| 【発明の名称】 |
平板瓦及びこの葺き上げ方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】尾坂 昇治
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| 【要約】 |
【課題】雨漏れを防止するとともに、施工効率や経済性を改善することができる平板瓦を提供する。
【解決手段】平板瓦1は、平板瓦本体2と受け部材3とを備えている。平板瓦本体2の上部には、平板瓦1を葺き上げた状態で上段の平板瓦1と重なり合う位置に凹部7が形成され、凹部7の下端には水抜き溝8が設けられている。受け部材3は、平板瓦本体2の一方の側面に形成され、隣接する平板瓦本体2の他方の側面を載置する。受け部材3には、平板瓦本体2の側面に沿って形成された溝部13が設けられている。溝部13は、平板瓦1を葺き上げた状態で一の流路を形成するように、その下端13aが開口されている。また、溝部13は、下端13a側が狭くなるように形成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】平板瓦本体と、前記平板瓦本体の一方の側面に形成され、隣接する平板瓦本体の他方の側面を載置する受け部材とを備えた平板瓦であって、前記受け部材には、前記平板瓦本体の側面に沿って形成された溝部が設けられ、前記溝部は、平板瓦を葺き上げた状態で一の流路を形成するように、その下端側が開口されていることを特徴とする平板瓦。 【請求項2】前記溝部は、その下端側が狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の平板瓦。 【請求項3】前記平板瓦本体の上部には、平板瓦を葺き上げた状態で上段の平板瓦と重なり合う位置に凹部が形成され、該凹部の下端には水抜き溝が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の平板瓦。 【請求項4】前記水抜き溝は、その下端側が前記平板瓦本体の中央を向くように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の平板瓦。 【請求項5】前記平板瓦本体には、その表面に窪み部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の平板瓦。 【請求項6】前記受け部材は、前記平板瓦本体の右側面に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の平板瓦。 【請求項7】前記平板瓦本体には、その裏面の上部に突部が設けられ、該突部は前記受け部材裏面と面一の状態となるように突出形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の平板瓦。 【請求項8】前記平板瓦本体には、その裏面に突条部が設けられ、該突条部は前記受け部材裏面と面一の状態となるように突出形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の平板瓦。 【請求項9】請求項1乃至8のいずれか1項に記載の平板瓦を屋根パネルユニットに用いるとともに、その目地が同一線上に形成されるように葺き上げることを特徴とする平板瓦の葺き上げ方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は平板瓦及びこの葺き上げ方法に関し、主に家屋の屋根に葺く屋根瓦に用いられる平板瓦及びこの葺き上げ方法に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、家屋の屋根に葺かれる平板瓦の施工は、まず屋根に屋根下地を張り、この屋根下地上に平板瓦を葺き上げることにより行われている。平板瓦の葺き上げは、平板瓦と一体または別に形成された接合部材により、平板瓦の端面(葺いた状態での側面)が当接されるように側面方向(水平方向)に載置するとともに、平板瓦の表面(葺いた状態での上部)の一部が積層するように上面方向(垂直方向)に載置することにより行われている。このような屋根瓦の葺き上げ方法としては、一般に、筋葺き法(グリットタイプ)と千鳥葺き法(ブリックタイプ)とがある。 【0003】筋葺き法は、目地が同一線上に形成されるように、平板瓦を葺き上げる方法であり、例えばS字型に形成された和形瓦のような重量のある瓦の葺き上げに多く用いられている。一方、千鳥葺き法は、一段置きに目地が同一線上に形成されるように、各段毎に瓦を半幅分ずらして葺き上げる方法であり、平板瓦のような軽量化された洋風瓦の葺き上げに多く用いられている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、平板瓦は和形瓦に比べて雨じまいが弱く、雨漏れを防止するためには、重ね代(積層部分)を多く取って葺き上げなければならない。このため、一つの屋根に葺かれる平板瓦の数が多くなり、施工効率や経済性が悪くなってしまうという問題があった。また、一の屋根に葺かれる瓦の重量が増加して、家屋に負担がかかってしまうという問題があった。 【0005】さらに、平板瓦の葺き上げに用いられる千鳥葺き法は、各段毎に瓦を半幅分ずらして葺き上げるので、上段に葺き上げられた平板瓦の表面を流れる雨水が、下段に葺き上げられた平板瓦の接合部分(目地)に直接落ちてしまう。このため、目地から雨水が入って雨漏りが発生するという問題があった。 【0006】また、瓦職人の不足や工事期間の短縮等のために、例えば、平板瓦をユニット化して、簡易に葺き上げる施工方法が求められている。 【0007】本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、雨漏れを防止するとともに、施工効率や経済性を改善することができる平板瓦を提供することを目的とする。また、本発明は、平板瓦を簡易に葺き上げる方法を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、この発明の第1の観点にかかる平板瓦は、平板瓦本体と、前記平板瓦本体の一方の側面に形成され、隣接する平板瓦本体の他方の側面を載置する受け部材とを備えた平板瓦であって、前記受け部材には、前記平板瓦本体の側面に沿って形成された溝部が設けられ、前記溝部は、平板瓦を葺き上げた状態で一の流路を形成するように、その下端側が開口されていることを特徴とする。 【0009】この構成では、平板瓦の一部が積層するように、上下方向に平板瓦を載置して葺き上げると、下段に配置された平板瓦の受け部材の溝部の上部と、上段に配置された平板瓦の受け部材の溝部の下部とが連通した状態となる。このため、平板瓦を葺き上げた状態で、溝部は一の流路を形成する。従って、目地から侵入した雨水は溝部を通って排出され、雨漏れを防止することができる。 【0010】前記溝部は、その下端側が狭くなるように形成することが好ましい。下端側が狭くなるように形成すると、溝部を流れる雨水が整流されて、下段に配置された平板瓦の受け部材の溝部内に導入されやすくなる。 【0011】前記平板瓦本体の上部には、例えば平板瓦を葺き上げた状態で上段の平板瓦と重なり合う位置に凹部が形成されている。そして、該凹部の下端には水抜き溝が設けられている。このため、雨水が風等によって逆流し、上段に配置された平板瓦との隙間に侵入しても、雨水は平板瓦との隙間から凹部内に一時的に収容され、雨水が平板瓦の裏面に漏れなくなる。この凹部内に収容された雨水は、水抜き溝を通って平板瓦本体の表面に排出される。従って、雨水が平板瓦の裏面に侵入しなくなり、雨漏れを防止することができる。 【0012】前記水抜き溝は、その下端側が前記平板瓦本体の中央を向くように形成されていることが好ましい。水抜き溝から流れ出た雨水が平板瓦本体の中央に向かって移動するので、雨水が目地に侵入しにくくなり、雨漏れを防止することができる。 【0013】前記平板瓦本体には、その表面に窪み部を設けることが好ましい。平板瓦に降った雨が窪み部に集まるので、雨水が目地に侵入しにくくなり、雨漏れを防止することができる。 【0014】前記受け部材は、前記平板瓦本体の右側面に形成することが好ましい。瓦葺き作業者にとっては、平板瓦を右方向に配置する方が平板瓦の瓦葺きがしやすく、瓦葺き作業の効率が向上する。 【0015】前記平板瓦本体には、例えば、その裏面の上部に突部が設けられている。そして、該突部は前記受け部材裏面と面一の状態となるように突出形成されている。突部が受け部材裏面と面一の状態となるように突出形成されているので、保管時における平板瓦の剛性が向上し、保管時に平板瓦が破損しにくくなる。 【0016】前記平板瓦本体には、例えば、その裏面に突条部が設けられている、そして、該突条部は前記受け部材裏面と面一の状態となるように突出形成されている。突条部により、平板瓦本体の強度が増し、葺き上げ時の平板瓦の安定感を増すことができる。また、突条部が受け部材裏面と面一の状態となるように突出形成されているので、保管時における平板瓦の剛性が向上し、保管時に平板瓦が破損しにくくなる。 【0017】この発明の第2の観点にかかる平板瓦の葺き上げ方法は、本発明の第1の観点にかかる平板瓦を屋根パネルユニットに用いるとともに、その目地が同一線上に形成されるように葺き上げることを特徴とする。 【0018】この構成では、平板瓦を屋根パネルユニットに用いているので、平板瓦の葺き上げが容易になり、葺き上げ効率を向上させることができる。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1〜図5に従って説明する。図1に本実施の形態の平板瓦の斜視図を示す。図1に示すように、平板瓦1は、平板瓦本体2と受け部材3とから構成されている。この平板瓦1は、例えば陶磁器により形成されている。 【0020】平板瓦本体2は、窪み部4と、窪み部4の上部及び両側部の三方を囲むように形成された堤部5と、窪み部4及び堤部5の下部に形成された傾斜部6とを備えている。図2に平板瓦1の底面図を示す。図2に示すように、窪み部4は、平板瓦本体2の幅方向の中央が最も深くなるような円弧状に形成されている。 【0021】堤部5は窪み部4に連続するとともに、窪み部4より平板瓦本体2の表面方向に突出するように形成されている。堤部5は、窪み部4の上部に形成された上堤部5aと、窪み部4の左側部に形成された左側堤部5bと、窪み部4の右側部に形成された右側堤部5cとから構成されている。 【0022】上堤部5aは、平板瓦を葺き上げた状態で、上段に配置される平板瓦1に重なり合う位置に形成されている。左側堤部5bは、平板瓦を葺き上げた状態で、隣接する平板瓦1の受け部材3に載置される位置に形成されている。また、右側堤部5cには、隣接する平板瓦1の左側堤部5bを載置する受け部材3が突出形成されている。 【0023】上堤部5aには凹部7が形成されている。凹部7の下端壁には、下端壁を貫通する複数(例えば4つ)の水抜き溝8が形成されている。水抜き溝8は、それぞれ平板瓦本体2の幅方向の中央(窪み部4の最深部)を向くように形成されている。具体的には、図1に示すように、平板瓦本体2の中央より左側に位置する水抜き溝8では右方向に傾斜するように形成され、平板瓦本体2の中央より右側に位置する水抜き溝8では左方向に傾斜するように形成されている。 【0024】左側堤部5bの上部には、水受け盤9が形成されている。水受け盤9は、平板瓦1を葺き上げた状態で、傾斜部6の下端(頭垂れ)に当接する位置に形成されている。水受け盤9の形状は、当接される傾斜部6の下端の形状に対応した傾斜面を有する突状に形成されている。 【0025】上堤部5aの上端には、一対の突部(ひっかけ)10が設けられている。突部10は平板瓦本体2の裏面側に向かって突出形成されている。図3に図1のA−A断面図を示す。図3に示すように、窪み部4の裏面側には、複数(例えば2つ)の突条部11(ゲタ)が設けられている。突条部11は窪み部4の裏面の上下方向に延出するように突出形成されている。この一対の突部10と突条部11とは、平板瓦本体2の裏面から突出した高さが等しくなるように形成されている。 【0026】傾斜部6は、窪み部4及び堤部5(左側堤部5b及び右側堤部5c)に連続するとともに、平板瓦本体2の裏面方向に傾斜する所定の傾斜角を有するように屈曲形成されている。ここで、所定の傾斜角は、平板瓦1が屋根に葺かれた状態で、窪み部4に流れた雨水が傾斜部6に流れやすくなるような傾斜角度である。 【0027】図4に平板瓦1の側面図を示す。図4に示すように、傾斜部6の受け部材3の下端近傍には、嵌合部12が形成されている。嵌合部12は、平板瓦1を葺き上げた状態で、上堤部5aの凹部7に嵌合する位置に形成されている。 【0028】右側堤部5cには、受け部材3が一体成形されている。受け部材3は、右側堤部5cの上下方向の全面に渡って延出するように形成されている。この受け部材3の幅は、左側堤部5bと同一幅に形成されている。受け部材3は、その裏面が突部10及び突条部11と同じ高さ(保管時において面一の状態)となる位置に形成されている。 【0029】受け部材3には、その表面に上下方向に延びる溝部13が形成されている。溝部13は、平板瓦1を葺き上げた状態で、一の流路を形成するように、その下端13a側が開口されている。また、溝部13内には、複数の突条14が形成されている。さらに、溝部13の下端13aでは、その溝幅が狭くなるように形成されている。また、溝部13の下端13a近傍から受け部材3の裏面方向に傾斜する所定の傾斜角を有するように屈曲形成されている。この所定の傾斜角は、傾斜部6の傾斜角度と同じである。 【0030】次に、以上のように構成された平板瓦1の葺き上げ方法について説明する。図5に葺き上げられた平板瓦1の概略図を示す。葺き上げ方法としては、目地が同一線上に形成される筋葺きが用いられている。 【0031】まず、屋根面の左右方向である水平方向に平板瓦1を葺き上げる。具体的には、図5に示す平板瓦1Aの右側堤部5cに、平板瓦1Bの左側堤部5bが当接するように、平板瓦1Aの受け部材3上に平板瓦1Bの左側堤部5bを載置する。ここで、受け部材3の幅が左側堤部5bの幅と同一幅に形成されているので、平板瓦1Bの左側堤部5bを平板瓦1Aの右側堤部5cに当接させることにより、簡単に平板瓦1を水平方向に葺き上げることができる。 【0032】次に、屋根面の上下方向である垂直方向に平板瓦1を葺き上げる。具体的には、水平方向に葺き上げられた平板瓦1Aの上堤部5a上に平板瓦1Cの傾斜部6の一部が積層されるように、平板瓦1Aの凹部7内に、平板瓦1Cの嵌合部12を嵌合させる。ここで、凹部7内に嵌合部12が嵌合されているので、葺き上げ時に平板瓦1Cの上下方向のズレを防止できる。このため、簡単に平板瓦1を垂直方向に葺き上げることができる。同様の手順により、平板瓦1B上に平板瓦1Dを葺き上げることができる。このように、複数の平板瓦1を水平方向及び垂直方向に葺き上げることにより、簡単に平板瓦1を葺き上げることができる。 【0033】次に、以上のように葺き上げられた平板瓦1の作用について説明する。屋根に葺き上げられた平板瓦1に降った雨は、大部分が平板瓦本体2の窪み部4を伝わって下方に流れる。ここで、窪み部4は平板瓦本体2の幅方向の中央が最も深くなるような円弧状に形成されているので、平板瓦1に降った雨が窪み部4に集まりやすく、雨水が目地(葺き上げられた状態での隣接する左側堤部5bと右側堤部5cとの間)に侵入しにくくなる。 【0034】また、平板瓦1の大部分を占める窪み部4に降った雨水は、窪み部4の最深部方向に飛び跳ねやすくなり、雨水が上方の平板瓦1との隙間や目地に侵入しにくくなる。さらに、窪み部4の下部には傾斜部6が設けられているので、窪み部4の表面に水たまりが形成されることを防ぐことができ、雨水が上方の平板瓦1との隙間や目地に侵入しにくくなる。 【0035】加えて、窪み部4の周囲に形成されている堤部5は、窪み部4より平板瓦本体2の表面方向に突出するように形成されているので、目地に雨水が流れ込みにくくなる。 【0036】また、雨水が風等によって逆流し、上方の平板瓦1との隙間に侵入しても、雨水は平板瓦1との隙間から凹部7内に一時的に収容され、雨水が平板瓦1の裏面に漏れなくなる。この凹部7内に収容された雨水は、水抜き溝8を通って窪み部4に排出される。ここで、水抜き溝8の溝の向きが窪み部4の最深部(平板瓦本体2の中央)を向くように形成されているので、水抜き溝8から流れ出た雨水は窪み部4の最深部に向かって流れ、目地に雨水が流れ込みにくくなる。 【0037】一方、目地に雨水が侵入しても、雨水は目地から溝部13内に誘導される。この溝部13は、平板瓦1を葺き上げた状態で、一の流路を形成するように、その下端13aが開口されているので、目地に侵入した雨水は、溝部13内を下方に向かって流れる。このため、雨漏れを防止することができる。また、溝部13には突条14が形成されているので、溝部13内を流れる雨水が整流されて、下段に配置された平板瓦1の受け部材3の溝部13内に導入されやすくなり、雨水が溝部13から平板瓦1の裏面に漏れにくくなる。さらに、下端13aは、その幅が狭くなるように形成されているので、下段に配置された平板瓦1の受け部材3の溝部13内に導入されやすくなり、雨水が溝部13から平板瓦1の裏面に漏れにくくなる。 【0038】このように、本実施の形態の平板瓦1は雨漏れを防止することができるため、屋根に葺き上げる際に、重ね代(積層部分)を多く取る必要がなくなる。このため、一つの屋根に葺かれる平板瓦1の数を減らすことができ、施工効率及び経済性を改善することができる。また、一の屋根に葺かれる瓦の重量を減少させることができ、家屋への負担を軽減させることができる。 【0039】受け部材3が右堤部5c(平板瓦本体2の右側)に形成されているので、平板瓦1の瓦葺きがしやすくなり、瓦葺き作業の効率が向上する。また、平板瓦本体2に突部10が設けられているので、葺き上げ時の平板瓦1の安定感を増すことができ、瓦葺き作業の効率が向上する。 【0040】また、窪み部4は平板瓦本体2の幅方向の中央が最も深くなるような円弧状に形成されているので、窪み部4の厚さを均一にしやすくなる。このため、均一な物性(強度)を有する平板瓦1を製造することができる。 【0041】さらに、突部10の底部が受け部材3の底面と面一の状態となるように、突出形成されているので、保管時における平板瓦1の剛性が向上し、保管時に平板瓦1が破損しにくくなる。 【0042】平板瓦本体2には、その裏面に突条部11が設けられているので、平板瓦本体2の強度が増し、葺き上げ時の平板瓦1の安定感を増すことができる。また、突条部11が受け部材3裏面と面一の状態となるように突出形成されているので、保管時における平板瓦1の剛性が向上し、保管時に平板瓦1が破損しにくくなる。 【0043】以上説明したように、本実施の形態によれば、受け部材3には溝部13が形成されているので、目地に雨水が侵入しても、雨水は目地から溝部13内に誘導され、雨漏れを防止することができる。また、溝部13には突条14が形成されているので、溝部13内を流れる雨水が整流されて、雨水が溝部13から平板瓦1の裏面に漏れにくくなる。さらに、溝部13の下端13aの幅が狭くなるように形成されているので、雨水が溝部13から平板瓦1の裏面に漏れにくくなる。このように、従来、雨漏りの原因となっていた、目地に雨水が侵入しても、雨漏れを防止することができ、屋根に葺き上げる際に、重ね代(積層部分)を多く取る必要がなくなる。従って、一つの屋根に葺かれる平板瓦1の数を減らすことができ、施工効率及び経済性を改善することができる。また、一の屋根に葺かれる瓦の重量を減少させることができ、家屋への負担を軽減させることができる。 【0044】本実施の形態によれば、平板瓦本体2に窪み部4が形成されているので、雨水が窪み部4に集まりやすく、雨水が上方の平板瓦1との隙間や目地に侵入しにくくなる。また、堤部5は、窪み部4より平板瓦本体2の表面方向に突出するように形成されているので、目地に雨水が流れ込みにくくなる。 【0045】本実施の形態によれば、上堤部5aに凹部7が形成されているので、雨水が平板瓦1の裏面に漏れなくなる。また、水抜き溝8の溝の向きが窪み部4の最深部を向くように形成されているので、目地に雨水が流れ込みにくくなる。 【0046】本実施の形態によれば、突部10の底部及び突条部11の底部が受け部材3の底面と面一の状態となるように、突出形成されているので、保管時における平板瓦1の剛性が向上し、保管時に平板瓦1が破損しにくくなる。 【0047】なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明の他の実施の形態について説明する。 【0048】受け部材3に形成される溝部13は、平板瓦1を葺き上げた状態で、一の流路を形成し、溝部13内に導入された雨水を下段に配置される平板瓦1の溝部13に供給できるものであればよく、例えば突条14がなくてもよい。また、下端13aの幅を狭くせずに同一幅としてもよい。これらの場合にも、雨漏れを防止することができ、平板瓦1の施工効率及び経済性を改善することができる。 【0049】窪み部4は平板瓦本体2上の雨水を、例えば、平板瓦本体2の中央付近に集める(整流する)ことができる形状であることが好ましく、その断面形状は円弧状に限らず、逆三角形状、溝状であってもよい。また、平板瓦本体2の表面は、窪み部4を設けることが好ましいが、窪み部4を設けずに平板状であってもよい。 【0050】堤部5は窪み部4より平板瓦本体2の表面方向に突出するように形成することが好ましいが、窪み部4と面一であってもよい。また、傾斜部6を設けなくてもよい。これらの場合、平板瓦1の形状を簡単にすることができる。また、このように平板瓦1の形状を簡単にすると、平板瓦本体2の強度が増し、突条部11を設けなくすることもできる。 【0051】凹部7の形状は、本実施の形態に限定されるものではなく、例えば、上堤部5aに受け部材3側に通じる溝または孔を形成し、凹部7内に収容された雨水を溝部13に流すような構造にしてもよい。この場合、水抜き溝8が不要になり、平板瓦1の形状を簡単にすることができる。 【0052】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、雨漏れを防止するとともに、施工効率や経済性を改善することができる。平板瓦を簡易に葺き上げることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】398020460 【氏名又は名称】株式会社シナジー
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| 【出願日】 |
平成12年3月10日(2000.3.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095407 【弁理士】 【氏名又は名称】木村 満 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−254482(P2001−254482A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月21日(2001.9.21) |
| 【出願番号】 |
特願2000−66181(P2000−66181) |
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