| 【発明の名称】 |
収納庫 |
| 【発明者】 |
【氏名】谷脇 源資
【氏名】宮崎 邦雄
【氏名】小森 光雄
【氏名】藤本 正信
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| 【要約】 |
【課題】暗証符号の変更時において、新規の暗証符号の登録後に確認動作を怠って施錠された場合、あるいは新規の暗証符号を忘れた場合でも解錠が可能であると共に、セキュリティを確保することが可能な施錠手段を有する収納庫を提供する。
【解決手段】収納庫本体2の正面開放部2Aを開閉する開閉体3と、開閉体3を閉じた状態で施錠する施錠手段9とを有し、施錠手段9は暗証符号を入力して解錠を行うと共に特定の操作時において前記暗証符号の変更が可能であり、前記暗証符号の変更時において、新たに入力された新暗証符号を仮設定した後、前記新暗証符号または今まで使用していた旧暗証符号の何れかが入力されたときに解錠が可能であり、前記新暗証符号が入力されたときに前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更が行われることを特徴とする収納庫1。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する、暗証符号の変更が可能な施錠手段とを有する収納庫において、今まで使用していた旧暗証符号から新たに入力される新暗証符号への変更時において、前記新暗証符号の少なくとも2回の入力により前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更が行われることを特徴とする収納庫。 【請求項2】収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する施錠手段とを有する収納庫において、前記施錠手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであり、特定の操作時において前記暗証符号の変更が可能であり、前記暗証符号の変更時において、新たに入力された新暗証符号を仮設定した後、前記新暗証符号または所定の暗証符号の何れを入力しても解錠が可能であることを特徴とする収納庫。 【請求項3】収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する施錠手段とを有する収納庫において、前記施錠手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであり、特定の操作時において前記暗証符号の変更が可能であり、前記暗証符号の変更時において、新たに入力された新暗証符号を仮設定した後、前記新暗証符号または今まで使用していた旧暗証符号の何れかが入力されたときに解錠が可能であり、前記新暗証符号が入力されたときに前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更が行われることを特徴とする収納庫。 【請求項4】収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する施錠手段とを有する収納庫において、前記施錠手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであり、特定の操作時において前記暗証符号の変更が可能であり、前記暗証符号の変更時において、新たに入力された新暗証符号を仮設定した後、前記新暗証符号または今まで使用していた旧暗証符号とは異なる特定の暗証符号の何れかが入力されたときに解錠が可能であり、前記新暗証符号が入力されたときに前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更が行われることを特徴とする収納庫。 【請求項5】収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する施錠手段とを有する収納庫において、前記施錠手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであり、特定の操作時において前記暗証符号の変更が可能であり、前記暗証符号の変更時において、新たに入力された新暗証符号を仮設定した後、前記新暗証符号が入力されたときまたは前記新暗証符号とは異なる暗証符号が入力された後に今まで使用されていた旧暗証符号が入力されたときに解錠が可能であり、前記新暗証符号が入力されたときに前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更が行われることを特徴とする収納庫。 【請求項6】収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する施錠手段とを有する収納庫において、前記施錠手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであり、特定の操作時において前記暗証符号の変更が可能であり、前記暗証符号の変更時において、新たに入力された新暗証符号を仮設定した後、前記新暗証符号が入力されたときまたは前記新暗証符号とは異なる暗証符号が入力された後に今まで使用されていた旧暗証符号とは異なる特定の暗証符号が入力されたときに解錠が可能であり、前記新暗証符号が入力されたときに前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更が行われることを特徴とする収納庫。 【請求項7】収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する施錠手段とを有する収納庫において、前記施錠手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであり、特定の操作時において前記暗証符号の変更が可能であり、前記暗証符号の変更時において、新たに入力された新暗証符号を仮設定した後、前記新暗証符号または今まで使用されていた旧暗証符号または前記旧暗証符号とは異なる特定の暗証符号の何れかが入力されたときに解錠が可能であり、前記新暗証符号が入力されたときに前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更が行われることを特徴とする収納庫。 【請求項8】収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する施錠手段とを有する収納庫において、前記施錠手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであり、特定の操作時において前記暗証符号の変更が可能であり、前記暗証符号の変更時において、新たに入力された新暗証符号を仮設定した後、前記新暗証符号が入力されたときまたは前記新暗証符号とは異なる暗証符号が入力された後に今まで使用されていた旧暗証符号あるいは前記旧暗証符号とは異なる特定の暗証符号が入力されたときに解錠が可能であり、前記新暗証符号が入力されたときに前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更が行われることを特徴とする収納庫。 【請求項9】前記旧暗証符号と前記特定の暗証符号との何れかを選択する選択手段を有することを特徴とする請求項7または請求項8記載の収納庫。 【請求項10】前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更は、前記新暗証符号が仮設定後に少なくとも1回入力されることにより行われることを特徴とする請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項8または請求項9記載の収納庫。 【請求項11】前記暗証符号が前記旧暗証符号から前記新暗証符号に変更された後、所定期間内においては前記旧暗証符号または前記新暗証符号の何れを入力しても解錠が可能であることを特徴とする請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項8または請求項9または請求項10記載の収納庫。 【請求項12】前記暗証符号として文字が用いられ、これを入力する入力手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項8または請求項9または請求項10または請求項11記載の収納庫。 【請求項13】前記暗証符号として認証手段が用いられ、これを識別する識別手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項8または請求項9または請求項10または請求項11記載の収納庫。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、オフィス用、倉庫用、家庭用等の金庫、壁面収納型収納庫、金庫室、ロッカー等の収納庫に関し、詳しくは暗証符号を入力して解錠を行うことが可能な施錠手段を有する収納庫に関する。 【0002】 【従来の技術】金庫等の収納庫は、正面が開放された箱型の収納庫本体の内部に貴重品や書類等の収納物を収納し、本体の開放部を開閉自在の扉で覆うことにより、収納物を火災や盗難より保護している。扉は、通常、本体開放部の囲壁の一側あるいは両側に支持されると共に、囲壁及び/または他の扉と係脱自在であってハンドル等の移動手段によって水平方向あるいは垂直方向に移動される閂、並びに移動手段の操作を規制して閂を固定する施錠手段を有しており、本体の開放部を閉塞した状態で移動手段を操作することにより、閂を囲壁に係合させることで本体に対して固定され、この状態より施錠手段を作動させることにより、移動手段の操作が規制されて閂が固定され、本体に対して完全にロックされる。この収納庫では、扉で本体の開放部を閉塞したときに、自動的に閂が扉より突出して本体と係合するものが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上述の収納庫において、施錠手段として暗証符号の入力により解錠を行うことが可能な電子錠を有するものが知られている。この電子錠はテンキー等の入力手段を有しており、シリンダー錠のように鍵を必要とせず、また、ダイヤル錠のように煩わしい解錠操作を必要とすることなく、入力手段により暗証符号を簡単に入力できるという利点を有しており、いろいろな収納庫に採用されている。上述の電子錠では一般的に暗証符号の変更が可能であり、セキュリティ確保のために暗証符号を定期的に変更することが推奨されている。しかし、従来の電子錠では、新規の暗証符号を登録すると今まで使用していた暗証番号から新規の暗証番号への置き換えが直ちに行われるため、人間が登録したつもりの暗証符号と機械が認識した暗証符号との間に差異があった場合、確認動作を怠って扉を閉めて施錠されたときに致命的な解錠不能状態に陥ってしまうという問題点がある。この不具合は、一度入力したつもりが二度入力されていたり、うっかりして他の符号を入力していた場合等に生じる。また、新たに登録した暗証符号を忘れてしまった場合も同様である。 【0004】本発明は、上述の問題点を解決し、暗証符号の変更時において、新規の暗証符号の登録後に確認動作を怠って施錠された場合、あるいは新規の暗証符号を忘れた場合でも解錠が可能であると共に、セキュリティを確保することが可能な施錠手段を有する収納庫の提供を目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する、暗証符号の変更が可能な施錠手段とを有する収納庫において、今まで使用していた旧暗証符号から新たに入力される新暗証符号への変更時において、前記新暗証符号の少なくとも2回の入力により前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更が行われることを特徴とする。 【0006】請求項2記載の発明は、収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する施錠手段とを有する収納庫において、前記施錠手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであり、特定の操作時において前記暗証符号の変更が可能であり、前記暗証符号の変更時において、新たに入力された新暗証符号を仮設定した後、前記新暗証符号または所定の暗証符号の何れを入力しても解錠が可能であることを特徴とする。 【0007】請求項3記載の発明は、収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する施錠手段とを有する収納庫において、前記施錠手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであり、特定の操作時において前記暗証符号の変更が可能であり、前記暗証符号の変更時において、新たに入力された新暗証符号を仮設定した後、前記新暗証符号または今まで使用していた旧暗証符号の何れかが入力されたときに解錠が可能であり、前記新暗証符号が入力されたときに前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更が行われることを特徴とする。 【0008】請求項4記載の発明は、収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する施錠手段とを有する収納庫において、前記施錠手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであり、特定の操作時において前記暗証符号の変更が可能であり、前記暗証符号の変更時において、新たに入力された新暗証符号を仮設定した後、前記新暗証符号または今まで使用していた旧暗証符号とは異なる特定の暗証符号の何れかが入力されたときに解錠が可能であり、前記新暗証符号が入力されたときに前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更が行われることを特徴とする。 【0009】請求項5記載の発明は、収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する施錠手段とを有する収納庫において、前記施錠手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであり、特定の操作時において前記暗証符号の変更が可能であり、前記暗証符号の変更時において、新たに入力された新暗証符号を仮設定した後、前記新暗証符号が入力されたときまたは前記新暗証符号とは異なる暗証符号が入力された後に今まで使用されていた旧暗証符号が入力されたときに解錠が可能であり、前記新暗証符号が入力されたときに前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更が行われることを特徴とする。 【0010】請求項6記載の発明は、収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する施錠手段とを有する収納庫において、前記施錠手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであり、特定の操作時において前記暗証符号の変更が可能であり、前記暗証符号の変更時において、新たに入力された新暗証符号を仮設定した後、前記新暗証符号が入力されたときまたは前記新暗証符号とは異なる暗証符号が入力された後に今まで使用されていた旧暗証符号とは異なる特定の暗証符号が入力されたときに解錠が可能であり、前記新暗証符号が入力されたときに前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更が行われることを特徴とする。 【0011】請求項7記載の発明は、収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する施錠手段とを有する収納庫において、前記施錠手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであり、特定の操作時において前記暗証符号の変更が可能であり、前記暗証符号の変更時において、新たに入力された新暗証符号を仮設定した後、前記新暗証符号または今まで使用されていた旧暗証符号または前記旧暗証符号とは異なる特定の暗証符号の何れかが入力されたときに解錠が可能であり、前記新暗証符号が入力されたときに前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更が行われることを特徴とする。 【0012】請求項8記載の発明は、収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する施錠手段とを有する収納庫において、前記施錠手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであり、特定の操作時において前記暗証符号の変更が可能であり、前記暗証符号の変更時において、新たに入力された新暗証符号を仮設定した後、前記新暗証符号が入力されたときまたは前記新暗証符号とは異なる暗証符号が入力された後に今まで使用されていた旧暗証符号あるいは前記旧暗証符号とは異なる特定の暗証符号が入力されたときに解錠が可能であり、前記新暗証符号が入力されたときに前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更が行われることを特徴とする。 【0013】請求項9記載の発明は、請求項7または請求項8記載の収納庫において、さらに前記旧暗証符号と前記特定の暗証符号との何れかを選択する選択手段を有することを特徴とする。 【0014】請求項10記載の発明は、請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項8または請求項9記載の収納庫において、さらに前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更は、前記新暗証符号が仮設定後に少なくとも1回入力されることにより行われることを特徴とする。 【0015】請求項11記載の発明は、請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項8または請求項9または請求項10記載の収納庫において、さらに前記暗証符号が前記旧暗証符号から前記新暗証符号に変更された後、所定期間内においては前記旧暗証符号または前記新暗証符号の何れを入力しても解錠が可能であることを特徴とする。 【0016】請求項12記載の発明は、請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項8または請求項9または請求項10または請求項11記載の収納庫において、さらに前記暗証符号として文字が用いられ、これを入力する入力手段を有することを特徴とする。 【0017】請求項13記載の発明は、請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項8または請求項9または請求項10または請求項11記載の収納庫において、さらに前記暗証符号として認証手段が用いられ、これを識別する識別手段を有することを特徴とする。 【0018】 【実施例】図1は、本発明の一実施例に用いられる収納庫としての金庫1を示している。金庫1は本体2と開閉体としての扉3とから主に構成されている。直方体あるいは立方体形状の本体2は、図2に示すように各壁面の両面が鉄板2aで覆われており、各鉄板2a間にはセメントと水との混合物からなる耐火材2bが充填されている。本体2の正面の壁面には開放部2Aが形成されており、この開放部2Aは後述する扉3によって開閉される。開放部2Aは、本体2の後述する閂5が係合される側の前面壁の幅が、この前面壁に連なる側壁の厚みよりも大きくなるように形成されている。なお、開放部2Aとして、扉3が支持されている側の前面壁の幅がこれに連なる側壁の厚みよりも大きく形成されたものや、前面壁とこれに連なる側壁との幅が同じとなる、通常の収納庫(金庫)と同様のものを採用してもよい。本体2の内部には図示しない棚板が、その配設高さを調整可能に複数設けられている。耐火材2bとしてはセメントと水との混合物の他、漆喰、石膏、乾式耐火材、セメントボード、セラミック、セメントにシリカゲルやゼオライト、二酸化珪素、パーライト(商品名)、ベロコーム(商品名)、あるいは他の発泡剤(2種以上の組み合わせも可)等を混合したもの、セラタイカ(商品名)、コンクリート、珪藻土、珪酸カルシウム等が挙げられる。これらは単独で用いても併用してもよく、併用する場合には、例えばセメントの内部に蝋、紙、ウレタン樹脂あるいは木材等を封入したりこれらを層状とした構成、あるいは耐火材の内部に水を包んだビニール等を封入した構成としてもよい。また、鉄板2aに代えて、アルミニウム板、ステンレス板等を含む金属板を用いてもよい。 【0019】扉3は、図2に示すように、その右側縁部を複数の蝶番4によって本体2に対して回動自在に支持されており、開放部2Aを開閉可能に構成されている。扉3の両面も本体2と同様に鉄板3aで覆われており、内部には本体2と同様にセメントと水との混合物からなる耐火材3bが充填されている。耐火材としては、本体2と同様に他の物質を用いてもよい。扉3には、図2、図3に示すように、開放部2Aを閉じた状態で扉3を本体2に対して固定するためのロック部材としての閂5,6,7、各閂5,6,7を移動させるためのハンドル8、ハンドル8の作動を固定する施錠手段としての電子錠9及びシリンダー錠10が設けられている。本体2と扉3との嵌合部11a,11bは、それぞれ断面稲妻形状を呈すべく折り返した形に構成されており、いわゆる煙曲げ構造を呈している。 【0020】扉3の外側にはハンドル8が回動自在に取り付けられており、扉3の内側には、ハンドル8と接続され、各閂5,6,7を図3に実線で示すロック位置と二点鎖線で示す非ロック位置(閂5の一部のみ図示)とに移動させるための移動手段12が配設されている。各閂5,6,7及び移動手段12は扉3の内側に取り付けられたケース13の内部に収納されており、ケース13には、各閂5,6,7の先端部を外部に臨ませるための開口13A,13B,13C(図3参照)が形成されている。各閂5,6,7は、ロック位置においてその先端部を各開口13A,13B,13Cより20mm以上突出させる。またケース13には、扉3が開放されたときに移動手段12が露呈しないようにその内部を覆い隠すカバー14(図2参照)がネジ止め等によって取り付けられる。 【0021】移動手段12は、図3に示すように、ハンドル8と、その一端にハンドル8の軸部8aを取り付けられ、他端にピン15aを一体的に有する作動板15と、ピン15aが係合する長穴16aをその一端部近傍に有すると共に一端部に閂6が取り付けられた、閂6の走り板を兼用する連結板16と、ケース13の内面に植設された支軸19に回転自在に支持された回転板20とから主に構成されている。連結板16は、長穴16aを有する第1施錠板16Aと閂6が取り付けられる走り板16Bとを一体的に有しており、連結板16は走り板16Bの他端部をピン21によって回転板20に回動自在に取り付けられている。第1施錠板16Aには、シリンダー錠10の施錠片10aが嵌合可能な図示しない穴部を有し金庫1の外側に向けて一体的に曲折形成された曲折片16bが設けられている。回転板20には、連結板16の他に走り板17,18が取り付けられている。一端部に閂5を取り付けられた走り板17はその他端部をピン22によって回転板20に回動自在に取り付けられており、一端部に閂7を取り付けられた走り板18はその他端部をピン23によって回転板20に回動自在に取り付けられている。ほぼ方形状の回転板20の一側部には切欠20aが形成されており、この切欠20aにはケース13の内面に植設されたストッパーピン28が係合している。回転板20は、ストッパーピン28によって支軸19を中心とした回動角度を規制されている。各閂5,6,7は丸棒より構成されており、それぞれ連結板16、走り板17、走り板18の端部に溶接、リベット、ネジ止め等によって固着されている。各閂5,6,7の先端は、見栄えを向上させるため、扉3が開放されたときにケース13の側面13a,13b,13cと同一面を形成すべく、斜めにそぎ落とされた形状に形成されている。各閂5,6,7は熱処理可能な材質によって構成されており、少なくとも各先端部には硬化処理が施されている。また、各閂5,6,7としては、熱処理可能な材質に限られず、スチール、ステンレス、合金、セラミック、複合材等、ある程度の強度を有するものであればどのような材料を用いてもよい。 【0022】走り板18のほぼ中程には、十分な強度を有するL字形状の係合板24が、曲折部24aを金庫1の外部側に向けた状態で固着されている。また、その上方の部位には、他端をケース13の内面に固着された引張バネ25の一端が取り付けられており、走り板18には図3において下方への付勢力が付与されている。走り板18の図3において左方の位置には戻し板26が配設されている。十分な強度を有する板材(例えば厚さ3mm以上の鋼板等)から構成された戻し板26はほぼ中央に長穴26aを有しており、ケース13の内面に植設されたピン32を長穴26aに係合され、他端部26bをケース13の側面13aと対向する側面13d側の側部に支持されることにより、左右方向に移動可能に支持されている。戻し板26は、各閂5,6,7が非ロック位置を占めたときに、その一端部に形成された切欠26cよりも先端寄りの先端上部26dを曲折部24aの下面に当接させ、他端部26bを側面13dに形成された開口13Dより所定量突出させるように構成されている。戻し板26には、他端をケース13の内面に固着された引張バネ27の一端が取り付けられており、図3において左方への付勢力が付与されている。切欠26cは先端上部26dにつながる斜面がその開口を狭める向きに傾斜して形成され、各閂5,6,7がロック位置を占めたときに曲折部24aを収納可能となる深さに形成されている。 【0023】上述の構成により、各閂5,6,7が非ロック位置を占め、曲折部24aの下面と先端上部26dとを当接させた状態から扉3で開放部2Aを閉じることにより、他端部26bが本体2の内部壁面に当接して戻し板26が右方向に移動し、先端上部26dと曲折部24aの下面との当接状態が解除されて走り板18が引張バネ25の付勢力によって下方へと移動し、回転板20が図3に二点鎖線で示す位置から実線で示す位置まで時計回りに回動して、各閂5,6,7がロック位置に移動される。この状態からハンドル8を操作して作動板15を図3の二点鎖線位置に移動させることにより、連結板16が下方に押し下げられて回転板20が反時計回りに回動して二点鎖線位置を占め、各閂5,6,7が非ロック位置に移動されると共に走り板18の上方への移動に伴って係合板24が上方に移動し、曲折部24aが切欠26cを抜けると戻し板26が引張バネ27の付勢力によって左方に移動され、初期状態に戻る。 【0024】回転板20の、支軸19を介してピン22の配設位置と対向する部位には、ピン29によって第2施錠板30の一端部が回動自在に取り付けられている。第2施錠板30は他端部寄りに長穴30aを有しており、この長穴30aにケース13の内面に植設されたピン31を係合されることにより、回転板20の回転に伴って左右方向に移動自在に設けられている。第2施錠板30の他端には、上方に延び先端を金庫1の外側に向けて曲折された板部材30bが一体的に取り付けられている。板部材30bの先端部は、各閂5,6,7がロック位置を占めたときに、後述する電子錠9のソレノイド9Dからのプランジャ9fの突出を許容する位置に配置されており、プランジャ9fの突出時において第2施錠板30は図3における右方向への移動を規制される。 【0025】図2に示すように、本体2の、嵌合部11a側における閂5のロック位置と対応する位置には、ケース13より突出した閂5の先端部を収納するための収納部2Bが形成されている。収納部2Bの閂5の入口側には鉄板2aよりも十分に厚い鉄板2cが配設されており、鉄板2cには閂5よりも若干大きく形成された穴2dが形成されている。これにより、図2に二点鎖線で示すように、移動手段12により閂5をロック位置に移動したとき、扉3の開放が閂5の一側部によって規制される。また、本体2には、各閂6,7の先端部を収納する、収納部2Bと同様の図示しない収納部も形成されている。 【0026】図1に示すように、金庫1の扉3の右方上方の部位には、本発明の第1の実施例に用いられる施錠手段としての電子錠9が配設されている。電子錠9は、図1、図2、図3に示すように、テンキーパネル9A、テンキーパネル9Aの導線を扉3の内部に案内する導管9B、導線を介してテンキーパネル9Aに接続された制御基板9C、及びその作動を制御基板9Cによって制御されるソレノイド9D等から主に構成されている。 【0027】テンキーパネル9Aには、図4に示すように、テンキー9a、LEDランプ9b、圧電ブザー9c、開始キー9d、終了キー9eが設けられている。暗証符号である文字としての数字を有する入力手段としてのテンキー9aは電子錠9の解錠時に押下され、押下された番号は制御基板9Cに送出される。また、テンキー9aは、開始キー9d、終了キー9eと組み合わせることにより、解錠番号の変更を行う際にも押下される。この解錠番号の変更については後述する。LEDランプ9bは、緑色と赤色との2色点灯可能なものが使用される。圧電ブザー9cは、周波数可変のものが用いられ、警告音の他にメロディー等を発することが可能に構成されている。 【0028】周知のマイクロコンピューターからなる制御基板9Cは、図5に示すように、テンキーパネル9Aからの入力に基づき、ソレノイド9D及びLEDランプ9bの作動を制御する。制御基板9Cの内部にはソフト的に構成されたタイマーが設けられており、制御基板9Cには、扉3の内部に設けられたバッテリー9Eからの電力が供給される。ソレノイド9Dは、ケース13内部に固設された支持ブラケット33に取り付けられており、電子錠9の施錠時において施錠片9fを突出させて板部材30bの先端部に係合させ、解錠時において施錠片9fを収納する。 【0029】制御基板9Cは、正しい解錠番号がテンキー9aによって入力された際にソレノイド9Dを励磁させると共にタイマーを作動させる。これにより通常は突出状態にあるプランジャ9fが吸引され、電子錠9は解錠状態となる。そして、解錠状態となった後に所定時間が経過し、制御基板9C内部のタイマーがアップすると、制御基板9Cはソレノイド9Dへの通電を遮断する。これにより吸引されていたプランジャ9fが突出し、電子錠9は施錠状態となる。 【0030】上述の構成より、各閂5,6,7が非ロック位置を占めた状態で扉3によって開放部2Aを閉塞すると、戻し板26の他端部26bが本体2の壁面によって押され、引張バネ25の付勢力によって各閂5,6,7がロック位置に移動される。各閂5,6,7がロック位置を占めた後、所定時間経過後にソレノイド9Dが作動してプランジャ9fが突出し、これにより第2施錠板30の移動が規制される。さらに、シリンダー錠10が施錠されることにより施錠片10aが突出し、これにより第1施錠板16Aと一体化された連結板16の移動が規制され、金庫1は完全にロックされた状態となる。 【0031】ここで、電子錠9の解錠方法について説明する。操作者により開始キー9dが押下されると、金庫1は暗証符号である解錠番号受け入れ状態となる。この後、操作者によってテンキー9aが押下された後に終了キー9eが押下されると、制御基板9Cは入力された番号と登録されている解錠番号とを比較し、双方が一致した場合にはソレノイド9Dに動作指令を送ってプランジャ9fを吸引させると共にLEDランプ9bを緑色に点灯させる。また、双方が不一致の場合には、制御基板9CはLEDランプ9bを赤色に点灯させると共に圧電ブザー9cを作動させて警告音を鳴らす。このときソレノイド9Dへの動作指令の送出は行われない。また、解錠後に所定時間が経過すると制御基板9Cからソレノイド9Dへの通電がたたれてプランジャ9fが突出されるが、このときに各閂5,6,7が非ロック位置を占めている場合には、曲折部24aの下面と先端上部26dとが当接して各閂5,6,7が非ロック位置に保持され、板部材30bが図3において右方向に位置しているため、プランジャ9fの先端は板部材30bによりその突出を妨げられた状態となる。その後、扉3が閉じられて他端部26dが本体2の内部壁面に当接し、戻し板26が右方向に移動して先端上部26dと曲折部24aの下面との当接状態が解除されることにより、各閂5,6,7がロック位置を占めると共に板部材30bの左方への移動によりプランジャ9fが突出し、図3に示す状態となる。 【0032】次に、本実施例における、電子錠9の解錠番号の変更登録方法について説明する。操作者は先ず上述の手順で金庫1を解錠する。これにより金庫1が操作者を外部の人間ではない本人であると認識し、金庫1は解錠番号の変更登録準備状態となる。金庫1が変更登録準備状態となった後、操作者によって開始キー9dと終了キー9eとが同時に押下されると、金庫1は新解錠番号受け入れ状態である仮登録(仮設定)モードとなる。このとき制御基板9Cは、LEDランプ9bを緑色に点灯させると共に圧電ブザー9cを作動させて警告音とは異なる認識音を鳴らし、さらに内部タイマーのアップを待たずにソレノイド9Dへの通電を断ってプランジャ9fを突出させる。このとき、扉3が閉じられていれば施錠状態となり、扉3が開かれていれば板部材30bによってプランジャ9fの突出が妨げられた上述の状態となる。 【0033】次に、操作者によって新解錠番号の入力が行われる。操作者はテンキー9aによって登録すべき新解錠番号を入力した後に終了キー9eを押下する。ここで制御基板9Cは、入力された新解錠番号の桁数が正しい桁数であるかをチェックし、正しい桁数である場合にはLEDランプを緑色に点灯させると共に圧電ブザー9cを作動させて認識音を鳴らし、この新解錠番号を仮登録(仮設定)して仮登録モードを終了させる。また、入力された新解錠番号の桁数が間違った桁数である場合には、制御基板9CはLEDランプ9bを赤色に点灯させると共に圧電ブザー9cを作動させて警告音を鳴らし、仮登録モードを終了させる。この一連の行程を図6に示す。なお、入力された新解錠番号の桁数が間違った桁数である場合に、再び新解錠番号を入力する行程に戻してもよい。また、終了キー9eが押下された時点でソレノイド9Dへの通電を遮断する構成としてもよい。 【0034】新解錠番号が仮登録された後、新解錠番号の登録が行われる。仮登録モード終了後、操作者によって開始キー9dが押下されると、金庫1は仮登録された新解錠番号を新たな解錠番号として登録する登録モードに移行し、制御基板9CはLEDランプ9bを緑色に点灯させると共に圧電ブザー9cを作動させて認識音を鳴らす。なお、この登録モードは、通常の解錠動作の工程内で行われる。 【0035】次に、操作者によって解錠番号の入力が行われる。操作者はテンキー9aによって仮登録した新解錠番号と同じ解錠番号を入力した後に終了キー9eを押下する。ここで制御基板9Cは、入力された解錠番号の桁数が正しい桁数であるかをチェックし、入力された解錠番号の桁数が間違った桁数である場合には、制御基板9CはLEDランプ9bを赤色に点灯させると共に圧電ブザー9cを作動させて警告音を鳴らしてこの登録モードを終了させる。正しい桁数である場合には、前述した仮登録モードにおいて仮登録された入力データ(新解錠番号)が存在するか否かが判断される。 【0036】仮登録された入力データが存在しない場合には、通常の解錠動作と判断され、入力された解錠番号と登録されている解錠番号(旧解錠番号)との比較が行われる。入力された解錠番号と旧解錠番号とが一致した場合には、制御基板9CはLEDランプを緑色に点灯させると共に圧電ブザー9cを作動させて認識音を鳴らし、ソレノイド9Dに通電を行ってプランジャ9fを吸引して解錠動作を行い、この登録モードを終了させる。入力された解錠番号と旧解錠番号とが不一致の場合には、制御基板9CはLEDランプ9bを赤色に点灯させると共に圧電ブザー9cを作動させて警告音を鳴らしてこの登録モードを終了させる。 【0037】仮登録された入力データが存在すると判断された場合には、仮登録されている新解錠番号と入力された解錠番号との比較が行われる。新解錠番号と入力された解錠番号とが一致した場合には、制御基板9CはLEDランプを緑色に点灯させると共に圧電ブザー9cを作動させて認識音を鳴らし、ソレノイド9Dに通電を行ってプランジャ9fを吸引して解錠動作を行うと共に新解錠番号を正式に登録し、今まで使用されていた旧解錠番号を破棄して登録モードを終了させる。仮登録されている新解錠番号と入力された解錠番号とが不一致の場合には、制御基板9CはLEDランプ9bを赤色に点灯させると共に圧電ブザー9cを作動させて警告音を鳴らしてこの登録モードを終了させる。 【0038】また、操作者は、何度入力を行っても入力した解錠番号が新解錠番号と一致しない場合には、所定の暗証符号として旧解錠番号を入力することにより解錠動作を行うことができる。旧解錠番号と入力された解錠番号とが一致した場合には、制御基板9CはLEDランプを緑色に点灯させると共に圧電ブザー9cを作動させて認識音を鳴らし、ソレノイド9Dに通電を行ってプランジャ9fを吸引して解錠動作を行うと共に、新解錠番号の仮登録を破棄して登録モードを終了させる。この一連の行程を図7に示す。上述の行程において、新解錠番号の登録後に新解錠番号によって解錠動作が行われた場合の解錠番号の推移を図8(a)に、新解錠番号の登録後に旧解錠番号によって解錠動作が行われた場合の解錠番号の推移を図8(b)にそれぞれ示す。また、上述の行程中、入力された解錠番号の桁数が間違っている場合及び入力された解錠番号が仮登録されている新解錠番号と異なる場合に、再び解錠番号の入力待ちの状態に戻してもよい。 【0039】このような構成とすることにより、解錠番号の変更時において、新解錠番号の登録後に確認動作を怠って施錠された場合、あるいは新暗証番号を忘れた場合でも旧解錠番号での解錠が可能であり、解錠番号が判らないことにより金庫が開かないといった不具合を防止することができる。また、新暗証番号と旧暗証番号とが共存する期間が短い(1回のみ)ので、セキュリティも確保することが可能である。さらに、扉を閉じたまま解錠番号を変更することができるので、秘密の漏洩防止効果をも得ることができる。 【0040】上記実施例では、新暗証番号の仮登録後、操作者が新暗証番号あるいは所定の暗証符号である旧暗証番号の何れを入力しても解錠が可能である構成としたが、新暗証番号の仮登録後に操作者が新暗証番号あるいは旧暗証番号とは異なる、所定の暗証符号としての特定の暗証番号を入力したときに解錠が可能であり、旧暗証番号では解錠できない構成としてもよい。このとき用いられる特定の暗証番号は、通常金庫が有しているマスター番号とは異なり、この仮登録後の登録モード時においてのみ用いられる番号である。このような構成としても上述と同様の作用効果を得ることができる。 【0041】また、新暗証符号の仮登録後に、操作者が新暗証符号あるいは旧暗証符号あるいは旧暗証番号とは異なる特定の暗証番号の何れかを入力したときに解錠が可能な構成としてもよい。この場合には解錠番号が3つ存在するため、セキュリティ上の観点から旧暗証番号あるいはこれと異なる特定の暗証番号の何れかを選択可能とし、例えば扉の裏側等に設けた選択手段としての切換スイッチによってどちらか一方を選択する構成とすることが望ましい。 【0042】また、上記実施例及び各変形例では、新暗証番号の仮登録後、例えば仮登録した新暗証番号を変更したくなった場合等において、仮登録直後の登録モードでいきなり旧暗証番号あるいは特定の暗証番号を入力して新暗証番号の仮登録を破棄することができるが、仮登録直後の登録モードにおいていきなり旧暗証番号あるいは特定の暗証番号を入力しても解錠されず、その後に旧暗証番号あるいは特定の暗証番号が入力された場合に解錠可能となるような構成としてもよい。この場合でも仮登録直後に新暗証番号が入力された場合には解錠が行われ、解錠番号の登録変更が行われる。 【0043】また、上記実施例及び各変形例では、新暗証番号の仮登録後、登録モードにおいて新暗証番号が1回入力されると解錠動作が行われて暗証番号が変更される構成としたが、例えば1回の入力だけでは解錠も番号変更も行われず、2回以上の入力によって解錠及び番号変更が行われる構成としてもよい。この場合、1回目の入力時にはLEDランプ9bを緑色に点灯させると共に圧電ブザー9cを作動させて認識音を鳴らす等、操作者に正しい番号が入力されたことを認識させる構成を付加することが望ましい。 【0044】さらに、上記実施例及び各変形例では、新暗証番号によって解錠動作が行われ、旧暗証番号から新暗証番号への番号変更が行われると旧暗証番号を直ちに抹消する構成としたが、所定期間内においては旧暗証番号と新暗証番号の何れを入力しても解錠動作が行われ、所定期間を過ぎた後に旧暗証番号を抹消する構成としてもよい。この所定期間は、例えばタイマーを用いて番号変更後の時間を計測しても、また新暗証番号によって解錠した回数を記憶してもよく、操作者が新暗証番号を完全に記憶したと判断されたときに旧暗証番号を抹消する構成とする。 【0045】上記実施例及び各変形例では、暗証符号として文字である数字を用いた例を示したが、文字としては数字に限られず、仮名、漢字、アルファベット、記号、さらには絵、色等、視覚による認識が可能であればどのようなものを用いてもよい。また、入力手段としてテンキーを用いた例を示したが、入力手段としては2キーや5キー等のテンキーよりも数の少ないキー、テンキーよりも数の多いキー、液晶タッチパネル等、接触による入力が可能なものであればどのようなものを用いてもよい。さらに、上記実施例及び各変形例において、暗証符号として指紋、声紋、瞳、パンチカード、磁気カードなどを用い、入力手段に代わる識別手段としてこれらを照合判別可能なものを用いた構成としてもよい。 【0046】また、上記実施例及び各変形例では、金庫を解錠することによって金庫が操作者を外部の人間ではない本人であると認識し、金庫が解錠番号の変更登録準備状態となる構成としたが、金庫を解錠番号の変更登録準備状態とさせるためには、解錠に限らず何か特定の操作を行えばよい。この特定の操作としては、例えば特定の鍵を挿入する、特定のスイッチを押す、遠隔操作によって金庫の状態を変化させる、他の個人認証手段(指紋、声紋、アイリス等)を用いる等、操作者を特定する方法であれば様々な方法が適用可能である。 【0047】さらに、上記実施例及び各変形例では、新暗証番号の登録後、新暗証番号と違う番号を何度入力してもよい構成としたが、例えば5回間違えると所定時間解錠不可となる構成としてもよく、また、度重なる間違いをリセットして仮登録後の番号入力を一から行うスイッチを設けた構成等としてもよい。 【0048】上記実施例では、電子錠9としてソレノイド9Dを有するものを示したが、電子錠としては他のアクチュエーターを使用したものを用いてもよい。他のアクチュエーターとしては、モーター、シリンダー等が挙げられる。さらに、電子錠としてソレノイドを用いる場合には、図9に示すように、ソレノイド34のプランジャ34aにピン34bを一体的に固着すると共に、ソレノイド34の近傍に伸縮自在なプランジャ35aを有する助成装置としてのシリンダー35を設けた構成を採用してもよい。このような構成とすることにより、電子錠が施錠されてプランジャ34aが走り板36に形成された切欠36a内に嵌合した後にプランジャ35aを延ばすことにより、プランジャ34bの上方への移動が規制され、たとえ金庫を逆さまにしてもプランジャ34aと切欠36aとの嵌合状態が解除されず、防盗性を向上させることができる。また、ソレノイド34の消費電力の関係上、ソレノイド34は所定時間後に通電を断たれてプランジャ34aが突出されるが、昼間等の扉を開放する頻度が多い場合にはいちいち解錠することが面倒であるため、図9に示す状態でシリンダー35のプランジャ35aを突出させることにより、施錠動作を規制することができる。この施錠を規制する方法としては、シリンダー35を使用する他にも、ソレノイド34の通電時間をマイコン、ロジック回路、シーケンサー等で調整する方法や、明るさを検知するセンサーを設けて暗くなると施錠させる等、様々な方法を採用可能である。シリンダー35の作動は、手動、スイッチ、マイコン制御等、如何なる方法を用いてもよい。また、図では上方から下方へプランジャ34aを突出させる構成としたが、プランジャ34aの突出方向はどの方向でもよい。 【0049】また、図10に示すように、ピン34bの下方に接触する移動片37を設け、この移動片37を支軸38に固着し、支軸38を鍵等によって回動させて移動片37を二点鎖線位置に移動可能とした構成を採用してもよい。このような構成とすることにより、ソレノイド34が故障してプランジャ34aを吸引できなくなった場合においても、手動により解錠を行うことができる。 【0050】上記実施例では、移動手段として手動によるものを示したが、移動手段としてはこの他に、モーター、シリンダー、ソレノイド等のアクチュエーターにより移動されるものを用いてもよい。上記実施例では、開閉体である扉がロック部材を有し、このロック部材を扉が本体に蝶番で支持された側と対向する側において本体に係合させる構成としたが、本発明はこれに限られず、本体側にロック部材を有する構成、扉側及び本体側にそれぞれロック部材を有する構成、蝶番で支持された側にもロック部材を有する構成、これらを組み合わせた構成等を採用してもよい。また、上記実施例では、収納庫として片扉右開き金庫を示したが、収納庫としてはこの他に、片扉左開き金庫、子扉付き金庫、両扉金庫、上下あるいは左右に複数の扉を有する金庫、引き戸及び引き違い戸式金庫、填め込み式の蓋を有する収納庫、壁面収納庫、ロッカー、キャビネット、金庫の内部にさらに他の金庫を収納した二次庫、保管用書庫、金庫室や書庫室などの壁面に埋設された収納体、さらには組立式金庫、組立式金庫室等にも本発明を適用することができる。上記実施例では、収納庫として、本体と扉との嵌合部に耐火構造である煙曲げ部を有するものを例示したが、本発明が適用可能な収納庫としては必ずしも耐火構造である必要はない。 【0051】また、本願出願人は特開平11−81773号公報において、収納庫の防盗性能を向上させるべく、ロック部材(閂)をロックする第2ロック部材を具備した収納庫を提案しているが、このような第2ロック部材を有する収納庫に本発明を適用してもよいことは勿論である。 【0052】 【発明の効果】本発明によれば、暗証符号の変更時において、新暗証符号の登録後に確認動作を怠って施錠された場合、あるいは新暗証符号を忘れた場合でも旧暗証符号での解錠が可能であり、解錠符号が判らないことにより金庫が開かないといった不具合を防止することができる。また、新暗証符号と旧暗証符号とが共存する期間が短いのでセキュリティ上の問題もなく、さらに、扉を閉じたまま暗証符号を変更することができるので、秘密の漏洩防止効果をも得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000163833 【氏名又は名称】金剛株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年2月17日(2000.2.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067873 【弁理士】 【氏名又は名称】樺山 亨 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−227216(P2001−227216A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月24日(2001.8.24) |
| 【出願番号】 |
特願2000−39664(P2000−39664) |
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