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【発明の名称】 外装面の構築方法
【発明者】 【氏名】松本 好眞

【要約】 【課題】外装片を外装面に簡単に貼着でき、またムーブメントに対する適応性にすぐれた外装面の構築方法を提供すること。

【解決手段】外装片11を両面接着性を有する弾性シート12により下地材14の表面に貼着する。弾性シート12のタテ幅D2とヨコ幅L2は外装片11のタテ幅D1とヨコ幅L1よりも小さくしてあり、相隣る弾性シート12の間には空間部Tが確保される。この空間部Tにまで目地材15を入り込ませて外装片11を外装面に貼着する。ムーブメントにともなうストレスは弾性シート12により吸収されるので、外装片11がひび割れしたり剥げ落ちするのを防止し、耐久性にすぐれたものとなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外装片よりも面積の小さい両面接着性の弾性シートを介して外装片を外装面に整列させて貼着し、相隣る弾性シートの間の空間部にまで目地材を充てんして外装片を外装面に固着することを特徴とする外装面の構築方法。
【請求項2】 前記弾性シートが、独立気泡を有する弾性材から成ることを特徴とする請求項1記載の外装面の構築方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンガ、タイルなどの外装片を家屋の壁、家具、電気製品などの外装面に貼り付ける外装面の構築方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の家屋の外壁の断面図である。1はレンガ、タイルなどの外装片であり、モルタルなどの目地材2により家屋の壁などの下地材3の表面に貼り付けて構築されている。外装片1は陶器や石材などから成っており、また下地材3は木材、コンクリート、金属などから成っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来の外壁は、外装片1を目地材2により下地材3に貼り付けていたため、作業に熟練を要し、またその構築に多大な手間を要することから、コストアップとなっていた。また環境の温度変化や湿度変化のために外装片1や下地材3は膨張収縮を繰り返すが、外装片1と下地材3は膨張収縮係数が異なるため、外装片1は下地材3に対して相対的に微妙な運動を繰り返し(この運動は「ムーブメント」と称される)、その結果、外装片1に繰り返しストレスが作用し、外装片1にひび割れが生じたり、あるいは外装片1が下地材3から剥げ落ちるなどの問題が生じやすかった。
【0004】したがって本発明は、外装片を家屋の壁、家具、電気製品などの外装面に簡単に貼着でき、またムーブメントに対する適応性にすぐれた外装面の構築方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、外装片よりも面積の小さい両面接着性の弾性シートを介して外装片を外装面に整列させて貼着し、相隣る弾性シートの間の空間部にまで目地材を充てんして外装片を外装面に固着するものである。また望ましくは、弾性シートが、独立気泡を有する弾性材から成るものである。
【0006】本発明によれば、両面接着性の弾性シートを用いることにより、外装片を外装面に簡単に貼着することができる。また相隣る弾性シートの間の空間部にまで目地材を充てんすることにより、外装片を外装面にしっかり固着できる。またムーブメントにともなうストレスは弾性シートにより吸収される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は弾性シートを貼着した外装片の斜視図、図2は弾性シートの斜視図、図3は弾性シートの断面図、図4は外壁の拡大断面図、図5は外壁の正面図である。
【0008】図1において、外装片11は矩形の板状体であって、陶器や石材などのレンガ、タイルなどから成っている。弾性シート12は両面接着性を有するものであって、図2に示すように、その両面には離型紙13が貼着されている。図2に示す長尺の弾性シート12を所定長さに切断し、離型紙13を剥離して外装片11の背面に貼着する。
【0009】図1において、弾性シート12のタテ幅D2とヨコ幅L2は外装片11のタテ幅D1とヨコ幅L1よりも若干小さく、したがって弾性シート12が貼着された外装片11の背面の外縁部は部分的に露出している。図3に示すように、弾性シート12は独立気泡16を有するものであり、したがって雨水や露などの水は含浸しない。なお本実施の形態では、弾性シート12のタテ幅とヨコ幅を外装片11のそれよりも小さくしているが、タテ幅だけを小さくし、これにより外装片11の背面の上部と下部を露呈させるようにしてもよく、あるいは外装片11や弾性シート12の縁部は波形などでもよく、要は外装面よりも面積の小さい弾性シートを脱着して、外装片の背面の外縁部を部分的に露呈させることにより、相隣る弾性シートの間に空間部が確保されるようにすればよい。
【0010】図4は、外装片11により構築した外壁の断面を示している。外装片11は両面接着性を有する弾性シート12により下地材14の表面に多数整列して貼着される。弾性シート12のタテ幅D2は外装片11のタテ幅D1よりも小さいので、上位と下位の相隣る弾性シート12の間には空間部Tが確保される。また弾性シート12のヨコ幅L2は外装片11のヨコ幅L1よりも小さいので、横方向に相隣る弾性シート12の間にも空間部Tが確保される。そこでモルタルなどの目地材15を相隣る弾性シート12の空間部Tにまで十分に入り込ませて充てんし、これにより外装片11はしっかり下地材14の表面に固着される。
【0011】また図5において、環境温度や湿度の変化にともなってムーブメントが生じるが(矢印参照)、このムーブメントにともなう外装片11の下地材14に対する相対的な運動は弾性シート12により吸収されるので、ムーブメントによって外装片11にひび割れが生じたり、外装片11が剥げ落ちたりするのは防止される。また弾性シート12は独立気泡16を有するので、雨水や露などを含浸することはなく、また断熱性や防音性などにもすぐれている。なお上記実施の形態は、家屋の外壁を例にとって説明したが、本発明は家屋の内壁、家具、電気製品、日用品などの外装面の構築にも適用できる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、家屋の壁面、家具、電気製品などの外装面を簡単に構築することができる。また弾性シートによりムーブメントのストレスを吸収できるので、外装片がひび割れしたり剥げ落ちたりするのを防止でき、耐久性にすぐれた寿命の長い外装面を構築することができる。
【出願人】 【識別番号】595169517
【氏名又は名称】株式会社ワールド・ブリック
【出願日】 平成12年5月18日(2000.5.18)
【代理人】 【識別番号】100083699
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 利行
【公開番号】 特開2001−323633(P2001−323633A)
【公開日】 平成13年11月22日(2001.11.22)
【出願番号】 特願2000−146178(P2000−146178)