| 【発明の名称】 |
キーレスエントリ装置及びその情報通信方法及びキーレスエントリ用携帯機及びキーレスエントリ用車載機 |
| 【発明者】 |
【氏名】大村 博志
【氏名】牛尾 將雄
【氏名】細田 浩司
【氏名】平林 繁文
|
| 【要約】 |
【課題】車両内部への外部からの情報伝達を効率的に行う。
【解決手段】携帯機1に設けられたキーレス送受信機15と、車載機2に設けられたキーレス送受信機22とにより、無線または赤外線を用いて構成される第1通信ラインを介して所定のロック制御情報を送受信することにより、車載機2がドアロック機構のロック・アンロック動作を制御するキーレスエントリ装置において、当該所定のロック制御情報が送受信されていない期間を利用して、そのロック制御情報とは異なる任意の情報を、当該第1通信ラインを介して携帯機1から車載機2に、または車載機2から携帯機1に転送する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 携帯機に設けられた送受信機と、車載機に設けられた送受信機とにより構成される第1通信ラインを介して所定の制御情報を送受信することにより、該車載機がドアロック機構のロック・アンロック動作を制御するキーレスエントリ装置であって、前記携帯機と前記車載機とは、前記所定の制御情報とは異なる任意の情報を、前記第1通信ラインを介して送受信する情報通信制御手段をそれぞれ備えることを特徴とするキーレスエントリ装置。 【請求項2】 前記携帯機と前記車載機とは、お互いの間、或いは外部装置との間に第2通信ラインを確立し、その第2通信ラインを介して任意の情報通信を行う第2送受信機をそれぞれ備えることを特徴とする請求項1記載のキーレスエントリ装置。 【請求項3】 前記第2送受信機は、所定の無線通信手順に従って無線通信を行う無線通信機であることを特徴とする請求項2記載のキーレスエントリ装置。 【請求項4】 前記外部装置は、前記第2通信ラインを確立可能な送受信機を備える携帯型または据置型の情報機器であることを特徴とする請求項2または請求項3記載のキーレスエントリ装置。 【請求項5】 前記携帯機及び前記車載機の情報通信制御手段は、前記第1通信ラインを介して前記任意の情報を送受信できないときに、その情報を、前記第2通信ラインを介して送受信することを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れかに記載のキーレスエントリ装置。 【請求項6】 前記携帯機及び前記車載機の情報通信制御手段は、前記任意の情報を送受信すべく、前記第1または第2通信ラインを任意に選択可能な選択手段を含むことを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れかに記載のキーレスエントリ装置。 【請求項7】 前記携帯機及び前記車載機の情報通信制御手段は、前記携帯機と前記車載機との間で前記所定の制御情報を送受信するときに使用する所定のセキュリティ情報が一致しなくても、前記任意の情報の送受信は許容することを特徴とする請求項1記載のキーレスエントリ装置。 【請求項8】 前記携帯機の情報通信制御手段は、所定のリクエスト信号の送出に応じて受信した識別情報により、周囲に存在する前記車載機を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記車載機の中から、前記任意の情報を転送すべき任意の車載機を選択可能な選択手段とを含み、前記車載機の情報通信制御手段は、前記携帯機から前記所定のリクエスト信号を受信したときに、予め設定されている前記識別情報を、前記携帯機に送信する識別情報報知手段を含むことを特徴とする請求項1または請求項7記載のキーレスエントリ装置。 【請求項9】 前記携帯機の情報通信制御手段は、前記携帯機と同じ構成を備える他の携帯機との間で情報通信が可能であることを特徴とする請求項1または請求項7または請求項8記載のキーレスエントリ装置。 【請求項10】 前記任意の情報は、音楽データであることを特徴とする請求項1記載のキーレスエントリ装置。 【請求項11】 前記車載機は、前記音楽データを車室内でストリーミング再生する再生手段を備えることを特徴とする請求項10記載のキーレスエントリ装置。 【請求項12】 携帯機に設けられた送受信機と、車載機に設けられた送受信機とにより構成される第1通信ラインを介して所定の制御情報を送受信することにより、該車載機がドアロック機構のロック・アンロック動作を制御するキーレスエントリ装置の情報通信方法であって、前記所定の制御情報とは異なる任意の情報を、前記第1通信ラインを介して送受信することを特徴とするキーレスエントリ装置の情報通信方法。 【請求項13】 前記携帯機と前記車載機との間、或いは外部装置との間に第2通信ラインを確立し、その第2通信ラインを介して情報通信を行う第2送受信機を前記携帯機と前記車載機とにそれぞれ設け、前記任意の情報を前記第1通信ラインを介して送受信できないときに、その情報を、前記第2通信ラインを介して送受信することを特徴とする請求項12記載のキーレスエントリ装置の情報通信方法。 【請求項14】 前記携帯機と前記車載機との間において、前記所定の制御情報を送受信するときに使用する所定のセキュリティ情報が一致しなくても、前記任意の情報の送受信は許容することを特徴とする請求項12記載のキーレスエントリ装置の情報通信方法。 【請求項15】 車載機にドアロック機構のロック・アンロック動作を制御させるべく、携帯機に設けられた送受信機と、該車載機に設けられた送受信機とにより構成される第1通信ラインを介して、所定の制御情報を送受信するキーレスエントリ用携帯機であって、前記所定の制御情報とは異なる任意の情報を、前記第1通信ラインを介して送受信する情報通信制御手段を備えることを特徴とするキーレスエントリ用携帯機。 【請求項16】 前記キーレスエントリ用携帯機は、自機と前記車載機の間、或いは自機と外部装置との間に第2通信ラインを確立し、その第2通信ラインを介して任意の情報通信を行う第2送受信機を備えることを特徴とする請求項15記載のキーレスエントリ用携帯機。 【請求項17】 前記第2送受信機は、所定の無線通信手順に従って無線通信を行う無線通信機であることを特徴とする請求項16記載のキーレスエントリ用携帯機。 【請求項18】 前記情報通信制御手段は、自機と前記車載機との間で前記所定の制御情報を送受信するときに使用する所定のセキュリティ情報が一致しなくても、前記任意の情報の送受信は許容することを特徴とする請求項15記載のキーレスエントリ用携帯機。 【請求項19】 前記情報通信制御手段は、前記携帯機と同じ構成を備える他の携帯機との間で情報通信が可能であることを特徴とする請求項15または請求項18記載のキーレスエントリ用携帯機。 【請求項20】 携帯機に設けられた送受信機と、自機に設けられた送受信機とにより構成される第1通信ラインを介して、所定の制御情報を送受信することにより、ドアロック機構のロック・アンロック動作を制御するキーレスエントリ用車載機であって、前記所定の制御情報とは異なる任意の情報を、前記第1通信ラインを介して送受信する情報通信制御手段を備えることを特徴とするキーレスエントリ用車載機。 【請求項21】 前記キーレスエントリ用車載機は、自機と前記車載機の間、或いは自機と外部装置との間に第2通信ラインを確立し、その第2通信ラインを介して任意の情報通信を行う第2送受信機を備えることを特徴とする請求項20記載のキーレスエントリ用車載機。 【請求項22】 前記第2送受信機は、所定の無線通信手順に従って無線通信を行う無線通信機であることを特徴とする請求項21記載のキーレスエントリ用車載機。 【請求項23】 前記情報通信制御手段は、自機と前記携帯機との間で前記所定の制御情報を送受信するときに使用する所定のセキュリティ情報が一致しなくても、前記任意の情報の送受信は許容することを特徴とする請求項20記載のキーレスエントリ用車載機。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に対するロック・アンロックを、キーシリンダに対するキー操作無しで行うことが可能なキーレスエントリ装置及びその情報通信方法及びキーレスエントリ用携帯機及びキーレスエントリ用車載機に関する。 【0002】 【従来の技術】近年においては、自動車の分野においても情報化が進んでおり、例えば特開平10−184120号には、自動車に搭載された機器への情報伝達を外部から行うべく、イグニッションキー等にメモリと情報伝送用の接続端子とを設け、そのメモリに格納された情報を当該接続端子を介して伝送する技術が提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記の従来例は、イグニッションキーに新たに情報通信機能を設けることにより、外部と車両側の装置との情報伝送を実現している。 【0004】本願では、外部と車両側の装置との情報伝送を効率的にすべく、従来より普及が進んでいるキーレスエントリ装置において、そのキーレスエントリ装置を構成する携帯機と車載機との間の通信ラインに着目する。 【0005】即ち、本発明は、車両内部への外部からの情報伝達を効率的に行うキーレスエントリ装置及びその情報通信方法及びキーレスエントリ用携帯機及びキーレスエントリ用車載機の提供を目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明に係るキーレスエントリ装置は、以下の構成を特徴とする。 【0007】即ち、携帯機に設けられた送受信機と、車載機に設けられた送受信機とにより構成される第1通信ライン(無線または赤外線)を介して所定の制御情報を送受信することにより、該車載機がドアロック機構のロック・アンロック動作を制御するキーレスエントリ装置であって、前記携帯機と前記車載機とは、前記所定の制御情報とは異なる任意の情報(例えば、音楽データ等)を、前記第1通信ラインを介して送受信する情報通信制御手段をそれぞれ備えることを特徴とする。 【0008】また、好適な実施形態において、前記携帯機と前記車載機とは、お互いの間、或いは外部装置(携帯型または据置型のコンピュータ等の情報機器)との間に第2通信ラインを確立し、その第2通信ラインを介して任意の情報通信を行う第2送受信機(例えば所定の無線通信手順に従って無線通信を行う無線通信機)をそれぞれ備えると良い。 【0009】上記の場合、前記携帯機及び前記車載機の情報通信制御手段は、前記第1通信ラインを介して前記任意の情報を送受信できないときに、その情報を、前記第2通信ラインを介して送受信する、或いは、前記任意の情報を送受信すべく、前記第1または第2通信ラインを乗員が任意に選択可能な選択手段を含んでいても良い。 【0010】また、車載機への情報伝達を効率良くすべく、前記携帯機及び前記車載機の情報通信制御手段は、前記携帯機と前記車載機との間で前記所定の制御情報を送受信するときに使用する所定のセキュリティ情報が一致しなくても、前記任意の情報の送受信は許容するように構成しても良い。 【0011】また、上記の構成において、前記携帯機の情報通信制御手段は、所定のリクエスト信号の送出に応じて受信した識別情報により、周囲に存在する前記車載機を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記車載機の中から、前記任意の情報を転送すべき任意の車載機を選択可能な選択手段とを含み、前記車載機の情報通信制御手段は、前記携帯機から前記所定のリクエスト信号を受信したときに、予め設定されている前記識別情報を、前記携帯機に送信する識別情報報知手段を含むと良い。 【0012】また、例えば前記携帯機の情報通信制御手段は、前記携帯機と同じ構成を備える他の携帯機との間で情報通信が可能に構成すると良い。 【0013】また、好適な実施形態において、前記車載機は、前記音楽データを車室内でストリーミング再生する再生手段を備えると良い。 【0014】更に、上記のキーレスエントリ装置のシステム構成に含まれる前記携帯機と前記車載機とに相当するところの、キーレスエントリ用携帯機と、キーレスエントリ用車載機とを特徴とする。 【0015】また、同目的を達成するため、本発明に係るキーレスエントリ装置の情報通信方法は、以下の構成を特徴とする。 【0016】即ち、携帯機に設けられた送受信機と、車載機に設けられた送受信機とにより構成される第1通信ラインを介して所定の制御情報を送受信することにより、該車載機がドアロック機構のロック・アンロック動作を制御するキーレスエントリ装置の情報通信方法であって、前記所定の制御情報とは異なる任意の情報を、前記第1通信ラインを介して前記携帯機から前記車載機に転送することを特徴とする。 【0017】また、好適な実施形態において、前記携帯機と前記車載機との間、或いは外部装置との間に第2通信ラインを確立し、その第2通信ラインを介して情報通信を行う第2送受信機を前記携帯機と前記車載機とにそれぞれ設け、前記任意の情報を前記第1通信ラインを介して送受信できないときに、その情報を、前記第2通信ラインを介して送受信すると良い。 【0018】また、車載機への情報伝達を効率良くすべく、前記携帯機と前記車載機との間において、前記所定の制御情報を送受信するときに使用する所定のセキュリティ情報が一致しなくても、前記任意の情報の送受信は許容すると良い。 【0019】 【発明の効果】上記の本発明によれば、車両内部への外部からの情報伝達を効率的に行うキーレスエントリ装置及びその情報通信方法及びキーレスエントリ用携帯機及びキーレスエントリ用車載機の提供が実現する。 【0020】即ち、請求項1、請求項12、請求項15、請求項20の発明によれば、第1通信ラインにおいて所定の制御情報が送受信されていない期間を利用して、任意の情報(例えば音楽データ:請求項10)を伝送することにより、キーレスエントリ装置として本来備えている装置構成を利用して、効率的な情報伝達を実現することができる。 【0021】また、請求項2、請求項16、請求項21の発明によれば、例えば無線通信を行う第2通信ラインを確立可能に構成することにより、第1通信ラインのバックアップ機能(請求項5及び請求項13)の実現や、選択手段(請求項6)による利便性の向上が実現する。 【0022】また、請求項7及び請求項14の発明によれば、任意の情報の情報伝送を、効率(使い勝手)良く行うことができる。 【0023】また、請求項8、請求項18、請求項23の発明によれば、携帯機を持つ乗員が周囲に存在する車載機を認識していない場合においても、認識することができると共に、存在を認識した車載機の中から所望の車載機を容易に選択することができる。 【0024】また、請求項9、請求項19の発明によれば、複数の携帯機同士で、情報の共有を容易に行うことができる。 【0025】また、請求項11の発明によれば、車載機側で音楽データを一旦記憶することなく、楽曲を再生することができる。 【0026】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係るキーレスエントリ装置を、代表的な車両である自動車に適用した実施形態として、図面を参照して詳細に説明する。 【0027】図1は、本実施形態におけるキーレスエントリ装置のシステム構成と、そのシステムを構成する各コンポーネントの概略構成を示す図であり、当該システムは、自動車の乗員が携帯可能な携帯機1、自動車に搭載された車載機2、並びに携帯機1との通信が可能な情報機器4により構成される。ここで、情報機器4は、携帯型の情報端末(PDA)等であっても、据置型のパーソナルコンピュータ等であっても良い。 【0028】上記のシステム構成を有する本実施形態に係るキーレスエントリ装置において、携帯機1と車載機2とは、無線信号または赤外線信号を用いて第1通信ラインを確立し、その第1通信ラインによってドアロック動作を実現する制御情報と、音楽データや地図データ等の任意情報とを送受信する。 【0029】また、携帯機1と車載機2とは、第1通信ラインによる情報通信ができないとき、或いは携帯機1の操作者が操作スイッチ(後述する第2データ送信スイッチ124)によって選択したときに、数十m程度の範囲内の通信に採用して好適な所定の近距離無線通信方式(例えば、Bluetooth等)に基づく無線信号を用いて第2通信ラインを確立し、その第2通信ラインによって少なくとも上記の任意情報を送受信する。 【0030】携帯機1が車載機2に伝送する任意情報は、情報機器4から無線信号によって入手した情報であり、車載機2が携帯機1に伝送する任意情報は、ナビゲーションユニット28、オーディオユニット29、或いは故障診断ユニット30から受信した情報である。 【0031】また、携帯機1は、無線送受信機16を介して任意情報を含む無線信号を送出するときに、その無線信号を受信すべき車載機2(または情報機器4)を操作者が選択する機能を有する。同様に、車載機2は、無線送受信機26を介して任意情報を含む無線信号を送出するときに、その無線信号を受信すべき携帯機1(または情報機器4)を乗員が選択する機能を有する。更に、情報機器4は、無線送受信機45を介して任意情報を含む無線信号を送出するときに、その無線信号を受信すべき携帯機1(または車載機2)を操作者が選択する機能を有する。 【0032】次に、上記の各コンポーネントの装置構成について説明する。 【0033】<携帯機1>図1に示す携帯機1において、12は、車載機2が搭載された自動車のドアロックや任意情報の伝送を操作者(自動車の乗員)が操作可能な操作スイッチ群である(詳細は図2及び図3を参照して後述する)。13、ブザーである。14は、小型の液晶表示器等を利用したディスプレイである。15は、車載機2との間で第1通信ラインを確立し、その第1通信ラインにより、操作スイッチ群12の操作に応じた所定のドアロック制御情報の送受信と、任意情報の送受信を行うキーレス送受信機であり、送出すべき情報を変調すると共に、車載機2から受信した無線信号(または赤外線信号)を復調することができる。 【0034】16は、情報機器4から任意情報を受信すると共に、車載機2との間で第2通信ラインを確立し、その第2通信ラインによって少なくとも当該任意情報を送受信する無線送受信機であり、送出すべき情報を変調すると共に、車載機2及び情報機器4から受信した無線信号を復調することができる。そして、11は、予めROMに記憶された制御プログラムを、RAMをワークエリアとして使用しながら実行することにより、これらの各ブロックの動作を制御するCPUを備えるマイクロコンピュータである。 【0035】<車載機2>次に、図1に示す車載機2において、22は、携帯機1との間で第1通信ラインを確立し、その第1通信ラインにより、所定のドアロック制御情報または任意情報を送受信すると共に、車載機2から受信した無線信号(または赤外線信号)を復調可能なキーレス送受信機であり、送出すべき情報を変調すると共に、携帯機1から受信した無線信号(または赤外線信号)を復調することができる。23は、当該自動車のドアロックのロック・アンロック状態を検出するドアロック検出センサである。24は、イグニッションキースイッチである。25は、本実施形態において当該自動車のドアロック状態を報知するために使用するホーンまたはハザードランプである。 【0036】26は、携帯機1との間で第2通信ラインを確立し、その第2通信ラインによって少なくとも当該任意情報を送受信すると共に、情報機器4との間でデータ通信(車載機2から情報機器4への画像データや電子メールデータ、或いは故障診断情報等)を行う無線送受信機であり、送出すべき情報を変調すると共に、携帯機1または情報機器4から受信した無線信号を復調することができる。27は、当該自動車のドアロックを動作させるドアロックアクチュエータである。28は、GPS(グローバルポジショニングシステム)信号や地図情報等を用いて自車位置の検出や目的地までの経路誘導を行うナビゲーションユニットである。 【0037】29は、CD(コンパクトディスク)や音楽データ等の再生を行うオーディオユニットである。30は、当該自動車に備えられた各種センサの故障を検出する故障診断ユニットである。31は、当該自動車のドアに設けられたキーシリンダの操作状態を検出するキーシリンダ接点スイッチである。32は、車載機2から送出する任意情報の伝送を乗員が操作可能な操作スイッチ群である。33は、液晶表示器等を利用したディスプレイである。そして21は、予めROMに記憶された制御プログラムを、RAMをワークエリアとして使用しながら実行することにより、これらの各ブロックの動作を制御するCPUを備えるマイクロコンピュータである。 【0038】<情報機器4>図1に示す情報機器4において、42は、キーボード等の操作スイッチ群である。43、ブザーである。44は、液晶表示器等を利用したディスプレイである。45は、数十m程度の範囲内の通信に採用して好適な所定の近距離無線通信方式(例えば、Bluetooth等)に基づく無線信号を用いて、携帯機1または車載機2に任意情報を送信する無線送受信機であり、送出すべき情報を変調すると共に、携帯機1または車載機2から受信した無線信号を復調することができる。 【0039】46は各種センサ、47は各種アクチュエータであり、例えば情報機器4が携帯型のCDやMD等の記憶媒体の再生機である場合は、その記憶媒体の読み取り用モジュールに設けられたピックアップ等のセンサや、モータ等のアクチュエータである。そして、41は、予めROMに記憶された制御プログラムを、RAMをワークエリアとして使用しながら実行することにより、これらの各ブロックの動作を制御するCPUを備えるマイクロコンピュータである。 【0040】尚、上記のシステム構成において、車載機2の無線送受信機26と、情報機器4の無線送受信機45は、各種情報を送受信可能に構成しても良い。 【0041】次に、携帯機1が操作スイッチ群12として備える各種スイッチと、携帯機1の外形形状について説明する。 【0042】図2及び図3は、本実施形態における携帯機1の外形形状を例示する図であり、図2に示すカードタイプ、或いは図3に示すイグニッションキータイプの何れの形状であっても良い。 【0043】図2及び図3に示す携帯機1には、図1に示す操作スイッチ群12として、複数のスイッチが設けられている。即ち、121は、車載機2が搭載された自動車のドアの解錠(アンロック)を実行させることが可能なアンロックスイッチである。122は、当該自動車のドアの施錠(ロック)を実行させることが可能なドアロックスイッチである。123は、任意情報をキーレス送受信機15(第1通信ライン)を介して送出させることが可能な第1データ送信スイッチである。124は、任意情報を無線送受信機16(第2通信ライン)を介して送出させることが可能な第2データ送信スイッチである。125は、携帯機1の操作者が周囲に存在する通信可能な車載機2を認識できない場合に、現在位置から通信可能な車載機2を検索するために操作する車載機検索スイッチである。そして、126は、操作者の車載機検索スイッチ125の操作に応じてディスプレイ14に表示される車載機2(車載機2を特定可能な識別情報)の中から任意の車載機2を選択可能な車載機選択スイッチである。また、ディスプレイ14には、車載機2から受信した制御情報に応じて、ドアロックアクチュエータ27の作動状態等が表示される。 【0044】尚、車載機2には、操作スイッチ群32として、上述した携帯機1の第1及び第2データ送信スイッチ123,124、並びに車載機検索スイッチ125及び車載機選択126と同様な機能を有するところの、何れも不図示の、第1及び第2データ送信スイッチ223,224、並びに携帯機検索スイッチ225及び車載機選択226を備えるものとする。 【0045】ここで、本実施形態の主な特徴を概説する。携帯機1に設けられたキーレス送受信機15と、車載機2に設けられたキーレス送受信機22とは、無線または赤外線を用いて構成される第1通信ラインを介して所定のロック制御情報を送受信することにより、車載機2がドアロック機構のロック・アンロック動作を制御すると共に、当該所定のロック制御情報が送受信されていない期間を利用して、そのロック制御情報とは異なる任意情報(音楽データや地図データ等)を、当該第1通信ラインを介して、携帯機1から車載機2に、または車載機2から携帯機1に転送する。また、少なくとも当該任意情報の送信に使用する通信ラインに関しては、携帯機1に設けられた第1または第2データ送信スイッチ123,124の操作者による選択、または後述する制御処理による自動的な切り替えにより、第1または第2通信ラインの何れかが選択される。 【0046】尚、本実施形態において、携帯機1と車載機2とによって実現されるドアロック制御動作は、携帯機1を操作する操作者が、アンロックスイッチ121またはロックスイッチ122を操作するのに応じて、車載機2のドアロックアクチュエータ27が作動すると共に、所定時間周期毎に車載機1から自動的に送出されるアンロック要求信号を車載機2にて受信したときにその受信電界強度が所定の電界強度L1より大きいときに、車載機2のドアロックアクチュエータ27が自動的に作動する構成を採用するが、この構成に限られるものではなく、例えば、アンロック信号の受信電界強度に応じた自動的なロック・アンロック動作は備えない装置構成であっても良い。 【0047】また、上記の携帯機1、車載機2、並びに情報機器4により構成されるキーレスエントリ装置において、それら各コンポーネントの間で送受信される無線信号(または赤外線信号)を構成するフィールドには、一般的な形式のヘッダ情報及びフッタ情報、誤り訂正情報、並びに互いのコンポーネントを判別可能な所定の識別番号(ID)が含まれている。 【0048】次に、携帯機1と車載機2との間で送受信される各種信号について説明する。 【0049】図4は、本実施形態において携帯機1と車載機2との間で送受信される各種信号を示す図であり、大別して、ドアロックアクチュエータ27にアンロック動作を行わせる制御信号、ドアロックアクチュエータ27にロック動作を行わせる制御状信号、並びに情報機器4から携帯機1に予め入手した音楽データ等の任意情報を車載機2に伝送する任意情報信号がある。 【0050】上記のロック・アンロック動作を行わせる制御信号の基本的な構成について説明する。携帯機1からある動作(ロックまたはアンロック)の要求信号が送信されると、その要求信号に対して、車載機2はチャレンジ信号を送信し、そのチャレンジ信号に対して、携帯機1は、レスポンス信号を送信する。レスポンス信号を受信した車載機2は、携帯機1より要求された動作を実行すると共に、その動作の完了を報告する確認信号を送信する。 【0051】ここで、チャレンジ信号及びレスポンス信号は、セキュリティ機能を確保するために送受信される信号であり、車載機2は、スイッチ操作に応じた要求信号を受信したときに、毎回異なる乱数を含むチャレンジ信号を送出する。そのチャレンジ信号を受信した携帯機1は、当該受信信号に含まれる乱数により所定の演算を行って暗号コードを作成し、その作成した暗号コードを含むレスポンス信号を車載機2に送出する。そして、車載機2は、チャレンジ信号として送出した乱数により携帯機1と同様な所定の演算を行って暗号コードを作成し、その作成した暗号コードを、受信したレスポンス信号に含まれていた暗号コードと比較し、比較した結果が一致するときのみ今回受信した要求信号は正規の(ペアとなる)携帯機1からの無線信号と判断し、その要求信号に応じた動作を実行する。 【0052】次に、携帯機1のマイクロコンピュータ11にて行われる制御処理と、車載機2のマイクロコンピュータ21にて行われる制御処理とについて説明する。 【0053】<携帯機1の制御処理>図5は、本実施形態における携帯機1の制御処理を示すフローチャートである。 【0054】同図において、ステップS1〜ステップS3:携帯機1の電源スイッチ(不図示)がオン状態であるかを判断し(ステップS1)、この判断でNO(電源スイッチオフ)のときには、アンロックスイッチ121の操作が行われたかを判断し(ステップS3)、YES(電源スイッチオン)のときには、前回アンロック要求信号を送出したタイミングから所定時間(例えば1秒程度)が経過したかを判断する(ステップS2)。 【0055】ステップS4:ステップS2にて所定時間が経過したと判断したとき、或いは、ステップS3にてアンロックスイッチ121の操作を検出したときには、上述したアンロック要求信号を送信する。従って、本実施形態において、アンロック要求信号は、所定時間周期で自動的に送信されると共に、アンロックスイッチ121が操作されたときに送信される。 【0056】ステップS5,ステップS6:上述したアンロックチャレンジ信号を受信したかを判断し(ステップS5)、この判断でNOのとき(当該信号を受信しないとき)にはステップS7に進み、YESのとき(当該信号を受信したとき)には、そのチャレンジ信号に対応するアンロックレスポンス信号を送信する(ステップS6)。 【0057】ステップS7,ステップS8:上述したアンロック確認信号を受信したかを判断し(ステップS7)、この判断でNOのとき(当該信号を受信しないとき)にはステップS9に進み、YESのとき(当該信号を受信したとき)には、車載機2にてアンロック動作が行われたことを携帯機1を携帯している乗員に報知すべく、ディスプレイ14に所定のガイダンス(例えば「アンロック状態です。」等)を表示すると共にブザー13を2回作動させる(ステップS8)。 【0058】ステップS9〜ステップS11:ロックスイッチ123の操作が行われたかを判断し(ステップS9)、この判断でNOのとき(当該信号を受信しないとき)にはステップS12に進み、YES(当該スイッチの操作あり)のときには、上述したロック要求信号を送信する(ステップS10)と共に周期的に送信しているアンロック要求信号の送出を所定時間(例えば5秒程度)禁止する(ステップS11)。 【0059】ステップS12,ステップS13:上述したロックチャレンジ信号を受信したかを判断し(ステップS12)、この判断でNOのとき(当該信号を受信しないとき)にはステップS14に進み、YESのとき(当該信号を受信したとき)には、そのチャレンジ信号に対応するロックレスポンス信号を送信する(ステップS13)。 【0060】ステップS14,ステップS15:上述したロック確認信号を受信したかを判断し(ステップS14)、この判断でNOのとき(当該信号を受信しないとき)にはステップS16に進み、YESのとき(当該信号を受信したとき)には、車載機2にてロック動作が行われたことを携帯機1を携帯している乗員に報知すべく、ディスプレイ14に所定のガイダンス(例えば「ロック状態です。」等)を表示すると共にブザー13を1回作動させる(ステップS15)。 【0061】ステップS16:後述する携帯機データ通信処理(図7)を実行することにより、任意情報の送受信を行い、リターンする。 【0062】<車載機2の制御処理>図6は、本実施形態における車載機2の制御処理を示すフローチャートである。 【0063】同図において、ステップS21:イグニッションキースイッチ24の状態を検出し、その検出した状態がオフであるときには、ステップS37に進む。 【0064】ステップS22,ステップS23:上述したアンロック要求信号を受信したかを判断し(ステップS22)、この判断でNOのとき(当該信号を受信しないとき)にはステップS24に進み、YESのとき(当該信号を受信したとき)には、その要求信号に対応するアンロックチャレンジ信号を送信する(ステップS23)。 【0065】ステップS24,ステップS25:上述したロック要求信号を受信したかを判断し(ステップS24)、この判断でNOのとき(当該信号を受信しないとき)にはステップS26に進み、YESのとき(当該信号を受信したとき)には、その要求信号に対応するロックチャレンジ信号を送信する(ステップS25)。 【0066】ステップS26,ステップS27:キーシリンダ接点スイッチ31の状態を検出することにより、乗員イグニッションキー操作によるロック操作またはアンロック操作が行われたかを判断し(ステップS26,ステップS27)、これらの判断でロック操作が検出されたときにはステップS33に進み、アンロック操作が検出されたときにはステップS35に進み、何れの操作も検出されなかったときにはステップS28に進む。 【0067】ステップS28,ステップS29:上述したアンロックレスポンス信号であって、予め記憶しているペアとなる携帯機1の識別情報と一致する識別情報を含むアンロックレスポンス信号を受信したかを判断し(ステップS28)、この判断でNOのとき(当該信号を受信しないとき)にはステップS30に進み、YESのとき(当該信号を受信したとき)には、当該レスポンス信号の電界強度が所定レベルL1よりも小さいかを判断する(ステップS29)。そして、ステップS29の判断でNOのとき(当該レスポンス信号の電界強度が所定レベルL1よりも大きいとき)にはドアのアンロック動作を行うべくステップS35に進み、YESのとき(当該レスポンス信号の電界強度が所定レベルL1よりも小さいとき)にはステップS30に進む。 【0068】ステップS30:上述したロックレスポンス信号であって、予め記憶しているペアとなる携帯機1の識別情報と一致する識別情報を含むロックレスポンス信号を受信したかを判断し、この判断でNOのとき(当該信号を受信しないとき)にはステップS31に進み、YESのとき(当該信号を受信したとき)にはステップS33に進む。 【0069】ステップS31,ステップS32:所定時間以内に、予め記憶しているペアとなる携帯機1の識別情報と一致する識別情報を含むロックレスポンス信号であって、電界強度が所定レベルL2以上のアンロックレスポンス信号を再び受信したかを判断し(ステップS31)、この判断でNOのとき(当該信号を受信しないとき)にはステップS33に進み、YESのとき(当該信号を受信したとき)には、そのアンロックレスポンス信号より後に、当該識別情報と一致する識別情報を含むロックレスポンス信号を受信したかを判断する(ステップS32)。そして、ステップS32の判断でYESのとき(当該アンロックレスポンス信号の後にロックレスポンス信号を受信したとき)にはドアのロック動作を行うべくステップS33に進み、NOのとき(当該アンロックレスポンス信号の後にロックレスポンス信号を受信しないとき)にはステップS37に進む。 【0070】ステップS33,ステップS34:ドアロックアクチュエータ27にドアロック動作を行わせる(ステップS33)と共に、ドアロック検出センサ23の状態を検出することによってドアロックが完了したことを検出したときには、上述したロック確認信号を送信すると共に、ドアロック完了を表わすべくホーン(またはハザードランプ)25を2回作動させ(ステップS34)、ステップS37に進む。 【0071】ステップS35,ステップS36:ドアロックアクチュエータ27にドアアンロック動作を行わせる(ステップS35)と共に、ドアロック検出センサ23の状態を検出することによってドアアンロックが完了したことを検出したときには、上述したアンロック確認信号を送信すると共に、ドアアンロック完了を表わすべくホーン(またはハザードランプ)25を1回作動させ(ステップS36)、ステップS37に進む。 【0072】ステップS37:ドアロック検出センサ23の状態を検出することによってドアがロック状態であるかを判断し、この判断でNO(アンロック状態)のときにはステップS38に進み、YES(ロック状態)のときにはリターンする。 【0073】ステップS38:後述する車載機データ通信処理(図8)を実行することにより、任意情報の送受信を行い、リターンする。 【0074】<携帯機データ通信処理>図7は、本実施形態における携帯機1の制御処理のうち、携帯機データ通信処理を示すフローチャートであり、上述した図5のフローチャートのステップS16の詳細を表わす。 【0075】同図において、ステップS101〜ステップS103:任意情報を含むデータ信号を、キーレス送受信機15または無線送受信機16を介して、車載機2または情報機器4から受信したかを判断し(ステップS101)、その判断でNOのとき(当該信号を受信しないたとき)にはステップS104に進み、YESのとき(当該信号を受信したとき)には、受信したデータ信号に含まれる識別情報を参照することによって当該データ信号が自機宛ての信号かを判断する(ステップS102)。そしてステップS102の判断で自機宛ての信号であると判断したときには、その信号に含まれる任意情報をメモリ(RAMやEEPROM等)に格納し(ステップS103)、自機宛ての信号ではないと判断したときにはステップS104に進む。 【0076】ステップS104:車載機2に送信すべき任意情報がメモリ(RAMやEEPROM等)に記憶されているかを判断し、この判断でYES(任意情報あり)のときには第1または第2通信ラインによって当該任意情報を送出すべくステップS105以降の処理に進み、NO(任意情報無し)のときには、携帯機データ通信処理を行う必要が無いので処理を終了する。 【0077】ステップS105〜ステップS108:第1データ送信スイッチ123が操作されたかを判断し(ステップS105)、この判断でNOのとき(当該スイッチが操作されていないとき)にはステップS110に進み、YESのとき(当該スイッチが操作されたとき)には、その任意情報を転送しようとする車載機2を選択し(ステップS106)、メモリから読み出した任意情報を含む任意情報信号を、選択した車載機2宛てに、キーレス送受信機15によって送出する(ステップS107,ステップS108)。 【0078】ここで、ステップS106における任意の車載機2の選択方法について説明する。本実施形態において、携帯機1には、図2及び図3を参照して説明したように車載機検索スイッチ125と車載機選択スイッチ126とが設けられており、当該ステップでは、これらのスイッチを操作者が操作することにより、任意の車載機2を選択することができる。 【0079】即ち、ステップS106において、携帯機1の操作者は、周囲に存在する通信可能な車載機2を認識できない場合(操作者自身が判らない場合)に、まず、現在位置から通信可能な車載機2を検索すべく、車載機検索スイッチ125を操作する。この操作に応じて車載機1からは、所定のリクエスト信号が送出され、そのリクエスト信号を受信できた車載機2からは、自機の識別情報を含む信号を送出するように構成する。そして、この信号を受信した携帯機1は、受信した信号に含まれる車載機2を特定可能な識別情報をディスプレイ14に表示するように構成する。このとき、当該携帯機の周期に複数の車載機2が存在するときには、それに応じて複数台分の車載機の識別情報が、ディスプレイ14に表示される。そこで、携帯機1は、ディスプレイ14に表示された識別情報の中から車載機選択スイッチ126によって乗員が任意の車載機を選択可能に構成すれば良い。 【0080】ステップS109,ステップS110:キーレス送受信機15による任意情報信号の送信が成功したかを判断し、この判断でYES(送信成功)のときには処理を終了し、NO(送信失敗)のときには第2データ送信スイッチ124が操作されたかを判断し(ステップS110)、この判断でNOのとき(当該スイッチが操作されていないとき)には処理を終了し、YESのとき(当該スイッチが操作されたとき)には、ステップS111に進む。 【0081】ここで、任意情報信号の送信が成功したか否かは、当該信号をキーレス送受信機15から送出しようとしたときに、キーレス送受信機15が上述したドアロック制御のための各種信号を送受信処理を行っているか否かを少なくとも判断すれば良く(この場合、ドアロック制御のための各種信号の送受信処理が行われているときには不成功と判断すれば良い)、更に好ましくは、キーレス送受信機15から任意情報信号を送出できた場合においても、車載機2のキーレス送受信機22から所定の受信確認信号を受信したか否かを判断すると良い。 【0082】ステップS111〜ステップS113:当該任意情報を転送しようとする車載機2(または情報機器4)を選択し(ステップS111)、メモリから読み出した任意情報を含む任意情報信号を、選択した車載機2宛てに、無線送受信機16によって送出し(ステップS112,ステップS113)、処理を終了する。 【0083】尚、ステップS111における車載機2の選択処理は、ステップS105にて第1データ送信スイッチ123の操作が検出されず、且つステップS110にて第2データ送信スイッチ124の操作が検出された場合には上述したステップS106と同様に車載機検索スイッチ125と車載機選択スイッチ126とによる操作者の手動選択とし、ステップS109にてキーレス送受信機15による任意情報信号の送信が失敗したと判断したときには、ステップS106にて操作者によって選択された車載機2を自動的に選択すれば良い。但し、ステップS111にて無線送受信機16を用いて、ステップS106と同様な選択処理を行えば、周囲に存在する通信可能な車載機2だけでなく、通信(無線通信)が可能な情報機器4をも検索及び・選択することができる。 【0084】<車載機データ通信処理>図8は、本実施形態における車載機2の制御処理のうち、車載機データ通信処理を示すフローチャートであり、上述した図6のフローチャートのステップS38の詳細を表わす。 【0085】同図において、ステップS201〜ステップS203:任意情報を含むデータ信号を、キーレス送受信機22または無線送受信機26によって、携帯機1または情報機器4から受信したかを判断し(ステップS201)、その判断でNOのとき(当該信号を受信しないたとき)にはステップS207に進み、YESのとき(当該信号を受信したとき)には、受信したデータ信号に含まれる識別情報を参照することによって当該データ信号が自機宛ての信号かを判断する(ステップS202)。そしてステップS202の判断で自機宛ての信号であると判断したときには、その信号に含まれる任意情報をメモリ(RAMやEEPROM等)に格納し(ステップS203)、自機宛ての信号ではないと判断したときにはステップS207に進む。 【0086】ステップS204〜ステップS206:受信したデータ信号に含まれる種別情報を参照することによって種別を判断し(ステップS204)、当該データ信号は音楽データ(例えばMP3等の形式のアーカイブデータ)を含むと判断したときには、その音楽データをストリーミング再生可能なオーディオユニット29に転送し(ステップS205)、当該データ信号は地図データ、テキストデータ、画像データ、或いは電子メールデータを含むと判断したときには、そのデータをナビゲーションユニット28に転送し(ステップS206)、ステップS207に進む。 【0087】ステップS207,ステップS208:ナビゲーションユニット28、オーディオユニット29、或いは故障診断ユニット30から外部装置(携帯機1または情報機器4)に対して送出すべきデータを受信したかを判断し、この判断でNOのとき(送出すべきデータ無しのとき)にはステップS209に進み、YESのとき(送出すべきデータ有りのとき)には、そのデータをメモリ(RAMやEEPROM等)に格納し(ステップS208)、ステップS209に進む。 【0088】ステップS209〜ステップS218:上述した携帯機データ通信処理(図7)におけるステップS104乃至ステップS113までの処理と同様な構成の処理であって、送信先を携帯機1とする処理を、メモリから読み出したデータを対象として行う。 【0089】即ち、上述した不図示の第1及び第2データ送信スイッチ223,224の操作に応じて第1または第2通信ラインを選択し、送信すべきデータを携帯機1に伝送すると共に、第1通信ラインによる通信が成功しなかった場合には、自動的に第2通信ラインを選択する通信制御を行う。また、図7のステップS106にて説明した手順と同様に、上述した不図示の携帯機検索スイッチ225及び車載機選択226の乗員による操作により、ステップS211では、キーレス送受信機22を用いて任意の携帯機1を選択し、ステップS216では、無線送受信機45を用いて任意の携帯機1または情報機器4を選択する。 【0090】尚、送受信する任意情報が著作権保護の観点から問題ない情報である場合に限られるが、上述した所定のドアロック制御信号が携帯機1と車載機2との間で送受信されるときにその制御信号に含まれるべき固体識別情報(セキュリティ情報)は、上述した携帯機データ通信処理(図7)及び車載機データ通信処理(図8)においては一致しなくても、携帯機1と車載機2との間の任意情報の送受信は許容することにより、任意情報の情報伝送を、効率(使い勝手)良く行うことができ、携帯機1と同じ装置構造を備える端末を複数用意すれば、それら複数の携帯機1同士で、任意情報の共有を容易に行うことができる。 【0091】次に、車載機2に含まれる各サブユニットの動作制御について説明する。 【0092】<ナビゲーションユニット28>図10は、本実施形態におけるナビゲーションユニット28の制御処理を示すフローチャートである。 【0093】同図において、ステップS61,ステップS62:マイクロコンピュータ21より地図データを受信したかを判断し(ステップS61)、この判断でNOのとき(当該データを受信しないとき)にはステップS63に進み、YESのとき(当該データを受信したとき)には当該受信したデータを、地図データ用のメモリ(不図示)に格納し(ステップS62)、ステップS63に進む。 【0094】ステップS63,ステップS64:マイクロコンピュータ21よりテキストデータ、画像データ、或いは電子メールデータを受信したかを判断し、この判断でNOのとき(当該データを受信しないとき)にはステップS65に進み、YESのとき(当該データを受信したとき)には当該受信したデータを、メモリ(不図示)に格納し(ステップS64)、ステップS65に進む。 【0095】ステップS65,ステップS66:乗員によるナビゲーションユニット28の不図示のスイッチの操作により、外部装置(携帯機1または情報機器4)に対してデータ(地図データ、テキストデータ、画像データ、或いは電子メールデータ)の送信要求があるかを判断し(ステップS65)、この判断でNO(送信要求無し)のときにはステップS67に進み、YES(送信要求有り)のときには送信要求状態にあるデータを、マイクロコンピュータ21に転送し(ステップS66)、ステップS67に進む。尚、マイクロコンピュータ21に転送されたデータは、上述した任意情報として、外部装置(携帯機1または情報機器4)に対して送出される。 【0096】ステップS67:現在位置の検出や目的地への経路誘導等の一般的なナビゲーション処理を行い、リターンする。 【0097】<オーディオユニット29>図11は、本実施形態におけるオーディオユニット29の制御処理を示すフローチャートである。 【0098】同図において、ステップS81〜ステップS83:マイクロコンピュータ21より音楽データを受信したかを判断し(ステップS81)、この判断でNOのとき(音楽データを受信しないとき)にはステップS84に進み、YESのとき(音楽データを受信したとき)には当該受信した音楽データをメモリ(不図示)に格納すると共に、ストリーミング再生する(ステップS82,ステップS83)。外部より受信した音楽データのストリーミング再生方法については、一般的な方式を採用するものとし、本実施形態における詳細な説明は省略する。 【0099】ステップS84,ステップS85:乗員によるオーディオユニット29の不図示のスイッチの操作により、外部装置(携帯機1または情報機器4)に対して音楽データの送信要求があるかを判断し(ステップS54)、この判断でNO(送信要求無し)のときにはステップS86に進み、YES(送信要求有り)のときには送信要求状態にある音楽データを、マイクロコンピュータ21に転送し(ステップS85)、ステップS86に進む。尚、マイクロコンピュータ21に転送された音楽データは、上述した任意情報として、外部装置(携帯機1または情報機器4)に対して送出される。 【0100】ステップS86:不図示のラジオチューナによって受信した信号の復調・出力や、CDやMD等の携帯可能な記憶媒体の再生・出力等の一般的な処理を行い、リターンする。 【0101】<故障診断ユニット30>図12は、本実施形態における故障診断ユニット30の制御処理を示すフローチャートである。 【0102】同図において、ステップS71,ステップS72:外部装置(携帯機1または情報機器4)に対して故障状況を表わすデータ(故障診断結果、各種センサの出力データ等)の送信要求があるかを判断し(ステップS71)、この判断でNO(送信要求無し)のときにはステップS67に進み、YES(送信要求有り)のときには送信要求状態にあるデータを、マイクロコンピュータ21に転送し(ステップS72)、ステップS73に進む。尚、マイクロコンピュータ21に転送されたデータは、上述した任意情報として、外部装置(携帯機1または情報機器4)に対して送出される。 【0103】ステップS73:各種センサの故障診断制御処理を行い、リターンする。 【0104】<情報機器4>図9は、本実施形態における情報機器4の制御処理を示すフローチャートである。 【0105】同図において、ステップS41〜ステップS44:任意情報を含むデータ信号を、無線送受信機45を介して、携帯機1または車載機2から受信したかを判断し(ステップS41)、その判断でNOのとき(当該信号を受信しないたとき)にはステップS45に進み、YESのとき(当該信号を受信したとき)には、受信したデータ信号に含まれる識別情報を参照することによって当該データ信号が自機宛ての信号かを判断する(ステップS42)。そしてステップS42の判断で自機宛ての信号であると判断したときには、その信号に含まれる任意情報をメモリ(RAMやEEPROM等)に格納する(ステップS43)と共に、その任意情報に基づく所定の制御処理(例えばアクチュエータの作動等)を行い(ステップS44)、一方、自機宛ての信号ではないと判断したときにはステップS45に進む。 【0106】ステップS45,ステップS46:操作者による操作スイッチ42群の所定の操作により、外部装置(携帯機1または車載機2)に対してデータの送信要求があるかを判断し(ステップS45)、この判断でNO(送信要求無し)のときにはステップS47に進み、YES(送信要求有り)のときには送信要求状態にあるデータを、送出すべきデータとしてマイクロコンピュータ41のメモリ(RAMやEEPROM等)に転送し(ステップS46)、ステップS47に進む。 【0107】ステップS47:外部装置に送信すべきデータがメモリに記憶されているかを判断し、この判断でYES(データあり)のときには無線送受信機45によって当該データを送出すべくステップS48以降の処理に進み、NO(データ無し)のときには、外部装置へのデータ通信処理は行う必要が無いのでステップS52に進む。 【0108】ステップS48〜ステップS51:操作スイッチ42群の中で送信用の所定のスイッチが操作者によって操作されたかを判断し(ステップS48)、この判断でNOのとき(当該スイッチが操作されていないとき)にはステップS52に進み、YESのとき(当該スイッチが操作されたとき)には、当該データを転送しようとする外部装置(携帯機1または車載機2)を選択し(ステップS49)、メモリから読み出した当該データを含む信号を、携帯機1または車載機2が受信した上述の任意情報信号として、選択した外部装置宛てに、無線送受信機45によって送出する(ステップS50,ステップS51)。 【0109】尚、ステップS49における携帯機1または車載機2の選択処理は、上述した携帯機データ通信処理(図7)におけるステップS106と同様な処理を行えば良い。 【0110】ステップS52:上述したデータ通信処理以外の情報機器4の所定の制御処理を行い、リターンする。 【0111】以上説明したように、本実施形態によれば、車両内部への外部からの情報伝達を効率的に行うことができる。 【0112】[実施形態の変形例]上述した実施形態においては、情報機器4の無線送受信機45から送出された音楽データ等の任意情報を、携帯機1に設けられた無線送受信機16によって受信し、その任意情報を、携帯機1に設けられたキーレス送受信機15(第1通信ライン)または無線送受信機16(第2通信ライン)によって車載機2側に伝送するように構成したが、このシステム構成に限られるものではない。 【0113】具体的には、好適な実施形態において、例えば携帯機1及び車載機2のハードウエアからキーレス送受信機15及びキーレス送受信機22をそれぞれ無くし、無線送受信機16及び無線送受信機26の通信手順を、情報機器4に設けられた無線送受信機45の無線通信手順に合わせる、或いは、第1通信ラインに赤外線通信を採用する場合は、情報機器4に無線送受信機45を設ける代わりに、当該赤外線通信と通信手順が同じ赤外線通信モジュールを採用すると良い。 【0114】このようなシステム構成を採用すれば、上述した実施形態とは異なり2つの通信ラインを使い分けることはできないものの、従来より知られている一般的なドアロック動作を実現するために携帯機1と車載機2とが最小限備えるべきハードウエア構成を利用して、携帯機1及び車載機2にて実行されるソフトウエア(制御プログラム)による対応により、上述した任意情報の伝送を実現することができ、上述した実施形態と比較して部材点数の増加によるコストアップを抑制することができると共に、携帯機1及び車載機2の形状をコンパクトにすることができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000003137 【氏名又は名称】マツダ株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年4月7日(2000.4.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076428 【弁理士】 【氏名又は名称】大塚 康徳 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2001−288941(P2001−288941A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月19日(2001.10.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−106893(P2000−106893) |
|