| 【発明の名称】 |
フロアパネル及びその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】竹内 直樹
【氏名】小林 淳彦
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| 【要約】 |
【課題】孔あけ加工時間を短縮することができると共に、パネルの孔と表面材の孔との間に互い違いのズレが生じることを防止することができるフロアパネル及びその製造方法を提供する。
【解決手段】孔9を設けた表面に異なる材質の表面材5を接着した金属製のフロアパネル6において、フロアパネル6の裏面側から孔9を通過するパンチ15を用いたプレス加工によって表面材5に孔8を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 孔を設けた表面に異なる材質の表面材を接着した金属製のフロアパネルにおいて、前記フロアパネルの裏面側から前記孔を通過するパンチを用いたプレス加工によって前記表面材に孔を設けたことを特徴とするフロアパネル。 【請求項2】 前記プレス加工は、前記パンチが嵌合する刃型孔の周部にパンチに近づくに従って高さが高くなるような隆起部を有するダイを用いたプレス加工であることを特徴とする請求項1記載のフロアパネル。 【請求項3】 金属製のフロアパネルの表面に表面材を接着し、かつ孔を有するフロアパネルの製造方法であって、孔を設けた金属製のフロアパネルの表面に異なる材質の表面材を接着し、前記フロアパネルの裏面側から、前記孔を通過するパンチを用いたプレス加工によって前記表面材に孔を設けることを特徴とするフロアパネルの製造方法。 【請求項4】 前記プレス加工において、前記パンチが嵌合する刃型孔の周部にパンチに近づくに従って高さが高くなるような隆起部を有するダイを用いることを特徴とする請求項3記載のフロアパネルの製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、気流体の流通を必要とするクリーンルーム、電算機室や、各種精密機器室等の二重床構造に用いられるフロアパネル及びその製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来は、上記クリーンルーム等のように気流体の流通を必要とする部屋の二重床構造(フリーアクセスフロアパネル構造)には、多数の孔が形成された孔あきフロアパネルが用いられる。このような孔あきフロアパネルのうち、その表面に表面材を接着した孔あきフロアパネルを製造する場合は、従来は以下のような製造方法が用いられていた。 【0003】すなわち、第1の孔あきフロアパネルの製造方法としては、まだ孔のあいていないフロアパネルに表面材を接着し、その後、表面材とフロアパネルを同時にドリル加工することにより多数の孔を形成する方法があった。 【0004】また別の第2の孔あきフロアパネルの製造方法としては、材質が異なるフロアパネルと表面材を別々にパンチングプレスで打抜き加工することにより、フロアパネルと表面材の各々に多数の孔を形成し、それから、多数の孔のあいたフロアパネルの表面に多数の孔のあいた表面材を接着する方法があった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第1の孔あきフロアパネルの製造方法においては、ドリル加工は単軸あるいは多軸のボール盤により行われているので、孔の数が多い場合は孔あけ加工時間が長くなって、生産効率の低下と加工コストの高騰を招くという問題があった。 【0006】また前記第2の孔あきフロアパネルの製造方法においては、フロアパネルと表面材について、同時にあける孔としては前記第1の製造方法よりも多い数の孔をパンチングプレスにより打抜くことができるので、前記第1の製造方法よりも孔あけ加工時間を短縮することができるが、多数の孔の孔あけ加工後にフロアパネルと表面材を接着するようになっているため、フロアパネルの孔と表面材の孔との間に互い違いのズレが生じた状態で接着されて、フロアパネルの開口率が狂うおそれがあるという問題があった。 【0007】そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、孔あけ加工時間を短縮することができると共に、フロアパネルの孔と表面材の孔との間に互い違いのズレが生じることを防止することができるフロアパネル及びその製造方法を提供することを課題とするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明によるフロアパネルは、孔を設けた表面に異なる材質の表面材を接着した金属製のフロアパネルにおいて、前記フロアパネルの裏面側から前記孔を通過するパンチを用いたプレス加工によって前記表面材に孔を設けたことを特徴とするフロアパネルとし、また、前記プレス加工は、前記パンチが嵌合する刃型孔の周部にパンチに近づくに従って高さが高くなるような隆起部を有するダイを用いたプレス加工を用いたものである。 【0009】また、上記課題を解決するために、本発明によるフロアパネルの製造方法は、金属製のフロアパネルの表面に表面材を接着し、かつ孔を有するフロアパネルの製造方法であって、孔を設けた金属製のフロアパネルの表面に異なる材質の表面材を接着し、前記フロアパネルの裏面側から、前記孔を通過するパンチを用いたプレス加工によって前記表面材に孔を設けることを特徴とし、また、前記プレス加工において、前記パンチが嵌合する刃型孔の周部にパンチに近づくに従って高さが高くなるような隆起部を有するダイを用いることを特徴としたものである。 【0010】このような構成のフロアパネル及びその製造方法によれば、フロアパネル及び表面材をプレス加工することにより同時に多数の孔をあけることができるので、ドリル加工により孔あけ加工する場合よりも孔あけ加工時間を短縮することができる。また、パンチがその前にあけたフロアパネルの孔を通って表面材に孔をあけるようにしたため、フロアパネルの孔と表面材の孔との間に互い違いのズレが生じるのを防止することができる。 【0011】また、パンチが嵌合して打抜きプレス加工を行う刃型孔を有するダイには、このダイの刃型孔の周部にパンチに近づくに従って高さが高くなるような隆起部を形成するようにしたので、表面材にあけた孔の周部にバリや欠落が生じるのを防止することができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて具体的に説明する。図1ないし図10は、本発明によるフロアパネル及びその製造方法の一実施の形態について説明するために参照する図である。 【0013】本実施の形態に係るフロアパネルの製造方法を実施するに当たっては、図1に示すような、ダイカスト金型により鋳造されたアルミニウム製のフロアパネル6を用意する。このフロアパネル6は、図2に示すように、その裏側にリブ10,11が形成されている。そして、本実施の形態に係るフロアパネルの製造方法は、まずフロアパネル6に、図3に示すような多数の丸孔9をパンチングプレスにより同時に打抜く。 【0014】図3における丸D内の丸孔9を拡大して示すと、図4に示すようになる。同図に示すように、丸D内においては4つの丸孔9が互いに近接して、互いに接触することなく配置されており、このような丸孔9が、図3に示すように、裏側のリブ10,11を避けて全体的にグリル状(格子窓状)に配置されている。図4におけるフロアパネル6のA−A線断面を示すと、図5に示すようになっている。 【0015】次に図6に示すように、フロアパネル6の表面に、表面材5を接着剤(図示せず)により接着する。次に、図7に示すように、フロアパネル6を図6に示す状態から裏返しにして、矢印P方向に下降するパンチにより、フロアパネル6の丸孔9に対向する表面材5の部分に打抜きプレス加工を行う。 【0016】すなわち図8に示すように、丸孔9より径が少し小さいパンチ15が、丸孔9を通って下降してダイ17の刃型孔17aに嵌合することにより、パンチ15が表面材5を打抜いて孔8をあけることができる。 【0017】さらに本実施の形態においては、図8に示すように、ダイ17の刃型孔17aの周部には、パンチ15に近づくに従って凹R状に高さが高くなるように凹R状隆起部17bが形成されている。厳密には図10に示すように、凹R状隆起部17bの上端部には、ダイ17の刃型孔17aに沿って形成された刃型17dの強度保持のために、環状平面部17cが形成されている。このため、表面材5の凸R状面5aと孔8との間にも環状平面部5bが形成されることになるが、このことからはなんの問題も生じない。 【0018】このような本実施の形態によれば、フロアパネル6及び表面材5を打抜きプレス加工することにより多数の孔8,9をあけるので、ドリル加工により孔あけ加工する場合よりも孔あけ加工時間を短縮することができる。また、パンチ15がその前にあけたフロアパネル6の孔9を通って表面材5を打抜きプレス加工することにより、多数の孔8,9を形成するようになっているため、フロアパネル6の孔9と表面材5の孔8との間に互い違いのズレが生じるのを防止することができる。 【0019】また、パンチ15が嵌合して打抜き加工を行う刃型孔17aを有するダイ17には、図10に示すように、刃型孔17aの周部がパンチ15に近づくに従って高さが高くなるような凹R状隆起部17bを形成したので、表面材5にあけた孔8の周部にバリや欠落が生じるのを防止することができる。 【0020】このため、多数の孔8,9があけられたフロアパネル6を、図9に示す状態から裏返しにして、すなわち普通の使用状態に戻して二重床構造に用いたときは、孔8の周部には凸R状面5aが形成されているため、例えば靴の裏が孔8の角部により削られたり、孔8の角部が欠落したりしてダストが発生するのを防止することができる。 【0021】また、本実施の形態によれば、フロアパネル6の丸孔9や表面材5の孔8を、図8に示すようにフロアパネル6の裏側からパンチ15が下降して打抜きプレス加工することにより、ダイ17がリブ10,11に干渉することがないので、孔8,9のレイアウト上の自由度を向上させることができる。 【0022】なお、上記実施の形態においてはフロアパネル6の材料にアルミニウムを用いたが、スチール等の他の金属を用いてもよい。また表面材5には、カーペット等のように、パンチ15により打抜くことができると共に、ダイ17の凹R状隆起部17bに押し付けられて凸R状面5aができるような塑性を有する材料であれば、カーペットの他にもどのような材料を用いてもよい。 【0023】以上、本発明の実施の形態について具体的に述べてきたが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて、その他にも各種の変更が可能なものである。 【0024】 【発明の効果】以上説明したように、本発明のフロアパネル及びその製造方法によれば、フロアパネル及び表面材をプレス加工することにより同時に多数の孔をあけることができるので、ドリル加工により孔あけ加工する場合よりも孔あけ加工時間を短縮することができる。また、パンチがその前にあけたフロアパネルの孔を通って表面材に孔をあけるようにしたため、フロアパネルの孔と表面材の孔との間に互い違いのズレが生じるのを防止することができる。 【0025】また、パンチが嵌合して打抜きプレス加工を行う刃型孔を有するダイには、このダイの刃型孔の周部にパンチに近づくに従って高さが高くなるような隆起部を形成するようにしたので、表面材にあけた孔の周部にバリや欠落が生じるのを防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000233239 【氏名又は名称】日立機材株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月27日(1999.12.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087712 【弁理士】 【氏名又は名称】山木 義明
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| 【公開番号】 |
特開2001−182303(P2001−182303A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月6日(2001.7.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−370123 |
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