| 【発明の名称】 |
シェルター装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】森 伸一
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| 【要約】 |
【課題】飛散物や爆風圧から確実に作業者を防護する。
【解決手段】内部空間6に作業者を収容するシェルター装置4であって、床を形成する底部5と、底部5との間で内部空間6を形成する天部7とを備え、天部7は、底部5の端縁から中心へ向かうに従って漸次上方へ向かう断面輪郭形状を有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部空間に作業者を収容するシェルター装置であって、床を形成する底部と、該底部との間で前記内部空間を形成する天部とを備え、該天部は、前記底部の端縁から中心へ向かうに従って漸次上方へ向かう断面輪郭形状を有することを特徴とするシェルター装置。 【請求項2】 請求項1記載のシェルター装置において、前記底部には、前記内部空間に出入りするための出入口が設けられていることを特徴とするシェルター装置。 【請求項3】 請求項2記載のシェルター装置において、前記底部を昇降させる昇降装置を備えることを特徴とするシェルター装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、試験等を行う際に作業者を防護するシェルター装置に関し、例えば、耐圧試験を行う際に作業者を収容して防護するシェルター装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、高圧ガスを使用する耐圧試験や、ロケット燃料等の爆発性物質を使用した燃焼試験等においては、爆風や飛散物から作業者を保護するために種々の手段が講じられている。例えば、試験を行う部屋とは別の部屋でフレキシブルホースを介して遠隔操作を行うことが考えられていたが、この場合、ホースが長くなり応答性が低下するとともに、大規模な設備を必要とするという問題があった。 【0003】そこで、従来では、試験対象物と試験者との間に、シェルター装置として障壁を配設することで、至近距離で遠隔操作しながらの試験を簡素な設備で行うことが可能になっている。この障壁は、コンクリート壁の間に緩衝材が詰められた2重構造になっており、正面からの飛散物に対しては充分防御可能であった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述したような従来のシェルター装置には、以下のような問題が存在する。障壁は、正面からの飛散物に対しては効果があるが、障壁を越えて上方からの飛散物や爆風圧に対しては充分な防護が期待できないという欠点があった。また、爆風圧が大きい場合、障壁が倒れてしまうという事態も生じていた。 【0005】本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、飛散物や爆風圧から確実に作業者を防護できるシェルター装置を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために本発明は、以下の構成を採用している。請求項1記載のシェルター装置は、内部空間に作業者を収容するシェルター装置であって、床を形成する底部と、該底部との間で前記内部空間を形成する天部とを備え、該天部は、前記底部の端縁から中心へ向かうに従って漸次上方へ向かう断面輪郭形状を有することを特徴とするものである。 【0007】従って、本発明のシェルター装置では、底部を地面に接地させた状態で作業者が内部空間から遠隔操作で試験を行うことができるため、作業者を飛散物や爆風圧から防護することができる。ここで、底部は接地しているため、爆風圧が作用することはない。また、爆風圧が正面から天部に作用したときには、天部が端縁から漸次上方へ向かう輪郭形状を有しているため、爆風圧の一部が天部を介して底部を地面に接地させる力として作用する。そのため、爆風圧によりシェルター装置が倒れることを防止できる。 【0008】また、請求項2記載のシェルター装置は、請求項1記載のシェルター装置において、前記底板部には、前記内部空間に出入りするための出入口が設けられていることを特徴とするものである。 【0009】従って、本発明のシェルター装置では、相対的に強度が小さい出入口に飛散物や爆風圧が作用することはなく、安全性を向上させることができる。 【0010】そして、請求項3記載のシェルター装置は、請求項2記載のシェルター装置において、前記底部を昇降させる昇降装置を備えることを特徴とするものである。 【0011】従って、本発明のシェルター装置では、底部を上昇させることで内部空間に出入りすることが可能になり、底部を下降させて地面に接地させることで、出入口に爆風圧が作用することを防止できる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明のシェルター装置の実施の形態を、図1を参照して説明する。ここでは、例えば、耐圧試験に用いるシェルター装置の例を用いて説明する。 【0013】図1は、試験対象となるタンク1にガスボンベやブースター等の加圧器2が接続され、加圧器2を遠隔操作するための遠隔操作卓3が内部に収容されたシェルター装置4の断面図である。シェルター装置4は、床を形成する平面視円板状(平板状)の底部5と、この底部5との間で作業用の内部空間6を形成する天部7とから構成されており、内部空間6には遠隔操作卓3、モニタ8等が設置されている。 【0014】天部7は、底部5の端縁から中心へ向かうに従って漸次上方へ向かうドーム状の断面輪郭形状を有し、超合金製の外壁7aおよび内壁7bの間に砂、ジェル等の緩衝剤9が装填された構成になっている。この天部7には、モニタ8に接続され外部の視野を得るためのITV(Industrial Television)カメラ10が正面側に位置して設けられ、背面側に位置して空気孔11が設けられている。また、上記加圧器2は、天部7に形成された不図示の細管を介して遠隔操作卓3に接続されている。そして、天部7の頂部には、シェルター装置4をクレーン等で吊り上げる際に用いられる吊り具12が設けられている。 【0015】一方、底部5には、内部空間6への出入口となるハッチ13と、地面14に対して底部5を昇降させる昇降装置15とが設けられている。ハッチ13は、内部空間6を閉塞したときに底部5とほぼ面一になるように設定されている。昇降装置15としては、油圧シリンダ等が用いられる。 【0016】上記の構成のシェルター装置4を用いて、耐圧試験を行う手順について説明する。まず、図1に示すように、予め試験前に昇降装置15をジャッキアップして、底部5と地面14との間に隙間を形成しておくことで、作業者はハッチ13から内部空間6に入り込み、ハッチ13を閉めることができる。 【0017】次に、昇降装置15をジャッキダウンして、底部5を地面14に接地させた状態で試験を開始する。具体的には、遠隔操作卓3を介して加圧器2を操作することでタンク1に圧力を加える。 【0018】ここで、万一タンク1が破裂した場合、シェルター装置4には破裂に伴う爆風圧が作用するが、天部7に沿って風圧を逃がせるため、シェルター装置4に大きな損傷を受けることを防止できる。また、天部7がドーム状に形成されているため、爆風圧が正面から作用すると、風圧の一部が天部7を介して底部5を地面14に接地させる力として作用するため、シェルター装置4の転倒を防止できる。また、飛散物が天部7の外壁7aを貫通しても、緩衝剤9がこの飛散物の運動エネルギーを吸収するため、飛散物が内壁7bを貫通して内部空間6へ到達することを防止できる。 【0019】そして、試験終了後に作業者は、再度昇降装置15をジャッキアップして、底部5と地面14との間に隙間を形成した後に、ハッチ13を開けることで、内部空間6から出ることができる。 【0020】なお、爆風圧の衝撃等で昇降装置15が駆動しなくなった場合は、クレーン等により吊り具12を吊り上げることで、底部5と地面14との間に隙間を形成して作業者を脱出させることができる。また、このように、吊り上げて移動させることが可能なので、試験を行う場所を試験室等に限られることなく、任意に選択することが可能になる。 【0021】以上説明したように、本実施の形態のシェルター装置では、天部7がドーム状の断面輪郭形状を有しているので、爆風の風圧を天部7に沿って逃がせるとともに、底部5を地面14に接地させる力が作用し転倒することを防止できる。そのため、爆風圧が大きくても内部空間6内の作業者を確実に防護することができる。特に、本実施の形態では、ハッチ13を底部5に設けており、試験時には底部5が接地しているので、相対的に強度が小さいハッチ13に風圧が作用することがなく、作業者の防護性をより高めることができる。しかも、本実施の形態のシェルター装置では、昇降装置15により底部5を昇降させているので、上記ハッチ13の接地作業や、作業者の出入作業を容易に行うことができる。 【0022】また、本実施の形態では、天部7が緩衝剤9を含む2重構造になっているので、飛散物が内部空間6へ到達することを防止して、作業者に対する安全性も高めることができる。 【0023】なお、上記実施の形態において、底部5を平面視円板状として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば矩形板状とし、天部7が底部5の各辺から中心へ向かうに従って漸次上方へ向かう、いわゆるピラミッド状であってもよい。 【0024】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るシェルター装置は、天部が底部の端縁から中心へ向かうに従って漸次上方へ向かう断面輪郭形状を有する構成となっている。これにより、このシェルター装置では、爆風の風圧を天部に沿って逃がせるとともに、転倒することを防止でき、爆風圧が大きくても内部空間内の作業者を確実に防護できるという効果が得られる。 【0025】請求項2に係るシェルター装置は、内部空間に出入りするための出入口が底部に設けられる構成となっている。これにより、このシェルター装置では、相対的に強度が小さい出入口に風圧が作用することがなく、作業者の防護性をより高めることができるという効果が得られる。 【0026】請求項3に係るシェルター装置は、底部を昇降させる昇降装置を備える構成となっている。これにより、このシェルター装置では、出入口の接地作業や、作業者の出入作業を容易に行うことができるという効果が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000099 【氏名又は名称】石川島播磨重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年5月29日(2000.5.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064908 【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 正武 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−336309(P2001−336309A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月7日(2001.12.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−159074(P2000−159074) |
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