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【発明の名称】 外装用ボーダー材
【発明者】 【氏名】引野 直人

【要約】 【課題】製造コストが極端には増大せず、よって、外壁面に外観上のアクセントをバリエーションをもって付与することが可能となり、同外壁面の仕上がり外観を向上させることができる外装用ボーダー材を提供する。

【解決手段】建築物の外壁面を上下に区分けする部位に取り付けられる外装用ボーダー材であって、外壁1に取り付けられる基本部材2と、この基本部材2に接合される形状の相違した複数種類の表出部材3と、を備えてなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 建築物の外壁面を上下に区分けする部位に取り付けられる外装用ボーダー材であって、外壁に取り付けられる基本部材と、該基本部材に接合される形状の相違した複数種類の表出部材と、を備えた外装用ボーダー材。
【請求項2】 基本部材の表側に表出部材が配され、該表出部材が同基本部材にその表側を覆うように係着されるものであることを特徴とする請求項1記載の外装用ボーダー材。
【請求項3】 基本部材を押出型材で形成し、表出部材を折曲加工された金属薄板で形成し、該表出部材が同基本部材にその表側と間隔をあけて係着されるものであることを特徴とする請求項2記載の外装用ボーダー材。
【請求項4】 基本部材を中空形状に形成したことを特徴とする請求項3記載の外装用ボーダー材。
【請求項5】 基本部材の上下端縁に係止受け部を形成し、表出部材の上下端縁に係止部を形成し、該係止部を係止受け部に係止することで、同表出部材が基本部材に係着されるものであることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の外装用ボーダー材。
【請求項6】 基本部材が上下に配設される外装材の端部間に介在されて該両端部を相互に接続するものであることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載の外装用ボーダー材。
【請求項7】 基本部材の上下端縁に外装材の端部に形成された実部と嵌合する実受け部を形成したことを特徴とする請求項6記載の外装用ボーダー材。
【請求項8】 表出部材と基本部材とが上下に配されて相互に接合されるものであることを特徴とする請求項1記載の外装用ボーダー材。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の外壁面を上下に区分けする部位に取り付けられる外装用ボーダー材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、建築物の外壁面を上下に区分けする部位に取り付けられる外装用ボーダー材は知られている。該外装用ボーダー材は、例えば、住宅の一階と二階との境界部分となる部位の外壁に取り付けられ、外壁面に外観上のアクセントを付与したり、その上下に配設される外装材の端部を外観良く納めたりして、同外壁面の仕上がり外観を向上させるものである。そのため、この種の外装用ボーダー材にあっては、外観上で厚み感が現出されることを必要としている。
【0003】従来、この種の外装用ボーダー材としては、外観上での厚み感が現出されるように、塗装鋼板を折曲加工して形成したものや、金属或いは合成樹脂を押出成形した型材でなるものが一般に知られている。このような外装用ボーダー材であると、施工された状態では見かけ上の厚み感が得られ、実際には軽量で搬送や施工の際に取り扱い易い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の技術にあっては、外観の異なる複数種類の外装用ボーダー材が品揃えされておらず、外壁面の仕上がり外観にバリエーションが得られないという問題があった。それなれば、外観の異なる複数種類の外装用ボーダー材を品揃えすれば良いのであるが、上記従来の外装用ボーダー材では困難で実現されていないのが現状である。
【0005】すなわち、上記従来の外装用ボーダー材はいずれも単一部材でなり、塗装鋼板を折曲加工して形成したり、金属或いは合成樹脂を押出成形したりするものであるため、外観の異なる複数種類のものを製造しようとすると、前記折曲加工や押出成形等の大型設備を各種類毎で変更しなければならなくなる。そうなると、金型製作費が高くなり、製造ラインの変更も複雑化して、製造コストが極端に増大する。それ故、上記従来の外装用ボーダー材にあっては、外観の異なる複数種類のものを品揃えすることができず、外壁面の仕上がり外観にバリエーションを得ることが実現されずにある。
【0006】なお、外装材がセメント板等の無機質材でなる場合、外装用ボーダー材も同じ無機質材で形成されることもあるが、この場合に、外観上での厚み感を得るためには、強度を保持する必要上、同外装用ボーダー材を中実状にして厚く形成することになる。そうすると、実質的にも厚くて重量物となり、搬送や施工の際に取り扱い難くなると共に材料コストも高くなって、実現が困難となっている。
【0007】本発明は、上記従来の技術における問題を悉く解決するために発明されたもので、その課題は、製造コストが極端には増大せず、よって、外壁面に外観上のアクセントをバリエーションをもって付与することが可能となり、同外壁面の仕上がり外観を向上させることができる外装用ボーダー材を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の外装用ボーダー材は、建築物の外壁面を上下に区分けする部位に取り付けられる外装用ボーダー材であって、外壁に取り付けられる基本部材と、該基本部材に接合される形状の相違した複数種類の表出部材と、を備えたものである。
【0009】したがって、この場合、外壁に取り付けられる基本部材と、該基本部材に接合される形状の相違した複数種類の表出部材と、を備えているため、形状の相違した複数種類の表出部材によってバリエーションを展開することができ、該バリエーションをもって外壁面に外観上のアクセントを付与することができる。ここでは、表出部材と基本部材の二部材を備えているため、一方の基本部材は単一種類とし、他方の表出部材のみを複数種類製造すれば良いので、形状を相違させて製作する表出部材用の金型が小さくなってその製作費用は安価となり、該表出部材を製造するラインの変更もそれほど複雑化せず、製造コストが極端には増大しない。それ故、外壁面に外観上のアクセントをバリエーションをもって付与することが可能となり、同外壁面の仕上がり外観を向上させることができる。
【0010】本発明の請求項2記載の外装用ボーダー材は、上記請求項1記載の外装用ボーダー材において、基本部材の表側に表出部材が配され、該表出部材が同基本部材にその表側を覆うように係着されるものであることを特徴とする。
【0011】したがって、この場合は特に、基本部材の表側を覆う表出部材によってバリエーションが得られるので、同基本部材には外観上の配慮を施す必要がなく、該基本部材を強固で安価に製造することができる。しかも、基本部材に接合される表出部材が、同基本部材に係着されて確実に取り付けられる。
【0012】本発明の請求項3記載の外装用ボーダー材は、上記請求項2記載の外装用ボーダー材において、基本部材を押出型材で形成し、表出部材を折曲加工された金属薄板で形成し、該表出部材が同基本部材にその表側と間隔をあけて係着されるものであることを特徴とする。
【0013】したがって、この場合は特に、基本部材が押出型材で形成されて強固なものとなり、該押出型材を押出成形する金型は単一種類で済み、製造コストが低減される。又、表出部材が折曲加工された金属薄板で形成されて、該金属薄板の折曲形状の相違により、同表出部材を複数種類とし変化に富んだ形状にして容易に製造することができる。しかも、表出部材は金属薄板で形成されるものの、該表出部材が基本部材にその表側と間隔をあけて係着されることによって、外観上での厚みが得られ、外壁面に立体感を有するアクセントを付与することができ、断熱性も向上される。
【0014】本発明の請求項4記載の外装用ボーダー材は、上記請求項3記載の外装用ボーダー材において、基本部材を中空形状に形成したことを特徴とする。
【0015】したがって、この場合は特に、基本部材が中空形状に形成されているため、軽量でありながら全体としての厚みは増大され、表側にて外壁面により立体感に富んだアクセントを付与することができ、断熱性も更に向上される。
【0016】本発明の請求項5記載の外装用ボーダー材は、上記請求項2〜4のいずれか一つに記載の外装用ボーダー材において、基本部材の上下端縁に係止受け部を形成し、表出部材の上下端縁に係止部を形成し、該係止部を係止受け部に係止することで、同表出部材が基本部材に係着されるものであることを特徴とする。
【0017】したがって、この場合は特に、表出部材の上下端縁に形成される係止部を、基本部材の上下端縁に形成される係止受け部に係止することで、同基本部材に形状の相違する複数種類の表出部材を簡単且つ確実に係着することができる。
【0018】本発明の請求項6記載の外装用ボーダー材は、上記請求項2〜5のいずれか一つに記載の外装用ボーダー材において、基本部材が上下に配設される外装材の端部間に介在されて該両端部を相互に接続するものであることを特徴とする。
【0019】したがって、この場合は特に、基本部材が上下に配設される外装材の端部間に介在されて該両端部を相互に接続するので、同上下の外装材の端部が体裁良く納められて、外壁面の仕上がり外観は更に向上され、防水性も得られる。
【0020】本発明の請求項7記載の外装用ボーダー材は、上記請求項6記載の外装用ボーダー材において、基本部材の上下端縁に外装材の端部に形成された実部と嵌合する実受け部を形成したことを特徴とする。
【0021】したがって、この場合は特に、基本部材の上下端縁に形成される実受け部に外装材の端部に形成された実部を嵌合させて、上下に配設される外装材の端部を相互に同基本部材で接続することができるので、確実且つ容易に接続施工することができ、防水性も向上される。
【0022】本発明の請求項8記載の外装用ボーダー材は、上記請求項1記載の外装用ボーダー材において、表出部材と基本部材とが上下に配されて相互に接合されるものであることを特徴とする。
【0023】したがって、この場合は特に、上下いずれかに配される表出部材が複数種類備えられ、該表出部材とこれに接合される基本部材との組み合わせによって、上下いずれか一方が同基本部材で統一化された独特のバリエーションを得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1、2は、本発明の請求項1〜7に対応する一実施形態を示し、該実施形態の外装用ボーダー材は、建築物の外壁面を上下に区分けする部位に取り付けられるものであって、外壁1に取り付けられる基本部材2と、該基本部材2に接合される形状の相違した複数種類の表出部材3と、を備えている。ここで、図1と図2とでは、表出部材3の形状が相違するだけで、他の構成は全く同一である。
【0025】又、該実施形態の外装用ボーダー材においては、基本部材2の表側に表出部材3が配され、該表出部材3が同基本部材2にその表側を覆うように係着されるものである。又、基本部材2を押出型材で形成し、表出部材3を折曲加工された金属薄板で形成し、該表出部材3が同基本部材2にその表側と間隔をあけて係着されるもので、この場合、基本部材2は中空形状に形成されている。
【0026】又、該実施形態の外装用ボーダー材においては、基本部材2の上下端縁に係止受け部4を形成し、表出部材3の上下端縁に係止部5を形成し、該係止部5を係止受け部4に係止することで、同表出部材3が基本部材2に係着されるものである。又、基本部材2が上下に配設される外装材6の端部間に介在されて該両端部を相互に接続するもので、この場合、基本部材2の上下端縁に外装材6の端部に形成された実部7と嵌合する実受け部8が形成されている。
【0027】又、該実施形態の外装用ボーダー材は、住宅の一階と二階との境界部分となる部位の外壁1に取り付けられている。基本部材2はアルミニウムを押出成形した横長帯板状で且つ断面略偏平矩形状の中空型材でなり、外壁1の下地面にネジ止め或いは接着等によって取着固定されている。なお、基本部材2は合成樹脂製の押出中空型材で形成されても良いが、この場合、強固で耐候性に優れた合成樹脂材料を使用する必要がある。基本部材2の上端縁には凸状の実受け部8、同下端縁には凹状の実受け部8が各々一体に形成されている。
【0028】前記基本部材2の上下には外装材6が横貼りで配設されており、この場合、上下で異なる形状・様相の外装材6が配設されている。上下の外装材6はいずれも金属サイディングと称されるもので、硬質合成樹脂層内に薄鋼板がインサート成形された板材を折曲加工して表面外殻が形成され、該表面外殻の裏側に、ウレタン樹脂、フェノール樹脂等の合成樹脂発泡体やロックウールその他の断熱材を充填して構成されている。
【0029】なお、外装材6の表面外殻としては、折曲加工された金属薄板が使用されていれば良く、塗装鋼板を折曲加工して形成されたものであっても良い。又、金属サイディングと称されない外装材6が施工されても支障はなく、例えば、軽量気泡セメント板等の無機質系の外装材6を配設することも可能である。更には、上下で異なる材質の外装材6が配設されても良く、この場合は、下側の外装材6の方が上側の外装材6よりも厚みがあり重厚感のある形状・材質であることが好ましく、これは、住宅に安定感を現出させるためである。
【0030】又、上記図1、2に示す上下の外装材6は、各表面外殻に相違する折曲加工或いは塗装等が施されることで、異なる形状・様相となっている。ここでは、上側の外装材6の表面がリシン調のデザイン、下側の外装材6の表面がレンガ貼り調のデザインとされている。この場合も、住宅に安定感を現出させるため、下側の外装材6の方が上側の外装材6よりも厚みがあり重厚感のある形状・様相とされている。
【0031】又、外装材6の一方の側端縁には凸状の実部7、同他方の側端縁には凹状の実部7が各々、その前記表面外殻に一体に形成されている。そして、外装材6は横貼り施工されており、その際、凹状の実部7を下側、凸状の実部7を上側にして同外装材6は外壁1上に複数枚上下方向に順次並設固定される。この場合、外装材6は外壁1の下から上へと順次並設され、その都度に、凸状の実部7に上方から凹状の実部7が嵌合されて接続固定される。
【0032】それ故、下側の外装材6の最上端に位置する該外装材6の上側端縁に形成される凸状の実部7に、上記基本部材2の下端縁に形成される凹状の実受け部8を嵌合し、同基本部材2を外壁1に固定して、該基本部材2の上端縁に形成される凸状の実受け部8に、上側の外装材6の最下端に位置する該外装材6の下側端縁に形成される凹状の実部7を嵌合させて、上下の外装材6の横貼り施工手順の途中に同基本部材2を同様の手順で容易に取付施工することができる。又、このように、基本部材2が外装材6と同様に実接続されることで、この部分で雨水は外壁1へと侵入し難くなり、他の外装材6を並設施工した部分と同様に防水性が確保される。
【0033】前記基本部材2の表面側には、その上端縁に上方へフック状に折曲した係止受け部4、その下端縁に下方へフック状に折曲した係止受け部4が、各々一体に突出形成されている。又、上記表出部材3は金属薄板を折曲加工して形成されたもので、その際、該表出部材3の上端縁に裏側下方へとフック状に折曲した係止部5、同下端縁に裏側上方へとフック状に折曲した係止部5が、各々一体に形成されている。この場合、係止部5の先端縁部分は中空耳状に形成されており、該中空耳状部分が前記基本部材2の係止受け部4内に嵌合係止されることで、表出部材3は同基本部材2の表側に間隔をあけて係着される。
【0034】なお、表出部材3を基本部材2に係着して取り付ける作業は、該基本部材2が外壁1に取着固定された後であれば、上記施工手順のどの段階においても簡単に行うことができる。例えば、基本部材2を外壁1に取着固定した後すぐに、該基本部材2に表出部材3を取り付けることができる。この場合には、外壁1の下から上への施工手順の流れの中で、スムーズに表出部材3を取り付けることができる。又、基本部材2を外壁1に取着固定した後、更に、上下の外装材6が全て施工された後に、同基本部材2に表出部材3を取り付けることもできる。この場合には、外装材6の施工途中において、表出部材3が汚れてしまうことはなく、該表出部材3を養生シートで保護する必要がなくなる。
【0035】又、表出部材3は金属薄板を折曲加工して形成されるが、ここでは、上記外装材6の表面外殻と同様に、硬質合成樹脂層内に薄鋼板がインサート成形された板材を折曲加工して形成されている。なお、表出部材3としては、金属薄板を折曲加工して形成されたものであれば良く、例えば、塗装鋼板や銅板等を折曲加工して形成されたものを使用しても良い。又、図1と図2とで、表出部材3の折曲形状は相違しているが、該表出部材3の折曲加工前の帯板状素材としては同じものを使用することができ、これによって材料コストの低減を図ることができる。
【0036】又、上記の如く、表出部材3は基本部材2の表側に間隔をあけて係着されるものであるが、該間隔は断熱スペースとして機能するものであり、よって、同間隔内に断熱材が充填されることは好ましい態様である。例えば、表出部材3の裏側に、ウレタン樹脂、フェノール樹脂等の合成樹脂発泡体やロックウールその他の断熱材を充填一体化しても良い。この場合、断熱性が向上されるだけでなく、金属薄板でなる表出部材3の変形や破損が、その裏側に充填される断熱材の補強作用によって防止される。
【0037】したがって、該実施形態の外装用ボーダー材においては、外壁1に取り付けられる基本部材2と、該基本部材2に接合される形状の相違した複数種類の表出部材3と、を備えているため、形状の相違した複数種類の表出部材3によってバリエーションを展開することができ、該バリエーションをもって、住宅の一階と二階との境界部分となる部位の外壁面に、外観上で厚み感のあるアクセントを付与することができる。
【0038】ここでは、表出部材3と基本部材2の二部材を備えているため、一方の基本部材2は単一種類とし、他方の表出部材3のみを複数種類製造すれば良いので、形状を相違させて製作する表出部材3用の金型が小さくなってその製作費用は安価となり、該表出部材3を製造するラインの変更もそれほど複雑化せず、製造コストが極端には増大しない。それ故、前記の如く、外壁面に外観上のアクセントをバリエーションをもって付与することが可能となり、同外壁面の仕上がり外観を向上させることができる。
【0039】又、該実施形態の外装用ボーダー材においては、基本部材2の表側全体を覆う表出部材3によってバリエーションが得られるので、同基本部材2には外観上の配慮を施す必要がなく、その材料選択における自由度が広がって、該基本部材2を強固で安価に製造することができる。しかも、基本部材2に接合される表出部材3が、同基本部材2に係着されて確実に取り付けられる。又、この場合、表出部材3の上下端縁に形成される係止部5を、基本部材2の上下端縁に形成される係止受け部4に係止することで、同基本部材2に形状の相違する複数種類の表出部材3を簡単且つ確実に係着することができる。
【0040】又、該実施形態の外装用ボーダー材においては、基本部材2が中空形状の押出型材で形成されて強固なものとなり、該押出型材を押出成形する金型は単一種類で済み、製造コストが低減される。又、表出部材3が折曲加工された金属薄板で形成されて、該金属薄板の折曲形状の相違により、同表出部材3を複数種類とし変化に富んだ形状にして容易に製造することができる。ここでは、表出部材3の素材を共通化し、折曲加工によって容易に形状を相違させることができる。
【0041】しかも、この場合、表出部材3が金属薄板で形成されてはいるものの、該表出部材3が基本部材2にその表側と間隔をあけて係着されることで、見かけ上での厚みが得られ、外壁面に立体感を有するアクセントを付与することができ、断熱性も向上される。更に、基本部材2が中空形状に形成されているため、材料コストの低減につながると共に、該基本部材2は軽量でその取り扱いが容易なものでありながら、全体としての厚みは増大され、表側にて外壁面により立体感に富んだアクセントを付与することができ、断熱性も更に向上される。
【0042】又、該実施形態の外装用ボーダー材においては、基本部材2が上下に配設される外装材6の端部間に介在されて該両端部を相互に接続するので、同上下の外装材6の端部が体裁良く納められて、外壁面の仕上がり外観は更に向上され、防水性も得られる。更に、この場合、基本部材2の上下端縁に形成される実受け部8に外装材6の端部に形成された実部7を嵌合させて、上下に配設される外装材6の端部を相互に同基本部材2で実接続することができるので、確実且つ容易に接続施工することができ、防水性も向上される。
【0043】図3は、本発明の請求項1〜3、5〜7に対応する別の実施形態を示し、該実施形態の外装用ボーダー材においては、基本部材2が中空型材ではなく、横長帯状平板の上下端縁の表側に、実受け部8及び係止受け部4を有する凸リブ片を一体に突出形成した形状の押出型材である。又、外壁1には横桟材9が付設されており、該横桟材9に前記基本部材2の上下端縁の延出部分が、ネジ、釘等の固着具10によって取着固定されている。
【0044】この場合、外壁と外装材6や外装用ボーダー材の基本部材2との間に空間が形成されるので、該空間の存在によって断熱性能が向上され、又、同空間を通気スペースとすることで外壁換気を行うこともでき、これにより、断熱性能が更に向上されると共に凍結防止も図られる。なお、それ以外は、図1、2に示した上記実施形態と同様に構成されており、請求項4に係る以外の作用効果が同上記実施形態におけると同様に奏される。
【0045】図4は、本発明の請求項1〜3、5、6に対応する更に別の実施形態を示し、該実施形態の外装用ボーダー材においては、基本部材2の中程裏側に実受け部8を有する突出片11が一体に突出形成されており、該突出片11が上下に配設される外装材6の端部間に介在されて該両端部を相互に接続している。この場合、基本部材2の前記突出片11以外の部分は、上下の外装材6の端部表側に配置されている。そして、下側の外装材6の上端部が外壁1の横桟材9に固着具10で取着固定され、該外装材6の上端部に形成される凸状の実部7に、前記突出片11に形成される凹状の実受け部8が嵌合係止され、該突出片11上に上側の外装材6の下端部が当接支持されることによって、同上下の外装材6の両端部は同基本部材2を介して相互に接続される。
【0046】又、該実施形態の外装用ボーダー材においては、下側の外装材6は横貼り施工されているが、上側の外装材6は縦貼り施工されており、該上側の外装材6の実のない下端部が基本部材2の裏側に体裁良く納められ保持されている。なお、それ以外は、図3に示した上記実施形態と同様に構成されており、請求項7に係る以外の作用効果が同上記実施形態におけると同様に奏される。
【0047】図5は、本発明の請求項1〜3、5、6に対応する更に別の実施形態を示し、該実施形態の外装用ボーダー材においては、基本部材2の中程裏側に断面略T字状の突出固定片12が一体に突出形成され、該突出固定片12の上下には係合凹部13が配設形成される。この場合、下側の外装材6の上端部に基本部材2の下側の係合凹部13が係合され、該基本部材2の突出固定片12が外壁1の横桟材9に取着固定されて、該外壁1に同下側の外装材6の上端部も固定され、同基本部材2の上側の係合凹部13に上側の外装材6の下端部が係合されることによって、同上下の外装材6の両端部は同基本部材2の突出固定片12を介して相互に接続される。
【0048】又、該実施形態の外装用ボーダー材においては、上下の外装材6がいずれも縦貼り施工されており、該上下の外装材6の実のない下端部及び上端部が基本部材2の裏側に体裁良く納められ保持されている。なお、それ以外は、図4に示した上記実施形態と同様に構成されており、同上記実施形態におけると同様の作用効果が奏される。
【0049】図6は、本発明の請求項1〜3、5に対応する更に別の実施形態を示し、該実施形態の外装用ボーダー材においては、凹凸状の実部7が相互に嵌合されて、上下の外装材6の端部は直接に本実接続されており、該接続部分の表側に基本部材2が配置され、該基本部材2は、上側の外装材6の下端部から横桟材9へと貫通する固着具10によって、同外装材6と共に外壁1に取着固定されている。この場合、上下の外装材6はいずれも横貼り施工されるものであり、基本部材2が同上下の外装材6の接続には関与しないものである。なお、それ以外は、図5に示した上記実施形態と同様に構成されており、請求項6に係る以外の作用効果が同上記実施形態におけると同様に奏される。
【0050】図7、8は、本発明の請求項1、8に対応する更に別の実施形態を示し、該実施形態の外装用ボーダー材においては、表出部材3と基本部材2とが上下に配されて相互に接合されるものである。この場合には、上下いずれかに配される表出部材3が複数種類備えられ、該表出部材3とこれに接合される基本部材2との組み合わせによって、上下いずれか一方が同基本部材2で統一化された独特のバリエーションを得ることができる。なお、該実施形態の外装用ボーダー材においては、上側に表出部材3、下側に基本部材2が配設され、図7、8に示す如く、上側の表出部材3のみが形状が異なるものとして複数種類備えられている。
【0051】又、該実施形態の外装用ボーダー材においては、表出部材3及び基本部材2はいずれも中空状の押出型材で形成されたもので、図8に示した表出部材3は同基本部材2よりも厚く形成されている。又、表出部材3の上端縁には、上側の外装材6の下端部に形成された実部7と嵌合する凸状の実受け部8が形成され、基本部材2の下端縁には、下側の外装材6の上端部に形成された実部7と嵌合する凹状の実受け部8が形成されている。この場合、下側の外装材6、基本部材2、表出部材3、上側の外装材6の順で外壁1に下から上へと施工され、その際、前記実部7と実受け部8とが嵌合されて相互に接続される。
【0052】又、基本部材2と表出部材3との接合部分には、その表側に同基本部材2の上縁表側角部分が欠除した凹溝部14が形成され、該凹溝部14と連続する傾斜部15がその裏側に形成されている。この場合には、基本部材2と表出部材3との接合部分が凹溝部14の存在によって目立たず、該凹溝部14によって外観意匠性も向上され、又、傾斜部15によって同接合部分では雨水が外壁1へと侵入し難くなり、防水性も保持される。ここでは、表出部材3がどの種類のものであっても、基本部材2との対応関係で、凹溝部14及び傾斜部15は形成されるようになっている。なお、それ以外は、上記図1、2に示した実施形態と同様に構成されており、請求項2〜7に係る以外の作用効果が同上記実施形態におけると同様に奏される。
【0053】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1記載の外装用ボーダー材においては、製造コストが極端には増大せず、よって、複数種類の表出部材でバリエーションを展開させることにより、該バリエーションをもって外壁面に外観上のアクセントを付与することが可能となり、同外壁面の仕上がり外観を向上させることができる。
【0054】又、本発明の請求項2記載の外装用ボーダー材においては、特に、基本部材の表側を覆う表出部材によってバリエーションが得られ、同基本部材を強固で安価に製造することもでき、しかも、該基本部材に同表出部材が係着されて確実に取り付けられる。
【0055】又、本発明の請求項3記載の外装用ボーダー材においては、特に、基本部材が強固なものとなってその製造コストも低減され、又、表出部材を変化に富んだ形状にして容易に製造することができ、しかも、該表出部材と同基本部材との間隔によって外観上での厚みが得られ、外壁面に立体感を有するアクセントを付与することができ、断熱性も向上される。
【0056】又、本発明の請求項4記載の外装用ボーダー材においては、特に、基本部材が中空形状に形成され、軽量でありながら全体としての厚みは増大され、外壁面に立体感に富んだアクセントを付与することができ、断熱性も更に向上される。
【0057】又、本発明の請求項5記載の外装用ボーダー材においては、特に、係止部を係止受け部に係止することで、基本部材に形状の相違する複数種類の表出部材を簡単且つ確実に係着することができる。
【0058】又、本発明の請求項6記載の外装用ボーダー材においては、特に、基本部材が上下に配設される外装材の端部を相互に接続することで、該外装材の端部は体裁良く納められて、外壁面の仕上がり外観が更に向上され、防水性も得られる。
【0059】又、本発明の請求項7記載の外装用ボーダー材においては、特に、上下に配設される外装材の端部を相互に基本部材を介し、実受け部に実部を嵌合させて確実且つ容易に接続施工することができ、防水性も向上される。
【0060】又、本発明の請求項8記載の外装用ボーダー材においては、特に、表出部材とこれに接合される基本部材との組み合わせによって、上下いずれか一方が同基本部材で統一化された独特のバリエーションを得ることができる。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成11年12月27日(1999.12.27)
【代理人】 【識別番号】100111556
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 淳二 (外1名)
【公開番号】 特開2001−182307(P2001−182307A)
【公開日】 平成13年7月6日(2001.7.6)
【出願番号】 特願平11−369902