| 【発明の名称】 |
貯蔵庫 |
| 【発明者】 |
【氏名】足立 文生
【氏名】藤原 徹
【氏名】石原 寿伸
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| 【要約】 |
【課題】扉をがたつきなく施錠する。
【解決手段】冷蔵庫本体10の前面の中枠14に突設されたブラケット21には支持軸28が取り付けられる。先端に錠孔34を有する施錠レバー33が、その基端部の長孔38を支持軸28に嵌めることにより、回動可能にかつ手前への引き出し可能に支持される。施錠レバー33は、常には垂下姿勢を取って収納されている。施錠する場合は、施錠レバー33を水平姿勢に起こし、その先端を挿通溝41に挿通しつつロックプレート40を隣り合う扉16の前面にわたって当てる。次に、長孔38を利用して施錠レバー33を手前に引き出すと、錠孔34が、錠腕46を挿入するのに必要な径だけロックプレート40の手前に突出するから、錠孔34に錠腕46を通して南京錠45がかわれる。施錠レバー33が前後に移動する余地が無く、したがって扉16ががたつくことが防止される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 貯蔵庫本体の前面の出入口には開閉可能な扉が設けられた貯蔵庫であって、前記貯蔵庫本体の前面に配された支持軸と、先端に錠の錠腕が挿入される錠孔を有するとともに基端に前記支持軸が挿通可能な長孔を有し、前記支持軸に対して回動可能にかつ引き出し可能に支持された施錠レバーと、この施錠レバーの先端側を挿通可能な挿通溝を有し前記扉の前面の一部を被覆可能なロックプレートとを備え、ほぼ水平姿勢に起こされた前記施錠レバーの先端を前記挿通溝に挿通しつつ前記ロックプレートを前記扉の前面の一部に当てたのち、前記錠孔に前記錠の錠腕を挿入することで施錠するようにしたものにおいて、前記施錠レバーが最も手前の施錠位置に引き出された状態で、前記錠の錠腕が挿入可能な径だけ前記錠孔が前記ロックプレートの手前に突出する設定となっていることを特徴とする貯蔵庫。 【請求項2】 前記施錠レバーの基端側には、前記貯蔵庫本体の前面と摩擦係合することにより、この施錠レバーを前方を向いたほぼ水平姿勢に保持可能な係合部が張り出し形成されていることを特徴とする請求項1記載の貯蔵庫。 【請求項3】 前記施錠レバーが前記施錠位置に引き出された状態では、前記係合部が前記貯蔵庫本体の前面から離間する設定となっていることを特徴とする請求項2記載の貯蔵庫。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、扉の施錠装置を備えた貯蔵庫に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、冷蔵庫における扉の施錠装置として、実公平4−46037号公報に記載されたものが知られている。このものは、図17に示すように、冷蔵庫本体1の前面のブラケット2に設けられた支持軸3に施錠レバー4の軸受孔5が回動可能に嵌められており、扉6が閉じられた状態で施錠レバー4を水平に起こし、挿通溝7Aに施錠レバー4の先端を通しつつロックプレート7を扉6の前面の一部に当て、施錠レバー4の先端の錠孔8に南京錠9の錠腕9Aを通すことで錠をかうようになっている。 【0003】ここで、施錠レバー4を水平に起こしたときにその姿勢に保持できれば、引き続くロックプレート7の取り付け作業等がやりやすい。そのため従来のものでは、支持軸3を長円形といった非円形断面とする一方、施錠レバー4の軸受孔5を円形の外周の一部から差込部5Aを延設した形状とし、施錠レバー4を鎖線に示す垂下姿勢から水平姿勢に起こしたら、奥側に押し込んで支持軸3の一部を差込部5Aに差し込むことによって、水平姿勢に保持し得るようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のものでは、施錠レバー4を押し込んだ状態で南京錠9をかうようになっていて、施錠したのちでも、支持軸3が差込部5Aから抜け出つつ施錠レバー4が手前に移動する余地が残されており、その分、扉6を開ける方向にがたつきが出るという問題があった。本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、扉をがたつきなく施錠するところにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、貯蔵庫本体の前面の出入口には開閉可能な扉が設けられた貯蔵庫であって、前記貯蔵庫本体の前面に配された支持軸と、先端に錠の錠腕が挿入される錠孔を有するとともに基端に前記支持軸が挿通可能な長孔を有し、前記支持軸に対して回動可能にかつ引き出し可能に支持された施錠レバーと、この施錠レバーの先端側を挿通可能な挿通溝を有し前記扉の前面の一部を被覆可能なロックプレートとを備え、ほぼ水平姿勢に起こされた前記施錠レバーの先端を前記挿通溝に挿通しつつ前記ロックプレートを前記扉の前面の一部に当てたのち、前記錠孔に前記錠の錠腕を挿入することで施錠するようにしたものにおいて、前記施錠レバーが最も手前の施錠位置に引き出された状態で、前記錠の錠腕が挿入可能な径だけ前記錠孔が前記ロックプレートの手前に突出する設定となっているところに特徴を有する。 【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記施錠レバーの基端側には、前記貯蔵庫本体の前面と摩擦係合することにより、この施錠レバーを前方を向いたほぼ水平姿勢に保持可能な係合部が張り出し形成されているところに特徴を有する。請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記施錠レバーが前記施錠位置に引き出された状態では、前記係合部が前記貯蔵庫本体の前面から離間する設定となっているところに特徴を有する。 【0007】 【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>施錠レバーをほぼ水平に起こしたのち、その先端を挿通溝に挿通しつつロックプレートを扉の前面の一部に当て、続いて長孔を利用して施錠レバーを手前に引き出す。そうすると、施錠レバーの先端の錠孔が、錠の錠腕が挿通可能な径だけロックプレートから突出するから、錠孔に錠腕を通して施錠することができる。施錠レバーが完全に引き出された状態で初めて、先端の錠孔が錠腕を挿通可能にロックプレートの手前に突出し、そこに錠がかわれるのであるから、施錠レバーが移動する余地が無く、したがって扉ががたつくことが防止される。 【0008】<請求項2の発明>施錠レバーを回動して水平姿勢に起こすと、基端側に設けられた係合部が貯蔵庫本体の前面と摩擦係合して水平姿勢に保持される。施錠レバーを回動するといった1動作でその保持を行うことができる。また、摩擦係合により保持されているのであるから、所定以上の力が作用すると保持が外れ、強くぶつけることが避けられる。 <請求項3の発明>施錠レバーが施錠位置に引き出された状態では摩擦係合による保持が解除されているから、錠とロックプレートとが外されれば、施錠レバーは自重により垂下姿勢に回動して収納される。解錠後に施錠レバーを収納し忘れることが回避される。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1ないし図13に基づいて説明する。この実施形態では横型冷蔵庫を例示しており、図1に示すように、前面開口の横長の断熱箱体からなる冷蔵庫本体10の側方に、冷凍装置等が収納された機械室11が設けられた構造であって、冷蔵庫本体10の底面の四隅に設けられた脚12で支持されている。冷蔵庫本体10の前面の開口には、図11にも示すように、縦方向の中枠14が配されることで左右2個の出入口15が設けられ、各出入口15に、それぞれ断熱性の扉16が観音開き式の開閉可能に装着されている。各扉16には、開放端側の上部位置に取手17が設けられている。 【0010】上記した両扉16の間の位置には、施錠装置20が設けられている。施錠装置20は、図2に示すように、支持軸28を取り付けるブラケット21と、施錠レバー33と、ロックプレート40と、南京錠45とを備えている。ブラケット21は、縦長の基板22における一側縁の中央高さ位置に、支持板23が直角曲げされて形成され、この支持板23に、支持軸28の取付孔24が開口されている。基板22の上下両端部には、ネジ25の挿通孔26が開口されている。支持軸28は円形軸であって、かつ先端側から順次に、取付孔24にほぼ緊密に嵌合する小径部29、それより少し太い大径部30、さらに大径の頭部31が形成された形状となっている。 【0011】施錠レバー33は、図3に示すように、全体として細長い形状に形成され、その先端側には、南京錠45の錠腕46が挿入される錠孔34が形成されている。一方、施錠レバー33の基端側では、その一縁側(水平姿勢を採った場合の下縁側)が円弧形に膨出しているとともに、反対側は斜めに切除されており、この円弧形部35と斜め部36とが丸みを付けて繋がり、この繋がった部分が、本発明に言う係合部37となっている。また、施錠レバー33の基端部には、上記した支持軸28の大径部30を摺動可能に挿通する長孔38が切られている。この長孔38は、施錠レバー33が水平姿勢を採ったときに、前方(図3の右側)に向けて上り勾配となった斜め姿勢に形成されている。 【0012】そして、図4ないし図6に示すように、ブラケット21の支持板23の内側に施錠レバー33の基端部が当てられ、支持軸28が長孔38から取付孔24にわたって差し込まれて、取付孔24から突出した小径部29の先端をかしめることで固定される。これにより施錠レバー33の長孔38に支持軸28の大径部30が嵌合された状態となり、施錠レバー33は支持軸28回りの回動可能に、かつ長さ方向に沿った摺動可能に支持された状態となる。なお、施錠レバー33は、図5に示すように、ネジ25の挿通孔26とほぼ重なり合う位置にある。一方ブラケット21は、冷蔵庫本体10の前面の中枠14における中央高さ位置よりも少し上の表面に当てられ、図7に示すように、基板22の両挿通孔26に通したネジ25を中枠14のネジ孔27に螺合して締め付けることで固定されるようになっている。 【0013】その結果施錠レバー33は、常には図4及び図7(A)に示すように、その自重によって、支持軸28を長孔38の後端38Bに当てつつ先端をほぼ真下に向けた垂下姿勢を採るようになっている。この位置が収納位置であって、閉じられた左右の扉16の隙間に収納されるようになっている。また、施錠レバー33は詳しくは後記するように、支持軸28回りに回動させつつ水平姿勢に起こすことが可能であるとともに、支持軸28を長孔38に沿って摺動させつつ手前に引き出すことが可能となっている。 【0014】ロックプレート40は正面方形状に形成され、図1に示すように、左右の扉16の隣り合った側縁の間にわたって当てられる大きさを有している。このロックプレート40の中央部には、施錠レバー33の先端を挿通可能な挿通溝41が開口されている。そして、上記した施錠レバー33が収納位置から水平姿勢に起こされた場合には、施錠レバー33の先端が閉じられた扉16の手前に突出し(図9(A)参照)、挿通溝41を施錠レバー33の先端に通しつつロックプレート40を両扉16にわたって当てることが可能であり、係る状態から施錠レバー33を最も手前まで引き出したときには、施錠レバー33の錠孔34が、南京錠45の錠腕46を挿入可能な径だけロックプレート40の手前に突出する設定となっている(図10参照)。施錠レバー33が最も引き出された位置が施錠位置である。なお、ロックプレート40の表面には、扉16に傷を付けないように、樹脂コーティングが施されており、また、挿通溝41の両側に抜き孔42を設けて、この抜き孔42に樹脂を回り込ませることで樹脂コーティングが浮き上がることを防ぐ手当が施されている。 【0015】続いて、本実施形態の作用を説明する。常には施錠レバー33は、図7(A)に示すように、垂下姿勢を採って収納位置にある。施錠する場合は、両扉16の隙間に指を入れ、同図(B)に示すように、施錠レバー33の先端に指を掛けて手前に引き起こす。施錠レバー33は、図8(A)さらには同図(B)に示すように、基端部の円弧形部35がブラケット21の基板22に摺接しつつスムーズに起こされ、また、支持軸28は長孔38内を前端38Aに向けて次第に移動する。 【0016】図9(A)に示すように、施錠レバー33が水平姿勢に起こされると、基端部の係合部37がブラケット21の基板22に当接し、また支持軸28が長孔38の前端38Aに達する。ここで、指を離すと、施錠レバー33は自重によって垂下姿勢に戻ろうとするが、係合部37がブラケット21の基板22に対して摩擦係合しており、また長孔38の前端が支持軸28で受けられた状態にあって、施錠レバー33はそのまま水平姿勢に保持される。ここで、施錠レバー33をさらに持ち上げる方向の力が作用した場合には、摩擦力等は作用しなくて、フリーに移動する。一方、施錠レバー33を下げる方向に所定以上の力が作用すると、摩擦力等に抗して施錠レバー33は垂下姿勢に戻る。したがって、施錠レバー33が固定されている場合と違って、他の物が強くぶつけられるといったことが避けられる。また、この施錠レバー33の保持力は、長孔38の形成位置と角度によって調整できる。ここで、長孔38の角度は、後記する施錠レバー33の引き出し易さとも関係するから、それらのバランスを取って設定すればよい。 【0017】上記のように、施錠レバー33が水平姿勢に保持されたら、図9(B)に示すように、施錠レバー33の先端を挿通溝41に通しつつ、ロックプレート40を両扉16の前面にわたって当てる。次に、施錠レバー33の先端を摘んで手前に引っ張る。そうすると、図10に示すように、支持軸28が長孔38の後端38Bに移動しつつ施錠レバー33が手前の施錠位置に引き出される。この施錠位置では、係合部37がブラケット21の基板22から離間して摩擦係合が除去される等で保持力は解除されるが、挿通溝41の下縁で受けられて施錠レバー33は水平姿勢は保たれる。 【0018】そして施錠位置では、錠孔34が、錠腕46を挿入することに必要な径だけロックプレート40の手前に突出するから、図11及び図12にも示すように、錠孔34に錠腕46を通すことで南京錠45をかうことができる。このように、南京錠45がかわれた場合は、施錠レバー33の前方への移動が支持軸28で係止され、また後方への移動が南京錠45でロックされて、施錠レバー33が前後に移動する余地が無く、したがって扉16をがたつきなく施錠することができる。 【0019】施錠を解除する場合は、図10の状態から南京錠45を外し、続いてロックプレート40を外すと、図13に示すように、施錠レバー33は自重によって収納位置に回動する。このとき、施錠レバー33は勢い余って中枠14に向けて回動するが、ブラケット21を止めたネジ25に当たって中枠14にぶつかることが回避される。 【0020】以上説明したように本実施形態によれば、施錠レバー33が完全に引き出された状態で、先端の錠孔34が、錠腕46を挿入することに必要な径だけロックプレート40の手前に突出するように設定し、そこに南京錠45がかわれるのであるから、施錠レバー33が移動する余地が無く、したがって扉16ががたつくことが防止される。また、施錠レバー33を収納位置から水平姿勢に起こすと、基端側の係合部37がブラケット21の基板22と摩擦係合し、また長孔38が支持軸28で受けられることにより水平姿勢に保持される。すなわち施錠レバー33を回動するといった1動作でその保持を行うことができる。また支持軸28の形状によって保持力を得る構造ではないから、支持軸28には円形軸が使用できて、製造が簡単である。さらに、所定以上の力が作用すると保持が外れるから、手や他の物を施錠レバー33に強くぶつけることが避けられる。施錠レバー33が施錠位置に引き出された状態では摩擦係合等による保持が解除されているから、南京錠45とロックプレート40とが外されれば、施錠レバー33は自重により垂下姿勢に回動して収納される。解錠後に施錠レバー33を収納し忘れることが回避される。 【0021】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。 (1)本発明の施錠装置は、図14に示すように、2枚の扉16が同じ向きに開閉される片開き形式のものにも適用することができる。この場合は、隣接する扉16の基端側と揺動端側の間で施錠することになる。 (2)また、図15に示すように、引き出し式の扉16Aを備えた形式のものにも適用することができる。 (3)さらに図16に示すように、1枚扉16のものにも適用できる。この場合は、ロックプレート40Aをその一端側が出入口15の口縁に当たるようにアングル状に形成しておけばよい。 (4)本発明は、貯蔵庫本体の出入口を開閉する扉を備えた貯蔵庫全般に広く適用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000194893 【氏名又は名称】ホシザキ電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月7日(2000.3.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096840 【弁理士】 【氏名又は名称】後呂 和男 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−248344(P2001−248344A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月14日(2001.9.14) |
| 【出願番号】 |
特願2000−62154(P2000−62154) |
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