| 【発明の名称】 |
車両用ドアロック装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】臼崎 雄一
【氏名】児玉 直樹
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| 【要約】 |
【課題】簡単な構成により車両用ドアロック装置の防盗性を高める。
【解決手段】ラッチ11および切換部材12を含んで構成されるドアロック主ユニット7と分離した施・解錠機構8が、ドア5内に収納されるパネル16の車室側に設けられ、該施・解錠機構8および切換部材12がパネル16の車室側に配置される伝動部材9を介して連結される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車体側のストライカ(10)に係合可能であるラッチ(11)と、該ラッチ(11)が前記ストライカ(10)に係合した状態を拘束するロック状態保持位置ならびに前記ストライカ(10)が前記ラッチ(11)から離脱することを許容すべく前記拘束を解除するロック状態解除位置間での作動が可能な切換部材(12)と、前記ロック状態保持位置からロック状態解除位置に前記切換部材(12)を作動せしめる開扉操作力を該切換部材(12)に及ぼし得る伝動部材(9)と、開扉操作部材(17)の操作による前記開扉操作力を前記伝動部材(9)に伝達するアンロック状態ならびに前記開扉操作力の前記伝動部材(9)への伝達を遮断するロック状態をロック操作手段(18,25)の操作に応じて切換える施・解錠機構(8)とを備える車両用ドアロック装置において、前記ラッチ(11)および切換部材(12)を含んで構成されるドアロック主ユニット(7)と分離した前記施・解錠機構(8)が、ドア(5)内に収納されるパネル(16)の車室側に設けられ、該施・解錠機構(8)および前記切換部材(12)が前記パネル(16)の車室側に配置される前記伝動部材(9)を介して連結されることを特徴とする車両用ドアロック装置。 【請求項2】 前記パネルが、ドア(5)の機能部品が組付けられるドアモジュールパネル(16)であることを特徴とする請求項1記載の車両用ドアロック装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ドアロック装置に関し、特に防盗性を向上するためのドアロック装置の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、車両用ドアロック装置は、特開平11−182111号公報等で既に良く知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来のドアロック装置では、ドアロック装置を構成する各部材を共通なケーシングに全て組付けるように構成されており、ドアのロック状態およびアンロック状態を切換可能な施・解錠機構を外部から操作することを不能とするために、前記施・解錠機構をカバーで覆う等の工夫がなされているが、さらにロック操作手段および施・解錠機構間を結ぶ部材を外部から操作不能とする必要もあり、防盗性を高めるために構造が複雑となっている。 【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成により防盗性を高めた車両用ドアロック装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、車体側のストライカに係合可能であるラッチと、該ラッチが前記ストライカに係合した状態を拘束するロック状態保持位置ならびに前記ストライカが前記ラッチから離脱することを許容すべく前記拘束を解除するロック状態解除位置間での作動が可能な切換部材と、前記ロック状態保持位置からロック状態解除位置に前記切換部材を作動せしめる開扉操作力を該切換部材に及ぼし得る伝動部材と、開扉操作部材の操作による前記開扉操作力を前記伝動部材に伝達するアンロック状態ならびに前記開扉操作力の前記伝動部材への伝達を遮断するロック状態をロック操作手段の操作に応じて切換える施・解錠機構とを備える車両用ドアロック装置において、前記ラッチおよび切換部材を含んで構成されるドアロック主ユニットと分離した前記施・解錠機構が、ドア内に収納されるパネルの車室側に設けられ、該施・解錠機構および前記切換部材が前記パネルの車室側に配置される前記伝動部材を介して連結されることを特徴とする。 【0006】このような構成によれば、施・解錠機構と、施・解錠機構および切換部材間を結ぶ伝動部材が、ドア内に収納されるパネルの車室側に設けられるので、ドアの外部から施・解錠機構および伝動部材が不所望に操作されることがなく、施・解錠機構およびドアロック主ユニットを分離した簡単な構成で防盗性を高めることができる。 【0007】また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記パネルが、ドアの機能部品が組付けられるドアモジュールパネルであることを特徴とし、かかる構成によれば、ドアの組付性を高めるためのドアモジュールパネルを利用することで、施・解錠機構およびドアロック主ユニットの分離による部品点数の増大を回避することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。 【0009】図1〜図5は本発明の一実施例を示すものであり、図1はドアロック装置の全体をドアの内側から見た図、図2は図1の2−2線に沿うドアの断面図、図3は施・解錠機構の斜視図、図4は施・解錠機構の分解斜視図、図5は施・解錠機構の作動状態を説明するための図である。 【0010】先ず図1および図2において、車両のドア5に設けられるドアロック装置6は、ドアロック主ユニット7と、該ドアロック主ユニット7とは分離した施・解錠機構8とが伝動部材としてロッド9で連結されて成るものである。 【0011】ドアロック主ユニット7は、車体側のストライカ10に係合可能であるラッチ11と、切換部材12とが、前記ストライカ10を進入させ得る進入路14を有するケーシング15に支持されることでユニット化されて成るものであり、切換部材12は、該ラッチ11が前記ストライカ10に係合した状態を拘束するロック状態保持位置(図1の実線で示す位置)ならびに前記ストライカ10が前記ラッチ11から離脱することを許容すべく前記拘束を解除するロック状態解除位置(図1の鎖線で示す位置)間での作動を可能として、支軸13を介してケーシング15に支持される。 【0012】ケーシング15はドア5の遊端壁5aに取付けられる。またウインドガラス4を昇降させるための部品等の機能部品が予め組付られたドアモジュールパネル16が、ドア5の組付性を高めるためにドア5内に収納されており、施・解錠機構8はドアモジュールパネル16に設けられる。しかもドア5のアウターパネル5bには、開扉操作部材としてのアウトサイドハンドル17が開扉操作を可能として設けられるとともに、アウトサイドハンドル17に隣接してロック操作手段としてのキーシリンダ錠18が設けられるのであるが、前記施・解錠機構8はアウトサイドハンドル17およびキーシリンダ錠18に対応した位置でドアモジュールパネル16の車室側に設けられる。 【0013】図3および図4において、施・解錠機構8は、ドアモジュールパネル16の車室側内面に固定されるベース板19と、アウトサイドハンドル17の開扉操作に応じて図1の反時計方向に回動するようにしてベース板19に支承されるアウトサイドハンドルレバー20と、ドア5のインナーライニング5cに設けられる開扉操作部材であるインサイドハンドル(図示せず)を開扉操作するのに応じて図1の反時計方向に回動するようにしてベース板19に支承されるインサイドハンドルバー21と、開扉操作に応じたアウトサイドハンドルレバー20もしくはインサイドハンドルバー21の回動に応じて図1の反時計方向に回動することを可能としてベース板19に支承されるオープンレバー22と、キーシリンダ錠18もしくは前記インナーライニング5cの上部に配設されるロック操作手段としてのロックノブ25のロック操作によって図1の反時計方向に回動するようにしてベース板19に支承されるロッキングレバー23と、該ロッキングレバー23の回動位置によってアウトサイドハンドルレバー20もしくはインサイドハンドルバー21の回動を前記オープンレバー22に伝達するか否かを切換えるオープンリンク24とを備える。 【0014】アウトサイドハンドルレバー20は、ベース板19との間に介在される円筒状のカラー27およびリング状のスペーサ28間に挟まれており、スペーサ28、アウトサイドハンドルレバー20およびカラー27を貫通する軸29の基端がベース板19に固定され、アウトサイドハンドルレバー20は該軸29で回動可能に支承される。このアウトサイドハンドルレバー20の一端には、ベース板19に設けられた開口部19aを貫通してアウトサイドハンドル17側に延びる腕部20aが一体に設けられており、この腕部20aには、アウトサイドハンドル17が備える押圧部17aが、アウトサイドハンドル17の開扉操作に応じて上方から押圧力を作用させることが可能である。しかもベース板19およびアウトサイドハンドルレバー20間には戻しばね30が設けられており、アウトサイドハンドルレバー20は腕部17aを前記押圧部17aに当接させる方向(図1の時計方向)に回動付勢される。すなわち施・解錠機構18のアウトサイドハンドルレバー20にアウトサイドハンドル17が直接連結される。 【0015】オープンレバー22の一端は前記スペーサ28をアウトサイドハンドルレバー20との間に介在させて前記軸29で回動可能に支承され、このオープンレバー22の他端と、前記ドアロック主ユニット7の切換部材12とが、前記ドアモジュールパネル16の車室側に配置されるロッド9で連結される。またオープンレバー22の中間部には長孔37が設けられる。 【0016】前記軸29の先端部には、インサイドハンドルレバー21の基端部が回動可能に装着され、該インサイドハンドルレバー21の軸29からの離脱を阻止するためのワッシャ31が軸29の先端にかしめ固定される。またインサイドハンドルレバー21の先端部には、図示しないインサイドハンドルからの操作力を伝達する連結ロッド32が連結される。 【0017】ロッキングレバー23には、前記軸29と平行な軸線を有するジョイントロッド33の一端がねじ部材34によって締結されており、該ジョイントロッド33はベース板19により軸線まわりの回動を可能として支承され、キーシリンダ錠18側に延びる。而してジョイントロッド33の他端には、キーシリンダ錠18の内端を相対回動不能に嵌合させる嵌合穴35が設けられる。すなわち施・解錠機構8のロッキングレバー23にキーシリンダ錠18が直接連結される。 【0018】キーシリンダ錠18により、ロッキングレバー23は、図1で示すアンロック位置と、該アンロック位置から図1の反時計方向に所定角度だけ回動したアンロック位置との間で回動することになるが、ロッキングレバー23およびベース板19間には、前記アンロック位置およびロック位置間でのロッキングレバー23の回動に節度感を持たせるためのクリックスプリング36が設けられる。 【0019】オープンリンク24の一端は、前記軸29およびジョイントロッド33の軸線と同軸の軸線まわりに回動することを可能としてロッキングレバー23に連結される。このオープンリンク24の他端には、オープンレバー22の長孔37に挿通される受圧部38が設けられる。一方、アウトサイドハンドルレバー20の他端には押圧部20bが設けられており、前記ロッキングレバー23がアンロック位置にあるときにはアウトサイドハンドルレバー20の開扉方向の回動により前記押圧部20bが前記受圧部38に下方から当接し、オープンリンク24およびオープンレバー22は図1の反時計方向に回動される。また前記ロッキングレバー23がロック位置にあるときには、前記受圧部38は前記押圧部20bとの当接を回避する側に退避するようにして長孔37内の位置を変化させる。これによりアウトサイドハンドルレバー20が開扉方向に回動しても押圧部20bが受圧部38に当接することはなく、アウトサイドハンドルレバー20は空振りすることになる。 【0020】またアウトサイドハンドルレバー20には、インサイドハンドルレバー21側に突出した係合腕20cが設けられており、インサイドハンドルレバー21には、その係合腕20cを挿通せしめる係合孔39が設けられる。しかも該係合孔39は、アウトサイドハンドルレバー20の開扉方向の回動をインサイドハンドルレバー21側に伝達することはないが、インサイドハンドルレバー21の開扉方向の回動をアウトサイドハンドルレバー20に伝達するように形成される。 【0021】このような施・解錠機構18によれば、キーシリンダ錠18もしくはロックノブ25をアンロック操作したときには、ロッキングレバー23が図5(a)で示すアンロック位置にあり、この状態でアウトサイドハンドル17を開扉操作すると、図5(b)で示すように、アウトサイドハンドル17の押圧部17aでアウトサイドハンドルレバー20が押圧回動され、オープンリンク24を介してオープンレバー22が開扉方向に回動することになる。またロッキングレバー23がアンロック位置にある状態で、インサイドハンドルを開扉操作すると、図5(c)で示すように、インサイドハンドルレバー21とともにアウトサイドハンドルレバー20が回動し、オープンリンク24を介してオープンレバー22が開扉方向に回動することになる。 【0022】さらにキーシリンダ錠18もしくはロックノブ25をロック操作したときには、ロッキングレバー23が図5(d)で示すロック位置にあり、この状態でアウトサイドハンドル17を開扉操作しても、アウトサイドハンドルレバー20はオープンリンク24に当接せずに空振りし、オープンレバー22が回動することはなく、図5(e)で示すようにインサイドハンドルを開扉操作したときにも、同様にオープンレバー22が回動することはない。 【0023】次にこの実施例の作用について説明すると、ラッチ11および切換部材12を含んで構成されるドアロック主ユニット7がドア5の遊端壁5aに設けられるのに対し、ドアロック主ユニット7とは分離した施・解錠機構8が、ドア5内に収納されるドアモジュールパネル16の車室側に設けられ、施・解錠機構8および前記切換部材12がドアモジュールパネル16の車室側に配置されるロッド9を介して連結される。したがってドア5の外部から施・解錠機構8およびロッド9が不所望に操作されることがなく、施・解錠機構8およびドアロック主ユニット7を分離した簡単な構成で防盗性を高めることができる。 【0024】また施・解錠機構8が、アウトサイドハンドル17およびキーシリンダ錠18の近傍に配置され、施・解錠機構8のアウトサイドハンドルレバー20がアウトサイドハンドル17に直接連結され、施・解錠機構8のロッキングレバー23がキーシリンダ錠18に直接連結されるので、アウトサイドハンドル17およびキーシリンダ錠18と、施・解錠機構8との間に従来必要であった連結ロッド等の連結部材が不要となり、部品点数を低減することができるとともに組付作業を容易として組付性を向上することができる。 【0025】しかもドア5の機能部品が組付けられるドアモジュールパネル16に施・解錠機構8が設けられることにより、施・解錠機構8およびドアロック主ユニット7の分離による部品点数の増大を、ドア5の組付性を高めるためのドアモジュールパネル16を利用することで回避することができる。 【0026】以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。 【0027】 【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれば、施・解錠機構およびドアロック主ユニットを分離した簡単な構成で防盗性を高めることができる。 【0028】また請求項2記載の発明によれば、施・解錠機構およびドアロック主ユニットの分離による部品点数の増大を回避することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000155067 【氏名又は名称】株式会社ホンダロック
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| 【出願日】 |
平成12年3月27日(2000.3.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071870 【弁理士】 【氏名又は名称】落合 健 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−271532(P2001−271532A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月5日(2001.10.5) |
| 【出願番号】 |
特願2000−90753(P2000−90753) |
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