| 【発明の名称】 |
床 板 |
| 【発明者】 |
【氏名】後町 昌宏
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】基板の表面に任意化粧が施されると共にその四周端縁には互いに嵌合可能な形状の雄実および雌実からなる実部が形成されてなる床板において、厚さ方向中心部よりも比重の高い硬質層が表裏に形成されると共にその平均比重が0.4〜1.0である中層木質繊維板の表面に、厚さ方向中心部よりも比重の高い硬質層が表裏に形成されると共にその平均比重が中層木質繊維板の平均比重よりも高く且つ0.6〜1.4である表層木質繊維板が貼着され、中層木質繊維板の裏面には裏層木質板が貼着されて、これら表層木質繊維板、中層木質繊維板および裏層木質板の三層より上記基板が構成されており、且つ、上記雄実の上面には、表層木質繊維板の裏面側または中層木質繊維板の表面側のいずれかの硬質層が露出されてなることを特徴とする床板。 【請求項2】上記雄実の下面に中層木質繊維板の裏面側硬質層が露出されてなることを特徴とする請求項1の床板。 【請求項3】上記裏層木質板として、その厚さ方向中心部よりも比重の高い硬質層を表裏に有する木質繊維板が用いられることを特徴とする請求項1の床板。 【請求項4】上記雄実の下面に中層木質繊維板の裏面側硬質層または裏層木質繊維板の表面側硬質層のいずれかが露出されてなることを特徴とする請求項3の床板。 【請求項5】上記雌実の上面に表層木質繊維板の裏面側硬質層が露出され、および/または、上記雌実の下面に裏層木質繊維板の表面側硬質層が露出されてなることを特徴とする請求項4の床板。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は床板に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、種々の木質材料を基板として、その表面に任意化粧が施されると共に、隣接する床板同士の嵌合のために雄実と雌実とからなる実部が基板の四周端縁に形成された床板が提供されている。 【0003】このような床板は、雄実の上方より釘やフィニッシュネイル等の固着具を打ち込んで、根太や床下地板、コンクリートスラブ等の床下地上に施工されて、室内の床面を構成する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】床板が施工された後の室内は一般に居室として使用されることになるため、床面上には家具やピアノ、テレビ等の各種電気製品その他の重量物が配置されることがあり、床板はこれら重量物の荷重を長期間にわたって受けることになる。 【0005】一方、床板の実部のうち雄実は凸部を形成するために基板端縁の上層部と下層部が切除されており、また、雌実は凹部を形成するために基板端縁の中層部が切除されており、いずれにしても基板端縁において厚さ方向の一部が切除されているため、他の箇所よりも強度が弱く、大きな荷重や強い衝撃を受けた場合に破壊されやすいものである。 【0006】このため、雄実と雌実との嵌合による床板接合部の直上において上記のような重量物が配置されると、その荷重を受けて実部が破壊され、床板を固定している釘がきかなくなって床板が浮き上がって床鳴りや不陸が生ずることがあった。 【0007】 【課題を解決するための手段】そこで本発明は、従来技術における上記問題を解決し、重量物の荷重を長期間にわたって受けても実部に破壊や破損が生じない、強度に優れた床板を提供することを目的とする。 【0008】この目的を達成するため、本発明は、基板の表面に任意化粧が施されると共にその四周端縁には互いに嵌合可能な形状の雄実および雌実からなる実部が形成されてなる床板において、厚さ方向中心部よりも比重の高い硬質層が表裏に形成されると共にその平均比重が0.4〜1.0である中層木質繊維板の表面に、厚さ方向中心部よりも比重の高い硬質層が表裏に形成されると共にその平均比重が中層木質繊維板の平均比重よりも高く且つ0.6〜1.4である表層木質繊維板が貼着され、中層木質繊維板の裏面には裏層木質板が貼着されて、これら表層木質繊維板、中層木質繊維板および裏層木質板の三層より上記基板が構成されており、且つ、上記雄実の上面には、表層木質繊維板の裏面側または中層木質繊維板の表面側のいずれかの硬質層が露出されてなることを特徴とする。 【0009】本発明の好適な一実施形態によれば、上記雄実の下面に中層木質繊維板の裏面側硬質層が露出されてなる。 【0010】本発明の他の好適な実施形態によれば、裏層木質板として、その厚さ方向中心部よりも比重の高い硬質層を表裏に有する木質繊維板が用いられる。この場合、より好ましくは、雄実の下面に中層木質繊維板の裏面側硬質層または裏層木質繊維板の表面側硬質層のいずれかが露出されてなる。また、雌実の上面に表層木質繊維板の裏面側硬質層が露出され、および/または、雌実の下面に裏層木質繊維板の表面側硬質層が露出されるよう構成することが好ましい。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態としての床板を示す図1および図2を参照して説明すると、この床板1は、表面側より表層木質繊維板1、中層木質繊維板2および裏層木質板3の順に積層されてなる基板を有している。 【0012】表層木質繊維板1および中層木質繊維板2を構成する木質繊維板は、松、杉、檜等の針葉樹材またはラワン、カポール、栗、ポプラ等の広葉樹材の原木や、家屋廃材または製材廃材を解繊し、得られた木質繊維に接着剤を添加してフォーミングした後、圧締接着して得られるものである。このような木質繊維板は含水率1%当たりの寸法変化率が0.03〜0.04%ときわめて小さいため、優れた寸法安定性を有している。 【0013】木質繊維板は表裏に硬質層を有している。すなわち、表層木質繊維板1の表裏には硬質層1a、1bを有し、中層木質繊維板の表裏には硬質層2a、2bを有している。これら硬質層は厚さ方向中心部よりも比重が高く、層厚が0.3〜3mm程度である。このように比重が高く引っ張り強度および圧縮強度に優れた硬質層が木質繊維板の表裏に設けられることにより、曲げ強度に優れ、単位荷重によるたわみ量も非常に小さいものであり、また、表面の耐擦傷性や表面平滑性にも優れたものとなる。 【0014】木質繊維板全体の平均比重については、中層木質繊維板2の平均比重は0.4〜1.0の範囲内であり、表層木質繊維板1の平均比重は中層木質繊維板2の平均比重よりも大きく且つ0.6〜1.4の範囲内である。 【0015】このように、表層木質繊維板1の平均比重を中層木質繊維板2の平均比重よりも大きくすることによって、強度的により優れた表層木質板1が基板表面に位置することとなり、曲げ強度や表面硬度を向上させることができる。 【0016】硬質層の比重については、中層木質繊維板2の表裏硬質層2a、2bの比重は0.8〜1.4であり、表層木質繊維板1の表裏硬質層1a、1bの比重は0.9〜1.6である。各木質繊維板の硬質層の比重が上記下限値よりも小さいと引っ張り強度や圧縮強度が十分に得られず、反対に上記上限値よりも大きいと耐衝撃性が低下してもろい層となってしまうため衝撃を受けたときに割れやすくなる等の問題が生じてしまう。 【0017】床板の裏層を構成する裏層木質板3は、無垢の木材、合板、単板積層板、パーティクルボード、木質繊維板、集成材等の任意木質板で構成される。 【0018】これら表層木質繊維板1、中層木質繊維板2および裏層木質板3を任意接着剤を介して積層接着して床板基板とされる。この床板基板の表面には表層木質繊維板1の表面側硬質層1aが露出されており、また床板基板の内部においては、表層木質繊維板1の裏面側硬質層1bと中層木質繊維板2の表面側硬質層2aとが隣接していてこれら2層で厚い硬質層を形成していると共に、中層木質繊維板2の裏面側硬質層2bが内在されている。 【0019】基板の表面には化粧層(図示省略)が形成される。たとえば、基板表面に、天然木突板や人工突板、あるいはこれら突板に不織布、紙、合成樹脂シート等のシート状物で裏打ちした突板シート、さらには化粧紙、化粧合成樹脂シートまたはフィルム等の化粧シートを貼着して化粧を施すことができる。貼着した化粧シートの表面にさらに塗装を施しても良い。あるいは柄模様印刷による化粧を施しても良い。 【0020】基板の四周端縁には、公知のように、互いに嵌合可能な形状の雄実4および雌実5からなる実部が形成されるが、本発明では、雄実4の上面に表層木質繊維板1の裏面側硬質層1bまたは中層木質繊維板2の表面側硬質層2aのいずれかの硬質層が露出されるように雄実4を形成するものである。図1では中層木質繊維板2の全厚を利用して雄実4および雌実5が形成されており、その表面側硬質層2aが雄実4の上面に露出されている。また、図2では中層木質繊維板2の全厚に表層木質繊維板1の裏面側硬質層1bの層厚を加えた厚さの雄実4および雌実5が形成されており、表層木質繊維板1の裏面側硬質層1bが雄実4の上面に露出されている。 【0021】このように、雄実の上面に硬質層を露出させることにより、厚さが薄くされているために強度的に不十分である雄実を補強し、雄実に衝撃や荷重がかかったときに雄実が破損、破壊することを防止することができる。また、床板施工時において雄実に釘を打ち込んだときの破損を防止すると共に、打ち込まれた釘を比重の高い硬質層でしっかり保持する機能に優れている。 【0022】本発明の好適な実施形態によれば、雄実4の下面にも硬質層が露出されている。図1および図2では中層木質繊維板2の裏面側硬質層2bが雄実4の下面に露出されている。このように雄実4の上下両面に硬質層を露出させることにより、雄実に対する補強効果がより顕著に発揮されると共に、打ち込まれた釘が間隔を隔てた2層の硬質層で保持されることになるため釘保持力がきわめて大きなものとなる。 【0023】さらに本発明の好適な実施形態によれば、雌実5の上下面にも硬質層が露出されている。たとえば図1では前述のように中層木質繊維板2の全厚を利用して雄実4および雌実5が形成されているため、表層木質繊維板1の裏面側硬質層1bが雌実5の上面に露出されている。これにより雌実も補強され、床板にかかった衝撃によって上下方向に雄実が動いて該雄実を嵌合している雌実の内面に衝突したときであっても、雌実の破損を防止することができる。 【0024】裏層木質板3としても表裏に硬質層を有する木質繊維板を用いることができ、この場合には、床板の最裏面にも硬質層が配されることとなるため、床板の最表面に配される表層木質繊維板1の表面側硬質層1aと相俟って、床板の曲げ強度を大きく向上させると共に、含水率変化による膨張収縮を抑制してきわめて優れた寸法安定性を与えることができる。 【0025】この場合の実施形態の構成例が図3および図4に示されており、表面側より表層木質繊維板1、中層木質繊維板2および裏層木質繊維板3’の順に積層接着されて床板基板を構成している。 【0026】図3では中層木質繊維板2の全厚に表層木質繊維板1の裏面側硬質層1bの層厚および裏層木質繊維板3’の表面側硬質層3aの層厚を加えた厚さの雄実4および雌実5が形成されており、表層木質繊維板1の裏面側硬質層1bが雄実4の上面に、裏層木質繊維板3’の表面側硬質層3aが雄実4の下面に、それぞれ露出されており、雄実4を補強すると共に釘保持力を高めている。 【0027】図4では中層木質繊維板2の全厚を利用して雄実4および雌実5が形成されており、その表面側硬質層2aおよび裏面側硬質層2bがそれぞれ雄実4の上面および下面に露出されており、同様に雄実4を補強すると共に釘保持力を高めている。さらにこの実施形態では、表層木質繊維板1の裏面側硬質層1bおよび裏層木質繊維板3’の表面側硬質層3aがそれぞれ雌実5の上面および下面に露出されており、雌実5をも十分に補強している。 【0028】裏層木質繊維板3’は表層木質繊維板1と略同一の比重および厚さを有することが好ましく、すなわち同一の木質繊維板を表層木質繊維板1および裏層木質繊維板3’に用いることが好ましい。これにより床板基板の表裏層の機械的性質や寸法変化が同等となるため、表裏層が互いに拘束しあってバランスのとれたものとなり、寸法変化に起因する反りの発生を防止することができる。 【0029】このような実施形態によると、床板基板の表面には表層木質繊維板1の表面側硬質層1aが露出されており、また床板基板の内部においては、隣接する表層木質繊維板1の裏面側硬質層1bと中層木質繊維板2の表面側硬質層2aとで構成されるものと、隣接する中層木質繊維板2の裏面側硬質層2bと裏層木質繊維板3’の表面側硬質層3aとで構成されるものと、2層の厚い硬質層が内在され、さらに床板基板の裏面には裏層木質繊維板3’の裏面側硬質層3bが露出されている。このような床板基板の構成によれば、より一層曲げ強度が高いものとなり、また表裏バランスが良好であって寸法安定性が非常に優れたものとなる。 【0030】 【発明の効果】以上に説明したように、本発明の床板によれば、床板基板の端縁に形成される雄実の上面に表層木質繊維板の裏面側または中層木質繊維板の表面側のいずれかの硬質層が露出されており、これによって雄実部分が十分に補強されているため、床板施工時における釘やフィニッシュネイル等の打ち込みによる雄実の破損や破壊が防止され、床板の固定を確実になされると共に施工性も向上される。 【0031】本発明の床板基板は、表面側より表層木質繊維板、中層木質繊維板および裏層木質板の順に積層されてなり、表層木質繊維板と中層木質繊維板はそれぞれ表裏に硬質層を有していることから、基板表面には表層木質繊維板の表面側硬質層が露出されており、また床板基板の内部においては、表層木質繊維板の裏面側硬質層と中層木質繊維板の表面側硬質層とが隣接していてこれら2層で厚い硬質層を形成していると共に、中層木質繊維板の裏面側硬質層が内在されており、これら少なくとも3層の硬質層によって機械的強度にきわめて優れた基板とされている。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390030340 【氏名又は名称】株式会社ノダ
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| 【出願日】 |
平成12年2月14日(2000.2.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085589 【弁理士】 【氏名又は名称】▲桑▼原 史生
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| 【公開番号】 |
特開2001−227147(P2001−227147A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月24日(2001.8.24) |
| 【出願番号】 |
特願2000−35719(P2000−35719) |
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