| 【発明の名称】 |
畳表上敷 |
| 【発明者】 |
【氏名】宮本 尚章
【氏名】青木 邦雄
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| 【要約】 |
【課題】畳表に皺がよりにくく、イグサの移動も少なく、且つ縁の交換が容易な畳表上敷を提供する。
【解決手段】畳表のイグサと直交する端部に縁を設けた上敷であって、該縁が畳表の上面にのみ固着されているもの。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 畳表のイグサと直交する端部に縁を設けた上敷であって、該縁が畳表のイグサと直交する端部においては畳表の上面にのみ固着されていることを特徴とする畳表上敷。 【請求項2】 該縁は、畳の端部よりわずか突出しているものである請求項1記載の畳表上敷。 【請求項3】 該畳表の裏面に柔軟性シートを貼付したものである請求項1又は2記載の畳表上敷。 【請求項4】 該畳表の裏面に柔軟性シート及び薄床を貼付したものである請求項1又は2記載の畳表上敷。 【請求項5】 畳表のイグサと平行である端部の少なくとも1方には、錘を固着したものである請求項4記載の畳表上敷。 【請求項6】 畳表のイグサと平行である端部の少なくとも1方には、固定用紐孔を設けたものである請求項4記載の畳表上敷。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、畳表上敷に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ここでいう畳表上敷とは、上表面が、天然又は模造のイグサを織った畳表で構成された上敷をいう。上敷とは、体育館や公民館のような板の間、フローリングの間に敷き、その触感をソフトにするか、又はそのフローリング等の床を保護するためのものをいい、一般の薄畳も含む。更に、御座のように屋外で使用するものも含む。 【0003】最近、畳の部屋が減少し、すべてがフローリングという家も珍しくない。しかし、高齢者にはやはり畳の間が落ち着けるということで、フローリングの間の全体又は一部に畳表上敷を敷いてその上に座るということが行なわれている。 【0004】また、災害時に避難場所として、学校の体育館や公民館が使用され、そこで宿泊する場合も多々見受けられる。このような場合、フローリングの床では硬くて居心地が悪いだけでなく、簡単な布団を敷いただけでは寝づらい人も多い。特に高齢者では顕著である。勿論、災害時だけでなく、公民館で集会や演芸会を行なう等の場合も同様である。 【0005】そこで、マットレスや絨毯のような敷物も考えられるが、やはり日本人の場合畳の部屋が落ち着くもので、最もリラックスできる床材である。 【0006】よって、臨時に板の間に畳を敷ければよいが、そのような多量の畳を保管しているところはないし、また敷き込むこと自体も大変な作業である。このため、通常の畳ではなく、畳表のみの茣蓙や、裏面にシートを固着した薄畳が考えられる。これらは、ロール巻きで保管でき、長尺状であるため敷く作業も楽である。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上敷であるが故に従来の厚い畳と比較して畳表のイグサが移動し易く、それに伴って畳表に皺が発生する場合がある。更に、長尺状のもの等は、ロール巻きにするため、表裏の伸びに差がでる。また、畳の縁は厚手の伸縮性のない織物であるため、どうしても畳表(又は縁)に皺が発生して、見かけが悪くなる。見かけばかりでなく、そこから畳表が損傷することもある。非常時では、ある程度我慢できるが、それも長期化すると気になるものである。勿論、宴会や京都の床(川岸に張り出した座敷)等においては見かけ上も大きな問題となる。 【0008】 【課題を解決するための手段】以上のような現状に鑑み、本発明者は鋭意研究の結果本発明畳表上敷を完成したものであり、その特徴とするところは、畳表のイグサと直交する端部に縁を設けた上敷であって、該縁が畳表のイグサと直交する端部においては畳表の上面にのみ固着されている点にある。 【0009】本発明は、基本的には畳表と縁があればよい。これは必須であるが、これ以外に本発明の趣旨を阻害しないものは当然加えてもよい。例えば、吸水性シート、後述する錘、把手、ファスナー、滑り止め部材等である。 【0010】畳表としては、天然イグサを織ったものでも、紙やプラスチック製の模造イグサを織ったものでもよい。しかし、災害時には濡れることも考えられるため、水に強いプラスチック製のものが好適である。プラスチック製といっても、出願人が出願し特許も取得しているもの等天然イグサと見かけも触感もほとんど変わらないものがあり、勿論市販されている。 【0011】畳表のイグサと直交する端部とは、通常の畳で言えば縁のついている端部である。本発明においても、当然この通常の位置に縁を設けている。縁の色やサイズは自由である。 【0012】本発明の最も大きな特徴は、この縁の固着方法にある。従来、1000年以上に渡って、縁は畳の上面から裏面にまで折り返し、それを上下に縫着するものであった。しかし、本発明では、これを根底から覆し、縁を畳表のイグサと直交する端部(辺)においては上面でのみ固着するのである。よって、縁が畳の側面にも裏面にも固着されていない。このように表面にしか固着されていないため、縁がイグサを強固に固定せず、余裕があり皺が防止できると共に、縁の交換が簡単となり損傷したときにも便利である。勿論、イグサと平行な端部(框部)においても同様に上面でのみ固着してもよい。 【0013】この縁の付け方は、従来の畳や薄畳のように縫着でも接着でもよい。しかし、皺を防止する効果としては縫着が好適である。また、可能ならばミシンで縫ってもよい。 【0014】この縁の固着位置は、従来と同様であるが、畳表の端部より少し突出している方がよい。例えば、2〜5mmである。この突出部によって、畳を接当して敷いた時、畳の端部が見えないのである。畳の端部は90度に加工することはできないため、2枚を合わせるとどうしてもその接合部の上端部の側面同士は完全密着していない。そのため側面が見えるのである。従来では、縁が側面から裏面に回っているため、その縁が見えるだけであり、溝になっていることすら意識しない。しかし、側面が縁でなければ、その部分が見えると美観的に問題である。このため、縁を少し突出させておけばよいのである。 【0015】更に、より皺を防止するため、この縁を伸縮性のあるもので製造してもよい。伸縮性があればよく、織物でも編物でもその他のものでもよい。しかし、その見かけや風合いから織物が好適である。織物の場合、その織り方や繊維の材質は自由である。よって、繊維自体が伸縮性を有していても、繊維に伸縮性はなくとも織り方によって伸縮性を持たせてもよい。このような伸縮性を有する織物は、多種市販されておりそれらから選んでもよい。 【0016】例えば、スパンデックス等に弾性糸を織ったもの、ウレタン等の弾性繊維を利用したもの等がある。また、本発明では、縁の長手方向の伸縮性が問題であり、縁の横方向についてはその必要性は少ないため、縁の長手方向にのみ伸縮性を有しているものでもよい。伸縮性の程度は、少なくとも10〜50%の伸びが可能であれば十分である。 【0017】更に、畳表の裏面に柔軟性シートを貼付してもよい。この柔軟性シートとしては、どのようなものでもよいが、プラスチックの発泡体やゴムシート等が好適である。これは、畳のような歩行感をだすためと、柔軟性を確保すためである。例えば、ポリエチレンの5〜20倍発泡のもので厚みが2〜5mm程度のもの等である。 【0018】更に、畳表の裏面に薄床を貼付してもよい。薄床としては、ベニヤやプラスチック等の剛性のあるものがよい。勿論、前記した柔軟性シートと薄床の両方を用いてもよい。これは、通常の薄畳と同様の構造である。 【0019】更に、本発明の畳表上敷には、その端部(短辺)の少なくとも一方に錘を固着してもよい。これは、ロール巻き保管するため、どうしても巻き癖がつき、敷いた時にその端部が巻き方向に跳ね上がる場合があるのである。この場合、錘を端部に固着しておくと、その重量によって跳ね上がりを防止できる。 【0020】錘としては、短辺に沿って、その裏面に貼り付けられるように、鉄の細長い板状のものが好適である。接着剤で貼付しても、袋のような収納部を固着してそこに収納してもよい。 【0021】また、本発明はそのサイズは自由であり、その用途に従って適宜決めればよい。しかし、本発明はロール巻きで保管するため、比較的大きなものの方が効果が大きい。例えば、短辺が通常の畳サイズで、長辺は5〜20m程度が好適である。京都の川岸に張り出した床(座敷)では、夜露に畳が濡れるため、毎日畳を出し入れしている。このような所には最適である。更に、屋形船の中の畳敷としても便利である。 【0022】更に、本発明の上敷の短辺には、取扱いに便利なように把手を設けてもよい。把手は人間が持ちやすい形状であればどのようなものでもよい。例えば、コの字型やU字型である。カバンや箱、装置、道具に付いているもの等でよい。また紐やロープのような柔軟なものでもよい。この方が邪魔にならないため好適な場合がある。 【0023】この把手の取り付け方法は、単に縫着しても、接着しておいても、ネジ止め、ビス止めその他どのような方法でもよい。また、一体ではなく別体の場合には、着脱自在に設けてもよい。 【0024】本発明は、運動会や花見等の場合や、災害時には屋外で使用することもできる。例えば、テントの下で使用する場合、中庭で使用す場合等その場所や用途は問わない。 【0025】 【発明の実施の形態】以下図面に示す実施の形態に基づき本発明上敷をより詳細に説明する。図1は、本発明上敷1の1例を示す断面図である。この図は本発明畳表上敷1を横方向(イグサと平行に)に切断した図である。この例では、畳表2の裏面に柔軟性シート3を貼付したものである。柔軟性シート3は、薄い(厚さ1.5〜2.0mm)PEFシート(ポリエチレン発泡体シート)である。畳表2は、熱可塑性樹脂を原料とする模造イグサを織ったものである。縁4が畳表の表面部にのみ縫着されている。上敷の側面にも、裏面にも直接固定されていない。この縁4は通常のものを用いた。 【0026】図2は、図1と同様の図であるが、この例では縁4が上敷の端部からわずか(この例では3mm)突出している。また、この縁4は、無模様のものでスパンデックスを織った伸縮性縁を使用している。 【0027】図3は、図2の例の上敷を縁4同士接当させた部分の部分断面図である。ミクロ的には、畳5の端部が90度ではなくわずかに湾曲しているのがわかる。しかし縁が突出しているため、縁同士は密着している。 【0028】図4は、本発明の他の例であり、図3と同様の図である。縁4が接当し下方に折れ曲がり、上方から見ると、通常の折り返した縁のように見える。図5も同様の図であるが、この例では縁が重なっており、これも通常の畳のように見える。2つの例では畳同士は密着せず、すこし離れているが、このような場合でも縁が突出していれば、隙間を隠すことができるのである。 【0029】図6は、本発明を長尺状にロール巻き畳(裏面には柔軟なシートを貼付)6に応用した例である。この例では、イグサと平行な端部側では縁は折り込んでいる。また、端部に板状の鉄の錘7が裏面に貼付されており、跳ね上がりを防止している。図7は、図6と同様の図であるが、端部に紐8が結べる孔(鳩目が好適)9が設けられている。屋外で使用する場合には、この紐8によってどこかに固定すればよい。 【0030】図8は、従来の上敷や薄畳の例であり、縁が折曲して裏面にまで到達していることがわかる。図9は、図1の例を縁同士接当させた図であり、縁の突出部がないと、縁ではない上敷の側面が見えていることがわかる。 【0031】 【発明の効果】以上詳細に説明した本発明畳表上敷には、次のような大きな効果がある。 (1) 縁が上面にのみ固着されているため、イグサのずれや皺の発生が減少する。ロール巻き保管した時には特に顕著である。 (2) 縁が上面にのみ固着されているため、縁の交換が非常に簡単である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000198802 【氏名又は名称】積水成型工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年5月31日(2000.5.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080724 【弁理士】 【氏名又は名称】永田 久喜
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| 【公開番号】 |
特開2001−336281(P2001−336281A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月7日(2001.12.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−161890(P2000−161890) |
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