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【発明の名称】 物品収納装置
【発明者】 【氏名】竹内 豊

【要約】 【課題】多数の鍵5を収納する小形の装置を提供すること。

【解決手段】ハウジング2の蓋体3が設けられたハウジング本体2内に、水平軸線20を有する仮想円内に隣接して多数の収納部17が、半径方向内方に開放して取付けられた収納体18を、回転自在に設ける。カードリーダ11の検出によるカード9の識別コードと、キー入力手段12からの暗証番号の入力とによる識別情報が入力されたとき、入口6からの鍵5を、駆動ローラ46の回転によって、上方に開放した収納部17aに収納する。その収納された鍵5の収納部のアドレスを、識別情報に対応してメモリ122にストアしておく。鍵5を取出す際、カード9とキー入力手段12とを用いて識別情報が入力され、これによって、アドレスが、メモリ122から読出され、その収納部17bが、下方に臨んで開放するように、収納体18が回転駆動され、ゲート部材73がクランク機構によって開かれ、出口7に落下して取出される。蓋体3には、広い表示面を有する表示手段8が取付けられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 (a)隣接して配列された複数の収納部17を有し、各収納部は、物品5を取出し可能に収納する収納手段21と、(b)物品を外部から挿入する入口と、収納された物品を取出す出口とを、有し、内部に収納手段が設けられるハウジングと、(c)ハウジング内に設けられ、入口からの物品を収納部に搬送する収納搬送手段22と、(d)ハウジング内に設けられ、収納部からの物品を取出して出口に搬送する取出搬送手段23と、(e)各物品毎に対応する識別情報を発生する識別情報発生手段11,12と、(f)各収納部に対応するアドレスと、識別情報発生手段からの識別情報とを対応してストアするメモリ122と、(g)識別情報発生手段とメモリとからの出力に応答し、与えられた識別情報に対応する空の収納部に、入口の物品を収納搬送手段によって搬送して収納するとともに、メモリには、その物品を収納した収納部のアドレスに対応して物品の識別情報と物品の収納の有無とをストアし、メモリにストアされている識別情報に対応するアドレスを有する収納部から、物品を取出搬送手段によって取出して出口に搬送する制御手段121とを含むことを特徴とする物品収納装置。
【請求項2】 収納手段は、収納部が縦の仮想平面内で、無端状の配列方向に隣接して設けられ、収納部は、配列方向内方に向けて開放しており、入口付近に収納体の下部が位置し、出口付近に収納体の上部が位置する収納体18と、収納体を前記配列方向に駆動する収納体駆動手段19とを含み、収納搬送手段は、入口に挿入された物品を、収納体の下部に存在する上方に開放した収納部17a内に搬送し、取出搬送手段は、出口付近の下方に臨んで開放した収納部17b内の物品を、出口に向って搬送することを特徴とする請求項1記載の物品収納装置。
【請求項3】 (a)収納体18と収納体駆動手段19とを有する収納手段21であって、収納体18は、水平な軸線20まわりに回転可能に設けられる支持部材27と、支持部材に、鉛直の仮想平面内における前記軸線を中心とする仮想円の円周上で、その仮想円の周方向に隣接して配列され、その仮想円の半径方向内方に開放し、物品を取出し可能にそれぞれ収納する複数の収納部17とを有し、収納体駆動手段は、支持部材を前記軸線まわりに回転駆動する収納手段と、(b)ハウジング2であって、収納手段の下部に存在する上方に開放した収納部17aの上方に連なり、収納されるべき物品が供給される入口と、収納部の上方に存在する下方に開放した収納部17bの下方に連なり、その収納されている物品の取出される出口とを有し、内部に、収納手段が設けられるハウジングと、(c)ハウジング内に設けられる収納搬送手段22であって、入口からの物品を、物品の外面に接触して、前記上方に開放した収納部17aの直上方に搬送する回転部材46を有し、回転部材によって搬送されてきた物品が、前記上方に開放した収納部内に収納される収納搬送手段22と、(d)ハウジング内に設けられる取出搬送手段23であって、収納部よりも前記仮想円の半径方向内方に、下方に臨んで開放した収納部17bに沿って延びて配置され、物品が収納部内から落下することを阻止する受け部材71と、受け部材における前記仮想円の周方向の途中位置で、開閉可能に設けられ、閉じられた状態で前記下方に臨んで開放した単一の収納部17b内からの物品が落下することを阻止し、開かれた状態で前記下方に臨んで開放した前記収納部17b内からの物品が落下することを可能にするゲート部材73と、ゲート部材を開閉するゲート駆動手段131とを有し、ゲート部材に開かれた状態で落下する物品を、出口に向って案内する取出し通路24を有する取出搬送手段23と、(e)各物品毎に対応する識別情報を発生する識別情報発生手段11,12と、(f)各収納部に対応するアドレスと、識別情報発生手段からの識別情報とを対応してストアするメモリ122と、(g)入口および出口に対応する収納部のアドレスを検出する収納部検出手段119と、(h)識別情報発生手段とメモリと収納部検出手段とからの出力に応答し、識別情報に対応する空の収納部に、入口の物品を収納搬送手段によって搬送して収納するとともに、メモリには、その物品を収納した収納部のアドレスに対応して物品の識別情報と物品の収納の有無とをストアし、メモリにストアされている識別情報に対応するアドレスを有する収納部から、物品を取出搬送手段によって取出して出口に搬送する制御手段とを含むことを特徴とする物品収納装置。
【請求項4】 収納搬送手段の回転部材は、前記上方に開放した収納部よりも上方で入口寄りに配置され、支持部材の前記軸線20を含む第1仮想平面に垂直な水平な回転軸線まわりに、回転駆動される駆動ローラ46であり、収納搬送手段は、駆動ローラよりも下方で駆動ローラとともに、物品の外面を挟持する従動ローラ53をさらに含むことを特徴とする請求項3記載の物品収納装置。
【請求項5】 取出搬送手段のゲート部材73は、支持部材27の前記軸線20を含む第2仮想平面内で支持部材の前記軸線20と平行な軸線75まわりに角変位可能に設けられ、取出搬送手段はさらに、ゲート部材に一端部がピン結合される第1アーム80と、第1アームの他端部に一端部がピン結合される第2アーム82と、第2アームの他端部を回転駆動してクランク運動を行うクランク用駆動手段83とを含むことを特徴とする請求項3または4記載の物品収納装置。
【請求項6】 取出し通路24は、ハウジングの外方に臨む出口の開放端から側方に屈曲した通路部分103,104を有することを特徴とする請求項3〜5記載の物品収納装置。
【請求項7】 収納部よりも前記仮想円の半径方向内方に、出口と取出搬送手段とが配置されることを特徴とする請求項3〜6のうちの1つに記載の物品収納装置。
【請求項8】 ハウジングは、入口と出口とが形成され、識別情報発生手段が設けられる蓋体3と、蓋体が開閉可能に設けられるハウジング本体4とを含み、ハウジング本体に、収納手段と、収納搬送手段と、取出搬送手段とを設けられることを特徴とする請求項3〜7のうちの1つに記載の物品収納装置。
【請求項9】 蓋体には、外方に臨む表示手段が設けられ、制御手段は、物品に関する情報を表示手段8によって表示することを特徴とする請求項8記載の物品収納装置。
【請求項10】 識別情報発生手段は、物品に関する識別コード信号を発生する手段を備えるカードと、カードの識別コード信号を検出するコード検出手段11と、暗証番号を手動入力するキー入力手段12と、コード検出手段とキー入力手段との出力に応答し、識別コードと暗証番号との組合せである識別情報の信号を発生して制御手段に与える回路とを含むことを特徴とする請求項1〜9のうちの1つに記載の物品収納装置。
【請求項11】 前記上方に開放した収納部17aに物品が収納されたことを検出する物品検出手段133を含み、制御手段は、物品検出手段の出力に応答して、メモリに、前記上方に開放した収納部17aのアドレスまたは識別情報に対応して物品有無情報をストアし、識別情報が与えられることによって、その識別情報に対応するアドレスが物品無しであるとき、物品が収納されていない空の収納部を、前記上方に開放した収納部17aとなるように、またその識別情報に対応するアドレスが物品有りであるとき、そのアドレスを有する収納部を、前記下方に臨んで開放した収納部17bとなるように、収納体18を、収納体駆動手段によって回転動作することを特徴とする請求項3〜10のうちの1つに記載の物品収納装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品を収納して管理する物品収納装置に関し、特に、たとえば複数のテナントが利用しているビルの各室の鍵を1個所に保管する鍵管理システムにおける鍵収納装置として好適に実施することができる構成に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、たとえば特開平4−247178に開示されており、この先行技術は、図19に示される。鍵収納装置201正面パネルには、マトリクス状に配置された多数の収納手段202が設けられる。ビルのテナントは、識別コードがストアされているカード203を、カードリーダのスリット204に沿って走査し、カード203の識別コードを読出すとともに、キー入力スイッチ205を用いて暗証番号を入力する。これによって識別コードと暗証番号との組合せから成る識別情報にそれぞれ対応する収納手段202の扉206が開き、鍵207がばね力によって突出される。これによってテナントの人は、鍵207を取出すことができる。鍵207を返却するにあたっては、カード203およびキー入力手段205の操作を行うことによって、識別情報に対応した収納手段202の扉206が開き、この扉が開いた収納手段202に、鍵207を押込むことによって鍵207が収納される。
【0003】収納手段202は、各鍵207に個別的に対応して設けられており、これらの各収納手段202は、電磁ソレノイド、ばね、扉206、さらに鍵207を収納して扉206を閉じたままに保つロック機構などをそれぞれ含み、構成が比較的複雑であり、したがって大形化する。これによって先行技術の鍵収納装置201の全体の構成が大形化するという問題がある。しかも、大きな衝撃力が作用したとき、前記ロック機構が外れて扉206が開いてしまう。これによって鍵207が不所望に取出され、セキュリティが劣る。
【0004】またこのような収納手段202の占める面積が比較的大きいので、その鍵207に関する情報などを目視表示する液晶表示パネル208が比較的小さくならざるを得ない。したがって表示すべき情報量が限定され、また読みにくくなるという問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、鍵などの物品を、できるだけ多く収納して管理することができる小形化され安全性が確保された物品収納装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)隣接して配列された複数の収納部17を有し、各収納部は、物品5を取出し可能に収納する収納手段21と、(b)物品を外部から挿入する入口と、収納された物品を取出す出口とを、有し、内部に収納手段が設けられるハウジングと、(c)ハウジング内に設けられ、入口からの物品を収納部に搬送する収納搬送手段22と、(d)ハウジング内に設けられ、収納部からの物品を取出して出口に搬送する取出搬送手段23と、(e)各物品毎に対応する識別情報を発生する識別情報発生手段11,12と、(f)各収納部に対応するアドレスと、識別情報発生手段からの識別情報とを対応してストアするメモリ122と、(g)識別情報発生手段とメモリとからの出力に応答し、与えられた識別情報に対応する空の収納部に、入口の物品を収納搬送手段によって搬送して収納するとともに、メモリには、その物品を収納した収納部のアドレスに対応して物品の識別情報と物品の収納の有無とをストアし、メモリにストアされている識別情報に対応するアドレスを有する収納部から、物品を取出搬送手段によって取出して出口に搬送する制御手段121とを含むことを特徴とする物品収納装置である【0007】本発明に従えば、たとえば鍵などの物品は、収納手段の複数の各収納部に個別的に収納されて保管される。識別情報発生手段から、各物品毎に対応する識別情報を発生することによって、制御手段は、識別情報に対応してメモリにストアされている収納部のアドレスを読出し、その読出されたアドレスを有する収納部に、物品が収納されているとき、取出搬送手段は、前記アドレスの収納部から物品を取出してハウジングの出口に搬送する。こうして識別情報に対応した物品を、取出すことができる。
【0008】物品を収納するにあたっては、識別情報発生手段から識別情報を発生し、これによって物品が収納されていない空の収納部に、入口に挿入された物品が収納搬送手段によって搬送されて収納されるとともに、メモリには、識別情報に対応して、物品が収納された収納部のアドレスがストアされる。
【0009】また本発明は、収納手段は、収納部が縦の仮想平面内で、無端状の配列方向に隣接して設けられ、収納部は、配列方向内方に向けて開放しており、入口付近に収納体の下部が位置し、出口付近に収納体の上部が位置する収納体18と、収納体を前記配列方向に駆動する収納体駆動手段19とを含み、収納搬送手段は、入口に挿入された物品を、収納体の下部に存在する上方に開放した収納部17a内に搬送し、取出搬送手段は、出口付近の下方に臨んで開放した収納部17b内の物品を、出口に向って搬送することを特徴とする。
【0010】本発明に従えば、収納手段に備えられている収納体は、たとえば鉛直である縦の仮想平面内で複数の収納部が無端状の配列方向に隣接して設けられ、各収納部は、その配列方向内方(たとえば、その配列方向が鉛直面内の仮想円上で、半径方向内方)に向けて開放しており、この収納体が収納体駆動手段によって前記配列方向に移動して駆動される。収納搬送手段は、入口から挿入される物品を、収納体の下部に存在し、したがって上方に開放した収納部17a内に、たとえばその物品の自重で落下させて搬送して収納する。取出搬送手段は、収納部内に収納されている物品を、収納体の上部に存在し、したがって下方に臨んで開放した収納部17bから、出口に向って落下して搬送する。こうして物品の自重を利用して収納部への収納および取出しを行うようにし、収納搬送手段と取出搬送手段との構成をできるだけ簡略化することができる。
【0011】本発明の実施の他の形態では、収納体に設けられる複数の収納部は、無端状配列方向外方(たとえば、その配列方向が鉛直面内の仮想円上で、半径方向外方)に向けて開放して構成され、収納体の上部にある上方に開放した収納部に、入口からの物品を収納搬送手段の動作によって収納し、また収納体の下部に存在する収納部の下方に臨んで開放した収納部から、物品を落下して出口に取出すように構成してもよい。
【0012】収納部は、前述のように仮想円上に無端状に配列されてもよいけれども、たとえば無端状ベルトまたは無端状チエンなどによって連結された収納部が、その収納部の配列方向、すなわちベルトまたはチエンなどの周方向に隣接して取付けられ、これらのベルトまたはチエンが、その周方向に移動するように、収納体駆動手段によって駆動されてもよい。
【0013】また本発明は、(a)収納体18と収納体駆動手段19とを有する収納手段21であって、収納体18は、水平な軸線20まわりに回転可能に設けられる支持部材27と、支持部材に、鉛直の仮想平面内における前記軸線を中心とする仮想円の円周上で、その仮想円の周方向に隣接して配列され、その仮想円の半径方向内方に開放し、物品を取出し可能にそれぞれ収納する複数の収納部17とを有し、収納体駆動手段は、支持部材を前記軸線まわりに回転駆動する収納手段と、(b)ハウジング2であって、収納手段の下部に存在する上方に開放した収納部17aの上方に連なり、収納されるべき物品が供給される入口と、収納部の上方に存在する下方に開放した収納部17bの下方に連なり、その収納されている物品の取出される出口とを有し、内部に、収納手段が設けられるハウジングと、(c)ハウジング内に設けられる収納搬送手段22であって、入口からの物品を、物品の外面に接触して、前記上方に開放した収納部17aの直上方に搬送する回転部材46を有し、回転部材によって搬送されてきた物品が、前記上方に開放した収納部内に収納される収納搬送手段22と、(d)ハウジング内に設けられる取出搬送手段23であって、収納部よりも前記仮想円の半径方向内方に、下方に臨んで開放した収納部17bに沿って延びて配置され、物品が収納部内から落下することを阻止する受け部材71と、受け部材における前記仮想円の周方向の途中位置で、開閉可能に設けられ、閉じられた状態で前記下方に臨んで開放した単一の収納部17b内からの物品が落下することを阻止し、開かれた状態で前記下方に臨んで開放した前記収納部17b内からの物品が落下することを可能にするゲート部材73と、ゲート部材を開閉するゲート駆動手段131とを有し、ゲート部材に開かれた状態で落下する物品を、出口に向って案内する取出し通路24を有する取出搬送手段23と、(e)各物品毎に対応する識別情報を発生する識別情報発生手段11,12と、(f)各収納部に対応するアドレスと、識別情報発生手段からの識別情報とを対応してストアするメモリ122と、(g)入口および出口に対応する収納部のアドレスを検出する収納部検出手段119と、(h)識別情報発生手段とメモリと収納部検出手段とからの出力に応答し、識別情報に対応する空の収納部に、入口の物品を収納搬送手段によって搬送して収納するとともに、メモリには、その物品を収納した収納部のアドレスに対応して物品の識別情報と物品の収納の有無とをストアし、メモリにストアされている識別情報に対応するアドレスを有する収納部から、物品を取出搬送手段によって取出して出口に搬送する制御手段とを含むことを特徴とする物品収納装置である【0014】本発明に従えば、収納手段の複数の各収納部に、各物品に個別的に対応した識別情報が与えられることによって、収納するにあたっては、制御手段は、与えられた識別情報に対応してメモリにストアされているアドレスを読出し、そのアドレスが表す収納部が、出口に対応する位置にもたらされるように、支持部材と収納部とを含む収納体を、収納体駆動手段によって回転駆動する。前述の与えられた識別情報に対応するアドレスを有する収納部が、入口に対応する位置で停止される。入口に挿入された物品は、回転部材、たとえば後述の実施の形態における駆動ローラによって、または実施の他の形態ではベルトなどのような回転部材によって、たとえば上方に開放した収納部の直上方に搬送され、これによって物品が、収納部内に自重で落下して収納されることになる。
【0015】収納部に収納されている物品を取出すにあたっては、その取出そうとする物品に対応した識別情報を識別情報発生手段から制御手段に与える。これによって、与えられた識別情報に対応するアドレスがメモリから読出され、そのアドレスを有する収納部が、取出搬送手段のゲート部材の位置に移動されてもたらされ、その状態で収納体の回転駆動が停止される。次にゲート部材は、ゲート駆動手段によって開かれる。したがってたとえば下方に臨んで開放した収納部内に収納されている物品が、ゲート部材によって開かれている位置から落下し、出口に、取出し通路を経て案内される。
【0016】また本発明は、収納搬送手段の回転部材は、前記上方に開放した収納部よりも上方で入口寄りに配置され、支持部材の前記軸線20を含む第1仮想平面に垂直な水平な回転軸線まわりに、回転駆動される駆動ローラ46であり、収納搬送手段は、駆動ローラよりも下方で駆動ローラとともに、物品の外面を挟持する従動ローラ53をさらに含むことを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、入口の外方から入口に挿入される物品は、上方に開放した収納部17aよりも上方で、駆動ローラおよび従動ローラによって、物品の外面に接触して挟持され、前記上方に開放した収納部17aに、搬送されて供給される。こうして比較的簡単な構成で、入口からの物品を、収納部に搬送して供給することができる。
【0018】また本発明は、取出搬送手段のゲート部材73は、支持部材27の前記軸線20を含む第2仮想平面内で支持部材の前記軸線20と平行な軸線75まわりに角変位可能に設けられ、取出搬送手段はさらに、ゲート部材に一端部がピン結合される第1アーム80と、第1アームの他端部に一端部がピン結合される第2アーム82と、第2アームの他端部を回転駆動してクランク運動を行うクランク用駆動手段83とを含むことを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、取出搬送手段の下方に臨む収納部17bからの物品を、出口に導くゲート部材は、第1アームと第2アームとクランク用駆動手段とを含むクランク機構によって開閉駆動される。クランク用駆動手段が、第2アームを、たとえば1回転することによって、第1アームの働きによってゲート部材は、閉じた状態から一旦開き、その後、再び閉じる1サイクルの動作を実行することができる。このようなクランク機構は、ゲート部材を電磁プランジャなどによって摺動変位する構成に比べて、ゲート部材の全閉状態から全開状態への、およびその逆方向の開閉動作を、比較的小さい構成で、実現することができる。特に取出搬送手段が、収納部が隣接して配置される前記仮想円の半径方向内方に配置されるようにするために、本発明の小形のクランク機構は、好適に実施される。
【0020】また本発明は、取出し通路24は、ハウジングの外方に臨む出口の開放端から側方に屈曲した通路部分103,104を有することを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、物品はゲート部材を介して、取出し通路を経て出口に導かれ、この取出し通路は、屈曲した通路部分を有するので、出口のハウジング外方から、いたずらなどによって直線状の棒が挿入されたとき、ゲート部材およびそのゲート部材を駆動するクランク機構などの構成が損傷されてしまう恐れはない。したがって下方に臨む収納部17bからの物品が、不所望に塞がれたゲートの開放によって、落下して外方に供給されてしてしまう恐れをなくすことができる。このことは特に、セキュリティが高度に達成されるべき鍵などの物品であるとき、重要である。
【0022】また本発明は、収納部よりも前記仮想円の半径方向内方に、出口と取出搬送手段とが配置されることを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、収納体の収納部が形成する仮想円の半径方向内方に、出口と取出搬送手段とが配置され、これによって構成の小形化が図られる。収納体は、周方向に収納部が隣接して配置されて構成された、いわばドーナツ状に形成され、中央孔26が形成される。この中央孔26内に、出口7と取出搬送部材23とが配置される。
【0024】また本発明は、ハウジングは、入口と出口とが形成され、識別情報発生手段が設けられる蓋体3と、蓋体が開閉可能に設けられるハウジング本体4とを含み、ハウジング本体に、収納手段と、収納搬送手段と、取出搬送手段とを設けられることを特徴とする。
【0025】本発明に従えば、ハウジングはハウジング本体4に開閉可能な蓋体3を備え、この蓋体に識別情報発生手段11,12が備えられる。またハウジング本体4内には、収納手段21と収納搬送手段22と取出搬送手段23とが設けられる。こうしてメンテナンスが容易になるとともに、構成の簡略化が図られる。
【0026】また本発明は、蓋体には、外方に臨む表示手段が設けられ、制御手段は、物品に関する情報を表示手段8によって表示することを特徴とする。
【0027】本発明に従えば、蓋体に、液晶パネルまたは陰極線管などによって実現される表示手段8が設けられる。この蓋体には、前述の入口と出口とが設けられる。本発明では、収納体18を用いることによって、図19に関連して前述した先行技術に比べて、表示手段の表示面積を広くすることができる。したがって多くの文字情報およびそのほかの情報、目視表示することが容易に可能になる。
【0028】また本発明は、識別情報発生手段は、物品に関する識別コード信号を発生する手段を備えるカードと、カードの識別コード信号を検出するコード検出手段11と、暗証番号を手動入力するキー入力手段12と、コード検出手段とキー入力手段との出力に応答し、識別コードと暗証番号との組合せである識別情報の信号を発生して制御手段に与える回路とを含むことを特徴とする。
【0029】本発明に従えば、識別情報発生手段は、たとえばIC(集積回路)カードを備え、このカードには、ICメモリと、コイルと、そのコイルによって発生された起電力によってICメモリに直流電力を供給する手段と、送信手段とが備えられる。このICメモリにストアされた識別コードが、前記直流電力によって駆動される送信手段から、前記コイルを経て送信される。その識別コード信号は、ハウジングのたとえば蓋体に設けられたカードリーダなどのコード検出手段11によって検出される。またテンキーなどのキー入力手段12によって暗証番号を手動入力することができる。こうして識別コードと暗証番号との組合せによって識別情報が得られる。
【0030】コード検出手段11は、発生されている交流磁界内に、カードのコイルが存在するとき、コイルに誘導起電力が発生し、カードに備えられているICメモリおよび送信手段などが駆動されることになる。こうして非接触で、カードの識別コード信号がコード検出手段によって検出される。
【0031】本発明の実施の他の形態では、ハウジングに人体が近づいたときに、その人体をたとえば光学的に検出し、または誘電体に起因した電気的特性の変化を検出し、こうして人体が近づき、しかも識別情報が得られたとき、物品の収納、取出しが可能になるように、制御手段が動作されるように構成してもよい。
【0032】また本発明は、前記上方に開放した収納部17aに物品が収納されたことを検出する物品検出手段133を含み、制御手段は、物品検出手段の出力に応答して、メモリに、前記上方に開放した収納部17aのアドレスまたは識別情報に対応して物品有無情報をストアし、識別情報が与えられることによって、その識別情報に対応するアドレスが物品無しであるとき、物品が収納されていない空の収納部を、前記上方に開放した収納部17aとなるように、またその識別情報に対応するアドレスが物品有りであるとき、そのアドレスを有する収納部を、前記下方に臨んで開放した収納部17bとなるように、収納体18を、収納体駆動手段によって回転動作することを特徴とする。
【0033】本発明に従えば、入口から収納された物品が、収納搬送手段によって搬送されて前記上方に開放した収納部17aに収納されたかどうかを、物品検出手段133によって、たとえば光学的に検出し、その物品が収納された収納部のアドレスと、物品収納時に入力された識別情報とを対応してメモリにストアする。こうして収納部のアドレスに対応した識別情報と物品が収納されているかどうかという情報とを、メモリにストアしておくことができる。こうして物品の前記上方に開放した収納部17aへの収納、および下方に臨んで開放した収納部17bからの物品の取出しを、正確に行うことができる。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の鍵収納装置1の斜視図である。この鍵収納装置1のハウジング2は、蓋体3と、その蓋体3が開閉可能に設けられるハウジング本体4とを含む。蓋体3には、鍵5を挿入する入口6と、予め収納されている鍵5を取出すための入口6よりも上方に配置された出口7と、液晶パネルによって実現され出口7よりも上方に配置された表示手段8とが配置される。さらに蓋体3には、ICメモリカード9にストアされている識別コードを非接触で検出して読出すカードリーダであるコード検出手段11と、暗証番号を手動操作によってキー入力する置数キーなどを含むキー入力手段12とが、表示手段8の右側方に配置して取付けられる。蓋体3の下部には、ハウジング2に人体が近接したことを検出する人体検出手段13が備えられる。蓋体3にはまた、音響表示を行うスピーカ16が設けられる。
【0035】鍵5は、ビルのテナントの各室毎の扉 施錠/解錠のための鍵本体14と、この鍵本体14を角変位して収納するほぼ直方体状のホルダ15とを含む。ホルダ15に鍵本体14が収納された状態で、鍵5は入口6に挿入されて収納され、また出口7から取出される。ハウジング本体4の背面は、たとえば建物の守衛室または廊下などの壁面に、固定される。
【0036】図2は、鍵収納装置1の蓋体3を開いた状態を示す斜視図である。ハウジング本体4内には、鍵5を個別的に収納する複数(たとえば40)の収納部17を備える収納体18が、収納体駆動手段19によって、水平な回転軸線20まわりに回転するように構成された収納手段21が設けられる。入口6から挿入された鍵5は、収納搬送手段22から収納部17に収納される。収納部17に収納されている鍵5は、取出搬送手段23によって、蓋体3に固定された取出しケース25の取出し通路24を経て、出口7から取出すことができる。
【0037】図3は、収納手段21と収納搬送手段22と、取出搬送手段23などを示す正面図である。図4は図3の切断面線II−IIから見た簡略化した断面図である。収納手段21の収納体18は、多数の収納部17が固定された円環状の支持部材27を有する。
【0038】図5は、収納手段21の収納体18の斜視図である。支持部材27は、中央孔26を有する。支持部材27の外周部には、案内溝28が形成される。この案内溝28には、収納体駆動手段19の無端状索条29が巻掛けられる。支持部材27の外周部は、ハウジング本体4に回転自在に取付けられた支持ローラ30によって支持され、これによって支持部材27は水平な軸線20まわりに回転自在に設けられる。支持ローラ30は、軸線20に垂直な鉛直仮想平面内で仮想円の周方向に少なくとも3以上の複数(たとえば、この実施の形態では4)、等間隔に配置される。収納部17は、支持部材27の周方向に対向する側壁32と、底板33と、取付けのための端壁34とを含み、鍵5が収納される収納空間35を有する。端壁34は、支持部材27の端面に固定される。この収納部17は、鉛直の前記仮想平面内で、無端状に、支持部材27の周方向である配列方向に、隣接して設けられる。これらの収納部17の収納空間35は、その収納部17が配列された支持部材27の周方向内方に向けて開放している。収納手段21の収納体18には、収納部17が周方向に隣接して密に配置され、これによって多数の鍵5を各収納部17に個別的に収納することができる。
【0039】図6は収納搬送手段22の正面図であり、図7は図6の切断面線VII−VIIから見た断面図である。収納搬送手段22は、入口6から挿入された鍵5を、収納手段21の多数の収納部17のうち、収納手段21の最下部に存在する収納部17aの上方に開放した収納空間35に、上方から落下投入して収納する。
【0040】蓋体3に形成された入口6と、最下部の収納部17aとの間の鍵5の収納通路37には、入口開閉手段38の扉39が、モータである扉駆動手段40によって図6の実線で示される斜めの姿勢とされて入口通路37を開いた状態と、図6の仮想線41で示されるように垂下して入口通路37を閉じた状態とに切換えて駆動される。この扉39に近接してその扉39の背後には、取付け部材43に固定された支持片134が配置されている。したがって扉39が閉じた状態において、入口6から背後への大きな衝撃力が作用しても、この扉39は、支持片134によって受けられ、扉39が変形したり破損したりすることが、防がれ、安全が確保される。この扉駆動手段40は、取付け部材43に固定され、この取付け部材43は、ハウジング本体4に着脱可能に固定される。扉39の図6における実線で示される開いた状態と、仮想線41で示される閉じた状態とは、扉検出手段44によって検出される。
【0041】収納部17aおよび後述の収納部17bおよびそのほかの収納部を、総括的に参照符17で表すことにする。
【0042】図8は、収納搬送手段22の斜視図であり、図9は収納搬送手段22と入口開閉手段38とを示す分解斜視図である。入口通路37には、収納部17よりの上方で、入口6寄りに、水平な回転軸線を有する回転部材である駆動ローラ46が設けられる。この駆動ローラ46の回転軸線は、収納体18の回転軸線20を含む仮想平面47(図6参照)に垂直である。駆動ローラ46には、ウォームホイル48が固定される。ウォームホイル48にはウォーム49が噛合い、モータである回転駆動手段50によって回転駆動される。回転ローラ46は回転自在に取付け部材51に設けられ、この取付け部材51にはまた、モータ50が固定される。取付け部材51は、ハウジング本体4に固定される。
【0043】駆動ローラ46の直下方には、水平な回転軸線を有する従動ローラ53が配置される。従動ローラ53の上面は、収納部17よりも入口6寄りで、収納空間35の外側方(図7の左側方)に臨む。従動ローラ53の回転軸54は、U字状変位部材55に回転自在に、かつ両外側方に突出して設けられる。変位部材55にはまた、回転軸54の下方に案内ピン56が外側方に突出して固定される。回転軸54と案内ピン56とは、取付け部材57に形成された長孔58,59に嵌まり込み、上下に変位可能である。
【0044】この取付け部材57の底部60と、変位部材55の底部61との間には、板ばね62が介在される。これによって従動ローラ53に、上方に向うばね力が与えられる。したがって入口6から挿入されたほぼ直方体状のホルダ15の上下の各外面を、駆動ローラ46と従動ローラ53との間でばね62のばね力に抗して弾発的に挟持することができる。こうして駆動ローラ46の回転駆動によって、鍵5が収納部17の収納空間35の入口6側の外側方から図7の右方に搬送され、収納空間35内に落下投入される。この収納部17aの収納空間35内に鍵5が収納されたことは、収納検出手段133によって検出される。
【0045】図10は、収納検出手段133の構成を簡略化して示す斜視図である。多数の全ての収納部17の底部33には、収納空間35に臨む検出孔66が形成される。収納体18の最下部の収納部17aの直下方には、検出孔66に対応して発光素子67が配置される。発光素子67からの検出孔66を介する光は収納部17aの上方に配置された受光素子68によって検出される。収納空間35に鍵5が収納されている状態では、発光素子67から検出孔66を介した光は、その鍵5によって遮断され、受光素子68によって検出されることはなく、したがって収納空間35に鍵5が収納されていることが検出される。発光素子67と受光素子68とは、物品検出手段133を構成する。
【0046】図11は取出搬送手段23を示す正面図であり、図12は取出搬送手段23の斜視図であり、図13はその取出搬送手段23の拡大した縦断面図である。半円弧状の受け部材70には、中央孔26内で、収納部17よりも、その多数の収納部17を連ねる前記仮想円の半径方向内方に、下方に臨んで収納空間35が開放した収納部17に沿って延びて配置される。これによって下向きに開いた収納空間35を有する収納部17から、鍵5が落下することを阻止する。受け部材71の周方向の途中位置(この実施の形態では最上位置)に取出し孔72が形成される。最上位置にある収納部17bの下向きの姿勢になった収納空間35内の鍵5は、取出し孔72を通過して落下することができる。
【0047】受け部材71の取出し孔72を開閉するために、円弧状のゲート部材73が設けられる。このゲート部材73は、取出し孔72に嵌まり込んだ状態で、ゲート部材73の上面が、受け部材71の円弧面とほぼ面一となるように連続して滑らかに連なるように湾曲して形成される。ゲート部材73の収納部17と反対側の表面には、ブラケット74が固定される。このブラケット74は、ピン75によって、取付け部材76に確認可能に支持される。取付け部材76は、ハウジング本体4に固定される。
【0048】ゲート部材73にはまた、収納部17bとは反対側の表面に、もう1つのブラケット77が固定される。このブラケット77にはピン78によって、クランク機構79を構成する第1アーム80の一端部にピン結合される。第1アーム80の他端部は、ピン81によってもう1つのアーム82にピン結合される。第2アーム82は、モータであるクランク用駆動手段83によって回転駆動される。第2アーム82にはまた、そのクランク用駆動手段83の回転軸84に関して、ピン81と反対側に検出片85が設けられる。この検出片85は、取付け部材76に固定された検出手段86によって検出され、こうして第2アーム82の回転軸84まわりの1回転が検出される。ピン75,78,81は、回転軸84の軸線に平行であり、また収納体18の水平な軸線20に平行である。クランク機構79のピン78は、ゲート部材73を角変位可能にする支持するピン75よりも、ゲート部材73の図11における幅方向中央寄りに設けられる。クランク機構79とクランク用駆動手段83とは、ゲート駆動手段131を構成する。
【0049】第1および第2アーム80,82が、図11に示されるようにほぼ一直線状である状態では、検出片85がゲート開閉検出手段86によって検出された状態となっており、このときゲート部材73は、取出し孔72に嵌まり込んで取出し孔72を閉じた状態となっている。クランク用駆動手段83の回転軸84が、図11に支持される状態から、180°角変位したとき、ゲート部材73は、図11の仮想線88に示されるように、ほぼ90°、ピン75のまわりに角変位され、取出し孔72が全開状態となる。これによって最上部の収納部17bに収納されている鍵5は、取出し孔72から、参照符5aで示されるように落下する。取出し孔72の下方では、落下する鍵5aを案内する取出し通路24を形成する案内片91が固定される。これによって、落下する鍵5aは、矢符92の経路を辿り、出口通路25の案内口93に、鍵5bの姿勢で、入り込み、出口7にもたらされる。
【0050】取出しケース25は、蓋体3の出口7に臨む鍵5の出口収納空間94を有する。この出口収納空間94は、底部分97と、天井板98と、一側壁99とによって規定され、さらにこの出口収納空間94は、蓋体3の背後で、端板102によって規定される。この一側壁99に対向して、出口孔101が、取出し通路24に臨んで形成される。
【0051】取出し通路24は、ハウジング2の蓋体3の外方に臨む出口7の図13における最も左方の開放端7aから図11の右側方に屈曲した通路部分103が形成される。さらにこの取出し通路24は、通路部分103に連なって、矢符92で示される屈曲した通路部分104を有する。したがっていたずらによって出口7の開放端7aから直線状の棒が挿入されたときに、ゲート73付近まで、その棒が届くことはできず、屈曲した通路部分103,104によって、その棒の先端がゲート部材73を開くように破損などすることができず、またそのような棒によってクランク機構79が破損されることはない。これによって不所望に、鍵5が取出されることを防ぐことができ、安全である。
【0052】収納体18の支持部材27に形成された中央孔26内に、取出搬送手段23が配置され、また蓋体3を閉じた状態で中央孔26内に出口ケース25が配置されることになるので、ハウジング本体4内の空間を有効に活用して、小形化が可能である。
【0053】図14は、収納体駆動手段19を示す断面図である。収納体18に巻掛けられた索条29は、プーリ106に巻掛けられる。このプーリ106には、第1傘歯車107が固定される。傘歯車107には、第2傘歯車108が噛合う。第2傘歯車108は、収納体駆動源109によって回転駆動される。プーリ106および第1傘歯車107の回転軸線は、ハウジング2の厚み方向(図3の紙面に垂直方向、図14の左右方向)であり、もう1つの第2傘歯車108および駆動源109の回転軸線は、プーリ106および傘歯車107の回転軸線に垂直であり、こうしてハウジング2の厚みを薄くすることができる。傘歯車107,108および駆動源109は、取付け部材110によって、ハウジング本体4に設けられる。
【0054】再び図5を参照して、支持部材27には、収納部17に個別的に対応して周方向に各収納部17と同一位置に、透孔である検出部113が形成される。この検出部113は、ハウジング本体4に固定された検出手段115によって検出される。さらに支持部材27には、周方向の1個所に、単一の検出部113に対応してもう1つの検出部116が形成される。原点検出部116は、図3に示される検出手段117によって検出される。こうして検出手段117によって原点検出部116が検出され、この原点検出部116が検出された収納体18の周方向の位置から、各収納部17に対応する検出部113が、検出手段115によって検出され、その検出手段115の検出出力をカウンタ120によって計数することによって、各収納部17の周方向の位置であるアドレスを検出することができる。こうして収納体18の入口6に対応する最下部の収納部17aと、出口7に対応する最上部の収納部17bとの各アドレスによって、原点検出部116からの検出部113の計数値であるアドレスを、検出することができる。こうして検出部113,116と検出手段115,117と、カウンタ120などとによって、収納部検出手段119が構成される。
【0055】メモリ122(後述の図15参照)には、収納部17のアドレスA1〜Anに個別的に対応してカード9の識別コードと、暗証番号とが対応して予め設定してストアされており、これらの収納部17のアドレスに対応して、鍵5が収納されているかどうかを表す情報が、表1のようにストアされている。収納部17に鍵5が収納されているとき、論理「1」が、また鍵5が収納されていないとき、論理「0」が、表1のようにストアされる。
【0056】
【表1】

【0057】これらの収納部17は、ビルの各室のテナントTE1〜TEnにそれぞれ対応する。
【0058】入口6と出口7とには、テナントなどのユーザに、ハウジング2の外方から見ることができるようにして、照明灯125,126がそれぞれ設けられる。
【0059】図15は、図1〜図14に示される鍵収納装置1の電気的構成を示すブロック図である。マイクロコンピュータなどによって実現される処理回路121には、前述の各構成要素が接続される。さらに処理回路121にはまた、カウンタ120のためのメモリ領域およびそのほかのデータをストアするメモリ122が接続される。
【0060】図16は、図15に示される処理回路121の動作を説明するためのフローチャートである。この図16のステップs1〜s8が実行されることによって、入口6から挿入された鍵5が、収納部17に収納される。またステップs1〜s4,s9〜s12が実行されることによって、収納部17に収納されている鍵5が、出口7から取出される。
【0061】ステップs1においては、表示手段8によって、通常時、表示を行わず、あるいはまた広告のための会社、新製品などの宣伝情報を目視表示した状態とする【0062】ステップs2において、人体検出手段13によって、ハウジング2の付近にビルテンナトなどのユーザが近づいたことが検出されると、図17に示される表示手段8の表示画面が達成される。この表示手段8の表示画面では、ビルの合計40の各室の鍵5が、(a)本件鍵収納装置1から取出されており、したがって各室が使用中である在室であって警備が解除された状態であるか、または(b)鍵収納装置1に収納されて、ドア、窓などの不所望な開放を電気的に検出する警備中であるかなどの表示が、参照符126に示されるように表示される。表示領域127には、使用方法を表す文字情報「カードをカードリーダーに近づけてください。」が表示される。さらに表示領域128には、表示領域127に示される文字情報が表す使用方法の内容が、図形で絵によって表示される。こうしてカード9の読込みが要求され、したがって表示手段8の図17に示される画像では、表示領域17における文字情報によって、また表示領域128による図形の絵によって、カード9をカードリーダであるコード検出手段11に近づける説明を表示するとともに、さらにスピーカ16では、音声合成手段によって「カードをカードリーダーに近づけてください。」と、音声でアナウンス出力する。
【0063】テナントであるユーザが、カード9を、コード検出手段11に、近づけることによって、コード検出手段11は、カード9のICメモリにストアされている識別コードが読出される。これによって処理回路121は、そのコード検出手段11によって検出した識別コードが、メモリ122において予めストアされている可能な全ての識別コードデータのうちのいずれか1つと対応しているかどうかを照合する。この照合の結果、コード検出手段11によって検出される識別コードが、メモリ122にストアされている多数の識別コードデータのうちの1つとは、一致しないとき、ステップs3aにおいて、スピーカ16から、たとえば「ブー」という不一致確認音が出力され、ステップs2に戻る。
【0064】ステップs3において、検出された識別コードが、予めストアされた識別コードデータの1つと一致したならば、スピーカ16からは、「ファーン」という一致確認音が出力される。ステップs4において、コード検出手段11によって検出された識別コードに、メモリ122に対応してストアされている収納部17のアドレスに、収納検出手段64によって鍵5が収納されているかどうかの確認を行い、鍵5が、収納されていなければ、ステップs5に移る。
【0065】ステップs5では、表示手段8の表示によって、およびスピーカ16の音声によって、ユーザが暗証番号を、キー入力手段12から入力すべきことを要求する。表示手段8の画面には、文字情報および図形によって、暗証番号を入力するための説明情報を表示する。スピーカ16によって、前述の一致確認音が得られた後、「暗証番号を入力してください。」という音声出力を行い、アナウンスする。これと同時に、多数の収納部17のうち、カード9によって入力された識別コードに対応したメモリ122にストアされているアドレスを有する収納部17が、入口開閉手段38の扉39が閉じられた状態にある入口6に対応する最下部の収納部17aとなるように、収納体駆動手段19の駆動源109が、収納体18を回転駆動する。
【0066】ステップs6では、操作者は、キー入力手段12を操作し、暗証番号を入力する。こうして入力された暗証番号は、メモリ122において予めストアされた表1の識別コードに対応した暗証番号と一致しているかどうかが照合され、不一致であれば、ステップs5に戻り、一致していれば、ステップs7に移る。ステップs7では、鍵5の収納動作が行われる。入口6の照明灯125が点滅して、ユーザが収納すべき鍵を、入口6に投入すべきことを表示する。入口開閉手段38の扉駆動手段40は、扉39を扉検出手段44によって検出されるように角変位駆動して、通路37を開く。さらに収納搬送手段22の駆動源50が、駆動ローラ46を、鍵5が収納空間35内に搬送され収納される方向に、回転駆動する。表示手段8では、文字情報と図形とによって、ユーザが鍵5を入口6から挿入するための方法を表示し、スピーカ16によって開放して「キーホルダーを入口に入れてください。」と音声出力してアナウンスする。
【0067】ユーザが入口6から鍵5を挿入すると、ステップs8において、警備動作が開始される。先ず、鍵5は、駆動ローラ46と従動ローラ53との間に弾発的に挟持されて収納部17の収納空間35に収納される。こうして鍵5が収納されたことは、収納検出手段64によって検出される。これによって扉駆動手段40は扉39を角変位して入口6を閉じるとともに、照明灯125を消灯する。また駆動ローラ46を駆動する駆動源50が回転を停止する。表示手段8によって文字と図面とによって、収納された鍵5に対応する室の警備動作が開始されたことを表示するとともに、スピーカ16によって「警備を開始します。」という音声出力を行ってアナウンスする。
【0068】鍵収納装置1内に収納されている鍵5を、ビルのテナントであるユーザが取出すにあたっては、ステップs1〜s4が、前述と同様に実行される。ステップs9では、コード検出手段11によって検出されたカード9の識別コードに対応する収納部17に、鍵5が収納されていることが確認された後、暗証番号の入力を要求する。表示手段8の画面には、文字と図形とによって、キー入力手段12を操作して暗証番号を入力する方法の説明を表示するとともに、スピーカ16によって「暗証番号を入力してください。」と音声出力してアナウンスする。カード9の識別コードに対応するアドレスを有する収納部17が、収納体18の最上部の収納部17bとなるように、収納体駆動手段19が収納体18を回転駆動する。
【0069】キー入力手段12から入力された暗証番号が、メモリ122にストアされている識別コードに対応する暗証番号と一致しているかどうかが照合される。不一致であれば、ステップs9に戻る。ステップs10において、カード9の識別コードと、キー入力手段12から入力された暗証番号とが対応して一致していることが判断されると、ステップs11に移る。出口7に設けられた照明灯126が、たとえば5秒間だけ点滅動作し、その後、消灯する。取出搬送手段23では、ゲート73がゲート駆動手段のクランク用駆動手段83によって図11の参照符88に示されるように角変位して取出し孔72を開く。これによって収納部17内の鍵5が取出し通路24を経て出口検出25内の出口空間94に落下して排出される。表示手段8では、文字と図面とによって、鍵5を取出す説明を行い、スピーカ16では、「キーホルダーをお取りください。」という音声出力を行ってアナウンスする。
【0070】ステップs12では、鍵5が出口7に出てきた後、表示手段8の画面には文字と図面とによって、その取出された鍵に対応した室の警備状態が解除になったことを表示するとともに、スピーカ16によって「警備を解除します。」と音響出力してアナウンスする。
【0071】図18は、停電が発生した後における処理回路121の動作を説明するためのフローチャートである。メモリ122には、電気131によって常時電力供給され、バックアップされている。停電復旧後、ステップu1からステップu2に移り、メモリ122のストア内容が異常を生じていないかどうかを確認し、異常が生じていなければ、ステップu7において、停電復旧後、通常どおり、処理回路121の動作が行われる。収納体18は、駆動源109によって、入口6または出口7と、その入口6または出口7に参照符17aまたは17bで示されるように、もたらされるべき収納部17の存在する現在の位置との間の周方向の距離が短いほうの正転または逆転の回転方向に、角変位駆動される。
【0072】停電によってメモリ122のストア内容が異常を生じていれば、ステップu3において、収納体駆動手段19は、収納体18を、少なくとも1回転する。これによって原点検出手段117は、原点検出部116を、検出するとともに、検出手段115の働きによって、各収納部17毎に個別的に対応した検出部113を検出してカウンタ120によって計数し、こうして各収納部17の絶対値アドレスを検出し、さらに収納検出手段64の働きによって、各アドレスの収納部17に鍵5が収納されているかどうかを物品検出手段133の出力が表1のようにストアされているメモリ122の内容に基づいて、判断する。
【0073】ステップu4では、メモリ122における各アドレスに対応した収納部17に、鍵5が収納されているかどうかを判断し、収納されていなければステップu8において電源復旧後における通常の動作を、後続して行う。収納部17に鍵5が存在しているならば、ステップu5において通常の警備動作を行い、表示手段8の画面によって「テナントの警備を開始します。」の文字情報の表示を行うとともに、図形の表示を行い、さらにスピーカ16による音声出力のアナウンスを行う。こうしてステップu6では、復旧後の通常どおりの運行を行う。
【0074】本発明は、鍵5の収納管理のために実施されるだけでなく、本発明は、鍵5以外の物品、たとえば自動車およびそのほかの物品の収納管理のために実施することができる。さらに本発明の実施の他の形態では、コード検出手段11およびキー入力手段12などは設けられておらず、処理回路121に、外部から、たとえば公衆電話回線などの通信路を介して識別情報の信号が与えられるように構成されてもよい。
【0075】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、鍵およびそのほかの物品は、たとえば仮想円の周方向に、隣接して配列された複数の収納部17内に個別的に収納され、ハウジングには、たとえば単一の入口と、たとえば単一の出口とが配置され、これらの各収納部17に共通に、収納搬送手段22と取出搬送手段23とが設けられるので、構成の小形化を図ることができ、前述の図19に示される先行技術に比べて、多くの物品を、小形化された空間に収納することができるようになり、構成の小形化を図ることができ、このようなハウジングの蓋体に表示手段を設ける構成にすることによって、表示手段の表示面をできるだけ大形化することができる。また外部からの大きな衝撃力によって物品が取出されるおそれはなく、セキュリティが向上され、安全である。
【0076】請求項2の本発明によれば、収納体18の複数の収納部17は、たとえば鉛直仮想円上に周方向に隣接して配列された収納部を有し、この収納体18の下部から、物品を、上向きに開放した収納部17a内に搬送し、収納体18の上部で下向きに開放した収納部17bから物品を排出して取出し、こうして物品の重力を利用して挿入、取出しを行うようにして、構成の簡略化を図ることができる。
【0077】請求項3の本発明によれば、収納体18の複数の各収納部内に、小形化されたスペースで、多くの物品を収納することができ、また収納体18の下部の収納部17aには、入口6からの物品を円滑に収納することができ、また収納体18の上部の収納部17bからは、ゲート部材の開閉によって、出口に物品を円滑に取出すことができるようになり、このような構成の簡略化を図ることができる。
【0078】請求項4の本発明によれば、入口に挿入された物品は、駆動ローラによって、上向きに開放した収納部17aに円滑に収納することができる。この物品は駆動ローラ46と従動ローラ53との間に挟持され、入口から収納部17aへの搬送が円滑である。
【0079】請求項5の本発明によれば、収納体18の上部の収納部17bに収納されている物品を、ゲート部材73のクランク機構によって開閉し、その物品を出口に導くようにしたので、ゲート部材73を開閉するための構成を、できるだけ小形化し、たとえば電磁プランジャを用いてゲート部材73を摺動変位する構成に比べて小形化することができる。
【0080】請求項6の本発明によれば、ゲート部材73を経て落下する物品を出口7に導く取出し通路24には、屈曲した通路部分103,104が存在するので、出口7から、いたずらなどによって棒が挿入されても、ゲート部材73が不所望に開かれてしまうおそれがなく、安全である。
【0081】請求項7の本発明によれば、出口と取出搬送手段とは、収納部17よりも半径方向内方の中央孔26内に設けられ、これによって構成の小形化を図ることができる。
【0082】請求項8の本発明によれば、蓋体3に入口と出口と識別情報発生手段とが設けられ、操作性が向上される。
【0083】請求項9の本発明によれば、蓋体に設けられた表示手段の表示面をできるだけ大きくして、文字および図形の表示を行うことができるようになる。
【0084】請求項10の本発明によれば、ICメモリカードなどのカードと、カードリーダなどのコード検出手段11とによって、識別コードをカードから読出し、また置数キーなどのキー入力手段12を用いて暗証番号を入力し、こうして得られた識別情報の信号を発生して、制御手段に与えるようにしたので、セキュリティ機能を向上することができる。
【0085】請求項11の本発明によれば、複数の収納部に、物品が収納されているかどうかを表す情報を、収納部のアドレスと識別情報とに対応してメモリにストアしておき、これによって識別情報発生手段から識別情報が発生され、その識別情報に対応する収納部に、物品が収納されていない空の状態であれば、物品が入口から挿入されて収納される動作が行われ、また識別情報が与えられたとき、その識別情報に対応する収納部に物品がすでに収納されていれば、その物品を出口に排出して取出すことができるようにし、こうして制御動作の簡略化を図ることができ、自動化が容易になる。
【出願人】 【識別番号】594123114
【氏名又は名称】ジェーエイアイ株式会社
【出願日】 平成12年5月22日(2000.5.22)
【代理人】 【識別番号】100075557
【弁理士】
【氏名又は名称】西教 圭一郎 (外3名)
【公開番号】 特開2001−329726(P2001−329726A)
【公開日】 平成13年11月30日(2001.11.30)
【出願番号】 特願2000−150589(P2000−150589)