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【発明の名称】 プラスチックフェンスの接続構造および接続構造連結体
【発明者】 【氏名】斉藤 秀雄

【要約】 【課題】プラスチックフェンスに不足する重厚感を出すと共に、周囲の自然環境に調和し、景観材として使用できる意匠性の高いプラスチックフェンスの接続構造および接続構造連結体を提供する。

【解決手段】本発明のプラスチックフェンスの接続構造は、間隔を開けて隣接するプラスチックフェンス1、1’間に木材2を渡し、この木材2と前記プラスチックフェンス1,1’を固定してなる。また、このような接続構造を用いて、プラスチックフェンス1、1’と木材2とを交互に連設することにより、従来のプラスチックフェンスに不足する重厚感が生じ、周囲の自然環境に調和し、景観材として使用できる意匠性に優れたプラスチックフェンスの接続構造連結体が得られる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 間隔を開けて隣接するプラスチックフェンス間に木材を渡し、この木材と前記プラスチックフェンスを固定してなるプラスチックフェンスの接続構造。
【請求項2】 間隔を開けて隣接するプラスチックフェンス間に木材を渡し、この木材とプラスチックフェンスを固定するようにして、プラスチックフェンスと木材とを交互に連設してなるプラスチックフェンスの接続構造連結体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋内外で、間仕切り、柵、装飾等に使用されるプラスチックフェンスの接続構造およびその接続構造連結体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチックフェンスは、軽量で、持ち運びや組み立てが容易であるため、仮設の間仕切り等に広く利用されている。このプラスチックフェンスは、例えば、歩行者を誘導する仮設用の柵として使用する場合には、プラスチックフェンスの端部の支柱を互いに接触させて並べ、前記支柱間を金属や合成樹脂製等の連結部材を用いて固定して連設している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような柵を形成した場合、外観から受ける印象が全体的にプラスチック製品特有の重厚感に乏しく、特に自然豊かな屋外で使用した場合には、周囲の自然環境に馴染まずに、異質で違和感がある。重厚感を出すためには、スチール、アルミニウム、ステンレス等の仮設用の金属製フェンスを使用することも考えられるが、自然豊かな屋外で使用した場合には、上記プラスチックフェンスと同様の違和感がある。
【0004】プラスチックフェンスの中には、重厚感を出すため若しくは自然環境に溶け込めるようにするために、木質調の意匠を付加したものもあるが、これらを連設して使用した場合にも、やはり全体として単調な繰り返しで重厚感に乏しく、デザイン性に欠けるという印象は拭えない。
【0005】したがって、本発明の課題は、プラスチックフェンス(以下、フェンスと略記する。)に不足する重厚感を出すと共に、周囲の自然環境に調和し、景観材として使用できる意匠性の高いフェンスの接続構造および接続構造連結体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のフェンスの接続構造は、間隔を空けて隣接するフェンス間に木材を渡し、この木材とフェンスとを固定している。このような接続構造を用いて、フェンスと木材とを交互に連設することにより、従来のフェンスに不足する重厚感が生じ、周囲の自然環境に調和し、景観材として使用できる意匠性に優れたフェンスの接続構造連結体が得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明のフェンスの接続構造を示す斜視図であり、図2は、図1のA−A線矢視線に沿う側面図である。図3は、本発明に使用するフェンスに木材を固定する取付部材の一例を示す斜視図であり、図4は、他の取付部材の例を示す斜視図である。また、図5は、別の例の取付部材をフェンスの横桟に取り付けた状態を示す斜視図であり、図6は、図5に示す取付部材をフェンスの支柱に取り付けた状態を示す斜視図である。
【0008】図1に示すように、本発明のフェンスの接続構造は、一定の間隔を空けて隣接するフェンス1、1’間に、木材2を渡して固定する構成であり、木材2とフェンス1、1’間の固定は、フェンス1、1’の横桟4,4’に取り付けた取付部材5、5’に、木材2を載置して行っている。
【0009】本発明に使用されるフェンスは、従来知られた各種フェンスを使用できるが、フェンスの支柱間に複数の横桟が形成された牧柵(ホースフェンス)タイプのものが、フェンス間に渡す木材と横桟との配列調和がとれて、違和感もなく自然環境に容易に同化できるので好ましい。フェンスと木材との同化を図って、より周囲の自然な景観に調和させるために、フェンスの横桟をライトブラウン、オーク色等の天然木調色にすると良い。
【0010】フェンス1、1’間に渡される木材2は、天然木材、特に間伐材を利用するのが好ましい。間伐材を利用することは、間伐作業を促し、森林の環境を整えるとともに、資源の有効利用にもつながり、しかも安価で入手も容易であってフェンスの接続に使用する木材としては最適である。本発明では、このような木材を、図1に示すように丸太のまま、あるいは角材加工して利用する。これらの木材は、通常、直径ないし辺長が50〜200mmで、長さが1〜3mのものが好ましい。
【0011】フェンス1、1’間に渡す木材2は、図1に示すように、フェンス1、1’の横桟4、4’に平行に取付けるのが好ましく、その数は、フェンス1、1’の横桟4、4’の数とバランスを考え、1本〜4本が良い。
【0012】木材2をフェンス1、1’に固定するための取付部材5は、図3に示すように、一方の端部に断面コ字状の係着部6を有し、他方に断面半円状の木材受部7を有する構成のものが良く、フェンス1、1’の横桟4、4’に上記係着部6を跨ぐようにして係着させると共に、木材受部7に木材を載置して、フェンス1、1’間に渡すことにより容易に本発明のフェンスの接続構造を形成することができる。また、木材受部7に、円柱、角柱等の突起物を設けておき、木材に断面同形状の穴を開けて前記突起物に差し込むようにすることで、木材が回転することなく、安定して固定させることができる。
【0013】取付部材5は、スチール、アルミニウム、ステンレス等の金属製若しくは塩化ビニル、ポリプロピレン等の合成樹脂製のものが好ましく、このような取付部材をフェンス1、1’の横桟4、4’、支柱3、3’等に取付け、この取付部材5、5’に木材2を取付けてフェンスと木材とを固定する。上記取付部材としては、図3に示したものの他に、線状部材を図3に示した取付部材の形状に合わせて形成したもの(図4参照)や、図5、図6に示すような、角材用に木材受部を断面コ字状に形成したものが例示される。
【0014】なお、フェンスと木材との固定は、上記のような取付部材を使用せずに、木材と同系色の紐を使用してフェンスの横桟、支柱等に結束するなどして行っても良い。また、フェンスの左右の荷重バランスをとるためには、図2に示すように、木材2はフェンス1の横桟の左右両側面に対応するように取付けると良い。取付部材5、9は、図1、図5では、横桟に取付けるようにしたが、図6に示すように、フェンスの支柱に予め形成された取付穴10に取付部材9の係着部の端部を嵌合させて取付けるようにしても良い。
【0015】上記したようなフェンスと木材との接続構造を利用して、フェンスと木材の接続構造を交互に連結させていくことにより、全体として自然との調和が図られ、自然環境の中で違和感のないフェンスの接続構造連結体が形成できる。なお、上記したフェンスと木材の接続構造を交互に連結させるとは、一個のフェンスと木材を交互に接続する場合に限らず、複数のフェンスを連結し、その両端に木材を取り付け、さらに別のフェンスに接続する場合を含む。
【0016】本発明のフェンスの接続構造連結体は、牧場、動物園、乗馬クラブ等のイベント、仮設施設用途に最適であり、また、馬術競技場の導線用仕切り材としても多いに利用が期待できる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、自然環境に適応し、景観材として使用できる意匠性の高いフェンスの接続構造連結体を構成することができる。また、フェンスと木材とを交互に連設していくことにより、自然との調和が図られ、違和感のない屋外空間の仕切りを構成することができる。さらに、本発明のような接続構造連結体とすることにより、フェンスの使用個数を削減でき、会場設営等のコストダウンが図れる等その利用価値は高い。
【出願人】 【識別番号】000190116
【氏名又は名称】信越ポリマー株式会社
【出願日】 平成12年5月31日(2000.5.31)
【代理人】 【識別番号】100062823
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 亮一 (外3名)
【公開番号】 特開2001−336316(P2001−336316A)
【公開日】 平成13年12月7日(2001.12.7)
【出願番号】 特願2000−161405(P2000−161405)