| 【発明の名称】 |
シャッター用施錠装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】野口 宣男
【氏名】福澤 敏行
|
| 【要約】 |
【課題】簡単な二重ロック機構によって確実にシャッターの施錠を図る。
【解決手段】下端辺に逆U字状のロックピン嵌入溝4aが形成されたケース4と、周縁にU字状溝7cが形成されるとともに、係合段部7dが形成されたロック片7と、前記係合段部7dに対し係合する係合突起9aを備え、前記ロックピン嵌入溝4aと前記U字状溝7cとによってロックピン16を抜脱不能に保持した際にロック片7の係合段部7dと係合することによって施錠状態に保持する施錠揺動片9とを含む施錠装置1において、前記施錠揺動片9に一端が軸支され、揺動自在に支持されるとともに、他端側が前記ケース4の外側に突出しているサブロック操作片14を設け、施錠時に前記サブロック操作片14を揺動させ、このサブロック操作片14の一部をケース側壁4cに当接させることによって前記施錠揺動片9を揺動不能に保持する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】下端辺に逆U字状のロックピン嵌入溝が形成されたケースと、このケース内に室内外方向に沿って配置された支軸によって揺動自在に支持されるとともに、解錠側揺動方向に付勢され、かつ周縁に、施錠時において前記ロックピン嵌入溝と共にロックピンを嵌入保持するU字状溝が形成されるとともに、係合段部が形成されたロック片と、前記ケース内に室内外方向に沿って配置された支軸によって揺動自在に支持されるとともに、ロック片側揺動方向に付勢され、かつ前記ロック片の係合段部に対し係合する係合突部を備え、前記ケースのロックピン嵌入溝と前記ロック片のU字状溝とによってロックピンを抜脱不能に保持した際に、ロック片の係合段部と係合することによってロック片を施錠状態に保持し、係合解除操作によって解錠を成す施錠揺動片と、を含むシャッター下端の巾木に取り付けられる施錠装置において、前記施錠揺動片に一端が軸支され揺動自在に支持されるとともに、他端側が前記ケースの外側に突出しているサブロック操作片を設け、施錠時に前記サブロック操作片を揺動させ、このサブロック操作片の一部を他部材に当接させることによって前記施錠揺動片を揺動不能に保持するようにしたことを特徴とするシャッター用施錠装置。 【請求項2】前記施錠装置は電動シャッター用施錠装置であり、前記施錠揺動片に一端が軸支されるとともに、他端が巾木に係合し、シャッターの開閉に伴って前記施錠揺動片を揺動動作させる解錠作動片を備えている請求項1記載のシャッター用施錠装置。 【請求項3】前記施錠装置は手動シャッター用施錠装置であり、前記施錠揺動片は一体的にケース外部に延在する解除レバー部を備えている請求項1記載のシャッター用施錠装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、風雨除けや防犯などのために住宅用サッシなど屋外面に取り付けられるシャッターの施錠装置に関する。 【0002】 【従来の技術】住宅用サッシなどには、風雨除けや防犯などのためにシャッターが取り付けられている。この種のシャッターは通常、特開平9-317360号公報に示される施錠装置のように、シャッターを閉めた際に自動的に施錠が成され、室内側から操作される解除レバーなどによって解錠が成されるようになっている。概説すると、前記施錠装置は、図6に示されるように、ケース50の内部に、図示上で反時計回り方向に付勢されたロック片51を設けるとともに、このロック片51の係合段部51aに係合する係合突片52aを備え、時計回り方向に付勢された解除レバー兼用施錠揺動片52を設けたものであり、シャッターを閉めると、前記ケース50の下端辺に形成されたロックピン嵌入溝50aに対し、シャッター下枠に固定されたロックピン53が侵入し、前記ロック片51がロックピン53の衝合によって時計回り方向に回転される。所定の回転位置になると前記解除レバー52の係合突片52aとロック片51の係合段部51aとが係合しロックピン53を抜脱不能に保持する。シャッターを開きたい場合には、前記解除レバー兼用施錠揺動片52を上方向に押し上げると前記係合が解除され、ロック片51が付勢力によって反時計回り方向に回転することによりロックピン53が開放されるようになっている。 【0003】また、施錠装置としては、他に特開2000-27507号公報などに示されるように、シャッター下端のエンドスラット(巾木)端面よりシャッター縦枠側に向けて出没自在のラッチ部材を設け、施錠を成すようにしたものもある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の施錠装置の場合には、前記解除レバー兼用施錠揺動片52の押上げ操作のみで簡単に解除が成されるため防犯性の点で問題があるとともに、経時的に解除レバー兼用施錠揺動片52の係合突片52aと、ロック片51の係合段部51aとの掛かりがあまくなると自然に解錠されることがあるなどの問題があった。 【0005】一方、後者のラッチ式施錠装置の場合には、装置構造が複雑となり小型化が図れないなどの問題があった。そこで本発明の主たる課題は、小型化が図りながら、簡単な二重ロック機構によって確実に施錠が図れるシャッター用施錠装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するための本発明は、下端辺に逆U字状のロックピン嵌入溝が形成されたケースと、このケース内に室内外方向に沿って配置された支軸によって揺動自在に支持されるとともに、解錠側揺動方向に付勢され、かつ周縁に、施錠時において前記ロックピン嵌入溝と共にロックピンを嵌入保持するU字状溝が形成されるとともに、係合段部が形成されたロック片と、前記ケース内に室内外方向に沿って配置された支軸によって揺動自在に支持されるとともに、ロック片側揺動方向に付勢され、かつ前記ロック片の係合段部に対し係合する係合突部を備え、前記ケースのロックピン嵌入溝と前記ロック片のU字状溝とによってロックピンを抜脱不能に保持した際に、ロック片の係合段部と係合することによってロック片を施錠状態に保持し、係合解除操作によって解錠を成す施錠揺動片と、を含むシャッター下端の巾木に取り付けられる施錠装置において、前記施錠揺動片に一端が軸支され揺動自在に支持されるとともに、他端側が前記ケースの外側に突出しているサブロック操作片を設け、施錠時に前記サブロック操作片を揺動させ、このサブロック操作片の一部を他部材に当接させることによって前記施錠揺動片を揺動不能に保持するようにしたことを特徴とするものである。 【0007】この場合において、前記施錠装置が電動シャッター用施錠装置の場合には、前記施錠揺動片に一端が軸支されるとともに、他端が巾木に係合し、シャッターの開閉に伴って前記施錠揺動片を揺動動作させる解錠作動片を備えており、前記施錠装置が手動シャッター用施錠装置の場合には、前記施錠揺動片は一体的にケース外部に延在する解除レバー部を備えている。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。 〔第1形態例〕図1は本発明を電動シャッター用施錠装置1に適用した場合の断面図であり、図2はその正面図である。なお、左右上下、時計回り方向および反時計回り方向等の方向および位置表示はすべて図上での表示である。 【0009】シャッターは、小幅で水平方向に長い金属板材をヒンジ連結し、ロール状に巻き込み可能とした構造のもので、その下端部にはエンドスラットと呼ばれる巾木2(金属製)が設けられている。図示される電動用シャッターの場合には、この巾木2が下巾木2Aと上巾木2Bとに分割され、前記下巾木2Aの上端部に設けられた断面T字状の突片2aが上巾木2Bの下端に設けられた溝2bに嵌合し、相互に所定長さ範囲Sで伸縮可能としながら連結されている。 【0010】前記施錠装置1は、前記下巾木2Bの室内がわ側面に取り付けられ、施錠装置1の上面より突出した解錠作動片12が前記上巾木2Bに対して係合している。図1に示される解除状態では、上巾木2Bと下巾木2Aとが離間し、解錠作動片12が上方に引き上げられた状態となっている。 【0011】前記施錠装置1は、一方がわ端部に取付け用フランジ4bを有する断面略コ字状のケース4と、このケース内に揺動自在に軸支されるとともに、解錠方向に付勢されたロック片7と、このロック片7に対する係合によってロック片7を施錠状態に保持するとともに、係合解除操作によって解錠を成す施錠揺動片9と、この施錠揺動片9に一端が軸支されるとともに、他端が前記上巾木2Bに係合する解錠作動片12と、施錠時に前記施錠揺動片9の揺動動作を阻止することにより解錠不能とするサブロック操作片14とから主に構成されている。 【0012】以下、さらに具体的に詳述すると、前記ケース4は、金属板材の折曲げ加工によって断面略コ字状に成形された部材で、一方側端部にはビス18によって下巾木2Aに対して固定できるようにフランジ4bが連設されているとともに、断面略コ字状に成形されたケース本体の下端辺には切欠きU字状のロックピン嵌入溝4aが形成されている。 【0013】前記断面略コ字状に成形されたケース本体の裏側には、水平方向に小幅の裏板5が架け渡され、ケース本体の表面板との間に支軸6が横架されている。この支軸6には前記ロック片7が軸支されているとともに、前記施錠揺動片9の揺動位置規制長孔9cが遊貫され、室外側寄り位置に外嵌されたコイルバネ8の一方端部が前記ロック片7に係止するとともに、他方端部が前記施錠揺動片9に係止している。 【0014】前記ロック片7は、相対的に下側に位置する短突片7aと、相対的に上側に位置する長突片7bとによって後述のロックピン16を嵌入させるU字状溝7cが形成されるとともに、上部側に係合段部7dが形成され、前記支軸6位置よりも右側下方位置にはコイルバネ係止孔7eが形成されている。このコイルバネ係止孔7eにはコイルバネ8の一方端部が係止し、ロック片7を反時計回り方向(解錠方向)に付勢するようになっている。 【0015】一方、前記施錠揺動片9は、相対的に前記フランジ4b寄り位置に配置された揺動支軸10によって揺動自在に支持され、支軸6が遊貫する揺動位置規制長孔9cによって所定の角度範囲で揺動動作するようになっている。板部略中央には切起しによってロック片7側に突出する係合突片9aが形成されているとともに、その右側寄り位置にコイルバネ係止長孔9bが形成されている。このコイルバネ係止長孔9bにはコイルバネ8の他方端部が係止し、施錠揺動片9を時計回り方向(ロック片7側)に付勢するようになっている。 【0016】前記施錠揺動片9の上部には連結軸11が設けられ、施錠揺動片9を境に室外側に前記解錠作動片12の下端が軸支されているとともに、室内側に略L字形状のサブロック操作片14が軸支されている。前記解錠作動片12の上端部には係合ボス13が設けられ、上巾木2Bの溝2cに係合している。また、前記サブロック操作片14は、ケース4の上部に突出する揺動操作片14aの先端に摘み部14bを備え、図2に示される解錠状態では、揺動操作片14aが水平状態となっている。 【0017】一方、シャッター下枠3には、ロックピン16を有する施錠金具15がビス17によって前記施錠装置1の対応位置に固定されている。 【0018】シャッターを閉鎖する場合には、図3及び図4に示されるように、シャッターと共に巾木2を閉鎖位置まで下降させると、ロックピン16がケース4のロックピン嵌入溝4aに侵入し、ロック片7の長突片7bに衝合する。そのまま下降を続けると、ロック片7を時計回り方向に回転させながら、ロックピン16が前記ロックピン嵌入溝4aの深部まで侵入するとともに、ロック片7の回転に伴って施錠揺動片9の係合突片9aがロック片7の係合段部7dに係合し、ロック片7の戻りが阻止され、ロック片7の短突片7aによって前記ロックピン嵌入溝4a内に抜け出ないように保持される。 【0019】その後、図4に示されるように、サブロック操作片14の摘み14bを持って反時計回り方向に、揺動操作片14aがケース4の側壁4cに当接する位置まで揺動させる。前記サブロック操作片14は、前記揺動操作片14aが側壁4cに当接し、施錠揺動片9が反時計回り方向に揺動するのを完全に阻止するため、ロック片7との係合が解かれることはなく、人為的に解錠操作をしない限り、確実に施錠状態を維持する。 【0020】シャッターを開く場合には、前記サブロック操作片14を元の位置まで戻し、施錠揺動片9が揺動運動できるようにした上で、シャッターを引き上げると、上巾木2Bの上昇に伴って解錠作動片12が持ち上げられ、施錠揺動片9が反時計回り方向に揺動され、ロック片7との係合が解除される。係合が解除されたロック片7は付勢力によって反時計回り方向に揺動しロックピン16を開放する。 【0021】〔第2形態例〕次いで、図5に示される施錠装置1Aは、手動シャッターに対する本発明の適用例を示したもので、図5(A)は解錠状態、図5(B)は施錠状態を示している。 【0022】手動シャッターの場合には、施錠揺動片9に連結される前記解錠作動片12を有せず、施錠揺動片9より一体的にケース4外部に突出する解除レバー部9Aを備えている(以下、解除レバー兼用施錠揺動片という)。前記電動シャッターの場合と同様に、シャッターを閉めるとロックピン16がケース4のロックピン嵌入溝4a内に侵入し自動的に施錠がなされる。その後、サブロック操作片14を図5(B)に示されるように、揺動させることによって前記解除レバー兼用施錠揺動片9を揺動不能に保持し二重に施錠をかける。シャッターを開ける場合には、前記サブロック操作片14を元の位置まで戻したならば、解除レバー兼用施錠揺動片9を上方に押上げ、ロック片7との係合を解除しロックピン16を開放する。 【0023】 【発明の効果】以上詳説のとおり本発明によれば、簡単な二重ロック機構によって確実に施錠が図れるようになる。また、二重のロック機構を備えながら、施錠装置の寸法も従来品と変わりないものとできる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000155207 【氏名又は名称】株式会社明工
|
| 【出願日】 |
平成12年5月18日(2000.5.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100104927 【弁理士】 【氏名又は名称】和泉 久志
|
| 【公開番号】 |
特開2001−323701(P2001−323701A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月22日(2001.11.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−145939(P2000−145939) |
|