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【発明の名称】 車両用キーレスエントリー装置の制御方法
【発明者】 【氏名】松下 宗正

【要約】 【課題】車両用キーレスエントリー装置の乗車時の操作性向上を簡単かつ安価に実現する。

【解決手段】可搬型の送信機1と自動車側に装着されたキーレス制御装置2とを有し、送信機1から、キーレススイッチ3操作時には解錠/施錠用無線信号を単発的に、スマートスイッチ4操作時には解錠用無線信号を所定時間連続的に発信させる。予めスマートスイッチを操作しておくことにより、車両に近づいた時にコード信号をキーレス制御装置で受信して自動的に解錠することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 送信機から発信される施錠/解錠用無線信号を車両側のキーレス制御装置で受信することによりドアの施錠/解錠を自動的に行うようにした車両用キーレスエントリー装置の制御方法であって、前記送信機が第1のスイッチと第2のスイッチとを有し、前記第1のスイッチの操作による第1スイッチ信号が生じた場合には前記送信機から前記施錠/解錠用無線信号を単発的に発信し、前記第2のスイッチの操作による第2スイッチ信号が生じた場合には前記送信機から前記解錠用無線信号を連続的に所定時間発信するようにしたことを有することを特徴とする車両用キーレスエントリー装置の制御方法。
【請求項2】 前記第2スイッチ信号が、前記第2のスイッチを所定時間以上または複数回操作することにより発信されることを特徴とする請求項1に記載の車両用キーレスエントリー装置の制御方法。
【請求項3】 前記第2のスイッチの操作による前記解錠用無線信号が発信されている時に前記第1のスイッチ信号が入力された場合には、少なくとも前記第2のスイッチの操作による前記解錠用無線信号の発信を停止することを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の車両用キーレスエントリー装置の制御方法。
【請求項4】 前記第1のスイッチの操作による前記施錠/解錠用無線信号が発信された場合には車両の全ドアが施錠/解錠され、前記第2のスイッチの操作による前記解錠用無線信号が発信された場合には運転席のドアのみが解錠されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車両用キーレスエントリー装置の制御方法。
【請求項5】 前記各スイッチの操作により前記解錠が行われた後に前記第2のスイッチの操作による前記解錠用無線信号が発信された場合には、その発信に応じた前記解錠の作動を禁止することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の車両用キーレスエントリー装置の制御方法。
【請求項6】 前記第1のスイッチの操作により前記施錠が行われた場合には、その後に前記第2のスイッチの操作による前記解錠の作動を許可することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の車両用キーレスエントリー装置の制御方法。
【請求項7】 前記第2のスイッチが操作された場合に前記送信機から発信される前記解錠用無線信号が、前記第1のスイッチが操作された場合に前記送信機から発信される前記施錠/解錠用無線信号よりも低出力にされていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の車両用キーレスエントリー装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信機と受信機とを用いた車両用キーレスエントリー装置の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車外からの遠隔操作でドアロックの施錠/解錠を行うキーレスエントリー装置が既に多くの市販車に搭載されている。この種の車両用キーレスエントリー装置において、持ち運び可能な送信機を有し、送信機から発信される無線コード信号を受信可能な受信器を備えるキーレス制御装置を車両に設け、送信機から発信される無線コード信号をキーレス制御装置で受信しかつ記録済みIDコードと照合して、コードが一致したらアクチュエータを介してドアロック装置を作動させて施錠や解錠を行うようにしたものがある。
【0003】これにより、従来の機械キーを鍵穴へ挿入しかつキーを回して施錠/解錠を行い、その後キーを鍵穴から抜くといった一連の作業を、スイッチを押すだけという簡単な操作に置き換えることができ、ドアの施錠/解錠時の利便性を向上することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ドアを施錠/解錠する場合には車両に乗り込む際に送信機のスイッチを操作する必要があり、両手に荷物を持っている時などには、荷物を持っている手で送信機を操作したり、片方の手に荷物を持ち替えて送信機を操作したりするなど、送信機のスイッチ操作が煩わしいという問題がある。
【0005】また、受信機側からのリクエスト信号に応答して送信機が無線コード信号を発信することにより施錠/解錠を行うようにしたものがあり、このようにすることにより上記送信機操作の煩雑性は解消される。しかしながら、この場合には、送信機及び受信機側の両方にそれぞれ送受信回路が必要であり、システムが複雑化し、製造コストの高騰化や装置の大型化を招くという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決して、車両用キーレスエントリー装置の乗車時の操作性向上を簡単かつ安価に実現するために、本発明に於いては、送信機から発信される施錠/解錠用無線信号を車両側のキーレス制御装置で受信することによりドアの施錠/解錠を自動的に行うようにした車両用キーレスエントリー装置の制御方法であって、前記送信機が第1のスイッチと第2のスイッチとを有し、前記第1のスイッチの操作による第1スイッチ信号が生じた場合には前記送信機から前記施錠/解錠用無線信号を単発的に発信し、前記第2のスイッチの操作による第2スイッチ信号が生じた場合には前記送信機から前記解錠用無線信号を連続的に所定時間発信するものとした。
【0007】これによれば、例えば施錠されている車両に乗り込む際には、車両から離れた所で予め第2のスイッチを操作しておくことにより、解錠用無線信号が連続的に所定時間発信されることから、車両に近づいた時に解錠用無線信号をキーレス制御装置で受信することにより自動的に解錠させることができ、車両近傍で送信機を操作する必要がない。
【0008】また、前記第2スイッチ信号が、前記第2のスイッチを所定時間以上または複数回操作することにより発信されることによれば、第1のスイッチを押そうとして誤って第2のスイッチを押した場合でも、第2のスイッチ操作による連続的な発信状態になることがなく、誤操作を防止できる。
【0009】また、前記第2のスイッチの操作による前記解錠用無線信号が発信されている時に前記第1のスイッチ信号が入力された場合には、少なくとも前記第2のスイッチの操作による前記解錠用無線信号の発信を停止することによれば、第2のスイッチの操作による発信状態を途中で任意に停止することができると共に、第1のスイッチの操作による施錠/解錠用無線信号の発信を行うようにすることもでき、第2のスイッチの操作に応じた信号発信状態から第1のスイッチの操作に応じた信号発信状態に容易に切り替えることができる。
【0010】また、前記第1のスイッチの操作による前記施錠/解錠用無線信号が発信された場合には車両の全ドアが施錠/解錠され、前記第2のスイッチの操作による前記解錠用無線信号が発信された場合には運転席のドアのみが解錠されることによれば、必要に応じて全席または運転席のみのドアを対象とした施錠/解錠を行うことができる。
【0011】また、前記各スイッチの操作により前記解錠が行われた後に前記第2のスイッチの操作による前記解錠用無線信号が発信された場合には、その発信に応じた前記解錠の作動を禁止することによれば、乗車時などに一旦解錠が行われた後の不必要な作動を防止することができる。
【0012】また、前記第1のスイッチの操作により前記施錠が行われた場合には、その後に前記第2のスイッチの操作による前記解錠の作動を許可することによれば、降車時に第1のスイッチの操作により施錠が行われた後に第2のスイッチの操作による解錠を復活させることができる。
【0013】また、前記第2のスイッチが操作された場合に前記送信機から発信される前記解錠用無線信号が、前記第1のスイッチが操作された場合に前記送信機から発信される前記施錠/解錠用無線信号よりも低出力にされていることによれば、第1のスイッチの操作では車両から比較的遠い位置で施錠/解錠を行わせることができ、第2のスイッチの操作時には車両のドア近くに達した際に解錠させることにより省電力化を向上することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面に示された具体例に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明が適用された車両用キーレスエントリー装置の送信機1及びキーレス制御装置2の概略回路構成を示す図である。図1に示されるように、ユーザ(運転者など)が所持する送信機1には、車両のドアの自動施錠/解錠を行わせるべく、第1のスイッチとしてのキーレススイッチ3と、第2のスイッチとしてのスマートスイッチ4と、施錠/解錠用無線信号としてのコード化された無線信号を発信するための発信器5と、発信状態表示手段としてのLED6とが設けられている。一方、図示されない自動車側に装着されたキーレス制御装置2には、上記発信器5から発信される無線コード信号を受信するための受信器7が設けられていると共に、図示されないドアロック装置による施錠/解錠を行わせるためのアクチュエータ8が接続されている。なお、図ではアクチュエータ8が1つのみ示されているが、各席のドア毎に設けられていると共に個別に制御可能にされている。
【0016】上記送信機1内には、各スイッチ3・4の操作に応じて発信器5及びLED6を制御するための制御回路9と、キーレススイッチ3のオン操作に応じて制御回路9に第1スイッチ信号を出力する第1スイッチ信号入力回路10と、スマートスイッチ4のオン操作に応じて制御回路9に第2スイッチ信号を出力する第2スイッチ信号入力回路11と、制御回路9に接続されたタイマ手段としてのタイマ回路12とが設けられている。
【0017】なお、制御回路9は、各スイッチ3・4の操作に応じて施錠/解錠を行わせる無線コード信号を出力するように発信器5を制御して、キーレススイッチ3のオン時にはキーレス処理信号として施錠/解錠用無線信号が単発的に出力する。また制御回路9により、スマートスイッチ4のオン時にはスマート処理信号として解錠用無線信号がキーレス処理信号よりも長い間出力されるようになっており、このようにして長時間発信手段が構成されている。また、各信号には、個人識別用のIDコードがそれぞれ含まれている。
【0018】上記キーレス制御装置2内には、受信器7により受信した各信号に応じて上記アクチュエータ8に対する制御を行うための制御回路13と、制御回路13からの制御信号に応じてアクチュエータ8を駆動するための駆動回路14と、制御回路13からの信号に応じて作動するタイマ回路15とが設けられている。また、制御回路13には、ドア(図示せず)の開時にオンするドアスイッチDRと、イグニッションキー装置(図示せず)にイグニッションキーが差し込まれていたらオンするイグニッションキースイッチIGと、運転席のドアロック装置(図示せず)が施錠状態の場合にオンするドアロックシルコンスイッチLKとがそれぞれ接続されている。
【0019】このようにして構成された送信機1及びキーレス制御装置2を用いた本発明に基づく制御要領を図2及び図3のフロー図を参照して以下に示す。
【0020】まず、送信機1側の制御要領を示す図2に示されるように、その第1ステップST1でキーレススイッチ3がオンしている否かを判別し、オンしていない場合には第2ステップST2に進み、そこでスマートスイッチ4がオンしている否かを判別し、オンしていない場合には第1ステップST1に戻る。なお、このスマートスイッチ4のオン状態の判別を、そのスイッチのオン状態が所定時間(例えば1秒)以上継続したり、比較的短い間隔で連続的に複数回オン操作されたりすることを条件とすると良い。このようにすることにより、スマートスイッチ4の押し間違いを防止することができる。
【0021】キーレススイッチ3のオン状態を判別したら第1ステップST1から第3ステップST3に進み、そこで、スマートスイッチ4がオンされた場合に出力されるスマート処理信号が出力されているか否かを判別する。このスマート処理信号は、上記したようにIDコード信号と、解錠を行わせるコード信号と、LED6を点灯させる点灯信号とを含み、それら各信号を間欠的に出力するものであって良い。
【0022】第3ステップST3でスマート処理信号が出力されている場合には第4ステップST4に進んでその出力を停止する。第3ステップST3でスマート処理信号が出力されていない場合、または第4ステップST4に進んだ場合には、それぞれ次の第5ステップST5に進む。
【0023】第5ステップST5では、キーレススイッチ3がオンされた場合に出力されるキーレス処理信号を出力する。このキーレス処理信号は、上記したようにIDコード信号と、施錠/解錠をおこなわせるコード信号と、LED6を点灯させる点灯信号とを含み、キーレススイッチ3がオンされた時に単発的に発信される。なお、送信機1の出力及びキーレス制御装置2の受信能力としては、車両から5〜6m離れた所からでも車両側で受信可能にされており、コードの照合が行われると全席のドアが施錠されている場合には解錠され、解錠されている場合には施錠される。
【0024】一方、上記第2ステップST2でスマートスイッチ4のオン状態を判別したら第6ステップST6に進み、そこで、スマート処理信号が出力されているか否かを判別する。スマート処理信号が出力されていない場合には第7ステップST7に進み、そこでタイマ回路12による計時を開始して、第8ステップST8に進む。
【0025】第8ステップST8では、スマートスイッチ4がオンされた場合に出力されるスマート処理信号を出力する。このスマート処理信号は、上記したようにIDコード信号と、解錠を行わせるコード信号と、LED6を点灯させる点灯信号とを含み、スマートスイッチ4がオンされた時に発信され、例えば間欠的であって良い。なお、このスマート処理信号は、省電力化のため車両から2〜3mの所まで接近すると車両側で受信可能な程度に、キーレススイッチ3オン時よりも弱い出力で発信されるようになっている。そして、このスマート処理にあっては、コードの照合が行われると、運転席ドアのみが解錠の対象となる。
【0026】次の第9ステップST9では、タイマ回路12による計時時間Tが所定値T1(例えば3分)に達したか否かを判別する。第9ステップST9で、タイマ回路12による計時がタイムアップしていないと判別された場合には第8ステップST8に戻り、タイムアップするまで第8ステップST8及び第9ステップST9を繰り返す。上記第6ステップST6でスマート処理信号が出力されていると判別された場合には第10ステップST10に進み、そこでスマート処理信号の出力を停止する。
【0027】このようにして、送信機1における制御フローを実行する。この送信機1側の制御にあっては、例えば制御回路9にマイクロコンピュータを用いた場合にはその割り込み端子を使用することにより、プログラム作動中のどの状態でも各スイッチ3・4のオン操作により割り込み可能とする。
【0028】また、上記制御フローで示した通り、キーレス処理を行わせるキーレススイッチ3のオン操作を優先させるようにしており、キーレススイッチ3が発信途中停止手段として用いられている。すなわち、スマート処理のためにスマートスイッチ4がオンされてスマート処理信号が連続的に出力されている所定時間内に、キーレススイッチ3がオンされた場合にはそのスマート処理信号の出力が停止される。そして、第5ステップST5で示したように、キーレススイッチ3のオン操作に応じてキーレス処理信号を出力するように切り替える。このようにして、キーレス処理への切り替えを容易に行うことができる。
【0029】次に、キーレス制御装置2側の制御フローについて図3を参照して以下に示す。まず、第11ステップST11でIDコードを受信し、次の第12ステップST12では、受信したIDコードがキーレス処理信号のIDコードか否かを判別し、キーレス処理信号のIDコードと一致している場合には第13ステップST13に進む。
【0030】第13ステップST13ではドアの開閉状態を判別するためのドアスイッチDRの状態を判別し、オンしている(ドアが開いている)場合にはその状態でのドアロック装置の作動を禁止するべく本制御のそれ以降のステップを実行せず、オンしていない(ドアが閉じている)場合には第14ステップST14に進む。第14ステップST14では、乗車状態検知手段としてのイグニッション(IG)キースイッチがオンしている(キーが差し込まれている)か否かを判別する。イグニッション(IG)キースイッチがオンしている場合には乗車状態であると判断して、本制御のそれ以降のステップを実行しない。
【0031】イグニッション(IG)キースイッチがオンしていない(キーが差し込まれていない)場合には、非乗車状態であると判断して第15ステップST15に進み、そこで、ドアロックシルコンスイッチLKがオン(施錠)しているか否かを判別し、ドアロックシルコンスイッチLKがオンしている(運転席ドアが施錠されている)場合には第16ステップST16に進む。
【0032】第16ステップST16では全席のドアロック装置を解錠して、次の第17ステップST17ではタイマ回路15による計時を開始し、次の第18ステップST18ではキーレス処理時のスマート処理信号の入力を禁止する。これにより、乗車時の解錠後に誤ってスマートスイッチ4をオン操作しても、それに応じた無駄な解錠作動を防止することができる。
【0033】次の第19ステップST19ではドアスイッチDRの状態を判別し、オンしている(ドアが開いている)場合にはその状態でのドアロック装置の作動を禁止するべく本制御のそれ以降のステップを実行せず、オンしていない(ドアが閉じている)場合には第20ステップST20に進む。第20ステップST20ではタイマ回路15による計時時間Tdがタイマ設定時間T2(例えば30秒)以上に達したか否かを判別し、30秒未満であれば第19ステップST19に戻り、30秒以上に達していたら第21ステップST21に進み、そこで全席のドアロック装置を施錠する。これにより、キーレススイッチ3をオン操作してドアロック装置が解錠された場合に、ドアを開けずに施錠を忘れて立ち去ったとしても所定時間後に自動的に施錠することができる。
【0034】また、上記第15ステップST15でドアロックシルコンスイッチLKがオンしていない(運転席ドアが解錠されている)場合には第21ステップST21に進み、この場合には即座に全席のドアロック装置を施錠する。次の第22ステップST22では、10秒経過後にスマート処理信号の入力禁止を解除する。このようにして、キーレス処理信号を受信した場合の制御を行う。
【0035】上記第12ステップST12で、受信したIDコードがキーレス処理信号のIDコードと一致していない場合には第23ステップST23に進む。その第23ステップST23ではスマート処理信号の入力禁止状態か否かを判別し、入力禁止状態である場合には第11ステップST11に戻り、入力禁止状態でない場合には第24ステップST24に進み、そこで、受信したIDコードがスマート処理信号のIDコードか否かを判別し、スマート処理信号のIDコードと一致している場合には第25ステップST25に進み、一致していない場合には第11ステップST11に戻る。
【0036】第25ステップST25以降ではスマート処理制御を行う。その第25ステップST25〜第27ステップST27までは、上記第13ステップST13〜第15ステップST15までと同様の判別処理をおこうためその詳しい説明を省略する。なお、第27ステップST27でドアロックシルコンスイッチLKがオンしていない(運転席ドアが解錠されている)と判別された場合には本スマート処理制御を行わない。
【0037】ドアロックシルコンスイッチLKがオンしている(運転席ドアが施錠されている)場合には第28ステップST28に進み、そこでは運転席のドアロック装置のみを解錠して第29ステップST29に進む。この第29ステップST29〜第32ステップST32までも、上記第17ステップST17〜第20ステップST20までと同様の判別処理を行うためその詳しい説明を省略する。なお、第30ステップST30では、スマート処理時におけるさらなるスマート処理信号の入力を禁止するようにしている。
【0038】したがって、スマートスイッチ4をオン操作して運転席のドアロック装置を解錠してからドアを開けずに30秒以上経過したら第32ステップST32から第33ステップST33に進み、その第33ステップST33で運転席のドアロック装置を施錠することから、第21ステップST21と同様に、スマートスイッチ4をオン操作してドアロック装置が解錠された場合にドアを開けずに施錠を忘れて立ち去ったとしても所定時間後に自動的に施錠することができる。次の第34ステップST34では、10秒経過後にスマート処理信号の入力禁止を解除する。このようにして、スマート処理信号を受信した場合の制御を行う。
【0039】このようにして、キーレス制御装置2における制御フローを実行する。このキーレス制御装置2側の制御にあっても、制御フローで示した通り、キーレス処理を優先するものであり、また、キーレス処理制御において施錠した場合にはスマート処理信号の入力を禁止している。
【0040】これにより、従来と同様のキーレス操作(車両近傍での送信機1のスイッチ操作)にてドアの施錠/解錠を行うことができる。さらに、両手がふさがるような荷物を運ぶような場合には、予めスマートスイッチ4をオンした後に送信機1をポケットなどに入れておくことにより、手に荷物を持ったまま車両に近づくだけでドアを解錠することができる。なお、荷物運搬に限ることなく、予めスマートスイッチ4をオンしておくことにより、乗り込むときに送信機1のスイッチ操作が不要となり、迅速な乗車が可能となる。
【0041】また、上記したようにキーレス処理を優先するようにしており、スマート処理信号が発信されている間にあっても、キーレス処理信号が入力された場合にはスマート処理信号の出力を停止(第4ステップST4)して、キーレス処理信号を出力する(第5ステップST5)ようにしており、スマート処理信号の発信と停止とを容易に切り替えることができる。また、そのスマート処理信号の発信を自動的に停止(第9ステップST9)することから、省電力化を向上し得る。さらに、本実施の形態にあっては、第8ステップST8におけるスマート処理信号の出力を間欠発信させるようにしており、そのようにすることにより、より一層省電力化を向上し得る。
【0042】また、スマート処理信号発信時にはLED6を間欠点灯させることから、信号の種類を容易に判別できるため、不要な時には上記したようにキーレススイッチ3をオンしてスマート処理信号の発信を停止させることができる。なお、キーレススイッチ3によるキーレス処理信号の発信はスイッチ操作時のみであり、スイッチ操作の停止時に即座に発信が停止される。
【0043】また、乗車状態を検知(第14ステップST14・第26ステップST26)した場合にはそれ以降のステップを実行せず、送信機1による施錠/解錠動作を禁止するようにしたため、ドアロック装置の不必要な作動がなく、車内側からのドアロック装置に対する操作に支障が生じることがない。
【0044】さらに、キーレス処理時には全席のドアを対象とし、スマート処理時には運転席のドアのみを対象としており、このようにすることにより、例えば運転者自身しか乗降車しないような場合に必要なドアのみを施錠/解錠することができ、効率的である。
【0045】
【発明の効果】このように本発明によれば、送信機には第1のスイッチと第2のスイッチとを設けるという簡単な構成で、例えば施錠されている車両に乗り込む際には、車両から離れた所で予め第2のスイッチを操作しておくことにより、解錠用無線信号が連続的に所定時間発信されることから、車両に近づいた時に解錠用無線信号をキーレス制御装置で受信することにより自動的に解錠させることができ、車両近傍で送信機を操作する必要がないため、両手に荷物を持って乗り込む場合や雨天時などにおいて迅速に乗車したい場合などに乗車が容易である。また、リクエスト信号用に送信機に受信手段を設ける必要がないなど、装置が複雑かつ大型化することがなく、低廉化し得る。
【0046】また、第2のスイッチの操作が、第2のスイッチを所定時間以上または複数回操作するものとすることにより、各スイッチの操作を異なるものとして誤操作を防止できる。
【0047】また、第1のスイッチの操作により、第2のスイッチの操作に応じた発信を途中で任意に停止することができると共に、その際に第1のスイッチの操作による施錠/解錠用無線信号の発信を行うようにすることもでき、第2のスイッチの操作に応じた信号発信状態から第1のスイッチの操作に応じた信号発信状態に容易に切り替えることができる。
【0048】また、第1のスイッチの操作により車両の全ドアを施錠/解錠し、第2のスイッチの操作により運転席のドアのみを解錠することにより、必要に応じて全席または運転席のみのドアを対象とした施錠/解錠を行うことができ、不必要な作動を防止して省電力化を向上し得る。
【0049】また、各スイッチの操作により解錠が行われた後に第2のスイッチが操作された場合にはその第2のスイッチ操作に応じた解錠の作動を禁止することにより、乗車時などに一旦解錠が行われた後の不必要な作動を防止することができる。
【0050】また、第1のスイッチの操作により施錠が行われた後に第2のスイッチの操作による解錠の作動を許可することにより、降車時に第1のスイッチの操作により施錠が行われた後に第2のスイッチの操作による解錠を復活させることができ。利便性が向上する。
【0051】また、送信機から発信される信号が、第1のスイッチが操作された場合よりも第2のスイッチが操作された場合の方が低出力にすることにより、第1のスイッチの操作では車両から比較的遠い位置で施錠/解錠を行わせることができ、第2のスイッチの操作時には車両のドア近くに達した際に解錠させることにより省電力化を向上することができる。
【出願人】 【識別番号】000155067
【氏名又は名称】株式会社ホンダロック
【出願日】 平成12年3月24日(2000.3.24)
【代理人】 【識別番号】100089266
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 陽一
【公開番号】 特開2001−271527(P2001−271527A)
【公開日】 平成13年10月5日(2001.10.5)
【出願番号】 特願2000−83570(P2000−83570)