| 【発明の名称】 |
防火塀 |
| 【発明者】 |
【氏名】龍野 日吉
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| 【要約】 |
【課題】構造簡単で、容易かつ安価に製作でき、しかも、現場に簡単に設置でき、強度的にも信頼性の高い防火塀を得る。
【解決手段】相互に連結される複数のプレキャストコンクリート製の塀ユニット5からなり、該塀ユニット5は、本体5aの下部を一方の外側に突出する幅広部5bとした断面L字形に形成し、前記幅広部5bの上部に、水抜孔6を有し上面開放の凹部7を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 相互に連結される複数のプレキャストコンクリート製の塀ユニットからなり、該塀ユニットは、本体の下部を一方の外側に突出する幅広部とした断面L字形に形成し、前記幅広部の上部に、水抜孔を有し上面開放の凹部を設けたことを特徴とする防火塀。 【請求項2】 凹部の底部にアンカーボルト取付孔を設けた請求項1記載の防火塀。 【請求項3】 本体の下部に基礎取付孔を設け、該基礎取付孔に連通するモルタル等の充填材の注入孔と、該注入孔の上方に位置するエア抜き孔とを設けた請求項1記載の防火塀。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、給油所等に構築する防火塀に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ガソリンなどの可燃性危険物を取り扱う給油所などでは、その敷地の周囲を防火塀で囲むことが義務付けられており、この防火塀は、従来、現場打ちの鉄筋コンクリートで作られていた。 【0003】この鉄筋コンクリート製の防火塀は、現場で型枠を組み、この型枠内にコンクリートを打設するもので、打設後、数日経過しコンクリートが固化してから脱型するものであるために、現場での多くの工程と日数を要していた。 【0004】そこで、かかる不都合を解消するものとして、例えば出願人が先に出願した特開平9-287322号公報に記載のように、金属製のフレームにサイディングボートによる不燃板を取り付けた塀ユニットを予め工場において製作し、この塀ユニットの複数を、現場に搬入し、別途、設置場所に構築したコンクリート基礎の柱脚部挿入孔に前記塀ユニットの金属製フレームの柱脚部を挿入するとともに、塀ユニットを相互に結合して防火塀を組み立てるものがある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】特開平9-287322号公報に記載のものは、フレームに不燃板を取り付けるものであるため、そのための組立工程を要し、作業工数が増し、部材も不燃板とは別にフレームを必要としてコスト高ともなる。 【0006】また、サイディングボートによる不燃板は薄いために、自動車が衝突するなどすると、簡単に損傷するおそれがあり、強度的に信頼性の低いものであった。 【0007】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、構造簡単で、容易かつ安価に製作でき、しかも、現場に簡単に設置でき、強度的にも信頼性の高い防火塀を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成するため、第1に、相互に連結される複数のプレキャストコンクリート製の塀ユニットからなり、該塀ユニットは、本体の下部を一方の外側に突出する幅広部とした断面L字形に形成し、前記幅広部の上部に、水抜孔を有し上面開放の凹部を設けたこと、第2に、凹部の底部にアンカーボルト取付孔を設けたこと、または、第3に、本体の下部に基礎取付孔を設け、該基礎取付孔に連通するモルタル等の充填材の注入孔と、該注入孔の上方に位置するエア抜き孔とを設けたことを要旨とするものである。 【0009】請求項1記載の本発明によれば、塀ユニットをプレキャストコンクリート製とし、本体の下部を外側に突出する幅広部としたから、設置現場には特に基礎を築造しなくとも、この塀ユニットを連続させて置くだけで安定した状態に設置でき、現場での作業なしで簡単に防火塀を構築できる。また、コンクリート製であることに加えて幅広部により強度を得ることができ、自動車が衝突しても簡単には損傷しない。 【0010】幅広部の上面に形成した凹部は、ここに植栽を設けることもでき、さらに防火作用が期待できるだけでなく、見栄えもよくなる。そして、植栽を設けた場合、水抜孔を凹部に設けてあるから、根腐れを防止できて植物の生育は順調に行われる。 【0011】請求項2記載の本発明によれば、前記作用に加えて、アンカーボルト取付孔を設けることにより、ここにアンカーボルトを打設することで防火塀の幅広部の下部を地盤に固定できるから、別途、基礎を構築しないでも防火塀を地盤に確実に固定でき、さらに安定した状態で設置できる。 【0012】請求項3記載の本発明によれば、請求項1記載の本発明の作用に加えて、防火塀を基礎の上に築造する場合であっても、例えば設置場所に簡単な基礎を構築しておけば、この基礎の上に塀ユニットをセットするだけで、基礎は本体の下部に設けた基礎取付孔の内部に挿入するから、この状態で基礎取付孔内にモルタル等の充填材の注入孔から充填材を注入すれば、該充填材により塀ユニットが基礎に一体化され、設置場所に確実に固定される。充填材の注入は、注入孔の上方に位置させてエア抜き孔を設けてあるから、スムーズに行える。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の防火塀の第1実施形態を示す縦断側面図で、まず、図5について本発明の防火塀が設置される給油所の全体構成を説明する。給油所は周知のように、敷地1への出入口となる道路に面した側を除く三方を防火塀2で囲んであり、敷地1内に給油装置3を設置するとともに事務所等の建物4を構築してある。 【0014】かかる防火塀2は、図1、図2に示すように相互に連結される複数の塀ユニット5からなる。この塀ユニット5は、工場で製作される軽量コンクリート製であり、横長の直方体形状の本体5aの下部を一方の外側に突出する幅広部5bとした断面L字形に形成した。そして、前記幅広部5bの上部に、上面開放の直方体形状の凹部7を設け、該凹部7の上方に位置させて本体5aの上端縁に散水ノズルなどの散水手段8を設けた。 【0015】図中6は水抜孔を示し、一端が前記凹部7の内部に開口し、他端が幅広部5bの突出側の外面に開口する。該水抜孔6および散水手段8の設置数は図示の例では1つの塀ユニット5当たり、それぞれ適宜間隔をおいて2個ずつ配設したが、これに限定されるものではなく、塀ユニット5のサイズなどを考慮して個数や間隔を任意に決定すればよい。また、凹部7の形状も直方体形状に限定されない。 【0016】かかる塀ユニット5を用いて給油所の敷地の周囲に防火塀2を構築するには、工場製作の塀ユニット5の複数を構築現場にトラックなどで搬入し、隣接の敷地との境界位置に連続させて置く。 【0017】塀ユニット5は下部が幅広部5bに形成してあるから、これを地上に置くだけで安定状態で設置できる。この場合、幅広部5bの突出部を敷地1の内側に向くようにし、凹部7に植栽9を設ければ、給油所の美化を図ることができる。また、塀ユニット5はコンクリート製で、しかも幅広部5bが地上面に設置されることで、自動車が防火塀に衝突した場合、衝撃は幅広部5bで吸収され防火塀が大きく損傷することはない。 【0018】凹部7に植栽9を設けた場合、上方の散水手段8から植物に水を供給でき、植物を生育できる。供給された余分な水は水抜孔6から塀ユニット5の外部に排出されるから、植物に根腐れなどが発生することを防げる。 【0019】また、給油所で火災が発生した場合などは、散水手段8から散水することで消火に役立ち、隣接の建物などへの延焼を防ぐこともできる。 【0020】図3は第2実施形態を示し、前記第1実施形態の構成に加えて、幅広部5bに形成した凹部7の底部にアンカーボルト取付孔10を設けた。これにより、塀ユニット5を所定の設置場所に置いた後、凹部7の中側からアンカーボルト取付孔10にアンカーボルト11を挿入し、該アンカーボルト11の先端を地中に打ち込めば、塀ユニット5を所定位置に確実に固定できる。 【0021】この場合、アンカーボルト11の頭部は凹部7の内部に位置するから、外部からは簡単には見えず、さらに、凹部7に植栽9を設ければ、アンカーボルト11の頭部はこの植栽9により隠されるから、見栄えが悪くなることはない。 【0022】また、アンカーボルト11による固定は、前記のようにアンカーボルト取付孔10は塀ユニット5の工場製作時に予め形成してあり、現場ではアンカーボルト取付孔10にアンカーボルト11を打ち込むだけでよいから、固定のために設置作業が大幅に煩雑になることはない。その他の構成および作用は第1実施形態と同様である。 【0023】図4は第3実施形態を示し、第1実施形態の構成に加えて、幅広部5bの突出側とは反対側に位置させて、本体5aの下部に、底部が開口する基礎取付孔12を設けた。この基礎取付孔12は図4に示すように一例として断面縦長の直方体形状に形成し、高さは幅広部5bの高さより僅かに低くする。 【0024】そして、この基礎取付孔12に連通するモルタル等の充填材の注入孔13と、該注入孔13の上方に位置するエア抜き孔14とを本体5aの外側面に一端が開口するようにして設ける。 【0025】かかる塀ユニット5を用いて防火塀2を構築するには、構築場所に予め基礎15を構築しておく。この基礎15は図4にも示すように基礎取付孔12内に挿入される形状の例えば現場打設によるコンクリート製で壁状のものとし、該基礎15の上に被せるようにして基礎取付孔12内に基礎15を挿入し、塀ユニット5を地上面に設置する。 【0026】次いで、注入孔13からモルタル等の充填材を注入し、該充填材と基礎15とを一体化する。充填材の注入時、基礎取付孔12内の空気はエア抜き孔14から塀ユニット5の外部に排出されるから、注入は支障なく行われる。これにより、充填材を介して塀ユニット5が基礎15と一体化し、基礎15に確実に固定される。その他の構成および作用は第1実施形態と同様である。 【0027】 【発明の効果】以上述べたように本発明の防火塀は、プレキャストコンクリート製としたから、構造簡単で、容易かつ安価に製作でき、しかも、組立作業などが不要であり現場には置くだけで簡単に設置でき、強度的にも信頼性の高いものが得られるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000151346 【氏名又は名称】株式会社タツノ・メカトロニクス
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| 【出願日】 |
平成12年6月12日(2000.6.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078695 【弁理士】 【氏名又は名称】久保 司
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| 【公開番号】 |
特開2001−349100(P2001−349100A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月21日(2001.12.21) |
| 【出願番号】 |
特願2000−175137(P2000−175137) |
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