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【発明の名称】 電子錠の制御システムと制御方法
【発明者】 【氏名】北村 拓郎

【要約】 【課題】本人認証がより厳密になされる安全性の高い、複数の電子錠の開閉システムによって、複数の電子錠の開閉システムの適用範囲を拡げるとともに、宅配情報システムや物品売買情報システム等の他の情報システムと連携して、効率的な情報システムによる電子錠の監視・制御システムを提供する。

【解決手段】本人のみが携帯する本人識別カード104と本人認証のできる認証データ106をボックス制御部105に提示し、通信ネットワーク102を介しての情報端末103と錠管理ホストマシン101との連携により、安全性の高い電子錠開閉システムを構成し、電子錠管理システムの適用範囲を拡げ、宅急便ビジネス、物品売買ビジネス、貸しロッカーの機能拡大されたビジネス、貸し書庫や貸し会議室等の貸し空間ビジネスやホテル業等の部屋貸しビジネスの安全性向上と効率化を実現する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電子的に開閉の制御が可能な電子錠を備えている物理的に仕切られたボックスが複数設けられているボックス群と、前記各ボックスの前記電子錠の開閉を制御する単独または複数のボックス制御部と、登録者の個人ID情報と該個人ID情報にリンクする個人識別情報と電子錠の状態管理情報とを格納し、前記電子錠の開閉の状態を監視し、格納されている電子錠の状態管理情報に基づいて該電子錠の開閉の条件を前記ボックス制御部に指示する錠管理ホストマシンと、通信ネットワークを介して、前記錠管理ホストマシンに格納されている各電子錠毎の電子錠の状態管理情報にアクセスし、所定の条件で状態管理情報の更新が可能な複数の情報端末と単独または複数の情報システムホストマシンと、前記ボックス制御部、前記錠管理ホストマシン、前記情報端末、および前記情報システムホストマシンを結ぶ通信ネットワークと、を備えたことを特徴とする電子錠の制御システム。
【請求項2】 前記ボックス制御部は利用者本人の本人識別カードのID情報を読みとるIDカードリーダーを備え、該ボックス制御部は、前記通信ネットワークを介して前記錠管理ホストマシンから受け取ったボックスの施錠者または解錠者のID情報と、本人の入力するID情報との照合を行って本人認証を行う機能を有する、請求項1に記載の電子錠の制御システム。
【請求項3】 さらに、前記ボックス制御部は暗証番号入力部を備え、該ボックス制御部は、前記錠管理ホストマシンから通信ネットワークを介して受け取ったボックスの施錠者または解錠者の認証情報の暗証番号と、利用者本人が前記暗証番号入力部に入力した暗証番号とが一致するかについての照合を行って本人認証を行う機能を有する、請求項2に記載の電子錠の制御システム。
【請求項4】 さらに、前記ボックス制御部は指紋入力装置を備え、該ボックス制御部は、前記錠管理ホストマシンから通信ネットワークを介して受け取ったボックスの施錠者または解錠者の認証情報の指紋情報と、利用者本人が前記指紋入力装置に入力した指紋特徴データとの照合を行って本人認証を行う機能を有する、請求項2に記載の電子錠の制御方法。
【請求項5】 前記ボックスが、本人識別カードの内容を読みとるIDカードリーダーを備え、該ボックスの前記電子錠は、該IDカードリーダーが読み取ったID情報と、予めボックス制御部から送られているID情報とが一致するかについての照合を行って本人認証を行う機能を有する、請求項2に記載の電子錠の制御システム。
【請求項6】 前記錠管理ホストマシンに格納される電子錠の状態管理情報には、各ボックスの予約状態と、施錠の許可される単数または複数の施錠者の施錠者ID情報と、施錠者認証情報と、施錠の許可される施錠期間情報と、施錠が1回だけであるか何回でも許可されるかを示す施錠タイプ情報と、解錠の許可される単数または複数の解錠者の解錠者ID情報と、解錠者認証情報と、解錠の許可される解錠期間情報と、解錠が1回だけであるか何回でも許可されるかを示す解錠タイプ情報とから選択された情報が格納されている、請求項1記載の電子錠の制御システム。
【請求項7】 前記情報システムホストマシンが、前記ボックスを介して荷物の授受を行うための宅急便情報システムホストマシンである、請求項1記載の電子錠の制御システム。
【請求項8】 前記情報システムホストマシンが、前記ボックスを介して物品の授受を行うための物品売買情報システムホストマシンである、請求項1記載の電子錠の制御システム。
【請求項9】 前記ボックスが貸しロッカーであり、前記情報システムホストマシンが、登録された特定の人のみが前記ボックスの電子錠の施錠と解錠を行えるための貸しロッカー情報システムホストマシンである、請求項1記載の電子錠の制御システム。
【請求項10】 前記ボックスが貸し部屋であり、前記情報システムホストマシンが、登録された特定の人のみが前記ボックスの電子錠の解錠を行えるための貸し部屋情報システムホストマシンである、請求項1記載の電子錠の制御システム。
【請求項11】 ボックス群を構成する物理的に仕切られた各ボックスに設けられ電子的に開閉の制御が可能な電子錠は、単独または複数のボックス制御部により開閉を制御され、錠管理ホストマシンが前記電子錠の開閉の状態を監視するとともに、前記ボックス制御部に前記電子錠の開閉の条件を指示し、複数の情報端末と単独または複数の情報システムホストマシンとが通信ネットワークを介して前記錠管理ホストマシンに格納されている各電子錠毎の電子錠の状態管理情報にアクセスして、所定の条件で該状態管理情報の内容を更新可能であり、前記ボックスの利用者本人は前記ボックス制御部に利用を希望するボックスを指定して本人識別カードを提示し、前記錠管理ホストマシンが前記ボックス制御部に指示した該ボックスの電子錠の開閉の条件に従って該電子錠を開閉する、ことを特徴とする電子錠の制御方法。
【請求項12】 前記本人識別カードには、本人を識別するID情報が記録されており、前記ボックス制御部は該ボックス制御部のIDカードリーダーで読み取った前記本人識別カードのID情報と、通信ネットワークを介して、前記錠管理ホストマシンから受け取った本人が利用を希望するボックスの電子錠の施錠者ID情報または解錠者ID情報との照合を行って本人認証を行う、請求項11に記載の電子錠の制御方法。
【請求項13】 前記錠管理ホストマシンが前記ボックス制御部に指示する電子錠の開閉の条件に、予め該錠管理ホストマシンの利用ボックスの電子錠状態管理情報に登録された利用を希望するボックスの本人認証情報に基づいて本人認証を行うことが含まれる、請求項11または請求項12に記載の電子錠の制御方法。
【請求項14】 前記ボックス制御部は該ボックス制御部に備えられた暗証番号入力部から入力された本人の暗証番号と、通信ネットワークを介して、前記錠管理ホストマシンから受け取った本人の利用を希望するボックスの本人認証情報の暗証番号との照合を行って本人認証を行う、請求項13に記載の電子錠の制御方法。
【請求項15】 前記ボックス制御部は該ボックス制御部に備えられた指紋入力装置から入力された本人の指紋特徴データと、通信ネットワークを介して、前記錠管理ホストマシンから受け取った本人の利用を希望するボックスの本人認証情報の指紋情報との照合を行って本人認証を行う、請求項13または請求項14に記載の電子錠の制御方法。
【請求項16】 前記ボックス制御部は、利用者の本人認証が行われると認証された本人のID情報を利用者が利用するボックスの電子錠に与え、該電子錠は、該ID情報を記憶し、ボックス毎に備えられたIDカードリーダーが利用者のID情報を読みとり、該内容を同じボックスの電子錠に送り、該電子錠は、先に格納されたID情報との間で一致するかの照合を行い、一致すれば電子錠の開閉を行う、請求項12に記載の電子錠の制御方法。
【請求項17】 前記錠管理ホストマシンに格納される電子錠の状態管理情報には、各ボックスの予約状態と、施錠の許可される単数または複数の施錠者の施錠者ID情報と、施錠者認証情報と、施錠の許可される施錠期間情報と、施錠が1回だけであるか何回でも許可されるかを示す施錠タイプ情報と、解錠の許可される単数または複数の解錠者の解錠者ID情報と、解錠者認証情報と、解錠の許可される解錠期間情報と、解錠が1回だけであるか何回でも許可されるかを示す解錠タイプ情報とから選択された情報を格納する、請求項11記載の電子錠の制御方法。
【請求項18】 前記情報システムホストマシンは宅急便情報システムホストマシンであり、宅急便発送依頼者が前記情報端末に所定の情報を入力することにより前記ボックスに荷物を格納して施錠し、宅急便集荷人は前記情報システムホストマシンに前記情報端末から送信された情報に基づいて所定の手順で前記ボックスを解錠して前記荷物を集荷する、請求項11から請求項17のいずれか1項に記載の電子錠の制御方法。
【請求項19】 前記情報システムホストマシンは宅急便情報システムホストマシンであり、宅配便配達人は前記情報システムホストマシンおよび前記情報端末の何れかから前記錠管理ホストマシンに格納されている各ボックス毎の電子錠の状態管理情報にアクセスして、所定の条件で該状態管理情報の内容を更新設定して、所定のボックスに荷物を格納して施錠し、宅配便受取人は本人識別カードと必要に応じて本人認証データを所定のボックス制御部に提示することにより、荷物の格納された所定のボックスの電子錠を解錠し、格納された荷物を受け取る、請求項11から請求項17のいずれか1項に記載の電子錠の制御方法。
【請求項20】 前記情報システムホストマシンは物品売買情報システムホストマシンであり、該情報システムホストマシンから前記錠管理ホストマシンに格納されている各ボックス毎の電子錠の状態管理情報にアクセスして、所定の条件で該状態管理情報の内容を更新設定することにより、指定された人が所定のボックス制御部に本人の本人識別カードを提示して、物品を所定のボックスに格納後施錠し、受領者に指定された人が、本人の本人識別カードを前記ボックス制御部および前記ボックスの少なくとも何れかに提示して、該ボックスの電子錠を解錠して格納された物品を受け取る、請求項11から請求項17のいずれか1項に記載の電子錠の制御方法。
【請求項21】 前記ボックスは貸しロッカーであり、前記情報システムホストマシンは貸しロッカー情報システムホストマシンであり、該情報システムホストマシンから前記錠管理ホストマシンに格納されている各ボックスの電子錠の状態管理情報にアクセスして、所定の条件で該状態管理情報の内容を更新して所定のボックスに対して施錠および解錠を認める単独または複数の特定の人のID情報を登録し、登録された単独または複数の特定の人は、前記ボックス制御部および前記ボックスの少なくとも何れかに本人識別カードを提示し、本人認証を受けて、所定のボックスの解錠と施錠を行うことにより物品の格納および取り出しを行う、請求項11から請求項17のいずれか1項に記載の電子錠の制御方法。
【請求項22】 貸しロッカーの利用者は、前記ネットワークを介して前記情報端末から前記錠管理ホストマシンに格納されている各ボックス毎の電子錠の状態管理情報にアクセスして、ボックスの空き情報を確かめ、選定した空きボックスに対し所定の予約手続を行った後に、前記ボックス制御部に本人識別カードを提示することによって、所定のボックスの電子錠を解錠して物品を格納する、請求項21に記載の電子錠の制御方法。
【請求項23】 前記ボックスは貸し部屋であり、前記情報システムホストマシンは部屋貸し情報システムホストマシンであり、該情報システムホストマシンから前記錠管理ホストマシンに格納されている貸し部屋であるボックスの電子錠の状態管理情報にアクセスして、所定の条件で該状態管理情報の内容を更新して所定のボックスに対して解錠を認める単独または複数の特定の人のID情報を登録し、登録された単独または複数の特定の人は、前記ボックス制御部および前記ボックスの少なくとも何れかに本人識別カードを提示し、本人認証を受けて、所定の貸し部屋であるボックスの解錠を行うことにより該貸し部屋を使用する、請求項11から請求項17のいずれか1項に記載の電子錠の制御方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子錠の開閉制御方法に関し、特に本人認証のできる特定の人に電子錠の開閉を許す制御方法と制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の省力化に対応して複数の人が利用する貴重品預かりボックスなどに対しても無人化が進み、紛失や盗難のおそれがある物理的な鍵を用いないで電子的な操作で錠の開閉が行われる電子錠の使用が増加し、予め登録された暗証番号を用いることによって施錠や解錠が行われる方法も増加している。
【0003】図15は、ゴルフ場等に設置されている貴重品預かりボックスの模式的機能ブロック図である。ボックス制御部1501は、ボックス群1504の複数の貴重品ボックス1502を集中的に制御し、管理している。ボックス制御部1501に設けられた各ボックスの表示灯の内使用中のボックスのランプは点灯している。ボックスの利用者は、点灯していない空いているボックス番号を指定して、4桁の暗証番号を登録することによってそのボックスに貴重品を収納し、扉を閉じることによってボックスの電子錠を施錠することができる。貴重品を取り出す時は、ボックス制御部1501にボックス番号を入力し、登録された暗証番号を入力することによって、所定のボックスを電子錠が解錠され、貴重品を取り出すことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の貴重品ボックスの場合は、暗証番号のみで本人の認証が行われるだけなので、十分な本人の認証がなされているとはいえず、安全性の点において、十分とはいえない。即ち、暗証番号が盗まれ、あるいは試行によってそのボックス番号の暗証番号に一致する暗証番号が探し出されると錠は開けられるので安全性は高くない。さらに、これまでは用途も限られていたので、組み込まれているのは単純な機能のみであり、例えば予約機能や、遠隔地からの監視制御、他の情報システムとの連携機能等を有していない。
【0005】本発明は、本人認証がより厳密に行われる安全性の高い、複数の電子錠の開閉システムを用いて、宅急便(登録商標)情報システムや物品売買情報システム等の他の情報システムと連携することにより、従来は特定の局面でしか適用されていなかった電子錠の開閉システムの適用範囲を拡げて、利用者にとって、安全で、信頼のおける、便利な情報システムを提供する。このような情報システムとしては、特定の目的のシステムとの連携に限られてもよいし、複数の異なる目的の情報システムと共通的に連携することもできる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電子錠の制御システムは、電子的に開閉の制御が可能な電子錠を備えている物理的に仕切られたボックスが複数設けられているボックス群と、各ボックスの電子錠の開閉を制御する単独または複数のボックス制御部と、登録者の個人ID情報とその個人ID情報にリンクする個人識別情報と電子錠の状態管理情報とを格納し、電子錠の開閉の状態を監視し、格納されている電子錠の状態管理情報に基づいてその電子錠の開閉の条件をボックス制御部に指示する錠管理ホストマシンと、通信ネットワークを介して、錠管理ホストマシンに格納されている各電子錠毎の電子錠の状態管理情報にアクセスし、所定の条件で状態管理情報の更新が可能な複数の情報端末と単独または複数の情報システムホストマシンと、ボックス制御部、錠管理ホストマシン、情報端末、および情報システムホストマシンを結ぶ通信ネットワークと、を備えている。
【0007】ボックス制御部は利用者本人の本人識別カードのID情報を読みとるIDカードリーダーを備え、そのボックス制御部は、通信ネットワークを介して錠管理ホストマシンから受け取ったボックスの施錠者または解錠者のID情報と、本人の入力するID情報との照合を行って本人認証を行う機能を有してもよく、さらに、ボックス制御部は暗証番号入力部を備え、そのボックス制御部は、錠管理ホストマシンから通信ネットワークを介して受け取ったボックスの施錠者または解錠者の認証情報の暗証番号と、利用者本人が暗証番号入力部に入力した暗証番号とが一致するかについての照合を行って本人認証を行う機能を有してもよく、さらに、ボックス制御部は指紋入力装置を備え、そのボックス制御部は、錠管理ホストマシンから通信ネットワークを介して受け取ったボックスの施錠者または解錠者の認証情報の指紋情報と、利用者本人が指紋入力装置に入力した指紋特徴データとの照合を行って本人認証を行う機能を有してもよい。
【0008】ボックスが、本人識別カードの内容を読みとるIDカードリーダーを備え、そのボックスの電子錠は、そのIDカードリーダーが読み取ったID情報と、予めボックス制御部から送られているID情報とが一致するかについての照合を行って本人認証を行う機能を有していてもよい。
【0009】錠管理ホストマシンに格納される電子錠の状態管理情報には、各ボックスの予約状態と、施錠の許可される単数または複数の施錠者の施錠者ID情報と、施錠者認証情報と、施錠の許可される施錠期間情報と、施錠が1回だけであるか何回でも許可されるかを示す施錠タイプ情報と、解錠の許可される単数または複数の解錠者の解錠者ID情報と、解錠者認証情報と、解錠の許可される解錠期間情報と、解錠が1回だけであるか何回でも許可されるかを示す解錠タイプ情報とから選択された情報が格納されていてもよい。
【0010】情報システムホストマシンが、ボックスを介して荷物の授受を行うための宅急便情報システムホストマシン、ボックスを介して物品の授受を行うための物品売買情報システムホストマシン、ボックスが貸しロッカーであり、情報システムホストマシンが、登録された特定の人のみがボックスの電子錠の施錠と解錠を行えるための貸しロッカー情報システムホストマシン、ボックスが貸し部屋であり、情報システムホストマシンが、登録された特定の人のみがボックスの電子錠の解錠を行えるための貸し部屋情報システムホストマシンのいずれかであってもよい。
【0011】本発明の電子錠の制御方法は、ボックス群を構成する物理的に仕切られた各ボックスに設けられ電子的に開閉の制御が可能な電子錠は、単独または複数のボックス制御部により開閉を制御され、錠管理ホストマシンが電子錠の開閉の状態を監視するとともに、ボックス制御部に電子錠の開閉の条件を指示し、複数の情報端末と単独または複数の情報システムホストマシンとが通信ネットワークを介して錠管理ホストマシンに格納されている各電子錠毎の電子錠の状態管理情報にアクセスして、所定の条件でその状態管理情報の内容を更新可能であり、ボックスの利用者本人はボックス制御部に利用を希望するボックスを指定して本人識別カードを提示し、錠管理ホストマシンがボックス制御部に指示したそのボックスの電子錠の開閉の条件に従ってその電子錠を開閉する。
【0012】本人識別カードには、本人を識別するID情報が記録されており、ボックス制御部はそのボックス制御部のIDカードリーダーで読み取った本人識別カードのID情報と、通信ネットワークを介して、錠管理ホストマシンから受け取った本人が利用を希望するボックスの電子錠の施錠者ID情報または解錠者ID情報との照合を行って本人認証を行ってもよく、錠管理ホストマシンがボックス制御部に指示する電子錠の開閉の条件に、予めその錠管理ホストマシンの利用ボックスの電子錠状態管理情報に登録された利用を希望するボックスの本人認証情報に基づいて本人認証を行うことが含まれていてもよい。
【0013】ボックス制御部はそのボックス制御部に備えられた暗証番号入力部から入力された本人の暗証番号と、通信ネットワークを介して、錠管理ホストマシンから受け取った本人の利用を希望するボックスの本人認証情報の暗証番号との照合を行って本人認証を行ってもよく、そのボックス制御部に備えられた指紋入力装置から入力された本人の指紋特徴データと、通信ネットワークを介して、錠管理ホストマシンから受け取った本人の利用を希望するボックスの本人認証情報の指紋情報との照合を行って本人認証を行ってもよい。
【0014】利用者の本人認証が行われると認証された本人のID情報を利用者が利用するボックスの電子錠に与え、その電子錠は、そのID情報を記憶し、ボックス毎に備えられたIDカードリーダーが利用者のID情報を読みとり、その内容を同じボックスの電子錠に送り、その電子錠は、先に格納されたID情報との間で一致するかの照合を行い、一致すれば電子錠の開閉を行ってもよい。
【0015】錠管理ホストマシンに格納される電子錠の状態管理情報には、各ボックスの予約状態と、施錠の許可される単数または複数の施錠者の施錠者ID情報と、施錠者認証情報と、施錠の許可される施錠期間情報と、施錠が1回だけであるか何回でも許可されるかを示す施錠タイプ情報と、解錠の許可される単数または複数の解錠者の解錠者ID情報と、解錠者認証情報と、解錠の許可される解錠期間情報と、解錠が1回だけであるか何回でも許可されるかを示す解錠タイプ情報とから選択された情報を格納されていてもよい。
【0016】情報システムホストマシンは宅急便情報システムホストマシンであり、宅急便発送依頼者が情報端末に所定の情報を入力することによりボックスに荷物を格納して施錠し、宅急便集荷人は情報システムホストマシンに情報端末から送信された情報に基づいて所定の手順でボックスを解錠して荷物を集荷してもよく、宅配便配達人は情報システムホストマシンおよび情報端末の何れかから錠管理ホストマシンに格納されている各ボックス毎の電子錠の状態管理情報にアクセスして、所定の条件でその状態管理情報の内容を更新設定して、所定のボックスに荷物を格納して施錠し、宅配便受取人は本人識別カードと必要に応じて本人認証データを所定のボックス制御部に提示することにより、荷物の格納された所定のボックスの電子錠を解錠し、格納された荷物を受け取ってもよい。
【0017】情報システムホストマシンは物品売買情報システムホストマシンであり、その情報システムホストマシンから錠管理ホストマシンに格納されている各ボックス毎の電子錠の状態管理情報にアクセスして、所定の条件でその状態管理情報の内容を更新設定することにより、指定された人が所定のボックス制御部に本人の本人識別カードを提示して、物品を所定のボックスに格納後施錠し、受領者に指定された人が、本人の本人識別カードをボックス制御部およびボックスの少なくとも何れかに提示して、そのボックスの電子錠を解錠して格納された物品を受け取ってもよい。
【0018】ボックスは貸しロッカーであり、情報システムホストマシンは貸しロッカー情報システムホストマシンであり、その情報システムホストマシンから錠管理ホストマシンに格納されている各ボックスの電子錠の状態管理情報にアクセスして、所定の条件でその状態管理情報の内容を更新して所定のボックスに対して施錠および解錠を認める単独または複数の特定の人のID情報を登録し、登録された単独または複数の特定の人は、ボックス制御部およびボックスの少なくとも何れかに本人識別カードを提示し、本人認証を受けて、所定のボックスの解錠と施錠を行うことにより物品の格納および取り出しを行ってもよく、貸しロッカーの利用者は、ネットワークを介して情報端末から錠管理ホストマシンに格納されている各ボックス毎の電子錠の状態管理情報にアクセスして、ボックスの空き情報を確かめ、選定した空きボックスに対し所定の予約手続を行った後に、ボックス制御部に本人識別カードを提示することによって、所定のボックスの電子錠を解錠して物品を格納してもよい。
【0019】ボックスは貸し部屋であり、情報システムホストマシンは部屋貸し情報システムホストマシンであり、その情報システムホストマシンから錠管理ホストマシンに格納されている貸し部屋であるボックスの電子錠の状態管理情報にアクセスして、所定の条件でその状態管理情報の内容を更新して所定のボックスに対して解錠を認める単独または複数の特定の人のID情報を登録し、登録された単独または複数の特定の人は、ボックス制御部およびボックスの少なくとも何れかに本人識別カードを提示し、本人認証を受けて、所定の貸し部屋であるボックスの解錠を行うことによりその貸し部屋を使用してもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の電子錠の制御システムの模式的機能ブロック図である。
【0021】図1の錠管理ホストマシン101は、ボックス群107の全てのボックス108の電子錠109の状態を監視して管理しているホストコンピュータである。情報端末103は、システムの利用者が操作する情報端末である。本人識別カード104は、システムの利用者が携帯する本人識別用のカードである。ボックス制御部105はIDカードリーダーを有し、本人識別カード104を携帯している本人の認証を行うとともに、複数の電子錠の開閉を制御する。ボックス制御部105はIDカードリーダーを有せず、本人ID情報を直接入力する方法であってもよい。認証データ106は本人を認証するために入力される暗証番号や指紋などのデータであり、ボックス制御部105は所定の暗証番号入力部や指紋読取装置を有する。
【0022】ボックス群107は複数のボックス108等からなっている。各ボックス108等は、外部に対して物理的に仕切られた空間で目的に対応した大きさと構造とを有し、電子的に扉の施錠、解錠が行われる電子錠109が備えられている。またボックス108にIDカードリーダーが備えられて、利用者のID情報を読み取り、電子錠109がボックス制御部105から伝達されて予め電子錠109が記憶するID情報と照合することにより電子錠109の開閉を行うことができてもよい。
【0023】情報システムホストマシン111は、特定の業務を行うための情報システムを制御するホストコンピュータである。
【0024】通信ネットワーク102は、錠管理ホストマシン101、情報システムホストマシン111、情報端末103、ボックス制御部105の間を結ぶデジタル通信ネットワークである。以上において、錠管理ホストマシン101と通信ネットワーク102はシステム全体で一つであるが、情報端末103、本人識別カード104、ボックス制御部105、ボックス群107、情報システムホストマシン111等は複数であってもよい。
【0025】次に、図1の電子錠制御システムの動作について、説明する。錠管理ホストマシン101には、登録者の個人ID情報や個人認証情報とともに、図2の電子錠状態管理情報201が格納され、全ての電子錠109の状態が管理されている。図2は錠管理ホストマシンに格納される電子錠状態管理情報201の内容を示す説明図であり、(a)はボックスの特定と状態に関する情報、(b)は施錠関連情報、(c)は解錠関連情報である。
【0026】図2の(a)には個々の電子錠を制御しているボックス制御部105を特定するボックス制御部番号、個々の電子錠109を特定する電子錠番号、個々の電子錠109が予約可能であるかどうかを示す予約状態、ボックス108が利用されているかどうかを示す利用状態の情報が格納されている。(b)には、個々の電子錠が予約された場合に設定される施錠できる条件の情報が格納されている。施錠者ID情報は、施錠できる本人識別カード104のID情報であり、施錠者認証情報は、施錠に際して行われる本人認証に使われる情報で例えば暗証番号や指紋情報である。施錠期間情報は、施錠が許される期間である。施錠タイプ情報は、施錠期間中に許される施錠回数が1回だけか、期間中なら何回もできるかの区別を示している。c)は、電子錠が予約された場合に設定される解錠できる条件である。解錠者ID情報は、解錠できる本人識別カードのID情報である。解錠者認証情報は、解錠に際して行われる本人認証に使われる情報である。解錠期間情報は、解錠が許される期間である。解錠タイプ情報は、解錠期間中に許される解錠が1回だけか、期間中なら何回もできるかの区別を示している。なお、施錠あるいは解錠できる本人識別カードは複数であってもよく、許されるID情報ごとに、ID情報、認証情報、施錠期間情報、施錠タイプ情報が定義される。なお、ID情報、認証情報は予約の都度外部から入力されてもよいし、予め錠管理ホストマシン101が記憶している登録者のID情報、認証情報にリンクされてもよいし、コピーされてもよい。
【0027】利用者が情報端末103を操作をする場合には、まず、情報端末103から、自分が利用したいボックス108の電子錠109の予約を行う。利用者は、情報端末103から錠管理ホストマシン101の電子錠状態管理情報201にアクセスして図2の全ての電子錠109の予約状態を調べることができる。予約のされていない電子錠109で、自分が利用したいボックスの電子錠109が空いている場合は、情報端末103から本人識別カード104のID情報を入力して、電子錠109を予約することによって、予約された電子錠109に対応する図2の予約状態が予約にセットされる。電子錠が予約されると、予約されたことが錠管理ホストマシン101からボックス制御部105に知らされ、ボックス制御部105は予約された電子錠番号に関する施錠あるいは解錠を、予約された本人識別カードを提示するか本人ID情報を直接入力する本人のみに許す。
【0028】予約をする場合には色々な選択をすることができる。施錠あるいは解錠が複数の特定の人に許される場合には、複数の本人識別カードのID情報を入力しなければならない。なお、認証情報をセットしないでおくこともできる。ただし、その場合は、ボックス制御部105が行う本人認証は、本人識別カード104の提示のみで、それ以上のことが行われないことになる。認証情報としては、4桁の暗証番号、指紋等の本人の身体的特徴情報等があり、ID情報とリンクさせて予め登録させておいてもよい。
【0029】施錠あるいは解錠期間情報は、施錠、解錠を許されるID情報毎に定義することができる。また施錠タイプ情報や解錠タイプ情報も施錠、解錠を許されるID情報毎に定義することができる。
【0030】電子錠の予約が行われた後で、予約で施錠、解錠を許された本人識別カード104を携帯して、ボックス制御部105に予約したボックスを指定して本人識別カード104を提示し、必要により認証データ106を入力して、ボックス制御部105で本人認証を受ける。ボックス制御部105は、錠管理ホストマシン101の図2の電子錠状態管理情報201の(a)のボックス制御部番号のそのボックスに対応した電子錠番号の予約状態を調べ、本人認証を行い、許された範囲内での解錠、施錠を可能とする。また、ボックス毎にIDカードリーダーを設け、電子錠109に予めボックス制御部105からID情報を記憶させておき、実際のボックスの解錠、施錠はボックスに本人識別カードを提示することによって行てもよい。電子錠109の解錠状態、施錠状態に対応して、図2の(a)の利用状態が解錠状態、施錠状態としてセットされる。
【0031】以上において、図2の電子錠状態管理情報201の予約と管理情報のセットは情報端末103で行う場合で説明したが、電子錠状態管理情報201の予約と管理情報のセットは、ボックス制御部105あるいは情報システムホストマシン111からでも行うことができる。
【0032】なお、図1の情報端末103は固定式で有線で通信ネットワーク102に接続されてもよく、あるいは携帯情報端末で無線で通信ネットワーク102に接続されてもよい。
【0033】次に、図1の電子錠制御システムを具体的に使用するいくつかの例について図面を参照して、説明する。
【0034】第1の例は、本発明の電子錠の制御システムを宅急便システムに使用する場合である。図3は、宅急便の荷物の流れのルートを示す模式的機能ブロック図であり、(a)は従来の宅急便のルート、(b)、(c)、(d)は本発明の電子錠制御システムを用いた宅急便のルートである。従来の宅急便は、図3(a)のルートのように、荷物の送り元301から業者303が荷物を受け取り、送り先305の軒先に荷物を送り、送り先305に荷物を受け渡している。これに対して、ボックス302あるいはボックス304を介することによって、図3(b)、図3(c)あるいは図3(d)のルートを図1の電子錠制御システムを使用して可能とする。
【0035】電子錠を備えたボックス302あるいはボックス304は、宅急便の利用者の近くの各所に配置され、それぞれ図1のボックス制御部105で制御される。図4は宅急便情報システムホストマシン111に登録される荷物情報の内容を示す説明図であり、図5は、図3(b)のルートを選んだ場合のボックス302を介しての荷物の引き渡し手順を示すフローチャートである。
【0036】処理を開始すると(S501)、図3の送り元301は情報端末103または、ボックス制御部105からボックスの予約を行い、電子錠状態管理情報201を次のようにセットする。図2の(b)の施錠ID情報と施錠認証情報は、荷物をボックス302に入れる本人の本人ID情報と認証情報をセットする。施錠期間情報は、施錠をする時刻をカバーするようにセットし、施錠タイプ情報は1回を指定する。解錠ID情報は、宅急便情報システムホストマシン111を指定する。続いて送り元301は、宅急便情報システムホストマシン111に、図4に示す荷物情報401の内、送り元情報、送り先情報をセットし、先に予約したボックスのボックス制御部番号とボックス番号とをボックス制御部番号1とボックス番号1とにセットし、ルート情報は(b)とセットする。宅急便情報システムホストマシン111は、図4の荷物情報401の荷物ID情報をセットし、荷物状態情報を受付状態にセットし、受付時刻情報を付け加えて荷物情報401の更新をして、荷物情報を送り元301の操作する情報端末103またはボックス制御部105に送り返す(S503)。
【0037】送り元301を施錠者として予約した本人が、ボックス制御部105に本人識別104カードを提示し、本人認証を受ける(S504)。続いて、本人識別カード104をボックス108に提示し、荷物をボックス108に入れ、電子錠109を施錠する(S505)。施錠されるとボックス制御部105から、錠管理ホストマシン101に、施錠されたことが報告され、図2の(a)の利用状態は、施錠状態となる(S506)。
【0038】続いて、図2の(c)の解錠ID情報が、宅急便情報システムホストマシン111を指定しているのを錠管理ホストマシン101が識別して、宅急便情報システムホストマシン111に図2の(c)の解錠情報をセットするように要求する。宅急便情報システムホストマシンは、図2の(c)の解錠情報として、ボックス302の荷物を引き出す業者の本人のID情報、認証情報、解錠期間情報、タイプとしては1回がセットされる(S507)。
【0039】続いて、業者がボックス制御部105で本人の認証を受け(S508)、ボックス108に本人識別カードを提示し、電子錠109を解錠をして、ボックス108から、荷物を取り出す(S509)。続いて、ボックス制御部105が、解錠されたことを錠管理ホストマシン101に報告し、図2の該当する電子錠の電子錠状態管理情報201が初期状態にリセットされる(S510)。続いて、錠管理ホストマシン101は宅急便情報システムホストマシン111に業者によって解錠されたことを報告し、宅急便情報システムホストマシン111は、自身が格納している図4の荷物情報を更新する。即ち、荷物状態情報を荷物を受け取り済みにセットして(S511)、処理を終了する(S512)。
【0040】この後は、ルート(b)の場合は、従来の配送方法により、図3の業者303により、荷物が送り先305に配送される。
【0041】次に図3(c)のルートの場合について説明する。送り元301は荷物を送り先305に送ろうとして、業者303に荷物を引き渡す。業者303と送り先305との間で、予め、荷物の引き渡しは、所定のボックス群107で行うことが合意されているものとする。図6は、図3(c)のルートを選んだ場合のボックスを介しての荷物の引き渡し手順を示すフローチャートである。
【0042】処理を開始すると(S601)、宅急便情報システムホストマシン111が、図1の所定のボックス制御部105で制御されるボックス108を予約する。図2の(b)の施錠ID情報と認証情報は業者303のボックス304に荷物を入れる本人のID情報と認証情報とをセットする。施錠期間情報は施錠する時刻をカバーするものとする。施錠タイプ情報は1回とする。図2の(c)の解錠ID情報と認証情報は送り先305の本人ID情報と認証情報であり、予め、宅急便情報システムホストマシン111に登録されているものである。解錠期間情報は、解錠時刻をカバーするようにセットされているものとする。解錠タイプ情報は1回とする。この時、図4の宅急便情報システムの荷物情報401は、次のように設定される。荷物ID情報は、荷物固有の識別IDがつけられている。送り元情報は、図3の送り元301に関する情報である。送り先情報は図3の送り先305に関する情報である。ボックス制御部番号2とボックス番号2は、図3のボックス304に関する番号である。ルート情報は(c)である。荷物状態情報はボックス予約済み状態である。受付時刻情報は、荷物が送り元301から業者303が受け付けた時刻である(S602)。
【0043】続いて、業者303が所定のボックス制御部105で本人識別カード104を提示して、認証データ106を入力し、本人認証を受ける(S603)。続いて、本人識別カード104をボックス108に提示し、ボックス108に荷物を入れて、電子錠109を施錠する(S604)。
【0044】ボックス108の電子錠109が施錠されるとボックス制御部105が施錠されたことを錠管理ホストマシン101に報告し、図2の(a)の利用状態を施錠状態とする(S605)。続いて、錠管理ホストマシン101は、図2の(b)の施錠ID情報が宅急便業者に属しているこを識別して、図1の宅急便情報システムホストマシン111に施錠の行われたことを通知する(S606)。
【0045】通知を受けた宅急便情報システムホストマシン111が、送り先305の情報端末103に、所定のボックスの解錠を要求する通知を送付する(S607)。
【0046】通知を受けた図3の送り先305が所定のボックス制御部105で本人認証を受け(S608)、送り先305の本人がボックス108に本人識別カード104を提示して、電子錠109を解錠してボックス108から荷物を取り出す(S609)。
【0047】電子錠109が解錠されると、ボックス制御部105が解錠されたことを錠管理ホストマシン101に報告し、図2の電子錠状態管理情報201が更新され、予約されていた電子錠109に関する状態管理情報201は初期状態に戻され(S610)、続いて、錠管理ホストマシン101は宅急便情報システムホストマシン111に解錠が行われたことを報告し、宅急便情報システムホストマシンが格納している図4の荷物情報401が更新され、荷物状態情報は配送済みとなり(S611)、処理を終了する(S612)。
【0048】次に、図3(d)のルートの場合について、説明する。ルート(d)は、ルート(b)の前半とルート(c)の後半とを合成したものである。送り元301が図5の手順に従って、ボックス302を介して、業者303に荷物を引き渡し、業者303が、送り先305との間に予め定められた合意あるいは新たに取り決められた合意のもとに、図6の手順に従って、所定のボックス304を介して、送り先305に荷物が引き渡される。
【0049】なお、ボックス群107が特定の宅急便業者の専用的なボックスとして使用される場合には、ボックスでの業者による施錠と解錠はマスターキーで複数のボックスに対してまとめて行われ、効率的な荷物の出し入れの操作ができるような機能を図1のボックス制御部105とボックス107に追加することもできる。
【0050】また、以上において、図1のボックス群107は、宅急便利用者の近くの各所に分散して配置され、荷物の持ち運びに便利な所、例えば、スーパーマーケットの駐車場の近くや、コンビニエンスストアーの敷地内等に配置される。また、図1のボックス制御部105は、スーパーマーケットやコンビニエンスストアーのストアーコンピューターの機能を拡張したものであってもよい。
【0051】次に、第2の使用例について図面を参照して説明する。図7は、本発明の電子錠の制御システムを物品売買システムでの物品の引き渡しに適用した例を説明するための模式的機能ブロック図である。物品売買とは、新品あるいは中古品の売買である。図1の情報システムホストマシン111は、物品売買情報システムホストマシンであり、物品売買情報システムが支援して、インターネット等の通信ネットワーク102を通しての物品の売買取引が行われる。ここで、売買取引は販売者702と購買者703との情報端末103を操作して行われる。物品売買情報システムの利用者は、ある時は販売者702であり、ある時は購買者703であってもよい。この場合売買契約は公知のインターネット等の通信ネットワーク102を通じたシステムによって行われ、売買された物品の引き渡しが図1に示される本発明の電子錠の制御システムにより行われる。
【0052】図1のボックス群107は購買者703の近くに分散して複数設けられ、購買者703の最寄りにボックス群107が存在するような適当な配置とする。販売者702は、購買者703の最寄りの図1のボックス群107に属する図7のボックス701に、物品を届ける。購買者703は、ボックス701から物品を取り出すことによって売買契約がすでに成立している物品の引き渡しが行われる。
【0053】図8は、物品売買情報システムホストマシン111に登録される物品情報801の内容を示す説明図であり、物品ID情報は、売買当事者が物品の引き渡しを図7のボックス701で行うことに同意した物品につけられるID情報である。物品売買の行われた物品のあるものは、当事者間で直接手渡されるものもあるし、運送業者を介して、配送されるものもあってもよい。販売者情報は販売者702のID情報等の販売者702に関する情報である。購買者情報は購買者703のID情報等の購買者703に関する情報である。ボックス制御部番号は図7のボックス701を制御する図1のボックス制御部105の番号であり、ボックス番号はボックス108の番号であり電子錠109と対応している。物品状態情報は、物品の状態情報である。
【0054】次に図9と図10を参照して、物品の引き渡しと受け取りの手順について説明する。図9は販売者が売買契約の対象となった物品を所定のボックスに格納する手順を示すフローチャートである。
【0055】処理を開始すると(S901)、図1の物品売買情報システムホストマシン111が物品の売買契約に基づいて、購買者703の最寄りの所定の図1のボックス108を予約する。図2の電子錠状態管理情報201の(a)の予約状態は予約にセットされる。(b)の施錠ID情報と認証情報は予め物品売買情報システムホストマシン111に登録されていた販売者702のID情報と認証情報である。施錠期間情報は、施錠の時刻をカバーするようにセットされ、施錠タイプ情報は1回とセットされる。(c)の解錠ID情報と認証情報は、予め物品売買情報システムホストマシン111に登録されていた購買者703のID情報と認証情報である。解錠期間情報は解錠時刻をカバーするようにセットされ、解錠タイプ情報は1回とセットされる(S902)。続いて、物品売買情報システムホストマシン111が販売者702の図1の情報端末103に物品を図7の所定のボックス701に入れるように、例えば電子メールで指示する(S903)。
【0056】販売者702は所定の図7のボックス701が制御される図1のボックス制御部105に本人識別カード104を提示し、暗証データ106、例えば4桁の暗証番号をキーボードから入力し、本人認証を受ける(S904)。続いて、販売者702の本人が図1のボックス108に本人識別カード104を提示し、電子錠109を解錠し、物品を図7のボックス701に入れて施錠する(S905)。
【0057】図1のボックス制御部105は、錠管理ホストマシン101にボックス701が施錠されたことを報告し、図2の電子錠状態管理情報201の(a)の利用状態は施錠状態となる(S906)。続いて、図1の錠管理ホストマシン101は、物品売買情報システムホストマシン111に所定のボックスの施錠を報告する。物品売買情報システムホストマシン111は、図8の物品情報801の物品状態情報を引き渡し済みとして(S907)、処理を終了する(S908)。以上によって物品は図7のボックス701に引き渡された。
【0058】次に、図10を参照して、図7のボックス701に入れられた物品を購買者703が受け取る手順を説明する。図10は、購買者が売買契約の対象となった物品を所定のボックスから受け取る手順を示すフローチャートである。
【0059】処理を開始すると(S1001)、図1の物品売買情報システムホストマシン111が購買者703の情報端末103に、例えば電子メールで、所定の図7のボックス701に物品が入れらたことを通知し、ボックスの解錠と物品の引き取りを指示する(S1002)。
【0060】通知を受けた購買者703は、所定の図7のボックス701が制御される図1のボックス制御部105に本人識別カード104を提示し、暗証データ106、例えば4桁の暗証番号をキーボードから入力し、本人認証を受ける(S1003)。続いて、購買者703の本人が図1のボックス108に本人識別カード104を提示し、電子錠109を解錠し、物品を図7のボックス701から受け取る(S1004)。
【0061】図1のボックス制御部105は、錠管理ホストマシン101にボックス701が解錠されたことを報告し、図2の電子錠状態管理情報201は初期状態にリセットされる(S1005)。続いて、図1の錠管理ホストマシン101は、物品売買情報システムホストマシン111に所定のボックスが解錠されたことを報告する。物品売買情報システムホストマシン111は、図8の物品情報801の物品状態情報を受け取り済みとセットして(S1006)、処理を終了する(S1007)。以上によって、図7のボックス701に入れられていた物品が購買者703によって受け取られた。
【0062】以上において、物品売買は通信販売であり、販売者702は通信販売業者であり、購買者703は一般消費者であり、販売者702の物品のボックス701までの配送は運送業者に委託することもできる。
【0063】あるいは、物品販売は、インターネットのホームページを利用した、流通業者を通さない、販売者702と購買者703の物品の直接取引であってもよい。この時に、販売者702が物品の図1のボックス群107までの運搬と引き渡しを運搬業者を含む第3者に依頼することもできる。この時は、図2の電子錠状態管理情報201の(b)の施錠ID情報は販売者本人のものではなく、運搬業者のものでなければならない。
【0064】あるいは、物品売買は、比較的限られた地域での物品売買であり、物品売買情報システムに支援されて物品の売買契約がなされて、それと連動して、物品の引き渡しは、地域に分散されて配置される図1のボックス群107を通して、行われるものであってもよい。
【0065】次に、第3の使用例について図面を参照して説明する。図11は、本発明の電子錠の制御システムを貸しロッカー情報システムでの荷物の一時的なロッカーとして時間貸しに適用した例を説明するための模式的機能ブロック図である。
【0066】ボックス1101は一定の時間内で、施錠の許された複数の施錠者によって、施錠され、解錠の許された複数の解錠者によって、解錠される。施錠者と解錠者は、それぞれ単数でも、複数でもよく、かつ重複していてもよい。それぞれの施錠あるいは解錠にはタイプ情報が設定され、1回だけのものと有効期間内であれば何回でも許されるタイプとが設定される。
【0067】次に図12を参照して、貸しロッカーの使用の手順について説明する。図12は、貸しロッカーの使用者が貸しロッカーで荷物の出し入れを行う手順を示すフローチャートである。
【0068】処理を開始すると(S1201)、ロッカーの利用者が図1の情報端末103から、錠管理システムホストマシン111に格納されている図2の電子錠状態管理情報201の(a)を調べて、希望のボックス制御部番号の電子錠即ちロッカーが空いているかどうかを調べる。空いていればその空いているロッカーの電子錠状態管理情報201の(a)の予約状態を予約にセットし、(b)と(c)とに所望のデータを入力する。即ち、図2の(b)についての単独または複数の施錠者1102とそれぞれの期間とタイプおよび(c)についての単独または複数の解錠者1103とそれぞれの期間とタイプである。貸しロッカーの電子錠109の予約がなされると、錠管理ホストマシン101は、貸しロッカー情報システムホストマシン111に、図2の電子錠状態管理情報201を転送し、予約がなされたことを報告する。以下は、施錠者1102と解錠者1103とが単独でかつ同一人であり、施錠あるいは解錠タイプ情報は1回である場合について説明する(S1202)。
【0069】予約した施錠者1102が図1のボックス制御部105で本人認証を受けて(S1203)、図11のボックス1101に荷物を入れて施錠する(S1204)。施錠されると錠管理ホストマシン101が図2の電子錠状態管理情報201の(a)の利用状態を施錠にセットする(S1205)。
【0070】予約した解錠者1103がボックス1101から荷物を取り出す場合には、ボックス制御部105で本人認証を受けて(S1206)、ボックス1101の電子錠109を解錠して、ボックス1101から荷物を取り出す(S1207)。電子錠109が解錠されると、錠管理ホストマシン105は、図2の電子錠状態管理情報201を初期状態にリセットして、貸しローカー情報システムホストマシン111に解錠のあったことを報告して(S1208)、処理を終了する(S1209)。貸しロッーカー情報システムホストマシン111は、このことにより、ロッカーの使用時間や使用条件をもとに、使用者に対する課金処理を行う。また、ロッカーの使用状況の統計データを整備し、ロッカー経営の分析に役立てる。
【0071】施錠者1102と解錠者1103とのタイプのいろいろな組み合わせの場合についても、図12に準ずる手順で使用することができる。また、組み合わせによって、ロッカーを色々な用途で使用できる。例えば、コインの代わりに本人識別カードを使用するコインロッカー用に使用することもできる。施錠者1102と解錠者1103を異なる人とすることにより物品を受け渡す手段として利用することもできる。複数の施錠者1102を設定し、同一の複数の解錠者1103を設定し、タイプを1回施錠でなく期間で設定することにより、設定された期間内でロッカーを共同で利用するようにすることもできる。
【0072】次に、第4の使用例について図面を参照して説明する。図13は、本発明の電子錠の制御システムを貸し部屋情報システムで貸し部屋であるボックスの期間貸しに適用した例を説明するための模式的機能ブロック図である。
【0073】貸し部屋であるボックス1301は一定の期間内で、解錠の許された単独または複数の解錠者1303によって、部屋1301の外から解錠される。施錠と部屋の中からの解錠は、図1の制御部105では制御されないで、オフライン的に誰によっても可能である。解錠のタイプは、有効期間内であれば何回でも許されるタイプが設定される。
【0074】次に、次に図14を参照して、貸し部屋の使用と解錠の手順について説明する。図14は、貸し部屋の使用者が貸し部屋の使用と解錠を行う手順を示すフローチャートである。
【0075】処理を開始すると(S1401)、部屋の利用者が図1の情報端末103から、錠管理システムホストマシン101に格納されている図2の電子錠状態管理情報201の(a)を調べて、希望のボックス制御部番号の電子錠即ち部屋が空いているかどうかを調べる。空いていればその部屋の予約状態を予約にセットし、利用状態を施錠状態にセットし、図2の電子錠状態管理情報201の(c)に所望のデータを入力する。即ち、図2の(c)についての単独または複数の解錠者1303とそれぞれの期間とタイプである。貸し部屋の電子錠109の予約がなされると、図1の錠管理システムホストマシン101は、貸し部屋情報システムホストマシン111に、図2の電子錠状態管理情報201を転送し、予約がなされたことを報告する。予約された部屋は、施錠されている(S1402)。続いて、図2の電子錠状態管理情報201の(c)の施錠期間が終了していないかどうかが調べられる。期間が終了していなければ(S1403N)、本人認証を求める解錠者1303がいるかどうかが調べられる(S1404)。解錠者1303がいない場合は(S1404N)、ステップS1403に戻る。解錠者がいれば(S1404Y)、解錠を求める予約した本人が図1のボックス制御部105で本人認証を受け(S1405)、続いて、本人認証を受けた本人が図1のボックス108の電子錠109を解錠する。解錠することにより、時間貸しされた部屋に自由に出入りすることができる(S1406)。
【0076】電子錠109が解錠されると、錠管理ホストマシン101が図2の電子錠状態管理情報201の(a)の利用状態を解錠にセットして、ステップS1403に戻る(S1407)。ステップS1403で部屋貸し期間が満了していると(S1403Y)、錠管理システムホストマシン101は、部屋貸し期間の終了したことを部屋貸し情報システムホストマシン111に報告し、図2の電子錠状態管理情報201を初期状態にセットして(S1408)、処理を終了する(S1409)。部屋貸し情報システムホストマシンは部屋貸し期間終了に伴う課金処理を始めとする後処理をする【0077】以上のような部屋貸しの例としては、短期滞在型のホテルやウイークリーマンションの部屋を借りる場合がある。この様な時には、図1のボックス制御部105は、ホテル等のフロントや受付におかれ、ブロック108の電子錠109とIDカードリーダーとは各部屋の扉におかれる。また、貸部屋のほかの例としては、書類等を保管する貸し倉庫や会議室の時間貸し等がある。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように本発明には次のような効果がある。即ち、第1の効果は、特定の認証された人だけが多くの電子錠の中の特定の電子錠の開閉ができる安全性の高い複数の電子錠管理システムを、通信ネットワーク介して統合的に監視・制御するシステムを提供できることである。
【0079】第2の効果は、本人認証を複数のボックスに対してひとつの制御部で集中的に行い、認証された本人の本人識別カードをボックスに提示することによってボックスの電子錠の開閉を効率よく実現し、安全性の高い、電子錠管理システムを提供できることである。
【0080】第3の効果は、特定の人と特定の人との間の物品の受け渡しを直接手渡すことなく、また、第三者を仲介することなく、ボックスを通じて行い、受け渡しに必要な、時間的な制約を緩和することができることである。
【0081】第4の効果は、物品の受け渡しが、情報システムで管理され、記録され、物品売買や物流システム等の一環として、さらに特別のデータを入出力することなく、連携させることができることである。
【0082】第5の効果は、物品を受け渡すべき両者の面識がなく、本人の確認を直接とることが難しい時でも、本人認証を確実にして、物品の受け渡しができることである。
【0083】第6の効果は、単なる物品の受け渡しのために、お互いに、面識をとりたくない時でも、物品を直接手渡さないで、確実に、物品の受け渡しをすることができることである。
【0084】第7の効果は、物品の受け渡しにボックスを使用したことが、両当事者が確認した事実として、情報システムで、管理され、記録されるので、受け渡しの記録、事実が正確に記録として残ることである。
【0085】第8の効果は、適切にボックス群を配置することにより、荷物の宅配のルートを効率化して、荷物を受け渡すための全体の人間と荷物の移動距離とを効率化することができることである。
【0086】第9の効果は、限られた地域の間の物品の受け渡しでは、第三者や流通業者を介することなく、複数のボックス群を適切に配置することにより、物品を受け渡しする当事者間で、もっとも都合のよい、効率的な受け渡し方法を設定することができることである。
【0087】第10の効果は、通信販売等での商品の配送を効率化できることである。
【0088】第11の効果は、すでに、広範に使われているコインロッカーの物品一時預かりシステムを利用して、さらに、特定の単数または複数の人と、特定の単数または複数の人との物品の受け渡しに拡張し、追加的な少ないコストで、利便性を高めるとともに、従来のコインロッカーの使われ方をも管理し、コインロッカーのボックスの増設、撤去等の計画に必要な、使用状況の統計データを整備することができることである。
【0089】第12の効果は、従来のコインロッカーと同等の使い方、即ち、ロッカーに物品を入れる人と出す人が同一人であっても、コインを使うことなく、本人の認証されるカードででも行うことができることである。
【0090】第13の効果は、予め空き状況を確かめ、ボックスの予約をボックスから離れたところからすることにより、物品を持ってボックスのある場所にいき、確実に、ボックスを使用することができることである。
【0091】第14の効果は、貸し書庫や貸し会議室等の閉じられた貸し空間ビジネスの安全性サービスの質の向上とコスト低減をはかることができることである。
【0092】第15の効果は、ホテル業等の短期滞在型の部屋貸しサービスにおいて、安全な電子錠と鍵のシステムを提供し、自動化することにより、ホテル業情報システム等との連携により、より一層のコスト低減や顧客サービスの向上を実現できることである。
【出願人】 【識別番号】599175510
【氏名又は名称】北村 拓郎
【出願日】 平成12年5月17日(2000.5.17)
【代理人】 【識別番号】100088328
【弁理士】
【氏名又は名称】金田 暢之 (外2名)
【公開番号】 特開2001−323696(P2001−323696A)
【公開日】 平成13年11月22日(2001.11.22)
【出願番号】 特願2000−145117(P2000−145117)