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【発明の名称】 盗難防止装置
【発明者】 【氏名】佐藤 行

【氏名】西村 律夫

【氏名】春日 伸敏

【要約】 【課題】錠機構部が中途半端な位置で停止しても、残余電力の駆動によって正規位置に戻せるようにして、ローバッテリ検出電圧の設定値を限界値まで下げて、電池を最大限使用して電池寿命を増大させることが可能な盗難防止装置を提供することを目的とする。

【解決手段】錠駆動部を駆動する電源電圧が所定値より低下したことを検出して制御系をリセットするように構成された盗難防止装置において、前記制御系の電源オン時(ステップS1)に錠機構部が正規位置にないことが検出された場合(ステップS3)に、残余電力により錠駆動部が錠機構部を適正位置まで駆動する(ステップS4)ように構成したことを特徴とするもので、万一、錠機構部が長期使用による磨耗等に起因して、あるいは錠動作中にリセット電圧が検出されてモータ制御が停止して錠機構部が中途半端な非正規位置に停止しても、残余電力の駆動によって錠機構部を正規位置に戻せるので、ローバッテリ検出電圧の設定値を限界値まで下げて、電池を最大限使用して電池寿命を増大させることが可能となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 送信手段からのコード信号を受けて認証コードが設定したものと一致した場合にのみ所定動力により錠駆動部を駆動して錠機構部を動作させるための信号を発生する受信手段を有する盗難防止装置であって、前記錠駆動部を駆動する電源電圧が所定値より低下したことを検出して制御系をリセットするように構成された盗難防止装置において、前記制御系の電源オン時に錠機構部が正規位置にないことが検出された場合に、前記送信手段からの駆動信号を得ずとも残余電力により錠駆動部が錠機構部を適正位置まで駆動するように構成したことを特徴とする盗難防止装置。
【請求項2】 前記制御系のリセット電圧より幾分高く設定した電圧を検出して表示するローバッテリ予告手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の盗難防止装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信手段からの正規なコード信号を受けて錠駆動部により錠機構部を動作させる盗難防止装置であって、前記錠駆動部を駆動する電源電圧が所定値より低下したことを検出して制御系をリセットするように構成された盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車において、盗難防止のために従来から種々の錠装置が数多く提案され、車輪のスポーク間に侵入して施錠される馬蹄形状の閂錠として、手動にて馬蹄形状の閂を施錠してロック位置を保持し、シリンダキーの回動によって解錠方向に付勢された閂を解錠する、特開平8−74458号公報(特許第2759256号公報)や特開平8−312221号公報に開示されたものがある。そして近年の電子技術の発展により、送受信装置の組合せを利用した錠装置も提案されてきており、手動によって施錠された錠を、通常の手動キーによって解錠することができる他に、錠に対応して予め設定された識別コードを含む光信号を発信手段から受けた場合にのみ、受信手段側である錠において解錠制御信号を発生して解錠動作がなされるように構成された特開平8−260784号公報に開示されたものや、前後両輪の少なくとも一方の車輪の回転が、手動によるロックバーの押込みにより阻止されて施錠されたものを、送信手段側からのIDコードを含む電波の送信により、受信手段側である錠側にて送信手段側からの前記IDコードを識別して照合一致した場合にのみ電磁式解除バルブを作動させて、前記ロックバーの復元により解錠がなされるように構成された特開平10−196188号公報に開示されたもの等がある。
【0003】一方では、これら制御装置における駆動部は、自転車等の車体に搭載した電源電池により駆動されることから、電源の電圧低下に起因した諸問題を生じるようになってきている。近年におけるこのような傾向は、比較的大きな電力を必要とする自動変速装置を備えた自転車において顕著であり、変速ケーブルの引込み位置の牽引操作途中にて電池が消耗してモータの駆動停止等を防止するものとして、本件出願人は、先に、変速機の制御機構における駆動装置の電源電圧が所定値以下に低下した場合には、変速機のその後の変速動作を禁止し、停車後、前記変速機を低速位置に設定するように構成した、いわゆる「変速位置固定処理」を行うようにした自動変速装置(特願平8−346160号)を提案した。そして近年では、盗難防止のための錠装置の分野においても、電源電圧が所定値以下に低下したローバッテリ電圧が検出されると制御が停止され、さらに電圧が低下すると制御回路がリセットされるものも提案されてきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述のような遠隔操作式の錠装置を備えた盗難防止装置では、送信手段側からの送信信号を受信できるように常時待機していなけらばならず、待機電力に無駄なエネルギーを浪費して、ローバッテリ電圧の検出の機会も増大していた。一方、錠機構部等の長期使用によるガタ、たるみ、振動、変形、磨耗等に起因して、錠駆動部による駆動制御の完了後に錠機構部が正規の位置(特に解錠位置)でない位置にて停止する虞れもあり、手動にて施錠するタイプのものでは、施錠位置に錠機構部がロックされずに解錠位置に戻ってしまう不都合が生じた。このような、錠機構部が正規の位置でない中途半端な位置に停止する現象は、前記ローバッテリ電圧が検出されて、さらに電圧が低下して制御回路のリセットが行われる際にも生ずる虞れがあった。しかも、前記ローバッテリ電圧の設定値が適正でない場合には、突然としてリセット電圧が検出されて錠駆動部が停止してしまう不都合があった。
【0005】そこで本発明では、前記従来の盗難防止装置における諸課題を解決して、錠機構部が中途半端な位置で停止しても、残余電力の駆動によって正規位置に戻せるようにして、ローバッテリ検出電圧の設定値を限界値まで下げて、電池を最大限使用して電池寿命を増大させることが可能な盗難防止装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、送信手段からのコード信号を受けて認証コードが設定したものと一致した場合にのみ所定動力により錠駆動部を駆動して錠機構部を動作させるための信号を発生する受信手段を有する盗難防止装置であって、前記錠駆動部を駆動する電源電圧が所定値より低下したことを検出して制御系をリセットするように構成された盗難防止装置において、前記制御系の電源オン時に錠機構部が正規位置にないことが検出された場合に、前記送信手段からの駆動信号を得ずとも残余電力により錠駆動部が錠機構部を適正位置まで駆動するように構成したことを特徴とするものである。また本発明は、前記制御系のリセット電圧より幾分高く設定した電圧を検出して表示するローバッテリ予告手段を設けたことを特徴とするもので、これらを課題解決のための手段とするものである。
【0007】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図5は本発明の盗難防止装置の第1実施の形態を示すもので、図1は自転車に採用された本発明の盗難防止装置における送信手段および錠ケース内に収納された受信手段側である施錠状態にある錠本体の全体図、図2は解錠状態にある盗難防止装置の全体図、図3は解錠状態にあるものの錠機構部が正規位置でない中途半端な状態にある盗難防止装置の全体図、図4は送信手段および受信手段を示す制御ブロック構成図、図5は盗難防止装置の制御フロー図である。
【0008】本発明は、送信手段2からのコード信号を受けて認証コードが設定したものと一致した場合にのみ所定動力により錠駆動部5を駆動して錠機構部11、3を動作させるための信号を発生する受信手段(22)を有する盗難防止装置であって、前記錠駆動部5を駆動する電源電圧が所定値より低下したことを検出して制御系をリセットするように構成された盗難防止装置において、前記制御系の電源オン時に錠機構部11が正規位置にないことが検出された場合に、前記送信手段2からの駆動信号を得ずとも残余電力により錠駆動部5が錠機構部11を適正位置まで駆動するように構成したことを特徴とするものである。図1に示すように、受信手段は盗難防止装置である錠装置を収納する錠ケース1内に配設された電池等の電源23に近接する制御部22内に設けられる。
【0009】錠ケース1内に収納される錠装置は、図示省略の自転車後輪に臨む後ホーク等に設置され、後輪スポーク間等に侵入して車輪の回転を阻止して施錠を行う馬蹄形の閂3と該閂3を常時解錠方向に牽引付勢するリターンスプリング4およびロックレバー11とにより構成される錠機構部と、リモコン2等の送信手段からの信号を受信して動作するモータ5からなる錠駆動部および減速機構6、7、8ならびにキーシリンダ13等から構成される。一方、前記制御部22における受信手段に対して所定の認証コードを有するコード信号を送信するリモコン2には、前記コード信号を発信するための操作ボタン24が設置されている。なお、図示はしないがリモコン2には、後述するキーシリンダ13を操作するためのキーが付設されてもよい。
【0010】鋼板プレス成型品等の下ケースと樹脂成型品等の上ケースとによって画成される錠ケース1本体の内部には以下のような各構成部材が配設される。リモコン等の送信手段2からのコード信号を受けて認証コードが設定したものと一致した場合にのみ電源23の電力により回転が可能な錠駆動部を構成する電動モータ5、該電動モータ5の出力軸に設けられたウォームギヤ6に噛合して伝動機構となる減速歯車が収容される。減速歯車はウォームホイール7A、該ウォームホイール7Aと一体の小径の平歯車7B、平歯車7Bに噛合する大径の平歯車8とから構成され、該平歯車8には一体に回転軸にカム9が固定される。一方、錠ケース1にはロックレバー11の略中間部が支軸10により軸支されており、復元ばね12により反時計方向に付勢された該ロックレバー11におけるロック爪11Bが、前記閂3の施錠位置にて施錠切欠3Aに、解錠位置にて解錠切欠3Bにそれぞれ係止するように構成される。
【0011】ロックレバー11の右端部には、前記カム9に臨むカム当接部11Aが形成されており、カム9の回転によって下方に押し出されて、ロックレバー11を時計方向の解錠位置に揺動させることができる(図3参照)。また、ロックレバー11の左端部にはシリンダ当接部11Cが形成されていて、該シリンダ当接部11Cも手動でのキーシリンダ13の回転に連動するシリンダカム14によって上方に押し出され、ロックレバー11を時計方向の解錠位置に揺動させることができる。なお、ロックレバー11の右端部におけるカム当接部11Aに当接する検出レバー16は、マイクロスイッチ15等の検出手段によってロックレバー11が施錠位置にあるか解錠位置にあるかを検出するためのものである。
【0012】このように構成された盗難防止装置である錠装置は、図1に示すように、手指にて閂3をリターンスプリング4の復元力に抗して施錠位置に移動させる。なお、本実施の形態では施錠を手動、解錠をリターンプリング4の復元力により行うように構成しているが、施錠および解錠を動力による閂の移動により行うタイプにも適用できるものである。手動にて閂3を施錠位置に移動すると、復元ばね12により反時計方向に付勢されたロックレバー11におけるロック爪11Bが閂3の施錠切欠3Aに落ち込んで係止して、閂3をロックする。
【0013】この状態にて、リモコン2から後述する正規の解錠信号を受信すると、錠駆動部であるモータ5が回転駆動され、減速歯車であるウォームギヤ6、ウォームホイール7A、小径の平歯車7B、大径の平歯車8を介して回転するカム9によってロックレバー11が時計方向に揺動して、ロック爪11Bが閂3の施錠切欠3Aから離脱する。これによって閂3はリターンスプリング4の復元力によって、図2に示すように解錠位置へと移動し、ロック爪11Bが閂3の解錠切欠3Bに係合するに至る。このときマイクロスイッチ15は解錠を検出して記憶する。
【0014】図3は解錠状態にあるものの錠機構部が正規位置でない中途半端な状態にある盗難防止装置の全体図で、前述したように、リモコン2から正規の解錠信号を受信して、モータ5が回転し、ウォームギヤ6、ウォームホイール7A、小径の平歯車7B、大径の平歯車8を介して回転するカム9によってロックレバー11が時計方向に揺動して、閂3がリターンスプリング4の復元力により、解錠位置へと移動した状態にて、錠機構部等の長期使用によるガタ、たるみ、振動、変形、磨耗等に起因して、ロックレバー11が正規の位置でない図示の位置にて停止した場合、あるいは、ローバッテリ電圧が検出されて、さらに電圧が低下して制御回路のリセットが行われてロックレバー11が同位置に停止した場合にも、ロックレバー11におけるロック爪11Bが宙に浮いた状態となるため、手動にて錠機構部である閂3を施錠位置に移動させて施錠しようとしても、施錠位置にロックすることができずに解錠位置に戻ってしまう不都合が生じる。本発明では、このようなマイクロスイッチ15の検出レバー16がロックレバー11の非正規位置を検出した状況下において、制御系の電源オン時に、電源23の残余電力を利用して、前記送信手段であるリモコン2等からの駆動信号を得ずともモータ5を駆動し、ロックレバー11を正規位置に揺動せしめるものである。
【0015】図4は送信手段および受信手段を示すブロック構成図であり、リモコン2側における送信手段において、リモコン2自体は、ポケット等に入る大きさの小型で所定形状のフレームに、外側に露出する送信スイッチを構成する操作ボタン24(図1)を有する。リモコン2の内部には、電池残量や送信状態あるいは錠状態(閂の位置)を表示するLED、送信制御用CPUからなる通信制御部、送信スイッチ、固有のコード信号の認証値が記憶されている認証コード記憶部、変調回路、送信部および送信用電源電池等を備える。なお、本実施の形態では、受信手段側である錠側では、モータ5の回転駆動によって解錠動作(ロックレバー11の時計方向揺動)のみが行われるものであるが、錠機構部の解錠および施錠動作のいずれをも錠駆動部が行うタイプ(例えば減速歯車が閂外周に刻設された歯部に噛合して施錠および解錠が行われるもの等)に適用する場合は、検出手段による閂位置の検出結果に基づいて自動的に電動モータ等の次回の錠駆動部の駆動方法(正回転か逆回転)を選択するように構成することもできる。
【0016】送信手段側で、操作ボタン24が押下されて送信スイッチが接続され、送信信号が通信制御部に送出されると、通信制御部では認証コード記憶部にて記憶されている固有の認証コードに対応した信号を変調回路に送出し、変調回路にて変調された送信信号TCは送信部から特定のコード信号として空中に発信される。錠本体側である受信手段の制御部22(図1)において、所定の条件(例えば走行の開始の検出や手動スイッチの投入)下にて受信制御部からの指令により受信電源PSが立ち上がる(図示しての説明は省略するが、電池の省電力のために受信電源のオンとオフとを間欠的に現出させるように構成されている)ことにより、受信回路が受信可能となる。受信信号RSを受信すると、受信判別部にて受信信号RSがノイズ等でないことが判別されると受信判別信号RJとして受信制御部に入力され、受信判別信号RJが認証コード記憶部に記憶されている認証コード一致した場合に、錠機構部を動作させる錠駆動部である電動モータ5を駆動するための駆動信号LDを送出することになる。
【0017】錠機構駆動状態検出手段であるマイクロスイッチ15によって、錠機構であるロックレバー11の錠位置が検出されて錠状態検出信号CRが受信制御部に入力される。また、受信制御部には、電圧検知部から電源の所定値以下の電圧を検出してローバッテリ検出信号LBも入力される。このとき受信制御部からは報知部にローバッテリ警報用の信号が送出される。錠機構部等のガタ、たるみ、振動、変形、磨耗等に起因して、あるいはリセット電圧が検出されてモータ5が停止したことによる前記錠機構駆動状態検出手段からの施錠状態信号CRが中途半端な非正規位置信号である場合には、受信制御部が錠駆動部に駆動信号LDを送出して駆動させ、錠機構部を正規位置に戻すことができる。
【0018】次に、図5を用いて、本発明の盗難防止装置である錠装置における第1実施の形態の制御フローについて説明する。図5(以下図4を参照しつつ)において、ステップS1にて制御装置の電源がオンされると、ステップS2にて初期設定がなされ、ステップS3にて錠機構部の錠状態すなわち駆動位置が正規位置かどうかが判断される。錠機構部が中途半端な位置に止まっていればステップS4に移行して錠駆動部であるモータを駆動し、正規位置になるまでS4〜S3ループが繰り返され、錠機構部を正規位置に戻すことができる。錠機構部が正規位置に戻ると、ステップS5に移行して電源の電圧のチェックがなされ、電圧が所定値より低下したローバッテリ電圧が検出された場合はステップS6に移行して送受信が休止される省エネ待機状態となる。
【0019】電圧が正常なら、ステップS7に移行して受信許可判断がなされる。つまり、受信手段側にて省電力のために受信電源PSがオンの状態とオフの状態とを間欠的に現出させる構成の下で、オフの場合はステップS8にて受信電源PSがLレベルのTd時間受信不可能な省エネ状態を継続し、受信電源PSがHレベルの受信許可状態の場合はステップS9に移行して受信動作ルーチンが行われる。次いでステップS10に移行して受信データの有無が判断される。受信信号RSのレベルがHであることが検出され、Hレベルの度数を積算する等して、所定時間経過後でもHレベルであり、その度数が所定値ST 以上であることが検出されると受信データ有りが判断され、単発的な信号であるノイズ等が排除される。これによって、データ取込みがなされてステップS11に移行し、認証照査ルーチンが開始される。ステップS12で認証が成功すると、ステップS13にて錠動作ルーチンが開始される。もし、この錠動作ルーチン中、すなわちモータの駆動中にローバッテリ電圧が検出(ステップS14)されると、ステップS15にて所定時間ローバッテリが表示され警報等も発せられる。負荷の大きなモータの駆動が終了してある程度の電力が回復した状態にてステップS5に戻り、再び電圧チェックがなされて前述同様のループが繰り返され、ステップS6の省エネ待機状態に移行するようなら、電池の充電あるいは交換がなされる。
【0020】図6は、本発明の盗難防止装置である錠装置における第2実施の形態の制御フロー図で、本実施の形態では、錠機構部の正規位置への制御フローであるステップS4〜S3のループの次の電源の電圧のチェック回路として、前記図5の実施の形態のもののステップS5のローバッテリ電圧検出に代えて、送受信が休止されて省エネ待機状態となる(ステップS8)所定の電圧値である第2の電圧より幾分高い値に設定される第1の電圧をローバッテリ予告電圧値として検出する手段を設けたものである。つまり、本実施の形態では、ステップS5においてローバッテリ予告電圧である第1の電圧が検出されると、ステップS6に移行してローバッテリフラッグが立てられHレベル状態となり、適宜表示手段によりローバッテリ予告がなされる。次いで、ステップS7における第2の電圧による電圧チェックがなされるが、このステップ以降は前記実施の形態のもののステップS5以降に相当するものである。本実施の形態では、ステップS15の錠動作ルーチンに続くローバッテリフラッグ判断ステップS16において、前記ステップS6にて判断されたHレベル状態下にてモータ駆動によりされに電圧低下が発生した場合に、ステップS17にて所定時間ローバッテリ表示がなされる。
【0021】以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明の趣旨の範囲内で送信手段と受信手段との間の遠隔操作のための信号伝達手段の種類(例えば電波のみならず、光、音声等)、閂の形状、リターンスプリングの形状、形式、閂とロックレバーとのロック形態、カムとロックレバーとのカム動作形態、電動モータ等の錠駆動部の形式、駆動機構部の錠状態検出手段である閂位置検出手段の検出方式、減速歯車の組合せ形態、キーシリンダの設置位置、ロックレバーの形状、キーシリンダによるロックレバーの操作形態、電源の種類(充電式二次電池等でもよい)、認証コードの設定方式、正規受信信号の判断形態、錠駆動部ないし錠機構部の正規位置への駆動についての駆動部の制御形態、予告電圧を含むローバッテリ検出形態および表示形態等については適宜選定することができる。
【0022】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明では、送信手段からのコード信号を受けて認証コードが設定したものと一致した場合にのみ所定動力により錠駆動部を駆動して錠機構部を動作させるための信号を発生する受信手段を有する盗難防止装置であって、前記錠駆動部を駆動する電源電圧が所定値より低下したことを検出して制御系をリセットするように構成された盗難防止装置において、前記制御系の電源オン時に錠機構部が正規位置にないことが検出された場合に、前記送信手段からの駆動信号を得ずとも残余電力により錠駆動部が錠機構部を適正位置まで駆動するように構成したことにより、万一、錠機構部が長期使用による磨耗等に起因して、あるいは錠動作中に制御回路がリセットされてモータ制御が停止して錠機構部が中途半端な非正規位置に停止しても、残余電力の駆動によって錠機構部を正規位置に戻せるので、ローバッテリ検出電圧の設定値を限界値まで下げて、電池を最大限使用して電池寿命を増大させることが可能となる。
【0023】また、前記残余電力による錠駆動部の駆動で、確実に錠機構部の正規位置への駆動を完遂することができる。さらに、前記制御系のリセット電圧より幾分高く設定した電圧を検出して表示するローバッテリ予告手段を設けた場合は、予め低下しつつある電源電圧を把握しておくことができるので、充電や電池交換に備えることができて、突然の送受信停止や制御系のリセットに遭遇しても適切に対応することが可能となる。このように本発明によれば、錠機構部が中途半端な位置で停止しても、残余電力の駆動によって正規位置に戻せるようにして、ローバッテリ検出電圧の設定値を限界値まで下げて、電池を最大限使用して電池寿命を増大させることが可能な盗難防止装置が提供される。
【出願人】 【識別番号】000112978
【氏名又は名称】ブリヂストンサイクル株式会社
【出願日】 平成12年3月10日(2000.3.10)
【代理人】 【識別番号】100102565
【弁理士】
【氏名又は名称】永嶋 和夫
【公開番号】 特開2001−254547(P2001−254547A)
【公開日】 平成13年9月21日(2001.9.21)
【出願番号】 特願2000−65888(P2000−65888)