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【発明の名称】 二重床モジュール及び帯電防止表面処理方法
【発明者】 【氏名】香月 泰

【氏名】仁官 尚之

【氏名】河内 忠夫

【氏名】則久 秀樹

【氏名】新谷 章

【氏名】清水 洋之

【要約】 【課題】軽量で保管、運搬及び取り扱いに都合がよく、かつ耐荷重性、耐久性、絶縁性、不燃性に優れ、落下しても下側に存在するケーブルを損傷せず、帯電を防止する二重床モジュールを得るにある。

【解決手段】二重床モジュール1において、収容シェル2と、収容シェル2に収容したハニカムパネル3と、収容シェル2の頂面から覆い被せる上蓋シェル4とにより構成し、上蓋シェル4の四方の側壁の丈を収容シェル2の四方の側壁の丈よりも小さくし、双方のシェルの側壁間の隙間にパテ5を充填して結合し、上蓋シェル4の開口端縁から露出する収容シェル2の底部の丸みのついたコーナーにわたってゴム製シール6で収容シェル底部の全周をカバーする。各シェルの外表面上に、先ずカーボン混入ゲルコーティング層、最外層にアルミニウム混入ゲルコーティング層を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 フロアにケーブル類を這わせるためフロアに配置した二重床支持枠に敷き詰める二重床モジュールにおいて、頂面が開口する偏平な矩形ボックス状をなすハニカムパネル収容シェルと、このハニカムパネル収容シェルに収容したFRP製ハニカムパネルと、前記ハニカムパネル収容シェルの頂面から覆い被さるよう対向面が開口する偏平な矩形ボックス状のFRP製上蓋シェルとにより構成し、この上蓋シェルの四方の側壁の丈をハニカムパネル収容シェルの四方の側壁の丈よりも小さくし、双方のシェルの側壁間の隙間にパテを充填して両シェルを結合し、上蓋シェルの開口端縁から露出するハニカムパネル収容シェル底部の丸みのついたコーナーにわたってゴム製シールでハニカムパネル収容シェル底部の全周にわたりカバーしたことを特徴とする二重床モジュール。
【請求項2】 前記FRP製のハニカムパネル収容シェル及び上蓋シェルの外表面上に、先ずカーボン粉末を混入させたゲルのコーティングを施し、次に、アルミニウム粉末を混入させたゲルをコーティングして光沢仕上げした請求項1記載の二重床モジュール。
【請求項3】 静電気の帯電を防止する表面処理方法において、帯電を回避すべき外表面上にカーボン粉末を混入させたゲルのコーティングを施し、最外層にアルミニウム粉末を混入させたゲルをコーティングして光沢仕上げすることよりなることを特徴とする帯電防止表面処理方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロアにケーブル類、特に、通信ケーブルを這わせるためフロアに配置した二重床支持枠に敷き詰める二重床モジュールに関するものである。更に、本発明は帯電の放電でスパークを発生するのを回避するため、表面に帯電防止処理を施す帯電防止表面処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の二重床モジュール又は二重床パネルは、大きな荷重に耐えることができ、不燃性であることが必要でありしかも静電気を帯電しにくくするため、鋼鉄製のモジュールを使用してきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の鋼鉄製の二重床パネルは、重量が非常に重く、リブ構造であるため取り扱いが困難で作業性が悪かった。即ち、手掛け工具が開閉作業中に外れたりするとケーブルが敷設されている床面上にパネルが落下することがあり、リブが突出する鋭角的な構造であるため、落下時に床面上のケーブルを損傷、切断する危険性があった。
【0004】更に、従来の鋼鉄製の二重床パネルは、リブが下面から突出する構造であるため、二重床パネルを上積みすると崩れ易く、保管及び運搬上問題があった。
【0005】従って、本発明の目的は、軽量で保管、運搬及び取り扱いに都合がよく、かつ耐荷重性、耐久性、絶縁性、不燃性に優れ、落下しても下側に存在するケーブルを損傷しない二重床モジュールを得るにある。
【0006】更に、本発明の目的は、帯電の放電でスパークを発生するのを回避するため、表面に帯電防止処理を施す帯電防止表面処理方法及びこの処理を施した二重床モジュールを得るにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため、本発明二重床モジュールは、頂面が開口する偏平な矩形ボックス状をなすハニカムパネル収容シェルと、このハニカムパネル収容シェルに収容したFRP製ハニカムパネルと、前記ハニカムパネル収容シェルの頂面から覆い被さるよう対向面が開口する偏平な矩形ボックス状のFRP製上蓋シェルとにより構成し、この上蓋シェルの四方の側壁の丈をハニカムパネル収容シェルの四方の側壁の丈よりも小さくし、双方のシェルの側壁間の隙間にパテを充填して両シェルを結合し、上蓋シェルの開口端縁から露出するハニカムパネル収容シェル底部の丸みのついたコーナーにわたってゴム製シールでハニカムパネル収容シェル底部の全周にわたりカバーしたことを特徴とする。
【0008】本発明二重床モジュールによれば、FRP製のハニカムパネルを収納して蓋をしたFRP製の弁当箱状のモジュールは、軽量でありかつ耐荷重性、耐久性、絶縁性、不燃性に優れる。
【0009】更に、本発明は静電気の帯電を防止する表面処理方法において、帯電を回避すべき外表面上にカーボン粉末を混入させたゲルのコーティングを施し、最外層にアルミニウム粉末を混入させたゲルをコーティングして光沢仕上げすることよりなることを特徴とする。
【0010】本発明二重床モジュールの好適な実施例においては、前記FRP製のハニカムパネル収容シェル及び上蓋シェルの外表面上にカーボン粉末を混入させたゲルのコーティングを施し、最外層にアルミニウム粉末を混入させたゲルをコーティングして光沢仕上げする。この構成によれば、表面が導電性を示し、静電気の帯電を防止するとともに、最外装のアルミニウムゲルコーティングが明るい外観を与え、二重床の室内の印象を明るくすることができる。
【0011】このような二重床モジュール(パネル)であるか否かに係わらず、また材質がFRPであるか否かに係わらず帯電を回避することが必要となる表面に、本発明帯電防止表面処理方法に従って、カーボンゲルコーティング、次にアルミニウムゲルコーティングの2重のコーティング層を順次に設けると、帯電を防止するだけでなく外観を美しくする。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、図面につき本発明の好適な実施の形態を説明する。
【0013】図1に本発明二重床モジュールの好適な実施の形態を示す。この二重床モジュール1は例えば300mm×1172mm×50mmの寸法とし、図1の(a)に示すように、本発明は、頂面が開口する偏平な矩形ボックス状をなすFRP製のハニカムパネル収容シェル2にFRP製ハニカムパネル3を収容する。更に、ハニカムパネル収容シェル2に対して、偏平な矩形ボックス状のFRP製上蓋シェル4を頂面から覆い被さるよう対向面が開口するとにより構成する。
【0014】この上蓋シェル4の四方の側壁の丈(高さ)をハニカムパネル収容シェル2の四方の側壁の丈よりも小さくし、双方のシェルの側壁間の隙間にパテ5を充填して両シェルを結合し、上蓋シェル4の開口端縁から露出するハニカムパネル収容シェル2の底部の丸み付きコーナーにわたってゴム製シール6でハニカムパネル収容シェル2の底部の全周にわたりカバーする。
【0015】図2に上蓋シェル4を外した二重床モジュールを示す。図2に示すように、FRP製のハニカムパネル3は、波方向寸法(横寸法)が1172mmよりも僅かに小さい複数個の波形プレートを順次1/2位相ずらして配置して谷‐山相互を接合して形成した300mmよりも僅かに小さい厚さの積層体にし、波形プレートの波方向とは直交する縦方向に50mmよりも僅かに小さい間隔で切り出して形成し、ハニカムパネル収容シェル2にぴったりと嵌合する形状とする。
【0016】更に、本発明二重床モジュールによれば、ハニカム収容シェル2及び上蓋シェル4の外表面にそれぞれ本発明方法による帯電防止表面処理を施す。例えば、二重床モジュールをFRPで成形した後、スプレー塗布によってFRPハニカム収容シェル2及び上蓋シェル4の外表面上に先ず、カーボン粉末を混入させたゲルでコーティングし、次に最外層にアルミニウム粉末を混入させたゲルでコーティングする。
【0017】二重床モジュールを構成するハニカム収容シェル2及び上蓋シェル4は平面的構造ではないので、ハニカム収容シェル2及び上蓋シェル4用の一方の型ハーフ例えば、雌型キャビティ面に先ず、アルミニウム粉末を混入させたゲルを薄く塗布し、このアルミニウム混入ゲルが凝固した後カーボン粉末を混入させたゲルを塗布し、このカーボン混入ゲルが凝固した後に、雄型を雌型に合体させて生ずるキャビティ内にFRPを注入して成形し、これにより最内側にFRP層、中間にカーボン粉末混入コーティング層、最外側にアルミニウム混入コーティング層を生ずるようにすることもできる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、従来とは異なり、鋼鉄製ではなくFRP製のハニカムパネルを収納するFRP製のハニカムパネル収容シェルに、やはりFRP製の上蓋シェルで蓋をした弁当箱構造のFRP製のモジュールは、軽量であり保管、運搬及び取り扱いに都合がよく、かつ耐荷重性、耐久性、絶縁性、不燃性に優れる。また底面の周囲のゴム製シールによって落下したとしても、ケーブルを損傷する危険性が減少する。
【0019】更に、FRPモジュールの外表面上に、カーボン粉末混入ゲルコーティング層、最外層にアルミニウム粉末混入ゲルコーティング層を設けたため、表面が導電性を示し、静電気の帯電を防止し、静電気の放電によるスパーク発生を回避することができるとともに、従来の鋼鉄製の二重床モジュールと異なり、明るい外観を呈することができる。
【0020】更に、本発明帯電防止表面処理方法によれば、二重床モジュール(パネル)であるか否かに係わらず、また材質がFRPであるか否かに係わらず帯電を回避することが必要となる表面に、本発明帯電防止表面処理方法に従って、カーボンゲルコーティング、次にアルミニウムゲルコーティングの2重のコーティング層を順次に設けると、帯電を防止するだけでなく外観を美しくするという効果が得られる。
【出願人】 【識別番号】000207894
【氏名又は名称】大明株式会社
【識別番号】594000398
【氏名又は名称】フィスコ インタ−ナショナル株式会社
【出願日】 平成12年6月15日(2000.6.15)
【代理人】 【識別番号】100059258
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 暁秀 (外2名)
【公開番号】 特開2001−355329(P2001−355329A)
【公開日】 平成13年12月26日(2001.12.26)
【出願番号】 特願2000−179492(P2000−179492)