トップ :: E 固定構造物 :: E05 錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫




【発明の名称】 集合住宅用指紋照合システム
【発明者】 【氏名】大森 正

【氏名】深澤 豊

【氏名】藤原 誠司

【氏名】松岡 達雄

【氏名】田中 敏明

【氏名】上田 毅

【氏名】久松 伸夫

【氏名】妹尾 純二

【要約】 【課題】本発明は、指紋データの認証をより正確に、かつ迅速に行うことができ、利用者の利便性を向上させることができる集合住宅用指紋照合システムを得ることを目的とするものである。

【解決手段】指紋データ蓄積部15に記憶された指紋データの中から居住者の住戸番号に応じたグループの指紋データを指定できるようにした。また、指紋照合端末機1にインターホン呼出通話部20を設け、住戸番号指定操作部16をインターホン通話と指紋照合との用途に兼用した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 集合住宅の住戸内に設置され、インターホン通話部を有している住戸端末機、指紋データを読み取る指紋データ読取部と、居住者の指紋データが記憶されている指紋データ蓄積部と、この指紋データ蓄積部に記憶された指紋データの中から居住者の住戸番号に応じたグループの指紋データを指定する住戸番号指定操作部と、上記指紋データ読取部で読み取られた指紋データと上記住戸番号指定操作部で指定されたグループの指紋データとを照合する指紋データ照合部と、上記インターホン通話部との間で通話するためのインターホン呼出通話部とを有している指紋照合端末機、及び上記指紋データ照合部からの信号に応じて上記集合住宅の共同玄関の電気錠を制御する電気錠制御装置を備えていることを特徴とする集合住宅用指紋照合システム。
【請求項2】 住戸番号指定操作部は、インターホン呼出通話部の呼出操作部を兼ねていることを特徴とする請求項1記載の集合住宅用指紋照合システム。
【請求項3】 指紋データ読取部には、指置き検出手段が設けられており、上記指置き検出手段は、住戸番号指定操作部の区切り釦を兼ねていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の集合住宅用指紋照合システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、居住者の指紋を照合することにより、共同玄関の電気錠を解錠する集合住宅用指紋照合システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、マンションなどの集合住宅において、指紋照合端末機で居住者の指紋データを読み取り、共同玄関の電気錠を解錠する指紋照合制御システムが開発されている。このようなシステムによれば、居住者が万一、鍵を紛失したり、暗証コードを他人に覚えられたりしても、居住者の指紋が認識されないと電気錠が解錠されず、防犯対策上望ましい。
【0003】しかし、マンションの規模が大きい場合には、登録されている指紋データが多いため、認証に長時間を要したり、誤認識の確率が高くなったりする問題があった。これに対しては、指紋データをグループに分けて登録し、指紋照合端末機からグループ番号を入力して識別範囲を限定することにより、認証時間を短縮し、誤認識を防止する方法も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の集合住宅用指紋照合システムでは、指紋データをグループに分けて識別範囲を限定した場合、居住者が指紋照合のためだけにグループ番号を新たに記憶する必要があり、利便性の点で十分ではなかった。
【0005】この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、指紋データの認証をより正確に、かつ迅速に行うことができ、利用者の利便性を向上させることができる集合住宅用指紋照合システムを得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る集合住宅用指紋照合システムは、集合住宅の住戸内に設置され、インターホン通話部を有している住戸端末機、指紋データを読み取る指紋データ読取部と、居住者の指紋データが記憶されている指紋データ蓄積部と、この指紋データ蓄積部に記憶された指紋データの中から居住者の住戸番号に応じたグループの指紋データを指定する住戸番号指定操作部と、指紋データ読取部で読み取られた指紋データと住戸番号指定操作部で指定されたグループの指紋データとを照合する指紋データ照合部と、インターホン通話部との間で通話するためのインターホン呼出通話部とを有している指紋照合端末機、及び指紋データ照合部からの信号に応じて集合住宅の共同玄関の電気錠を制御する電気錠制御装置を備えたものである。
【0007】請求項2の発明に係る集合住宅用指紋照合システムは、住戸番号指定操作部に、インターホン呼出通話部の呼出操作部を兼ねさせたものである。
【0008】請求項3の発明に係る集合住宅用指紋照合システムは、指紋データ読取部に指置き検出手段を設け、指置き検出手段に住戸番号指定操作部の区切り釦を兼ねさせたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図について説明する。図1はこの発明の実施の形態の一例による集合住宅用指紋照合システムを示すブロック図である。図において、指紋照合端末機1は、集合住宅の共同玄関のエントランス等に設置されている。指紋照合端末機1は、各住戸内に設置された複数の住戸端末機2と、通話呼出コントローラ3を介して接続されている。通話呼出コントローラ3は、集合住宅の管理人室などに設置されている。
【0010】共同玄関の電気錠4は、電気錠制御装置5により制御されて施錠・解錠される。指紋照合端末機1からの信号は、指紋照合コントローラ6を介して電気錠制御装置5に入力される。また、新たな指紋データを登録するための指紋データ登録装置7は、指紋照合コントローラ6を介して指紋照合端末機1に接続されている。指紋データ登録装置7は、居住者の指紋データを住戸番号に応じたグループに区分して登録できるようになっている。指紋照合コントローラ6は、指紋照合端末機1や警報監視盤などに一体的に組み込まれてもよい。
【0011】住戸端末機2には、インターホン通話部11と、このインターホン通話部11を制御する制御部12と、電気錠制御装置5に対して住戸から解錠信号を入力するための解錠釦13とが設けられている。インターホン通話部11には、マイク、スピーカ等が設けられている。制御部12は、CPU等により構成されている。
【0012】指紋照合端末機1は、指紋データを読み取る指紋データ読取部14、居住者の指紋データが記憶されている指紋データ蓄積部15、この指紋データ蓄積部15に記憶された指紋データの中から居住者の住戸番号に応じたグループの指紋データを指定する住戸番号指定操作部16、指紋データ読取部14で読み取られた指紋データと住戸番号指定操作部16で指定されたグループの指紋データとを照合する指紋データ照合部17、LEDや液晶画面などで構成された表示部18、及び指紋照合コントローラ6との接続を行う端末インターフェース部19を有している。
【0013】さらに、指紋照合端末機1には、インターホン通話部11との間で通話するためのインターホン呼出通話部20及び呼出釦21が設けられている。インターホン呼出通話部20には、マイク、スピーカ等が設けられている。住戸番号指定操作部16は、インターホン呼出通話部20にも接続されており、インターホン呼出通話部20の呼出操作部を兼ねている。
【0014】指紋データ読取部14には、指置き検出手段(図示せず)が設けられており、この指置き検出手段に居住者の指先を押し当てることにより、指紋データが読み取られる。端末インターフェース部19は、指紋データ照合部17で照合した結果を指紋照合コントローラ6に送出するとともに、指紋データ登録装置7で登録した指紋データを指紋データ蓄積部15に格納する。
【0015】指紋照合コントローラ6には、制御インターフェース部22が設けられている。制御インターフェース部22は、指紋照合端末機1から送出される照合結果に基づいて解錠信号を出力するとともに、指紋データ登録装置7で登録された指紋データを指紋照合端末機1に送出する。
【0016】通話呼出コントローラ3には、多重伝送制御部23が設けられている。多重伝送制御部23は、多重伝送線L及び通話線Lsを介して指紋照合端末機1と住戸端末機2とを接続している。インターホン呼出通話部20から住戸番号等を指定した呼出を受けると、アドレスを指定した制御信号が多重伝送線Lを介して住戸端末機2に送られる。呼び出しを受けた住戸端末機2で応答すると、通話線Lsを使用しての通話が可能となる。
【0017】次に、動作について説明する。図2は図1の集合住宅用指紋照合システムの基本動作を示すフローチャートである。住戸番号指定操作部16では、釦操作の有無が検出され、操作があるまで待機状態となっている(ステップS100)。何等かの釦が操作されると、住戸番号指定操作部16は、住戸番号を受け取り(ステップS101)、区切り釦の操作待ち状態となる(ステップS102、ステップS103)。
【0018】この後、指紋用の区切り釦(例えばファンクションキー)が押されると、グループ区分が指定されたとみなされ、指定された住戸番号に対応するグループ区分の指紋データを対象として指紋データ照合部17が起動される(ステップS104)。また、通話用の区切り釦(例えば#キー)が押されると、通話先の住戸番号が入力されたとみなされ、インターホン通話動作が実行され(ステップS112)、処理が完了される。
【0019】さらに、所定の時間内にいずれの区切り釦も押されない場合(ステップS105)、アラームが出力されて(ステップS110)、処理が完了される。
【0020】指紋データ照合部17が起動されると、指紋データ読取部14への指紋データの入力待ち状態となる(ステップS106)。所定の時間内に指紋データが入力されると、入力された指紋データと指定されたグループ内の指紋データとの検索照合が行われる(ステップS107)。
【0021】そして、照合の結果、入力された指紋データと指定されたグループに登録された指紋データのうちの1つとが同一であると判断されると(ステップS108)、その情報が端末インターフェース部19を介して制御インターフェース部22へ送られ、制御インターフェース部22から電気錠制御装置5へ解錠信号が出力される(ステップS111)。これにより、共同玄関の電気錠4が解錠される。
【0022】また、所定の時間内に指紋データが入力されないか(ステップS109)、又は同一の指紋データが検索されない場合には、アラームが出力されて(ステップS110)、処理が完了される。また、表示部18には、エラー又はNGの表示がなされる。
【0023】このような集合住宅用指紋照合システムでは、居住者が指紋データの読取作業を行う際、住戸番号を指定することで照合の対象となる指紋データのデータ量を少なくすることができるので、指紋データの認証を迅速に行うことができる。また、他人受入率を低下させることができ、指紋データの認証をより正確に行うことができる。さらに、グループ指定は住戸番号の入力で行えるため、指紋照合専用の特別なグループ番号等を居住者が記憶する必要がなく、利用者の利便性を向上させることができる。
【0024】さらにまた、指紋照合端末機1にインターホン呼出通話部20や呼出釦21を設けたので、システム全体を小形化できる。また、住戸番号指定操作部16をインターホン通話と指紋照合との用途に兼用したので、システム全体を安価に構成できるとともに、操作性を向上させることができる。
【0025】なお、上記の例では、指紋用の区切り釦としてファンクションキーを使用したが、指置き検出手段に住戸番号指定操作部16の区切り釦を兼ねさせてもよく、操作を簡単にすることができる。即ち、住戸番号を入力した後、指紋データ読取部14の指置き検出手段に指を置くことにより、これを指紋データ照合部17が指紋用の区切り釦として認識するようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の集合住宅用指紋照合システムは、指紋データ蓄積部に記憶された指紋データの中から居住者の住戸番号に応じたグループの指紋データを指定できるようにしたので、居住者が指紋データの読取作業を行う際、住戸番号を指定することで照合の対象となる指紋データのデータ量を少なくすることができ、指紋データの認証を迅速に行うことができる。また、他人受入率を低下させることができ、指紋データの認証をより正確に行うことができる。さらに、グループ指定は住戸番号の入力で行えるため、指紋照合専用の特別なグループ番号等を居住者が記憶する必要がなく、利用者の利便性を向上させることができる。さらにまた、指紋照合端末機にインターホン呼出通話部を設けたので、システム全体を小形化できる。
【0027】請求項2の発明の集合住宅用指紋照合システムは、住戸番号指定操作部をインターホン通話と指紋照合との用途に兼用したので、システム全体を安価に構成できるとともに、操作性を向上させることができる。
【0028】請求項3の発明の集合住宅用指紋照合システムは、指置き検出手段に住戸番号指定操作部の区切り釦を兼ねさせたので、操作を簡単にすることができる。
【出願人】 【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成12年3月13日(2000.3.13)
【代理人】 【識別番号】100057874
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道照 (外6名)
【公開番号】 特開2001−254550(P2001−254550A)
【公開日】 平成13年9月21日(2001.9.21)
【出願番号】 特願2000−68443(P2000−68443)