| 【発明の名称】 |
磁石利用のロック装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中村 昭俊
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| 【要約】 |
【課題】錠の操作中キーが抜けず、またキーが閉錠位置もしくは開錠位置に到達したことが確実に判るような、磁石利用のロック装置を得る。
【解決手段】この発明のロック装置10は、磁石利用のキーとともに移動するスライダー20ならびにスライダーカバー30、スライダー20と連動してフック50を係止してロック作用を行うストッパー40、開錠時にフック50を操作するプッシュ60、最外側にある本体70、(2点鎖線で示す)裏板75等からなる。フリッく50は例えばカバンの蓋を開閉するジッパーのつまみなどを係止する。スライダー20にクリックピンを介在させ、その頭部と裏板75に設けた凹凸部76と係合させる。キーとスライダーとが両端の閉錠もしくは開錠位置に到達したときはクリックピンの頭部が凹部に入りクリック音を発するようになっており、またその中間の移動中は凸部と係合してクリックピン先端がキーの孔に入り、キーが抜けなくなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 キーに組み込まれている磁石と、ロック装置側に配設されている磁石との反発力を利用し、かつキーと一緒にスライダーを移動させることにより、ロックの開閉を行う磁石利用のロック装置において、キーに設けた孔と、ロック装置に設けた凹凸部と、その間に介在させたクリックピンならびにクリックピンスプリングとの組み合わせにより、スライダー移動中キーが抜けず、またスライダー移動の両端において、クリック音を発生させるように構成されていることを特徴とする磁石利用のロック装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、例えばカバンの蓋の開閉に用いるジッパーのつまみのロックなどに使用できる磁石利用のロック装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から使用されている普通のキーを用いたロック装置は、キーに刻まれている凹凸と、ロック装置側のロックピンやロック片とか適合したとき開錠できるようになっているが、キーを差し込んだとき、ロックピンやロック片を乗り越える必要があり、スムーズに抜き差しできないこともあるという不具合があった。 【0003】そこでキーに磁石を組み込み、ロック装置側に配設した磁石との反発力を利用し、キーと一緒にスライダーを移動させることにより錠の開閉を行う磁石利用のロック装置が考えられたが、スライダーを移動させている途中でキーが抜けたり、スライダーの移動の両端である閉錠位置と開錠位置に来ているのかどうかがはっきりしないという不具合を免れなかった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の不具合を解消して、スライダーの移動中にキーが抜けず、またスライダーの移動の両端である閉錠位置と解錠位置に来たことが判るような磁石利用のロック装置を得ることをその課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】この発明は前記の課題を解決するために、キーに組み込まれている磁石と、ロック装置側に配設されている磁石との反発力を利用し、かつキーと一緒にスライダーを移動させることにより、ロック装置の開閉を行う磁石利用のロック装置において、キーに設けた孔と、ロック装置に設けた凹凸部と、その間に介在させたクリッピンならびにクリックピンスプリングとの組み合わせにより、スライダー移動中キーが抜けず、またスライダー移動の両端において、クリック音を発生させるように構成されていることを特徴とする磁石利用のロック装置を得たものである。 【0006】 【発明の実施の形態】図5はこの発明の磁石利用のロック装置10の構成を、外側の本体70を外して示したもので、図6は図5のA−A断面を示している。なお本体70は2点鎖線で示している。図において、20はスライダー、30はスライダーカバー、40はフック50を係止するストッパー、60はフックを操作するプッシュである。(このロック装置の作用の詳細は後述する。)図6に示すようにスライダー20の磁石保持孔24内にある磁石80は磁石スプリング81に押されて裏板75に設けられている凹部79に入り、スライダー20は裏板75に対して相対的な移動はできない。図7はスライダーの鍵溝21にキー5を差し込んだところを示していて、キー5に組み込まれている磁石7と、上述の磁石80とは互いに反発して磁石80はスプリング81に抗して後退し、裏板75の凹部79から抜け出るのでスライダー20はキー5と一緒に動き得るようになる。 【0007】73はクリックピンであって、スライダー20のクリックピン保持孔25内に保持され、クリックピンスプリング74によって、裏板75に設けられた凹凸部76に押しつけられている。図29は図6をR方向からみた断面でクリックピンの作用を説明したもので、(A)はキー5をスライダー20の鍵溝21に差し込んだところを示し、クリックピンの頭部は裏板75の凹凸部76の凹部のところにあるので、クリックピンスプリング74に押されてクリックピンの頭部は凹部中に入り、クリックピン73はキー5の孔6からは抜け出ていて、キーは自由に抜き差しできる。(B)はキー5とスライダー20とを一緒に図の右方に移動させている状態を示し、クリックピン73の頭部は凹凸部76の凸部のところに来るので、クリックピン73はクリックピンスプリング74に抗して上昇し、その先端はキー5の孔6に入り、移動中はキー5が抜けることはない。(C)は反対端に到達した状態であって、クリックピン頭部が再び凹凸部76の凹部に来るのでクリックピンスプリング74に押されて急激に凹部に入りこみ、クリック音を発生するなど他端(即ち閉錠位置もしくは開錠位置)に達したことが明らかに判るとともに、キー5をスライダー20の鍵溝21から抜き出すことができる。なお図から判るように、キー5とスライダー20とは図6、図7では紙面に直角に動き、それが、図6をR方向からみた図28では紙面上の左右の動きになる。 【0008】 【実施例】図1はこの発明のロック装置を、蓋の開閉にジッパーを使用するカバンに適用した実施例の斜視図を示し、図2はジッパーとロック装置との関係を拡大して示した説明図、図3は図2をR方向からみた底面図を夫々示している。図において、10はこの発明の磁石利用のロック装置であって、1はカバン、2は蓋、3はジッパー、4はジッパーのつまみ、70はロック装置の最外側の本体であって、取付ビス77でカバン1に取付けられている。 【0009】カバンをロックするときは、ジッパー3のつまみ4をロック装置10のつまみ収納部78に入れ、つまみ4の孔にフック50を嵌入し、キー5を本体70のキー挿入窓71から差し込み、図で左に動かせば閉錠される。ロックを解放したいときは、キーを挿入窓71から差し込み、右に動かせばよい。72は表示窓であって、解錠か閉錠か何れの状態であるかが色別や記号などで表示される。 【0010】開錠時にカバンを開けたいときには、プッシュ60を図の右方に押せば、フック50が右方に後退し、ジッパー3のつまみ4の孔から抜けるので、つまみ4をつまみ収納部78から取り出してジッパー3を操作することができる。 【0011】図4はキー5の正面図であって、中央に孔6を有し、また所定の位置に複数の磁石7が組み込まれている。前述の如く、図5は本体70を外してこの発明のロック装置10の構成を示した正面図(本体70は2点鎖線で示している。以下図9、図11でも同様である。)図6は図5のA−A段面図、図7は図6にキー5を差し込んだところを示した図、図8は図5のB−B断面図を示している。図9は開錠時の状態を示す図5と同様な正面図、図10は一部を断面で示した図、図11は閉錠時の状態を示す図9と同様な正面図、図12は一部を断面で示した図10と同様な図である。 【0012】図13は本体70の正面図、図14は図13をR方向からみた底面図、図15は図13のA−A断面図を夫々示している。71はキー挿入窓、72は施錠状態の表示窓、78はジッパーのつまみ4の収納部を示している。 【0013】図16はスライダー20の正面図、図17は図16をR方向からみた平面図であって、21はキーが差し込まれる鍵溝、22は後述するストッパーを移動させる操作部であって、図示の例では2本の斜溝23が設けられている。24は前述の如く磁石80が移動する磁石保持孔である。(図6、図7参照) 【0014】図18はスライダーカバー30の正面図、図19は図18をR方向からみた端面図であって、31はキー挿入窓、32、33、34は折り曲げられてスライダー20と係合する折曲部を示している。 【0015】図20はストッパー40の正面図、図21は図20をR方向からみた底面図であって、41は前述のスライダー20の斜溝23に係合する突起、42は閉錠時に後述するフックを押さえているフック押さえ部である。突起41がスライダー20の斜溝23と係合しているのでスライダー20の移動によりストッパー40は矢印D(図5参照)で示すように、双方向に動いて、閉錠又は開錠を行うものである。(これらのロック作用については、構成部品の説明の後で詳述する。) 【0016】図22はフック50の正面図、図23は図22をR方向からみた端面図、図24は図23をS方向からみた背面図、図25は図23をT方向からみた側面図であって、51はジッパーのつまみ4の孔の中に嵌入されるジッパーのつまみの係止部、52はストッパー40と係合する係止部、53は後述するプッシュとの係合部、54は凹部である。図25から判るように、ジッパーのつまみの係止部51の上面は球面状の面57に形成されている。 【0017】図26はプッシュ60の正面図、図27は図25をR方向からみた平面図、図28は図26をS方向からみた端面図であって、61は押しボタン、62はボタンから延びる板状部、63は板状部から直角に突出している突出部、64は突出部先端の折曲部、65はフックの係合部53と係合するため折曲部からさらに突出している突起である。図1、図2、図5等から判るように押しボタン61は本体70から外方に出ていて、プッシュ60を操作することができる。 【0018】以上説明した図面に基づいて、この実施例の磁石利用のロック装置の作用について説明する。ロック装置10が図9、図10に示す開錠状態にあるときは、スライダー20は図で右方向に来ている。スライダー20の磁石保持孔24内にある磁石80は磁石スプリング81に押されて裏板75に設けられている凹部79に入りスライダーは動けない。(図6参照)図9、図10ではプッシュ60の押ボタン61を押してフック50を右方に移動させたところを示しているが、通常は開錠時であってもフックの凹部54に介在しているフックスプリング55によって、図5に示すように、フック50もプッシュ60も左方に付勢され、フック50のつまみ係止部51はつまみ収納部78内まで達している。 【0019】カバン1の蓋2をしめ、ジッパー3を閉じておいて、施錠したいときは、ジッパー3のつまみ4をつまみ収納部78に押しこめば、つまみ4はフック50のつまみ係止部51の上面57を押す。図25で説明したように、上面57は球面状に形成されているので、その傾斜面をつまみ4が押し、フック50はフックスプリング55に抗して図25の右方に後退し、つまみ4は収納部78内に入りこむ。つまみ4が収納部78内に入りこむと、フックスプリング55によってフック50は左方に戻り、つまみ係止部51はつまみ4の孔49を貫通し、つまみ4は抜けなくなる。(図5、図8、図10、図25参照) 【0020】施錠する時は、キー5を本体70のキー挿入窓71、スライダーカバー30のキー挿入窓31を通して、スライダー20の鍵溝21に差し込めば、前述の如くキー5に組み込んだ磁石7と磁石80とが反発しスライダー20の磁石保持孔24中を移動し、裏板75の凹部79から抜けるのでスライダー20が移動しうるようになる。(図6、図7参照)そしてキー5をともにスライダー20ならびにスライダーカバー30を図の左方に移動させる。(図11の■の方向) 【0021】前述の如く、この発明では、裏板75のスライダー移動位置に凹凸部76を形成し、またスライダー内に、クリックピンスプリング74によって、この凹凸部側に付勢されているクリックピン73が介在しており、さらに凹凸部76の両端の開錠位置と閉錠位置は凹部となっていて、クリックピン73はクリックピンスプリング74に押されてその頭部が凹部中に嵌入するようになっている。その中間は凸部となっているので、クリックピン73はクリックピンスプリング74に抗してキー側に押されクリックピン73の先端がキー5の孔6に入りこむので、移動中にはキーは抜けないようになっている。そしてキー5とスライダー20とが他端の閉錠位置まで来ると、再び凹部となっているので、クリッピン73はクリックピンスプリング74に押されてその頭部が凹部中に入り、クリック音を発して閉錠位置に到達したことを知らせ、またクリックピン73はキー5の孔6から外れ、キー5が抜けるようになる。 【0022】図11、図12に示すように、閉錠時にはスライダー20が左方に移動するので、その突起41がスライダーの斜溝23に係合しているストッパー40は、図12でスライダーが■の方向に動くと、突起41と斜溝23との関係で同じく図12の■の方向に動き、先端のフック押さえ部42がフック50の係合部52と係合し、フック50が図の右方に動くのを係止する。それでプッシュ60のボタン61を押してもフック50は動かない。 【0023】開錠するときは、キー5を本体70の鍵挿入窓71とスライダーカバー30の鍵挿入窓31とを通してスライダー20の鍵溝21に差し込めば、再び図7の状態になり、前述の如くスライダー20を動かせるようになるので、キー5と一緒にスライダー20を右方に移動させる。開錠位置までくれば、クリックピン73の頭部が裏板75に設けられた凹凸部76の反対側の凹部に入り、クリック音で開錠位置に到達したことが判ると同時にクリックピン73がキー5の孔6から抜けてキーを抜き出すことができるようになる。 【0024】スライダー20が右方に動くと、スライダー20の斜溝23とストッパー40の突起41との関係でストッパー40は図10の■の方向に動き、フック押さえ部42がフック50の係合部52から外れ開錠状態になる。 【0025】ジッパー3を操作して、カバン1の蓋2を開きたい時は、プッシュ60のボタン61を押せば、プッシュ60の突起65(図26、図27、図28参照)がフック50の係合部53と係合しているので、フックスプリング55に抗してプッシュ60とフック50と一緒に図9の■方向に動き、フック50のつまみ係止部51も、つまみ収納部78に入っているつまみ4の孔49から抜けるので、ジッパー3のつまみ4は板ばね56によって収納部78から跳ね出し、つまみ4を持ってジッパーを操作することができる。 【0026】 【効果】この発明の磁石利用のロック装置は前記の如き構成であって、錠の操作中にキーが抜け出る惧れがなく、また操作するキーが、閉錠位置または開錠位置に到達したことをクリックピンにより知ることができる。なお磁石を利用したロック装置であるからキーに凹凸をつける必要がなく、キーの抜き差しが抵抗なく行えるという効果も有する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000152664 【氏名又は名称】株式会社日乃本錠前
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| 【出願日】 |
平成12年4月26日(2000.4.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089392 【弁理士】 【氏名又は名称】砂川 昭男
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| 【公開番号】 |
特開2001−311330(P2001−311330A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月9日(2001.11.9) |
| 【出願番号】 |
特願2000−125507(P2000−125507) |
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