トップ :: E 固定構造物 :: E05 錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫




【発明の名称】 錠鍵装置
【発明者】 【氏名】石渡 喜和

【要約】 【課題】ピッキング等の異物によっては開錠不能で、かつ、かかる異物が挿入された場合、警報装置や通報装置を作動させるようにした錠鍵装置とする。

【解決手段】錠内の鍵挿し込み穴に発光素子と受光素子を対向して備え、鍵体には前記発光素子からの光を透過させる透孔を穿設してあることとし、錠内の鍵挿し込み穴に、鍵の挿し込み方向と交差する光学系のラインセンサ−を備え、そのラインセンサ−の予め設定された幅と合致しない遮光がなされると警報装置が作動することとし、錠の奥方に受光素子と電気的に接続されたプリント回路基板を備え、そのプリント回路基板に搭載されるスイッチング素子によって起動するモ−タと、そのモ−タによって稼動される回転体を備え、その回転体によってロック部材が作動されることとする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 錠内の鍵挿し込み穴に発光素子と受光素子を対向して備え、鍵体には前記発光素子からの光を透過させる透孔を穿設してあることを特徴とする錠鍵装置。
【請求項2】 前記した発光素子と受光素子はランダムな間隔で複数づつ設けるものとし、前記鍵体の透孔もその発光素子と受光素子の位置に合致させてあることを特徴とする請求項1に記載の錠鍵装置。
【請求項3】 前記した錠内の鍵挿し込み穴の入口には挿入検知センサ−を配し、奥端には鍵の到達検知センサ−を配してあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の錠鍵装置。
【請求項4】 前記した錠内の鍵挿し込み穴に少なくとも1以上の通過照合センサ−を設け、鍵体にはその通過照合センサ−と対応するカラ−発光体を固設してあることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の錠鍵装置。
【請求項5】 前記した通過照合センサ−は紫外線、赤外線等の不可視光を用いてあることを特徴とする請求項4に記載の錠鍵装置。
【請求項6】 前記したカラ−発光体は波長の異なる可視光のものを用い、複数とした場合、その波長の異なる可視光のものを順次列設してあることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の錠鍵装置。
【請求項7】 各種条件が一致しない場合、警報装置が作動することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6に記載の錠鍵装置。
【請求項8】 前記した警報装置の作動は予め設定された作業回数の終了後になされることを特徴とする請求項7に記載の錠鍵装置。
【請求項9】 錠内の鍵挿し込み穴に、鍵の挿し込み方向と交差する光学系のラインセンサ−を備え、そのラインセンサ−の予め設定された幅と合致しない遮光がなされると警報装置が作動することを特徴とする錠鍵装置。
【請求項10】 錠の奥方に受光素子と電気的に接続されたプリント回路基板を備え、そのプリント回路基板に搭載されるスイッチング素子によって起動するモ−タと、そのモ−タによって稼動される回転体を備え、その回転体によってロック部材が作動されることを特徴とする請求項1に記載の錠鍵装置。
【請求項11】 前記した錠に対応する鍵体の摘み部にはプリント回路基板及びバッテリ−が内蔵され、発光素子の点灯用スイッチが備えられていることを特徴とする請求項10に記載の錠鍵装置。
【請求項12】 前記した鍵体における発光素子の発光は相反方向になされることを特徴とする請求項11に記載の錠鍵装置。
【請求項13】 前記した錠における鍵体の挿し込み穴は略L字状としてあることを特徴とする請求項10、請求項11または請求項12に記載の錠鍵装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は錠鍵装置に関し、建築物の出入口用ドアや自動車等々、物体に固定される錠と、その錠を開閉するための鍵の組み合わせからなる錠鍵装置に関する。
【0002】
【発明の背景】一般的に錠鍵装置は錠に形成された挿し込み穴に鍵を挿し込み、その鍵の周囲に形成された凹突と、錠内の凹突が合致されて回転操作が可能となってロックバ−を作動させることによって施錠、開錠状態を得るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従来の錠は市販されているピッキング等の道具によって容易に開けることが可能なものとなっており、その道具を用いた窃盗等の犯罪行為が頻発している。現在、この事態に対応するための解決策はなく、複数の錠を取り付けること等が呼びかけられている。
【0004】
【発明の目的】本発明は上記した現在の実情、問題点に着目してなされたもので、かかる問題点を解消して、ピッキング等の異物によっては開錠不能で、かつ、かかる異物が挿入された場合、警報装置や通報装置を作動させるようにした錠鍵装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために、本発明に係る錠鍵装置は錠内の鍵挿し込み穴に発光素子と受光素子を対向して備え、鍵体には前記発光素子からの光を透過させる透孔を穿設してあることを特徴とし、前記した発光素子と受光素子はランダムな間隔で複数づつ設けるものとし、前記鍵体の透孔もその発光素子と受光素子の位置に合致させてあることを特徴とし、前記した錠内の鍵挿し込み穴の入口には挿入検知センサ−を配し、奥端には鍵の到達検知センサ−を配してあることを特徴とし、前記した錠内の鍵挿し込み穴に少なくとも1以上の通過照合センサ−を設け、鍵体にはその通過照合センサ−と対応するカラ−発光体を固設してあることを特徴とし、前記した通過照合センサ−は紫外線、赤外線等の不可視光を用いてあることを特徴とし、前記したカラ−発光体は波長の異なる可視光のものを用い、複数とした場合、その波長の異なる可視光のものを順次列設してあることを特徴とし、各種条件が一致しない場合、警報装置が作動することを特徴とし、前記した警報装置の作動は予め設定された作業回数の終了後になされることを特徴とし、錠内の鍵挿し込み穴に、鍵の挿し込み方向と交差する光学系のラインセンサ−を備え、そのラインセンサ−の予め設定された幅と合致しない遮光がなされると警報装置が作動することを特徴とし、錠の奥方に受光素子と電気的に接続されたプリント回路基板を備え、そのプリント回路基板に搭載されるスイッチング素子によって起動するモ−タと、そのモ−タによって稼動される回転体を備え、その回転体によってロック部材が作動されることを特徴とし、前記した錠に対応する鍵体の摘み部にはプリント回路基板及びバッテリ−が内蔵され、発光素子の点灯用スイッチが備えられていることを特徴とし、前記した鍵体における発光素子の発光は相反方向になされることを特徴とし、前記した錠における鍵体の挿し込み穴は略L字状としてあることを特徴としている。
【0006】
【作用】上記した構成としたことによって、単にピッキング等の道具を挿入したのみではメカニズムが起動せず、決して開錠されることはなくなり、その異物の挿入に対応して警報装置や通報装置が作動するため、防犯効果が著しく向上されることとなるのである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の基本的な形態を示す図、図2は同じく錠内の構成図、図3は同じく第二の例を示す錠の構成図、図4は同じく使用される鍵体の側面図、図5は同じく第三の例を示す構成図、図6は同じく鍵穴の形態を示す錠の正面図、図7は同じく第四の例を示す部分断面構成図、図8は同じく鍵体の一部断面側面図、図9は同じく鍵体の挿し込み状態を示す図である。
【0008】これらの図にあって1は錠を示しており、この錠1内に形成される鍵体2の挿通穴にはランダムなピッチをもって発光素子3・3…とその発光素子3・3…からの光を受ける受光素子4・4…が相対向して並設されている。一方、鍵体2には先端が挿通穴の奥端に到達した位置で前記した発光素子3・3…からの光を通過させる透孔5・5…が穿設されている。
【0009】この発光素子3・3…にはLEDや近赤外線が使用され、すべての発光素子3・3…からの光を受光素子4・4…が受光することで付設された電子回路が閉じ例えばロックバ−等の稼動を可能状態とする。また、通常の施錠状態で発光素子3・3…や受光素子4・4…は機能しておらず、鍵体2の挿入を検知してON状態とされる。さらに、ロックバ−等の稼動は鍵体2の回動操作のみに限らず、モ−タやソレノイドを駆動させて行うようにすることも可能である。
【0010】第二の実施の形態における錠1の鍵の挿し込み穴1aには入口における挿し込み検出センサ−6と奥端に到達検出センサ−7が共に発光素子と受光素子の組み合せによって設けられている。また、挿し込み穴1aの入口近くには二段に不可視光である紫外線によるチェックセンサ−8・8が設けられている。さらに、この錠1にはAC電源あるいはバッテリ−によって電力が供給されており、挿し込み検出センサ−6と到達検出センサ−7は回路で連結されており、途中、鍵体9の形状を照合検出する接触子10・10…が設けられている。
【0011】鍵体9の先端には挿し込み検出センサ−6に用いられる不可視の近赤外線を透過または反射させる起動部11が形成され、この起動部11が挿し込み検出センサ−6に作用することで鍵9の真贋を識別するスイッチがONとなり、チェックセンサ−8・8が点灯する。
【0012】鍵体9の基端には鍵体9が挿し込み穴1aの奥端まで到達した際に、前記した挿し込み検出センサ−6に対応し、到達検出センサ−7が起動部11と対応することと相俟って鍵体9の長さ等も確認し、正常であることを検出させるための反応部12が起動部11と同形態で設けられている。
【0013】また、この鍵体9の側面には所定のピッチをもって赤、緑、青、白、黄等の固定発光体13・13…がチェックセンサ−8・8の幅に合わせて二段に埋設されており、上段、下段における固定発光体13・13…の色相は異なったものが順次列設されている。
【0014】この固定発光体13・13…からの有色光がチェックセンサ−8・8を通過する際のピ−ク波長、リズムをCPUに記憶させておき、挿し込まれた鍵体9と照合することでロックバ−等が開錠可能状態とされる。また、この検出要素のなかに光の言語を入力しておくことも可能である。なお、この固定発光体13・13…は発光塗料等によっても実施可能で、その組み合せ数は数万通りとできる【0015】さらに、第三の実施の形態としては、鍵体14にバッテリ−15等の電源を備え、その電源15によって紫外線を発光することにより作用する有色発光体16・16…を備えている。錠1の鍵14の挿し込み穴1aにはこの有色発光体16・16…からの色彩光を受ける受光素子17・17…が列設されている。この受光素子17・17…で受けられた光信号は電気信号に変換され、その変換された信号で色相を識別する色別センサ−18を備えることとなる。
【0016】これらの実施の形態における錠鍵装置はタイマ−やカウンタ−によってトライ回数や時間を測定して異常な場合は警報装置や通報装置を作動させることとなるが、例えば、挿し込み穴1aの一部に鍵2・9・14等の挿し込み方向と交差するように光によるライン部分19やプレ−ン部分を形成させ、予定しない部分が遮光された場合に前記した警報装置や通報装置を作動させることもでき、この場合、プリズム、レンズやミラ−を応用することができる。
【0017】さらに加えて、錠1の挿し込み穴1aの形状は変形させ、合わせて鍵体2・9・14の形状も変形させることで、一層の安全性、確実性が望めるものとなる。
【0018】次に、図7乃至図9として示す第四の実施の形態としては、錠20の奥室21内に受光素子22と電気的に接続されたプリント回路基板23が内蔵されており、このプリント回路基板23に搭載されたスイッチング素子によって起動されるモ−タ24が備えられている。
【0019】また、図中25は前記したモ−タ24の起動によって稼動される回転体であり、この回転体25の回転(90度、210度等の回転角度は予め設定できる)により、特に図示しない別室にあってクラッチ等を介してロック部材を作動させ、開錠、閉錠が行なわれることとなる。尚、35はバッテリ−を示している。
【0020】一方、図中26は錠20の挿し込み穴27へ挿し込まれる鍵体であり、一部に前記した受光素子22と対応する発光素子28を備えている。また、この鍵体26の摘み部29にはバッテリ−30及びプリント回路基板31が内蔵され、前記した発光素子28はこのバッテリ−30、プリント回路基板31と電線32・32によって電気的に接続されている。
【0021】さらに、図中33はプッシュ式、特にメンブレインタイプのスイッチ操作子であり、鍵体26を挿し込み穴27内に挿し込むに際し、摘み部29を持ちながら同時に押圧入力し、発光素子28を作動させることができるようになっている。尚、この実施の形態にあって発光素子28は相反方向に発光し、即ち、光を放射し、鍵体26をリバ−シブルに使用することも可能とできる。
【0022】また、本実施の形態における錠鍵装置は錠20の挿し込み穴27を断面略L字状に成形し、鍵体26の一側縁にもこの挿し込み穴27の形状に合わせ、略L字状に長手方向に沿って屈曲されたガイド片34を一体に形成し、鍵体26の挿入方向性を規制することもできることとしている。
【0023】上記した第四の実施例にあっても発光素子28、受光素子22は単一に限らず、複数個を設定することも勿論可能で、使用する光も赤外線、紫外線、カラ−光線を用い、波長を組み合わせにより、無二の装置を作成でき、異物の挿入検知センサ−としてもメカニックの他、光学系を用い、反射式、透過式のものを用いることができる。
【0024】
【発明の効果】本発明に係る錠鍵装置は上述のように構成され、作用する。そのため、ピッキング等の道具によっては一切メカニズムを作動させることはできなくなり、異物の挿入に対して警報装置や通報装置が作動するので、防犯対策として非常に効果が大なるものとなる。
【出願人】 【識別番号】394019679
【氏名又は名称】株式会社ワールド・テクノ
【出願日】 平成13年2月21日(2001.2.21)
【代理人】 【識別番号】100081570
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 彰芳
【公開番号】 特開2001−311331(P2001−311331A)
【公開日】 平成13年11月9日(2001.11.9)
【出願番号】 特願2001−44640(P2001−44640)