| 【発明の名称】 |
引き違い戸の鎌錠装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】木野瀬将明
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| 【要約】 |
【課題】引戸の位置ズレに対して鎌片側の操作片を操作しなくても、引戸を閉めるという簡単な行為により、完全に引戸が閉じた状態で鎌受け摺動片を常にロックすることができること。
【解決手段】一方の引戸1の框2に内装された鎌受け摺動片3と、この鎌受け摺動片3に自在に係合する鎌片4を前記框2に対向する框5内に備えた他方の引戸6とから成り、鎌受け摺動片3は、引戸の開く方向向きに段差状受け面9を有し、かつ、框2に内装されたバネ部材8のバネ力に抗して上下方向に摺動可能に設けられ、一方、鎌片4は框5に摺動自在に内装された作動部材23の作動により回転して先端部4aが前記段差状受け面9に係合するように框5内に固定支軸30を介して軸支されていること。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一方の引戸1の框2に内装された鎌受け摺動片3と、この鎌受け摺動片3に自在に係合する鎌片4を前記框2に対向する框5内に備えた他方の引戸6とから成り、前記鎌受け摺動片3は、引戸の開く方向向きに段差状受け面9を有し、かつ、框2に内装されたバネ部材8のバネ力に抗して上下方向に摺動可能に設けられ、一方、鎌片4は框5に摺動自在に内装された作動部材23の作動により回転して先端部4aが前記段差状受け面9に係合するように框5内に固定支軸30を介して軸支されていることを特徴とする引き違い戸の鎌錠装置。 【請求項2】 請求項1に於いて、鎌受け摺動片3は逆さ階段状の受け面9を有するブロック体であり、落下しないように外框2の内壁面のストッパー10に止められ、常に鎌片4の先端部4aと係合できるように位置付けられていることを特徴とする引き違い戸の鎌錠装置。 【請求項3】 請求項1において、鎌片4の先端部4aは、階段状に設けられていることを特徴とする引き違い戸の鎌錠装置。 【請求項4】一方の引戸1の框2に内装された鎌受け摺動片3Aと、この鎌受け摺動片3Aに自在に係合する鎌片4Aを前記框2に対向する框5内に備えた他方の引戸6とから成り、前記鎌受け摺動片3Aは、引戸の開く方向向きに段差状受け面9Aを有し、かつ、框2に内装されたバネ部材8のバネ力に抗して上下方向に摺動可能に設けられ、一方、鎌片4Aは框5に摺動自在に内装された作動部材23の作動により回転して中間部4cが前記段差状受け面9Aに係合するように框5内に固定支軸30を介して軸支されていることを特徴とする引き違い戸の鎌錠装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、引き違い戸の鎌錠装置に関する。 【0002】 【従来の技術】上下の横枠及び縦枠で矩形状に形成された戸枠内を水平移動する引き違い戸は、普通一般に勢い良く縦枠に衝突すると、いわゆる「跳ね返り現象」により、戸枠の縦枠側と引戸の縦框との間に間隙が生ずると言う問題点がある。 【0003】この間隙を防ぐために、従来、例えば長円形状の係合孔を有する係合具と係合バーとの自動係合による自動閉鎖装置(特公平4−75986号公報に一例が記載されている。)が提案されている。 【0004】しかしながら、上記構成の自動閉鎖装置に於いては、引戸の鎌錠装置とは別に、いわゆるオプションとして取り付けなければならないので、設置場所、設置コスト、メンテナンス等の観点から解決すべき問題点がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、第1の目的は、引戸の位置ズレに対して鎌片側の操作片を操作しなくても簡単な操作(引戸を閉めるという行為)により、完全に引戸が閉じた状態で鎌受け摺動片を常にロックすることができることである。第2の目的は、部品点数を少なくして前記第1目的を達成することができることである。第3の目的は、鎌錠装置の取り付け作業の効率化を図ることができることである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の引き違い戸の鎌錠装置は、一方の引戸1の框2に内装された鎌受け摺動片3と、この鎌受け摺動片3に自在に係合する鎌片4を前記框2に対向する框5内に備えた他方の引戸6とから成り、前記鎌受け摺動片3は、引戸の開く方向向きに段差状受け面9を有し、かつ、框2に内装されたバネ部材8のバネ力に抗して上下方向に摺動可能に設けられ、一方、鎌片4は框5に摺動自在に内装された作動部材23の作動により回転して先端部4aが前記段差状受け面9に係合するように框5内に固定支軸30を介して軸支されていることを特徴とする。 【0007】また引き違い戸の鎌錠装置は、一方の引戸1の框2に内装された鎌受け摺動片3Aと、この鎌受け摺動片3Aに自在に係合する鎌片4Aを前記框2に対向する框5内に備えた他方の引戸6とから成り、前記鎌受け摺動片3Aは、引戸の開く方向向きに段差状受け面9Aを有し、かつ、框2に内装されたバネ部材8のバネ力に抗して上下方向に摺動可能に設けられ、一方、鎌片4Aは框5に摺動自在に内装された作動部材23の作動により回転して中間部4cが前記段差状受け面9Aに係合するように框5内に固定支軸30を介して軸支されていることを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】まず、図1及び図2により本発明の実施形態の一例を説明する。Xは引き違い戸に取り付けられた鎌錠装置で、この鎌錠装置Xは、外側引戸(一方の引戸の意味)1の外框2に設けられた鎌受け摺動片3と、この鎌受け摺動片3に自在に係合する鎌片4を内框5に備えた内側引戸(他方の引戸の意味)6とから構成されている。 【0009】図1で示すように、外框2は外側引戸1の一端部に設けられた縦框であり、引戸1,6を互いに閉めた際に内框5と対向する縦板2aの中央部或いは中央部よりの部位には、鎌片用窓7が形成されている。外框2内には、この鎌片用窓7に臨んで前記鎌受け摺動片3が、上方方向にバネ部材8のバネ力に抗してスライドすることができるように設けられている。 【0010】鎌受け摺動片3は、階段形状のブロック体であり、本実施例では、図1で示すように階段状(段差状も含む)の受け面9が下方を指向するように外框2内に組込まれている。また鎌受け摺動片3は、落下しないように外框2の内壁面に適宜に固定されたストッパー(或いはストッパー部)10に止められ、常に鎌片4の先端部4aと係合できるように位置付けられている。 【0011】ここで、前記階段状の受け面9の向きについて説明する。例えば障子を閉めた際に多少開いた場合において、開いた障子をそのまま閉めても、鎌片4の先端部4aが常に上位の段差状受け面に滑動しながら移行することができるように、後向き(ここでは図1で示すように障子を閉める矢印A方向へ向かって段差状の受け面が見えること。又は引戸の開く方向Aに段差状受け面が指向していること。)となっている。 【0012】バネ部材8は、例えば圧縮コイルバネが採用され、上端部は外框2内に固定されたバネ端受け板11に支持され、一方、下端部は鎌受け摺動片3の上面12に圧接している。したがって、鎌受け摺動片3は、図2で示す仮想線の位置までバネ部材8のバネ力に抗して移動可能である。 【0013】図2には鎌片4と関係する環境部材が示されている。各環境部材については簡単に説明する。15は外框2の鎌片用窓7と対向可能な鎌片出入り口16を有するフロント、17は内框5の開口部18内に組込まれたケース状固定枠、19は内框5に複数個の固着具20を介して固定された内側カバー(通称、内側エスカチオン)、21は内側カバーの内壁面に形成された切欠部22内に組込まれた断面十字形状の操作片、23はケース状固定枠17に上下動自在(摺動自在の意味)に内装された枠状作動部材である。この枠状作動部材23と操作片21は一体的に設けられ、駆動部材としての機能を果たす。 【0014】なお、内側カバー(通称、内側エスカチオン)19に操作片21の摘み部21a用案内小切欠部25などが形成されている。また、ケース状固定枠17にも操作片21の案内小切欠部26やフロント15の鎌片出入り口16と符合する窓状開口27が形成されている。 【0015】鎌片の後端部4bは、ケース状固定枠17に横設軸架された固定支軸30に軸支され、かつ、後端部に形成されたT字型状の係合孔13に係合する作動部材23の作動軸31に係止されている。 【0016】次に、図3は本発明の主要部材を示す。前述したように鎌受け摺動片3は、階段形状のブロック体であり、階段状の受け面9が下方を指向するように外框2内に組込まれている。そこで、本実施例の鎌片4の先端部4aは、前記受け面9が階段状であることを考慮し、段差に形成されている。したがって、鎌片4の先端部4aは、図6で示すように鎌受け摺動片3の一つの下位受け面9aと上位受け面9bをそれぞれ係止する複数個の係止面を有する、と言うことに成る。 【0017】図4及び図5は、鎌受け摺動片3がバネ部材8に圧されて初期位置に下降し、かつ、鎌片4が非掛合状態であることを示す。この非掛合状態において、操作片21の操作により作動部材23が下降すると、鎌片4は固定支軸30を中心に回転する。図6及び図7は、引戸1,6を適当に閉めた状態において、鎌片4の段差状先端部4aが鎌受け摺動片3の逆さ段差状のいずれかの受け面9に当たった状態を示している。 【0018】したがって、鎌片4が鎌受け摺動片3を係止している状態で、今仮に外側引戸1が多少開いているならば、図1で示す矢印A方向へ閉めると、鎌片4の先端部4aは最初に係合した下位の受け面9aから次の上位の受け面9bへと摺動し、かつ、常に掛合状態が保たれる。 【0019】 【実施例】第1実施例において、本実施例では、例えば図2を基準にすると、鎌片4の先端部4aは、鎌受け摺動片3の下方に指向する階段状受け面9に係合するが、鎌片4の取付け如何によって、鎌片の先端部4aが下向きに係合する場合には、当然、鎌受け摺動片3の階段状受け面9は上方に指向する。したがって、階段状受け面9が下向きであることは発明の特定要件ではない。要は、鎌受け摺動片3の階段状受け面9が、「後向き(引戸の開く方向向き)」であれば良い。 【0020】また鎌受け摺動片3は、望ましくは外框2の内壁面に設けた或いは形成したガイド部(例えばガイド溝)に案内されている。さらに、鎌片4は作動部材23の上下動に追従して回転するが、前記作動部材23は、設計如何によっては水平方向へと進退動するタイプでも良い。 【0021】次に図8乃至図12に示す第2実施例について説明する。なお、第2実施例の説明にあたって、第1実施例と同一の部分には、同一又は同様の符合を付して重複する説明を省略する。 【0022】第2実施例において、前記実施例と主に異なる点は、鎌受け摺動片3Aの形態である。 【0023】鎌受け摺動片3Aは、図8で示すように、少なくとも下端部開口35の受け枠状に形成されている。この受け枠状の鎌受け摺動片3Aは、外框2の縦板2aの内壁面に対向する側の一側壁36に左右対象の逆さ段差受け面9Aを有している。この逆さ段差受け面9Aは、該壁面36を切り欠くことによって形成されている。 【0024】また鎌受け摺動片3Aは、一側壁36と交差するバネ端受け面37を対向側壁に38有し、このバネ端受け面37と前記一側壁36との間には、鎌片4の先端部4aが入り込むことが可能な先端部用開口39が形成されている。 【0025】一方、鎌片4Aの先端部4aは、本実施例では前記逆さ段差受け面9Aに係合する訳ではないので、段差状に形成されていない。この第2実施例に示した鎌片4Aは、先端部4aと後端部4bとの間に位置する中間部4cが係止機能を発揮するように鎌受け摺動片3Aの逆さ段差受け面9Aに係合する。 【0026】図9及び図10(図4及び図5に相当する。)は、鎌受け摺動片3Aがバネ部材8に圧されて初期位置に下降し、かつ、鎌片4Aが非掛合状態であることを示す。この非掛合状態において、援用する図2の操作片21の操作により作動部材23が下降すると、鎌片4Aは固定支軸30を中心に回転する。図11及び図12(図6及び図7に相当する。)は、援用する図1の引戸1,6を適当に閉めた状態において、鎌片4Aの中間部4cが鎌受け摺動片3Aの逆さ段差状の受け面9Aに当たった状態を示している。この場合図12で示すように鎌受け摺動片3Aの受け面9Aは、鎌片4Aの受け面9Aの水平状内面等に当接している。 【0027】したがって、鎌片4Aが鎌受け摺動片3Aを係止している状態で、今仮に外側引戸が多少開いているならば、図1で示す矢印A方向へ閉めると、鎌片4Aの中間部4cは最初に係合した下位の受け面9aから次の上位の受け面9bへと移行し、かつ、常に掛合状態が保たれる。 【0028】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明にあっては、次に列挙するような作用・効果がある。 (1)鎌片が鎌受け摺動片を係止している(掛合)状態で引戸が多少開いている場合でも、引戸を単に閉めるだけで、鎌片の先端部或いは中間部が最初に係合した受け面9aから次の受け面9bへと摺動し、常に掛合状態が保たれる。 【0029】つまり、引戸(例えば障子)の位置ズレに対して鎌片側の操作片を操作しなくても簡単な操作(引戸を閉めるという行為)により、完全に引戸が閉じた状態で鎌受け摺動片を常にロックすることができる。それ故に、オプションとしての自動閉鎖装置を鎌錠装置と別個に取り付ける必要性が減る。 (2)鎌受け摺動片に鎌片を受ける段差状受け面を形成したので、部品点数を少なくして済む。したがって、部品点数を極力少なくすることにより、前記第1目的を達成することができる。 (3)鎌受け摺動片の受け面が階段状の場合には、鎌片の取り付け位置が多少ズレても、いわゆる微調整をする必要がない。したがって、鎌錠装置の取り付け作業の効率化を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390037028 【氏名又は名称】美和ロック株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月28日(2000.4.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080838 【弁理士】 【氏名又は名称】三浦 光康
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| 【公開番号】 |
特開2001−311334(P2001−311334A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月9日(2001.11.9) |
| 【出願番号】 |
特願2000−129495(P2000−129495) |
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