| 【発明の名称】 |
温浴施設付き病院 |
| 【発明者】 |
【氏名】李 笑求
【氏名】畑戸 龍夫
【氏名】葉 國璽
【氏名】山口 健
【氏名】高山 雄功
【氏名】田邊 貢一
【氏名】福田 紘一
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| 【要約】 |
【課題】病院において、診療施設する病院施設から温浴施設への行き来を容易にする。
【解決手段】建物1内に病院施設部2と温浴施設部5とを設けられ、これら病院施設部2と温浴施設部5との間に、これら両施設部2,5に行き来可能なロビー9を該両施設部2,5に隣接して設ける。また、建物外に、温浴施設部5に隣接して露天風呂施設7を設置し、この露天風呂施設7と温浴施設部5とを仕切る外壁18に開口部19を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 建物内に病院施設部と温浴施設部とが設けられ、これら病院施設部と温浴施設部との間に、これら両施設部に行き来可能なロビーが該両施設部に隣接して設けられていることを特徴とする温浴施設付き病院。 【請求項2】 請求項1記載の温浴施設付き病院において、前記建物外には、露天風呂施設が設置されており、この露天風呂施設と前記温浴施設部とが隣接配置され、該露天風呂施設と温浴施設部とを仕切る壁には開口部が設けられていることを特徴とする温浴施設付き病院。 【請求項3】 請求項1または2記載の温浴施設付き病院において、前記温浴施設部は二つの浴場部を備え、これら浴場部は互いに離間して配置され、これら浴場部の屋根は互いに離間して設けられた片流れ屋根であり、これら片流れ屋根の互いに近接する部分の下部には、それぞれの浴場部の換気を行う換気口が設けられていることを特徴とする温浴施設付き病院。 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の温浴施設付き病院において、前記建物には前記ロビーに接続されたホールが設けられているとともに、前記建物の周囲若しくは上方に、多数の住戸を備えた集合住宅が設けられ、前記集合住宅のホールと前記建物のホールとの間に、これら両ホールに隣接して共用のホールが設けられるか、あるいは前記集合住宅のホールと前記建物のホールとを一体化して共用のホールとしたことを特徴とする温浴施設付き病院。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、温浴療法が行える温浴施設付きの病院(診療所も含む)に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、病院には、風呂に入浴させて病気等を治療する温浴療法を行う温浴施設を備えたものがある。このような病院に設けられた温浴施設は、一般的には、診療室等の診療を受けることができる病院施設(診療施設)からは離れて配置されており、長い廊下を通って行き来するようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように設けられている温浴施設では、診療室で温浴療法を行うように診断された場合に、長い廊下を通って温浴施設に行かねばならず、直ぐに温浴施設に行って温浴治療を受けることができない。例えば、脚が悪い整形外科の患者の場合では、その移動に車椅子などを用意しなければならず、温浴施設に行くのに大変面倒であった。 【0004】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、病院において、診療する病院施設から温浴施設への行き来を容易にした温浴施設付き病院を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく請求項1記載の発明は、例えば、図1に示すように、建物1内に病院(診療所も含む)施設部2と温浴施設部5とが設けられ、これら病院施設部2と温浴施設部5との間に、これら両施設部2,5に行き来可能なロビー9が該両施設部2,5に隣接して設けられていることを特徴とする。 【0006】ここでいう病院とは、20台以上のベッドを備える病院と、19台以下のベッドを備えるもの、つまり患者の収容能力が19人以下の診療所も含む。 【0007】請求項1記載の温浴施設付き病院10にあっては、建物内に、病院施設部2と温浴施設部との間に、両施設に隣接してロビーが設けられているので、前記ロビーを介して病院施設部と温浴施設部との間の行き来が容易となる。従って、病院施設部からロビーを通って直ぐに温浴施設部に行き、該温浴施設部で温浴療法を受けることができ、温浴療法を受けるための手間が掛かることがない。また、病院施設部にて温浴療法が必要と診断した際に、患者を直ぐに温浴施設部に行かせて温泉療法を受けさせることができる。 【0008】ここで、具体的には、病院施設とは、患者の病状等を調べて判断する診療室や、処置室、X線室、理学療法室などを備えた施設のことである。また、温浴施設は温浴療法を行うことができるものであり、特に温泉であれば一層効果的である。 【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の温浴施設付き病院において、例えば、図1に示すように、前記建物外には、露天風呂施設7が設置されており、この露天風呂施設と前記温浴施設部とが隣接配置され、該露天風呂施設と温浴施設部とを仕切る壁18には開口部19が設けられていることを特徴とする。 【0010】請求項2記載の温浴施設付き病院にあっては、請求項1記載と同様の効果を得ることができるとともに、病院施設部と温浴施設部とを備えた建物外に、前記温浴施設部に対して隣接配置された露天風呂施設が設けられ、この露天風呂施設と温浴施設部とを仕切る壁には開口部が設けられているので、温浴施設部から前記開口部を介して露天風呂施設に容易に行き来することができる。したがって、病院施設部から温浴施設部や露天風呂施設に容易に行き来することが可能となり、温浴療法を必要とする患者は病院施設から直ぐに露天風呂施設に行き、該露天風呂施設にて開放感を得た状態で温浴療法を受けることができる。 【0011】前記露天風呂施設における風呂は、温泉であると好適である。 【0012】請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の温浴施設付き病院において、例えば、図1〜3に示すように、前記温浴施設部は二つの浴場部(例えば、第1浴室55,第2浴室56)を備え、これら浴場部は互いに離間して配置され、これら浴場部の屋根13,14はそれぞれ離間して設けられた片流れ屋根であり、これら片流れ屋根の互いに近接する部分の下部(壁部15,16)には、それぞれの浴場部の換気を行う換気口(例えば、壁部16の換気口16a)が設けられていることを特徴とする。 【0013】請求項3記載の温浴施設付き病院にあっては、請求項1または2記載と同様の効果を得ることができるとともに、前記温浴施設部が備える二つの浴場部の屋根が、それぞれ離間して設けられた片流れ屋根であり、これら片流れ屋根の互いに近接する部分の下部には、それぞれの浴場部の換気を行う換気口が設けられているので、前記換気口を介して、前記それぞれの浴場部の煙を排出等して換気を行うことができる。つまり、建物の周囲方向に前記浴場部の煙を直接排煙することなく、前記換気口を介してそれぞれの浴場部の換気を行うことができる。よって、温浴施設部を備えた建物に近接して他の建物が配置された場合、他の建物に向かって換気口からの空気が直接流れることを防止することができる。また、前記互いに離間して配置された二つの浴場部の屋根を、前記二つの浴場部の間に大棟が位置するような一つの切り妻屋根として構成した場合、大棟部分の下部に換気口を設け、二つの浴場部のそれぞれの換気を行う構成とした際の手間を省くことができる。さらに、二つの浴場部の屋根をそれぞれ互いに近接する側から離間する側に流れるように設け、それぞれ近接する側の屋根端部の下、つまりそれぞれの棟部分の下に換気口を設けた構成とすれば、それぞれの浴場の湯の煙等は屋根勾配に沿って上昇して、前記換気口から外部に排出される。よって、離間する二つの浴場部の間から2つの浴場部のそれぞれの換気を効率よく行うことができる。 【0014】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の温浴施設付き病院において、例えば図4に示すように前記建物には前記ロビーに接続されたホール(例えば玄関たたき91)が設けられているとともに、前記建物の周囲若しくは上方に、多数の住戸111を備えた集合住宅11が設けられ、この集合住宅のホール112と前記建物のホール91との間に、これら両ホールに隣接して共用のホール8が設けられるか、あるいは前記集合住宅のホールと前記建物のホールとを一体化して共用のホールとしたことを特徴とする。 【0015】請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれかと同様の効果を得ることができるとともに、前記建物のホールと、多数の住戸を備えた集合住宅のホールとの間に、共用のホールが設けられるか、あるいは前記集合住宅のホールと前記建物のホールとを一体化して共用のホールとしているので、建物と集合住宅との間の行き来が共用のホールを介して容易に行うことができる。つまり、集合住宅の住戸から共用のホールを通って、建物のロビーに容易に行けることで集合住宅で生活を営む居住者が病院施設部や温浴施設部を容易に利用して、温浴療法を必要とする患者は病院施設部から直ぐに温浴施設部に行き、該温浴施設部にて開放感を得た状態で温浴療法を受けることができる。また、前記温浴施設部5に隣接して露天風呂施設7が設けられていれば、前記集合住宅の複数の居住者は前記露天風呂施設も利用することができる。また、前記各住戸に診察予約希望を病院施設部に知らせるボタン等を設ければ、身体が自由に動かすことができない人でも、ボタンを押すだけで病院施設部に連絡でき、該病院施設部に行くことで前記容易に医師や看護婦の治療を受けることができる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る温浴施設付き病院(診療所)の実施の形態例を図1から図3に基づいて説明する。図1は本発明を適用した一例を示す温浴施設付き病院(診療所)の建物の間取りの概略を示す概略間取り図、図2は同建物を有する温浴施設付き病院の外観斜視図、図3は同温浴施設付き病院の正面図、図4は同温浴施設付き病院1の概略平面図である。まず、図1に示すように、温浴施設付き病院(診療所)10は敷地内に建てられた建物1と、建物1外に設置された露天風呂施設7とを備える。建物1の内部には、病院施設部2と温浴施設部5とが設けられ、これら病院施設部2と温浴施設部5との間にロビー9が両施設部2,5に隣接して設けられ、このロビー9から病院施設部2と温浴施設部5とにそれぞれ行き来可能となっている。 【0017】ロビー9は、平面視クランク状に設置され、一端部が建物1正面略中央に設けられた玄関6(図2及び図3参照)の玄関たたき(建物のホール)91に接続され、他端部が後述するフロント9に接続されている。また、ロビー9の上部には吹き抜け空間が形成されている。また、ロビー9を囲む内壁面(例えば、ロビー9と診察室23とを仕切る壁部のロビー9側の壁面、レストルーム38とロビー9とを仕切る壁のロビー9側の壁面)には手すりが取り付けられているとともに、壁面の下端に車椅子当接した際に壁を防護する車椅子防護用材が取り付けられている。玄関たたき91は、後述する建物1の外方の外部ホール(共用ホール)8に連続している。病院施設部2は、処置室21、X線室22、診察室23、院長室24、理学療法室25、洗濯室26、マッサージ室27、女子更衣室28、男子更衣室29などを備える。処置室21は建物1の正面側で、玄関6の玄関たたき91の右側に隣接して設けられ、この処置室21に隣接して建物1の奥側に、ロビー9に接続され、該ロビー9と一体となっている第1通路部92が配置されている。この第1通路部92に隣接して該第1通路92の奧側に、処置室21に対向してX線室22と診察室23とが配置されている。なお、玄関たたき91側から見て第1通路部92の突き当たって右側には、処置室21に隣接した便所30が配置されている。また、この第1通路部92は処置室21、X線室22、診察室23などに次に入室する患者のための待合い室となっている。 【0018】X線室22及び診察室23は第1通路部92から出入り可能となっており、X線室22と診察室23とは、X線室22のX線装置の操作を行う操作室22aを介してそれぞれ行き来可能となっている。またX線室22の後ろ側に、該X線室22と操作室22aのそれぞれに隣接し、操作室22aから出入り可能な暗室22bが設けられている。また操作室22a及び暗室22bの後ろに便所31が隣接配置され、この便所31に隣接して建物1の外側には、建物1の内外を行き来可能とする小玄関32が設けられている。 【0019】診察室23の後ろ側には、建物1の左右方向に延在し、右端部が小玄関32に接続され、左端部が玄関6に対向する第1事務室33に接続された第2通路部93が設けられている。この第2通路部93の後ろ側に、該第2通路部93に面して右から順に女子更衣室28、院長室24、第3通路部94、湯沸室35、男子更衣室29、第1事務室33が配置されている。女子更衣室28及び院長室24の後ろには第2事務室34が配置されている。なお、第2通路部93から女子更衣室28、院長室24及び第1事務室33に行き来可能となっている。また、第3通路部94は建物の前後方向に延在し、前端部は第2廊下部93に直交するように接続され、後端部は第2事務室34に突き当たっており、この第3通路部94から第2事務室34及び湯沸室35に出入り可能となっている。 【0020】第1事務室33はロビー9を挟んで玄関たたき91と対向して配置しており、ロビー9と事務室33とは、受付カウンター33aで仕切られている。第1事務室33の後ろ側には、該第1事務室33に隣接して、建物1の左右方向に延在するように配置された第4通路部95が配置され、この第4通路部95の右側端部は第3通路部94の後端部に直交して接続され、他端部が後述するフロント51に接続されている。第4通路部95から男子更衣室29に出入り可能となっており、この第4通路部95に面して、且つ湯沸室35と男子更衣室29に対向した位置に倉庫37が設けられている。 【0021】理学療法室25は、玄関たたき91及び該玄関たたき91に接続されたロビー9の一部を挟んで、処置室21と第1通路部92に対向して離間した状態で配置されており、建物1の正面側から見て玄関6の左側に配置されている。理学療法室25の後ろ側に洗濯室26とマッサージ室27とが並んで配置されており、これら洗濯室26とマッサージ室27の後ろ側にロビー9から行き来可能なレストルーム38が配置されている。またレストルーム38の後ろ側には、ロビー9から行き来可能な車椅子用便所39、男子便所40及び女子便所41が配置されている。 【0022】温浴施設部5は、ロビー9に接続されたフロント51と、このフロント51からそれぞれ行き来可能な第1及び第2脱衣室52,53と、これら第1及び第2脱衣室52,53からそれぞれ行き来可能な二つの浴室(浴場部:以下それぞれの浴室を第1浴室55、第2浴室56という)と、リネン室57と、機械室58と、倉庫59等とを備える。フロント51は、ロビー9の後端部で、該ロビー9に隣接した状態で接続されて、該ロビー9から行き来可能となっており、浴室55,56等を利用する患者を受け付けるカウンター51aを備える。また、このフロント51は両側後端部に設けられた開口部51b,51cを介して第1及び第2脱衣室52,53に接続され、右側の開口部51cに隣接して第4通路部95の他端部に接続されている。開口部には可撓性を有する開閉可能な目隠し材51dが取り付けられ、この目隠し部材51dによりフロント51側から第1及び第2脱衣室52,53内が見えないようになっている。 【0023】第1脱衣室52には、畳が敷かれた畳敷き区画52aと、洗面台52b、便所52cとが設けられ、第1脱衣室52の後ろ側に、該第1脱衣室52に隣接して配置された第1浴室55に出入り自在となっている。第2脱衣室53には、洗面台53a、便所53b、物入53cとが設けられ、第2脱衣室53の後ろ側に隣接されている倉庫59と第2浴室56に行き来可能となっている。 【0024】第1及び第2浴室55,56は、機械室58及び倉庫59を挟んで互いに離間して配置されており、それぞれフロント51から第1及び第2脱衣室52,53を介して行き来可能となっている。言い換えれば、両浴室55,56どうしは、フロント51を介してのみ行き来可能なように仕切られた状態となっている。第1浴室55及び第2浴室56は、それぞれ建物1の奧側の両隅部に配置されており、大浴槽551〜553,561,562を含む各種浴槽551〜554,561〜563、かけ湯区画555,565、シャワー区画556,566、洗い場区画557,567等を備えている。各種浴槽551〜554,561〜563に入浴することで温浴療法が行われる。また、各種浴槽551〜556,561〜563には、利用者が入浴した際に、利用者の所定の患部(部位:例えば、肩、腹、足の裏、足の側面、腰、背中等)に向かって、気泡が含まれた高圧水流が吹き出し患部を刺激するマッサージ部(ジャグジーなど)が設けられており、第1及び第2浴室55,56内にてバイブラ湯、打たせ湯などを構成し、また浴槽552,553,561には座浴:浮き浮き風呂:肩たたき温浴が行えるようになっている。例えば、浴槽552には立った状態で入浴した入浴者の腹又は体全体に向かって高圧水流が流出する区画552bが設けられており、この区画に入浴することで、体全体をマッサージすることができる。また、浴槽554、563は寝ながら入浴できるジャグジー浴槽である。 【0025】また、各種浴槽551〜554,561〜563内の湯(特に大浴槽551〜553,561,562内の湯)は温泉と同様の成分であることが望ましい。さすれば、これら浴槽551〜553,554,561,562に入浴することにより温泉水の温熱作用や水圧浮力などの機械的作用、温泉水の含有成分らによる化学的効用が得られ、温浴療法の効果の向上を図ることができる。なお、ここでは浴槽に応じて異なった効力を発する湯としているので、患者の病状に応じた温浴療法を施すことができる。例えば、浴槽551及び浴槽562の浴槽には、ヨード温泉を図示しない隣地から引き込んでいる。この温泉水は、排水を図示しない浄化槽で処理可能な範囲以内に押さえるために薄められている。また温水又は温泉水は循環式のものを用い、1週間から10日に一度温水または温泉水を取り替えられる装置を設置し経済性を考慮している。また浄化槽はBOD(生物化学的酸素要求量)10ppm以下の基準値を満足している。 【0026】これら浴室55,56の大浴槽551〜553,561の上部は吹き抜けとなっており、吹き抜け上方から区切る第1及び第2浴室55.56の屋根13,14は、それぞれ離間して設けられた片流れ屋根となっている。これら浴室55,56上部の片流れ屋根13,14は、第1及び第2浴室が互いに近接する側から離間する側に下るように勾配が付けられている。つまり、それぞれの屋根13,14における互いに近接する端部は、離間して平行に配置された棟部分13a,14aとなっている。なお、建物1において棟部分13a,14a間は、上方に開口する溝状に形成された状態となっている。 【0027】そして、片流れ屋根13,14のそれぞれの棟部分13a,14aの真下の壁部15,16には、浴室55,56の換気を行う換気口(壁部15の換気口は図示省略、壁部16の換気口16a)がそれぞれ設けられている。壁部15,16どうしは平行で互いに離間した状態で設けられているものである。壁部15の換気口は壁部16の換気口16aに対向して配置されている。これら壁部15,16は後端部で建物1の後ろ側の外壁18の上部に接続されている。 【0028】このように第1及び第2浴室55,56の屋根13,14の屋根勾配が互いに近接する側から離間する側に下るように構成され、それぞれの屋根13,14の棟部分13a,14aが離間して向かい合った状態となる。そして、これら棟部分の下部の壁部15,16に換気口15a,16aがそれぞれ設けられているので、換気口15a,16aを介して第1及び第2浴室55,56からの煙を建物1の周囲に直接流すことなく、建物外部に排出することができる。つまり棟部分13a,14a間の溝状部分から外部に第1及び第2温室55,56からの煙を排出することができる。 【0029】また、この建物の外に配置された露天風呂施設7は、前記温浴施設部5に隣接配置され、露天風呂施設7と温浴施設部5とを仕切る外壁18(詳細には外壁18の両側端部分18A,18B)には、引き違い窓18aを備えた開口部19が設けられている。なお、この露天風呂施設7は、病院(診療所)10内において、建物1の後方に配置されており、病院(診療所)10の後方に設けられた外構(図2参照)79により病院外から見えないようになっている。つまり、露天風呂施設7は、温浴施設部5の第1浴室55及び第2浴室56のそれぞれに隣接配置された第1及び第2露天風呂71,72を備えており、これら第1及び第2露天風呂71,72は、第1浴室55及び第2浴室56のそれぞれの外壁18の両側端部分18A,18Bに形成された開口部19,19を介して、第1露天風呂71へは第1浴室55から、第2露天風呂72へは第2浴室56からそれぞれ行き来できるようになっている。なお、外壁18はガラス張りとなっており、それぞれの浴室55,56内から外を望めるようになっている。 【0030】また、第1露天風呂71と第2露天風呂72との間にはドライエリア61と、図示しない煙突などが配置される屋根への階段部及び地下オイルタンク部62とが設けられ、第1及び第2露天風呂71,72どうしは外構79で囲まれた敷地内においてドライエリア61や屋根への階段部及び地下オイルタンク部62により仕切られた状態となっている。ドライエリア61は建物1地下に設置された図示しない機械設備のメンテナンスを行うための出入り口となるものである。この建物1では、温浴施設部5のための機械類は、機械室58以外全て地下へ集めて配置しており平面的にコンパクトなものとなり、集めて設置されていることで、メンテナンスなどの作業が行いやすいものとなっている。また、露天風呂施設7は植裁73を備える。 【0031】上記建物1において、病院施設部2を構成する各室と、温浴施設部5を構成するフロント51、第1及び第2脱衣室52,53、浴槽を除く第1及び第2浴室55,56、ロビー9、玄関たたき91、第1通路部92〜第4通路部95等の床面は、全て凹凸がなく略面一に構成され、バリアフリーとしてまとめられた構成となっている。つまり、建物1の利用者が車椅子利用者であっても病院施設部2、温浴施設部5及びロビー9の行き来を容易に行えるようになっている。 【0032】上記温浴施設付き病院(診療所)10では、建物1内において診察室23にて、温浴療法の必要を診断した場合、診察室23、処置室21、理学療法室25等で患部の処置を受けさせてから、ロビー9を通って直ぐに、第1及び第2浴室55,56に移動させることができる。つまり、診察室23等で診察した患者に、直ぐに浴槽に入浴させて温浴療法を施すことができる。例えば、診察室23にて医者は温浴療法として、座浴、かたたたき、浮き浮き湯(寝湯)、バイブラ湯、打たせ湯、圧注の湯(入浴者は立ったまま腹又は体全体を高圧水流でマッサージする湯)などの入浴の仕方や入浴時間、さらに入浴順序などを指示する。この指示に従って、患者は病院施設部2の診察室23から第1通路部92、ロビー9を通して直ぐに温浴施設部5に行き、第1及び第2浴室55,56にて、指示内容どおりの湯に指示通りの時間で順に入浴することで温浴療法を受けることができる。また、患者は診察されて直ぐにロビー9を通過して浴室に行って温浴療法を受けることができる。つまり、わざわざ温浴療法が受けられる場所、例えば、温泉場などにいく必要がなく、温浴療法を受ける場所に移動する手間が省ける。 【0033】なお、この温浴施設付き病院10は、図4に示すように建物1の周囲に集合住宅11を備えている。図4に示すように、集合住宅11は複数の住戸111を有し、平面視してL字状に配置されている。また、集合住宅11は、建物1の玄関6と対向して配置されたホール112を備える。このホール112は、複数の住戸111の玄関が面する通路113に接続されており、通路113を介してホール112と各住戸との間の出入りが可能となっている。また、このホール112と建物1の玄関たたき91との間には、ホール112と玄関たたき91のそれぞれに隣接して共用のホール8が設けられている。さらに、共用のホール8の床面は建物1の玄関たたき91及び集合住宅11のホール112の両方の床面と略面一となっている。なお、玄関たたき91とホール112とを一体化して共用のホールとしてもよい。また、建物1のロビー9または集合住宅11のホール112の一方を共用のホールとしてもよい。 【0034】よって、集合住宅11に居住する居住者は、建物1のロビー9に容易に行き来可能となり、ロビー9から病院施設部2と温浴施設部5とを利用することができる。つまり、居住者は必要に応じて、病院施設部2と温浴施設部5とを車、電車などの交通手段を用いることなく直ぐに利用することができる。また、各住戸111に建物1側に診察要望を知らせる通信手段を配設していれば、その手段を用いて建物1側に知らせ、各住戸111からホール112、共用ホール8、玄関たたき91を通れば直ぐに建物1のロビー9に到達することができ、ロビー9から診察室23に行って温浴療法等の診察を受けることができる。例えば、各住戸111に、押すことで信号を発するボタンを設けるとともに、建物1側にボタンに接続され、該ボタンの発信信号を受信する受信器を設けた構成とし、ボタンを押圧することで建物1側に診察予約を知らせる構成等が挙げられる。また、玄関たたき91とホール112とを一体化して共用のホールとした場合や、建物1のロビー9または集合住宅11のホール112の一方を共用のホールとした場合も同様に、集合住宅の住戸から建物1への行き来が容易となり、直ぐに建物1のロビー9に到達することができ、ロビー9から診察室23に行って温浴療法等の診察を受けることができる。なお、上記実施の形態において、集合住宅11は建物1の周囲に配設した構成としたが、これに限らず、建物1の上方に設けた構成としてもよい。この場合、集合住宅11は複数の住戸が建物の上方(詳細には、病院施設部2、温浴施設部5及びロビー9等が設けられた建物の一階層より上の階層)に配置し、該集合住宅11のホールを1階部分に設けた構成となる。例えば、集合住宅は、建物の2階層以上の階層に設けられた複数の住戸と、建物の一階層に設けられたエレベータホール(建物のホール)とを備え、1階層のエレベータホールと2階層以上に配置された住戸とはエレベータを介して行き来可能な構成とする。そして、1階のエレベータホール(集合住宅のホール)は、同階層の玄関たたき91と離間して配置し、さらに、玄関たたき91とエレベータホールとの間に、これら玄関たたき91とエレベータホールとを連絡する廊下(共用ホール)を設ける。このように温浴施設付き病院を構成した場合、ロビー上方の吹き抜けなどを無くし、その個所に集合住宅の住戸を配置してもよい。このように構成されていれば、上述したものと同様の効果を得ることができる。 【0035】 【発明の効果】以上のように、本発明に係る温浴施設付き病院によれば、建物内に、病院施設部と温浴施設部との間に、両施設に隣接してロビーが設けられているので、前記ロビーを介して病院施設部と温浴施設部との間の行き来が容易となり、病院施設部からロビーを通って直ぐに温浴施設部に行き、該温浴施設部で温浴療法を受けることができ、温浴療法を受けるための手間を省くことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500226742 【氏名又は名称】医療法人 社団 鎮誠会 【識別番号】500213498 【氏名又は名称】有限会社空間企画設計
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| 【出願日】 |
平成12年5月19日(2000.5.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090033 【弁理士】 【氏名又は名称】荒船 博司 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−329706(P2001−329706A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月30日(2001.11.30) |
| 【出願番号】 |
特願2000−148285(P2000−148285) |
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