| 【発明の名称】 |
高年齢者のためのドア閉めのバリアフリ−用品 |
| 【発明者】 |
【氏名】木谷 隆夫
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| 【要約】 |
【課題】高年齢者の為の乗用車ドア閉めのバリアフリ−用品を提供する。
【解決手段】乗用車ドア10のインナ−パネル11側と、閉じた状態のインナ−パネル11に直交して設けられたヒンジ側部材、例えばインストルメントパネル15と、の間に、伸縮可能のベルト2を、横断近道して水平状に張設し、しかも、このベルト2の中間部に、このドアのドアチェックリンクの半開き保持力より小さい弾力をもつ張りコイルバネ3を介在したので、乗車した高齢者は体を延ばすことなく、このアタッチメントとしてのベルト2を掴んで開いたドア10を引き寄せることができ、ドア閉めに便利となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 乗用車の前ヒンジ後ろ開きタイプのドアに、該ドアのインナ−パネル側と、閉められた該ドアと略直交して設けられた前記ヒンジ側と、の間に把持可能の長尺体を横断近道して張設し、該長尺体の略中間部に該ドアに設けたドアチェックの半開きドア保持力より小さい弾力をもつ引張りバネ体を介在させてドア閉め状態で長尺体を床上に吊下させないようにすることにより、乗車した高年齢者が前記長尺体を把持して、開いているドアを引き寄せるようにしたことを特徴とする高年齢者のためのドア閉めのバリアフリ−用品。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ワンボックスワゴン車等の乗用車に乗車する高年齢者のためのドア閉めのバリアフリ−用品に関するものである。 【0002】 【従来の技術】最近、高年齢者、障害者など、身体の一部または全部に機能を低下している人や子供など、健全な人(健常者)と同じ行動ができない人に対し、特別の配慮をするようになった。 【0003】すなわち、高年齢者や障害者もそれぞれ自立した生活をし、社会に積極的に関与することが健全な社会であり、そのため、ハンディの状態を正しく把握し、設備や道具などの使いにくさ(バリア)を排除する、つまりバリアフリ−がクロ−ズアップされるようになった。 【0004】このバリアフリ−の一つに、年齢が高くなるにつれて身体的機能が低下するので、その低下した能力を補うことが知られており、例えば乗用車におけるバリアフリ−は次のように考えられている。 【0005】例えばドアの開閉に関する操作力と操作し易い高さについて、若年層(20才代前半)、高年齢者(70才代前後)、80才代の比較によると、高齢になるほど操作し易い高さの許容範囲が狭くなり、既存の車内装備に適応しずらくなる。 【0006】ところで、一般の乗用車には、前ヒンジ後ろ開きタイプのドアが用いられているが、この開閉システムには、ドアヒンジ、ドアチェックリンク(単にドアチェックともいう)およびドアハンドル等が装備され、このドアチェックリンクは、ドアの前端部とピラ−との間を水平状に横断して設けられ、ドアの半開き時の保持機能やドア全開時のストッパ機能を果たしている。そして、一般に全開時のドア開度は60°〜70°になっている。 【0007】ところが、最近、ドア開度が大きくなり(例えば90°)、しかも、乗車する高年齢者は既設のドア開閉に適応しずらいので、一般のドアに対する要求性能(例えば乗降性、操作性、作動音、水密性、防盗性、見栄え、視界性、耐久性、安全性等)の他、高年齢者のためのバリアフリ−性に関し、次のような提案がなされている。 【0008】すなわち、実開平5−84772号公報によると、ドアを開閉する高年齢者がドアを手動で閉めようとした場合、ドアハンドルに対し着座したままでは手が届きにくかったり、また、多大の腕力を必要とする、という問題があった。 【0009】そのため、ドアのインナ−パネルにドアヒンジ側からドアの後部にかけて水平に細長い凹部を形成し、この凹部に嵌脱できるア−ムを設け、このア−ムの先端に環状の取手を設け、ア−ムの後端にブラケットを介してア−ムを水平状に回転できる軸を設けてインナ−パネルで支持し、インナ−パネルとア−ムとの間に、常時ア−ムを凹部に嵌めるように付勢したバネを設けることにより、ドアを閉める際、高年齢者はア−ムの環状の取手に指先を掛けて軽く引くだけでア−ムは水平状に回動して、体を乗り出すことなく、ドアを閉めることができる、という高年齢者のためのドア閉めのバリアフリ−用品が提案されている。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】かかる提案のドア閉めのバリアフリ−用品では、■ドアのインナ−パネルに、特別の凹部やア−ム枢支軸や戻しバネを設けることから、制作費が上がり、しかも、既存のドアには適用できないので、一般的でなく、バリアフリ−用品の適正を欠くようになる。 【0011】■凹部に嵌着する、ア−ム先端の環状取手では、指による引掛け用の大きさとなり、指がよく曲がらなかったり、握力や指の力が非常に弱い高年齢者には不向きとなり、ひいては、好ましいバリアフリ−用品にすることができない。 【0012】■ア−ムを引張って1度に閉めようとすると、高年齢者の着座位置によっては、その操作が困難となる。 【0013】そこで本発明は、かかる問題を解決することを目的として、既存の車や新規な車に用いるアタッチメントとし、汎用性で、かつ、安価なドア閉めのバリアフリ−用品を提供するものである。 【0014】 【課題を解決するための手段】かかる目的のため、本発明の要旨とするところは、乗用車の前ヒンジ後ろ開きタイプのドアに、該ドアのインナ−パネル側と、閉められた該ドアと略直交して設けられた前記ヒンジ側と、の間に把持可能の長尺体を横断近道して張設し、該長尺体の略中間部に該ドアに設けたドアチェックの半開きドア保持力より小さい弾力をもつ引張りバネ体を介在させてドア閉め状態で長尺体を床上に吊下させないようにすることにより、乗車した高年齢者が前記長尺体を把持して、開いているドアを引き寄せるようにしたことを特徴とする高年齢者のためのドア閉めのバリアフリ−用品にある。 【0015】 【発明の実施の形態】本発明を添付図面に示す実施の形態例により詳細に述べる。 【0016】図1は本発明の実施の形態例の要部斜視図で、サイドドアが開いた状態図、図2は図1の作動図で、サイドドアが閉じた状態図である。 【0017】本実施の形態例のドア閉めのためのバリアフリ−用品1は、乗用車に乗車した高年齢者等、手や腕や体に健常者に比べ若干のハンディのある人に好都合であるが、小柄な女性や健常者にも好都合である。 【0018】この用品が使用できる乗用車は、2ドア、4ドア、バックアップ付3ドア、5ドア等のドア数をもつ乗用車で、殊に、パッセンジャシ−トのサイドドアで、サッシ付きドアやサッシレスドアが共に好都合である。 【0019】先ず、図1および図2における車体部品ないし車両装備について概説する。 【0020】10はパッセンジャシ−トのサイドドア、11はこのサイドドア10のインナ−パネル、12はこのサイドドア10のドアハンドル、13はこのサイドドア10のドアア−ムレスト、14はこのサイドドア10のプ−ルハンドルを示している。 【0021】また、15はインストルメントパネルで、これは樹脂成形品で図示しないが車体パネルにネジ締めして取付けられる。16はフロントピラ−、17はワンボックスワゴン車における三角窓を示すが、通常の乗用車にはない。 【0022】ここにおいて、本実施の形態例のドア閉めのバリアフリ−用品1を、アタッチメントとして次のように付設して、パッセンジャシ−トに乗車する高年齢者の利便性を図っている。 【0023】すなわち、サイドドア10のドアプ−ルハンドル14と、インストルメントパネル15に開口したスリット状縦方向の挿通孔(不図示)を介して車体パネルと、にそれぞれ固着した伸縮ベルト(伸縮可能の長尺体)2を略水平状に横断近道して張設する。 【0024】したがって、A太矢印の方向にサイドドア10が大きく開き、乗車した高年齢者が、プ−ルハンドル14ないしドアハンドル12より身近の、インストルメントパネル15のドア側にある伸縮ベルト2の横断近道した間隙に手を入れこれを把持し、B太矢印方向に引張れば、大きく開いているサイドドア10は引き寄せられ、ドアは半開きに保持されるので、これを通常のように閉じることができる。勿論、着座位置によっては一度に閉じても良い。 【0025】そして、この伸縮ベルト2には、その略中間に引張りコイルバネ(縮んでいるバネに引張り外力を作用させて使用するもの)またはゴム紐体を介在させ、これを伸縮管(アコ−ディオン管)でカバ−して伸縮発生部材3を構成している。 【0026】これに用いる引張りコイルバネの弾力(バネ常数)は、ドアチェックリンク等のドア半開き保持力より若干小としている。 【0027】その結果、ドア半開きには何ら支障がないが、伸縮ベルト2を把持してたくり寄せてドア閉めをするときの助勢となり、高年齢者の腕力が非常に弱くなっても都合よく閉めることができる。 【0028】この伸縮ベルト2は、一般のシ−トベルトと同様、合成繊維製帯体で構成され、その両端に着脱自在の固設用金具を設け、その中間に伸縮発生部材3や伸縮調節具(チルトロック式)(不図示)を設けている。 【0029】以上のようなドア閉めのためのバリアフリ−用品1は、サイドドア10が閉じられているときは、伸縮ベルト2は伸縮発生部材3の縮み作用により、インナ−パネル11に略添った状態となり、床上に垂れ下がることがない。 【0030】また、伸縮ベルト2の一端は既存の乗用車を改造することはなく、ドアプ−ルハンドル14にベルト巻付け等で固着し、他端は次のように固着する。 【0031】すなわち、車両点検装備工場等にてインストルメントパネル15を一旦取外し、車体パネルにリベット打ち等で固着してから、樹脂成形品であるインストルメントパネル15に容易に開口したベルト挿通孔を通して、伸縮ベルト2を装着するようにしている。 【0032】したがって、この装着には若干の手間がかかるが、特注のサイドドアを使用する必要はない。 【0033】また、高年齢者がリニアシ−トに乗車する場合には、この伸縮ベルト2をリニアシ−トのサイドドアのドアプ−ルハンドルにその一端を固着し、他端をヘッドレストのスティに固着すればよい。この場合の伸縮ベルト2は、前方上向きに若干傾斜状態となる。 【0034】 【発明の効果】本発明によると、サイドドアのインナ−パネル側と、該ドアのヒンジ側(例えばインストルメントパネルやヘッドレストのスティ)のインナ−パネル直交部位と、に横断して張設した伸縮可能の長尺体を付設したので、着座した高年齢者に最も身近なドア閉めの用品となって、把持し易く、したがって、これをたくり寄せたり、引き寄せることからドア閉めの補助となり、高年齢者のドア閉めの、無理をしないバリアフリ−用品に好個とすることができる。 【0035】その上、アタッチメントとしての伸縮可能の長尺体であるので、既存の乗用車にも簡単な加工で取付けられ、また、新車では安価で且つ容易に取付けられる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000505 【氏名又は名称】アロン化成株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年5月22日(2000.5.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082201 【弁理士】 【氏名又は名称】岡部 吉彦
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| 【公開番号】 |
特開2001−329721(P2001−329721A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月30日(2001.11.30) |
| 【出願番号】 |
特願2000−150282(P2000−150282) |
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