする条件として、携帯機12を車両近傍(受信装置13が第2送信信号を受信できる距離)に配置させるとともに、ブレーキスイッチのON状態、パーキングブレーキのON状態及びシフトポジションが停車レンジにあることなどのうち少なくとも1つを検出するようにしてもよい。
【0038】・前記実施形態では、携帯機12には、ドア錠を施錠するためのロックスイッチ21と、ドア錠を解錠するためのアンロックスイッチ22とが設けられていた。しかし、携帯機12に1つのスイッチを設け、そのスイッチを操作することによってドア錠を交互に施錠、解錠させるようにしてもよい。
【0039】次に、上記実施形態及び別例から把握できる請求項に記載した発明以外の技術的思想について以下に記載する。
(1)ドア錠を施錠及び解錠するためのスイッチを有し、そのスイッチが操作されたときに所定のIDコードを含む送信信号を送信する携帯機と、前記送信信号を受信したときに前記IDコードと予め設定されたIDコードとを比較し、それらIDコード同士が一致したことを条件としてドア錠を施錠または解錠させるとともに、前記IDコード同士が一致している間、もしくはIDコード同士が一致した後の所定時間、エンジンを始動可能な状態にする受信装置とを備える車両用遠隔操作装置であって、前記送信信号の出力レベルを送信開始時のみ大きくなるように設定したことを特徴とする車両用遠隔操作装置。
【0040】(2)ドア錠を施錠及び解錠するためのスイッチを有し、そのスイッチが操作されたときに所定のIDコードを含む送信信号を送信する携帯機と、前記送信信号を受信したときに前記IDコードと予め設定されたIDコードとを比較し、それらIDコード同士が一致したことを条件としてドア錠を施錠または解錠させるとともに、前記IDコード同士が一致している間、もしくはIDコード同士が一致した後の所定時間、エンジンを始動可能な状態にする受信装置とを備える車両用遠隔操作装置であって、前記送信信号の出力レベルを、時間が経過するにつれて低くなるように設定したことを特徴とする車両用遠隔操作装置。
【0041】(3)請求項1または2において、前記携帯機が車両室内に配置された場合に、前記受信装置が前記第2送信信号を受信できるようにしたことを特徴とする車両用遠隔操作装置。よって、この技術的思想(3)によれば、車両の盗難防止性を向上させることができる。
【0042】(4)請求項1〜3、技術的思想(3)において、前記第1送信信号の送信時間を前記第2送信信号の送信時間よりも短くしたことを特徴とする車両用遠隔操作装置。
【0043】(5)請求項1〜3、技術的思想(3)または(4)において、前記受信装置は、前記第1送信信号及び前記第2送信信号を受信する受信手段と、前記第1送信信号を受信したときに前記IDコードと予め設定されたIDコードとを比較し、それらIDコード同士が一致したことを条件としてドア錠を解錠させるとともに、前記第2送信信号を受信したときに、前記IDコード同士が一致したことを条件としてエンジンを始動可能な状態にする制御手段とからなることを特徴とする車両用遠隔操作装置。
【0044】(6)携帯機に設けられたスイッチを解錠操作したときに所定のIDコードを含む第1送信信号を所定時間送信し、その第1送信信号を受信装置が受信すると、前記受信装置は、前記IDコードを予め設定されたIDコードと比較し、それらIDコード同士が一致したことを条件としてドア錠を解錠した後、前記携帯機は前記第1送信信号よりも出力レベルの低い第2送信信号を送信し、前記携帯機が車両室内に配置されたことを条件として再び前記IDコード同士を比較し、それらIDコード同士が一致している間、もしくはIDコード同士が一致した後の所定時間、エンジンを始動可能な状態にすることを特徴とする車両用遠隔操作装置の制御方法。
【0045】(7)ドア錠を施錠及び解錠するためのスイッチを有し、そのスイッチが操作されたときに所定のIDコードを含む送信信号を第1送信信号として送信するとともに、スイッチ操作が前記ドア錠を解錠する操作であるときには、引き続き前記送信信号を前記第1送信信号よりも出力レベルが低い第2送信信号として所定時間送信することを特徴とする遠隔操作装置用携帯機。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の発明では、携帯機の電池寿命を長くすることができる。
【0047】請求項2に記載の発明では、携帯機の電池寿命をより確実に長くすることができる。請求項3に記載の発明では、車両の盗難防止性を向上させることができる。
【出願人】 【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
【出願日】 平成12年5月23日(2000.5.23)
【代理人】 【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣 (外1名)
【公開番号】 特開2001−329730(P2001−329730A)
【公開日】 平成13年11月30日(2001.11.30)
【出願番号】 特願2000−151162(P2000−151162)