トップ :: E 固定構造物 :: E05 錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫




【発明の名称】 制御装置
【発明者】 【氏名】原 健太郎

【氏名】山下 収司

【要約】 【課題】本体機からの電力伝送によって携帯機が起動して照合確認した上でなんらかの制御を行う双方向通信式の制御装置(例えば、車両のエントリー装置)において、消費電力の低減、防犯性の向上等を図る。

【解決手段】起動信号としての電力伝送実行後、携帯機10の起動を判定した本体機20が、前記電力伝送と異なる周波数で認証コードを含むリクエスト信号を送信し、このリクエスト信号に対する返信として携帯機10から認証コードを含むアンサー信号が送信され、このアンサー信号を受信した本体機20が認証コードの照合確認を行った上でなんらかの制御を実行する構成とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 使用者が携帯可能な携帯機と、制御対象を含む物に搭載、付設、又は接続され、前記携帯機との間で無線通信を行って所定の携帯機であることを照合確認した上で制御対象の所定の動作を実現するための制御処理を実行する本体機とを有する制御装置であって、前記携帯機は、電磁波による非接触式の電力伝送により電力を受けるための受電手段と、前記電力伝送の周波数とは異なる通信用周波数で信号を無線通信するための携帯機側通信手段と、認証コードを記憶する携帯機側記憶手段とを備え、前記受電手段により所定電力を受けることによってスリープ状態から起動し、起動中に、前記本体機から無線送信されるリクエスト信号を前記携帯機側通信手段により受信することを条件として、前記携帯機側記憶手段に予め登録された認証コードを含むアンサー信号を前記携帯機側通信手段により無線送信する機能を有し、前記本体機は、前記電力伝送により電力を送出するための送電手段と、前記通信用周波数で信号を無線通信するための本体機側通信手段と、認証コードを記憶する本体機側記憶手段とを備え、前記送電手段によって前記所定電力を送出した後、前記リクエスト信号を前記本体機側通信手段により無線送信し、このリクエスト信号の送信後に前記アンサー信号を前記本体機側通信手段により受信すると、前記アンサー信号に含まれる認証コードが前記本体機側記憶手段に予め登録された認証コードに対応しているか否かを判定し、この判定結果が肯定的であれば前記照合確認がなされたとする機能を有することを特徴とする制御装置。
【請求項2】 前記リクエスト信号の送信は、前記本体機が、前記送電手段によって所定電力を送出した後、前記携帯機が起動したことを判定した上で行うことを特徴とする請求項1記載の制御装置。
【請求項3】 前記携帯機は、起動後に、起動したことを報知する起動報知信号を前記携帯機側通信手段により無線送信する機能をさらに有し、前記本体機は、この起動報知信号を前記本体機側通信手段により受信すると、前記携帯機が起動したと判定することを特徴とする請求項2記載の制御装置。
【請求項4】 前記携帯機又は使用者の前記本体機又は前記物に対する接近や後退を含む相対移動、或いは、前記制御対象の所定の動作に関連する使用者又は前記物の動作を検出する検出手段を備え、前記本体機が、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記所定電力の送出を実行することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の制御装置。
【請求項5】 前記物は乗物であって、前記制御対象は乗物のドアの施錠又は解錠を行う錠装置であり、前記制御処理は、前記錠装置の施錠動作又は解錠動作を実現する制御信号出力であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の制御装置。
【請求項6】 前記物は乗物であって、前記制御対象は乗物のドアの施錠又は解錠を行う錠装置であり、前記検出手段は、乗物のドアノブを操作するためにこのドアノブ又はその付近に接近した使用者の身体を検出するドアノブセンサを含み、前記本体機は、前記ドアの施錠状態において、前記ドアノブセンサから検出信号が出力されると、前記所定電力の送出を実行し、この所定電力の送出の結果、前記照合確認がなされた場合には、前記制御処理として、前記錠装置の解錠動作を実現する制御信号出力を実行することを特徴とする請求項4記載の制御装置。
【請求項7】 前記物は乗物であって、前記制御対象は乗物のドアの施錠又は解錠を行う錠装置であり、前記検出手段は、乗物のドアノブを操作するためにこのドアノブ又はその付近に接近した使用者の身体を検出するドアノブセンサと、乗物のドアの開閉状態を検出するドア開閉センサとを含み、前記本体機は、前記ドアの解錠状態において、前記ドアが閉状態であることが前記ドア開閉センサの検出出力により検知されていて、かつ、前記ドアノブセンサから検出信号が出力された状態から検出信号が停止した状態に切り換わると、前記所定電力の送出を実行し、この所定電力の送出の結果、前記照合確認がなされた場合には、前記制御処理として、前記錠装置の施錠動作を実現する制御信号出力を実行することを特徴とする請求項4記載の制御装置。
【請求項8】 前記物は乗物であって、前記制御対象は乗物のドアの施錠又は解錠を行う錠装置であり、前記検出手段は、乗物のドアノブを操作するためにこのドアノブ又はその付近に接近した使用者の身体を検出するドアノブセンサと、乗物のドアの開閉状態を検出するドア開閉センサとを含み、前記本体機は、前記ドアの解錠状態において、前記ドアノブセンサから検出信号が出力されたまま、前記ドアが開状態から閉状態に動作したことが前記ドア開閉センサの検出出力により検知されると、前記所定電力の送出を実行し、この所定電力の送出の結果、前記照合確認がなされた場合には、前記制御処理として、前記錠装置の施錠動作を実現する制御信号出力を実行することを特徴とする請求項4記載の制御装置。
【請求項9】 前記ドアノブセンサの代わりに、乗物のドアノブの作動を検出するドアノブ作動センサを用いたことを特徴とする請求項7又は8記載の制御装置。
【請求項10】 前記携帯機又は乗員が乗物から退出したことを検出する退出検出手段を備え、前記本体機は、前記退出検出手段により前記携帯機又は乗員の退出が確認されている場合にのみ、前記錠装置の施錠動作を実現する制御信号出力を実行することを特徴とする請求項7乃至9の何れかに記載の制御装置。
【請求項11】 前記物は乗物であって、前記制御対象は乗物の搭載物であり、前記制御処理は、前記搭載物の稼働を許可する信号出力又はデータ設定動作、或いは前記搭載物の稼働を指令する信号出力であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の制御装置。
【請求項12】 前記物は乗物であって、前記制御対象は乗物の搭載物であり、前記検出手段は、乗物の運転操作のために乗物の運転操作部又はその付近に接近した使用者の身体を検出する運転操作センサを含み、前記本体機は、前記運転操作センサから検出信号が出力されると、前記所定電力の送出を実行し、この所定電力の送出の結果、前記照合確認がなされた場合には、前記制御処理として、前記搭載物の稼働を許可する信号出力又はデータ設定動作、或いは前記搭載物の稼働を指令する信号出力を実行することを特徴とする請求項4記載の制御装置。
【請求項13】 前記物は乗物であって、前記制御対象は乗物の搭載物であり、前記検出手段は、前記搭載物の稼働操作のために前記搭載物の操作部又はその付近に接近した使用者の身体を検出する稼働操作センサを含み、前記本体機は、前記稼働操作センサから検出信号が出力されると、前記所定電力の送出を実行し、この所定電力の送出の結果、前記照合確認がなされた場合には、前記制御処理として、前記搭載物の稼働を許可する信号出力又はデータ設定動作、或いは前記搭載物の稼働を指令する信号出力を実行することを特徴とする請求項2記載の制御装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のエントリーシステムなどの防犯性と利便性が要求されるシステムにおいて、認証コードの照合確認(いわゆるID認証)を伴う動作(例えば車両のドアの解錠動作)を使用者のめんどうな操作を要することなく実現する制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の制御装置を含むシステムとしては、例えば、近年では広く普及している車両のキーレスエントリーシステムがある。これは、使用者が携帯可能な携帯機と、制御対象側(この場合、車両側)に設置された本体機(この場合、車載機)とを有し、これらの間で無線通信により認証コードの照合確認を行い、この照合結果が一致であることを必要条件として、前記本体機の制御により所定の制御対象(この場合、車両ドアの錠装置)の所定の動作(解錠動作や施錠動作)を実現するものである。そして、このようなシステムの初期的かつ一般的なものは、携帯機に設けられた特定のボタンなどを使用者が操作することで、携帯機から認証コードを含む特定の操作信号(例えば車両ドアの解錠指令)が無線送信され、これを受信した本体機がその受信信号中に含まれる認証コードが予め本体機に設定されている認証コードに対応していることを確認した上で(即ち、照合確認した上で)、所定の制御対象を制御するための所定の出力(例えば、車両ドアの解錠のための制御信号出力)を行う構成、即ち、携帯機(この場合、送信機)から本体機(この場合、受信機)への一方向の通信のみが行われる単方向通信式のものである。なお、上述した携帯機のボタンなどの操作手段は、1個だけの場合もあるし、複数設けられて複数の操作(例えば、車両ドアの施解錠の他、トランクの解錠、エンジンの始動等)が可能なものもある。ところが、このような単方向通信式のものでは、携帯機は電池などの搭載バッテリーのみで駆動する必要があり、このバッテリーの消耗の問題から常時認証コードを含む信号を出力することはできない。このため、上述したように、必ず使用者のなんらかの操作をきかっけとして信号を送信する構成とする必要がある(即ち、使用者の意識的ななんらかの操作が必ず必要となる)などの問題があり、使用者の利便性を高めるには限界がある。
【0003】そこで近年では、携帯機と本体機との間で電力伝送を含む双方向通信を行って、携帯機の電力の消費を抑制しつつ、必要な照合確認を行った上で制御対象の動作を実現するより高度な装置が提案され一部実用化されつつある。例えば、車両のキーレスエントリーシステムとしては、通信可能範囲に入った携帯機が、本体機から非接触で電力伝送を受けてこの電力伝送を起動信号として起動し、場合によっては起動後に必要な電力もこの電力伝送によりまかないつつ、認証コードを含む信号を本体機に対して送信する双方向通信式のものが登場している。このような双方向通信式のものでは、前記電力伝送による起動をきっかけ(トリガ)として認証コードを含む信号を本体機に対して自動送信することが可能となるので、場合によっては、使用者がなんら操作をしなくても、制御対象の所定の動作を実現することができる。例えば、車両のエントリーシステムでは、携帯機を携帯した使用者が対応する本体機を搭載した特定の車両のドアに近づくだけで、上記双方向通信が成立して施錠状態にあったそのドアの錠装置に解錠指令が自動的に出力され、自動的に車両ドアが解錠されるといったことが可能となる。なお、このように基本的に使用者の意識的な操作を要さず車両ドアの解錠又は施錠動作を実現するより利便性の高いエントリーシステムは、一般的なキーレスエントリーシステムの発展型として、スマートエントリーシステム(或いは、ハンズフリーエントリーシステム)などと呼ばれ、車両の商品価値を高めるものとして市場ニーズが高まっている。
【0004】ところが、上述したような双方向通信式の装置は、従来、携帯機と本体機間の起動信号以外の信号の無線通信(認証コードを含む信号の送受信)についても前述の電力伝送と同じ周波数で行っていた。また従来では、上述したように、本体機から携帯機の起動信号として送出される電力伝送に応答するかたちで、携帯機から反射的に認証コードを含む信号が返されるだけの通信方式(即ち、信号が1往復するだけのもの)であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、上述したような双方向通信式の装置は、従来以下のような課題を有していた。
(1)本体機から送出される電力転送の電磁波には、場合によっては認証コードの信号を含ませる必要があり、この場合、携帯機がなくても、本体機の近くでこの電力転送の電磁波を受信し読み取ることで認証コードの解読ができる恐れが生じるため、認証コード盗難に対する高い防犯性の確保が困難になる。例えば、車両のエントリーシステムでは、同型式のエントリーシステムを搭載した他の車両が近くに複数台存在しているような状況で使われることが十分あり得るため、このような状況で他車の本体機から送出された電力伝送に応答して携帯機が起動し、その都度認証コードを含む信号を携帯機が送信しないように、他車との識別のために携帯機においても照合確認を行う必要がある。そしてこのためには、電力伝送を含む信号が1往復するだけの通信方式では、本体機から送出される電力転送の電磁波に、必ず認証コードの信号を含ませる必要があるが、こうなると、携帯機がなくても、車両の近くでこの電力転送の電磁波を受信し読み取ることで認証コードの解読ができる恐れが生じる。特に、本体機から常時上述の電力伝送を行う構成の場合には、認証コード盗難の危険性が高まる。
【0006】(2)また、非接触で電力を伝送できるような比較的低い周波数(例えば、100〜200KHz)では、送信機の消費電力を抑えつつ通信距離を広げるのが難しい。このため、十分な通信距離を確保しつつ、認証コードを含む信号の通信も信頼性高く行おうとすると、本体機や、起動後にバッテリー駆動される構成の携帯機の消費電力を十分低減することが困難になるという問題があった。
(3)また、非接触で電力を伝送できるような比較的低い周波数では、通信するデータ量を多くできない。このため、例えば使用者の各種操作指令を受け付けて、その指令を携帯機から送信する信号に含ませ、多彩な制御機能(例えば、車両ドアの施解錠の他、トランクの解錠、エンジンの始動等)を実現することができないという問題があった。そこで本発明は、前述したような双方向通信式の制御装置であって、上述したような問題点が解消され、消費電力がより少なく、防犯性がより高く、使用者の利便性もさらに向上可能な制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による制御装置は、使用者が携帯可能な携帯機と、制御対象を含む物に搭載、付設、又は接続され、前記携帯機との間で無線通信を行って所定の携帯機であることを照合確認した上で制御対象の所定の動作を実現するための制御処理を実行する本体機とを有する制御装置であって、前記携帯機は、電磁波による非接触式の電力伝送により電力を受けるための受電手段と、前記電力伝送の周波数とは異なる通信用周波数で信号を無線通信するための携帯機側通信手段と、認証コードを記憶する携帯機側記憶手段とを備え、前記受電手段により所定電力を受けることによってスリープ状態から起動し、起動中に、前記本体機から無線送信されるリクエスト信号を前記携帯機側通信手段により受信することを条件として、前記携帯機側記憶手段に予め登録された認証コードを含むアンサー信号を前記携帯機側通信手段により無線送信する機能を有し、前記本体機は、前記電力伝送により電力を送出するための送電手段と、前記通信用周波数で信号を無線通信するための本体機側通信手段と、認証コードを記憶する本体機側記憶手段とを備え、前記送電手段によって前記所定電力を送出した後、前記リクエスト信号を前記本体機側通信手段により無線送信し、このリクエスト信号の送信後に前記アンサー信号を前記本体機側通信手段により受信すると、前記アンサー信号に含まれる認証コードが前記本体機側記憶手段に予め登録された認証コードに対応しているか否かを判定し、この判定結果が肯定的であれば前記照合確認がなされたとする機能を有するものである。
【0008】この発明によれば、本体機から携帯機に対して行われる電力伝送は、携帯機の起動信号(場合によっては、さらに携帯機への電力供給)としてのみ使用され、その後、この電力伝送とは異なる通信用周波数で照合確認のためのリクエスト信号とアンサー信号とが送受信される。このため、まず、本体機から携帯機に認証コードを送信する必要がある場合でも、上記リクエスト信号に含ませて送れば、少なくとも起動信号として機能する電力伝送には認証コードを載せる必要がない。したがって、たとえ上記電力伝送を常時周期的に行うような構成にしたとしても、この電力伝送から認証コードを読み取る盗難が不可能となり、防犯性が向上する。また、照合確認等のための通常の信号の送受信は、上記リクエスト信号とアンサー信号を含む信号によって、通常の信号に適した周波数(通信用周波数)で可能となり、消費電力の多い電力伝送用の周波数で行う必要がなくなるため、その分消費電力を低減することができる。特に、電力伝送を起動用のみに使用した場合には、その低減効果が高くなる(特に、本体機の消費電力を格段に低減できる)。また、照合確認等のための通常の信号の送受信が通常の通信用周波数で可能になると、送受信する信号の内容量を増やして、より多彩な制御が可能になるとともに、認証コードの複雑化が容易になり、それによってさらに防犯性を高めることが可能となる。
【0009】なおここで、「電磁波」には、少なくとも狭義の電波の他、赤外線等も含まれる。また、「制御対象を含む物」は、制御対象自体である場合も当然あり、また具体的には、例えば車両などの乗物、機械、機器、建造物又は設備などがあり得る。また、「所定電力」は、携帯機の起動信号としてのみ機能するものでもよいし、携帯機の消費電力の一部又は全部をまかなうものでもよい。また携帯機は、その消費電力の節約のため、前記アンサー信号の送信後(その直後又は所定時間経過後等)にスリープ状態に自動復帰する構成とするのが好ましいが、例えば本体機との通信が成立しない距離範囲にあることを検知して、その検知タイミング後にスリープ状態に自動復帰するといった構成としてもよい。また、前記リクエスト信号は、無益な送信を回避するために、携帯機が起動したことを判定した上で行う構成とすることが好ましいが、この場合、前記所定電力を送出した後所定時間経過することで前記携帯機が起動したものと推定して行ってもよい。また携帯機が、起動後に、起動したことを報知する起動報知信号を無線送信する構成とし、本体機が、この起動報知信号を受信すると、携帯機が起動したと判定するようにしてもよい。このようにすれば、確実に携帯機が起動したことが確認された上で前記リクエスト信号が送信されるため(携帯機が通信範囲内にあって起動していなければリクエスト信号は必ず送信されないため)、無益な送信を確実に回避して、さらなる本体機の消費電力節減に寄与できる。またこの場合、携帯機が通信範囲内に無ければこのリクエスト信号が必ず送信されないので、リクエスト信号に認証コードを載せる場合でも、本体機からの信号で認証コードを不正に読み取ることが極めて困難になり、高い防犯性が実現できる。また、上述したような携帯機や本体機の機能は、例えばマイクロコンピュータを含む制御回路により実現される。
【0010】また、この発明の好ましい態様は、前記携帯機又は使用者の前記本体機又は前記物に対する接近や後退を含む相対移動、或いは、前記制御対象の所定の動作に関連する使用者又は前記物の動作を検出する検出手段を備え、前記本体機が、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記所定電力の送出を実行するものである。このような構成であると、上記検出手段の検出結果をきっかけ(トリガ)として前記所定電力の送出(即ち、本体機から携帯機に対する電力伝送)を行うことが可能となり、前記所定電力の送出を例えば周期的に常時行う必要がなくなるので、さらに格段の消費電力低減が可能となる。なおここで、上記検出手段は、後述するように使用者の身体を検出するセンサ(例えば、磁気式又は光学式の近接センサ)であってもよいし、前記物としての車両のドアの開閉やドアノブの作動状態を検出するセンサであってもよい。
【0011】また、本発明の制御装置における、前記物が乗物(例えば、自動車、小型飛行機等)であって、前記制御対象が乗物のドアの施錠又は解錠を行う錠装置であり、前記制御処理が、前記錠装置の施錠動作又は解錠動作を実現する制御信号出力であってもよい。この場合、乗物の施解錠システム(即ち、いわゆるエントリーシステム)において本発明の前述の効果(防犯性の向上、消費電力低減、制御内容の多彩化など)を発揮することができる。
【0012】また、この発明の制御装置における、前記物が乗物であって、前記制御対象が乗物のドアの施錠又は解錠を行う錠装置であり、前記検出手段が、乗物のドアノブを操作するためにこのドアノブ又はその付近に接近した使用者の身体(身体に付属する衣服や、使用者が携帯又は把持する物である場合も含まれる)を検出するドアノブセンサを含み、前記本体機が、前記ドアの施錠状態において、前記ドアノブセンサから検出信号が出力されると、前記所定電力の送出を実行し、この所定電力の送出の結果、前記照合確認がなされた場合には(即ち、リクエスト信号やアンサー信号の送受信があって、さらに本体機での認証コードの照合が肯定的になったときには)、前記制御処理として、前記錠装置の解錠動作を実現する制御信号出力を実行する構成でもよい。このような構成であると、所定の携帯機を携帯した使用者が乗物に乗ろうとして、ドアノブに例えば手をかけると、それが上記ドアノブセンサで検出された時点で、本体機と使用者が携帯した携帯機との間で、前記所定電力の送出(電力伝送)や少なくとも前記リクエスト信号及びアンサー信号の送受信がなされて、上記本体機により上記制御信号出力が実行され、その乗物の錠装置の解錠動作が自動的に実行される。つまり、使用者は、特に意識的な解錠のための操作をなんらすることなく、ドアノブに例えば手をかけるといった自然な動作(解錠状態のドアを開ける通常の動作)のみにより、ドアが施錠状態にある乗物に乗ることができる。このため、上述したような本発明の効果に加えて、いわゆるスマートエントリーシステムの搭乗動作が実現できる効果が得られる。
【0013】また、この発明の制御装置における、前記物が乗物であって、前記制御対象が乗物のドアの施錠又は解錠を行う錠装置であり、前記検出手段が、乗物のドアノブを操作するためにこのドアノブ又はその付近に接近した使用者の身体を検出するドアノブセンサと、乗物のドアの開閉状態を検出するドア開閉センサとを含み、前記本体機が、前記ドアの解錠状態において、前記ドアが閉状態であることが前記ドア開閉センサの検出出力により検知されていて、かつ、前記ドアノブセンサから検出信号が出力された状態から検出信号が停止した状態に切り換わると、前記所定電力の送出を実行し、この所定電力の送出の結果、前記照合確認がなされた場合には、前記制御処理として、前記錠装置の施錠動作を実現する制御信号出力を実行する態様でもよい。このような構成であると、所定の携帯機を携帯した使用者が乗物から降りて、ドアノブに例えば手をかけつつドアを閉め、その手をドアノブから離すと、それが上記ドアノブセンサで検出された時点で、本体機と使用者が携帯した携帯機との間で、前記所定電力の送出(電力伝送)や少なくとも前記リクエスト信号及びアンサー信号の送受信がなされて、上記本体機により上記制御信号出力が実行され、その乗物の錠装置の施錠動作が自動的に実行される。つまり、使用者は、特に意識的な施錠のための操作をなんらすることなく、ドアノブに例えば手をかけつつドアを閉めるといった自然な動作(ドアを閉める通常の動作)のみにより、乗物から降りてドアを施錠することができる。このため、上述したような本発明の効果に加えて、いわゆるスマートエントリーシステムの退出動作が実現できる効果が得られる。
【0014】なお上記構成では、前記本体機が、前記ドアの解錠状態において、前記ドアが閉状態であることが前記ドア開閉センサの検出出力により検知されていて、かつ、前記ドアノブセンサから検出信号が出力された状態から検出信号が停止した状態に切り換わると、前記所定電力の送出を実行するようになっているが、この代わりに以下のようにしてもよい。即ち、前記本体機が、前記ドアの解錠状態において、前記ドアノブセンサから検出信号が出力されたまま、前記ドアが開状態から閉状態に動作したことが前記ドア開閉センサの検出出力により検知されると、前記所定電力の送出を実行する態様でもよい。この場合は、所定の携帯機を携帯した使用者が乗物から降りて、ドアノブに例えば手をかけつつドアを閉めた時点で、本体機と使用者が携帯した携帯機との間で、前記所定電力の送出(電力伝送)や少なくとも前記リクエスト信号及びアンサー信号の送受信がなされて、やはり、その乗物の錠装置の施錠動作が自動的に実行される。
【0015】また上記構成では、前記検出手段として、前記ドアノブセンサとドア開閉センサを設けた構成となっているが、前記ドアノブセンサの代わりに、乗物のドアノブの作動を検出するドアノブ作動センサを用いてもよい。この場合は、例えば、所定の携帯機を携帯した使用者が乗物から降りて、ドアノブに例えば手をかけてドアノブを引いたまま(ドアノブを作動させたまま)ドアを閉めた時点で、本体機と使用者が携帯した携帯機との間で、前記所定電力の送出(電力伝送)や少なくとも前記リクエスト信号及びアンサー信号の送受信がなされて、やはり、その乗物の錠装置の施錠動作が自動的に実行される。
【0016】また、この発明の好ましい態様としては、前記携帯機又は乗員が乗物から退出したことを検出する退出検出手段を備え、前記本体機が、前記退出検出手段により前記携帯機又は乗員の退出が確認されている場合にのみ、前記錠装置の施錠動作を実現する制御信号出力を実行するものでもよい。このような構成であると、前記携帯機や乗員の閉じ込みが防止される利点がある。なお、退出検出手段としては、携帯機が乗物内にあるときのみ通信が成立するように配設されたアンテナと、そのアンテナを介した通信が成立しているか否かを判断する処理手段とより構成したものが使用できる。また、上述したドアノブセンサ(又はドアノブ作動センサ)とドア開閉センサよりなる検出手段も一種の退出検出手段として利用できる。ドアノブに手をかけながらドアを閉める動作では、乗員等が退出したと推定できるからである。また、この退出検出手段は、乗物内における乗員自体の存在を直接検出するセンサ(例えば、カメラと画像認識装置よりなるもの)であってもよい。
【0017】また、この発明の別の態様としては、前記物が乗物であって、前記制御対象が乗物の搭載物であり、前記制御処理が、前記搭載物の稼働を許可する信号出力又はデータ設定動作、或いは前記搭載物の稼働を指令する信号出力であってもよい。この場合、無線通信による照合確認機能を有する乗物の搭載物の制御システムが実現され、このようなシステムにおいて本発明の前述の効果(防犯性の向上、消費電力低減、制御内容の多彩化など)を発揮することができる。なお、乗物の搭載物としては、例えば、エンジンやモータ等の駆動源、トランスミッションなどの駆動機構、エアコン、オーディオ、ナビゲーションシステム、照明等があり得る。このうち、例えば駆動源や駆動機構については、本発明が適用されて照合確認が必要となれば、第3者が容易に稼働操作(例えば、エンジン始動操作)できなくなるため、特に乗物自体の盗難防止に役立つ。またここで、「搭載物の稼働を許可するデータ設定動作」とは、例えば本体機内の情報処理において、搭載物の稼働を許可するフラグをたてるなどの内部処理を意味する。
【0018】また、上述したように、乗物の搭載物の制御に対して本発明を適用した場合には、前記検出手段として、乗物の運転操作のために乗物の運転操作部(ハンドル、シフトノブ、サイドブレーキレバーなど)又はその付近に接近した使用者の身体を検出する運転操作センサを設け、前記本体機が、前記運転操作センサから検出信号が出力されると、前記所定電力の送出を実行し、この所定電力の送出の結果、前記照合確認がなされた場合には、、前記制御処理として、前記搭載物の稼働を許可する信号出力又はデータ設定動作、或いは前記搭載物の稼働を指令する信号出力又はデータ設定動作を実行する構成としてもよい。このような構成であると、所定の携帯機を携帯した使用者が乗物の運転席に乗り込んで、運転操作部である例えばハンドルに手をけけると、それが上記運転操作センサで検出された時点で、本体機と使用者が携帯した携帯機との間で、前記所定電力の送出(電力伝送)や少なくとも前記リクエスト信号及びアンサー信号の送受信がなされて、上記本体機により上記制御信号出力が実行され、その乗物の例えばエンジンの始動を許可する信号出力又はデータ設定動作がなされ、或いはナビゲーションシステムに稼働を指令する信号出力がなされてナビゲーションシステムが自動起動することになる。つまり使用者は、特に意識的な搭載物の稼働(又は稼働の許可)のための操作をなんらすることなく、運転席に乗り込んで例えばハンドルに手をかけるといった自然な動作(通常の運転準備動作)のみにより、乗物の搭載物の稼働操作(或いは、稼働許可の設定操作)ができる。このため、前述したような本発明の効果に加えて、搭載物の操作に対して、前述のスマートエントリーシステムのような利便性が得られる効果がある。なお、上記運転操作センサに代えて(或いは、上記運転操作センサとともに)、前記搭載物の稼働操作のために前記搭載物の稼働操作部(キーシリンダ、押しボタンなど)又はその付近に接近した使用者の身体を検出する稼働操作センサを設けてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1形態例)まず、第1形態例について説明する。本形態例は、図1(b)に示すよな例えば2ドアタイプの車両1のエントリーシステム及びエンジン始動システムの制御装置に本発明を適用した例である。この装置は、図1(a)に示すように、携帯機10と、車両1に搭載した本体機20(周辺機器としてのアンテナやセンサ類含む)とよりなる。携帯機10は、電磁波による非接触式の電力伝送により電力を受けるための受電手段(図示省略)と、前記電力伝送の周波数とは異なる通信用周波数(例えばUHFバンド内の周波数)で信号を無線通信するための携帯機側通信手段(図示省略)と、少なくとも認証コード(IDコード、又は鍵コードなどとも呼ばれる)を記憶する携帯機側記憶手段(図示省略)と、携帯機全体の制御や必要な情報処理を行うマイクロコンピュータを含む制御回路(図示省略)と、内蔵電池と、この内蔵電池の電力や前記受電手段により受電した電力を電力消費要素(前記携帯機側通信手段や前記制御回路など)に供給する電源回路(図示省略)などを、内部に備える。また、この携帯機10の操作表面には、押しボタン式の操作部である施錠用スイッチ11と解錠用スイッチ12(図1(b)に示す)とが設けられている。また、図1(a)において、符号31は、車両1のドア錠装置の駆動源であるドアロックアクチュエータを示し、また符号32は、車両1のエンジン制御システムのコントロールユニットを示し、また符号33は、車両1のステアリングロック装置を示す。
【0020】ここで、前記受電手段や携帯機側通信手段等の詳細構成については、本発明は特に限定されず、少なくとも公知の各種構成が採用できるので、特に説明しない。主要な要素の概要を説明すると、前記受電手段は、例えば、コイルアンテナと、このコイルアンテナに生じた誘導起電力からDC電力を生成する整流回路等とよりなる。また、前記携帯機側通信手段は、例えば前記受電手段と共通又は別個のアンテナと、このアンテナを介して所定の通信用周波数で無線通信するための回路(変調回路や復調回路、或いは発信回路等)などを備えるものである。また制御回路は、CPU,ROM,RAMや入出力回路を備える。また、携帯機側記憶手段は、認証コードを記憶する書き込み消去可能な不揮発性のメモリ(例えば、EPROM)を有する。また、前記電源回路は、必要な電圧変換や電圧の安定化処理等を行う回路を有するものである。なおこの場合、例えばこの電源回路には、携帯機10全体の電源供給(或いは主要な電源供給)をオンオフする電源制御手段(スイッチング素子や電磁リレー又は半導体リレー等よりなるもの)が設けられ、制御回路の制御指令(スリープ指令)によってこの電源制御手段が携帯機10全体の電源をオフにすると、携帯機10全体の稼働が停止して消費電力がゼロ(又はほぼゼロ)になるいわゆるスリープ状態となる構成になっている。また、このスリープ状態において、前記受電手段により起動信号としての所定電力を受電すると、前記電源制御手段が駆動されて携帯機10全体の電源供給(或いは主要な電源供給)がオンして携帯機10が起動し、前記スリープ指令が再度出力されるまで、この起動状態が維持される構成となっている。
【0021】また、上記制御回路は、そのマイクロコンピュータの動作プログラム設定等によって、以下のような処理動作を実行する機能を有する。即ち、図1(b)に示すように、起動中に、本体機20から無線送信されるリクエスト信号を前記携帯機側通信手段により受信することを条件として、前記携帯機側記憶手段に予め登録された認証コードを含むアンサー信号を前記携帯機側通信手段により無線送信する機能を有する(これについては、詳細後述する)。また、施錠用スイッチ11又は解錠用スイッチ12が操作されると、認証コードを含む施錠指令信号、或いは認証コードを含む解錠指令信号を無線送信する機能も有する。なお、これら施錠指令信号又は解錠指令信号が送信され、これらが本体機20で受信されると、本体機20の制御機能で照合確認がなされた上で車両1のドアを施錠又は解錠する動作が実行される。即ち、携帯機10と本体機20とよりなる本形態例の制御装置は、一般的なキーレスエントリーシステムの制御装置(前述した単方向通信式のもの)と同じ機能をも実現する構成となっている。
【0022】一方、本体機20は、図1(a)に示すように、コントロールユニット21と、車室外アンテナ22,23と、車室内アンテナ24,25と、ドアノブセンサ26,27や、ドアロックノブスイッチ28などのセンサ類とを備える。車室外アンテナ22,23は、車両1の室外の左右両側(例えば、各ドアミラー内)にそれぞれ設けられた例えばコイルアンテナである。また、車室内アンテナ24,25は、車両1の室内の中央近くの前後にそれぞれ設けられた例えばコイルアンテナである。なお、これらアンテナは、起動信号送信用(電力伝送用)及びその他の信号の送受信用(前記通信用周波数での無線通信用)として共用してもよいが、例えば、通常の信号の送受信用(前記通信用周波数での無線通信用)としてのアンテナを別個に設けてもよい。またこの場合、この別個のアンテナは、上記各アンテナ22〜25と同じ位置に配設してもよいし、別の位置(例えば、コントロールユニット21内)に設けてもよい。
【0023】ドアノブセンサ26,27は、車両1のドアノブ2を操作するためにこのドアノブ2又はその付近に接近した使用者の身体(例えば指Y)を検出する近接センサである。具体的には、例えばドアノブセンサ27は、図2(a)に示すように、発光部27aと受光部27bを備え、これらの間で送受信される光ビームが遮られることで出力が変化する光学式のものでよい。また或いは、図2(b)に示すように、反射波の受信状態に基づいて検出する光学式のものであってもよい。ドアロックノブスイッチ28は、図示省略した車室内のドアロックノブ又はその付近に接近した使用者の身体(例えば指Y)を検出する同様の近接センサである。なお、上記ドアノブセンサ26,27やドアロックノブスイッチ28は、後述するように、ドアの施錠又は解錠動作を制御するためのトリガ(起動信号としての電力伝送を開始する条件)を形成するためのセンサ(本発明の検出手段)である。また、ドアノブセンサ26,27の代わりに、図3(b)に示すようなドアノブ作動センサ29を設けてもよい。ドアノブ作動センサ29は、ドアノブ2が引かれると検出信号を出力するなんらかのセンサである。またこの形態例の場合、図1では図示省略しているが、本体機20側には、エンジン始動制御のためのトリガを形成するセンサも備えられている。即ち、図7に示すように、運転席の運転操作(エンジンの始動操作含む)を行うための操作具類が配置された各所(図では3箇所)には、近接センサ41が配設されている。これら近接センサは、本発明の検出手段(運転操作センサ、或いは稼働操作センサ)に相当する。なお、図7において、符号42はハンドルを示し、符号43はエンジン始動操作部を示し、符号44はシフトノブを示し、符号45はサイドブレーキレバーを示す。また、ここでのエンジン始動操作部43は、例えば押しボタン式又はツマミ式のスイッチである(従来のキーシリンダではない)。
【0024】そして、コントロールユニット21は、CPU,ROM及びRAMを含むマイクロコンピュータよりなる制御回路(図示省略)と、電力伝送により電力を送出するための送電回路(図示省略)と、通信用周波数で信号を無線通信するための本体機側通信回路(図示省略)と、認証コードを記憶する本体機側記憶手段(図示省略)と、電源回路(図示省略)などを備える。ここで、前記送電回路や本体機側通信回路等の詳細構成については、本発明は特に限定されず、少なくとも公知の各種構成が採用できるので、特に説明しない。主要な要素の概要を説明すると、前記送電回路は、車室外アンテナ22,23や車室内アンテナ24,25から電力伝送を行うための発信回路等よりなる。また、前記携帯機側通信回路は、例えば車室外アンテナ22,23や車室内アンテナ24,25(或いは、前述した別個のアンテナ)を介して所定の通信用周波数で無線通信するための回路(変調回路や復調回路、或いは発信回路等)よりなるものである。また制御回路は、CPU,ROM,RAMや入出力回路を備える。また、本体機側記憶手段は、認証コードを記憶する書き込み消去可能な不揮発性のメモリ(例えば、EPROM)を有する。また、前記電源回路は、車両1に搭載されたバッテリーを入力電源として、必要な電圧変換や電圧の安定化処理等を行う回路を有するものであり、本体機20の電力消費要素に基本的に常に電源供給を行っている。
【0025】また、上記制御回路は、そのマイクロコンピュータの動作プログラム設定等によって、以下のような処理動作を実行する機能を有する。即ち、前述したいずれかのトリガが形成されると、図1(b)に示すように、前記送電回路によって前記起動信号となる所定電力を送出した後、認証コードを含むリクエスト信号を前記本体機側通信回路により無線送信し、このリクエスト信号の送信後に携帯機10から前記アンサー信号を前記本体機側通信回路により受信すると、前記アンサー信号に含まれる認証コードが前記本体機側記憶手段に予め登録された認証コードに対応しているか否かを判定し、この判定結果が肯定的であれば照合確認がなされたとして、前記トリガに応じた所定の制御処理を実行する機能を有する(詳細後述する)。
【0026】なお、本体機20側の制御機能としては、上述したようなセンサ類のトリガを起因とする双方向通信によって照合確認がなされた上で実行される制御機能以外にも、例えば次のような機能が設けられていてもよい。すなわち、前述したようなトリガが一旦形成された後では、このトリガが継続的に発生していなくても本体機20が定期的に起動信号を送信して、例えば後述する起動報知信号の送受信(或いは、上述のリクエスト信号とアンサー信号の送受信、或いはこの送受信に基づく前述の照合確認)を行い、この通信の成否(或いは照合確認の成否)に基づいて所定の携帯機10が通信可能範囲内にあるか否かを定期的に判断して監視し、例えば全てのアンテナについての通信可能範囲外にあると判断された時点でこのような監視処理を終了する機能(以下、継続的携帯機探知機能という)を設けてもよい。そして、この機能を設ける場合には、好ましくはアンテナ毎に上記監視処理を実行するようにする。また、車室内アンテナ24,25による通信可能範囲(少なくとも起動信号の送信可能範囲)が例えば車室内のみとされ、車室外アンテナ22,23による通信可能範囲(少なくとも起動信号の送信可能範囲)が車両1から所定距離範囲とされていることが好ましい。このような構成であると、携帯機(又はこれを通常携帯している運転者)が車室内に存在しているのか又は車室外に存在しているのか、或いは、車両1外の右側に存在しているのか又は左側に存在しているのかが、上記継続的携帯機探知機能によって継続的に判断可能(少なくとも推定可能)となる。これにより、例えば、図5(a)に示すように車両1内に居る運転者が、図5(b)に示すように車内から降りてドアを閉め、図6(c)に示すように車両1から離れて、図6(d)に示すように車室外アンテナ22,23の通信可能範囲から離れた場合に、このような一連の動作を上記継続的携帯機探知機能によって判断して、ドアが施錠されていなければ前記ドアロックアクチュエータ31に制御信号を出力して自動的に施錠するといった動作が可能となる。
【0027】また、本体機20のさらに別の制御機能として、例えば、車両1のエンジンが停止したことがエンジン制御システムのコントロールユニット32からの報知信号により検知されると、ステアリングロック作動信号をステアリングロック装置33に送信し、自動的にステアリングロック状態(ハンドル42が回動不能な状態)とする機能が設けられていてもよい。またこの場合、本体機20は、携帯機10の説明で既述したように、携帯機10のスイッチ(例えば、前述した施錠用スイッチ11や解錠用スイッチ12)操作によって、携帯機10から送信された無線信号(例えば、認証コードを含む施錠指令信号)を受信すると、認証コードの照合確認をした上でその無線信号に含まれる指令に応じた動作(例えば、車両1のドアを施錠する動作)を実現する制御信号出力を実行する機能(即ち、一般的な単方向通信式のキーレスエントリーシステムと同じ機能)をも有している。
【0028】次に、本体機20におけるコントロールユニット21の制御回路の特徴的な制御処理について、図8のフローチャートに従って説明する。コントロールユニット21の制御回路(マイクロコンピュータ)は、電源が供給された起動状態では、以下の一連の処理を所定サイクルで繰り返し実行する。まず、ステップS1では、なんらかのトリガが成立しているか否か判定し、成立していなければステップS13に進み、成立していればステップS2に進む。なお、この場合のトリガを成立させる信号としては、ドアノブセンサ26,27やドアロックノブスイッチ28の検出信号の他、車両1の運転席に設けられた前述の近接センサ41の検出信号もある。
【0029】次にステップS2では、タイマ1が初期状態にあるか否か判定し、初期状態であればステップS3に進み、初期状態でなければ(即ち、計時動作中或いはカウントアップ状態であれば)ステップS5に進む。なお、タイマ1は、起動信号送信後、携帯機10が起動するのに要する時間が経過したか否かを判定する(即ち、携帯機10が起動したと推定されるか否かを判定する)ためのもので、そのための時間が設定値として設定され、後述するステップS13で初期化されるタイマである。そしてステップS3では、上記タイマ1の計時動作をスタートさせ、その後のステップS4で、起動信号を送信する(即ち、携帯機10を起動させる電力伝送を実行する)。ステップS4を経ると1サイクル(1シーケンス)の処理を終了する。
【0030】一方、ステップS5では、タイマ1のカウント値が設定値に到達してカウントアップ状態になったか否か判定し、カウントアップ状態であればステップS6に進み、そうでなければステップS4に進む。即ちここでは、ステップS4で送信した起動信号により携帯機10が起動したと推定されるか否か判断し、起動したと推定されればステップS6に進み、そうでなければステップS4の起動信号送信を再度実行(或いは継続的に実行)する。次にステップS6では、タイマ2が初期状態にあるか否か判定し、初期状態であればステップS7に進み、初期状態でなければ(即ち、計時動作中或いはカウントアップ状態であれば)ステップS9に進む。なお、タイマ2は、リクエスト信号送信後、携帯機10がこれに対応したアンサー信号を送信するのに要する時間が経過したか否かを判定するためのもので、そのための時間が設定値として設定され、後述するステップS13で初期化されるタイマである。
【0031】そしてステップS7では、上記タイマ2の計時動作をスタートさせ、その後のステップS8で、リクエスト信号(本体機側記憶手段に記憶されている認証コードを含むもの)を送信する。ステップS8を経ると1サイクルの処理を終了する。一方、ステップS9では、アンサー信号を受信したか否か判定し、受信していればステップS11に進み、受信していなければステップS10に進む。次いでステップS10では、タイマ2のカウント値が設定値に到達してカウントアップ状態になったか否か判定し、カウントアップ状態であればステップS13に進み、そうでなければステップS8に進む。そしてステップS11では、受信したアンサー信号に含まれている認証コードと本体機側記憶手段に記憶されている認証コードと比較照合し、一致しているか否か判定する。そして、一致であればステップS12に進み、そうでなければステップS13に進む。
【0032】次に、ステップS12では、ステップS1でトリガ成立と判定された検出信号の種類に応じた所定の制御処理を行う。この場合具体的には、ドアノブセンサ26,27(或いはドアノブ作動センサ29)やドアロックノブスイッチ28の検出信号であるときには、ドアロックアクチュエータ31に解錠動作を指令する制御信号出力を実行する。この結果、車両1のドア(左右両方のドアでもよいし、例えばトリガを形成したセンサが設けられた側のドアのみでもよい)の錠装置が自動的に解錠される。また、車両1の運転席に設けられた前述の近接センサ41の検出信号の場合には、エンジン制御システムのコントロールユニット32に対するエンジン始動許可信号の出力或いはデータ設定動作(例えば、エンジン始動許可のフラグをたてる)を行い、さらにはステアリングロック装置33に対するステアリングロック解除指令の出力を実行する。なお、上記エンジン始動許可信号が出力されると、前述のエンジン始動操作部43の操作によって車両1のエンジンが始動するようになる。また、上記ステアリングロック解除指令が出力されると、ステアリングロックが解除され、ステアリングロック装置33の動作でハンドル42が回動可能となる。そして最後に、ステップS13では、前述のタイマ1,2を初期化状態とする初期化処理が実行され、その後1サイクルの処理が終了する。
【0033】次に、携帯機10における制御回路の特徴的な制御処理について、図9のフローチャートに従って説明する。携帯機10の制御回路(マイクロコンピュータ)は、本体機20からの電力伝送(起動信号)により起動した起動状態では、以下の一連の処理を所定サイクルで繰り返し実行する。まず、ステップS22では、リクエスト信号を受信したか否か判定し、受信していればステップS23に進み、受信していなければ1サイクルの処理を終了する。そしてステップS23では、受信したリクエスト信号に含まれる認証コードと携帯機側記憶手段に記憶されている認証コードと比較照合し、一致しているか否か判定する。そして、一致であればステップS24に進み、そうでなければステップS25に進む。
【0034】次に、ステップS24では、アンサー信号(携帯機側記憶手段に記憶されている認証コードを含むもの)を送信する。そして、ステップS25では、前述した電源制御手段を制御して、携帯機10を前述したスリープ状態に戻す。なお、スリープ状態になると、図9に示す処理は再度実行されないが、また起動信号によって起動することによって、起動中である限り、図9に示す処理が周期的に繰り返される。
【0035】以上の制御処理によれば、前述したセンサ類の検出信号をきっかけ(トリガ)として、起動信号としての電力伝送が本体機20から携帯機10に対して実行され、これにより携帯機10が起動したと推定される時間経過後に、所定の認証コードを含むリクエスト信号が出力される(ステップS1〜S8)。このとき、実際に携帯機10を携帯した使用者が通信可能範囲内にいれば、携帯機10が、前述の電源制御手段の機能によって起動して上記リクエスト信号を受信し、認証コードの照合確認をした上で所定の認証コードを含むアンサー信号を送信する(ステップS22〜S24)。そして、このアンサー信号を受信した本体機20では、さらに照合確認を行った上で所定の制御処理を実行する(ステップS9〜S12)。
【0036】このため、本形態例の制御装置では、消費電力が少なく、防犯性及び利便性の高い次のようなシステム(エントリーシステム、エンジン制御システム)の動作が可能となる。即ち、例えば図4(a)に示すように、所定の携帯機10を携帯した運転者Aが車両1に搭乗しようとしてドアノブ2に手をかけると(或いはドアノブ2を引くと)、前述したドアノブセンサ26又は27(或いはドアノブ作動センサ29)が前記トリガとなる検出信号を出力するので、前述の制御処理によって、運転者Aが携帯する携帯機10がスリープ状態から起動して、前述の照合確認が行われた上で所定の制御処理(ドアを解錠させる制御出力)が実行され、車両1のドアが施錠状態の場合には自動解錠される。このため、照合確認をこの解錠動作の必要条件とする構成でありながら、運転者Aは、車両1のドアが施錠状態にある場合でも、解錠及び照合確認のための意識的な操作をなんら行うことなく、図4(b)に示すように単にドアノブ2に手をかけてドアを開ける操作をすれば、そのまま車両1に搭乗できる(つまり、スマートエントリーが実現される)。なお、起動した携帯機10は、アンサー信号を送信した直後に即座にスリープ状態に戻り、携帯機10の消費電力が必要最小限に抑えられる。またこの際、起動信号以外の信号(少なくとも前述のリクエスト信号及びアンサー信号)は、通常の信号の無線通信に適した通信用周波数で送受信されるため、携帯機10等の消費電力のさらなる低減が実現される。
【0037】また、例えば運転席に座った運転者Aが、車両1のエンジン始動操作又は運転操作をしようとして、前述の操作具類42〜45又はその近くに例えば手を伸ばすと、その近傍に配置された前述の近接スイッチ41がこれを検出し、やはりこれが前述のトリガを形成して、前述の制御処理によって、運転者Aが携帯する携帯機10が再度起動して、前述の照合確認が行われた上で所定の制御処理(エンジンの始動を許可し、ステアリングロックを解除する制御出力)が実行される。このため、照合確認をこれら動作上の必要条件とする構成でありながら、運転者Aは、エンジンの始動許可やステアリングロック解除及びその際の照合確認のための意識的な操作をなんら行うことなく、エンジン始動操作部43を操作してエンジンを始動し、ハンドル42等を操作して車両1を容易かつ即座に走行させることができる。なお、ここで起動した携帯機10も、やはりアンサー信号を送信した直後に即座にスリープ状態に戻って常に消費電力が必要最小限とされる(以下同様)。また、例えば運転席に座った運転者Aが、ドアを施錠操作して車両1を走行させた後、例えば目的地について車両1から降りようとして、ドアロックノブ(図示省略)又はその近くに例えば手を伸ばすと、その近傍に配置された前述のドアロックノブスイッチ28がこれを検出し、やはりこれが前述のトリガを形成して、前述の制御処理によって、車両1のドアが自動解錠される。
【0038】また本形態例では、最初に本体機20から送信する起動信号としての電力伝送には、認証コードを載せていないため、前述した従来のものよりも防犯性が高まる。特に本形態例では、前述したようなトリガが成立したことを必要条件として起動信号の送信を行い、このようなトリガのない状態においては、前述の起動信号もリクエスト信号もいっさい送信されない。このため、携帯機10がないのに車両1から送信されている信号を読み取って認証コードを読み取る盗難が非常に信頼性高く防止できる。また、起動信号以外の信号の送受信を通常の通信用周波数で行っているため、消費電力を低く保ちながら、通信データ量を増加させることが可能となり、一つの携帯機10によって多彩な制御機能(例えば、前述したようなドアの錠装置やエンジン制御システムの自動制御及びそれらのマニュアル操作の他、トランクやエンジンルーム又は燃料補給口の開閉制御等)が可能となる。また、認証コードのデータ量を増やせるので、そのデータ構造を複雑化することが容易となり、この点でもさらに防犯性が高まる。
【0039】(第2形態例)次に、第2形態例について説明する。本形態例は、第1形態例における図8,図9の制御処理を一部変更したものである。即ち、本体機20の制御回路の制御処理を、図10に示すように、図8におけるステップS2,S3,S5を削除して、ステップS2の代わりに新たなステップS2aを設けたものとしている。また、携帯機10の制御回路の制御処理を、図11に示すように、図9におけるステップS22の前に、新たなステップS21を追加した構成としている。この新たなステップS21は、携帯機10が起動した後、起動したことを報知する起動報知信号を無線送信するものである。また、一方の本体機1側の処理における新たなステップS2aは、この起動信号を受信したか否かを判定するもの(即ち、携帯機10が起動したか否かを判定するもの)である。このような制御処理内容であると、携帯機10が起動すると送信される上記起動報知信号によって携帯機10の存在や起動が確実に確認された上で、ステップS8のリクエスト信号の送信が実行される。このため、さらに防犯性が高まる効果がある。というのは、前述した第1形態例の制御処理では、起動信号送信後、タイマ1がカウントアップすると必ずリクエスト信号を送信してしまうので、前記トリガの内容を知ることができた不正な者が例えば不正にトリガを成立させると、携帯機10がなくても車両側(本体機20側)から起動信号とリクエスト信号が順次送信されて、リクエスト信号に含まれる認証コードが読み取られ解読される恐れがある。しかし、この形態例の構成であると、まんがいち不正にトリガがオンされても、携帯機10からの起動報知信号が送信されなければリクエスト信号は送信されず、上述したような認証コードの盗難が不可能となるからである。
【0040】(他の形態例)なお、本発明は上記形態例に限定されるものでなく、各種の変形や態様があり得る。例えば、上記形態例では主にドアの解錠動作についてしか具体例を挙げなかったが、本発明はドアの施錠動作の機能に対しても適用できることはいうまでもない。この場合、ドアの開閉を検出するドア開閉センサを設けて、前述のトリガ(ステップS1)としては、次のような条件を設定すればよい。例えば、ドアの解錠状態において、ドアが閉状態であることがこのドア開閉センサの検出出力により検知されていて、かつ、ドアノブセンサ(或いはドアノブ作動センサ)から検出信号が出力された状態から検出信号が停止した状態に切り換わったことをトリガ成立の条件としてもよい。この場合、使用者が例えばドアノブに手をかけながらドアを閉めてその手をドアノブから離したときに、前述のトリガが成立して、前述の如く照合確認がなされた上で自動的に施錠動作が実行される。或いは、ドアの解錠状態において、ドアノブセンサ(或いはドアノブ作動センサ)から検出信号が出力されたまま、ドアが開状態から閉状態に動作したことが前記ドア開閉センサの検出出力により検知されたことをトリガ成立の条件としてもよい。この場合、使用者が例えばドアノブに手をかけながらドアを閉めたときに、前述のトリガが成立して、前述の如く照合確認がなされた上で自動的に施錠動作が実行される。
【0041】また、このようにドアの施錠動作にも本発明を適用して、ドアの施錠を自動的に行う場合には、携帯機又は乗員が乗物から退出したことを検出する退出検出手段を設け、この退出検出手段により携帯機又は乗員の退出が確認されている場合にのみ、ドアの施錠動作を実行する構成とするのが好ましい。このようにすれば、携帯機や乗員の閉じ込みが防止される。なお、退出検出手段としては、例えば本体機20の携帯機探知機能、或いは前述した継続的携帯機探知機能を使用することができる。ここでいう携帯機探知機能は、例えば前述のトリガが成立したときに、以下のような処理を本体機20が実行するものである。即ち、例えば各アンテナ毎に前記起動信号となる所定電力(或いはさらにリクエスト信号)を送出し、例えば前述の起動報知信号又はアンサー信号を前記本体機側通信回路により受信したか否かによって、全てのアンテナによる通信可能範囲内のいずれかに携帯機10が存在しているか否かを判定する(つまり、起動報知信号を受信すれば携帯機10が存在していると判定する)。またこの際、どのアンテナからの起動信号の送出に対して起動報知信号が返されたか(或いはどのアンテナで起動報知信号を受信したか)を判断することによって、携帯機10が車内にあるか否かを判定する(つまり、例えば車室内アンテナ24又は25からの起動信号の送出に対する応答として起動報知信号を受信すれば携帯機10が車内に存在していると判定する)。また、上記退出検出手段としては、ドア開閉センサの出力から乗員が車内に居るか否かを推定する処理機能により実現することもできる。
【0042】また、本発明はドアの解錠又は施錠やエンジンの始動等に限られず、各種の制御対象や制御内容があり得ることは課題を解決するための手段の欄で記述のとおりである。また、携帯機10にはさらに複数のスイッチが設けられ、これに対応して各種の遠隔操作(マニュアル操作)が可能な構成とされていてもよい。例えば、トランクやエンジンルーム又は燃料補給口等の開閉を遠隔操作するためのスイッチや、暴漢に襲われたときなどに車両のクラクションを鳴らすためのパニックスイッチなどが、適宜設けられていてもよいことはいうまでもない。また、携帯機と本体機間の通常の通信用周波数で行う信号の送受信については、上述した信号(リクエスト信号、アンサー信号、さらには起動報知信号)以外にもさらに別の信号について行ってもよい。また本発明は、携帯機と本体機間の無線通信により照合確認を行った上でなんらかの制御を行う装置であれば、車両のエントリーシステム等以外にも広く適用することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明の制御装置によれば、本体機から携帯機に対して行われる電力伝送は、携帯機の起動信号(場合によっては、さらに携帯機への電力供給)としてのみ使用され、その後、この電力伝送とは異なる通信用周波数で照合確認のためのリクエスト信号とアンサー信号とが送受信される。このため、まず、本体機から携帯機に認証コードを送信する必要がある場合でも、上記リクエスト信号に含ませて送れば、少なくとも起動信号として機能とする電力伝送には認証コードを載せる必要がない。したがって、たとえ上記電力伝送を常時周期的に行うような構成にしたとしても、この電力伝送から認証コードを読み取る盗難が不可能となり、防犯性が向上する。また、照合確認等のための通常の信号の送受信は、上記リクエスト信号とアンサー信号を含む信号によって、通常の信号に適した周波数(通信用周波数)で可能となり、消費電力の多い電力伝送用の周波数で行う必要がなくなるため、その分消費電力を低減することができる。特に、電力伝送を起動用のみに使用した場合(起動後の携帯機の電源を携帯機搭載バッテリーによりまかなう構成の場合)には、その低減効果が高くなる(特に、本体機の消費電力を格段に低減できる)。また、照合確認等のための通常の信号の送受信が通常の通信用周波数で可能になると、送受信する信号の内容量を増やして、より多彩な制御が可能になるとともに、認証コードの複雑化が容易になり、それにより防犯性をさらに高めることが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
【出願日】 平成12年2月21日(2000.2.21)
【代理人】 【識別番号】100096699
【弁理士】
【氏名又は名称】鹿嶋 英實
【公開番号】 特開2001−227218(P2001−227218A)
【公開日】 平成13年8月24日(2001.8.24)
【出願番号】 特願2000−42128(P2000−42128)