| 【発明の名称】 |
遊技機の錠装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】竹内 正博
【氏名】若菜 芳生
【氏名】田結 誠
【氏名】竹内 英勝
【氏名】梁川 誠市
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| 【要約】 |
【課題】遊技機の錠装置が欄間から不正に解錠されないようにする。
【解決手段】遊技盤が取り付けられる本体9の側部に取り付けられる基枠体23と、基枠体23のほぼ中央に取り付けられたシリンダー錠25と、基枠体23の上部に取り付けられた上部鉤部材27と、基枠体23の下部に取り付けられた下部鉤部材29と、本体9が収納される外枠7に取り付けられ、上部鉤部材27が係止される上部係止部材15と、外枠7に取り付けられ、下部鉤部材29が係止される下部係止部材17と、上部鉤部材27と、下部鉤部材29とに連結され、シリンダー錠25によって操作される下部連結部材33、上部連結部材31とを備え、下部連結部材33と、上部連結部材31との間に一方向伝達部5を介装する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技盤が取り付けられる本体に取り付けられる基枠体と、上記基枠体に取り付けられた錠と、上記基枠体の上部に取り付けられた上部鉤部材と、上記基枠体の下部に取り付けられた下部鉤部材と、上記本体が収納される外枠に取り付けられ、上記上部鉤部材が係止される上部係止部材と、上記外枠に取り付けられ、上記下部鉤部材が係止される下部係止部材と、上記上部鉤部材と、上記下部鉤部材とに連結され、上記錠によって操作される連結部材とを備え、上記錠を解錠操作することによって、上記上部鉤部材と上記上部係止部材との係止と、上記下部鉤部材と上記下部係止部材との係止とが解除されて、上記本体を上記外枠から引き出すことが可能になる遊技機の錠装置において、上記錠から上記上部鉤部材方向への操作力を伝え、かつ該上部鉤部材から上記下部鉤部材方向への操作力を伝えることのない一方向伝達部材を介装したことを特徴とする遊技機の錠装置。 【請求項2】 上記一方向伝達部材が上記上部鉤部材と、上記連結部材との連結部分に構成されたことを特徴とする請求項1記載の遊技機の錠装置。 【請求項3】 上記一方向伝達部材が上記連結部材に構成されたことを特徴とする請求項1記載の遊技機の錠装置。 【請求項4】 上記連結部材が長板状であることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の遊技機の錠装置。 【請求項5】 上記連結部材が上記基枠体に摺動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の遊技機の錠装置。 【請求項6】 上記連結部材又は上記上部鉤部材と、上記基枠体との間に、該連結部材又は該上部鉤部材を上記上部鉤部材を解錠操作する方向とは反対の方向に付勢する付勢部材を取り付けたことを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載の遊技機の錠装置。 【請求項7】 上記付勢部材が上記一方向伝達部材より上記上部鉤部材側に取り付けられていることを特徴とする請求項6記載の遊技機の錠装置。 【請求項8】 上記連結部材が上記一方向伝達部材より上記上部鉤部材側の上部連結部と、上記一方向伝達部材より上記下部鉤部材側の下部連結部とから構成されていることを特徴とする請求項1、又は請求項3ないし請求項7の何れかに記載の遊技機の錠装置。 【請求項9】 上記一方向伝達部材が上記上部連結部の摺動方向に長く形成された長穴と、上記下部連結部に取り付けられ、かつ上記長穴に嵌められているピンとから構成されていることを特徴とする請求項8記載の遊技機の錠装置。 【請求項10】 上記上部鉤部材が上記基枠体に回動自在に取り付けられ、かつ上記連結部材に操作されることによって揺動されるように構成され、上記一方向伝達部材が上記上部鉤部材の揺動方向に沿って形成された円弧状長穴と、上記連結部材に取り付けられ、かつ上記円弧状長穴に嵌められているピンとから構成されていることを特徴とする請求項1、又は請求項2、或いは請求項4ないし請求項7の何れかに記載の遊技機の錠装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技などを提供する遊技機の錠装置に関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】従来、パチンコ遊技などを提供する遊技機は、外枠が遊技島に固定され、遊技盤を備えた本体がその外枠に脱着自在に取り付けられている。本体は、遊技機の保守、点検整備のために、外枠から引き出すことが可能になっている。 【0003】ところで、本体を外枠からだれでも引き出すことが出来ると防犯上の不具合があるため、本体を施錠する遊技機の錠装置が用いられている。この遊技機の錠装置は、例えば特開平10−314425号公報にあるように、シリンダー錠などの錠を解錠操作することによって、遊技盤を備えた本体を外枠から引き出すことを可能にする。 【0004】即ち、従来の遊技機の錠装置YJは、通常時は、図7の(A)に示すように、基枠体KWと、錠Jと、上部鉤部材HKと、下部鉤部材UKと、連結部材RLとが、図7の(C)に示すように、上部鉤部材HKと下部鉤部材UKとがそれぞれ係止部材KSに係止されることによって、本体を外枠に施錠する。 【0005】又、この状態から、図7の(B)に示すように、錠Jを矢印YA方向に解錠操作することによって、連結部材RLが矢印YB方向に摺動して、上部鉤部材HKと下部鉤部材UKとが矢印YC方向に揺動し、上部鉤部材HKと係止部材KSとの係止、及び下部鉤部材UKと係止部材KSとの係止が外され、本体の施錠が解錠される。これにより、本体を外枠から引き出すことが可能になる。 【0006】しかしながら従来の遊技機の錠装置YJは、連結部材RLが操作されると、2つの上部鉤部材HKと下部鉤部材UKとが共に、操作される構造であったため、1方の上部鉤部材HK又は下部鉤部材UKを操作すると、他方の下部鉤部材UK又は上部鉤部材HKも同時に揺動されることになり、特開平10−314425号公報にも記載されているように、錠Jを操作することなく不正に解錠を行うことが可能である。 【0007】例えば、遊技場では、遊技機は、遊技島に取り付けらており、遊技機の上部に点検用のいわゆる欄間が設けられている。この欄間を開けることで、遊技球の還元装置や遊技機の上部を点検することが可能になり、遊技機の錠装置YJの上部鉤部材HKが欄間から操作可能になる。 【0008】このため、欄間から上部鉤部材HKを矢印YC方向に操作して、錠Jによらずに解錠を実現し、遊技機に不正な細工を施すことが行われることがある。又、特開平10−314425号公報にも記載されている解決方法では、錠Jの近傍の構造が複雑になり、部品点数の増加と、組立工数の増加とを招く問題がある。 【0009】そこで、本発明では、部品数の増加が少なく、組立工数の増加が少なく、かつ上部鉤部材HKをどの様に操作しても下部鉤部材UKの係合を外すことが出来ないセキュリティの高い遊技機の錠装置の提供を目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための手段として、請求項1の発明の遊技機の錠装置は、遊技盤が取り付けられる本体に取り付けられる基枠体と、上記基枠体に取り付けられた錠と、上記基枠体の上部に取り付けられた上部鉤部材と、上記基枠体の下部に取り付けられた下部鉤部材と、上記本体が収納される外枠に取り付けられ、上記上部鉤部材が係止される上部係止部材と、上記外枠に取り付けられ、上記下部鉤部材が係止される下部係止部材と、上記上部鉤部材と、上記下部鉤部材とに連結され、上記錠によって操作される連結部材とを備え、上記錠を解錠操作することによって、上記上部鉤部材と上記上部係止部材との係止と、上記下部鉤部材と上記下部係止部材との係止とが解除されて、上記本体を上記外枠から引き出すことが可能になる遊技機の錠装置において、上記錠から上記上部鉤部材方向への操作力を伝え、かつ上記下部鉤部材方向への操作力を伝えることのない一方向伝達部材を介装したことを要旨とする。 【0011】これにより、遊技機の錠装置は、基枠体の例えばほぼ中央に取り付けられた錠を解錠操作すると、連結部材によって上部鉤部材と、下部鉤部材とが操作されて、上部鉤部材と上部係止部材との係止の解除と、下部鉤部材と下部係止部材との係止の解除とが行われる。従って、錠によって、遊技機の錠装置が解錠される。 【0012】又、上部鉤部材が操作された場合には、この操作力が一方向伝達部材によって遮断され、下部鉤部材に伝達されることはない。従って、遊技機の上部の欄間等の開口から触ることが可能な部分である上部鉤部材が操作されることによって、上部鉤部材と上部係止部材との係止が解除されたとしても、下部鉤部材と下部係止部材との係止が解除されることはない。従って、遊技機の上方から遊技機の錠装置の解錠が行われることはない。 【0013】この結果、従来の遊技機の錠装置に一方向伝達部品を介装するだけで、遊技機の上方からの解錠操作を排除することが出来、部品数の大幅な増加と、組立工数の大幅な増加とを招くことなくセキュリティの高い遊技機の錠装置を提供することができるという極めて優れた効果を奏する。 【0014】請求項2の発明の遊技機の錠装置は、上記一方向伝達部材が上記上部鉤部材と、上記連結部材との連結部分に構成されたことを特徴とする請求項1記載の遊技機の錠装置を要旨とする。これにより、上部鉤部材に操作力が加えられても一方向伝達部材から下の連結部材に操作力が伝えられることがなくなる。又、連結部材の途中に一方向伝達部材が介装されることがなくなるので、連結部材が通る部分の突起物や障害物から一方向伝達部材の動作が影響を受けることがなくなる。 【0015】この結果、部品を高密度で組み付けることが可能になり、遊技機の錠装置その物、及び遊技機の錠装置が取り付けられる部分の小型化が可能になるという極めて優れた効果を奏する。請求項3の発明の遊技機の錠装置は、上記一方向伝達部材が上記連結部材に構成されたことを特徴とする請求項1記載の遊技機の錠装置を要旨とする。 【0016】これにより、一方向連結部材を錠の近傍まで下げることが出来、一方向連結部材の下側の部分が遊技機の上部から極めて届き難くなる。この結果、遊技機の上部から遊技機の錠装置を解錠することが極めて困難になり高いセキュリティを提供することが出来るという極めて優れた効果を奏する。 【0017】請求項4の発明の遊技機の錠装置は、上記連結部材が長板状であることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の遊技機の錠装置を要旨とする。これにより、連結部材に穴等の加工スペースが出来、連結部材を加工して、一方向伝達部材を構成させることが容易になり、部品点数の増加を最小限にすることが可能になる。 【0018】請求項5の発明の遊技機の錠装置は、上記連結部材が上記基枠体に摺動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の遊技機の錠装置を要旨とする。これにより、連結部材が基枠体に保持されているので、連結部材の端部に一方向伝達部材を構成した場合には、一方向伝達部材の保持を行わなくても一方向伝達部材がぐらついたりずれたりすることがなくなる。 【0019】この結果、部品点数の増加を招くことなく一方向伝達部材の位置決めが出来、所期の動作を常に得ることが出来るという極めて優れた効果を奏する。請求項6の発明の遊技機の錠装置は、上記連結部材又は上記上部鉤部材と、上記基枠体との間に、該連結部材又は該上部鉤部材を上記上部鉤部材を解錠操作する方向とは反対の方向に付勢する付勢部材を取り付けたことを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載の遊技機の錠装置を要旨とする。 【0020】これにより、連結部材又は上部鉤部材を常に施錠状態を保持する方向に付勢しておくことが出来、連結部材や上部鉤部材に外部から予期しない力が加えられても上部鉤部材と上部係止部材との係止が誤って外れることが防止される。この結果、欄間等の隙間から針金などで上部鉤部材が押さえられたとしても付勢部材の付勢力が抵抗するため、上部鉤部材が上部係止部材から外れ難くなる。又、離れたとしても、下部鉤部材が下部係止部材との係止を保っているため、上部鉤部材を押さえる力がなくなると、再び上部鉤部材が上部係止部材に係止され施錠状態を維持する。 【0021】従って、不正な解錠操作に耐える力が向上するというう極めて優れた効果を奏する。請求項7の発明の遊技機の錠装置は、上記付勢部材が上記一方向伝達部材より上記上部鉤部材側に取り付けられていることを特徴とする請求項6記載の遊技機の錠装置を要旨とする。 【0022】これにより、上部鉤部材が常に係止を維持する方向に付勢されるため、一方向伝達部材側から、上部鉤部材を係止を維持する方向に付勢する必要がなくなる。この結果、一方向伝達部材が、上部鉤部材の係止を維持する方向に付勢する構造を備える必要がなくなり、単純な構造の一方向伝達部材を用いることが可能になると言う極めて優れた効果を奏する。 【0023】請求項8の発明の遊技機の錠装置は、上記連結部材が上記一方向伝達部材より上記上部鉤部材側の上部連結部と、上記一方向伝達部材より上記下部鉤部材側の下部連結部とから構成されていることを特徴とする請求項1、又は請求項3ないし請求項7の何れかに記載の遊技機の錠装置を要旨とする。 【0024】これにより、連結部が上部連結部と、下部連結部とから構成されるため、上部連結部と、下部連結部との長さを適宜調整して、一方向伝達部材の位置を定めることが出来る。この結果、遊技機の錠装置の周囲条件に応じて最適な位置に一方向伝達部材を配置することが出来るという極めて優れた効果を奏する。 【0025】請求項9の発明の遊技機の錠装置は、上記一方向伝達部材が上記上部連結部の摺動方向に長く形成された長穴と、上記下部連結部に取り付けられ、かつ上記長穴に嵌められているピンとから構成されていることを特徴とする請求項8記載の遊技機の錠装置を要旨とする。 【0026】これにより、上部連結部と下部連結部とを穴開けしたり、ピンを取り付けたりして、組み付けるだけで、一方向伝達部材を構成することが出来る。この結果、部品点数の増加を殆ど招くことなく遊技機の錠装置を作ることが出来るという極めて優れた効果を奏する。 【0027】請求項10の発明の遊技機の錠装置は、上記上部鉤部材が上記基枠体に回動自在に取り付けられ、かつ上記連結部材に操作されることによって揺動されるように構成され、上記一方向伝達部材が上記上部鉤部材の揺動方向に沿って形成された円弧状長穴と、上記連結部材に取り付けられ、かつ上記円弧状長穴に嵌められているピンとから構成されていることを特徴とする請求項1、又は請求項2、或いは請求項4ないし請求項7の何れかに記載の遊技機の錠装置を要旨とする。 【0028】これにより、上部鉤部材と連結部材とを僅かに加工するだけで、上部鉤部材に加えられた力が円弧状長穴によって連結部材に取り付けられたピンに伝えられることが防止される一方向伝達部材が構成される。この結果、部品点数の増加を殆ど招くことなくセキュリティの高い遊技機の錠装置を作ることが出来るという極めて優れた効果を奏する。 【0029】 【発明の実施の形態】次に発明の実施の形態を説明する。図1は、パチンコ機1の背面図、図2は、錠装置3の外観図、図3は、錠装置3の分解斜視図、図4は、一方向伝達部5の斜視図、図5は、一方向伝達部5の動作を説明するための斜視図、図6は、他の実施の形態の説明図である。 【0030】パチンコ機1は、図1に示すように、外枠7と、本体9とから構成されている。外枠7は、図示を省略する遊技場の遊技島に取り付けられ、固定される。外枠7は、一方の側部に錠装置3が施錠時に係止される上部係止部材15と、下部係止部材17とを備え、他方の側部に本体9を開閉自在に支持する本体支持金物19、21を備えている。 【0031】本体9は、パチンコ遊技を提供する遊技盤11と、遊技盤11の前面を覆う図示しないガラス扉と、本体9を外枠7の本体支持金物19、21に開閉自在に取り付けるための軸機構13と、本体9を外枠7の上部係止部材15と、下部係止部材17とに係止して施錠する錠装置3とを備えている。図示しないガラス扉には、ガラス扉を開けるガラス扉開部材12が設けらており、矢印YG方向に操作することによって、図示しないガラス扉が解錠され、開放される。軸機構13は、本体9の一方の側部に構成されており、錠装置3は、本体9の他方の側部に取り付けられている。 【0032】これらによりパチンコ機1は、外枠7が遊技島に固定され、本体9が外枠7に取り付けられる。外枠7に取り付けられた本体9は、通常は、外枠7に本体9が収納され、錠装置3が本体9を外枠7に施錠して、本体9が外枠7から引き出されることを防止している。又、錠装置3を解錠操作すると、錠装置3が解錠され、本体9を外枠7から引き出し可能にする。 【0033】本体9の施錠と、解錠とを行う錠装置3は、図2、及び図3に示すように、本体9の側部に取り付けられる基枠体23と、基枠体23のほぼ中央に取り付けられたシリンダー錠25と、基枠体23の上部に取り付けられた上部鉤部材27と、基枠体23の下部に取り付けられた下部鉤部材29と、上部鉤部材27に連結された上部連結部材31と、下部鉤部材29に連結された下部連結部材33と、上部連結部材31と下部連結部材33との間に介装された一方向伝達部5と、上部連結部材31と基枠体23との間に取り付けられた引っ張りバネ35と、下部連結部材33と基枠体23との間に取り付けられた引っ張りバネ37とを備えている。 【0034】基枠体23は、図3に示すように、L字状の断面を有し、本体9の側部の長さとほぼ同じ長さを有する部材であって、上部鉤部材27の取付孔39と、基枠体23を本体9にビス止めするための複数の取付孔41と、バネ止め43、45、47、49と、図示しないガラス扉を開けるための開部材51用のスリット53と、上部連結部材31の取付孔54と、下部鉤部材29の取付孔55と、上部連結部材31を摺動自在に保持する突起57と、下部連結部材33を摺動自在に保持する突起59、61と、シリンダー錠25の取付穴63と、シリンダー錠25の作動部65とを備えている。 【0035】基枠体23の取付孔39に回動自在に取り付けられる上部鉤部材27は、上部係止部材15に係止される鉤部67と、基部69と、先部71とを備えている。基部69は、長板状であって、作用孔73と、支持孔75とを備えている。作用孔73は、基部69の一端部に形成され、支持孔75は、作用孔73と鉤部67との中間に形成されている。基部69の他端部には、鉤部67を介して、先部71が形成されている。先部71は、斜部77を有し、斜部77には、折り曲げ部79が形成されている。斜部77は、本体9を外枠7に押しつけるだけで、上部鉤部材27を上部係止部材15に係止させる場合に、上部係止部材15に押し当てられる部分であって、上部鉤部材27を上部係止部材15を避ける方向に徐々に移動させて、鉤部67と、上部係止部材15との係止を完了させる働きを有する。上部鉤部材27の支持孔75は、基枠体23の取付孔39に、回動自在にカシメ止めされ、作用孔73は、上部連結部材31の作用孔81に回動自在にカシメ止めされる。 【0036】上部鉤部材27の作用孔73に回動自在に取り付けられる上部連結部材31は、所定の長さを有する長板部材であって、一端に作用孔81が形成され、バネ止め83と、長穴85、87と、開部材51用の切り欠き部89とを備えている。上部連結部材31の中間に形成された切り欠き部89は、後述する開部材51を解錠方向に駆動操作するために形成されている。バネ止め83は、切り欠き部89の隣に設けられており、引っ張りバネ35の一端が取り付けられる。一方の長穴87は、上部連結部材31の長手方向に長い形状に形成されており、他の長穴85は、上部連結部材31の長手方向に長い形状で、長穴87とバネ止め83との間に形成されている。上部連結部材31は、長穴85が基枠体23の取付孔54にカシメ止めされるピン部材91に摺動自在に嵌められる。これにより、上部連結部材31と、基枠体23とは、所定の間隔を開けて、後述する開部材51の介装スペースを提供するとともに、上部連結部材31が長穴85の長さの分だけ長手方向に移動自在に取り付けられる。 【0037】上部連結部材31は、長穴87がピン部材93に填って、下部連結部材33に長穴87の長さの分だけ摺動自在に取り付けられる。下部連結部材33は、所定の長さを有する長板部材であって、ピン部材93がカシメ止めされる取付孔95が一端に形成され、他端に下部鉤部材29を操作する作用孔97が形成されている。下部連結部材33の取付孔95と作用孔97との中間には、バネ止め99が設けられている。取付孔95の隣には、シリンダー錠25の作動作用部101が設けられている。作動作用部101は、シリンダー錠25の解錠作動のスペースを提供するとともに、シリンダー錠25の解錠操作力を受ける作用受け突起103を備えている。 【0038】下部連結部材33の作用孔97に回動自在に取り付けられる下部鉤部材29は、上部係止部材15と同様に鉤部105と、基部107と、先部109とを備えている。基部107は、作用孔111と、支持孔113とを備えている。作用孔111は、下部連結部材33の作用孔97に回動自在にカシメ止めされ、支持孔113は、基枠体23の取付孔55に回動自在にカシメ止めされている。 【0039】開部材51は、長板状部材であって、シリンダー錠25のガラス扉解錠操作力を受ける作用受け凹部121と、スリット123と、バネ止め突起125と、ガラス扉開部材12を操作するためのガラス開片127とを備えている。作用受け凹部121は、詳細を後述するシリンダー錠25によって、矢印YH方向に操作される部分である。スリット123には、既述した基枠体23の取付孔54にカシメ止めされるピン部材91が摺動自在に介装される。バネ止め突起125には、引っ張りバネ129の一端が係止される。引っ張りバネ129の他端は、バネ止め43に係止される。これにより、開部材51は、常時矢印YI方向に付勢力を受け、ピン部材91がスリット123の下端131に達する位置まで、移動される。従って、スリット53に挿入されたガラス開片127は、下端133がガラス扉開部材12と干渉することはない。 【0040】この状態から開部材51が矢印YH方向に操作されると、ガラス開片127がガラス扉開部材12を矢印YG方向に移動させる。従って、図示しないガラス扉は、解錠され、開放される。シリンダー錠25は、本体141と、作動部143とから構成されており、本体141は、基枠体23の遊技者側145に取付られる。作動部143は、図示しないキーによって、矢印YK、又は矢印YL方向に回動されるものであって、取付穴63を介して、解錠部材147が基枠体23の裏側149に位置する様に取り付けられる。解錠部材147は、作動部143の回動に伴って回動するものであって、作動部143が矢印YK方向に回動された場合に、作用受け突起103を解錠方向YMに駆動する本体解錠突起153と、作動部143が矢印YL方向に回動された場合に、作用受け凹部121を解錠方向の矢印YH方向に駆動するガラス扉解錠突起151とを有する。 【0041】図3に基づいて説明した錠装置3は、図2に示す状態に組み立てられる。この状態で、シリンダー錠25を矢印YK方向に回動すると、下部連結部材33が矢印YM方向に操作される。下部連結部材33が矢印YM方向に操作されると、図4に示すように、一方向伝達部5のピン部材93が長穴87の上端154を押して、上部連結部材31を矢印YM方向に移動させる。これにより、図2に示すように、上部鉤部材27が矢印YN方向に揺動され、下部鉤部材29が矢印YO方向に揺動される。従って、錠装置3の解錠が行われ、本体9を、外枠7から引き出すことが可能になる。 【0042】一方、上部鉤部材27を矢印YN方向に押した場合には、上部連結部材31が矢印YM方向に移動される。上部連結部材31が矢印YM方向に移動されると、図5に示すように、一方向伝達部5のピン部材93が長穴87内を下端155方向に移動する。これにより、上部連結部材31が矢印YM方向に移動されても下部連結部材31は、矢印YM方向に移動されることはない。従って、下部鉤部材29は、矢印YO方向に揺動されることはない。なお、長穴87は、上部鉤部材27を矢印YN方向に押しても下部連結部材33が移動することがないか、或いは僅かに移動する程度の寸法にされる。 【0043】この結果、上部鉤部材27を操作しても、下部鉤部材29の係止の解除は行われず、錠装置3の解錠は、行われることはない。以上に説明したように錠装置3は、一方向伝達部5の働きにより、シリンダー錠25の解錠操作によって解錠されるが、上部鉤部材27を操作しても、解錠されることはない。従って、ピン部材93と長穴87と、引っ張りバネ35とを付加するだけで、高いセキュリティを得ることが出来るという極めて優れた効果を奏する。 【0044】次に他の実施の形態を説明する。図6に示す錠装置203は、錠装置3の上部連結部材31と、下部連結部材33とに替えて、図6の(A)に示す連結部材233を用い、一方向伝達部5に替えて一方向伝達部205を用いる。連結部材233は、上部連結部材31と、下部連結部材33との間に入っていた一方向伝達部5を除いて、一体にしたものである。 【0045】図6の(B)、(C)に示す一方向伝達部205は、連結部材233と、上部鉤部材227の間に構成したものである。一方向伝達部205は、基枠体223に回動自在にカシメ部226によって取り付けられた上部鉤部材227と、上部鉤部材227に形成された円弧状長穴287と、上部鉤部材227を矢印YP方向に付勢する引っ張りバネ235と、連結部材233にカシメ止めされ、かつ円弧状長穴287に摺動自在に嵌められたピン部材293とから構成されている。円弧状長穴287は、カシメ部226を円の中心にし、上部鉤部材227の先部271とは反対側の基部269に形成されている。円弧状長穴287の上端253は、図6の(B)に示すように、施錠状態の錠装置203において、ピン部材293と接する位置まで形成されている。円弧状長穴287の下端255は、施錠状態の錠装置203において、図6の(C)に示すように、上部鉤部材227を押さえた場合にピン部材293が触れることのない位置か、あるいはピン部材293僅かに移動する位置まで形成されている。 【0046】図6に基づいて説明した錠装置203は、解錠操作によって、連結部材233が矢印YQ方向に操作されると、図示しない下部鉤部材が係合の解除方向に揺動されるとともに、一方向伝達部205のピン部材293が円弧状長穴287の上端253を押して、上部鉤部材227を係合の解除方向である矢印YR方向に揺動させる。これにより、錠装置3の解錠が行われ、本体9を、外枠7から引き出すことが可能になる。 【0047】一方、上部鉤部材227を図6の(C)に示すように、矢印YR方向に押した場合には、一方向伝達部205のピン部材293が円弧状長穴287内を下端255方向に移動する。これにより、連結部材233は、矢印YQ方向に移動されることはない。従って、図示しない下部鉤部材は、係合の解除方向に揺動されることはない。 【0048】以上に説明したように錠装置203は、錠装置3と同様に一方向伝達部205の働きにより、図示しないシリンダー錠の解錠操作によって解錠されるが、上部鉤部材227を操作しても、解錠されることはない。従って、ピン部材293と円弧状長穴287と、引っ張りバネ235とを付加するだけで、高いセキュリティを得ることが出来るという極めて優れた効果を奏する。 【0049】次に特許請求の範囲の構成と、発明の実施の形態との対応を説明する。請求項1の本体は本体9、基枠体は基枠体23、223、錠はシリンダー錠25、上部鉤部材は上部鉤部材27、227、下部鉤部材は下部鉤部材29、外枠は外枠7、上部係止部材は上部係止部材15、下部係止部材は下部係止部材17、連結部材は上部連結部材31、下部連結部材33、連結部材233、一方向伝達部材は一方向伝達部5、205、遊技機はパチンコ機1、錠装置は錠装置3、203がそれぞれ対応する。 【0050】請求項2の本体は本体9、基枠体は基枠体223、錠はシリンダー錠25、上部鉤部材は上部鉤部材227、下部鉤部材は下部鉤部材29、外枠は外枠7、上部係止部材は上部係止部材15、下部係止部材は下部係止部材17、連結部材は連結部材233、一方向伝達部材は一方向伝達部205、遊技機はパチンコ機1、錠装置は錠装置203がそれぞれ対応する。 【0051】請求項3の本体は本体9、基枠体は基枠体23、錠はシリンダー錠25、上部鉤部材は上部鉤部材27、下部鉤部材は下部鉤部材29、外枠は外枠7、上部係止部材は上部係止部材15、下部係止部材は下部係止部材17、連結部材は上部連結部材31、下部連結部材33、一方向伝達部材は一方向伝達部5、遊技機はパチンコ機1、錠装置は錠装置3がそれぞれ対応する。 【0052】請求項4ないし請求項6は、請求項1に同じで、特に請求項6の付勢部材は引っ張りバネ35、37、235である。請求項7の付勢部材は、引っ張りバネ35、235である。請求項8の本体は本体9、基枠体は基枠体23、錠はシリンダー錠25、上部鉤部材は上部鉤部材27、下部鉤部材は下部鉤部材29、外枠は外枠7、上部係止部材は上部係止部材15、下部係止部材は下部係止部材17、連結部材は上部連結部材31、下部連結部材33、一方向伝達部材は一方向伝達部5、付勢部材は引っ張りバネ35、37、遊技機はパチンコ機1、錠装置は錠装置3がそれぞれ対応する。 【0053】請求項9の長穴は長穴87、ピンはピン部材93が対応する。請求項10の本体は本体9、基枠体は基枠体223、錠はシリンダー錠25、上部鉤部材は上部鉤部材227、下部鉤部材は下部鉤部材29、外枠は外枠7、上部係止部材は上部係止部材15、下部係止部材は下部係止部材17、連結部材は連結部材233、一方向伝達部材は一方向伝達部205、遊技機はパチンコ機1、円弧状長穴は円弧状長穴287、ピンはピン部材293、錠装置は錠装置203がそれぞれ対応する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000150051 【氏名又は名称】株式会社竹屋
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| 【出願日】 |
平成12年3月7日(2000.3.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082500 【弁理士】 【氏名又は名称】足立 勉
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| 【公開番号】 |
特開2001−248342(P2001−248342A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月14日(2001.9.14) |
| 【出願番号】 |
特願2000−62013(P2000−62013) |
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