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【発明の名称】 コンクリート製床パネルの床構造物の施工方法及びそれに用いる目地材ノズル
【発明者】 【氏名】稲葉 保之

【氏名】松尾 哲郎

【氏名】大村 隆次郎

【氏名】簗場 正孝

【要約】 【課題】コンクリート製床パネルなどを用いて建造物の床構造を構築する際の目地材の充填作業を楽にし、また、作業現場を汚すことがない施工法とそれに用いる目地材ノズルに関する。

【解決手段】複数の床材(1)の突き合わせにより形成された目地溝(3)内に目地ノズル(4)の開口面が、目地溝の長手方向の開口部と対向あるいは、斜め上向きに挿入位置させ、その状態で目地溝内にモルタルポンプから圧送されてきたモルタル(7)を吐出し目地を形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のコンクリート製床パネルを、床パネル支持部材の上面水平方向に配列し、配列した各床パネルの突き合わせにより形成された目地溝内に、目地材ノズルの先端を挿入し、モルタル充填装置のモルタルポンプから圧送されてきた目地材のモルタルを、前記目地材ノズルの吐出口から目地溝内に排出しつつ目地溝内の目地材ノズルを摺動させて順次目地部を形成し、各床パネルを一体に接合することを特徴とするコンクリート製床パネルの床構造物の施工方法。
【請求項2】 請求項1において、目地溝内に挿入した目地材ノズルの径が、目地溝の幅より小径からなりその開口面が、目地溝の長手方向の開口部と対向するように開口位置させるか、若しくは斜め上向きに開口位置させ、該開口部からモルタルを吐出し目地部を形成することを特徴とするコンクリート製床パネルの床構造物の施工方法。
【請求項3】 配列した各床パネルの突き合わせにより形成された目地溝内に挿入するモルタル充填装置の目地材ノズルのモルタル吐出口の開口面が、該目地材ノズルのモルタルポンプからの圧送ホース取り付け側の中心部と、該目地材ノズルの吐出口中心部とを結ぶ直線と、該吐出口の実質的な面とがなす角度が90度より小さく形成されていることを特徴とする目地材ノズル。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は建造物の床構造、特にコンクリート製パネル、ALCパネルなどを用いて構築する床構造の施工方法と、該床板と床板とを接合する目地部への目地材の充填用のノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ALC製の床パネルなどを用いて床構造を形成する方法は、H形鋼などのパネル支持部材の上面にALC床パネルなどを水平方向に配列した後に、配列した床パネルと床パネルとの突き合わせ部に形成される目地用空隙に、モルタルなどの目地材を詰め込むことにより、床パネル間の接合を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この床パネルと床パネルとの突き合わせ部により形成された目地用空隙への目地材の詰め込みは、一般的にはモルタルが用いられている。この配列した床パネル間に形成された目地用空隙へのモルタルの充填作業は、通常左官用の三角こてなどを用い手作業で行っているから、手間が掛かる問題がある。
【0004】また、目地の詰め込み作業に用いられるモルタルは、バケツなどの容器に入れられ、そのバケツなどの容器を作業現場まで運んできて作業を行うので、目地材の詰め込み作業を行つている床パネルのほか、その近傍の床パネルをもモルタルで汚す問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上述の課題を解決するために以下の構成としたものである。この発明は、複数のコンクリート製床パネルを、床パネル支持部材の上面水平方向に配列し、配列した各床パネルの突き合わせにより形成された目地溝内に、目地材ノズルの先端を挿入し、モルタル充填装置のモルタルポンプから圧送されてきたモルタルを、前記目地材ノズルの吐出口から目地溝内に排出充填して目地部を形成し、各床パネルを一体に接合するコンクリート製床パネルの床構造物の施工方法としたことである。
【0006】また、目地溝内に挿入した目地材ノズルの径が挿入する目地溝の幅より小径に形成され、その開口面が目地溝の長手方向の開口部と対向する位置、若しくは斜め上向きに開口位置させ、その開口面からモルタルを吐出し目地部を形成するコンクリート製床パネルの床構造物の施工方法である。
【0007】さらに、配列した各床パネルの突き合わせにより形成された目地溝内に挿入するモルタル充填装置のモルタルを目地溝に充填する目地材ノズルのモルタル吐出口の開口面が、該目地材ノズルのモルタルポンプからの圧送ホース取り付け側の中心部と、該目地材ノズルの吐出口中心部とを結ぶ直線と、該吐出口の実質的な面とがなす角度が90度より小さく形成されている目地材ノズルとしたことである。
【0008】上記のように 配列した各床パネルの突き合わせにより形成された目地溝内に、モルタル充填用ノズルの先端を挿入し、モルタル充填装置のモルタルポンプから圧送されてきたモルタルを、前記目地材ノズルの吐出口から目地溝内に排出充填して目地部を形成するので、従来の左官用三角こて等を用い手作業で目地部に目地材のモルタルを充填する施工法と異なり、作業時間を短縮できる上に作業が楽である。
【0009】目地材ノズルの吐出口の開口面が、該目地材ノズルのモルタルポンプからの圧送ホース取り付け側の中心部と、該目地材ノズルの吐出口中心部とを結ぶ直線と、該吐出口の実質的な面とがなす角度が90度より小さく形成されていて、且つ施工時に、該目地材ノズルの吐出口の開口面が、目地溝の長手方向若しくは斜め上向きに開口位置させるので、モルタルの吐出が滞ることなく均一に排出されるので、目地溝内のモルタルの充填量の過不足が生じない。
【0010】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。図1において、床パネル、即ちALC床パネル1を支持するH形鋼からなる床パネル支持部材2を配設し、その床パネル支持部材2の上面水平方向にALC床パネル1を敷設する。ALC床パネル1は端部1aがL字状に切欠かれており、そのL字状切欠端部1aを突き合わせ敷設することにより目地溝3が形成される。その目地溝内に鉄筋8を配する。
【0011】前記の目地溝3に目地材のモルタル7を充填するための目地材ノズル4を挿入する。挿入する目地材ノズル4は、図3及び図4に示すようにモルタル吐出口5の開口面5aが、モルタル充填装置のモルタルポンプ(図示せず)からの圧送ホース6の取り付け側の中心部C1と、該目地材ノズル4の吐出口5の開口面の中心部C2とを結ぶ直線Lと、該吐出口5の実質的な面とがなす角度θが90度より小さく形成されている目地材ノズル4に形成する。また、目地材ノズル4の径は挿入しようとする目地溝3の径より小径とする。
【0012】図示していないモルタル充填装置のモルタルポンプからの圧送ホース6に接続した目地材ノズル4を、ALC床パネル1のL字状切欠端部1aの突き合わせにより形成された目地溝3に挿入するのであるが、目地溝内に挿入した目地材ノズル4の吐出口5の開口面5aは、目地溝3の長手方向の開口面に対向する位置若しくは斜め上向きに開口位置させる。
【0013】モルタル充填装置のモルタルポンプからの圧送ホース6から圧送されてきたモルタル7を目地材ノズル4の吐出口5から目地溝3内に吐出させつつ、その状態で目地溝3内を矢印A方向に摺動させることにより目地溝3内に目地材のモルタルが充填される。その後、目地溝内に充填したモルタル7を三角こて等で均し仕上げをする。
【0014】目地材ノズル4の吐出開口面が目地溝3内で該溝の底面3aあるいは側壁3bに面接することなく、常に開放された状態となっているので、圧送され吐出されたモルタル7が一カ所に滞ることがないので、モルタル7が目地溝3から溢れ出るようなることがない。
【0015】
【発明の効果】この発明は上述のとおりであるから、配列したALC床パネル間に形成された目地溝へのモルタルの充填作業を、通常左官用の三角こてなどを用い手作業で行っているいる従来の施工法と異なって、経験や熟練を必要とせず、目地モルタルをの充填作業を容易に、かつ、短時間でおこなうことができる。
【0016】また、目地の詰め込み作業に用いられるモルタルは施工場所から離れ場所から圧送ホースで送られてくるので、従来のバケツなどの容器に入れられ、そのバケツなどの容器を作業現場まで運んできて作業を行ことがないので、目地材の詰め込み作業を行つている床パネルのほか、その近傍の床パネルをモルタルで汚すようなこともなく仕上がりが奇麗なものとなる。
【0017】なお、目地ノズルとモルタル圧送ホース間に円筒状継ぎ桿を配することにより屈んでの作業をする機会を少なくすることができるので、充填作業が楽である。
【出願人】 【識別番号】391005215
【氏名又は名称】株式会社小野田
【出願日】 平成11年12月27日(1999.12.27)
【代理人】 【識別番号】100061284
【弁理士】
【氏名又は名称】斎藤 侑 (外2名)
【公開番号】 特開2001−182329(P2001−182329A)
【公開日】 平成13年7月6日(2001.7.6)
【出願番号】 特願平11−368935