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【発明の名称】 ドア用開度規制錠装置
【発明者】 【氏名】今永 栄輔

【氏名】永田 裕子

【要約】 【課題】在宅家人がその施錠時に急病等で倒れるなどした緊急時の屋外側からの開錠はもとより、留守にする際には防犯用の錠装置としても利用できるドア用開度規制錠装置の提供。

【解決手段】ドアD側に固定される一側支台部11と、ドア枠F側の対応部位に固定される他側支台部21と、該他側支台部21にその一端部32が連結され、一側支台部11に設けられたガイド孔15を介してその掛止と離脱とが自在に形成された掛止部34を他端部33に連結してなる鎖体部31とを備え、該鎖体部31は、錠部材37を介在させることによりその一方側と他方側とを接離自在にして形成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ドア側に固定される一側支台部と、ドア枠側の対応部位に固定される他側支台部と、該他側支台部にその一端部が連結され、前記一側支台部に設けられたガイド孔を介してその掛止と離脱とが自在に形成された掛止部を他端部に連結してなる鎖体部とを備え、該鎖体部は、錠部材を介在させることによりその一方側と他方側とを接離自在にして形成したことを特徴とするドア用開度規制錠装置。
【請求項2】 前記鎖体部には、前記錠部材の隠蔽が自在なカバーを具備させたことを特徴とする請求項1に記載のドア用開度規制錠装置。
【請求項3】 ドア側に固定される支台部と、該支台部を介して回動自在に軸止される掛止腕部と、ドア枠側の対応部位に固定配置された錠部材とで構成され、該錠部材は、施錠と鍵を用いての開錠とが自在な掛止部を介して前記掛止腕部の掛止とその離脱とを自在にして形成したことを特徴とするドア用開度規制錠装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋内側からの施錠と開錠とはもとより、屋外側からの施錠と開錠をも自在としたドア用開度規制錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からあるドア用開度規制錠装置には、大別するとドアチェーン方式のものと、チェーンに代えて略U字形を呈する掛止腕を用いた掛止腕方式のものとがある。
【0003】そして、これらを用いて施錠しようとする場合には、そのいずれもが屋内側から操作して行う必要があり、家人が在宅しているときに限り利用できる用心用のものとして用いられるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来からある上記ドア用開度規制錠装置を用いる場合には、在宅家人が例えば高齢者一人であって、その施錠時に急病等で倒れた際などの緊急時には、ドアをある程度開けることはできるものの、錠装置自体を壊さない限り屋内には立ち入ることができないという問題があった。
【0005】また、上記ドア用開度規制錠装置は、そのいずれもが屋外側からの操作ができない構造となっているため、留守にする際には防犯用の錠装置としての利用ができないという無駄があった。
【0006】本発明は、従来からある上記ドア用開度規制錠装置にみられた上記課題に鑑み、在宅家人がその施錠時に急病等で倒れるなどした緊急時の屋外側からの開錠はもとより、留守にする際には防犯用の錠装置としても利用できるドア用開度規制錠装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成すべくなされたものであり、そのうちの第1の発明は、ドア側に固定される一側支台部と、ドア枠側の対応部位に固定される他側支台部と、該他側支台部にその一端部が連結され、前記一側支台部に設けられたガイド孔を介してその掛止と離脱とが自在に形成された掛止部を他端部に連結してなる鎖体部とを備え、該鎖体部は、錠部材を介在させることによりその一方側と他方側とを接離自在にして形成したことに構成上の特徴がある。この場合、前記鎖体部には、前記錠部材の隠蔽が自在なカバーを具備させておくこともできる。
【0008】また、第2の発明は、ドア側に固定される支台部と、該支台部を介して回動自在に軸止される掛止腕部と、ドア枠側の対応部位に固定配置された錠部材とで構成され、該錠部材は、施錠と鍵を用いての開錠とが自在な掛止部を介して前記掛止腕部の掛止とその離脱とを自在にして形成したことに構成上の特徴がある。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明における第1の発明についての一例を示す説明図であり、その全体は、ドアD側に固定される一側支台部11と、ドア枠F側の対応部位に固定される他側支台部21と、該他側支台部21にその一端部32が連結され、一側支台部11に設けられたガイド長孔15を介してその掛止と離脱とが自在に形成された掛止部34を他端部33に連結してなる鎖体部31とで構成されている。
【0010】このうち、一側支台部11は、一対の支脚片13,13を有してなる基台部12と、該基台部12の長さ方向に沿わせてその頂面に穿設されたガイド孔15とを備え、支脚片13のそれぞれには、ドア枠Fの側にねじを用いて固定するための通孔14が穿設されている。この場合、ガイド孔15は、鎖体部31の掛止部34の導入を許す大径部15aと、該大径部15aと連続してその長さ方向に形成された掛止部34の抜脱を許さない細径長孔部15bとで形成されている。
【0011】また、他側支台部21は、一対の支脚片23,23を有してなる基台部22と、該基台部22に付設された掛止リング25とを備え、支脚片23のそれぞれには、ドアDの側にねじを用いて固定するための通孔24が穿設されている。
【0012】鎖体部31は、その一端部32が他側支台部21の掛止リング25と掛合して連結固定されており、他端部33には一側支台部11のガイド孔15への掛止と離脱とが自在に形成された掛止部34が付設されている。この場合、掛止部34は、他端部33が連結される連結部35と、該連結部35から導出部36aと掛合部36bとで断面略T字状に突設された掛止片部36とで一体に形成されている。
【0013】しかも、鎖体部31は、介在させたダイヤル錠38からなる錠部材37によりその一方側と他方側、つまり、ドアD側とドア枠F側との間を接離自在にして形成されている。図示例においては、3桁の数字を用いて施錠や開錠ができるダイヤル錠38が示されているが、所定の数字を位置合わせすることにより施錠と開錠ができるものであれば数字の桁数は特に問わない。また、ダイヤル錠38は、数字の位置合わせをすることにより錠本体39からドアD側とドア枠F側とのいずれかの側に位置させた抜脱部40を離脱させることができる構造を備えているものであればよい。
【0014】図2は、本発明における第1の発明についての他例を示す説明図であり、その全体構成は、錠部材37として鍵45により開錠するシリンダー錠41を用いた点で図1と相違するのみで、他は同一の構造を備えて形成されている。この場合、シリンダー錠41は、鍵穴44内に鍵45を差し込んで操作することにより錠本体42からドアD側とドア枠F側とのいずれかの側に位置させた抜脱部43を離脱させることができる構造を備えているものであればよい。
【0015】また、図1と図2とに示す第1の発明においては、鎖体部31にあらかじめ錠37の隠蔽が自在な例えば不透明な塩化ビニル製の筒状部材などからなるカバー46を位置移動を自在にして覆設しておくこともできる。なお、錠部材37としては、上記以外にも例えば電子錠などを用いることもできる。
【0016】一方、図3は、本発明における第2の発明についての一例を示す説明図であり、その全体は、ドアD側に固定された支台部51と、該支台部51を介して回動自在に軸止された掛止腕部57と、ドア枠F側の対応部位に固定配置された錠部材61とで構成されている。
【0017】このうち、支台部51は、一対の支脚片53,53を有してなる基台部52と、該基台部52上に付設された一対の軸受部54,54とを備え、支脚片53のそれぞれには、ドアDの側にねじを用いて固定するための通孔55が穿設されている。
【0018】また、掛止腕部57は、略U字形を呈する掛止本体部58と、該掛止本体部58の各開放端から外側に突設されて軸受部54に各別に軸止される一対の支軸部59,59とで形成されている。
【0019】錠部材61は、掛止腕部57における掛止本体部58との間の掛合と離脱とを自在に形成されている。錠部材61は、具体的には一対の支脚片64,64を有してなる基台部62と、該基台部62の掛合穴65に差し込まれる差込部67とその頂部に形成された掛止部68とで断面略T字形を呈してなる抜脱部66とでシリンダー錠62を構成して形成されている。また、該掛止部68の頂面には、鍵穴69が形成されており、該鍵穴69に鍵70を差し込んで開錠操作することにより基台部62から抜脱部66を離脱させることができるようになっている。
【0020】図4は、本発明における第2の発明についての他例を示す説明図であり、その全体構成は、錠部材61が、錠本体73と、該錠本体73から出没自在に配設された掛け金73とからなり、鍵74を差し込んで開錠できる南京錠72により形成されている点で図3と相違するのみで、他は同一の構造を備えて形成されている。
【0021】次に、本発明の作用・効果を図1に示す第1の発明の例に基づいて説明すれば、一側支台部11は、通孔14から螺着されるねじにより支脚片13を介してドアDの適宜位置に固定される。また、他側支台部21は、通孔24から螺着されるねじにより支脚片23を介してドア枠F側の対応部位に固定される。
【0022】この場合、他側支台部21は、基台部22に付設された掛止リング25を介してその一端部32が連結された鎖体部31を有しており、該鎖体部31の他端部33に連結されている掛止部34の掛合部36bを一側支台部11のガイド孔15の大径部15aから挿入して細径長孔部15bに掛止させることにより、鎖体部31の長さに対応する分だけドアDの開度を規制することができる。
【0023】しかも、鎖体部31は、その中間部に錠部材37としてのダイヤル錠38を介在させてあるので、所定の数字を位置合わせすることにより一側支台部11に対し掛止部34を掛止させた状態のままで抜脱部40を錠本体42の側から離脱させることにより、開度規制状態を解消させて直ちドアDを開けることができる。
【0024】したがって、ドアDの開度が規制された状態のもとで例えば一人暮らしの高齢者が急病等で倒れるなどした緊急時においても、外側からダイアル錠38を開錠操作することにより、鎖体部31を切断することなく容易に屋内に立ち入ることができる。
【0025】また、留守にする際には、一側支台部11に対し掛止部34を掛止させた状態のもとでドアDをやや開け、抜脱部40を錠本体42に差し込んでダイヤル錠38を施錠することにより、通常のドアロック以外の防犯用錠装置としても利用することができる。しかも、鎖体部31にあらかじめダイヤル錠38の隠蔽が自在なカバー46が覆設されている場合には、これを移動させてダイヤル錠38を隠蔽することにより、より安全な防犯用錠装置として利用することができる。なお、以上の操作は、図2に示すシリンダー錠41を用いた場合も同様なので、その説明は省略する。
【0026】一方、図3に示す第2の発明の例に基づいてその作用・効果を説明すれば、支台部51は、通孔55から螺着されるねじにより支脚片53を介してドアDの適宜位置に掛止腕部57が左右方向に揺動できる配置関係のもとで固定される。また、錠部材61としてのシリンダー錠62は、通孔55から螺着されるねじにより支脚片53を介してドア枠F側の対応部位に固定される。
【0027】支台部51は、掛止腕部57を有しており、該掛止腕部57の掛止本体部58を抜脱部66を離脱させた状態にある基台部62の上に位置させた上で、その掛合穴65に差込部67を差し込んで抜脱部58を取り付けた施錠状態とすることにより、掛止腕部57の側を錠部材61であるシリンダー錠62と掛合させることができるので、掛止本体部58の長さに対応する分だけドアDの開度を規制することができる。
【0028】また、掛止腕部57をシリンダー錠62の側から引き離す際には、シリンダー錠62を構成している抜脱部66の鍵穴69に鍵70を差し込んで開錠操作をして抜脱部66を抜き取ることができるので、簡単に掛止腕部57とシリンダー錠62との間の掛合関係を解除してドアDを自由に開けることができる。
【0029】したがって、ドアDの開度が規制された状態のもとで例えば一人暮らしの高齢者が急病等で倒れるなどした緊急時においても、外側から抜脱部66の鍵穴69に鍵70を差し込んで開錠操作をすることにより、掛止本体部58を切断することなく容易に屋内に立ち入ることができる。
【0030】また、留守にする際には、シリンダー錠62を構成する基台部63の側から抜脱部66を離脱させた状態のもとで屋外側からドアDをやや開け、掛止腕部57の掛止本体部58を基台部62の上に位置させた上で、その掛合穴65に差込部67を差し込んで抜脱部58を取り付けた施錠状態とすることにより、掛止腕部57の側を錠部材61であるシリンダー錠62と掛合させることにより、通常のドアロック以外の防犯用錠装置として掛止本体部58の長さに対応する分だけドアDの開度を規制できる。
【0031】なお、図4に示す他例による場合には、錠部材61である南京錠72との掛け金73との位置関係を考慮して掛止腕部57を図3に示されている位置から90度回転させて配置されることになる。また、鍵74を用いた開錠操作や、留守にする際の屋外側からの施錠状態は、図3に示すシリンダー錠62を用いた場合も同様なので、その説明は省略する。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明における第1の発明によれば、一側支台部に設けられたガイド孔を介して掛止部を掛止させることにより、鎖体部の長さに対応する分だけドアの開度を規制することができる。しかも、鎖体部は、その中間部に錠部材を介在させてあるので、これを開錠操作することにより、開度規制状態を解消させて直ちドアを開けることができる。したがって、ドアの開度が規制された状態のもとで屋内に緊急救助を要する一人暮らしの家人がいる場合においても、屋外側から錠部材を開錠操作することにより、鎖体部を切断することなく容易に屋内に立ち入ることができる。
【0033】また、留守にする際には、一側支台部に対し掛止部を掛止させた状態のもとでドアをやや開け、錠部材を施錠することにより、通常のドアロック以外の防犯用錠装置としても利用することができる。しかも、鎖体部にあらかじめ錠部材の隠蔽が自在なカバーが覆設されている場合には、これを移動させて隠蔽することにより、より安全な防犯用錠装置として利用することができる。
【0034】また、第2の発明によれば、ドア側に固定された支台部の掛止腕部を開錠状態にある錠部材に掛合させた上で施錠状態とすることにより、掛止腕部の長さに対応する分だけドアの開度を規制することができる。しかも、単に錠部材を開錠操作することにより、開度規制状態を解消させて直ちドアを開けることができる。したがって、ドアの開度が規制された状態のもとで屋内に緊急救助を要する一人暮らしの家人がいる場合においても、屋外側から錠部材を開錠操作することにより、掛止腕部を切断することなく容易に屋内に立ち入ることができる。
【0035】また、留守にする際には、錠部材を開錠状態にした上でドアをやや開け、掛止腕部を錠部材の側に導いて施錠することにより、通常のドアロック以外の防犯用錠装置としても利用することができる。
【出願人】 【識別番号】596081463
【氏名又は名称】ユタカデンシ株式会社
【出願日】 平成12年5月22日(2000.5.22)
【代理人】 【識別番号】100086449
【弁理士】
【氏名又は名称】熊谷 浩明
【公開番号】 特開2001−329729(P2001−329729A)
【公開日】 平成13年11月30日(2001.11.30)
【出願番号】 特願2000−149264(P2000−149264)