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【発明の名称】 盗難防止用ケーブル係止具
【発明者】 【氏名】北村 史朗

【要約】 【課題】コンピュータモニタなどの物品の盗難を防止するケーブルを係止する係止具を提供する。

【解決手段】一端が枢支されて繋がった一対の係止プレート20,30を具え、両係止プレート20,30には、係止プレート20,30を閉じた状態を施錠され、係止プレート20,30の開きを阻止する係止部40,40と、両プレート20,30に夫々位置をずらして開設されたケーブル挿通孔22,32と、2つのケーブル挿通孔22,32を通じて両係止プレート20,30を貫通しているケーブル70と、を具えるものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 盗難を防止しようとする物品(90)に巻き付けたケーブル(70)を係止する係止具において、一端が枢支されて繋がった一対の係止プレート(20)(30)を具え、両係止プレート(20)(30)には、係止プレート(20)(30)を閉じた状態を施錠され、係止プレート(20)(30)の開きを阻止する係止部(40)(40)と、両プレート(20)(30)に夫々位置をずらして開設されたケーブル挿通孔(22)(32)とを具えており、2つのケーブル挿通孔(22)(32)には、両係止プレート(20)(30)を貫通するケーブル(70)が挿通していることを特徴とする盗難防止用ケーブル係止具。
【請求項2】 係止プレート(20)(30)は、閉じた状態で、両係止プレート(20)(30)が所定の間隔を存して略平行となる請求項1に記載の盗難防止用ケーブル係止具。
【請求項3】 係止プレート(20)(30)の中央には、他方の係止プレート(20)(30)に向けて突出した凸面(24)(34)が形成されており、ケーブル挿通孔(22)(32)は、凸面(24)(34)に開設される請求項1又は請求項2に記載の盗難防止用ケーブル係止具。
【請求項4】 係止部(40)(40)は、係止プレート(20)(30)の各自由端を内向きに屈曲した孔付の屈曲片(42)(42)であって、係止プレート(20)(30)を閉じたときに、屈曲片(42)(42)の孔(44)(44)は位置合わせされ、錠(80)を差し込むことによって、両係止プレート(20)(30)の開きが防止される請求項1乃至請求項3の何れかに記載の盗難防止用ケーブル係止具。
【請求項5】 ケーブル挿通孔(22)(32)に挿通されるケーブル(70)の一端には、リング(72)が形成されており、該リング(72)を係止部(40)(40)と共に錠(80)で係止する請求項4に記載の盗難防止用ケーブル係止具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一端を固定構造物などへ巻き付けて、コンピュータモニタなどの物品の盗難を防止するケーブルの係止具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】店頭や陳列棚に並べられた物品を盗難から護る簡便な方法として、物品をワイヤーケーブルで柱や机の脚などの固定構造物に繋いでいる。鞄や自転車のように、ケーブルを通すことのできる環状部を有する物品であれば、ケーブルの両端にリングを形成しておき、ケーブルを物品の環状部に通した後、固定構造物に掛け回し、リングどうしを南京錠などで施錠することによって、物品の盗難を防止できる。また、予め固定構造物にケーブルを掛け回した後、一方のリングにケーブルを通して固定構造物をくくり、他方のリングを物品の環状部に通して、環状部に通されたケーブル端のリングとケーブルとを南京錠などで施錠することもできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】コンピュータモニタのように、一部が括れているが、環状部のない物品は、ケーブルを通すことができないため、上述のような固定方法を採ることはできない。そこで、ケーブルの途中に、括れ部の周長さに応じた位置に、更にリングを形成し、該リングと先端のリングとの間を南京錠で施錠することも考えられるが、適用される物品毎に括れ部の太さが異なるから、物品毎に対応するケーブルを製作する必要があった。
【0004】本発明の目的は、コンピュータモニタなどの物品の盗難を防止するケーブルを係止する係止具を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明の盗難防止用ケーブル係止具は、一端が枢支されて繋がった一対の係止プレート(20)(30)を具え、両係止プレート(20)(30)には、係止プレート(20)(30)を閉じた状態を施錠され、係止プレート(20)(30)の開きを阻止する係止部(40)(40)と、両プレート(20)(30)に夫々位置をずらして開設されたケーブル挿通孔(22)(32)と、2つのケーブル挿通孔(22)(32)を通じて両係止プレート(20)(30)を貫通しているケーブル(70)と、を具えるものである。
【0006】2つのケーブル挿通孔(22)(32)に挿通されたケーブル(70)の一端には、リング(72)を形成しておき、該リング(72)を係止部(40)(40)と共に錠(80)で係止することが望ましい。
【0007】
【作用及び効果】ケーブル(70)は、挿通孔(22)(32)に少し余裕をもって通されているから、係止プレート(20)(30)を開けた状態では、係止具(10)をケーブル(70)に対して自由に移動させることができる。係止具(10)をケーブル(70)の所望の長さ位置まで移動させた後、係止具(10)の係止プレート(20)(30)を閉じれば、係止具(10)とケーブル(70)とは固定される。挿通孔(22)(32)は、位置をずらして開設されているから、係止プレート(20)(30)を閉じると、ケーブル(70)には、ケーブル(70)自体の変形度よりも挿通孔(22)(32)とケーブル(70)との間に作用する摩擦力の方が強く作用する。従って、係止プレート(20)(30)を閉じた状態では、ケーブル(70)は、係止プレート(20)(30)に対して移動できなくなる。この状態で、係止プレート(20)(30)の係止部(40)(40)を錠(80)などによって係止し、係止プレート(20)(30)の開きを阻止することにより、ケーブル(70)は係止プレート(20)(30)に固定される。
【0008】係止具(10)は、ケーブル(70)の所望の位置で固定することができるから、括れ部(92)の太さの違う物品(90)に対しても、長さ調節して使用できる。従って、従来のように物品(90)に応じた専用のケーブルを準備する必要はない。本発明の係止具(10)によって固定することのできる物品(90)として、パソコンモニタなどの括れ部(92)を有する物品や、鞄、自転車などの環状部を有する物品を例示できる。
【0009】
【発明の実施の形態】係止具(10)は、図1乃至図3に示すように、一対の係止プレート(20)(30)から構成され、係止プレート(20)(30)は、夫々金属板の加工、合成樹脂の成形等により作製される。係止プレート(20)(30)として、夫々の中央に凸面(24)(34)の形成された長板を例示できる。なお、凸面(24)(34)を形成せずに、両係止プレート(20)(30)を平坦な長板とし、又は一方の係止プレートのみに凸面を形成してもよい。係止プレート(20)(30)の基端には、夫々ブラケット(26)(36)が突設されており、枢軸(12)によって両係止プレート(20)(30)は、開閉可能に枢支されている。凸面(24)(34)には、夫々ケーブル(70)を通す挿通孔(22)(32)が開設されている。挿通孔(22)(32)は、一方が係止プレート(20)の基端側、他方が係止プレート(30)の先端側となるように枢軸(12)からの距離を違えて開設されており、プレート(20)(30)を閉じたときに挿通孔(22)(32)は一致しないようにしている。なお、挿通孔(22)(32)は、枢軸(12)から等距離ではあるが、左右に位置をずらして開設してもよい。
【0010】係止プレート(20)(30)の先端には、係止プレート(20)(30)を閉じた状態で、プレート(20)(30)の開きを阻止する係止部(40)(40)が形成されている。図示の係止部(40)(40)は、プレート(20)(30)の先端側辺を、板厚さ分だけずらして屈曲した屈曲片(42)(42)に夫々係止孔(44)(44)を開設したものである。係止孔(44)(44)は、プレート(20)(30)を閉じたときに一致し、この状態で係止孔(44)(44)に南京錠等の錠(80)を通すことによって、プレート(20)(30)の開きは阻止される(図3(d)参照)。一方の係止プレート(20)の凸面(24)の両側には、目隠し板(28)を突設し、係止具(10)の内部を見えにくくしている。
【0011】上記係止具(10)の挿通孔(22)(32)には、挿通孔(22)(32)の孔径よりも若干細い径のケーブル(70)が通される。ケーブル(70)としては、金属製のワイヤーケーブルを例示することができる。ケーブル(70)をより強固に係止具(10)に固定するために、樹脂等で被覆されたケーブル(70)を使用することが望ましい。ケーブル(70)の一端には、リング(72)、他端にはループ(74)を形成する。ループ(74)は、係止具(10)を通すことのできる大きさであり、他方のリング(72)は、ケーブル固定時に南京錠(80)が通る大きさである。なお、ケーブル(70)の一端を予め柱などの固定構造物に外れないように固定しておく場合には、ループ(74)は不要である。
【0012】上記構成の係止具(10)を用いて、パソコンモニタ(90)を固定する方法について説明する。図4(a)に示すように、まず、ケーブル(70)の一端を柱などの固定構造物(96)に回して、ループ(74)にケーブル(70)及び係止具(10)を通す。次に、図4(b)に示すように、ケーブル(70)の他端を物品(90)の括れ部(92)又は環状部に掛ける。ケーブル(70)は、挿通孔(22)(32)に少し余裕をもって通されているから、図3(a)に示すように、係止プレート(20)(30)を開いてケーブル(70)を引っ張ると、ケーブル(70)は挿通孔(22)(32)に対して自由に移動させることができる。括れ部(92)を有する物品(90)の場合は、ケーブル(70)の端部と係止具(10)によって作られた輪が、括れ部(92)から抜け出ない長さとなるようにケーブル(70)を引っ張って長さ調節する(図4(c)参照)。環状部を有する物品の場合は、輪の大きさは適宜調節すればよい。ケーブル(70)の長さを調節した後、図3(a)乃至(c)及び図4(d)に示す要領で、係止プレート(20)(30)を閉じる。挿通孔(22)(32)は、位置をずらして開設されているから、係止プレート(20)(30)を閉じると、ケーブル(70)は、凸面(24)(34)に挟まれて、固定される。この状態で、図3(d)に示すように、係止部(40)(40)の孔(44)(44)及びケーブル(70)のリングを錠(80)で係止し、係止プレート(20)(30)が開かないように固定する。挿通孔(22)(32)は、位置をずらして開設されているから、係止プレート(20)(30)を閉じた状態で固定すると、ケーブル(70)自体の変形度よりも挿通孔(22)(32)とケーブル(70)との間に作用する摩擦力の方が強く作用し、ケーブル(70)は、係止プレート(20)(30)に対して移動できなくなり、モニタ(90)と固定構造物(96)は連結され、モニタ(90)の持ち出しは防止される。
【0013】逆に、ケーブル(70)による物品(90)の係止を解く場合には、錠(80)を外して、係止プレート(20)(30)を開くだけでよい。
【0014】係止プレート(20)(30)に開設される挿通孔(22)(32)は、ケーブル(70)の太さの1.1〜1.5倍程度の直径にすることが望ましい。また、挿通孔(22)(32)は、係止プレート(20)(30)を閉じたときに、重ならないように位置をずらして開設することが望ましく、挿通孔(22)(32)の位置ズレ量を大きくとることによって、ケーブル(70)をより強固に係止具(10)に固定できる。
【0015】上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
【出願人】 【識別番号】500202687
【氏名又は名称】有限会社ケイ・ワイ・ティ
【出願日】 平成12年5月1日(2000.5.1)
【代理人】 【識別番号】100066728
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 敏之 (外2名)
【公開番号】 特開2001−311340(P2001−311340A)
【公開日】 平成13年11月9日(2001.11.9)
【出願番号】 特願2000−131924(P2000−131924)