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【発明の名称】 電動ロック装置
【発明者】 【氏名】板倉 成勝

【要約】 【課題】ロックボルトのストロークを長く設定できるにもかかわらず、装置全体の長さを短くすることができ、取付け対象を選ばない汎用性のある電動ロック装置を提供する。

【解決手段】送りねじシャフト4を電動モータ5によって回転させ、ロックボルト2を固定ガイド1の長さ方向に進退させる。固定ガイド1、ロックボルト2及び送りねじシャフト4よりなる機構部分と電動モータ25を並列に配置し、歯車機構6によって連動させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 固定ガイド1にロックボルト2を長さ方向に摺動可能かつ回転不能に嵌挿し、ロックボルト2の長さ方向のねじ孔3に送りねじシャフト4を嵌合させ、電動モータ5をロックボルト2及び送りねじシャフト4と並列に配置して固定ガイド1に固着し、送りねじシャフト4と電動モータ5の出力軸7を歯車機構6を介して連結したことを特徴とする電動ロック装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は電動モータを回転駆動源とする電動ロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術分野】 ロックボルトの駆動源としてソレノイドを使用することは、実開昭64−52208号公報に開示されているように従来から知られている、ロックボルトにかかる負荷が大きいためにより強い電磁力を発生させる必要があるときには、コイル部分が大型化してしまい、狭隘な場所に装着するには不向きである。また、ロックボルトの移動時には大きな衝突音と振動を伴う。また、扉に取付け可能な程度の大きさでは、ソレノイドでは余り大きな力が得られず、扉の歪みや腐蝕などにより、ロックボルトとその受座と間の摩擦力が増大すると、ロックボルトがソレノイドでは駆動できないことがある。
【0003】そこで、本出願人は駆動源として電動モータを使用した電動ロック装置を開発し、特願平11−195357号として先に出願した。この電動ロック装置は、固定ガイドにロックボルトを長さ方向に摺動可能に設け、ロックボルトの軸方向に設けたねじ孔に送りねじシャフトを螺合させ、送りねじシャフトを固定ガイドに設けた電動モータの出力軸に連結し、ロックボルトと送りねじシャフト及び電動モータを一直線上に配設したものである。しかし、この先願技術においても一応の成果はあるが、電動ロック装置全体が長尺化するため、横幅や奥行きが限定される狭隘な場所での使用には制約を受ける。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 したがって本発明の目的は、ロックボルトの移動ストロークを必要に応じて長く設定できるにもかかわらず、装置全体の長さを半減できるため、狭隘な場所にも制約なく使用でき、汎用性に優れた電動ロック装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】 前記課題を達成するために本発明では、固定ガイド1にロックボルト2を長さ方向に摺動可能かつ回転不能に嵌挿し、ロックボルト2の長さ方向のねじ孔3に送りねじシャフト4を螺合させ、送りねじシャフト4と並列的に電動モータ5を固定ガイド1に設け、送りねじシャフト4を電動モータ5の出力軸7に歯車機構6を介して連結する。
【0006】
【発明の作用】 例えば扉側に電動ロック装置を取付け、固定枠体側に受座8を固定枠体に設けたとき、扉を閉鎖した後、扉を固定枠体に対してロックするには、電動モータ5に通電して出力軸7を一方向に回転させ、歯車機構6を介して送りねじシャフト4を軸線周りに同方向に回転させる。この送りねじシャフト4の回転運動はロックボルト2の直線運動に変換され、ロックボルト2が前進して先端2aが受座7に挿入される。ロックボルト2の先端2aが受座7に係合下段階で電動モータ5への通電が遮断され、ロックボルト2は当該位置び停止させられる。扉のロックを解除するときには、電動モータ5の出力軸7を前記とは逆方向に回転させ、ロックボルト2を固定ガイド1側に引戻せばよい。
【0007】
【発明の実施の形態】 図示の実施例において電動モータ5は可逆回転モータであり、出力軸7を送りねじシャフト4と並列に配列して固定ガイド1に固定してある。送りねじシャフト4の根元は角軸部4aとしてあり、歯車機構6の一方の歯車6aは角軸部4aに回転不能に嵌着されている。歯車機構6の他方の歯車6bは電動モータ5の出力軸7に同様に嵌着されている。各歯車6a,6bとしては、機械的強度が高くて耐摩耗特性の高い、金属製もしくはエンジニアリングプラスチックス製のものが好ましい。
【0008】ロックボルト2の一部には、半径方向に突出した突起によって感応子11が形成してある。この感応子11は、固定ガイド1に設けた軸方向のガイド溝12に挿入してある。感応子11たる前記突起は、ロックボルト2をその軸線周りに回動させない作用もなす。固定ガイド1には、リミットセンサ9,10が長さ方向に間隔を置いて設けられており、リミットセンサ9,10の検出信号によって電動モータ5がロック成立位置あるいはロック解除位置で停止するようにしてある。
【0009】前記リミットセンサ9,10の外側には予備のリミットセンサ9a,10aを設けてあり、リミットセンサ9,10が何らかの外乱によって作動しないとき、この予備のリミットセンサ9a,10aによって確実に電動モータ5が停止するようになっている。固定枠体側の受座8内に一方のリミットセンサ10,10aを設置することも本発明の実施の形態に含まれる。
【0010】リミットセンサ9,9a及びリミットセンサ10,10aの方式には特に制限はなく、マイクロスイッチでも、その他無接触型の磁気反応センサ、光電子及び受光素子を用いたものでもよい。このようにすると、この電動装置を扉側に取付けたとき、受座との距離に若干の長短ができたとしても、ロックボルト2が完全に受座8に係合したときに、センサ10が作用して電動モータ5を停止させることになり、取付け時毎にリミットセンサ10の位置を調整したり、制御装置のタイミング変更などをする要がなく、複雑な制御装置を不要とする。
【0011】この電動ロック装置を部屋の出入口の扉に設置したときには、電動モータ5の正逆回転は部屋に出入する者が磁気カードなどの挿入によって行なったり、あるいはコントロール室からの指令によって行なうことができる。
【0012】
【発明の効果】 本発明の電動ロック装置では、電動モータ5が送りねじシャフト4及びロックボルト2と並行に配置して固定ガイド1に設けられているため、ロックボルト2のストロークを必要に応じて長く設定することができ、また、該ストロークを長く設定する場合でも、装置全体の長さを従来よりも半減することができるため、扉に補強用プレスビートなどの凹凸条などがあって取付け面部が狭隘な場合異においても、スペース的な制約なしにほとんどの扉に取付けられる汎用性を有する。
【0013】更に電動式であるから、適当な減速装置を送りねじシャフト4との間に介在させれば、大きなトルク力が得られ、ロックボルト2と受座7との間の摩擦力が増大するような何らかの外乱(例えば錆の発生)が作用したとしても、充分に対応できる。また、ロックボルトの動作はソレノイド方式よりは遥かに静かであり、かつ強力である。
【出願人】 【識別番号】000108708
【氏名又は名称】タキゲン製造株式会社
【出願日】 平成12年3月7日(2000.3.7)
【代理人】 【識別番号】100069590
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 守
【公開番号】 特開2001−248338(P2001−248338A)
【公開日】 平成13年9月14日(2001.9.14)
【出願番号】 特願2000−61776(P2000−61776)