| 【発明の名称】 |
扉の施錠装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】松尾 梅夫
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| 【要約】 |
【課題】ワンドア・ツーロックの施錠装置の使い勝手を向上させる。
【解決手段】連動杆の前方の側端縁に形成された一対の切欠18、18の一方の開口端縁である係合端縁19、19により駆動レバー12の係合ピン14、14を同時に押上げ、駆動レバー12の駆動歯車13によりデッドカム5に同軸に結合された従動歯車6を反時計方向に回動させ、上下のデッドボルト4、4を同時に前方に突出させることにより、一方の施解錠ユニット3の施錠操作で他方の施解錠ユニット3を同時に施錠する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 フロント板に垂直な前後方向に案内されたデッドボルトと、シリンダ錠及びサムターンに連係され、フロント板から前方に突出する施錠位置及び錠箱内に引込む解錠位置の何れかにデッドボルトを選択的に駆動するデッドカムとを夫々有する1対の施解錠ユニットを、1個の錠箱内に上下方向に沿って連設し、各デッドカムに従動歯車を同軸に結合すると共に、各従動歯車の後方に、中央部を錠箱の側板に回動可能に支承され、前端部に形成された駆動歯車を従動歯車に噛み合い係合させ、後端に係合ピンを突設した駆動レバーを設け、また、1対の駆動レバーの後方に、上下方向に延在し、同方向に移動可能に案内された連動杆を配設し、駆動レバーが解錠角度位置にあるときその係合ピンと干渉する連動杆の前方の側端縁の部分に、1対の係合ピンの夫々に対応して、1対の上下方向に長い切欠を形成し、施解錠時係合ピンと係合する切欠の上又は下の開口端縁を係合端縁に指定すると共に、一端部を連動杆の切欠の他方の開口端縁部に回動可能に支承された1対の制御レバーを設け、連動杆が解錠位置にあるとき、この制御レバーの他端縁と連動杆の切欠の係合端縁との間に係合ピンを挟み、連動杆が施錠位置にあり、駆動レバーが解錠角度位置にあるとき、駆動レバーの施錠方向に回動に対し制御レバーの他端部が後方に移動する方向に回動して係合ピンとの干渉を避けるようにしたことを特徴とする扉の施錠装置。 【請求項2】 フロント板に垂直な前後方向に案内されたデッドボルトと、シリンダ錠及びサムターンに連係され、フロント板から前方に突出する施錠位置及び錠箱内に引込む解錠位置の何れかにデッドボルトを選択的に駆動するデッドカムとを夫々有する1対の施解錠ユニットを、1個の錠箱内に上下方向に沿って連設し、各デッドカムに従動歯車を同軸に結合すると共に、各従動歯車の後方に、中央部を錠箱の側板に回動可能に支承され、前端部に形成された駆動歯車を従動歯車に噛み合い係合させ、後端に係合ピンを突設した駆動レバーを設け、また、1対の駆動レバーの後方に、上下方向に延在し、同方向に移動可能に案内された連動杆を配設し、駆動レバーが解錠角度位置にあるときその係合ピンと干渉する連動杆の前方の側端縁の部分に、1対の係合ピンの夫々に対応して、1対の上下方向に長い切欠を形成し、連動杆の施錠方向の移動時係合ピンと係合する切欠の上又は下の開口端縁を係合端縁に指定すると共に、一端部を連動杆の切欠の他方の開口端縁部に回動可能に支承された1対の制御レバーを設け、連動杆が解錠位置にあるとき、この制御レバーの他端縁と連動杆の切欠の係合端縁との間に係合ピンを挟み、連動杆が施錠位置にあり、駆動レバーが解錠角度位置にあるとき、駆動レバーの施錠方向に回動に対し制御レバーの他端部が後方に移動する方向に回動して係合ピンとの干渉を避けるようにし、一方、連動杆の解錠方向の端部近傍にばねとガバナーを有する機械的なタイマーを設け、このタイマーの出力軸に中央部を支持され、錠箱の側板に平行な平面内で回動するタイマー腕の一端をセット端、他端を作動端とし、他方、連動杆が解錠位置にあるとき、各制御レバーの一端の前方に回動軸を位置させ、この回動軸に停止レバーの一端を回動可能に支承させると共に、停止レバーが水平になったときその他端が制御レバーの一端に近接するように停止レバーの長さを設定し、また、これら一対の停止レバーの他端を第一連結リンクによって相互にリンク結合して平行四辺形の挺クランク機構を構成すると共に、第一連結リンクとタイマー腕の作動端とを第二連結リンクを介してリンク結合し、更にまた、連動杆が施錠位置にあるとき、その解錠方向の端部に一端を揺動可能に支持されたセットレバーの他端をタイマー腕のセット端に係合可能に臨ませ、一の制御レバーを解錠方向に回動させて一の施解錠ユニットを解錠させたとき、連動杆の解錠方向の移動によってセットレバーを介してタイマー腕をセットし、その作動端の回動によって一対の停止レバーの他端を制御レバーの一端に臨む位置から離間させて他の制御レバーによる他の施解錠ユニットの解錠を可能にし、タイマーによって設定された一定時間経過後は、その作動端の動きを第一及び第二連結リンクを介して一対の停止レバーに伝達し、これらの他端を制御レバーの一端に近接させてその回動を阻止させるようにしたことを特徴とする扉の施錠装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、扉の施錠装置(以下単に施錠装置という)に係り、特に、所謂ピッキングを不可能にした新規な施錠装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、一つの扉に二つの施錠装置を装着した所謂ワンドア・ツーロックという施錠装置が実用されている。 【0003】このワンドア・ツーロックは、一つの扉の自由側端縁に鉛直方向に沿って二つの錠箱を装着したもので、各錠箱は、少なくとも、デッドボルト及びこれを操作するデッドカム装置、シリンダ錠及び室内側のサムターンを有し、通常、二つのシリンダ錠は一つの合鍵で施解錠する。 【0004】そして、このワンドア・ツーロック装置の存在理由は、ピッキングの操作を2倍にして、ピッキングを非常に困難にするためである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】シリンダ錠が2個装着されていると、犯罪者の心理的な限界時間である1個のシリンダ錠のピッキング時間が2倍になるので、犯罪者がピッキングの実行を躊躇し、その為ワンドア・ツーロックは防犯上安全な施錠装置であることが実証されている。 【0006】しかしながら、合鍵の正規の所有者にとっても施解錠操作が2倍になるので、しばしば面倒になり、外出時1個のシリンダ錠のみを施錠することが常態になると、折角のワンドア・ツーロックが通常の施錠装置と変らなくなってしまう。 【0007】そこで、請求項1に記載の発明は、何れか一方のシリンダ錠或いはサムターンを施錠方向に操作すると、連動して他方のシリンダ錠も施錠できるようにした施錠装置を提供し、以てワンドア・ツーロックの使い勝手を向上させることを目的としている。 【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明による施錠装置の機能に加えて、一のシリンダ錠を解錠した後一定時間以内に他のシリンダ錠を解錠しない場合、他のシリンダ錠解錠後デッドボルトを引っ込めることができないようにした施錠装置を提供し、以てピッキングに対する安全性を向上させることを目的としている。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、フロント板に垂直な前後方向に案内されたデッドボルトと、シリンダ錠及びサムターンに連係され、フロント板から前方に突出する施錠位置及び錠箱内に引込む解錠位置の何れかにデッドボルトを選択的に駆動するデッドカムとを夫々有する1対の施解錠ユニットを、1個の錠箱内に上下方向に沿って連設し、各デッドカムに従動歯車を同軸に結合すると共に、各従動歯車の後方に、中央部を錠箱の側板に回動可能に支承され、前端部に形成された駆動歯車を従動歯車に噛み合い係合させ、後端に係合ピンを突設した駆動レバーを設け、また、1対の駆動レバーの後方に、上下方向に延在し、同方向に移動可能に案内された連動杆を配設し、駆動レバーが解錠角度位置にあるときその係合ピンと干渉する連動杆の前方の側端縁の部分に、1対の係合ピンの夫々に対応して、1対の上下方向に長い切欠を形成し、連動杆の施錠方向の移動時係合ピンと係合する切欠の上又は下の開口端縁を係合端縁に指定すると共に、一端部を連動杆の切欠の他方の開口端縁部に回動可能に支承された1対の制御レバーを設け、連動杆が解錠位置にあるとき、この制御レバーの他端縁と連動杆の切欠の係合端縁との間に係合ピンを挟み、連動杆が施錠位置にあり、駆動レバーが解錠角度位置にあるとき、駆動レバーの施錠方向に回動に対し制御レバーの他端部が後方に移動する方向に回動して係合ピンとの干渉を避けるようにしたことを特徴とする。 【0010】また、請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明の構成に加えて、連動杆の解錠方向の端部近傍にばねとガバナーを有する機械的なタイマーを設け、このタイマーの出力軸に中央部を支持され、錠箱の側板に平行な平面内で回動するタイマー腕の一端をセット端、他端を作動端とし、他方、連動杆が解錠位置にあるとき、各制御レバーの一端の前方に回動軸を位置させ、この回動軸に停止レバーの一端を回動可能に支承させると共に、停止レバーが水平になったときその他端が制御レバーの一端に近接するように停止レバーの長さを設定し、また、これら一対の停止レバーの他端を第一連結リンクによって相互にリンク結合して平行四辺形の挺クランク機構を構成すると共に、第一連結リンクとタイマー腕の作動端とを第二連結リンクを介してリンク結合し、更にまた、連動杆が施錠位置にあるとき、その解錠方向の端部に一端を揺動可能に支持されたセットレバーの他端をタイマー腕のセット端に係合可能に臨ませ、一の制御レバーを解錠方向に回動させて一の施解錠ユニットを解錠させたとき、連動杆の解錠方向の移動によってセットレバーを介してタイマー腕をセットし、その作動端の回動によって一対の停止レバーの他端を制御レバーの一端に臨む位置から離間させて他の制御レバーによる他の施解錠ユニットの解錠を可能にし、タイマーによって設定された一定時間経過後は、その作動端の動きを第一及び第二連結リンクを介して一対の停止レバーに伝達し、これらの他端を制御レバーの一端に近接させてその回動を阻止させるようにしたことを特徴とする。 【0011】 【実施例】以下この発明の実施例を図面を参照して説明する。なお、説明の都合上請求項1に記載の発明について先に説明する。図1乃至3において符号1は錠箱を示し、この錠箱1は、フロント板2を扉の自由側端縁と同一面にして扉の自由側端縁部に埋設される。 【0012】この錠箱1内には、1対の施解錠ユニット3、3が上下方向に沿って連設されている。 【0013】各施解錠ユニット3は、少なくとも、デッドボルト4とデッドカム5とを備え、その内デッドボルト4は、図示を省略する案内機構によってフロント板に垂直な前後方向(図で左右方向)に移動可能に案内されている。 【0014】また、デッドカム5は、図示を省略するシリンダ錠の内筒、或いは室内側のサムターンに連係され、デッドボルト4をフロント板2から前方に突出した施錠位置(図2参照)と、錠箱1内に引込む解錠位置(図1参照)の何れかに選択的に駆動する。 【0015】図示の実施例におけるデッドカム5は、従動歯車6の裏面側に一体に結合された全体の形状が略魚形の厚板材で、その尾に相当する部分をデッドボルト4の一部に形成された従動切欠7に係合させ、更に、合鍵又はサムターンの操作により従動歯車6の回転軸の回りを回動することによってデッドボルト4をフロント板2から出没させる。 【0016】図示の実施例では、各施解錠ユニット3において従動歯車6の上方に位置する第一連結歯車8が図示しないサムターンに、下方に位置する第二連結歯車9がクラッチを介して図示しないシリンダ錠の内筒に夫々連係されている。 【0017】上記のようにデッドカム5、サムターン及びシリンダ錠を錠箱1の側板に沿って平面的に展開することはこの発明の必須の構成ではなく、通常の錠箱のように、シリンダ錠、クラッチ、デッドカム5及びサムターンを扉の厚さ方向に連設したものであってもよい。 【0018】なお、図1において符号11はクリック杆を示し、このクリック杆11は、その周りに巻装される図示しない圧縮コイルばねが思案点の左右で急激に伸張する勢いを利用して、施解錠時デッドボルト4の動きにスナップアクションを与える。 【0019】上記のように構成された各従動歯車6の後方(図で左方)には、夫々駆動レバー12が配設されている。 【0020】図示の実施例における駆動レバー12は扇形歯車であって、その歯車の中心軸を錠箱1の側板に回動可能に支承されている。 【0021】また、この駆動レバー12の前端部に形成された駆動歯車13を上記従動歯車6に噛み合い係合させると共に、その後端の裏面側に係合ピン14を突設している。 【0022】これら一対の駆動レバー12、12の後方の錠箱の背板に沿って、上下方向に延在する連動杆15が同方向に移動可能に案内されて配設されている。 【0023】図示の実施例における連動杆15は、一対の細長い板材を複数の連結柱16、16によって一体的に結合すると共に、その中央部に形成された付番しない長穴を側板に植設された一対の案内支柱17、17によって上下方向に移動可能に案内されている。 【0024】そして、図1に示すように各駆動レバー12が解錠角度位置にあるとき、その係合ピン14と干渉する連動杆15の前方の側端縁の部分(図示の実施例では手前側の板材の前方の側端縁)には、一対の係合ピン14、14の夫々に対応して、一対の上下方向に長い切欠18、18が形成されている。 【0025】各切欠18の施錠方向の移動時係合ピン14と係合する下方の開口端縁が係合端縁19(図2参照)として指定されている。 【0026】また、各切欠18は、解錠時駆動レバーの係合ピン14が係入する隙間を残して、次に述べる制御レバー21によって閉塞される。 【0027】すなわち、図示の実施例における制御レバー21は、板材を横断面コ字形に折曲し、そのコの字の縦棒部分を前方に向けると共に、錠箱の側板に対する投影形状が逆L字形のレバーで、その一端部(上端部)を第1支軸22に回動自在に支承されている。 【0028】そして、この制御レバー21は、第1支軸22に巻装された図示しない捩りコイルばねの弾力により、反時計方向に付勢されているが、制御レバー21に外力が作用しない常態においては、その一端における後側縁が前記連結柱16に係止され、図1に示すような角度位置、すなわち、その前面が連動杆15の前端縁に揃って切欠の大部分を閉塞する角度位置を保っている。 【0029】また、各制御レバー21の上下方向の長さは、図1に示すように、解錠角度位置にある駆動レバーの係合ピン14を、連動杆の係合端縁19と制御レバーの他端縁(下端縁)との間に余裕を以て挟むことができる程度に設定されている。 【0030】上記のように構成された請求項1に記載の発明の一実施例による施錠装置は、図1に示す解錠状態から外出の為例えば下方のシリンダ錠を施錠するとする。 【0031】すると、図1で下方の第2連結歯車9が時計方向に回動するので、これと噛み合う従動歯車6が反時計方向に、駆動レバー12が時計方向に夫々回動する。 【0032】従って、デッドカム5が下方にデッドボルトを前方に押出すと共に、下方の駆動レバーの係合ピン14が連動杆15の下方の21の下端縁を上方に押動する。 【0033】その結果、連動杆15が上方に移動し、上方の切欠の係合端縁19が、上方の駆動レバーの係合ピン14を介して、上方の駆動レバー12を時計方向に回動させる。 【0034】つまり、下方の施解錠ユニット3の施錠方向の作動が連動杆15を介して上方の施解錠ユニット3に伝達され、図2に示すように、上下双方のデッドボルト4が前方に突出して、双方の施解錠ユニット3、3が同時に施錠される。 【0035】この作動は、上方の施解錠ユニット3を施錠したときも同様である。このときには上方の係合ピン14が連動杆15を押上げる。 【0036】帰宅した家人が例えば先に上方の施解錠ユニット3を解錠すると、図2の状態から上方の駆動レバー12が反時計方向に回動し、その係合ピン14が上方の制御レバー21の下端を掠めて係合端縁19と係合し、更なる駆動レバー12の回動により、図3に示すように、連動杆15が下降し同時に上方のデッドボルト4が錠箱内に引込む。 【0037】次いで、下方の施解錠ユニット3を解錠すると、下方の駆動レバー12の係合ピン14が下降している制御レバー21の前面に当接するが、前記したように制御レバー21は第1支軸22の周りを時計方向に回動できるので、制御レバー21はその下端部を後方に逃がすようにして係合ピンの回動を許す。 【0038】すると、下方の施解錠ユニット3も解錠状態となり、図1に示す解錠状態に戻る。 【0039】つまり、この発明による施錠装置は、施錠するときは1対の施解錠ユニット3、3の何れかを施錠すれば他の施解錠ユニットも施錠されるが、解錠するときには、従来のワンドア・ツーロックの施錠装置と同様に、一つずつ解錠する。 【0040】次に、請求項2に記載の発明の一実施例による施錠装置を図4に示すように構成する。なお、図4は図1と同様に解錠状態を示す。 【0041】図4において錠箱1の下端に機械的なタイマー23が配設されている。このタイマー23は、例えば料理において調理時間を計る、或いは風呂桶の水の量を管理する、等の目的の為に市販されている機械的なタイマーをその侭利用できる。 【0042】このタイマー23は、例えばゼンマイ等のばねと、このばねが巻解れるときに増速されて回転するラチェット歯車及びこれと係合するガバナー等を備えたもので、この様な機械的なタイマーの構成は従来周知であるから、更に詳細な説明は省略する。 【0043】このタイマー23の出力軸に、タイマー腕24を、錠箱の側板に平行な平面内で回動可能に装着する。 【0044】このタイマー腕24は、中央部をタイマーの出力軸に支持され、その図における左端をセット端、右端を作動端としている。 【0045】一方、図4に示すように連動杆15が解錠位置にあるとき、各制御レバー21の一端(上端)の前方に回動軸25を位置させ、この回動軸25に停止レバー26の一端を回動可能に支承させる。 【0046】これら一対の停止レバー26、26は、図4に示すように水平な角度位置をとるとき、その他端が制御レバー21の上端に近接するようにその長さが設定されている。 【0047】また、これら一対の停止レバー26、26の他端は上下方向に延在する第一連結リンク27により相互にリンク結合され、平行四辺形の挺クランク機構を構成している。 【0048】更にまた、第一連結リンク27の下端は、第二連結リンク28を介して、前記タイマー腕24の作動端(右端)にリンク結合されている。 【0049】他方、図5に示すように連動杆15が施錠位置にあるとき、その解錠方向の端部、すなわち下端部に一端を揺動可能に支持されたセットレバー29の他端をタイマー腕24のセット端(左端)に係合可能に臨ませる。 【0050】このセットレバー29は、下端部が逆L字形に成形されており、その回動中心である第2支軸31に巻装された図示しない捩りコイルばねの弾力により、図5で反時計方向に付勢されているが、セットレバー29に外力が作用しない状態においては、その一端が前記連結柱16に係止されて図示の鉛直な角度位置を保つ。 【0051】このセットレバー29に関連して、錠箱1内の背板の下端には逆L字形の切換えレバー32が側板に回動可能に支承されている。 【0052】この切換えレバー32は、その回動中心である第3支軸33に巻装された図示しない捩りコイルばねの弾力により、図5で時計方向に付勢されているが、切換えレバー32に外力が作用しない常態においては、その鉛直な部分が背板に当接して図示の角度位置を保つ。 【0053】上記のように構成された請求項2に記載の一実施例による施錠装置は、一方の施解錠ユニット3を施錠方向に作動させれば、図4に示す解錠状態から、図5に示すように、上下の施解錠ユニット3、3が施錠されることは前記した請求項1に記載された発明と同様である。 【0054】この施錠状態から、例えば上方の施解錠ユニット3を解錠すると、図6に示すように、上方の駆動レバーの係合ピン14の回動により連動杆15が下降する。 【0055】同時に、連動杆の下端のセットレバー29がタイマー腕24のセット端を押し下げる。 【0056】このとき、セットレバー29の先端はタイマー腕24から反力を受けるが、その反力によりセットレバー29を時計方向に回動させようとするモーメントは切換えレバー32の水平腕の内端によって担持される。 【0057】上記のようにしてセットレバー29によりタイマー腕24が反時計方向に回動すると、タイマー腕の作動端が上昇し、そのタイマー腕24の回動は第2連結リンク28を介して第一連結リンク27に伝達され、図6に示すように、前記一対の停止レバー26、26が時計方向に回動してその後端が上昇する。 【0058】この状態で下方の施解錠ユニット3を解錠方向に作動させれば、その係合ピン14が反時計方向に回動して制御レバー21を時計方向に回動させても、その上端が停止レバー26と干渉することがないから解錠が可能である。 【0059】しかしながら、一方の施解錠ユニット3をピッキングにより解錠した場合、他方の施解錠ユニット3を解錠するまでに相当の時間が掛かる。 【0060】このときには、図7に示すように、タイマー腕24が元の角度位置に戻ってしまい、各停止レバー26の他端(後端)が各制御レバー21の一端に前方から近接してこれに臨むようになるので、下方の施解錠ユニット3を解錠させようとする係合ピン14は、制御レバー21を介して停止レバー26に衝止され、回動することができない。 【0061】従って合鍵を使用して双方のシリンダ錠を素速く解錠しない限りこの施錠装置を解錠することができない。 【0062】ちなみに、図4又は図7に示す状態から図5に示す双方施錠状態にするとき、セットレバー29の下端段部が切換えレバー32をその付勢力に抗して反時計方向に回動させるが、この回動は可能であり、何れセットレバー29と切換えレバー32との係合が解けて図5に示す状態となる。 【0063】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項1及び2に記載の発明は、連動杆に形成された一対の係合端縁により一対の駆動レバーを同時に施錠方向に回動させることができるから、一方の施解錠ユニットの施錠方向の作動により他方の施解錠ユニットを同時に施錠することができ、施解錠装置の使い勝手が向上する。 【0064】また、一方の施解錠ユニットを解錠するときには、他方の施解錠ユニットの係合ピンの連動杆との係合を解いた状態で連動杆を移動させるので、解錠は従来通り施解錠ユニットごとに独立して行うことができ、施解錠装置の安全性を損うことはない。 【0065】更にまた、請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の効果に加えて、一方の施解錠ユニットの解錠操作と同時に機械的なタイマーを作動させて、このタイマーの作動中にのみ停止レバーを制御レバーとの非係合位置に置くようにしたので、ピッキング等により一方の施解錠ユニットを解錠し、他方の施解錠ユニットの解錠に相当の時間が掛かる場合には、他方の施解錠ユニットの解錠を不可能にして施錠装置の安全性を高めることができる、等種々の効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390037028 【氏名又は名称】美和ロック株式会社 【識別番号】500113280 【氏名又は名称】有限会社 マツヤ
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| 【出願日】 |
平成12年3月10日(2000.3.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078097 【弁理士】 【氏名又は名称】飯田 岳雄
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| 【公開番号】 |
特開2001−254551(P2001−254551A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月21日(2001.9.21) |
| 【出願番号】 |
特願2000−66652(P2000−66652) |
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