| 【発明の名称】 |
開閉体制御システム |
| 【発明者】 |
【氏名】山下 昭裕
【氏名】鶴田 智広
|
| 【要約】 |
【課題】特殊介護老人ホーム等の施設において、痴呆性老人等が誤って施設外に退出することを防止するとともに、簡便な開閉体制御システムを提供することを目的とする。
【解決手段】識別信号の受信手段5と第1の検出手段7を設け、予め退出を許可された施設職員等は識別信号を発信することによって、自動ドア1を開き退出する。識別信号を発信せずに自動ドア1に接近する者は第1の検出手段7によって検知し、通知手段6で管理者11に通知する。外部からの入所は第2の検出手段4で検出して、自動ドアを開き自由に行われる。上記の構成により、高安全性と管理の簡便性が得られる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】開閉体と、開閉体を開閉駆動する駆動手段と、人を検出する第1の検出手段と、所定の識別信号を受信する受信手段と、管理者等への通知を行う通知手段と、前記各手段を制御する制御手段と、前記受信手段が識別信号を受信したときは、前記制御手段は前記駆動手段に信号を送り前記開閉体の開閉を制御するとともに、前記第1の検出手段が人を検出して、かつ前記受信手段が識別信号を受信しないときは、前記制御手段は前記通知手段に信号を送り、管理者等へ通知することを特徴とする開閉体制御システム。 【請求項2】受信手段が受信した場合には通知手段による通知を行わないことを特徴とする請求項1に記載の開閉体制御システム。 【請求項3】テレビジョンカメラとテレビジョンカメラの映像を表示するテレビジョンモニタを有し、前記通知手段はテレビジョンカメラの表示状態を変化させることによって通知する請求項1、2に記載の開閉体制御システム。 【請求項4】警報手段を有し、前記通知手段は警報手段によって警報を発生することによって通知する請求項1、2に記載の開閉体制御システム。 【請求項5】テレビジョンカメラと、テレビジョンカメラの映像を表示するテレビジョンモニタと警報手段を有し、前記通知手段はテレビジョンカメラの表示状態を変化させることによって通知するとともに警報手段によって警報を発生することによって通知する請求項1、2に記載の開閉体制御システム。 【請求項6】前記第1の検出手段は人体の通過方向を検知し、かつ/または、人体の滞留を検知することを特徴とする請求項1、2、3、4、5に記載の開閉体制御システム。 【請求項7】前記第1の検出手段の検出する人体の通過方向は前記開閉体へ向かう方向であることを特徴とする請求項6に記載の開閉体制御システム。 【請求項8】人を検出する第2の検出手段を有し、第2の検出手段が人を検出したとき前記開閉体を開くことを特徴とする請求項7に記載の開閉体制御システム。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はドア等の開閉体を制御する開閉体制御システムに係わり、特に老人介護施設等の出入扉制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】老人介護を行う老人ホーム等の施設、特に痴呆性老人介護を行う施設では入所者が誤って施設外に出ることによって発生する事故を防止するため、入所者にペンダントや腕時計状の発信装置を装着させ、自動ドア側に受信装置を設置し、入所者が通過しようとした時は自動ドアの開閉を停止するというドア制御システムが知られている。また通常は自動ドアを施錠停止状態にしており、通過者がある場合は施設職員等が目視で確認した後、手動で作動させるドア制御システムが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】施設入所者に発信機を装着するドア制御システムでは、入所者が自ら発信機を外してしまった場合や発信機が故障した場合に自動ドアを通過してしまう課題の解決が要求されている。また、職員が確認してドアの作動・停止を行う自動ドア制御システムでは人の出入りの多い日中にドア制御に多くの時間を取られるという課題の解決が要求されている。また老人ホーム等では施設からの退出の管理に対して入所は比較的自由である場合が多いが、従来のドア制御システムでは入所に関しても退出同様の管理を行う必要があるため、退出に対する安全性を保持した上で、入所に対する管理負担を低減するという課題の解決が要求されている。 【0004】本発明は上記の入所者が自ら発信機を外してしまった場合や発信機が故障した場合にも自動ドアを通過することがなく、また、安全性や確実性を損なうことなくドア制御管理の負担を軽減するドア制御システムを実現することを目的としておる。 【0005】 【課題を解決するための手段】これらの課題を解決するために本発明は、予め施設からの退出を許可され者に発信機により識別信号を発信させ、受信があった場合は第1の指令手段でドアを開くよう構成した。また人を検出する検出手段を設けて識別信号を発信しない人を検出した場合は通知手段によって通知してドア管理社が確認し退出を許可する場合は第2の指令手段で開閉する構成とした。また検出手段を人の通過方向を検出するセンサとして屋内から屋外に向かう人のみを検出する構成とした。さらに第2の検出手段を設けて屋外から屋内に入る人を検出した場合は第1の指令手段でドアを開閉する構成とした。 【0006】これらの構成にすることにより発信機の故障等による施設入所者の誤退出を防止し、さらにドアの管理の負担を軽減した。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、開閉体と、開閉体を開閉駆動する駆動手段と、人を検出する第1の検出手段と、所定の識別信号を受信する受信手段と、管理者等への通知を行う通知手段と、前記各手段を制御する制御手段と、前記受信手段が識別信号を受信したときは、前記第1の制御手段は前記駆動手段に信号を送り前記開閉体の開閉を制御するとともに、前記第1の検出手段が人を検出して、かつ前記受信手段が識別信号を受信しないときは、前記制御手段は前記通知手段に信号を送り、管理者等へ通知することを特徴とすることにより、退出を迅速に行い、不正な退出を防止する作用を有する。 【0008】本発明の請求項2に記載の発明は、前記受信手段が受信した場合には通知手段による通知を行わないことを特徴としたものであり管理の負担を低減する作用を有する。 【0009】本発明の請求項3に記載の発明は、テレビジョンカメラとテレビジョンカメラの映像を表示するテレビジョンモニタを有し、前記通知手段はテレビジョンカメラの表示状態を変化させることによって通知するとしたものであり不正な退出を未然に発見する作用を有する。 【0010】本発明の請求項4に記載の発明は、警報手段を有し、前記通知手段は警報手段によって警報を発生することによって通知するとしたものであり不正な退出を未然に発見する作用を有する。 【0011】本発明の請求項5に記載の発明は、テレビジョンカメラとテレビジョンカメラの映像を表示するテレビジョンモニタと、警報手段を有し、前記通知手段はテレビジョンカメラの表示状態を変化させることによって通知するとともに警報手段によって警報を発生することによって通知するとしたものでありより確実に不正な退出を未然に発見する作用を有する。 【0012】本発明の請求項6に記載の発明は前記第1の検出手段は人体の通過方向を検知し、かつ/または、人体の滞留を検知することを特徴としたものであり、不要な検知を行わないことにより簡便な管理を可能とする作用を有する。 【0013】本発明の請求項7に記載の発明は前記第1の検出手段の検出する人体の通過方向は前記開閉体へ向かう方向であることを特徴とするとしたものであり、不要な検知を行わないことにより簡便な管理を可能とする作用を有する。 【0014】本発明の請求項8に記載の発明は、人を検出する第2の検出手段を有し、第2の検出手段が人を検出したとき前記開閉体を開くことを特徴としたものであり、施設へ入る場合の利便性を向上する作用を有する。 【0015】次に本発明の具体例を説明する。 【0016】図1は本発明の一実施の形態における開閉体制御システムの構成図である。 【0017】図1において1は自動ドア装置等の開閉体、2は開閉体1を開閉駆動する駆動手段であり、例えば松下電工株式会社製オートドアエンジンユニット(型番:NA87020)を用いることで開閉体1と駆動手段2を一体に構成することができる。3は人体の移動を検出する通過センサである。通過センサは種々の方式が提案されているが、例えば特開平10−160856に提案される手法で実現することができる。4は第2の検出手段であり、例えば松下電工株式会社製光線センサOA−60Pを使用することができる。5は識別信号を受信する受信手段であり、例えば竹中エンジニアリング株式会社製アクセスコール受信機(型番:AC−1R)を使用することができる。6は通知手段であり警報チャイムとテレビジョンカメラとテレビジョンモニタから構成される。7は第1の制御手段でありマイクロコンピュータ、メモリ、論理回路ICなどを用いた既知の手法で構成可能である。8は駆動手段2を制御する第2の制御手段であり、スイッチやリレーを用いることができる。 【0018】図2は本発明の一実施の形態による構成機器の配置図である。図2において自動ドアを境界にA側が施設内、B側が施設外である。また1は開閉体である自動ドア、2は駆動手段である自動ドアの駆動装置、3は第1の検出手段である通過センサ、4は第2の検出手段である光線センサでありそれぞれ天井に設置されている。5は受信手段であるアクセスコール受信機である。6は通知手段であり、テレビジョンカメラ6a、テレビジョンカメラ6aを制御するカメラ制御装置6b、テレビジョンモニタ6c、警報チャイム6dから構成されている。テレビジョンカメラ6aは松下通信工業(株)製WV−CS650を、カメラ制御装置6bは松下通信工業(株)製WJ−410を、テレビジョンモニタ6cは松下通信工業(株)製WV−BM1410をそれぞれ用いることができる。また、7は第1の制御手段、8は第2の制御手段であるスイッチ、9、12、13は指令信号、10は検出信号、11は管理者、14は管理室、15は廊下である。 【0019】次にケース毎に本発明の実施例の動作を説明する。 【0020】(a.施設職員等が施設外に出る場合)施設職員等、予め自由に施設外へ退出することを許可されている者は識別信号を発信する発信機を保有しており、施設外に出る場合は、図2のA側から自動ドアに接近し受信手段5に対して識別信号を発信する。受信手段5は識別信号を受信すると、駆動手段2に対して指令信号9を出力して自動ドア1を開くので、速やかに施設外へ出ることができる。この時、第1の検出手段3である通過センサが通過を検出して検出信号10を出力するが、第1の制御手段7が指令信号9の発生により退出許可との判断を行うので、通知手段6による管理者への通知はおこなわれない。 【0021】なお本実施例では発信機に竹中エンジニアリング株式会社製アクセスコール発信機(型番:AC−PT)を用いた。 【0022】(b.徘徊老人等が施設外へ出ようとする場合)単独で施設外に出ると危険な徘徊老人等の退出を禁止された人が自動ドア1に接近すると、第1の検出手段である通過センサ1が通過を検出し、検出信号10を出力する。このとき受信手段5は指令信号9を出力しないため、第1の制御手段7は通過を許可されていない人の接近と判断し、通知手段6を制御して管理者11に通知する。このとき警報チャイム6dは警報音を発生し、カメラ制御装置6dはテレビジョンカメラ6aを制御して自動ドア1付近の映像をテレビジョンモニタ6cに表示する。管理者11はこれらの情報に基づいて自動ドアへの不正な接近と、自動ドア付近の状況を把握して、保護等の処置を行う。 【0023】(c.来訪者が施設外へ出る場合)見舞い客等の施設への来訪者が施設外に退出する場合、自動ドア1に接近するとbの場合と同様の手順で管理者11に通知が行われる。管理者11は通知手段6によって状況を確認し、退出を許可する場合は、第2の制御手段8であるスイッチを操作して指令信号12を出力して自動ドアを開く。これにより来訪者等は施設外に退出可能となる。 【0024】(d.施設内に入る場合)施設内に入る人の場合は図2のB側からの自動ドア1への接近を第2の検出手段である光センサ4が検出して指令信号13を発生して自動ドア1を開く。自動ドアを通過した人は、通過センサ3の検知範囲内を通過するが、通過センサ3はBからAへ向かう方向の通過は検知しないので、検出信号10は発生しない。従って、外部から施設内への入所は自由に行われる。また、このとき内部から外部に出ようとするものがある場合、第1の検出手段が検出して通知するので安全性は確保される。 【0025】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、特別介護老人ホーム等における施設内からの退出管理を安全確実に行うとともに、管理に要する負担を大幅に軽減可能という有利な効果が得られる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年4月27日(2000.4.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2001−311332(P2001−311332A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月9日(2001.11.9) |
| 【出願番号】 |
特願2000−127472(P2000−127472) |
|