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【発明の名称】 住 宅
【発明者】 【氏名】今野 克彦

【要約】 【課題】履物を脱いでリビングルーム等の室内にまで招き入れる必要のない来客があった場合に簡易に用を済ませることが可能になると共に、盗難に逢うおそれの高い自転車、バイク等を一時的に収容可能なスペースを備えた住宅の提供。

【解決手段】玄関E部分は、アプローチ1を経由してアクセス可能な玄関ポーチ2と玄関ドア3と玄関土間4と玄関ホール5とが建物Aを横切る状態で直線状に配置され、玄関土間4の右側には、玄関土間4から仕切りなしで土足のまま直接行き来可能な土間続きのゲストルーム7が設けられており、ゲストルーム7は、玄関土間4と同じタイルが連続的に敷設されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 玄関部分に玄関ポーチと玄関ドアの内側に面した玄関土間と該玄関土間に面した玄関ホールとが設けられた住宅において、前記玄関土間から直接行き来可能な土間続きのゲストルームが設けられていることを特徴とする住宅。
【請求項2】 前記玄関土間とゲストルームとの間が仕切りなしの連続的に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の住宅。
【請求項3】 前記玄関ホールは玄関ドアと対面する位置に設けられ、前記玄関ドアと対面する玄関ホールの裏側に中庭が形成され、前記玄関ホールと中庭との間の外壁には玄関土間から中庭を透視可能な透明ガラスが組み込まれていることを特徴とする請求項1または2に記載の住宅。
【請求項4】 前記玄関は道路に面した建物の側面側に設けられ、前記ゲストルームは玄関より道路側で建物の外壁に沿って設けられ、前記玄関とゲストルームが設けられた建物の外側面に沿って道路と玄関ポーチとの間をつなぐアプローチが形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の住宅。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玄関部分に玄関ポーチと玄関ドアの内側に面した玄関土間と該玄関土間に面した玄関ホールとが設けられた住宅に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の住宅は、玄関部分に玄関ポーチと玄関ドアの内側に面した玄関土間と該玄関土間に面した玄関ホールとが設けられた構造となっている。そして、前記玄関土間部分は、一般的に建坪との関係で必要最小限度の広さに設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述のように、玄関土間部分が狭いと、リビングルーム等の室内にまで招き入れる必要のない来客であっても、狭い玄関土間部分で応対するには余りにも失礼であるような場合には、どうしても履物を脱いでリビングルームまで招き入れることになり、このため、簡易に用を済ませなくなってしまうという問題点があった。また、自転車やバイク等は屋外に止めておくと、特に、新車の時や高価なものである場合においては、盗難に逢うおそれがあるため、玄関土間に収容することがあるが、上述のように玄関土間に十分なスペースが取れない場合においては、玄関土間を利用する上での妨げになるという問題点があった。
【0004】本発明は、かかる従来の問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、履物を脱いでリビングルーム等の室内にまで招き入れる必要のない来客があった場合に簡易に用を済ませることが可能になると共に、盗難に逢うおそれの高い自転車、バイク等を一時的に収容可能なスペースを備えた住宅を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するための手段として本発明請求項1記載の住宅では、玄関部分に玄関ポーチと玄関ドアの内側に面した玄関土間と該玄関土間に面した玄関ホールとが設けられた住宅において、前記玄関土間から直接行き来可能な土間続きのゲストルームが設けられている構成とした。以上のように構成することで、履物を脱いでリビングルーム等の室内にまで招き入れる必要のない来客があった場合に、玄関土間とは土間続きのゲストルームへ案内して接客を行うことにより、簡易に用を済ませることができるようになると共に、このゲストルームは建物の外部から土足のまま利用可能であるため、通常は子供の遊び場や、盗難に逢うおそれの高い自転車、バイク等を一時的に収容するスペースとして有効利用することができるようになる。
【0006】請求項2に記載の住宅では、請求項1に記載の住宅において、前記玄関土間とゲストルームとの間が仕切りなしの連続的に構成されている。以上のように構成することで、玄関土間および玄関ホール部分自体は狭くても広々と開放的になって豪華さをかもしだすことができるようになると共に、ゲストルームへの行き来がスムーズに行えることで、機動性および利便性の高いゲストルームとなる。
【0007】請求項3に記載の住宅では、請求項1または2に記載の住宅において、前記玄関ホールは玄関ドアと対面する位置に設けられ、前記玄関ドアと対面する玄関ホールの裏側に中庭が形成され、前記玄関ホールと中庭との間の外壁には玄関土間から中庭を透視可能な透明ガラスが組み込まれている構成とした。以上のように構成することで、玄関土間の位置から透明ガラスを透して中庭が見えるため、開放感が得られると共に、建物の奥行き感を出すことができるようになる。
【0008】請求項4に記載の住宅では、請求項1〜3のいずれかに記載の住宅において、前記玄関は道路に面した建物の側面側に設けられ、前記ゲストルームは玄関より道路側で建物の外壁に沿って設けられ、前記玄関とゲストルームが設けられた建物の外側面に沿って道路と玄関ポーチとの間をつなぐアプローチが形成されている構成とした。以上のように構成することで、前記建物の外側面でゲストルームに沿った長いアプローチを経由して道路から玄関ポーチへのアクセスが可能であるため、道路からは玄関部分が見えない状態となり、これにより、飛び込みのセールスマンが訪問しにくくなる共に、道路から玄関ポーチまで至るのに長いアプローチを介することで奥座敷風のしゃれた情緒をかもしだすことができるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態にかかる住宅の敷地全体を示す1階平面図、図2は同住宅における建物部分の詳細を示す1階平面図、図3は同住宅における建物部分の2階平面図、図4は同住宅における建物部分の表面図、図5は同住宅における建物部分の裏面図、図6は同住宅における建物部分の左側面図、図7は同住宅における建物部分の右側面図である。
【0010】本発明の実施の形態の住宅は、図1に示すように、敷地の2辺が道路R1、R2に面する角地に建設される住宅であって、道路R1側を建物Aの表面とし、道路R2側を建物Aの右側面とする状態で設けられている。
【0011】まず、建物Aの1階部分を、図1および図2に基づいて説明すると、この住宅の玄関Eは、道路R1側に面した建物Aの左側面の略中央位置に設けれられている。即ち、建物Aの左側面側に沿って道路R1と玄関E部分とをつなぐ長いアプローチ1が形成されている。
【0012】前記玄関E部分は、前記アプローチ1を経由してアクセス可能な玄関ポーチ2と玄関ドア3と玄関土間4と玄関ホール5とが建物Aを横切る状態で直線状に配置されていて、この玄関E部分の奥(道路R2側)は玄関ホール5に面した中庭Gとなっている。そして、玄関ホール5と中庭Gとの間の外壁には広い透明ガラス6が組み込まれていて玄関土間4から中庭Gが広い範囲で見えるようになっている。
【0013】前記玄関土間4の右側には、玄関土間4から仕切りなしで土足のまま直接行き来可能な土間続きのゲストルーム7が設けられている。そして、このゲストルーム7は、玄関土間4と同じタイルが連続的に敷設されることにより、ゲストルーム7と玄関土間4に互いに広がり感を与える構造となっている。なお、前記ゲストルーム7と玄関アプローチ1との間には、塀8が設けられている。
【0014】前記建物Aの表側にはゲストルーム7と並んで玄関ホール5から出入り可能な寝室9が設けられ、この寝室9内の入口側にはクローゼット10が設けられている。また、前記道路R1に面した建物Aにおけるゲストルーム7と寝室9の表側には、塀11が設けられている。
【0015】前記建物Aの裏側には、玄関ホール5から出入り可能なダイニングルーム12と、該ダイニングルーム12と対面式のセミオープンキッチンルーム13、および、ダイニングルーム12と連続したリビングルーム14が配置され、さらにその奥には、建物Aの裏側外壁に沿って浴室15と、洗面所16と、勝手口17と、2階への階段18と、和室19が配置されている。なお、前記リビングルーム14部分は、図3に示すように吹き抜けFに形成されている。
【0016】前記勝手口17部分には、ダイニングルーム12から行き来可能な廊下20が設けられ、この廊下20を介して勝手口17、洗面所16および階段18へのアクセスが可能となっている。また、前記和室19は、リビングルーム14から出入り可能となっている。
【0017】前記中庭Gは、寝室9とリビングルーム14から出入り可能に構成されると共に、道路R2に面した建物Aの裏側右側面に沿って略L字状に延長されていて、、その外周が略コ字状の塀21で囲まれることにより、道路R1、R2側から隠蔽された状態となっている。
【0018】なお、両道路R1、R2に面した敷地のコーナー部分は駐車スペースP1となっていて、この駐車スペースP1からもドア22を介して中庭Gへの出入りが可能となっている。
【0019】また、建物Aの裏側には、道路R2側から出入り可能な2台分の駐車スペースP2が設けられていて、この駐車スペースP2を経由して前記勝手口17および中庭Gへのアクセスが可能となっている。
【0020】次に、建物Aの2階部分を、図3に基づいて説明すると、1階からの階段18を昇った2階フロアー23部分には洗面台24とトイレ25とが配置され、フロアー23から廊下26を介して建物Aの左側に2つの子供部屋27、28と、右側に1つの子供部屋29が設けられている。
【0021】前記子供部屋28と吹き抜けF部分との間には、前記廊下26と連通するホール30が形成されていて、このホール30部分から1階のリビングルーム14が見下ろせるようになっている。
【0022】前記建物Aにおけるゲストルーム7と寝室9の2階部分は、片流れ屋根31を備えたルーフバルコニー32となっていて、このルーフバルコニー32と前記ホール30との間には、ホール30から開閉扉33を介して出入り可能なバルコニー34が形成されている。
【0023】次に、この発明の実施の形態の作用・効果を説明すると、この住宅は、玄関土間4から直接行き来可能な土間続きのゲストルーム7が設けられている構成としたため、履物を脱いでリビングルーム14等の室内にまで招き入れる必要のない来客があった場合に、玄関土間4とは土間続きのゲストルーム7へ案内して接客を行うことにより、簡易に用を済ませることができるようになるという作用・効果が得られる。
【0024】また、このゲストルーム7は建物Aの外部から土足のまま利用可能であるため、通常は子供の遊び場や、盗難に逢うおそれの高い自転車、バイク等を一時的に収容するスペースとして有効利用することができるようになる。
【0025】また、前記玄関土間4とゲストルーム7との間が仕切りなしの連続的に構成されているため、玄関土間4および玄関ホール5部分自体は狭くても広々と開放的になって豪華さをかもしだすことができるようになると共に、ゲストルーム7への行き来がスムーズに行えることで、機動性および利便性の高いゲストルーム7となる。
【0026】また、前記玄関ホール5は玄関ドア3と対面する位置に設けられ、玄関ドア3と対面する玄関ホール5の裏側に中庭Gが形成され、前記玄関ホール5と中庭Gとの間の外壁には玄関土間4から中庭Gを透視可能な広い透明ガラス6が組み込まれることにより、玄関土間4の位置から透明ガラス6を透して中庭Gが見える状態となるため、開放感が得られると共に、建物Aの奥行き感を出すことができるようになる。
【0027】また、玄関Eは道路R1に面した建物Aの側面側に設けられると共に、ゲストルーム7は玄関Eより道路R1側で建物Aの外壁に沿って設けられ、玄関Eとゲストルーム7が設けられた建物Aの外側面に沿って道路R1と玄関ポーチ2との間をつなぐアプローチ1が形成されている構成としたことで、建物Aの外側面でゲストルーム7に沿った長いアプローチ1を経由して道路R1から玄関ポーチ2へのアクセスが可能となるもので、道路R1からは玄関E部分が見えない状態となるため、飛び込みのセールスマンが訪問しにくくなる共に、道路R1から玄関ポーチ2まで至るのに長いアプローチ1を介することで奥座敷風のしゃれた情緒をかもしだすことができるようになる。
【0028】以上本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明の具体的な構成は本発明の実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0029】例えば、発明の実施の形態では、玄関土間とゲストルームとの間を仕切りなしに連続させたが、ドアで仕切るようにしてもよい。また、発明の実施の形態では、玄関を建物の側面側に設けたが、表面側に設けるようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明請求項1記載の住宅にあっては、玄関部分に玄関ポーチと玄関ドアの内側に面した玄関土間と該玄関土間に面した玄関ホールとが設けられた住宅において、前記玄関土間から直接行き来可能な土間続きのゲストルームが設けられている構成としたことで、履物を脱いでリビングルーム等の室内にまで招き入れる必要のない来客があった場合に、玄関土間とは土間続きのゲストルームへ案内して接客を行うことにより、簡易に用を済ませることができるようになると共に、このゲストルームは建物の外部から土足のまま利用可能であるため、通常は子供の遊び場や、盗難にあうおそれの高い自転車、バイク等を一時的に収容するスペースとして有効利用することができるようになるという効果が得られる。
【0031】請求項2に記載の住宅では、請求項1に記載の住宅において、前記玄関土間とゲストルームとの間が仕切りなしの連続的に構成されることで、玄関土間および玄関ホール部分自体は狭くても広々と開放的になって豪華さをかもしだすことができるようになると共に、ゲストルームへの行き来がスムーズに行えることで、機動性および利便性の高いゲストルームとすることができるようになる。
【0032】請求項3に記載の住宅では、請求項1または2に記載の住宅において、前記玄関ホールは玄関ドアと対面する位置に設けられ、前記玄関ドアと対面する玄関ホールの裏側に中庭が形成され、前記玄関ホールと中庭との間の外壁には玄関土間から中庭を透視可能な透明ガラスが組み込まれている構成としたことで、玄関土間の位置から透明ガラスを透して中庭が見えるため、開放感が得られると共に、建物の奥行き感を出すことができるようになる。
【0033】請求項4に記載の住宅では、請求項1〜3のいずれかに記載の住宅において、前記玄関は道路に面した建物の側面側に設けられ、前記ゲストルームは玄関より道路側で建物の外壁に沿って設けられ、前記玄関とゲストルームが設けられた建物の外側面に沿って道路と玄関ポーチとの間をつなぐアプローチが形成されている構成としたことで、前記建物の外側面でゲストルームに沿った長いアプローチを経由して道路から玄関ポーチへのアクセスが可能であるため、道路からは玄関部分が見えない状態となり、これにより、飛び込みのセールスマンが訪問しにくくなる共に、道路から玄関ポーチまで至るのに長いアプローチを介することで奥座敷風のしゃれた情緒をかもしだすことができるようになる。
【出願人】 【識別番号】000198787
【氏名又は名称】積水ハウス株式会社
【出願日】 平成11年12月28日(1999.12.28)
【代理人】 【識別番号】100109988
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 定昭 (外1名)
【公開番号】 特開2001−182341(P2001−182341A)
【公開日】 平成13年7月6日(2001.7.6)
【出願番号】 特願平11−374780