| 【発明の名称】 |
車両用エンジンの始動制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】松下 宗正
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| 【要約】 |
【課題】発信器からの所定信号を受信器が受信するのに応じてエンジン始動を可能とした車両用エンジンの始動制御装置において、ノイズの影響を受けることなく、所定信号の授受によるエンジン始動を確実とする。
【解決手段】携帯ハウジング10と、携帯ハウジング10に内蔵される振動手段11と、携帯ハウジング10の外部に臨む一対の第1接続端子12A,12Bとで発信器7が構成され、車両側に固定される固定ハウジング14と、第1接続端子12A,12Bへの電気的な接続を可能として固定ハウジング14に設けられる一対の第2接続端子15A,15Bと、両第2接続端子15A,15Bに連なる電力供給部16と、固定ハウジング14に取付けられる振動センサ17と、振動センサ17が所定の振動パターンの振動を検知するのに応じてエンジン始動を可能とする信号を出力するコントローラ18とで、受信器8が構成される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ドライバによる携帯を可能とした発信器(7)と、該発信器(7)からの所定信号の受信に応じてエンジン始動を可能とするようにして車両側に設けられる受信器(8)とを備える車両用エンジンの始動制御装置において、前記発信器(7)は、ドライバが携帯可能な携帯ハウジング(10)と、該携帯ハウジング(10)を所定の振動パターンで振動せしめることを可能として携帯ハウジング(10)に内蔵される振動手段(11)と、該振動手段(11)への電力供給を可能として前記携帯ハウジング(10)の外部に臨む一対の第1接続端子(12A,12B)とを備え、前記受信器(8)は、前記携帯ハウジング(10)の少なくとも一部を接触させることを可能とした被接触部(14a)を有して車両側に固定される固定ハウジング(14)と、前記被接触部(14a)に携帯ハウジング(10)の少なくとも一部を接触させた状態で前記第1接続端子(12A,12B)への電気的な接続を可能として固定ハウジング(14)に設けられる一対の第2接続端子(15A,15B)と、両第2接続端子(15A,15B)に連なる電力供給部(16)と、前記被接触部(14a)の振動を検知するようにして固定ハウジング(14)に取付けられる振動センサ(17)と、該振動センサ(17)が所定の振動パターンの振動を検知するのに応じてエンジン始動を可能とする信号を出力するコントローラ(18)とを備えることを特徴とする車両用エンジンの始動制御装置。 【請求項2】 前記振動手段は、一対の第1接続端子(12A,12B)に両端を接続せしめる圧電振動素子(11)であり、前記携帯ハウジング(10)内には、共振周波数を異ならせた複数の圧電振動素子(11)から択一的に選択された圧電振動素子(11)が内蔵され、前記受信器(8)の電力供給部(16)は、正規の発信器(7)が備える圧電振動素子(11)の共振周波数に対応した周波数の交流電力を供給可能に構成されることを特徴とする請求項1記載の車両用エンジンの始動制御装置。 【請求項3】 前記発信器(7)の携帯ハウジング(10)はメカニカルキー(1)のグリップ部を構成し、該メカニカルキー(1)を挿入可能であるシリンダ錠(2)側に前記受信器(8)が設けられることを特徴とする請求項1または2記載の車両用エンジンの始動制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ドライバによる携帯を可能とした発信器と、該発信器からの所定信号の受信に応じてエンジン始動を可能とするようにして車両側に設けられる受信器とを備える車両用エンジンの始動制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、かかる装置は、たとえば特開平8−165830号公報等により既に知られており、このものでは、車両に設けられるシリンダ錠装置と、該シリンダ錠装置のロータに挿脱可能に挿入される正規キーとの間で、所定の電波信号の授受が行なわれたときだけ、キーによってロータを回動操作してエンジンを始動し得るようにして、複製キーによりエンジンが不所望に始動してしまうことがないようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来のもののように、電波信号の授受によりエンジンの始動操作を可能とするものでは、周囲からのノイズの影響を受け易く、正規のキーを用いていてもエンジンの始動操作が困難になる場合がある。また信号の授受に赤外線を用いたものもあるが、赤外線によっても上記電波信号の場合と同様にノイズの影響を受け易い。 【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ノイズの影響を受けることなく、所定信号の授受によるエンジン始動を確実とした車両用エンジンの始動制御装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は、ドライバによる携帯を可能とした発信器と、該発信器からの所定信号の受信に応じてエンジン始動を可能とするようにして車両側に設けられる受信器とを備える車両用エンジンの始動制御装置において、前記発信器は、ドライバが携帯可能な携帯ハウジングと、該携帯ハウジングを所定の振動パターンで振動せしめることを可能として携帯ハウジングに内蔵される振動手段と、該振動手段への電力供給を可能として前記携帯ハウジングの外部に臨む一対の第1接続端子とを備え、前記受信器は、前記携帯ハウジングの少なくとも一部を接触させることを可能とした被接触部を有して車両側に固定される固定ハウジングと、前記被接触部に携帯ハウジングの少なくとも一部を接触させた状態で前記第1接続端子への電気的な接続を可能として固定ハウジングに設けられる一対の第2接続端子と、両第2接続端子に連なる電力供給部と、前記被接触部の振動を検知するようにして固定ハウジングに取付けられる振動センサと、該振動センサが所定の振動パターンの振動を検知するのに応じてエンジン始動を可能とする信号を出力するコントローラとを備えることを特徴とする。 【0006】このような構成によれば、発信器の携帯ハウジングを車両側の被接触部に接触させると、第1および第2接続端子の電気的な接続により電力供給部から供給される電力で振動手段が携帯ハウジングを所定の振動パターンで振動させることになり、その所定の振動パターンの振動を振動センサで検知することによりエンジンの始動が可能となる。而して携帯ハウジングおよび被接触部間の振動の伝達にノイズが影響を及ぼすことはなく、ノイズの影響を受けることなく、所定信号の授受による確実なエンジン始動が可能となる。 【0007】また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記振動手段は、一対の第1接続端子に両端を接続せしめる圧電振動素子であり、前記携帯ハウジング内には、共振周波数を異ならせた複数の圧電振動素子から択一的に選択された圧電振動素子が内蔵され、前記受信器の電力供給部は、正規の発信器が備える圧電振動素子の共振周波数に対応した周波数の交流電力を供給可能に構成されることを特徴とし、かかる構成によれば、発信器側にマイコン等による制御回路が不要となり、システムを構成するコストを低減することができる。 【0008】さらに請求項3記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明の構成に加えて、前記発信器の携帯ハウジングはメカニカルキーのグリップ部を構成し、該メカニカルキーを挿入可能であるシリンダ錠側に前記受信器が設けられることを特徴とし、かかる構成によれば、エンジンの始動を制御するための装置を、従来のメカニカルキーを用いて簡単に構成することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。 【0010】図1において、図示しないステアリングコラムの側部には、ドライバによるメカニカルキー1の挿入、回動操作を可能としたシリンダ錠2が配設される。 【0011】シリンダ錠2は、ステアリングコラムに取付けられたケーシング3と、該ケーシング3に回動可能に支承されるとともにメカニカルキー1を挿入するためのキー孔4が設けられるロータ5と、該ロータ5への正規のメカニカルキー1の挿入によりケーシング3との係合を解除するようにしてロータ5に内蔵される複数のタンブラー6…とを備える。 【0012】メカニカルキー1には発信器7が付設され、シリンダ錠2側には受信器8が設けられる。 【0013】発信器7は、メカニカルキー1のグリップ部を構成することで該メカニカルキー1とともにドライバが携帯することを可能とした合成樹脂製の携帯ハウジング10と、該携帯ハウジング10を所定の振動パターンで振動せしめることを可能として携帯ハウジング10に内蔵される振動手段としての圧電振動素子11と、該圧電振動素子11への電力供給を可能として携帯ハウジング10の外部に臨む一対の第1接続端子12A,12Bとを備える。 【0014】圧電振動素子11は、共振周波数を異ならせた複数の圧電振動素子11…から択一的に選択されて携帯ハウジング10に内蔵されるものであり、共振周波数に応じた周波数の交流電力が供給されるのに応じて携帯ハウジング10を所定の振動パターンで振動せしめる。また両第1接続端子12A,12Bは、メカニカルキー1との間に絶縁材13,13を介在させてメカニカルキー1のグリップ部側基端部の両側に配置され、圧電振動素子11の両端に接続される。 【0015】一方、受信器8は、車両側に固定される固定ハウジング14と、第1接続端子12A,12Bへの電気的な接続を可能として固定ハウジング14に設けられる一対の第2接続端子15A,15Bと、両第2接続端子15A,15Bに連なる電力供給部16と、固定ハウジング14に取付けられる振動センサ17,17と、振動センサ17,17が所定の振動パターンの振動を検知するのに応じてエンジン始動を可能とするための信号を出力するコントローラ18とを備え、コントローラ18から出力される信号は、エンジンへの燃料供給を制御する燃料供給制御手段19に付与される。 【0016】固定ハウジング14は、シリンダ錠2へのメカニカルキー1の挿入時に前記発信器7における携帯ハウジング10の少なくとも一部を接触させつつ嵌合せしめる被接触部としての挿入筒部14aを有するように形成されるものであり、挿入筒部14aに携帯ハウジング10の少なくとも一部が接触した状態で第1接続端子12A,12Bに電気的に接続することを可能として第2接続端子15A,15Bが挿入筒部14aの内面に設けられる。しかも第2接続端子15A,15Bは、シリンダ錠2のロータ5に挿入したメカニカルキー1をLOCK位置からACC位置に回動したときに、第2接続端子12A,12Bとの電気的な接続を果すように配置される。 【0017】また前記挿入筒部14aの外面には、たとえば一対の振動センサ17,17が取付けられており、携帯ハウジング10の接触によって生じる挿入筒部14aの振動が両振動センサ17,17で検出される。 【0018】電力供給部16は、車両に搭載されるバッテリ20と、該バッテリ20からの直流電力を交流電力に変換するインバータ21とから成り、この電力供給部16は、正規の発信器7が備える圧電振動素子11の共振周波数に対応した周波数の交流電力を供給するようにして第2接続端子15A,15Bに接続される。 【0019】次にこの実施例の作用について説明すると、発信器7の携帯ハウジング10を車両側の挿入筒部14aに挿入して接触させると、第1および第2接続端子12A,12Bの電気的な接続により電力供給部16から供給される電力で圧電振動素子11が携帯ハウジング10を所定の振動パターンで振動させることになり、その所定の振動パターンの振動を振動センサ17,17で検知するのに応じて、コントローラ18が燃料供給制御手段19にエンジンへの燃料供給を許可する信号を付与することによりエンジンの始動が可能となる。 【0020】このように、発信器7および受信器7間で授受される所定信号が所定の振動パターンでの振動であり、携帯ハウジング10および挿入筒部14aの接触により振動が伝達されるので、周囲からのノイズの影響を受け難い。したがって、ノイズの影響を受けることなく、所定信号の授受による確実なエンジンの始動が可能となる。 【0021】また発信器7の携帯ハウジング10には、共振周波数を異ならせた複数の圧電振動素子11…から択一的に選択された圧電振動素子11が内蔵され、受信器8の電力供給部16は、正規の発信器7が備える圧電振動素子11の共振周波数に対応した周波数の交流電力を供給するものであるので、発信器7側にマイコン等による制御回路が不要となり、システムを構成するコストを低減することができる。 【0022】さらに発信器7の携帯ハウジング10はメカニカルキー1のグリップ部を構成し、該メカニカルキー1を挿入可能であるシリンダ錠2側に前記受信器8が設けられるので、エンジンの始動を制御するための装置を、従来のメカニカルキーを用いて簡単に構成することができる。 【0023】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。 【0024】 【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれば、ノイズの影響を受けることなく、所定信号の授受による確実なエンジン始動が可能となる。 【0025】また請求項2記載の発明によれば、発信器側にマイコン等による制御回路が不要となり、システムを構成するコストを低減することができる。 【0026】さらに請求項3記載の発明によれば、エンジンの始動を制御するための装置を、従来のメカニカルキーを用いて簡単に構成することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000155067 【氏名又は名称】株式会社ホンダロック
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| 【出願日】 |
平成12年3月23日(2000.3.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071870 【弁理士】 【氏名又は名称】落合 健 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−271524(P2001−271524A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月5日(2001.10.5) |
| 【出願番号】 |
特願2000−87079(P2000−87079) |
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