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【発明の名称】 コンテナまたはバン型車両用シャッターの施錠装置
【発明者】 【氏名】藤原 和嘉

【要約】 【課題】車両用シャッターの施錠装置において、シャッターを閉鎖するだけで自動的に施錠できるようにする。

【解決手段】シャッターを閉鎖した時に荷室開口部の下枠7に設けられたストライカ8に自動的に係合するフック機構Bと、係合を解除するフック解放機構Kと、係合を解除する動作をロックする施錠機構Lからなる施錠装置Sにおいて、施錠機構Lに施錠方向に付勢する施錠スプリング30を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】コンテナまたはバン型車両用の荷室開口部に設けられたシャッターが全閉した時に、前記開口部の下枠に設けられたストライカに自動的に係合するフックを有するフック機構と、シャッターカーテンの外部側に設けられた開閉レバーの操作により前記ストライカとフックとの係合を解除するフック解放機構と、シャッターカーテンの外部側からのキー操作及び内部側からの手動操作により前記フック解放機構の係合解除動作をロックする施錠機構とを具備する車両用シャッターの施錠装置において、前記施錠機構を常時ロック方向に付勢する施錠スプリングを設けたことを特徴とする車両用シャッターの施錠装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貨物輸送や宅配便等に使用されるコンテナやバン型車両の荷室開口部に設けられるシャッターの施錠装置に関し、詳しくはシャッターを閉鎖するだけで自動的に施錠される施錠装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、開閉のスペースが不要であることや操作性が良いことから、コンテナまたはバン型車両の荷室開口部にシャッターが用いられているが、これらのシャッターには荷物の盗難を防止するために、例えば実開平4−41092号公報に開示されるような施錠装置が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述の施錠装置は、シャッターを開閉するごとにキーを使って施錠を行わなければならないので、宅配便の車両等のように頻繁に荷室の開閉を行う場合には、キー操作が面倒であると言う問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解決するために創作されたものであって、コンテナまたはバン型車両用の荷室開口部に設けられたシャッターが全閉した時に、前記開口部の下枠に設けられたストライカに自動的に係合するフックを有するフック機構と、シャッターカーテンの外部側に設けられた開閉レバーの操作により前記ストライカとフックとの係合を解除するフック解放機構と、シャッターカーテンの外部側からのキー操作及び内部側からの手動操作により前記フック解放機構の係合解除動作をロックする施錠機構とを具備する車両用シャッターの施錠装置において、前記施錠機構を常時ロック方向に付勢する施錠スプリングを設けることにより、スプリング部材を付加するだけの簡単な構成でありながら、シャッターを閉めると自動的に施錠される施錠装置を提供してドライバーの負担を軽減することが出来る。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。図面において、1は、荷室開口部にシャッターを設けたコンテナ型車両1であって、開口部に設けられたシャッターは、複数のパネル2aを連結して構成されたシャッターカーテン2が、開口部及び天井面の左右に設けられたガイドレールに沿って、開口部上方に設けられた図示しないバランススプリングにより軽い力で開閉できるようになっている。尚、このようなシャッターの基本構成は公知のものであり、詳細な説明は省略する。そして、シャッターカーテン2の最下段パネル2a1の幅方向略中央には、本発明に係る施錠装置Sが設けられている。施錠装置Sは、最下段パネル2a1の外部側に設けられた操作部S1と、内部側(荷室内側)に設けられた機構部S2と、下段パネル2a1を貫通して前記操作部S1と機構部S2とを連動連結する(後述する)連結軸とから構成されている。また開口部の下枠7には前記施錠装置Sが係合するストライカ8が設けられている。
【0006】操作部S1は、開閉レバー14とシリンダー錠18とを備えており、開閉レバー14は角棒状の第1連結軸14aにより後述するフック解放機構Kのカム板15に連動連結され、またシリンダー錠18は該シリンダー錠18の底面より突出する板状の第2連結軸18aにより施錠機構Lの施錠リトラクタ19に連動連結されている。第2連結軸は、シリンダー錠18に図示しないキーを差込んで操作することにより、キーを抜き差しするニュートラル位置から左右(解錠、施錠方向)にそれぞれ90度回転するようになっている。
【0007】機構部S2は、シャッターカーテン2を閉じた際に下枠7に設けられたストライカ8に係合するフック9を有するフック機構Bと、前述の開閉レバー14の操作により前記フック9とストライカ8の係合を解除するフック解放機構Kと、キー操作及び内部施錠レバー19cの操作により前記フック解放機構Kの係合解除動作をロックする施錠機構Lと、シャッターカーテン2の内側からの手動操作により施錠機構Lがロック状態にあるか否かに拘わらずフック9とストライカ8の係合を解除する非常用フック解放機構Eとから構成されている。
【0008】フック機構Bは、ストライカ8に係合されるフック9と、フック9を解放方向(図2において反時計回り方向)に付勢するスプリング11と、シャッターカーテン2を閉じた際に案内溝M内に導かれたストライカ8により押し上げられてフック9を係合方向に回転させる作動ピース12とを有し、さらに、フック9に形成された突起部9aと当接することでスプリング11の付勢力に抗してストライカ8との係合を保持するためのストッパ13とから構成されている。
【0009】フック解放機構Kは、前述の開閉レバー14に連動して回動するカム板15と、該カム板15の回動により係合を解除する方向(図2において二点鎖線で図示する位置)にスライドするリトラクタ16とから構成され、該リトラクタ16がストッパ13を押し動かすことで、ストライカ8とフック9との係合が解除されるようになっている。また、17は、リトラクタ16と開閉レバー14を元の位置に復旧(図2において実線で図示する位置)するための復旧スプリング17である。
【0010】施錠機構Lは、シリンダー錠18に図示しないキーを差し込んで回動操作することにより、施錠リトラクタ19が前記カム板15の上部にスライド移動してカム板15の回動を規制する施錠位置(図2において二点鎖線にて図示)と、カム板15の回動を許容する解錠位置(図2において実線で図示)とに移動するようになっている。施錠リトラクタ19は、スライド移動してカム板15の回動を阻止するスライド板19aと第2連結軸18aの回動を前記スライド板19aに伝達するV字カム板19bとからなり、前記スライド板19aには、施錠リトラクタ19を荷室内側から指で押して施錠位置と解錠位置にスライド移動させるための内部施錠レバー19cが設けられている。また、施錠リトラクタ19とケーシング10との間には該施錠リトラクタ19を常時施錠方向に付勢する施錠スプリング30が(取付け取外しが可能な状態で)設けられており、このため、キーまたは内部施錠レバー19cを操作して人為的に施錠リトラクタ19を解錠位置に移動させている時以外は、常時、施錠位置に位置する設定となっている。尚、19dは、施錠リトラクタ19を施錠位置では施錠方向に付勢し、解錠位置では解錠方向に付勢する位置決めスプリング19dであるが、施錠スプリング30より小さい付勢力となっているので、施錠スプリング30の動作を妨げないようになっている。ちなみに、この位置決めスプリング19dは実質的に機能しておらず、省略可能な部品であるが、使用者が前記施錠スプリング30を取り外して、施錠装置Sを通常のキーで施解錠する従来タイプとして使用する場合も考慮して存置したものである。
【0011】非常用フック解放機構Eは、フック機構Bのストッパ13と一体的に形成されたレバー21とカバー25に設けられた操作穴25aとから構成されており、施錠リトラクタ19が施錠状態であっても、操作穴25aから指を差し入れてレバー21を動かすことで、ストライカ8とフック9の係合を解除し荷室内からシャッターを開放できるようになっている。尚、施錠装置Sにおいて、開閉レバー14をシリンダー錠付きのレバーに交換することで自動施錠にすることも可能だが、その場合、(比較的大きな力を必要とする)ストライカとフックの係合の解除をキーの回転で行うことによるキーの破損を生じる恐れがあり適当でない。
【0012】次に、叙述のように構成されたシャッターの施錠装置Sの動作について説明する。先ず、運転者がシャッターを閉めると、下枠7に設けられたストライカ8が作動ピース12を押し上げて、フック9がスプリング11に抗して時計回りに回動し、ストライカ8に係合される。(図2において2点鎖線で示す状態)同時にフック9の回動に伴いストッパ13が突起部9aに掛けとめられ、フック9は係合状態に保持される。この時、施錠リトラクタ19は、施錠スプリング30の付勢力により施錠位置(フック解放装置Kのカム板15の上部)に位置しフック解放装置Kはロック状態となっているので、開閉レバー14の操作でシャッターを開放することができない。シャッターを開放する場合は、先ず、キー操作により施錠リトラクタ19を解錠位置に移動させ、開閉レバー14を回動してフック9の係合を解除することで、シャッターを開放することができるようになる。本発明に係る施錠装置は、従来の施錠装置に施錠スプリングを付加しただけの簡単な構成でありながらシャッターを閉めると自動的に施錠される施錠装置を提供することができ、運転者の負担を軽減することができる。
【出願人】 【識別番号】000177302
【氏名又は名称】三和シヤッター工業株式会社
【出願日】 平成12年4月28日(2000.4.28)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−311336(P2001−311336A)
【公開日】 平成13年11月9日(2001.11.9)
【出願番号】 特願2000−128859(P2000−128859)