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【発明の名称】 耐震性を実現する建造物の可動基部と水平基盤との耐震接触構造
【発明者】 【氏名】加藤 晴男

【要約】 【課題】独立建造物を激震遭遇でも被害皆無と為す基本構造にし築造する。

【解決手段】可動基部96を水平基盤8上に復原ばね51等配備し載せる際、請求項1は大引3を前者とし、請求項2は基礎29を前者とし、請求項3は前者の基礎29内外に鉛直ばね装置99を設置し、請求項4は同2の前者を用い床スラブ状の後者の下と最下部水平基盤75上との間に鉛直ばね装置103を設置し、請求項5は同2の前者を用いて同4の床スラブ状の後者の梁63等に水平維持装置155を設置し同梁63と最下部水平基盤75との間にばね付重心支柱55やばね支柱178その他を設置し、夫々を実施する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】建造物の基礎と分離した大引等の底等に金属板等を張り着けて形成した可動基部を、これの外周よりも一定距離以上広い水平基盤上の定位置に載せるのに、時として両者間に定位置への復原ばねの複数を設置する横揺れ防災の、可動基部と水平基盤との耐震接触構造。
【請求項2】建造物の基礎等を水平面で切断した上側の切断面相当等に金属板等を張り着けて形成した可動基部を、これの外周よりも一定距離以上広い水平基盤上の定位置に載せるのに、時として両者間に定位置への復原ばねの複数を設置する横揺れ防災の、可動基部と水平基盤との耐震接触構造。
【請求項3】建造物の基礎等を水平面で切断した上側の切断面相当等に金属板等を張り着けて形成した基礎部分自身の内外の要所に必要数の鉛直ばね装置を設置した可動基部を、これの外周よりも一定距離以上広い水平基盤上の定位置に載せるのに、時として両者間に定位置への復原ばねの複数を設置する、可動基部と水平基盤との耐震接触構造。
【請求項4】建造物の基礎等を水平面で切断した上側の切断面相当等に金属板等を張り着けて形成した可動基部を、これの外周よりも一定距離以上広く一定高さ以上の厚さの床スラブ等構造であって敷地から分離独立させた一体の水平基盤上の定位置に載せるのに、その両者間に定位置への復原ばねの複数を設置し、かつその水平基盤梁下裏面とこれより少し広い下側の穴相当の底に当る最下部水平基盤との間の要所に必要数の鉛直ばね装置の上下を固定等で設置した構造も併設した、可動基部と水平基盤との対震接触構造。
【請求項5】建造物の基礎等を水平面で切断した上側の切断面相当等に金属板等を張り着けて形成した可動基部を、これの外周よりも一定距離以上広く一定高さ以上の厚さの床スラブ等構造であって敷地から分離独立させた一体の水平基盤上の定位置に載せるのに、その両者間に定位置への復原ばねの複数を設置し、かつその水平基盤梁下裏面とこれより少し広い下側の穴相当の底に当る最下部水平基盤との両者の間に、水平基盤自身とその上の定位置上の可動基部及び建造物の合成重心を通る鉛直線を定線位置として、その定線位置には、上下の2支柱を鉛直のばねで接続の上部には重心高調整装置を有し頭頂が球状で梁等に接続して下部は最下部水平基盤に固定したばね付重心支柱を設置し、同時に、水平基盤梁内等に定線位置に向けた特殊水準機とこれに平行なレールと平行な全長雄ねじのねじ棒に同レール上走行車を有し雌ねじ穴を持つ一対のおもりを嵌合構成のおもり移動装置の必要組を、その組毎の電動機でねじ棒を組毎に可逆回転出来るようにした水平基盤の水平維持装置を設置し、梁下等と最下部水平基盤との間に両者に球状関節等で接続の上下端に球状関節を持った、鉛直ばね装置主要部の必要数を、あるいは上下2支柱を鉛直のばねで接続したばね支柱を設置するのに、時にはその関節を梁部や最下部水平基盤面の夫々で受ける関節受け口の台に位置調整装置を設置したりして、可動基部と建造物とを水平基盤と共にその上の定位置で水平維持を実現させる、可動基部と水平基盤との対震接触構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象の木造その他の独立建造物33の築造前に、大引3や基礎29部分を敷地1面への固定から分離してしまう基本原理を発展させた耐震構造の摩擦・床スラブ構造・耐圧金属・擁壁・大型金属成型・同加工・強力ばね弾性体作成工業・電動機・発電機・ねじ・レーザー等の工業の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、本発明に類する特殊な耐震技術は現実に実現されているが一般性普遍性は無く、耐震性を建築物に付与するためには壁の配置・大きさ・向きなどの条件を満たさなければならない状態で、それをまま無視する建築主の居住性第一の構想がむげに変更を強いられる羽目になる事も多くあったりし、ついには建築専門家の言に忍従する外は無かった状態惹起の事実も多かったのは、一般人には余分な経費が掛かる耐震に対する意欲意識が低く、技術者は地震で倒壊しない安全第一の従来既存型技術による追求からの忌避による必然的な齟齬からであった。
【0003】耐震免震性の特別工事を個人で行なう現況では、莫大な費用が嵩むために利用度が低いのは当然な成りゆきであった。大きなマンションでは球や積層盤の免震装置を地下に大々的に設定施行する例ある場合でも個別単価が高額になり、免震装置の設定された高層住宅等にも気楽に利用出来にくい点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題としては、戸建て低層建造物に限らず一般の建造物の築造に際して、第一は価格と経済性の問題、第二は技術と特殊資材の問題、敷地の下の地殻状態不明のために、激震時の横揺れだけに対しての被害を食い止めるようにするのか、縦揺れに対しても被害を食い止めるようにするのか、水平敷地が斜面になってしまった場合の対応等の外に、地震発生などの予知不能状態からの選択の課題を解決する問題にまで踏み込めなかった点が、回答の程度の大きな差と住宅形態の複雑多様性と共に、その多種予測をも一様に解決する手段を打開しなければならなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】地震による被害は、急激に振動する敷地面の上に築造されている建造物が、その基礎を敷地面に固定してある事が原因であり、地震の急激な振動の運動に伴って、地面と一緒に全く同一な振動を建造物やその中の物体がしてくれれば全く被害はないのであるが、物理学の真理として、質量を持つ物体には慣性があり、建造物の基礎部分から上側に存在する部分は完全に頑丈堅固に出来ていなければ、慣性による静止状態継続の為に、地震で生じた地面の運動の構造物上部への運動の伝達に時間が生じて遅れてしまうので、必然的に建造物の基礎と上側部分との運動差が生じて建造物の弱体部分にゆがみを生じ、その歪みに耐えられない場合には、その建造物はその部分から破壊され、それが建造物全体に及ぶ事態になる訳である。
【0006】従って、此の物理法則を逆手に取って、建造物の基礎部分を敷地地面から切り放してしまう事が、建造物にゆがみを与えない方法であることになる筈とは容易に理解できる事実である。本発明は、この単純な事実を採用した構想による成果である。
【0007】
【発明を解決するための手段】基礎部分を地面から水平に切り放せば横揺れに対する敷地地面の横揺れ運動を切り放せるから、水平敷地面上に地面と分離した基礎を設定し、其の上に建造物を築造すれば、横揺れ地震のみである場合の建造物は、遠方の地震の無い地面に対して慣性による静止を継続しているので地面だけが水平動をするだけであり、その建造物内の物体も人物も全くその直前までの運動等の状態を継続し続けていられるから、これらの両者には被害が全く及ばない。
【0008】
【解決の反面事実】そのような解決策があると言っても、分離された基礎底面が水平な地面に対して完全に滑らかでは建造物内での多様な人々の生活運動の反作用で、その運動と逆向きに建造物が反作用の運動をしてしまうので常に建造物が微動し、生活上に不便を生じたり、その建造物内の生活人の気分が低調化することになってしまう事が言える。その解決には分離接触面が完全な滑らかさを持たないようにすれば、地震時の多少の揺れのみとなり、両者を満足させ得ることが言えると分かる。
【0009】
【請求項との関係】前欄0006から0008の解決方法は、この発明の主眼とされている部分であり、請求項1から請求項2までを主とする発明実施部分となっているが、請求項3から請求項5まででもそのままこの請求項の発明が実施されているもので、主要な発明の手段となって実施されているものてある。
【0010】
【縦揺れの解決のための手段】別に、敷地地面が縦揺れを為した場合には、例えば敷地地面が最初に30cmだけでも急激に沈んだ場合に、地面と切り放され分離されている建造物は、慣性によりそれまでの位置にとどまっている状態と同一であるから、地面が急激に沈み始めた時刻には建造物が空中に浮かんでいる状態になっているために、その時刻からの建造物全体の自由落下が開始されてしまい、30cmの自由落下時間である0.247秒よりも逸早く敷地地面が戻り上昇してきた場合には、建造物はその自由落下途中で地面と衝突し、その直後には上空に跳ね飛ばされる現象も生じる事が予想でき、建造物が破壊される場合がある。従って、このような衝撃を緩和するためには上下方向に弾性を有するばね、板ばね、弾性体、液状緩衝構造物等を設置すれば良いことが分かる。
【0011】
【請求項3等との関係】前欄0010の解決方法は、請求項3に主として、請求項4・請求項5では別方法の、更に、次元を高める様な解決手段として発明実施されている。
【0012】
【実施例】本発明を実施した簡単な構造の建造物33への具体例を、請求項別に示すのに、図面を用いて以下に説明する。
【0013】
【請求項1の実施例】請求項1では、図1〜図6で建造物33の大引3下裏や玄関敷居4・三和土5・土間6等の下裏に金属板10を張り付け、砂等の潤滑剤23を敷いた水平基盤の上に載せるだけであるが、時には、潤滑剤23に小鉄球を多数敷いたり、金属板10自身に小鉄球を埋め込んで、より滑らかな耐震効果を得る場合も在るが、其のような金属板10を以下では付帯条件付けずに金属板10等と称する。
【0014】その金属板10を張った大引3の長さ方向と垂直な断面を示した図4と同様に、図2〜図3では正面右下一部を仮想的に削除し内部構造を露出し示した様に、適当な金属板10を、通常では土面に密着する玄関敷居4・三和土5・土間6等も図5〜図6での様に地面から切り放して裏面に金属板10を貼って、それら全ての金属板10を連結し、其の裏面が一つの同一平面を共有する構造物に
するとして、あるいは、建造物33の図2正面図での右端の仮想欠損縁部21中に見える金属板10と大引3等と建造物33下部の横長の通常の基礎部分の様に見える一点鎖線で囲んだ部分をもってこれを可動基部96と称する。
【0015】これを図2での平地の水平面9の敷地1上にか、条件によっては図3のように敷地1上に土等を高く水平に盛った壇26上の水平面9そのものの上にかの何れかに、図2〜図3に示した水平に張ったバラスト・コンクリート22の上に直接にかその上に金属板20を張り着け水平面にしたかの構成物を水平基盤8と称する。
【0016】其の上の決められた定位置200に可動基部96を載せる条件として、この水平基盤8の広さ形状を、地震横揺れ振幅の想定最大値を図1に概略的に示した一定距離30としたその一定距離30以上の距離を可動基部96の周辺よりも広く一様に取った広さ形状に合わせて設定したその水平基盤8の面上に、直接にか砂或いは小鉄球などの潤滑剤23を介してかして載せる。
【0017】図13の平面図に示した如くの可動基部96の内部底面側面位置相当部に一端を固定し他端を水平基盤8上の、水平基盤8上での一定距離30以上分の可動基部96の自由な運動を妨げない位置に、即ち、金属板10を張った屋内床下部分に見える水平基盤8の金属板20や砂等の潤滑剤23に対して、金属板10の内部縁57の周囲から一定距離30より以上内側に離れた部分の囲みが存在する場合だけに設置が可能である場合の、その存在する囲み内に他端を固定した復原ばね51・同52の、その必要数を固定する。
【0018】図13では一定距離30を家の平面図に対して極端に大きく誇張して書いてあるので、記入されている復原ばね51・同52は地震震動時に引っかかるように感じるが、実数で示すと、一定距離30を1メートルと設定し場合には4畳半より小さな部屋の壁や敷居の下に大引3がある場合には、その部屋の床下には復原ばね51等は設置できない事になる所であるが、その部屋下だけの中心部一帯の水平基盤8の平面部分の一部を復原ばね51等の厚さ分以上低くして凹部113を設けておくことによって、可動基部96がその凹部の上に載っても股がってもそれによる変形の可能性が無く強度を保つ場合には、図13の作図に誇張が無いとした場合でも十分に設定可能である訳であるからには、そのような臨機の設定も許容出来るようにしてある。
【0019】従って、可動基部96が定位置200に存在するときの図1等の平面図での建造物33所属の金属板10が水平基盤8に接する部分と部分の間には凹部が存在することは許容されるものであり、定位置の周辺部での小規模の凹部の存在も、水平基盤8からの条件から外れてしまう事にはならないものである許容も有するとして、即ち、水平基盤8には連続する同一水平部の存在が、例えば、網の目状の小規模の断続的凹部が在っても網部分の連続水平部分の存在だけで発明が実施可能で在ることを保障しているものである。
【0020】このような場合には、砂等の潤滑剤23には小鉄球を水平基盤8上に敷くことは凹部113に落ち込むので推奨できないから、金属板10に小鉄球を脱落しないように埋め込んでおけば可能となる場合を含めて、水平基盤8に載せた可動基部96上に建造物33を築造する横揺れ耐震発明を実施する。
【0021】
【請求項2の実施例】請求項2での実施例は、請求項1と大綱は全く変化なしで、それは、請求項1での図2〜図4の大引3の部分を、図7〜図10に示したように基礎29に置き換えた構造にしただけである。
【0022】図7の基礎29の場合には、無地のままか多数の小鉄球を埋め込んだかの下部底面の金属板10と、無地の両側面に図13の復原ばね51・52の一端の止め金を取付けた部分もある金属板10を張った状態そのものや、図8でのその上に大引3を載せてボルト24等で結合させた状態の基礎29の長さ方向を横断し切断した場合の断面図として示した断面図の状態からも解かるような、基礎29の部分の代表として示した。
【0023】その他の部分は、図5〜図6での、玄関敷居4・三和土5・土間6等の下裏や側面等に金属板10を張り付けた形態を、そのまま流用する全て請求項1と全く同様な仕様である発明の実施である。
【0024】図9で、敷地1面から水平面で切断された基礎29の上側の面に時には多数の小鉄球を埋め込んだ金属板10を張るとか、あるいは、図7で、ボルト24の頭25を、既設の、Uの字型の金属板10の内部所在の腕27の切込み28に下部から差込んで、コンクリートで固定した基礎29の上面に出た雄ねじ64のある側のボルト24へ、図8でのように鉛直穴16を明けた大引3を差込み載せてワッシャ等を挟むかして、ナット26で基礎29と大引3との結合体を作り、これらに金属板10を請求項1と同様にU字状に張り、同時に玄関等の土間6・敷居4・三和土5等の裏に時には多数の小鉄球を埋め込んだようにした金属板10と共に同一平面を為すように結合させた全体を可動基部96とした全体をも同称とする可動基部96とする。
【0025】図9か図10かの正面図での水平面9上に水平に張ったバラスト・コンクリート22の上に直接にか金属板20を張り着けたかし水平面にした構成物を水平基盤8と称するとして、この水平基盤8の広さ形状を、地震横揺れ振幅の想定最大値を一定距離30として可動基部96の周辺よりもその一定距離30以上分の距離を広く一様に取った広さ形状に合わせて設定したこれを水平基盤8と称することにする。
【0026】この水平基盤8の上に、直接にか砂などの潤滑剤23を介してか小鉄球を金属板10に埋め込み等して可動基部96を載せてから、図13の平面図に示した如くの可動基部96の内部底面側面位置相当部の内部縁57に一端を固定し他端を水平基盤8上の、水平基盤8上での一定距離30以上分の可動基部96が水平基盤8と接していない部分への地震時での可動基部96の接触部の自由な運動を妨げない位置に固定するように、或いは図13での水平基盤8上に設けた凹部113内に他端を固定するようにした、請求項1と同様条件の元に必要数の復原ばね51・同52を固定する場合にそのように実施してから、可動基部96上に建造物33を築造し横揺れ耐震発明を実施完成する。
【0027】
【請求項3の実施例】請求項3での実施例については、請求項1・請求項2の発明効果をそのまま付帯させる条件の基に、地震の縦揺れからの被害を回避できるようにする発明を必然的に付加して実施する構造例である。
【0028】これを述べると、請求項2で構成した図7〜図8で代表される可動基部96の基礎29等の要所に、図15のように、つば36と軸46とを頭側に持たせたボルト24に、其のばね支持軸46にばね35・47や遊離環40を差し込んだ形態の構成物を鉛直に設置する基本構造物を設置する。
【0029】即ち、図15で、地震縦揺れ振幅の想定最大値を一定値とし、その一定値の2倍以上の高さを持たせた基礎9の底と両側面とに、請求項2での金属板10を張り付けた存在を実現するのに、其の基礎9の要所の金属板10の部分には、その両側面56の内径と等しい基礎9の長さ方向の部分には図16に示したようなコンクリート欠損部分165を設定し、この中に、その内径を外幅とする上下の底が正方形で高さが基礎9と同高であり底を抜いた固定箱128を埋め込み、その固定箱128の中に丁度収容出来る外径を有する上底無しの円筒の下筒44を挿入し、金属板10と固定箱128と下筒44とに共通した高さに明けた穴にピン115を差込み3者を不動とし、基礎9と同等の高さを持ち下筒44に嵌合出来て滑らかに出し入れできるような作りの下底を持たない上筒43の上底167の中心部に明けてある雌ねじ穴53に、ボルト24の雄ねじ64をねじ込み嵌合させ、つば36と上底167との間を適当に明けたままで、ばね支持軸46に差し込んである上ばね35・遊離環40・下ばね47等が外れないようにして上筒43を下筒44に嵌合させた構成物を鉛直ばね装置99と称する。
【0030】鉛直ばね装置99の上筒43の上底167を、別作りの金属板10と上下に嵌合出来て滑らかに上下の運動をさせ得るように作られたII(パイ)の字型の上金属板120の内側の上底の面172に明けた穴54からねじ24を外に向けて差込み、上筒43の上底と上金属板120の上底に明けた共通の位置の穴にピン114を刺して固定し、ねじ24の突き出た部分を直接にか補強金属板45を張り付けたかした大引3等に明けた鉛直穴16に下から差込み、突き出たねじ24にワッシャ169やナット34等をねじ込み、大引3と上金属板120と上筒43との3者を固定一体化させ、金属板10には上金属板120を、下筒44には上筒43を夫々嵌合させた構成物全体をも鉛直ばね装置99と称する場合もあるとする。
【0031】前項0030での構成物の鉛直ばね装置99の高さは、激震縦揺れ振幅の最大値を一定値として、その4倍以上の高さに成ることが言え、この鉛直ばね装置99を、建造物33を支える基礎29の要所に設置し、其の設置数全体での建造物等を支えても、激震時の振幅最大値の縦揺れに対しても、上筒43の下端175もばね支持軸46の先端39もが下筒44の下底168に衝突せず、金属板上端107と固定箱165の上端と下筒上端107との3者の上端も上金属板120の上底の面172に衝突しないように構成してある。
【0032】建造物33内の荷重の片寄りからの大引3の水平が崩れた場合に、ボルト24の上端に角形の角頭156が設置してあるので、これを回転させると、ボルト24全体がナット34と雌ねじ穴53との雌ねじ状態が同一平行なので、つば36の水平基盤8からの高さは変わらずに、上筒43の上底の高さが上下に変化するので、水平に調整出来るようになる。
【0033】以上の鉛直ばね装置99の建造物33の基礎29の要所か其の直ぐ近くかの部分に設置することで、請求項2での激震振幅の最大値の横揺れに対してもこの項の激震振幅縦揺れに対しても、建造物33の激震による被害を全く被らない状態に置く実施例が実現する。
【0034】
【請求項4の実施例】請求項4での実施例は、請求項1又は請求項2及び請求項3の激震横揺れ縦揺れ防災耐震の建造物33の水平基盤8からの分離による可動基部96の実施と鉛直ばね装置99をそのまま利用しているので、請求項4と同一効果の請求項と言うことになるが、鉛直ばね装置99を基礎29部分等に設置実施から水平基盤8表面の下側部分に設置実施する構造に大きな相違を持つ発明の実施例となるものである。
【0035】これを示すのに、請求項1や請求項2での、可動基部96の周辺よりも横揺れ振幅の想定最大値の一定距離30以上広く設定した広さ形状の敷地1の水平面9部分に設定した水平基盤8の代りに、敷地1から独立分離させた此の水平基盤8と同等の広さ形状を持つ別作り一体とした、縦揺れ振幅の想定最大値を一定値とするその一定値以上の厚さを持たせ、その周囲には接触損壊を防止の緩衝体やゴム車等を適当に配備してある床スラブ等の床状平面構造物を請求項1での図13での凹部113の設置条件を含めての水平基盤8とするが、その上に、請求項2の図7から図10の可動基部96と図17での建造物33とを載せ、その床スラブ状平面構造物の水平基盤8の周辺下部の数箇所で支持しても、その構造物が容易に変形せず現状の形態を維持できるように構成する。
【0036】図18での床スラブ等の梁63をも、図17での表面の金属板20等をも含めた構造物の水平基盤8を他の敷地1や他地面19と同高にするか、図3のように壇26上に設置するかは以後では問題にしないが、後者の場合は敷地1が後述の最下部水平基盤75になる場合に当り、どちらにするかは設計段階で施行者の意向で決まるが、以後では、前者の様に実施するとしておく。
【0037】以下に実施例を詳述するに、請求項3での図14から図16の鉛直ばね装置99と同等仕様であるが、金属板10や上金属板120や固定箱165等は必要なくなるので省き、ボルト24を通した大引3もないのでその代りに、改めて、図17から図18での水平基盤8の下方の梁63等に鉛直方向に穴を上下一組として明けておき、これに、図18での上下に長いボルト124を通してワッシャ169やナット134等で結合させ設置するのに、その水平基盤8の梁63の要所にその必要数を結合設置した装置のこれらの全てを改めて鉛直ばね装置103と称するとする。
【0038】これらの鉛直ばね装置103の1組の実施状況の細部は、敷地1から独立分離の水平基盤8の下側の敷地面に穴を掘り其の底を最下部水平基盤75と称し、これは、水平基盤8の形状より少し広めの大きさ形を持ち、地震縦揺れ振幅の想定最大値の一定値のその5倍以上の深さの穴の底で、その穴の周囲の側壁104や底にはバラスト・コンクリート122を打ち、必要ならば金属板120をも底面部分に水平に張りつめた状態の構造にしたその底部分を最下部水平基盤75と呼称する。
【0039】その最下部水平基盤75の上に鉛直ばね装置103の下底170を載せ、その後、鉛直ばね装置103を構成するのに図17に示した状況は、鉛直ばね装置103は水平基盤8と最下部水平基盤75との間に多数並べてあるが、ばねの強さにより其の数は変化させることが出来るが、その上部は床スラブ状の水平基盤8の梁63に結合させた概要であって、詳しくは図18で、下筒144の底170に止め釘97等により鉛直ばね装置103は最下部水平基盤75上に固定設置してあり、必要多数の鉛直ばね装置103の図18での上筒143の上底中央の雌ねじ148穴から、ボルト124の先端の角形の角頭156を差込み、其の軸141の長さの3分の1位の軸太部分に雌ねじ148と丁度噛み合うように刻んだ雄ねじ164をそこへねじ込んだ状態では、軸141に固定したつば136が上筒143の上底につかえてそれ以上進まないように作られてある所を、つば136の位置を雌ねじ148から少し下にさげて止めて置き、突き出ている角頭156を梁63の鉛直方向上下複数の穴149から上方に通してナット134・ワッシャ169等と雌ねじ148とで上筒143を梁63に固定して置く。
【0040】後日の水平基盤8の高さや水平具合を調節できるようにするために、角頭156を適当に回すと、雄ねじ164下端のボルト124に固定のつば136は、上筒143の上底から適当距離離して在るので、雌ねじ148との間が上下に適当距離動くのに対して、水平基盤8・可動基部96・建造物33等の合成重量の変化がなければ、つば136の最下部水平基盤75からの高さはばね135・147の状態が変化しないのでばね135・147の長さは変化しないから、結果的に上筒143が上昇したり下降したりするので、同時に梁63・水平基盤8も上昇したり下降したりさせることが出来て、水平基盤8の高さを調整可能にしている。
【0041】上筒143の内部のボルト124の軸141部分にはつば136の下側に上ばね135・遊離環140・下ばね147が順に差し込んであり、これ等を最下部水平基盤75の適所に止め釘97で固定してある下筒144の中に入れるのに、下筒144と上筒143とが滑らかに嵌合するようにしながら設置を実施する。
【0042】この時、激震縦揺れ振幅最大値の一定値分以上だけ、上筒143の下端175と軸141の先端139とが下筒144の底170までの高さがあり、下筒144の上端174とつば136との間もそれだけ離れた高さを持っているように設置してある。
【0043】
【請求項5の実施例】請求項5での実施例は、請求項4の激震横揺れ縦揺れ被害完全予防の可動基部96の発想をそのまま利用し、鉛直ばね装置103そのものに多少の改造153・193や付加196・197を為すか、その代りのばね支柱178に同様構造を付加する等の他に、共通して、ばね付重心支柱55を設置し、さらに電動の水平維持装置155等を設置し、これらにより、水平敷地1面の斜面化に対応する水平維持の発明を追加実施したものであり、これを詳述するに当り、請求項4での実施例の一部をそのまま踏襲するのでその部分の説明は前項と全く同一であるので省略して、追加部分に付き主としての実施例を述べる。
【0044】水平基盤8と同等の広さ形状を持つ別作り一体の、縦揺れ振幅の想定最大値を一定値とするその一定値以上の厚さを持たせ、その周囲には接触損壊を防止の緩衝体やゴム車等を適当に配備してある床スラブ等の床状平面構造物を、請求項1での図13の凹部113設置の条件も含めての構造物も、水平基盤8として図22〜図31により、実施方を説明する。
【0045】図22・図23には水平基盤8とその定位置200上の可動基部96・建造物33の合成重心位置を通る鉛直線の定線位置100に当る水平基盤8の梁63部分の下に設置の1本の柱で、水平基盤8等の全重量を支持出来る位の強度と太さの重心高調整装置177を上部に持つばね付重心支柱55が図23での一点鎖線で示されているように図22の定線位置100鉛直線上に設置する。
【0046】図29で、上下2支柱に分離させた下側の下支柱179は、その下方の下台131で頑丈に最下部水平基盤75の定線位置100に固定されてあり、上方は筒状で上側の筒部162には筒下端132に強力なばね159を挿入して其の上に上支柱180の下側のピストン部176が滑らかに挿入してあって、上支柱180の頭頂部(図23・図24での66)には豆電球状の上球部193が設置してある。
【0047】豆電球状の上球部193と連結の上球支持部186とには、雌ねじ187の穴を雌ねじ上端190まで明けてあり、これらと其の下側の上支柱180には、雌ねじ187と噛み合わせ嵌合してある雄ねじ185と直径の大きいウォーム歯車183と歯車支板181と上支柱180との4者が全て同軸で、前3者は一緒に結合されてあるが、これらは上支柱180とは独立して回転出来るように構成されており、別に、ウォーム歯車183と噛み合いこれを回転させるウォーム及び電動機184の組が上支柱180に固定され設置してあり、上球支持部186の適当位置に固定した腕肩192からは、これらの雄ねじ185軸と平行な支持腕191がウォーム及び電動機184に取付けてある雄ねじ185軸と平行に明けた支持穴182に差し込んであり、滑らかに上下移動出来るようにしてあるが以上の部分全体で重心高調整装置177を成す機構が、このばね付重心支柱55に設置してある。
【0048】上球部193は、水平基盤8の梁63の定線位置100に設置の上球受け部195(図23・図24では67)に嵌合してあるので、以上のばね付重心支柱55でもが水平基盤8や建造物33・可動基部96等を支持出来るので、その名称の由来となっている。
【0049】更に、これに加えて、発明の根幹の水平維持装置155を説明すると、図22での水平基盤8の梁63の内部等に設置のおもり移動装置130の調整おもり158を水平基盤8の表面裏下の周辺部に配置した状況を概念的に示してあるが、それらの向きは定線位置100を中心とする放射状が最適であるが、事情によっては同図のようでも水平維持目的遂行可能性が在るので、それをそのまま図22に示しているわけである。
【0050】図23で見るように、これから実施する対の調整おもり158の2個の位置が,ねじ棒126の両端から4分の1位置に無ければ其のように調整してから、それらも含めての水平基盤8と、水平基盤8の床構造の梁63内部等に、定線位置100を通るように設置するのが最良であるが出来なければすぐ近くを通るようにかしたねじ棒126が、図25・図26のウォーム歯車125を、出来れば中点付近か両端部分に持ち、梁63内の定線位置100を中点付近として挟んで対を成している、雌ねじ163穴を持つ2個の調整おもり158を穴軸を含む面で2分割してから再び挟み込み合わせねじ込んだ形に持つ、全長が雄ねじの長い棒であって、図23での水平基盤8の梁63周縁部に設置の対の軸受145で両端や中点部やを支えられ水平に設置されており、図26でのウォーム歯車125と接するウォーム127と、図25でこれを回転させる直流電動機118及びねじ棒126とこれに平行で水平に設置の図23での特殊水準機86も含めた一連の電気回路で作動する図26での一組の必要各組をおもり移動装置130とする。
【0051】この装置130を一組とした組の必要組の全体を水平維持装置155と称することが出来る主役は、その主要な作動元を成す電気回路であり、その直流電流の一部が流れる回路の一組部分の電気回路が図26の電気回路の構成図に示してあり、これを説明すると、おもり移動装置130の対の調整おもり158の組の全組を、厳密ではないが、図22の様に適当数の組が設置されてあり、これら対の調整おもり158を移動させる為の直流電動機118や直流正負切換器80に供給する電力を、地震振動を感知して自動的に発電する等の非常用直流電源82が別に適所に設置してあり、特殊水準機86には低電圧が供給されるように電気抵抗81が回路に挿入してあり、非水平感知の機能装置にはレーザーを受けると導通する回路を用いるのが最も簡便正確であるが、図26には、視覚的に理解しやすい機構の特殊水準機86で示し、その支点73に懸けた水準おもり84がその鉛直線方向85と垂直な水平面と一致するように連結設置の水準器導体板74が、その上下に微少等距離離して設置してある導体の上端子87と下端子88に地震時に接触すると、切換電磁石83に、それまでは電流0の状態であったので切換電磁石83のコイル中心軸を通る鉄片90の右側の磁石89の磁力によっても右ばね91により一定距離を保っていて、切換電磁石83の左側に突き出さしている鉄片90の左側の不導体部分に、鉄片90の左方への運動抑止用の左ばね92と止め板65とを取付けたその左側に、非常用直流電源82の正端子79・負端子78から直通の導体2個の強電端子の正端子101と負端子102とが、おもり移動装置130の直流電動機118の入力端子116・117に接続の3個の端子の内の右端子109・中端子110・左端子111のどれとも接触しない状態に設定してある状態の、正端子101が中端子110と左端子111との間に、負端子102が中端子110と右端子109との間に在るように設置してあり、前出の水準おもり84が敷地1の左傾の為に鉛直線方向85から左傾したことで、水準器導体板74が上昇して上端子87に接触し鉄片90が右側磁石89に一定距離分吸引された場合には、切換電磁石83に取り付けてある弱中端子94が電源正端子79に直通であるから切換電磁石83の左側の弱左端子95から電流が流れ出ることになり、このとき磁石89に鉄片90が吸引された場合で、正端子101は中端子110と接触したまま、負端子102は右端子109と接触したままとなり、強電力の電流が直流電動機118に入力左端子117から入り入力右端子116から流れ出て同118が回転し始め、ウォーム127の回転でウォーム歯車125と同軸のねじ軸129が、図25の調整おもり158の中を貫通しているねじ棒126と共に回転するので、梁63のレール112に懸けた車輪61と連結のおもり腕62が支持している調整おもり158は回転出来ない状態である故に、ねじ棒126の回転に伴う雄ねじ山の移動に従って調整おもり158は、図23ではねじ棒126の両端から4分の1位置に静止していたのが其の右側へ移動するように調整してある。
【0052】従って、敷地1が図23から図24の様に左傾した場合に、対の調整おもり158の2個が共に右方へ移動するために合成重心位置が定線位置100の右方に移動し、両図では省略してある図30や図31でのばね支柱178のうちの、右方のばね支柱178のばね159等が左方のばね支柱178のばね159等よりも余計に荷重を受け、逆に左方のばね支柱178のばね159等の方は荷重が少なくなる結果として水平基盤8の左傾は改善され、図26の特殊水準器86の水準器導体板74が水平に戻って上端子87から離れた所で停止する。
【0053】直流電動機118の中の回転子の慣性モーメントが大き過ぎる場合であれば、電流停止後も回転を続けてしまい行き過ぎてしまう事が発生すると、逆に水準おもり84が右へ傾き水準器導体板74が下端子88に接触し続け、直流切換電磁石83は、そのコイルに弱中端子94から入った電流が弱右端子93から出て行くので、磁石89とは逆の極性の磁石となるから、磁石89とは斥力が働きあうようになり、鉄片90は左方に一定距離移動し左ばね92と止め板65とにより正端子101が左端子111に接し、負端子102が中端子110に接する位置で静止し続けるので、かつ、左端子111と右端子109とは接続してあるので、直流電動機118の2端子には電流が先程とは逆に流れ、全てが逆に動き始め、調整おもり158の行き過ぎが改善される。
【0054】回転子の慣性モーメントの大きくない適当の動力源を用いれば、的確に正確な調整をなすはずであり、あるいは、水準おもり84の支点73に対する振動周期による正負切換時間を計算しておき、切換電磁石83による弱電流の遅延でも不足の場合には別に弱電回路に適当な遅延回路を設定しておけば、水準おもり84の慣性振動による水平化の遅れが防止でき、最終的に、水平基盤8は水平に保てるようになる。
【0055】このことは、敷地1や他地面19が激震で左傾した時には、水平基盤8の左傾が在っても水平維持装置155の作用で水平基盤8の傾きが大きくならないうちに左傾が矯正され水平を維持し続けることの保障をなしていると言える実施例であることが摘示出来たことになる。
【0056】そのような水平維持装置155の調節前後に請求項1で示した復原ばね51・52を、許容条件に従って設置し、可動基部96の上に建造物33を、建造直後か、その後の激震敷地面の傾斜後の機会かに、再度のおもり移動装置130の調整おもり158位置の全体の調整を為す作業の実施で、発明が最終的に効果を成すといえるので、以上のままでも所期の発明の目的が一応は達せられるものである。
【0057】請求項5ではその他として、図31では、請求項4での鉛直ばね装置103類似の、上端下端に上球部204・下端球部201を持ったばね支柱178を、図30では、請求項5でのばね付重心支柱55類似の、上端下端に上球部193・下球部153を持ったばね支柱178を、夫々に、水平基盤8下面と最下部水平基盤75との間に設置して置くが、図30の実施例では上支柱180と下支柱179との関係状態は図29のばね付重心支柱55中の1個のばね159での実施状態と全く同一に、図31の実施例では鉛直ばね装置103の上筒143・下筒144の嵌合の中の2箇の上ばね135・下ばね147での実施状態と全く同一になっており、ばね付重心支柱55の荷重負担を分担軽減させる役を為しているが、これらのばね支柱178の上下端の球形部分を受け止めている図30での上球受け部195・下球受け138や図31での上凹部203・下凹部202等は、図28での左右のばね支柱178が最下部水平基盤75や水平基盤8の梁63に対して垂直ではなく傾いている状況を、上下の球形体の関節状の働きで無理なくばね支柱178が水平基盤8を支持し得ている効果を発揮しているものであるが、柱が傾いている状態を見て不安を感じる人の感情を宥めるための装置として、これらの上球受け部195・下球受け138や上凹部203・下凹部202の上下のどちらかを移動させるか、両方を移動させるかして、ばね支柱を鉛直に更正させる目的で、図26でのおもり移動装置130と同様の装置を設置するのに、調整おもり158の代りに図30でのこれらの上球受け部195・下球受け138や図31での上凹部203・下凹部202等にも図25の雌ねじ163と同様な雌ねじ穴を実施し、図28でのばね支柱178が傾斜していた時に自動的にも手動的にも定線位置100方向に正逆の移動をしてばね支柱178が鉛直となるようにする装置とした図30での、或いは図27〜図28での、上支柱移動装置196或いは下支柱移動装置197を設置する事で、水平基盤8を水平にすると同時にばね支柱178の鉛直化で水平基盤8が力学的にも心理学的にもより安定化されるので、これを実施する。
【0058】
【発明の効果】本発明を実施した場合の効果に付き請求項毎に説明する。
【0059】
【請求項1での効果】請求項1の場合には、建造物33の全ての大引3や敷居4・三和土5・土間6等の全部を、図1の平面図上での相対位置が容易に変化しないように確実に相互の接続を強固に結合したままに、あるいは、大引3の全てと敷居4・三和土5・土間6等の下裏に張った金属板10をそのままにか、接続状態の強固な結合でかによる、この構造物を可動基部96として、水平基盤8の無地のバラスト・コンクリート22上に直接にか金属板20を敷いたその上にか載せるのに、それらの上に直接に載せた場合でも、或いは、砂等の潤滑剤23乃至小鉄球を撒き敷いてある上に載せた場合でも、更に、予め合成してある金属板10に埋め込んだ小鉄球の回転運動を可能にし、これを金属板20とした場合でも、激震で横揺れだけが生じた場合を考えれば良く、その場合の効果を考える。
【0060】激震時の横揺れだけの場合では、水平基盤8は敷地1地面と一緒に急激な横揺れ運動をしてしまうが、水平基盤8と分離独立している可動基部96は、その地震発生直前までの静止状態の慣性を有しているから、物理学の慣性法則により、地震の横揺れに対しても地面や水平基盤8からの水平力の作用が及ぼされる状況は、両者の接触摩擦力のみによる弱い力、即ち、水平基盤8と又はその金属板20と可動基部96との間の滑り摩擦係数の値と、建造物33及び可動基部96の重量和との積の値の水平力を水平基盤8から受けるだけに留まるか、砂等の潤滑剤23乃至小鉄球を撒き敷いてある場合には転がり摩擦係数の値は数%と極めて小さく、金属板10に埋め込んであった場合にはこれらの中間に当ると言えるので、いずれにしても、水平力は僅かであるから、建造物33は、水平基盤8が急激に水平に動いても僅かな水平力を受けるだけである。
【0061】或いは図13のように、一端を可動基部8に固定し他端を水平基盤8に固定した多数の復原ばね51・52による現状維持の復元力による地震の振動よりも極めて緩やかな振動に変換されての横揺れが生じ加わるだけであるから、本発明によれば、建造物33の構造がそれほどに強固でない安価な建造物、極言すればバラックでも、横揺れに対する耐震性を充分に有するような結果を生じる効果を発現する。
【0062】可動基部96の金属板10の底に球状粒子が多数埋め込んであり摩擦力が微少で、水平基盤8上に金属板20を敷きつめてある場合の、激震時の想定最大値の変位を水平基盤8が為した状況を、図11には水平基盤8が同図に向かって左上に変位した状況の平面図を示し、図12には同様に右下に向かって変位したときの状況の平面図を示したが、これ等の状況からも発明の効果の絶大であることが視覚的に確認できるわけである。
【0063】
【請求項2での効果】請求項2の場合には、請求項1での可動基部96が、大引3を直接か金属板10を張ってからか水平基盤8上に載せるだけの軽便型でなくて、適当な厚さ高さの基礎29を余分に加えるだけの構造になっているから、図7・図8の基礎29部分相当の重量の割合分の増加による、水平力の増加となるだけである。
【0064】即ち、水平基盤8と可動基部96との間に、前欄0060でのと同一激震の横揺れ振幅の想定最大値30の状況が発現し、その横滑り時に受ける請求項2での摩擦力の増加は、請求項1での重量に対してこの基礎29部分の重量部分がその20%に当るのであれば、その20%分の増加があるだけであるので、砂等の潤滑剤23を撒き敷いてある場合でも、他の場合でも、請求項1の場合と比較して、少しの水平力増加、20%弱の増加が感じられる程度で、可動基部96に築造物が普通並みの構造の建造物33の築造であれば、横揺れによる被害が全く生じない事が効果として発現可能である。
【0065】これを図11〜図12で示すのに、図1での建造物33は、敷地1が4個の境界杭11〜14で囲まれたその中央部分の定位置200に存在しているのに対し、ある時刻にこの敷地1が、図1に向かって左と上との方向のそれぞれの横揺れ振幅の想定最大値30を受けたとすれば、水平基盤8も真左に最大値30距離分だけ急激に移動すると同時に図に向って上側へも最大値30距離分の急激な移動をするから、可動基部96の金属板10と水平基盤8との間の摩擦力が極く僅かであった場合には、慣性静止している可動基部96は水平基盤8とは相対的に逆向きにその最大値30より少し短い距離を移動したと同一となり、右端の金属板10の縦線は水平基盤8の右端の縦線に重なるように近づき、また、図1に向かって下手前右側の玄関三和土5とその両側部分の可動基部96の金属板1
揺れ振幅想定最大値30距離分近くだけ移動したと同様な状態が出現し、結果的に、可動基部96右下の折れ曲がり部分が、左上に動いた水平基盤8の右下折れ曲がり線部分と重なるような状態に近くなり、図11の様な平面図と同一の状態が実現し、この時、可動基部96の左側と上側との部分と、水平基盤8の左側と上側部分とのそれぞれの間に横揺れ最大値30の2倍程度の隙間31が瞬間的に生じる。
【0066】次の激震の反動の瞬間直後には、水平基盤8が反対側に横揺れ振幅の想定最大値30の2倍分戻り図12のように、水平基盤8が右下への急激な移動によっても殆ど静止慣性で元の位置に建造物33が静止している状態を保つ事が言えるから、水平基盤8の右下部分が隙間31と同様位な32の距離分だけ空くような状態を出現する結果となる。
【0067】従って、建造物33は、遠くの不動地面に対して殆ど不動であると言えるし、地震の終了直後には、復原ばね51・52の作用で可動基部96が水平基盤8上の定位置200に戻るようになるので、状況が激震横揺れの前の状態と全く変化無いと言える事実から、建造物33は、殆ど全く被害を被らずに元の状態を維持し続けることが出来ると言える結果から、発明の効果の発揮が分かる。
【0068】
【請求項3での効果】請求項3の場合には、請求項1や請求項2の地震の横揺れ耐震構造に加えて、地震の縦揺れ対策としての図13〜図16での基礎29部分に鉛直ばね装置99を付加するだけであるので、その縦揺れ対策効果だけを対象に説明すれば充分であり、これを主として記する。
【0069】地震による建造物33の振動は、横揺れ成分と縦揺れ成分とに分解できることは物理学の原理であり真理であるから、縦揺れ対策を単独に施行するだけでもその効果の実現が証明できることになるゆえ、それを説明するのに、図13〜図16で、鉛直方向に振動できるように作成された強いばね等弾性体の単体のばねだけでも良いが、図15では2個のばね、即ち、上ばね35と下ばね47を鉛直方向に伸縮出来るように構成して鉛直ばね装置99を為さしめ、建造物33等の荷重要所部分の基礎29部分や近傍に必要数設置してあるので、可動基部96と建造物33との重量は鉛直ばね99だけで十分に支えられていると言える。
【0070】鉛直ばね装置99は、図15・図16で、その下筒44上端108と鉛直ばね装置99を収納の固定箱128の上端とは共に、金属板10のU字型の側面56上端107と同高で、下筒44の底168から地震縦揺れ振幅の想定最大値の2倍以上の高さがあり、固定箱128に隣接する全ての基礎29の部分はこの高さまでしかコンクリートは打ってなく、また、鉛直ばね装置99の下筒44の下底168から上筒43の下端175と上金属板120の下端106とまでの高さが地震縦揺れ振幅の想定最大値と同等以上の距離をとってあり、下筒44の上端108と金属板10の上端107と固定箱128の上端とから、大引3と結合してある上金属板120の上底下裏面172と鉛直ばね装置99の上筒43の上底167と接している面172までは何処にもコンクリートが全く打ってないので、水平基盤8が縦揺れ振幅想定最大値の一定値の高さまで一瞬のうちに上昇してきたとしても、大引3は上ばね35・下ばね47が縮められる反作用としての上向きの力を徐々に受けるだけであるために、建造物33も同様な上向きの緩徐な力を受けるだけとなり、建造物33の破壊を免れる効果を発揮できることが実証されることになる。
【0071】激震時縦揺れ振幅の想定最大値の高さを水平基盤8が元位置から急激に落下した場合には、鉛直ばね装置99の上ばね35・下ばね47は、通常ではその一定距離分以上十分に縮んでいるような状態に設定してあるので、上ばね35・下ばね47は水平基盤8が落下すると同時にその長さを伸ばすために、水平基盤8が最大限の落下をしている最中にも水平基盤8に接触したままで伸長するから、建造物33が自由落下を始めて落下運動している間にもその建造物33は上ばね35・下ばね47が緩衝体となり、それに支えられて自由落下よりも緩やかな落下をするような形態を取るために、建造物33の破壊は防止され、また、水平基盤8が瞬間的な落下直後に上昇してきた場合にもばね35・47が緩衝体となってくれて緩やかな静止と緩やかな上昇が実現できるので、共に激震縦揺れ被害を建造物33が受けないようにする目的効果が充分に発揮される。
【0072】これと同時に、水平基盤8が横揺れでの慣性静止も発生している場合には、建造物33は水平基盤8の上で相対的な水平運動を伴いながら、図13の2復原ばね51・52の設置の場合には定位置200から大きく離れないように、かつ、定位置200へ戻るような状態での緩やかな横揺れと共に、激震縦揺れの緩衝された上下運動をするので、大地震激震の縦揺れ対策にも横揺れ対策にも期待通りの発明の効果、即ち、被害完全回避達成を発揮してくれる。
【0073】
【請求項4での効果】請求項4の場合では、図13と図17〜図21を参照するが、建造物33は請求項1又は請求項2の場合と全く同様な構造の横揺れ対策発明の踏襲で、地震の横揺れに対する効果は充分に発揮されているから、ここでは、地震の縦揺れ対策としての発明の効果を、請求項3とは異なる発明例を主としての効果の説明をするが、以下では、請求項3で使用した同一物の鉛直ばね装置99等に相当する部分であっても、最下部水平基盤75を使用する場合なので、ある一部の物はその番号を変えて示す物があるとする。
【0074】図17で、水平基盤8は水平な敷地1から独立分離されており、その床スラブ状の水平基盤8の梁63内か其の下部と、それより少し大きめに広く深く掘った状態の穴の底の最下部水平基盤75との間に、請求項4では鉛直ばね装置103としたこの装置の主要部分を独立してその多数を設置し、上下がそれぞれに固定してあるから、その上部の床スラブ状の水平基盤8は梁63と共にその周囲の側面105に激震時の横揺れを強制されるが、可動基部96が分離されているので可動基部96や建造物33の状態は、遠隔の地震なしの土地に対して殆ど静止しているので、請求項1に対する効果は実証されることになる。
【0075】更に、鉛直ばね装置103の全ては、最下部水平基盤75と上筒143の下端175との間が激震縦揺れ振幅の想定最大値の一定値以上は離れているので、図21のように地面19と共に最下部水平基盤75が地震縦揺れ振幅の想定最大値の一定値分の急激な上昇があった場合でも、ばね135・147が縮められてしまうので、そのばね135・147の上向きの力が梁63に伝わり、更に水平基盤8とその上の建造物33とが同時に共に上方に押し上げられるが、ばね135・147の緩衝作用で急激な運動ではなくなり、建造物33への被害は最小限に押さえられる。
【0076】逆に、図20のように最下部水平基盤75が地面19と共に急激に落下した場合には、地面19から分離独立している水平基盤8と建造物33は慣性により同時刻にその位置に留まっていた直後に、水平基盤8と建造物33は一緒に自由落下するだけであり、次の直後に、地面19と最下部水平基盤75が地震の反射運動で急激に上昇してきた時には、ばね135・147が伸び切った状態に近い位置からの上昇であるために、水平基盤8と建造物33の可動基部29とは共に自由落下の速度より小さいので両者が離れていることもなく、また、最下部水平基盤75の上昇し始めの速度は小さいので、水平基盤8と可動基部29との衝突が起きることもないから、激震時の縦揺れに比べて非常に弱い縦揺れになるだけである故、地震振幅が大きくても小さくても、全く滑らかな上下運動するだけの結果が実現され、所期の発明の縦揺れ激震からの建造物33の倒壊や損壊からの防止を充分に発揮できることが言える。
【0077】横揺れが同時に発生している図20・図21の場合でも、前項0074により、建造物33自体は、可動基部96の分離独立の効果により、水平基盤8の上を相対的には急激な運動でも、不動地面に対しては緩い横揺れ運動をするだけで被害皆無である効果を発現する。
【0078】地震直後や増改築後に水平基盤8の水平面9が敷地1と多少の上下差を生じた場合には、鉛直ばね装置103の底170とつば136との間が、ばね135・同147に掛かる力が変化していないので一定のままであるから、鉛直ばね装置103の角頭156を回して雄ねじ164と噛み合う上筒143の雌ねじ148穴によるつば136の移動と共に梁63に対する上下への相対位置が変化するので、逆に梁63が最下部水平基盤75に対する高さを変化させるので、水平基盤8の高さを変化させ水平の度合いを調整できる効果も生じる。
【0079】以上により、この発明の実施で、地震激震の縦揺れからも横揺れからも建造物33の倒壊の危機から防衛できる運動を完全に為させることができると言えたので、被害を全く受けずに済む本発明の効果が発現されると証明された。
【0080】
【請求項5での効果】請求項5の場合では、建造物33は請求項1又は請求項2の場合と全く同様な構造の横揺れ対策発明の実施を為されているので、地震の横揺れに対する効果は充分に発揮されていることが言え、また、地震の縦揺れ対策としての発明の効果としては、請求項4と全く同一の構成を主として実施されているので、通常の地震対策としての効果は十分に発揮されていると言えるので、ここでは、敷地1が水平地から傾斜地に変化してしまう地震変動に対する請求項5の効果に付いて説明する。
【0081】請求項5では、分離独立させた水平基盤8を最下部水平基盤75の上の適当距離高い場所位置に安定して水平に保たれるようにする機構を設定する必要があり、其の主要な役目を図29のばね付重心支柱55が担っており、其の効果の第一は、同支柱55の頭頂部所在の関節の役と落下防止の大役をなすことで、それは、その名称からも分かるように、太く頑丈な上支柱180と下支柱179がばね159を下支柱179の筒部162の中下にいれてから、上支柱180のピストン部176で挟み込み嵌合させてある事から、水平基盤8の縦揺れ激震からの破壊をこのばね159により防御する役をさせていることであり、通常でのばね159の高さと上支柱180の露出部分の高さとピストン部176の嵌合部分との三者の高さが皆、地震縦揺れ振幅の想定最大値の一定値以上の高さに設定してあるので、最下部水平基盤75が急激に上昇してきてもばね159が圧縮されるだけであるから、上支柱180のピストン部176と直結である水平基盤8は徐々に上昇するだけであり、建造物33の被害が防御出来、最下部水平基盤75の急激な落下でも、ピストン部176は嵌合したままであるから、其の直後の最下部水平基盤75の急上昇があっても、落下途中の水平基盤8との衝突はばね159の緩衝作用によって、緩やかな落下と停止と上昇とが約束されるので、発明の効果が実現される。
【0082】このばね付重心支柱55の第二の大役は、其の下方の下支柱179の下部が下台131等によって頑丈に最下部水平基盤75と結合してある為と、その頭頂部が関節の豆電球型の上球部193の存在のために、最下部水平基盤75が傾斜しても、水平基盤8を水平の儘で其の落下を防止出来るような強さに作られているので、所期の水平基盤8の水平維持が可能である点である。
【0083】このばね付重心支柱55の第三の大役は、その上支柱180の上方部分に重心高調整装置177が設定してある事で、これに設けたウォーム及び電動機184を用いてウォームと噛み合うウォーム歯車183を回転させると、ウォーム歯車183と一緒に歯車支板181と雄ねじ185とが同時に一緒に回転するので、雄ねじ185と噛み合っている上球支持部186と上球部193とが持っている雌ねじ187部分は支持腕191と腕肩192とがウォーム及び電動機177と上支柱180との連結があるために回転できない理由から、雄ねじ185の回転につれてねじ山の上下の運動に伴い上下に動かされるから、上球部193と関節状に結合している上球受け部195が一緒に上下運動し、梁63や水平基盤8の其の部分が上下運動することになり、結局、水平基盤8の位置を設置時や地震終了後の水平基盤の高さや傾きの微調整装置として付随発明の効果を発揮するものである。
【0084】別に、図23・図24で、水平基盤8の梁63下と、これよりも少し大きめにこれの下側に広く深く掘った穴の底の最下部水平基盤75面上との間に、夫々に固定し設置してある図には省略して描かれてはいないが、図17でのように必要多数の鉛直ばね装置103の主要部の上下に関節状球状体を持たせたか、ばね付重心支柱55上下に同球状体を持たせたかの、ばね支柱178の一群とばね付重心支柱55とによって水平に保たれている水平基盤8が、図23の水平状態から図24の状態のように突然の激震等により左傾した場合に、これらの全てが一様に同一の力で水平基盤8を押し上げていた儘に少し左傾した状態を仮定すれば、その第一条件として、図23・図24に示した一点鎖線のばね付重心支柱55の設置していない場合でまだ可動基部96が移動する直前であるとした場合には、水平基盤8の左端が最下部水平基盤75の側面105に接触して其の点か線を支点にか軸にかとして回転する状態に置かれるので、この状況を図17・図18を借りて推断すると、その支点等に近い側の左側の鉛直ばね装置103のばね135・147等の弾性力の回転能は、その右側の同ばね135・147の力による回転能よりも小さくなるので、水平基盤8の左傾は敷地1の左傾より大きくなる可能性があるから、水平維持装置155が素早く作動しなくてはならない筈で、その第二の条件として、図23・図24に示したばね付重心支柱55が設置してある場合で、可動基部96が移動する直前の場合には、水平基盤8から上の重量はばね付重心支柱55に掛かっていると言えるから、元々が荷重が少なくなっていた状態からの左傾によっての斜面方向の力成分はばね付重心支柱55が負うようになり、ばね全部が一様に水平基盤8を斜面と垂直方向に押し上げるのみとなり、左傾状態は急迫を免れる可能性が高いことになるから、両者からの推断を為せば、水平維持装置155の遅れが同一であるならば、ばね付重心支柱55の設定は、設定がない場合よりも有効である事がわかる。
【0085】前第二条件から、敷地1等が僅かの左傾を始めると、図26での水準おもり84が左傾し水準器導体板74が上端子87に接触して直流切換電磁石83が磁化して磁石89に吸引される設定として、鉄片90の右方変位により正端子101が中端子110に接触し負端子102が右端子109に接触し、直流電動機118が回転し始め、ウォーム歯車125の回転と共にねじ棒126が回転すると、一対の調整おもり158が図23のように,ねじ棒126の両端から四分の一位の位置にあった状態から図24のように共に同一距離だけ右方へ移動する筈であり、敷地1の左傾と共に定線位置100よりも左側に移動していた水平基盤8等の合成重心の位置は、調整おもり158の対が右方に移動すると共に同様に右方へ戻り移動する結果を生じるように設定出来るので、そのようになり、水平基盤8の下から押し上げている図28でのばね支柱178のばね135等の内の合成重心位置より右側の部分は、それらに掛かる重量が増えるのでそれらの縮みが大きくなり、左側の部分に掛かる重量は減るのでこれらは縮みが少なくなって結果的に、水平基盤8と水準おもり84とは共に左傾が少なくなるような状態になる状態に至り、図26の水準おもり84の水準器導体板74が水平になるまで直流電動機118が回転し続けていたのが、水準器導体板74が水平になって上端子87から離れた瞬間に電流が止まり、同時に水平基盤8が近似的に水平に成り、それ以後は水平を保つことが出来、建造物33も水平面9と平行な水平面上に建ててあると同様な状態になると共に、復原ばね51・同52により定位置200に戻るから、敷地1の復原は不可能である事を除き、請求項5の発明効果が十分に発揮できることが言える。
【0086】前2項では、左傾の状態が僅かでることを条件にしていたので、ばね付重心支柱55と請求項4での鉛直ばね装置103の主要部を用いての説明も用いたが、事実問題として、敷地1の左傾が急激でもっと大きな傾きの場合には、図28の状態の左傾時に、図27の図をそのまま左傾した状態を出現した場合となるので、例えば左傾き角が10°で斜面が滑らかであればその角の正弦値を、可動基部96と建造物33等の重量に掛けた値の力で水平基盤8面に沿って斜面を滑らせているような状態となり、周期1秒の最初の0.25秒で傾斜が完成し滑り始めたとすれば、其の直後の0.25秒後には0.43m/秒の速さで、0.053m滑っているので、水平維持装置155の調整おもり158の移動の速さを、0.5秒内で6cm以上走らせるようにしなくてはならないが、これが可能かどうかは技術的問題となる。
【0087】ここで、図27を参考にすると、ばね支柱178の向きが水平基盤8の向きと垂直になっているのに、図28では、左右のばね支柱178の向きが水平基盤8の向きと鋭角を為していることが分かり、この事実は、図18での鉛直ばね装置103では上筒143が梁63の下に固定してあるから、図28になるような状態には、鉛直ばね装置103の設置では実現しないことが分かる事実である。
【0088】従って、鉛直ばね装置103が図28の状態を実現できるようにするためには、図18での上筒143と下筒144とのどちらかが、中央が外側に膨らむような、或いは上下が縮むような大根型形態にすると良いが、これではばねが隙間に入り込み本来の縦揺れ時の緩衝作用が巧く働かないようになってしまう。
【0089】本発明では、図31のような、鉛直ばね装置103の上下部分に関節役の球状体を設定し、これを、上球部204、下端球部201として上の鋭角部分が生じても、関節球部の作用による滑らかな屈曲と支持とにより、固定状態での隘路を打開したものであり、其の効果が十分に顕現しているものである。
【0090】本発明では、図31の鉛直ばね装置103変形型ばね支柱よりも簡便簡単な図30のばね支柱178を設置することを最良としているので、これを説明すると、上支柱180の頭頂には上球部193を取付け、ピストン部176の役を為す上支柱180部分に嵌合する筒部162を持つ下支柱179の下端には下球部153を設置し、その筒部162の筒下端132と上支柱下端161との間にばね159を挿入した形態の、上球部193を梁63側の上球受け部195で上部を支持し、下球部153を受ける最下部水平基盤75の面に設置の下球受け138等により下部を支持するように構成されたばね支柱178であるが、ばね159の部分と、上支柱180の筒部162と嵌合している部分と、嵌合していない外側部分の高さとは、請求項5では地震振幅の想定最大値の一定値以上にとるように設定してあるので、可動基部96に鉛直ばね装置99を設定する必要が無く、ばね支柱178は耐震縦揺れ対策の発明物件としての対象となっている所であるが、其の効果は図29のばね付重心支柱55のばね159とピストン部176との結合状態と同一で、再度の説明を付すと、最下部水平基盤75が急激に上昇してきてもばね159が圧縮されるだけであるから、上支柱180のピストン部176と直結である水平基盤8は徐々に上昇するだけであり、建造物33の被害が防御出来、最下部水平基盤75の急激な落下でも、ピストン部176は嵌合したままであるから、其の直後の最下部水平基盤75の急上昇があっても、落下途中の水平基盤8との衝突はばね159の緩衝作用によって、緩やかな落下と停止と上昇とが約束されるので、発明の効果が実現される。
【0091】このばね支柱178の第二の役は、其の下方の下支柱179の下部が関節部の下球部153等によって頑丈に最下部水平基盤75と関節結合してある為と、その頭頂部が同様の関節型の上球部193等によって梁63、即ち水平基盤8と関節結合しているので、最下部水平基盤75が傾斜しても、水平基盤8に対するばね支柱178の向きが上下共に垂直でなくなった場合でも関節部が破壊される事無く水平基盤8を十分に支持し、かつ、その水平基盤8が水平の儘で慣性静止させておいたり、ばね159の作用でその落下を防止出来る緩衝作用での緩りとした上下運動に変換してくれるので、所期の水平基盤8の水平維持が可能で十分にばね付重心支柱55の支援効果を発揮してくれる。
【0092】これに対して、その鉛直ばね装置99を可動基部96に設置してある場合には、ばね159のばね部分の高さはばね支柱178の構造を保護する目的に設置しただけの意味になることが言えるので、直接の発明の効果としての論議から外されることになる。
【0093】図30に示した上支柱移動装置196と下支柱移動装置197とに付いては、図30の上球受け部195は梁63から分離独立させ、下台131等は最下部水平基部75と分離独立させておき、両者に定線位置100方向の雌ねじ穴を設け、この雌ねじに合う適当な長さの雄ねじ棒を通し、図26でのおもり移動装置130と同様な装置を設置し、電気的に連動式で傾いたばね支柱178を鉛直に更正するように出来る装置を付けてあるので、ばね支柱178を鉛直にすることが出来て、水平維持装置155との連動で水平基盤8の水平維持を完遂できるので、この発明実施目的達成効果と同時に、建造者居住者の心理的安心感と満足感をももたらす効果も発現する。
【0094】また、復原ばね51・同52の設置もあるので、ばね付重心支柱55の設置により一層安定した水平基盤8の水平維持が実現できずに建造物33が定位置200からずれた場合でも、容易に定位置への復原ができ、結果的に水平基盤8の水平維持が実現することが言えるから、以上の発明による水平基盤8等の状態は、地震後でも地震前の状態と全く変化が無いことが言える効果もあると言えている。
【出願人】 【識別番号】593051571
【氏名又は名称】加藤 晴男
【出願日】 平成12年3月24日(2000.3.24)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−271513(P2001−271513A)
【公開日】 平成13年10月5日(2001.10.5)
【出願番号】 特願2000−126653(P2000−126653)